JPH08132142A - 曲げ成形装置 - Google Patents

曲げ成形装置

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JPH08132142A
JPH08132142A JP29376494A JP29376494A JPH08132142A JP H08132142 A JPH08132142 A JP H08132142A JP 29376494 A JP29376494 A JP 29376494A JP 29376494 A JP29376494 A JP 29376494A JP H08132142 A JPH08132142 A JP H08132142A
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bending
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force
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Katsunori Maeda
克範 前田
Akitatsu Tsuji
了樹 辻
Nobuyuki Takase
信行 高瀬
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Aisin Keikinzoku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中空断面を有する形材の曲げ成形加工におい
て、曲げ内側のしわおよび曲げ外側の割れがない曲げ成
形方法および装置の提供を目的とする。 【構成】 中空断面を有する形材の左右から中空部に中
子型を挿入し、かつ左右から引張力を付加する際のチャ
ック部が外側面チャック型が一定の引張力がかかるとス
ライドすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、中空断面からなる形材
の曲げ方法および曲げ装置に関するものである。
【従来の技術】一般に、中空断面を有する形材を曲げ加
工する際、曲げ内側は圧縮によるしわが発生しやすい。
特に、しわの発生を抑制する有効な曲げ方法として、軸
方向に引張力を付加し、曲げの内側に生じる圧縮応力を
小さくする引張り曲げ方法が広く採用されている。 し
かしながら、曲げの外側である引張側は断面肉厚のや
せ、断面変形が大きくなり、くびれや割れ等が発生しや
すくなるため所定の曲げ形状が得られず、製品形状が制
限されてしまうという不具合があった。
【本発明が解決しようとする課題】引張り曲げは両端に
張力を加えた状態で曲げ成形しているため、内側面のし
わの発生は他の曲げ方法、例えばプレス曲げ、圧縮曲げ
方法等に比べてかなり良好なレベルまで減少することが
できる。しかしながら、外側面は張力が付加され、さら
に成形時に引張応力を受けるため、外側面に割れが発生
しやすいという不具合があった。そこで、割れをなくす
ために張力を弱くして曲げ成形したところ、張力が弱す
ぎると内側のしわが大きく発生し、所定の製品形状が得
られない。従って、曲げの内側面のしわ発生を防止する
には張力を一定以上に確保する必要があり、曲げ外側面
での張力は内側面の張力よりも弱くないと当該外側面に
割れが発生しやすいことが明らかになってきた。そこ
で、本発明は中空断面を有する押出形材でしわ、割れを
発生させることなく所定の曲げ形状を得ることが可能な
曲げ方法とその装置を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】本発明が上述した課題を
解決するために講じた手段を以下に説明する。中空断面
を有する形材の両端の端部にそれぞれ中子を挿入し、曲
げ方向に対して内側および外側から端部をチャックして
張力をかけつつ、曲げ成形型に押し当てて曲げ成形する
引張り曲げ加工方法において、曲げ内側のチャック部は
テーパー部を有する内側面チャック型ベース10と当該
テーパー部にスライド可能に配設された内側面チャック
型11を設け、一方、曲げ外側のチャック部は外側のチ
ャックベース型12に固定プレート13を取り付け、当
該固定プレートにスライド可能に略平行板のスライドプ
レート14を設けた。ここで、内側チャック部と外側チ
ャック部はアーム23にて連絡され、ストレッチブロッ
ク24を介してストレッチシリンダー17によりワーク
に引張力が任意に付加できる。このストレッチブロック
24はブロックガイド25にてスライド可能になってい
る。また、チャック部は引張装置ユニット旋回軸18を
中心に回転自在とした。上述のような構成にてワークに
引張力を付加して曲げ成形する成形方法を以下に説明す
る。ワーク2をダイプレート6上にセットし、センター
部をクランプ装置7で固定する。ストレッチシリンダー
17が後退してチャック部がワークの端に左右それぞれ
位置させる。次に、中子型挿入引き抜きシリンダー8に
て中子型をワークの中空部に挿入させる。この際に、中
子型に設けられた突起19が内側面チャック型の後部を
押すことで当該内側面チャック型11が前進し、テーパ
ー部がスライドし、ワークをスライドプレート14とで
チャックする。このとき中子型によりワークの変形が防
止される。また、ワークのチャック力は中子型挿入引き
抜きシリンダーにて任意に調整できる。次に、ストレッ
チシリンダー17にてストレッチブロック24を前進さ
せることでワークに引張力が働き、この際にも内側面チ
ャック型がテーパー状になっているのでチャック力が付
加され、ワークとのすべりを防止できる。次にプレス加
圧シリンダー5が前進し、曲げ型4が下降、ワークに力
が加わり曲げ成形されるが、この際にチャック部は引張
装置ユニット旋回軸18を中心に回転し、ワーク曲げ内
側部には圧縮応力が働き、曲げ外側部には引張応力が加
わる。このとき、スライドプレートと固定プレート間に
すべり力が一定以上に加わると、スライドプレートがワ
ークにかかる引張応力が緩和する方向にスライドする。
従って、曲げ外側のワークの割れが防止できる。ワーク
の曲げ成形が終了すると、プレス加圧シリンダーが後退
し、ストレッチシリンダーが後退、ワークチャックが解
除し、中子型が引き抜かれる。このとき、スライドプレ
ートはスライドプレート戻しスプリング15によりもと
の位置に復帰し、内側面チャック型がチャック型戻しス
プリング26によりもとの位置に復帰する。これによ
り、一連の曲げ成形工程が完了する。
【作用】本発明におけるワークのチャック機構を有する
ことにより、曲げ内側面チャック型は従来から採用され
ているようにテーパー状にスライド可能に設置されてい
るので、ワークがすべることなく引張力が付加できる。
一方、曲げ外側面チャック部はワークスライドプレート
および固定プレート間の摩擦力により一定の引張応力が
働くが、さらに引張応力が加わるとスライドプレートと
固定プレート間にすべりが生じる作用が働く。
【実施例】以下、添付の図面に基づいて本発明の実施例
を説明する。図1は本発明によって成形された製品例を
示す。幅70mm、高さ100mm、肉厚2mm、上面
および下面との間に肉厚1.4mmの中リブが配設され
ており、両端外側R=300mm、内側R=230mm
の曲げ形状を有する。内側面の曲げ部のしわ高さは0.
5mm以下に抑制し、かつ外側面は割れを生じることな
く曲げ成形されている。また、中空断面形状は中子型を
分割することでこれ以外にも必要に応じて対応ができる
ことはいうまでもない。例えば、「□」型断面、略台形
型断面等が上げられる。図2は本発明による曲げ装置の
全体図を示す。曲げ型4は製品の曲げ成形形状に合わせ
て製作されるが、図1に示した製品例の場合には製品の
曲げが内側R=230mmであるので、曲げ成形後のス
プリングバック量を考慮してR=220mmにて曲げ型
製作した。中子型9は材質6ナイロンを製品の断面形状
に合わせるべく、3分割にして中空部に挿入できるよう
にした。ここで使用する材質は、曲げに追随できれば通
常広く使用されているものならば特に不具合がなく、一
般に樹脂材料が良い。また、曲げ成形時の引張力は曲げ
内側のしわ発生をおさえ、曲げ外側に割れが発生しない
範囲を調整しつつ使用するのが良く、本実施例の場合に
は1100〜1300MPaが良好であった。スライド
プレートが固定プレートに対してすべりを良くするため
に当該プレート間に潤滑性を保つために、潤滑剤を塗っ
たり油溝を設けるのが好ましい。また、含油性の材質を
使用して、例えば鋳物に油分を含浸させたものを使用す
ることも可能である。これらの条件にて、上述した工程
順に曲げ成形したところ、曲げ外側に割れがなく、かつ
曲げ内側にしわのない良好な製品が得られた。このとき
のスライドプレートのスライド量は約20mmであっ
た。
【発明の効果】外側面をつかむチャック部のスライドプ
レートが引張方向とは逆にスライドし伸びを緩和するの
で、外側面は引張による割れを生じることなく、内側面
はしわを抑制した曲げ形状が確保できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によって得られた製品例を示
す。
【図2】本発明における曲げ装置の全体図を示す。
【図3】従来技術のチャック型での曲げ機構を示す。
【図4】本発明におけるチャック部のスライド機構を示
す。
【図5】本発明における曲げ装置の全体図
【図2】のA−A断面を示す。
【符号の説明】
1・・・・・本発明による曲げ製品 1a・・・・曲げ外側面 1b・・・・曲げ内側面 2・・・・・ワーク(曲げ成形用粗材) 4・・・・・曲げ型 5・・・・・プレス加圧シリンダー 6・・・・・ダイプレート 7・・・・・クランプ装置 8・・・・・中子型挿入引き抜きシリンダー 9・・・・・中子型 10・・・・内側面チャックベース型 11・・・・内側面チャック型 12・・・・外側面チャック型ベース 13・・・・固定プレート 14・・・・スライドプレート 15・・・・スライドプレート戻しスプリング 16・・・・引張装置ユニット 17・・・・ストレッチシリンダー 18・・・・引張装置ユニット旋回軸 19・・・・中子型突起 20・・・・ガイドピン 21・・・・ダイプレートスプリング 22・・・・外側面割れ部 23・・・・アーム 24・・・・ストレッチブロック 25・・・・ブロックガイド 26・・・・チャック型戻しスプリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空断面を有する形材の両端に引張力を
    付加しつつ、プレス成形により曲げ加工する成形装置に
    おいて、中空形材の左右の端部から曲げ成形部分に中子
    型をそれぞれ挿入し、かつ当該中空形材に引張力を付加
    するための両端のチャック機構の曲げ内側のチャック部
    がテーパー部を有する内側面チャック型ベースと当該テ
    ーパー部にスライド可能に配設された内側面チャック型
    を有し、かつ曲げ外側のチャック部がワーク側面に対し
    て略平行に配設された固定プレートおよび当該固定プレ
    ートにスライド可能に配設したスライドプレートからな
    ることを特徴とする曲げ成形装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の曲げ成形装置を用いて曲げ成
    形する曲げ加工方法。
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