JPH0647453A - 管材の曲げ加工装置 - Google Patents

管材の曲げ加工装置

Info

Publication number
JPH0647453A
JPH0647453A JP16123292A JP16123292A JPH0647453A JP H0647453 A JPH0647453 A JP H0647453A JP 16123292 A JP16123292 A JP 16123292A JP 16123292 A JP16123292 A JP 16123292A JP H0647453 A JPH0647453 A JP H0647453A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe material
bending
curved surface
pipe
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP16123292A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruhiko Bizen
輝彦 備前
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP16123292A priority Critical patent/JPH0647453A/ja
Publication of JPH0647453A publication Critical patent/JPH0647453A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】 加工対象物である直管状態の管材1の両端部
を、把持機構2,2によって把持して張力を付与しつ
つ、湾曲部材3の湾曲面3aに押し当てて曲げ加工を行
なう。湾曲面3aには管材が嵌合し得る溝3bを形成し
ておき、その溝により管材を案内しながら湾曲させてい
く。 【効果】 加工に際して管材が側方にずれたり転倒して
しまうようなことが防止され、高度の曲げ加工精度を得
ることができる。また、管材の全長にわたって心金を挿
通させるような必要がないから、管材の内面が汚染され
てしまうことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は直管状態の管材を湾曲状
態に曲げるための曲げ加工装置、特に、たとえば粒子加
速器の蓄積リングを構成するための真空チェンバーの如
き、高精度の曲率が要求されるとともに加工に際して清
浄度が低下してしまうことが許されない製品を製作する
場合に用いて好適な曲げ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、シンクロトロン等の粒子
加速器における蓄積リングは、この蓄積リングの曲率に
対応して湾曲している多数の真空チェンバーを連結して
構成されるものである。そして、そのような湾曲状態の
真空チェンバーを製作するには、まず、たとえばアルミ
合金製の所望の断面形状の直管を押出し成形により製作
し、次いで、その直管内に心金を挿通したうえでベンデ
ィングローラに通すことにより、心金によって変形を防
止しつつ所定の曲率となるように曲げ加工していること
が従来一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ベンデ
ィングローラによることでは真空チェンバーに要求され
るような高度の曲げ加工精度が必ずしも得られるもので
はないし、また、心金を挿通させることから管材の内面
が汚染されてしまって真空チェンバーに要求される高清
浄度が維持できず、以上のことから、粒子加速器の蓄積
リングとして用いる真空チェンバーを高精度でかつ清浄
度を損うことなく製作することのできる有効な装置の開
発が要望されていた。
【0004】なお、棒材に張力を付与しながら湾曲面に
対して押し当てることによって湾曲させる構成のいわゆ
るストレッチフォーミング装置を用いることも検討され
ているが、従来一般のストレッチフォーミング装置はあ
くまで中実材の曲げ加工用のもので、それを真空チェン
バーの如き管材の曲げ加工にそのまま適用しても十分な
精度が得られるものではなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記事情に鑑み、本発明
は、曲げ加工するべき直管状態の管材の両端部を把持
し、その管材に対して張力を付与しつつその中間部分を
湾曲面に対して押し当てることによって、管材を湾曲面
の曲率に合致するまで湾曲させる構成の管材の曲げ加工
装置であって、管材の両端部を把持するとともに把持し
た管材に対して張力を付与し得る一対の把持機構の間
に、それら把持機構によって把持した前記管材の中間部
分が押し当てられる湾曲面を有するとともにその湾曲面
には管材が嵌合し得る溝が全長にわたって形成されてい
る湾曲部材を設け、それら把持機構と湾曲部材の少なく
ともいずれか一方を管材の曲げ方向に相対的に変位可能
となし、かつ、前記管材を前記溝に嵌合させた状態で湾
曲面に対して押し当てることで湾曲させるように構成し
てなることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明の装置は、管材に張力を付与しつつ湾曲
面に押し当てて湾曲させるものであって、基本的にはス
トレッチフォーミング装置の原理に基づくものである
が、管材が押し当てられる湾曲面には管材が嵌合し得る
溝を設けておき、その溝内に管材を嵌合させることで管
材を溝により案内しつつ湾曲させるものであり、それに
よって、管材が湾曲していく際に側方へずれてしまった
り転倒してしまうようなことが防止され、高精度の曲げ
加工がなされる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図3を
参照しながら説明する。図1は本実施例の装置の概略構
成を示すもので、符号1は加工対象物の管材、2はその
両端部を把持する一対の把持機構、3は湾曲部材であ
る。
【0008】本実施例における加工対象物の管材1はシ
ンクロトロンの蓄積リングを構成するための真空チェン
バーであって、予め押出し成形法によって図2および図
3に示すような断面形状の直管状に形成されたアルミ合
金製のものであり、その断面形状は、上部が湾曲面1a
とされているとともに両側部が互いに平行な平坦面1
b,1bとされ、かつ、下面には後述する湾曲部材3の
溝3bに嵌合する突部1cが形成されたものとなってい
る。
【0009】また、把持機構2は、それぞれ、図3に示
すように上記管材の端部の平坦面1b,1bを両側から
挟み込むチャック2a,2aと、それらチャック2a,
2aを支持しているとともに互いに接近離反する方向に
移動自在とされた対のストレッチャー2b,2b(図1
参照)からなる。この把持機構2は、チャック2a,2
aにより管材1の両端部を把持した状態で双方のストレ
ッチャー2b,2bが互いに離れる方向に移動すること
で把持した管材1に対して所定の張力を付与するように
なっている。また、この把持機構2には、図3に示すよ
うに管材1の両端部に挿入される心金2cが付設されて
いて、その心金2cを挿入することでチャック2a,2
aの把持力により管材1が潰れてしまうことが防止され
るようになっている。
【0010】さらに、上記湾曲部材3は、双方の把持機
構2,2の間において図示しない駆動機構により上下方
向に昇降可能に設置されたもので、この湾曲部材3の上
面は上に凸の状態に湾曲している湾曲面3aとされ、そ
の湾曲面3aの曲率は製作するべき管材1の曲率と曲げ
加工の際のスプリングバックとを考慮して決定されてい
る。そして、この湾曲面3aには、図2に示すように管
材1の下面に形成されている上記突部1cが嵌合し得る
溝3bが全長にわたって形成されている。
【0011】上記構成の曲げ加工装置により管材1を曲
げ加工するには、まず、加工対象物である直管状の管材
1の両端部を把持機構2,2により把持する。この際、
管材1の端部における両側部は平坦面1b,1bとなっ
ているので、チャック2a,2aによりその部分を確実
に挟み込むことができるとともに、管材1の両端部に心
金2cを挿入することによりその部分が潰れてしまうこ
とが防止され、確実なチャックを行なえる。
【0012】次いで、湾曲部材3を徐々に上昇させてい
ってその溝3b内に管材1の中央部分の突部1cを嵌合
させる(図1に示す状態)。そして、把持機構2,2に
より管材1を引っ張って所定の張力を付与しつつ、湾曲
部材3をさらに上昇させていき、管材1を塑性変形させ
て湾曲部材3の湾曲面3aに合致する形状にまで湾曲さ
せる。この際、管材1は湾曲していくにつれてその全長
が溝3b内に入り込んでいくから、その溝3bに案内さ
れつつ湾曲されていくことになる。
【0013】以上のようにして管材1を湾曲させたら、
把持機構2,2による管材1の把持を解除し、その両端
部をたとえば図1に示す鎖線の位置で切除する。
【0014】上記の装置により上記の手順で作業を行な
うことにより、管材1は湾曲面3aに形成された溝3b
により案内されつつ次第に湾曲していくので、曲げ加工
の際に管材1が側方にずれてしまったり、転倒してしま
うようなことがない。したがって、上記の装置によれ
ば、従来のベンディングローラによる場合や、棒材等の
中実材を曲げる場合に採用されている従来のストレッチ
フォーミング装置による場合に比して、曲げ加工精度を
格段に向上させることができるものである。
【0015】また、心金2cは管材1の端部にのみ挿入
されるとともに加工後にはその部分が切除されるから、
心金を全長にわたって挿通させる必要のあるベンディン
グローラによる場合のように管材1の内面が心金により
汚染されてしまうことはなく、シンクロトロンに用いる
真空チェンバーの如き内面の高清浄度が要求される管材
を曲げ加工する際に用いて特に好適である。
【0016】なお、本発明の装置は、シンクロトロン用
の真空チェンバーのみならず各種用途の管材に広く適用
することができるものであり、加工対象の管材の断面形
状に対応させて湾曲部材3の湾曲面3aに形成する溝3
bの断面形状は適宜設定して良い。たとえば、上記実施
例では、管材1の下面に突部1cを設け、その突部1c
が嵌合するような溝3bを湾曲部材3に設けたのである
が、図4に示すように管材1の下部自体を直接的に嵌合
させるような溝3bとしても良い。但し、いずれにして
も、曲げ加工精度を確保するうえでは、管材1と湾曲部
材3の双方に互いに密着する平坦面を形成しておき、そ
れら平坦面どうしを密着させた状態で加工を行なうこと
が好ましい。
【0017】また、上記実施例における加工対象物の管
材1の両側部にはチャック2a,2aによる把持を確実
に行なうための平坦面1b,1bを確保したが、管材1
の断面形状に対応してそれを確実に挟み込める形状のチ
ャックを適宜採用すれば、管材の断面形状は何等制約を
受けるものではない。さらに、心金2cはたとえば図4
に示しているように管材1の中空部の形状に合致するも
のを用いれば良い(図4に示す例では円形の中空部に挿
入される円形断面の心金が用いられている)が、チャッ
ク2a,2aにより把持した際に管材1が潰れてしまう
懸念がない場合には心金2cを省略することも可能であ
る。
【0018】さらにまた、上記実施例では、湾曲部材3
を上昇させることでその湾曲面3aを管材1に押し当て
るようにしたが、湾曲部材3は固定的に備えておいて把
持機構2,2を降下させることで管材1を湾曲面3aに
押し当てるようにしても同様の効果が得られるし、湾曲
部材3を上昇させると同時に把持機構2,2を降下させ
ることでも勿論良い。
【0019】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明によれ
ば、管材を把持機構によって把持して張力を付与しつ
つ、湾曲部材の湾曲面に押し当てて曲げ加工を行なうと
ともに、湾曲面には管材が嵌合し得る溝を形成しておい
て、その溝により管材を案内しながら湾曲させていくよ
うに構成したので、加工に際して管材が側方にずれたり
転倒してしまうようなことが防止され、その結果、従来
一般のスチレッチフォーミング装置に比して格段に優れ
た曲げ加工精度を得ることができるとともに、従来のベ
ンディングローラによる場合のように心金を挿通させる
必要がないから管材の内面が汚染されてしまうことがな
く、このため、高度の曲げ加工精度と内面の高清浄度が
要求される真空チェンバーの如き管材を曲げ加工する際
に用いて特に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である曲げ加工装置の概略構
成図である。
【図2】同装置により管材の曲げ加工を行なっている状
態を示す横断面図である。
【図3】同管材の端部を把持機構により把持した状態を
示す横断面図である。
【図4】本発明の他の実施例である装置により管材の曲
げ加工を行なっている状態を示す横断面図である。
【符号の説明】 1 管材 2 把持機構 2a チャック 2b ストレッチャー 2c 心金 3 湾曲部材 3a 湾曲面 3b 溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲げ加工するべき直管状態の管材の両端
    部を把持し、その管材に対して張力を付与しつつその中
    間部分を湾曲面に対して押し当てることによって、管材
    を湾曲面の曲率に合致するまで湾曲させる構成の管材の
    曲げ加工装置であって、管材の両端部を把持するととも
    に把持した管材に対して張力を付与し得る一対の把持機
    構の間に、それら把持機構によって把持した前記管材の
    中間部分が押し当てられる湾曲面を有するとともにその
    湾曲面には管材が嵌合し得る溝が全長にわたって形成さ
    れている湾曲部材を設け、それら把持機構と湾曲部材の
    少なくともいずれか一方を管材の曲げ方向に相対的に変
    位可能となし、かつ、前記管材を前記溝に嵌合させた状
    態で湾曲面に対して押し当てることで湾曲させるように
    構成してなることを特徴とする管材の曲げ加工装置。
JP16123292A 1992-06-19 1992-06-19 管材の曲げ加工装置 Withdrawn JPH0647453A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16123292A JPH0647453A (ja) 1992-06-19 1992-06-19 管材の曲げ加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16123292A JPH0647453A (ja) 1992-06-19 1992-06-19 管材の曲げ加工装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0647453A true JPH0647453A (ja) 1994-02-22

Family

ID=15731149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16123292A Withdrawn JPH0647453A (ja) 1992-06-19 1992-06-19 管材の曲げ加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0647453A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5771730A (en) * 1996-08-30 1998-06-30 Gec Alsthom Acb Equipment for forming metal profiles
CN103357719A (zh) * 2012-03-28 2013-10-23 (株)星宇Hitech 压弯装置
KR101403206B1 (ko) * 2012-05-14 2014-06-02 주식회사 포스코 소재 벤딩장치
CN104815882A (zh) * 2015-05-05 2015-08-05 芜湖三花自控元器件有限公司 一种四通换向阀导阀成形装置
CN105251825A (zh) * 2015-10-21 2016-01-20 沈坤龙 一种冲压式管材压弯加工装置
CN106391783A (zh) * 2015-07-30 2017-02-15 珠海华宇金属有限公司 四通换向阀毛细管自动弯管设备

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5771730A (en) * 1996-08-30 1998-06-30 Gec Alsthom Acb Equipment for forming metal profiles
CN103357719A (zh) * 2012-03-28 2013-10-23 (株)星宇Hitech 压弯装置
US8950228B2 (en) 2012-03-28 2015-02-10 Sungwoo Hitech Co., Ltd. Bending press system
KR101403206B1 (ko) * 2012-05-14 2014-06-02 주식회사 포스코 소재 벤딩장치
CN104815882A (zh) * 2015-05-05 2015-08-05 芜湖三花自控元器件有限公司 一种四通换向阀导阀成形装置
CN106391783A (zh) * 2015-07-30 2017-02-15 珠海华宇金属有限公司 四通换向阀毛细管自动弯管设备
CN106391783B (zh) * 2015-07-30 2019-05-07 珠海华宇金属有限公司 四通换向阀毛细管自动弯管设备
CN105251825A (zh) * 2015-10-21 2016-01-20 沈坤龙 一种冲压式管材压弯加工装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3259969A (en) Method of making butt welded joints
EP0318748A3 (en) Apparatus for bending a hollow profile, in particular a frame of spacekeeping profiles for insulating glass panes
JPH0647453A (ja) 管材の曲げ加工装置
SE464464B (sv) Foerfarande foer tillverkning av tunnvaeggiga metallroer
JPS61245914A (ja) 厚肉の管端を有する管を製作する方法
US693119A (en) Drawing tubes.
JPH08132140A (ja) 中空形材の加工方法
JPH10314850A (ja) 引張曲げ加工装置及び引張曲げ加工方法
JPH09253736A (ja) 押出形材の曲げ加工方法
EP1230995B1 (de) Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung längsnahtgeschweisster Rohre
JP3585275B2 (ja) 曲げ成形装置
JP2623074B2 (ja) 比較的曲率の大きいu形ベンド管の製法
JPS5487662A (en) Bending process of channel bar
US2763917A (en) Forming bulge on metallic tube for creating tublar fitting or like element
DE102018113121A1 (de) Biegevorrichtung und Verfahren zum Biegen eines Metallrohrs
US6688513B2 (en) Process for producing longitudinally welded tubes
JP2920872B2 (ja) 管体の曲げ加工装置
JPS61283422A (ja) パイプ曲げ方法およびその装置
JPS61226130A (ja) コイリングマシン
JPH10109107A (ja) 引抜加工方法
JPH10314851A (ja) 引張曲げ加工方法
DE10062828A1 (de) Verfahren und Vorrichtung zum Umformen und Weiterbe- und Verarbeiten von Materialstücken
JPH0431766B2 (ja)
JPS5944133B2 (ja) 形材の曲げ加工方法およびその装置
JPS62823Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990831