JPH08132140A - 中空形材の加工方法 - Google Patents

中空形材の加工方法

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JPH08132140A
JPH08132140A JP6277896A JP27789694A JPH08132140A JP H08132140 A JPH08132140 A JP H08132140A JP 6277896 A JP6277896 A JP 6277896A JP 27789694 A JP27789694 A JP 27789694A JP H08132140 A JPH08132140 A JP H08132140A
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JP
Japan
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hollow member
core
hollow
bending
pressure medium
Prior art date
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Pending
Application number
JP6277896A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Kaita
一浩 貝田
Takashi Oka
貴志 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08132140A publication Critical patent/JPH08132140A/ja
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 曲げ加工又はプレス加工において、中空部材
のしわ及び不要な変形並びに座屈を防止することがで
き、後処理が不要で作業性が良好な中空形材の加工方法
を提供する。 【構成】 アルミニウム製の中空部材3を所定の形状に
塑性加工する中空形材の加工方法である。中空部材3を
ワイパー2及び圧力型1により固定し、クランプ型7に
より中空部材3を握持してこれを曲げ変形する。この場
合に、中空部材3における塑性変形すべき部分の内部
に、可撓性容器である中子5を配置して、油圧ポンプ2
4により気体又は液体状の圧力媒体を中子5に供給して
封入し、その後、前記部分に塑性変形を加える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車部品等の中空形材
の加工方法に関し、特に、加工時の中空部材のしわ及び
不要な変形並びに座屈を防止するのに有効な中空形材の
加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車部品等の中空形材の曲げ加
工又はプレス加工において、加工により前記中空形材が
変形したり、しわが生じたりする。このように、中空部
材が変形したり、しわが生じたりすると、自動車の構造
部材として設計された衝撃荷重及び強度が得られると共
に、その取付け自体が困難となる。
【0003】このため、加工後のしわ及び不要な変形並
びに座屈を少なくするために、中空部材内に中子を挿入
して加工したり、中空部材内に低融点金属又は氷を充填
して加工していた(特開平5−104152号公報)。
又は、バルジ成形により変形又はしわ発生を防止するよ
うにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の中空形材の加工方法においては、中子を挿入するた
めに、作業上、中子と中空部材の内面との間にクリアラ
ンスを設ける必要がある。また、クリアランスを設けて
も、中空部材には若干のしわ又は不要な変形が発生する
ことを回避することはできなかった。
【0005】また、中空断面に低融点金属又は水を充填
すると、しわ及び不要な変形はかなり改善されるが、作
業及び工程が複雑になり、また設備投資が必要であるた
め、加工コストが上昇してしまうという難点がある。
【0006】更に、バルジ成形はしわ及び変形の防止に
は有利であるが、材料に直接圧力媒体を接触させるため
に、後処理が必要であり、腐食が発生するという問題点
もある。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、曲げ加工又はプレス加工において、中空部
材のしわ及び不要な変形並びに座屈を防止することがで
き、後処理が不要で作業性が良好な中空形材の加工方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る中空形材の
加工方法は、アルミニウム製の中空部材を所定の形状に
塑性加工する中空形材の加工方法において、前記中空部
材の塑性変形すべき部分の内部に、気体又は液体状の圧
力媒体が封入された可撓性容器を配置して前記部分に塑
性変形を加えることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明においては、可撓性容器内に気体又は液
体状の圧力媒体を封入して、これを中空部材の塑性加工
すべき部分の内部に配置してその内面にあてがい、その
後、前記中空部材を塑性加工するので、中空部材に、し
わ及び不要な変形並びに座屈が発生することを防止でき
る。
【0010】また、圧力媒体が容器内に封入されている
ので、腐食等も発生せず、後処理が不要であると共に、
作業性も良好である。なお、このような容器の材質とし
てはゴム等の弾性材料がある。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付の図面を
参照して具体的に説明する。
【0012】図1は本発明の実施例方法を示す図であ
る。圧力型1とワイパー2との間に中空部材3の一部を
挟み込み、このワイパー2の前方でクランプ型7により
中空部材3を握持する。そして、クランプ型7とワイパ
ー2との間の中空部材3の上方に円錐状の曲げ型8を配
置し、中空部材3内のワイパー2及び圧力型1に整合す
る位置に中子5を挿入して配置する。この中子5は可撓
性材料のゴムにより砲丸状の容器をなすように成形され
ており、この中子5の内部はパイプ4を介して油圧ポン
プ6に接続されている。そして、パイプ4には圧力計9
が設けられている。
【0013】本実施例においては、先ず、直管状の中空
部材3を圧力型1とワイパー2との間に挟み、更に、ク
ランプ型7で中空部材3の他の部分を握持すると共に、
中子5を中空部材3に挿入し、パイプ4を介して油圧ポ
ンプ6により圧力媒体を中子5内に供給する。このゴム
容器(中子5)の厚さは、例えば10mmであり、圧力
媒体は例えばモーター油であり、この圧力媒体に例えば
5kg/cm2の圧力をかけてゴム容器内に供給する。
このゴム容器(中子5)と中子部材4との間のクリアラ
ンスは、例えば1mmである。
【0014】次いで、曲げ型8をあてがった状態で、ク
ランプ型7を上方に持ち上げ、中空部材3を垂直に曲げ
加工する。本実施例においては、中空部材3の曲げ加工
時に内部に可撓性を有する中子5が配置されているの
で、この曲げ加工の際に中空部材3にしわ及び座屈が生
じることはない。
【0015】図2は、本発明の他の実施例方法を示す図
である。本実施例は、本発明をプレス加工に適用したも
のである。金型10内に、断面が矩形の筒状をなす中空
部材12を嵌合して配置する。この場合に、中空部材1
2内にはゴム容器からなる中子13を挿入し、中子13
内に圧力媒体を供給する。そして、成形形状を有する冶
具14を中子部材12上に配置し、加圧部材11によ
り、冶具14を下方に加圧して中空部材12を変形させ
る。これにより、中空部材12には冶具14の形状が転
写され、所定の成形加工が行われる。この場合に、中空
部材12の内部には、変形可能な中子13があてがわれ
ているので、中空部材12にしわ及び座屈が発生するこ
とはない。
【0016】次に、本実施例方法により、実際に曲げ加
工した結果について比較例と比較して説明する。図1に
示す装置を使用して90°曲げ試験を実施した。曲げ半
径は20mmである。被加工材はJIS6063合金
(Tl熱処理)を押出加工して形成した角パイプであ
る。この角パイプは1辺が70mmの正方形断面であ
り、内厚は2mm、長さは700mmである。
【0017】このJIS6063合金の組成(単位;重
量%)及び機械的性質を夫々下記表1及び表2に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】圧力媒体はモーター油であり、加圧力は5
kg/cm2である。ゴム容器の厚さは10mmであ
り、中空部材と中子との間のクリアランスは1mmであ
る。曲げ加工性はしわの深さで評価した。
【0021】また、同じ材料を使用して図2に示す装置
によりプレス試験も行った。円柱状冶具14の直径は2
0mmであり、この冶具14を中空部材12内に10m
m押し込んで中空部材12の座屈量でプレス成形性を評
価した。
【0022】これらの曲げ加工性及びプレス成形性の評
価結果を下記表3に示す。
【0023】
【表3】
【0024】但し、比較例1は可撓性を有しない樹脂中
子を使用した場合である。なお、プレス加工においては
これを使用していない。比較例2は中子を使用しなかっ
た場合である。
【0025】表3から明らかなように、ゴム中子を使用
した実施例1の場合には曲げ加工時のしわ深さ及びプレ
ス加工時の座屈量が小さく、設計通りの加工を行うこと
ができた。一方、樹脂製の中子を使用した場合及び中子
を使用しなかった場合は、しわ深さが深く、また座屈量
も大きかった。
【0026】図3は本発明の第3の実施例を示す図であ
る。1対の支持ポスト20間に中空部材21が配置さ
れ、内部に中子22を挿入して中空部材21の中央をラ
ム23により押圧する。この場合に油圧ポンプ24から
中子22の内部に圧力媒体を供給する。
【0027】図4は本発明の第4の実施例を示す図であ
る。本実施例は3つのロール25により中空部材21を
弧状に曲げ加工するものである。本実施例においても、
油圧ポンプ24から中空部材21内の中子22に圧力媒
体を供給する。
【0028】図5は本発明の第5の実施例を示す図であ
る。中空部材21の一端部をクランプ型27で握持し、
固定された曲げ型28の端部に中空部材21の端部を固
定する。そして、圧力型26を中空部材21に押し付け
つつ、圧力型26を中空部材21の長手方向に移動さ
せ、中空部材21を曲げ型28に沿って曲げ加工する。
本実施例においても、中空部材21の内部に中子22を
配置し、この中子22内に油圧ポンプ24から圧力媒体
を供給する。
【0029】図6は本発明の第6の実施例を示す。中空
部材21の両端部をクランプ型29により握持し、両ク
ランプ型29を中空部材21の長手方向に引っ張りなが
ら、曲げ型30により中空部材21の中間部を押圧して
中空部材21を曲げ加工する。この場合にも、中空部材
21内に中子21を挿入し、油圧ポンプ24から圧力媒
体を中子21内に供給する。
【0030】図7は本発明の第7の実施例を示す。型3
1内に中空部材2を挿入し、更に中空部材21内に中子
22を挿入し、この中子22内に油圧ポンプ24から圧
力媒体を供給しつつ、押出冶具33により中空部材21
を前方に押し出す。そして、中空部材21の型31から
出た前方の部分を握持部材32により握持して矢印で示
すように曲げ加工を加える。このように、中空部材21
を押し出しながら、曲げ加工する。本実施例において
も、中子22内に油圧ポンプ24から圧力媒体を供給す
る。
【0031】これらの図3乃至図7に示す実施例におい
ても、図1及び図2に示す実施例を同様の効果を奏す
る。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、圧力媒体を封入した可
撓性容器を中子として使用するので、曲げ加工及びプレ
ス加工において、しわ及び不要な変形並びに座屈の発生
を防止でき、加工により設計通りの形状を得ることがで
きる。また、圧力媒体は直接中空部材と接触することが
ないので、中空部材に腐食が生じることがなく、後処理
も不要で、作業性が優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例方法(曲げ加工)を示す
図である。
【図2】本発明の第2の実施例方法(プレス加工)を示
す図である。
【図3】本発明の第3の実施例方法を示す図である。
【図4】本発明の第4の実施例方法を示す図である。
【図5】本発明の第5の実施例方法を示す図である。
【図6】本発明の第6の実施例方法を示す図である。
【図7】本発明の第7の実施例方法を示す図である。
【符号の説明】
3,12、21;中空部材 5,13、22;中子 6、24;油圧ポンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム製の中空部材を所定の形状
    に塑性加工する中空形材の加工方法において、前記中空
    部材の塑性変形すべき部分の内部に、気体又は液体状の
    圧力媒体が封入された可撓性容器を配置して前記部分に
    塑性変形を加えることを特徴とする中空形材の加工方
    法。
  2. 【請求項2】 前記塑性変形は、曲げ加工又はプレス成
    形加工により行うことを特徴とする請求項1に記載の中
    空形材の加工方法。
JP6277896A 1994-11-11 1994-11-11 中空形材の加工方法 Pending JPH08132140A (ja)

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