JPH10314850A - 引張曲げ加工装置及び引張曲げ加工方法 - Google Patents

引張曲げ加工装置及び引張曲げ加工方法

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JPH10314850A
JPH10314850A JP12451897A JP12451897A JPH10314850A JP H10314850 A JPH10314850 A JP H10314850A JP 12451897 A JP12451897 A JP 12451897A JP 12451897 A JP12451897 A JP 12451897A JP H10314850 A JPH10314850 A JP H10314850A
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work
bending
core
tension
position control
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JP12451897A
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Shizuo Kimura
静雄 木村
Tadashi Nagata
直史 永田
Hideji Sato
秀司 佐藤
Hiroya Miyaoka
博也 宮岡
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中空材のワークを引張曲げ加工した場合、ワ
ークの被曲げ加工部が潰れて変形したりする虞があり、
ワークの被曲げ加工部の断面形状保持が困難である。又
ワークの曲げ部分(被加工部)の精度維持も困難であ
る。 【解決手段】 長尺な中空材からなるワークWの両端部
を把持し、ワークWに対して引張力を付与しつつ曲げ型
1に押し当てることにより、ワークに曲げ加工を施すよ
うにした引張曲げ加工装置において、ワークWの両端部
を把持する把持部17と、ワーク内を通す芯金20、及
び該芯金のワークW内の位置を制御する位置制御用ロッ
ド19とを備え、ワークWの両端部を把持する把持部1
7の少なくとも一方には、芯金、及び芯金の位置制御用
ロッドを通す挿入孔を設け、芯金の位置制御用ロッド1
9の軸線方向位置制御駆動装置18と、ワークの引張を
行なう把持部の軸線方向移動装置13とを共通の基台1
1に別個に設けた引張曲げ加工装置

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺な中空材から
なるワークを、該ワークに引張力を付与しつつ曲げ型に
押し付けて曲げ加工する引張曲げ加工装置、及び引張曲
げ加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】中空材のワークを曲げ加工する技術は、
実開平7−33416号公報で開示されている。この
技術は、ワークの被曲げ加工部を外側から押圧ローラで
曲げ型の加工部に押圧し、ワークの被加工部を曲げ加工
するものである。又この加工に際し、中空ワークの断面
を保持するため、ワークの被曲げ加工部内に芯金を臨ま
せ、曲げ加工を行なう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来技術は、曲
げ型にワークを押し付ける押圧ローラを備え、押圧ロー
ラは、曲げ型のアール部に沿って例えば上下、前後と2
次元的に移動して曲げ型に沿った曲げ加工を行なう。こ
のためローラの押圧機構、押圧ローラを2次元的に移動
させる移動機構、ローラ押圧機構、移動機構のワーク曲
げ反力受け機構等を必要とする。この結果、押圧機構、
これの移動機構、反力受け機構等からなる曲げ機構が大
掛りとなり、強度、剛性も高いものが要求され、且つ機
構各部、機構全体も複雑化する。
【0004】ところで、ワークの曲げ加工として引張曲
げ加工が従来から知られている。例えば、特開昭59
−39432号公報、実開平1−80214号公報記
載のものが開示されている。この技術は、長尺なワーク
の両端部を把持し、ワークに引張力を付与し、曲げ型に
ワークを押し付け、ワークを曲げ型のアール部に沿って
曲げ加工するものである。
【0005】これによれば、前記したの技術のよう
に、押圧ローラ機構、これの移動機構、曲げに対する反
力受け機構等を必要とせず、ワークを曲げ型に引張しつ
つ押し付けるだけで、長尺なワークを曲げ加工すること
ができる。従って、曲げ加工機構を簡素とすることがで
き、又曲げ加工も、ワークを引張しつつ行なうので、容
易である。
【0006】ところで、引張曲げ加工を行なうワーク
を、中空部材とした場合、ワークの被曲げ加工部が潰れ
て変形したりする虞があり、ワークの被曲げ加工部の断
面形状保持が困難である。又形状保持の他、当然のこと
ながら、ワークの曲げ部分(被加工部)の精度維持も困
難である。
【0007】本発明者等は、上記した利点を有する引張
曲げ加工を、中空状のワークにおいても、実現すること
ができるように本発明をなしたものである。本発明の目
的とする処は、中空状のワークを、その断面形状を保持
しつつ、精度良好に、引張曲げ加工することを可能と
し、且つ以上を簡素な機構、簡易な方法で実現し得るよ
うにしたことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1は、長尺な中空材からなるワークの両端部を
把持し、該ワークに対して引張力を付与しつつ曲げ型に
押し当てることにより、該ワークに曲げ加工を施すよう
にした引張曲げ加工装置において、ワークの両端部を把
持する把持部と、ワーク内を通す芯金、及び該芯金のワ
ーク内の位置を制御する位置制御用ロッドとを備え、ワ
ークの両端部を把持する把持部の少なくとも一方には、
芯金、及び芯金の位置制御用ロッドを通す挿入孔を設
け、芯金の位置制御用ロッドの軸線方向位置制御駆動装
置と、ワークの引張を行なう把持部の軸線方向移動装置
とを共通の基台に別個に設けた引張曲げ加工装置であ
る。
【0009】請求項1においては、中空状ワークの引張
曲げ加工を、ワークの断面形状を高精度に維持し、且つ
アール部の曲げ精度を高精度に維持して実現することが
できる。以上の曲げ加工を、曲げ型への引張、押し付け
という簡素な方法、機構と、ワーク内に芯金を挿入して
行なうという簡素な方法、機構により行うことができ
る。
【0010】引張曲げ加工において、ワークの両端部を
把持部で引張するに際し、把持部の一方に、ワーク内に
通す芯金、及びこれの位置制御用ロッドを通す挿入孔を
設けたので、ワークの曲げ加工部の曲げ加工におけるワ
ークの引張と、ワーク内における芯金の位置制御が同時
に行なえ、ワークの引張と芯金のワーク内における位置
制御を円滑に行なえる。芯金の位置制御ロッドの軸線方
向位置制御駆動装置と、ワークの引張を行なう把持部の
軸線方向移動装置とを共通の基台に別個に設けたので、
ワークの引張量、伸び量と、芯金の位置との間にギャッ
プが生じても、ワークの引張と芯金の位置制御を円滑に
行なえる。又ワークの曲げ加工に際し、芯金の位置制御
ロッドの軸線方向位置制御駆動装置と、ワークの引張を
行なう把持部の軸線方向移動装置とを、共通の基台に設
けたので、引張曲げ加工時に芯金も同期して追従し、ワ
ークの被加工部の曲げ加工を、正確に、円滑に行なうこ
とができる。
【0011】請求項2は、長尺な中空材からなるワーク
の両端部を把持し、該ワークに対して引張力を付与しつ
つ曲げ型に押し当てることにより、該ワークに曲げ加工
を施すようにした引張曲げ加工方法において、ワーク内
には、該ワークの軸線方向の位置を制御可能に芯金を通
し、該ワークの両端部を把持して該ワークを軸線方向に
引張するとともに、ワークの曲げ型による曲げ部分内
に、芯金を軸線方向に逃がし移動させながら臨ませ、ワ
ーク把持部の軸線方向の移動を、該ワークの引張量、又
は伸び量に応じて補正し、芯金のワーク内の位置を、ワ
ークの曲げに応じて位置制御するようにした引張曲げ加
工方法である。
【0012】請求項2においては、上記と同様に中空状
ワークの引張曲げ加工を、ワークの断面形状を高精度に
維持し、且つアール部の曲げ精度を高精度に維持して実
現することができる。以上の曲げ加工を、曲げ型への引
張、押し付けという簡素な方法と、ワーク内に芯金を挿
入して行なうという簡素な方法により行うことができ
る。又ワーク把持部の軸線方向の移動を、該ワークの引
張量、又は伸び量に応じて補正し、芯金のワーク内の位
置を、ワークの曲げに応じて位置制御するようにしたの
で、ワーク引張による伸び量、ワークの曲げ量に応じた
芯金の位置制御を正確に行なうことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は曲げ型を含む引張曲げ加工装置の一
例を示す説明図で、ワークの一端側を示す図、図2はワ
ークの把持機構、及び芯金、芯金の位置制御用ロッドを
示す要部の拡大断面図、図3は把持部の拡大断面図で、
ワーク端部把持直前の状態を示す図、図4は図3の状態
からワーク端部を把持部で把持した状態の図、図5はワ
ークの引張曲げ加工において、被曲げ加工部に芯金を臨
ませ、曲げ型にワークを押し付ける直前の状態の説明
図、図6はワークの曲げ初期の状態を示す説明図、図7
は曲げが完了した状態の説明図、図8は把持部の他の実
施例の拡大断面図、図9は図8の状態からワーク端部を
把持部で把持した状態の図である。
【0014】図1において1は曲げ型を示し、図では曲
げ型の曲げアール部2の部分を示し、曲げ型1のアール
部2は、これの下端部と繋がる底壁部3、これの上端部
と繋がる起立壁部4を備える。曲げ型1は図では右半部
を示したが、左側半部に曲げアール部を備えるものでも
良い。
【0015】図1の曲げ型1の右側には曲げ装置10を
配設する。曲げ装置10は、把持部と、芯金位置制御駆
動装置を支持する共通の基台11を備える。基台11
は、図1の矢印Bのように曲げ型1の曲げアール部2を
中心として反時計方向に弧状に移動し、ワークWの被加
工部を曲げ型1のアール部2に押し付けて曲げ加工す
る。図1の実線で示したaはスタート位置で、これに対
し反時計方向に90°移動した想像線bで示した位置を
最終位置とする。
【0016】基台11表面には、実施例では横H型のフ
レーム12を設ける。フレーム12の上下に離れた横バ
ー12a,12aの後端部を、上下に配置したワークW
の引張用シリンダユニット13,13のロッド13b,
13bと連結具13a,13aを介して連結する。該ワ
ークWの引張用シリンダユニット13,13は、基台1
1に固定設置する。
【0017】フレーム12の横バー12a,12aの前
端部には、対称的に向い合いように把持用のシリンダユ
ニット14,14を設ける。把持用シリンダユニット1
4,14の向い合うロッド14a,14aの先端部に
は、把持部のアウター15,15を固着する。アウター
15,15は向い合う端面に、図2、図3、図4に示す
ように段部15a,15aを対称的に備える。前記した
シリンダユニット14,14のロッド14a,14a
は、同軸上に設ける。
【0018】フレーム12の上下の横バー12a,12
a間を繋ぐ縦バー12bの高さ方向中間部で、曲げ型1
の側には、曲げ型1の方向に延出する筒状部材からなる
把持部のインナー16を配設する。インナー16は、基
端部のフランジ部16dを図2に示すように縦バー12
bに固着し、インナー16の筒部16bの外周面の軸方
向中間部周には、上記アウター15の段部15aと対応
する段部16aを設ける。
【0019】以上のアウター15,15、インナー16
で把持部17を構成する。インナー16の筒部16bの
内径部16cは、後述する芯金20と遊合し、芯金20
を挿入する内径とする。一方、インナー16を固着する
縦バー12bには、インナー16の内径部16cと同軸
の挿入孔12cを設ける。挿入孔12c、筒部16bの
内径部16cとの関係を図2で拡大して示した。
【0020】以上においては、引張用シリンダユニット
13,13の引張作動により、横H型のフレーム12
は、上下の横バー12a,12aを介して図1の右方向
に引張されて移動する。又フレーム12に連結された把
持部17を構成するインナー15,15、及びインナー
16も、フレーム12が引張動によって移動するので、
同様に右方向に引張されて一体に移動する。
【0021】図1に示すように基台11には、サブステ
ージ11aを介して芯金20の軸線位置制御駆動用シリ
ンダユニット18を、フレーム12の縦バー12bと直
交する方向に設ける。シリンダユニット18のロッド1
8aを、前記縦バー12bの方向に延出し、該ロッド1
8aの先端部を、連結金具18bを介して芯金20位置
制御用ロッド19に連結する。
【0022】芯金20の部分を図2で拡大して詳細に示
す。芯金20はワークWの内径部W1内に挿入され、芯
金20の後端部には駒21の先端部に延出したバー21
aの先端部を軸止め21bし、この軸止め21b部分を
支点として屈曲可能に構成する。駒21は複数備え、駒
21の後に同様の駒21を順次軸止め連結し、全体とし
て折曲節22を構成する。
【0023】上記した駒21の最終のもの21Eを、前
記したロッド19の先端部に連結する。これ等駒21…
の外径は、ワークWの内径部W1よりも充分に小さく、
ワークWを曲げ型1の曲げアール部2に沿ってこれに押
し付け、ワークWが曲げ加工された際、駒21…相互が
折曲して折曲史節22として機能し、ワークWの内径部
W1に駒21…の外径が干渉しないように構成する。
【0024】次に本発明によるワークの曲げ加工を説明
する。ワークWとしては、例えばアルミニウム合金材等
からなる中空部材を用い、前記した曲げ型1による引張
曲げ加工を行なう。
【0025】先ず、図1に示すようにワークWを曲げ型
1の下面に臨ませ、ワークWの把持部17による把持以
前の状態を図2で示した。図2ではワークWを想像線で
示し、ワークWの端部W2は、図3で示すように、把持
部インナー16の段部16aを有する外径部に嵌合する
ように、軸線方向に所定長さ拡径した段部W3を事前に
形成しておく。
【0026】ワークWを図3の矢印cで示すように把持
部17方向に移動させ、インナー16の外周にワークW
の端部W2を嵌合する。インナー16の筒部16bの段
部16aとワークWの段部W3とは、図4のように嵌
合、合致する。
【0027】一方、ワークWの内径部W1内には、フレ
ーム12の縦バー12bの挿入孔12c、及びインナー
16の内径部16c内を通った芯金20が、図2に示す
ようにワークWの軸線方向に突出しており、ワークWの
把持部インナー16への嵌合で、同時にワークWの内径
部W1内に芯金20、及び折曲節22の各駒21…を挿
入して通す。この状態を、図2のワークWの想像線で示
した。
【0028】次にアウター15,15を、前記図1の把
持用シリンダユニット14,14の駆動で相寄る方向に
移動させ、ワークWの端部W2の段部W3外側を、図4
の矢印dで示すように加圧し、インナー16とアウター
15,15間で挟圧し、狭持する。この際、段部16
a,15a,15aにより、ワークWの端部W2を狭持
しつつワークWを軸線方向に引張した場合、把持部17
において、ワークWとインナー16、アウター15,1
5間に滑りを生じないように、強固に、確実に狭持する
ことができる。
【0029】以上のようにワークWを把持部17で把持
しつつ、ワークW内に芯金20を挿入した状態とし、ワ
ークWの図1の左側の端部は、図示しないが他の把持部
で把持し、引張可能な状態とする。曲げ装置10を図1
のスタート位置に置くことで、ワークWの被曲げ加工部
W4の手前の部分はW5は、曲げ型1の底壁3の底面に
上面が当接する。
【0030】曲げ加工を図5〜図7の作用図に従って説
明すると、図5は曲げ加工以前の状態を示す。ワークW
に矢印で示すように、前記した把持部17を介して軸線
方向へのFなる引張力を付与する。同時に軸線方向の反
対方向に、同様にFなる引張力を付与する。引張力Fの
付与は、前記した図1のシリンダユニット13,13で
行なう。前記した芯金20は、ワークWの被曲げ加工部
W4内に臨み、先端部20aは、曲げアール部2の曲げ
スタート位置2aの底壁3寄りの部分に位置する。
【0031】ワークWに軸線方向の反対方向への引張力
F,Fを付与しつつ、前記した曲げ装置10を、図1の
矢印Bで示した方向へ移動させる。これにより、ワーク
Wの被曲げ加工部W4は、曲げ型1の曲げアール部2に
押し付けられ、引張されつつ曲げアール部2に沿って曲
げ加工されることとなる。
【0032】以上のワークWは、中空であり、曲げアー
ル部Wへの被曲げ加工部W4の引張、押し付けで、被曲
げ加工部W4は内側は伸び率が小さく、外側の伸び率が
大きく、断面が潰れて、断面が偏平になる。ところで、
ワークWの被曲げ加工部W4内には、前記したように芯
金20が位置している。ワークWの被曲げ加工部W4の
曲げ加工に応じ、て芯金20を曲げアール部2と被曲げ
加工部W4内側部とが接触する部分の内径部に順次臨ま
せ、曲げ加工に応じて芯金20を図6の矢印eのように
後退動させる。
【0033】このように、ワークWの被曲げ加工部W4
内には、芯金20が配設されているので、ワークWの被
曲げ加工部W4の曲げ加工は、その断面を正規に保持
し、且つ曲げ型1の曲げアール部2の形状に沿って、高
精度に引張曲げ加工されることとなる。
【0034】ところで、上記の曲げ加工に際し、芯金2
0のロッド19は、折曲節22をもって芯金20と連結
されているので、ワークWの曲げ加工に追従することが
できる。芯金20の曲げ加工に追従する後退動は、前記
した芯金軸線位置制御駆動用シリンダユニット18の後
退動によってなされる。
【0035】最終的は、図7に示すようにワークWの被
曲げ加工部W4は、曲げ型1の曲げアール部2に沿っ
て、これに引張されつつ押し付けられた曲げ加工され、
被曲げ加工部W4の曲げ装置10側の部分W6は、起立
壁部4に押し付けられ、芯金20はワークWの起立部分
W6内に臨む。
【0036】実施例は、ワークWの一端部側の曲げ加工
を示したが、他端側も同様に曲げ加工する場合には、図
1と同様の曲げ装置を他端側にも配設しておく。
【0037】ところで、本発明は、引張曲げ加工に際し
ワークを中空材とし、被曲げ加工部内に芯金20を臨ま
せ、曲げ型のアール部にワークを押し付けて曲げ加工す
るものである。上記したワークWの被曲げ加工部W4
は、この部分W4を曲げアール部2に引張、押し付け動
する際被曲げ部分は移動する。このため、前記したよう
に芯金20を被曲げ部分の曲げに応じて移動させる必要
がある。
【0038】従って、ワークWの被曲げ加工部W4の曲
げ部分の移動に合せ、芯金20の位置を移動させる位置
制御が必要となる。特に本発明は、ワークWの曲げ加工
を、ワークWを引張させつつ行なうので、ワーク被曲げ
加工部W4を含むワークWの引張量、伸び量も問題とな
る。
【0039】従って、ワークWの引張による伸び、曲げ
型アール部2へのワーク被曲げ加工部W4の押し付け、
曲げ、従ってワークWの引張、伸びと、芯金20の軸線
方向位置制御を必要とする。このため、把持部17の引
張用シリンダ14,14と、芯金20の位置制御用機構
であるシリンダ18とを共通の基台11に設けた。そし
て、これ等把持機構、芯金位置制御用機構を一体化し、
これ等の共通の基台11を、ワークWの曲げ型1の曲げ
アール部2による引張、押し付け加工の方向に移動させ
るので、引張曲げ加工と芯金の位置制御を、同期して追
従させつつ行なうことができた。
【0040】又芯金の位置制御用の機構を構成する芯金
20、折曲節22、ロッド19を、把持部17内、具体
的は把持部インナー16に挿入し、インナー16内を通
るようにしたので、把持作用と芯金の位置制御作用が円
滑に、確実になされる。
【0041】上記のワークWの把持、引張は、被曲げ加
工部の曲げの他に、被曲げ加工部を含むワークの伸びを
伴い、このため芯金20の位置制御作動、つまりは芯金
20のワークWの曲げ加工時の移動による芯金20の位
置の制御を行なう必要がある。このため、ワークWの引
張量、或いは伸び量に応じ、芯金20の位置を、ワーク
被曲げ加工部W4内において適正な位置なるべく制御す
る必要がある。
【0042】本発明では、ワークWの引張量、或いは伸
び量に応じて、芯金位置を補正する。図1において示し
たように、各シリンダ14,14,18をコントローラ
30で制御し、芯金20の位置をワークWの引張量、或
いは伸び量に応じて補正する。この補正は、ワークWの
引張量、或いは伸び量をリアルタイムに検出して補正し
ても良く、或いは、ワークWの伸び量等をデータとして
予めとっておき、このデータに基づいてプログラムを作
成し、これを基準として補正を行なっても良い。
【0043】図8、及び図9は、把持部17の他の実施
例を示す。本実施例においては、ワークWの端部W2
は、内・外径ともにワークの他の部分と同径である。把
持部のインナー116の筒部116b外周に凹凸部11
6aを設け、一方、上下のアウター115,115の対
応する面には、該凹凸部116aと対応する凹凸部11
5a,115aを設ける。
【0044】ワークWを、図8の矢印cのように移動さ
せ、ワークWの端部W2をインナー116の凹凸部11
6a外周に嵌合する。続いて、前記と同様にアウター1
15,115を図9の矢印d方向に移動させ、向い合う
凹凸部115a,115a、116aとでワークWの端
部W2を狭持する。凹凸部115a,115a、116
aとで、ワークWの端部W2を挟圧しつつ狭持するの
で、ワークWの端部を把持した状態でワークWを引張し
ても、把持部とワーク端部W2との間に滑りを生じるこ
となく、ワーク端部を強固に、確実に把持することがで
きる。
【0045】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1では、長尺な中空材からなるワークの両
端部を把持し、該ワークに対して引張力を付与しつつ曲
げ型に押し当てることにより、該ワークに曲げ加工を施
すようにした引張曲げ加工装置において、ワークの両端
部を把持する把持部と、ワーク内を通す芯金、及び該芯
金のワーク内の位置を制御する位置制御用ロッドとを備
え、ワークの両端部を把持する把持部の少なくとも一方
には、芯金、及び芯金の位置制御用ロッドを通す挿入孔
を設け、芯金の位置制御用ロッドの軸線方向位置制御駆
動装置と、ワークの引張を行なう把持部の軸線方向移動
装置とを共通の基台に別個に設けた引張曲げ加工装置と
したので、中空状ワークの引張曲げ加工を、ワークの断
面形状を高精度に維持し、且つアール部の曲げ精度を高
精度に維持して実現することができる。
【0046】本発明は、中空材からなるワークの引張曲
げ加工を、曲げ型への引張による押し付け機構、ワーク
内に芯金を挿入し、これを移動させる機構を含む簡素な
芯金機構により行なうことができる。特に本発明は、引
張曲げ加工でワークの被曲げ加工部の断面精度を保持
し、且つ曲げ型の、曲げアール部沿った高精度の曲げ加
工を行なうことが可能であり、従来のように押圧ローラ
機構、これの移動機構、押圧の反力受け機構等の大掛か
りで複雑、コスト的に高価である装置を必要とすること
なく、高精度の中空材の引張曲げ加工を行なうことがで
きる。
【0047】又本発明は、中空ワークの引張曲げ加工に
おいて、ワークの両端部を把持部で把持し、ワークを引
張する際、把持部の少なくとも一方に、ワーク内に通す
芯金、及びこれの位置制御用ロッドを通す挿入孔を設け
たので、ワークの曲げ加工部の曲げ加工におけるワーク
の引張と、ワーク内における芯金の位置制御を、機構の
複雑化をもたらすことなく、簡素な機構で、且つ同時に
行なえる。このため、ワークの引張と、芯金のワーク内
における位置制御を円滑、且つ確実に行なえる。
【0048】更に芯金の位置制御ロッドの軸線方向位置
制御駆動装置と、ワークの引張を行なう把持部の軸線方
向移動装置とを、基台を共通しながら、共通の基台に別
個に設けたので、ワークの引張量、伸び量と、芯金の位
置との間にギャップが生じても、ワークの引張と芯金の
位置制御が容易に、円滑に、確実に行なえる。
【0049】更に又ワークの曲げ加工に際し、芯金の位
置制御ロッドの軸線方向位置制御駆動装置と、ワークの
引張を行なう把持部の軸線方向移動装置とを、共通の基
台に設けたので、引張曲げ加工時に、把持、引張機構と
芯金、及びこれの位置制御機構も同期して追従し、ワー
クの被加工部の曲げ加工を、高精度に、正確に、円滑に
行なうことができる。
【0050】請求項2では、長尺な中空材からなるワー
クの両端部を把持し、該ワークに対して引張力を付与し
つつ曲げ型に押し当てることにより、該ワークに曲げ加
工を施すようにした引張曲げ加工方法において、ワーク
内には、該ワークの軸線方向の位置を制御可能に芯金を
通し、該ワークの両端部を把持して該ワークを軸線方向
に引張するとともに、ワークの曲げ型による曲げ部分内
に、芯金を軸線方向に逃がし移動させながら臨ませ、ワ
ーク把持部の軸線方向の移動を、該ワークの引張量、又
は伸び量に応じて補正し、芯金のワーク内の位置を、ワ
ークの曲げに応じて位置制御するようにした引張曲げ加
工方法なので、中空状ワークの引張曲げ加工を、ワーク
の断面形状を高精度に維持し、且つアール部の曲げ精度
を高精度に維持して実現することができる。
【0051】特に本発明は、ワークの引張曲げ加工を、
ワークの曲げ型への引張、押し付けという簡素な方法
と、ワーク内に芯金を挿入し、これをワークの軸線方向
に移動してその位置を制御するという簡素な方法により
行うことができる。本発明は、ワーク内に挿入した芯金
のワーク内の位置の制御を、ワーク把持部の軸線方向の
移動によるワークの引張量、或いは伸び量に応じて補正
し、芯金のワーク内の位置を、ワークの曲げに応じて位
置制御するようにしたことで、ワーク引張による伸び
量、ワークの曲げ量に応じた芯金の位置制御を正確に行
なうことができ、ワークの曲げ部分の断面形状、寸法が
高精度で、曲げ部分のアールも高精度の中空材の引張曲
げ加工が行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】曲げ型を含む引張曲げ加工装置の一例を示す説
明図で、ワークの一端側を示す図
【図2】ワークの把持機構、及び芯金、芯金の位置制御
用ロッドを示す要部の拡大断面図
【図3】把持部の拡大断面図で、ワーク端部把持直前の
状態を示す図
【図4】上記図3の状態からワーク端部を把持部で把持
した状態の図
【図5】ワークの引張曲げ加工において、被曲げ加工部
に芯金を臨ませ、曲げ型にワークを押し付ける直前の状
態の説明図
【図6】ワークの曲げ初期の状態を示す説明図
【図7】曲げが完了した状態の説明図
【図8】把持部の他の実施例の拡大断面図
【図9】上記図8の状態からワーク端部を把持部で把持
した状態の図
【符号の説明】
1…曲げ型1、11…共通の基台、13…ワーク引張を
行なう把持部の軸線方向移動装置、17…ワークWの両
端部を把持する把持部、18…芯金の位置制御用ロッド
の軸線方向位置制御駆動装置、19…芯金のワーク内の
位置を制御する位置制御用ロッド、20…芯金、W…中
空のワーク、30…制御用コントローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮岡 博也 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺な中空材からなるワークの両端部を
    把持し、該ワークに対して引張力を付与しつつ曲げ型に
    押し当てることにより、該ワークに曲げ加工を施すよう
    にした引張曲げ加工装置において、 前記ワークの両端部を把持する把持部と、前記ワーク内
    を通す芯金、及び該芯金のワーク内の位置を制御する位
    置制御用ロッドとを備え、 前記ワークの両端部を把持する把持部の少なくとも一方
    には、前記芯金、及び芯金の位置制御用ロッドを通す挿
    入孔を設け、 前記芯金の位置制御用ロッドの軸線方向位置制御駆動装
    置と、前記ワークの引張を行なう前記把持部の軸線方向
    移動装置とを共通の基台に別個に設けた、ことを特徴と
    する引張曲げ加工装置。
  2. 【請求項2】 長尺な中空材からなるワークの両端部を
    把持し、該ワークに対して引張力を付与しつつ曲げ型に
    押し当てることにより、該ワークに曲げ加工を施すよう
    にした引張曲げ加工方法において、 前記ワーク内には、該ワークの軸線方向の位置を制御可
    能に芯金を通し、該ワークの両端部を把持して該ワーク
    を軸線方向に引張するとともに、 前記ワークの曲げ型による曲げ部分内に、前記芯金を軸
    線方向に逃がし移動させながら臨ませ、 前記ワーク把持部の軸線方向の移動を、該ワークの引張
    量、又は伸び量に応じて補正し、前記芯金のワーク内の
    位置を、ワークの曲げに応じて位置制御するようにし
    た、 ことを特徴とする引張曲げ加工方法。
JP12451897A 1997-05-14 1997-05-14 引張曲げ加工装置及び引張曲げ加工方法 Pending JPH10314850A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100908981B1 (ko) 2007-10-15 2009-07-22 황용태 밴딩 기능이 부착된 파이프 성형기
KR101048401B1 (ko) 2008-08-07 2011-07-15 설상석 엘보의 성형장치 및 성형방법
JP2013173187A (ja) * 2009-05-19 2013-09-05 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp 曲げ加工装置
KR101600421B1 (ko) * 2015-04-02 2016-03-08 김재수 스피닝 공정을 적용한 곡관 제조방법 및 곡관제조장치
KR101865095B1 (ko) * 2018-04-27 2018-07-13 노강수 인장-굽힘 반복 시험기
CN111014385A (zh) * 2018-10-10 2020-04-17 江苏升创管业有限公司 一种u型铝管的制造工艺
CN111659817A (zh) * 2020-05-22 2020-09-15 王明 一种u型铝管的制造工艺

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