JPH08130856A - モ−タの冷却回路 - Google Patents

モ−タの冷却回路

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JPH08130856A
JPH08130856A JP28862594A JP28862594A JPH08130856A JP H08130856 A JPH08130856 A JP H08130856A JP 28862594 A JP28862594 A JP 28862594A JP 28862594 A JP28862594 A JP 28862594A JP H08130856 A JPH08130856 A JP H08130856A
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oil
injection
cooling
case
motor
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Iwao Kanefuji
厳士 金藤
Masayuki Takenaka
正幸 竹中
Masahiro Hasebe
正広 長谷部
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Aisin AW Co Ltd
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    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0467Elements of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0476Electric machines and gearing, i.e. joint lubrication or cooling or heating thereof

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油冷のモータにおいて、オイルポンプの吐出
油量が少ない時でも、確実にモ−タコイルの冷却を行
う。 【構成】 モータ2は、適宜の手段で駆動されるオイル
ポンプ5と、オイルポンプ5から吐出される油をモ−タ
2の上部に供給する供給油路63を有する冷却回路6を
備える。冷却回路6は、噴射面81と、それに形成され
た噴射口82とを有する冷却油噴射部8を備え、噴射面
81は隣接するケ−ス10の周壁内面101に対して油
切れを良くするように不連続とされ、油がコイルエンド
211に滴下するように、噴射面81の端部83がコイ
ルエンド211の上部に位置づけられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータの冷却回路に関
し、特に、電気自動車用駆動装置のモータを冷却するに
適した冷却回路に関する。
【0002】
【従来の技術】モータをオイル冷却する技術として、特
開平6−98417号には、オイルポンプの吐出油をモ
ータを収容する駆動装置ケ−ス内の上側にジャケット状
に形成された環状油室に供給し、供給された油を環状油
室の内周壁に直接加工形成された噴射口からモ−タのコ
イルエンド部に噴射させて、冷却を行うモ−タの冷却装
置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
冷却装置における噴射口は、ケースの内周側から環状油
室に向かって孔明けする加工で形成されているため、加
工上の制約から噴射口の軸線はケースの軸線に対して傾
斜した斜め孔とされ、しかも孔径も極端に小径化するこ
とができなかった。このため、オイルポンプの吐出油量
が少なく、十分な噴射圧力が確保されないとき、噴射口
に供給された油は、噴射口から勢いよく噴射されなくな
るので、ケース内周壁面からの切れが悪くなり、そのま
ま駆動装置ケ−ス壁内面を伝って下方に流れ、モータの
コイルエンドに接触することなく駆動装置ケ−スの下部
に形成された油留めに回収されてしまう割合が多くな
り、モ−タコイルエンドの冷却が効率良く行われにくい
という問題があった。
【0004】また、噴射口の孔径を小さくしにくいた
め、冷却油路内の圧力降下がそのまま噴射油量に反映
し、上流側に位置する噴射口からの噴射油量が下流側の
噴射口からの噴射油量より多くなる傾向があり、各噴射
口ごとの噴射油量の均一化が困難となって、冷却バラン
スに差が出てしまう問題点もあった。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑み案出されたも
のであって、オイルポンプの吐出量が少ない時でも、確
実にモ−タコイルの冷却を行うことのできるモ−タの冷
却回路を提供することを概括的な目的とする。次に、本
発明は、上記冷却回路において、オイルポンプの吐出油
量が少ないときのモ−タコイルへの油供給を有効に行わ
せることをより具体的な目的とする。さらに本発明は、
上記冷却回路における噴射口ごとの吐出油量の均一化を
図ることを更なる目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、ケ−スの周壁内側に固定され、内周に複
数のスロットを形成された円筒状のコアと、該コアの複
数のスロットに巻かれたコイルと、前記コアの端部で円
周方向に形成されたコイルエンドを有するステ−タと、
該ステ−タの半径方向内側に配置され、前記ケ−スに回
転自在に支持されたロ−タとからなるモ−タと、オイル
ポンプと、該オイルポンプから吐出される油を前記モ−
タの上部に供給する供給油路とを有する冷却回路とから
なり、該冷却回路は、噴射面と、該噴射面に形成され、
前記供給油路から供給される油を噴射する噴射口とを有
する冷却油噴射部を備え、該冷却油噴射部は、その噴射
面の端部を隣接する前記ケ−スの周壁内面に対して不連
続に配置され、前記噴射面の端部は、前記コイルエンド
の上部に位置づけられたことを特徴とする。
【0007】前記冷却油噴射部の噴射面は複数とされ、
それぞれの噴射面に複数の噴射口を形成されたものとす
ることができる。
【0008】また、本発明は、ケ−スの周壁内側に固定
され、内周に複数のスロットを形成された円筒状のコア
と、該コアの複数のスロットに巻かれたコイルと、前記
コアの端部で円周方向に形成されたコイルエンドを有す
るステ−タと、該ステ−タの半径方向内側に配置され、
前記ケ−スに回転自在に支持されたロ−タとからなるモ
−タと、オイルポンプと、該オイルポンプから吐出され
る油を前記モ−タの上部に供給する供給油路とを有する
冷却回路とからなり、該冷却回路は、傾斜した噴射面
と、該噴射面に形成され、前記供給油路から供給される
油を噴射する噴射口とを有する冷却油噴射部を備え、該
冷却油噴射部は、その噴射面の端部を隣接する前記ケ−
スの周壁内面に対して不連続に配置され、前記噴射口か
ら下向き傾斜する噴射面の端部が前記コイルエンド上部
に位置づけられたことを特徴とする。
【0009】さらに、本発明は、ケ−スの周壁内側に固
定され、内周に複数のスロットが形成された円筒状のコ
アと、該コアの複数のスロットに巻かれたコイルと、前
記コアの両端部で円周方向に形成された第1及び第2の
コイルエンドを有するステ−タと、該ステ−タの半径方
向内側に配置され、前記ケ−スに回転自在に支持された
ロ−タとからなるモ−タと、オイルポンプと、該オイル
ポンプから吐出される油を前記モ−タの上部に供給する
供給油路とを有する冷却回路とからなり、該冷却回路
は、前記第1及び第2のコイルエンドの上部にそれぞれ
第1及び第2の冷却油噴射部を備え、該第1及び第2の
冷却油噴射部の各々は、噴射面と、該噴射面に形成さ
れ、前記供給油路から供給される油を噴射する噴射口と
を有し、前記供給油路は、前記オイルポンプから供給さ
れる吐出油を前記第1の冷却油噴射部の第1の噴射口に
導く第1の油路と、該第1の油路に連結し、供給される
油を前記第2の冷却油噴射部の噴射口に導く第2の油路
と、該第2の油路に連結し、供給される油を前記第1の
冷却油噴射部の第2の噴射口に導く第3の油路を有する
ことを特徴とする。
【0010】さらに、本発明は、ケ−スの周壁内側に固
定され、内周に複数のスロットを形成された円筒状のコ
アと、該コアの複数のスロットに巻かれたコイルと、前
記コアの両端部で円周方向に形成された第1及び第2の
コイルエンドを有するステ−タと、該ステ−タの半径方
向内側に配置され、前記ケ−スに回転自在に支持された
ロ−タとからなるモ−タと、オイルポンプと、該オイル
ポンプから吐出される油を前記モ−タの上部に供給する
供給油路とを有する冷却回路とからなり、該冷却回路
は、前記コアの上部で前記ケ−スの壁内に形成された軸
方向油路と、前記第1及び第2のコイルエンドの上部
で、前記ケ−スに軸方向で当接させた第1及び第2の冷
却油噴射部材とを備え、前記第1及び第2の冷却油噴射
部材の各々は、前記ケ−スとの当接面に沿って形成さ
れ、前記軸方向油路に連結する溝と、噴射面と、該噴射
面に形成された複数の噴射口と、該複数の噴射口と前記
溝とを連結する複数の噴射油路とを有し、前記供給油路
は、前記第1及び第2の冷却油噴射部材の何れか一方の
噴射油路に連結されたことを特徴とする。
【0011】さらに、本発明は、ケ−スの周壁内側に固
定され、内周に複数のスロットが形成された円筒状のコ
アと、該コアの複数のスロットに巻かれたコイルと、前
記コアの両端部で円周方向に形成された第1及び第2の
コイルエンドを有するステ−タと、該ステ−タの半径方
向内側に配置され、前記ケ−スに回転自在に支持された
ロ−タとからなるモ−タと、オイルポンプと、該オイル
ポンプから吐出される油を前記モ−タの上部に供給する
供給油路とを有する冷却回路とからなり、該冷却回路
は、前記コアの上部で前記ケ−スの壁内に形成された複
数の軸方向油路と、前記第1及び第2のコイルエンドの
上部で、前記ケ−スに軸方向で当接された第1及び第2
の冷却油噴射部材とを備え、前記第1の冷却油噴射部材
は、噴射面と、該噴射面に形成された複数の噴射口と、
該複数の噴射口と前記複数の軸方向油路の各々に連結さ
れた複数の噴射油路とを有し、前記第2の冷却油噴射部
材は、前記ケ−スとの当接面に沿って形成され、前記ケ
ースの複数の軸方向油路に連結する溝と、噴射面と、該
噴射面に形成された複数の噴射口と、該複数の噴射口と
前記溝とを連結する複数の噴射油路とを有し、前記供給
油路は、前記第1の冷却油噴射部材の複数の噴射油路の
一つに連結されたことを特徴とする。
【0012】
【発明の作用及び効果】上記請求項1に記載の構成によ
れば、オイルポンプの吐出油量が多いとき、供給油路か
ら供給される油は、冷却油噴射部の噴射面に形成された
噴射口から勢いよく噴射され、直接コイルエンドへ供給
される。また、オイルポンプの吐出油量が少ないとき、
油は噴射口から勢いよく噴射されず、冷却油噴射部の噴
射面を伝って下方へ流れるが、噴射面の端部は、ケ−ス
の内壁と同一面にならないように不連続とされ、しかも
噴射面の端部がコイルエンド上部に位置しているため、
油は、噴射面の端部から滴となってコイルエンドに落下
する。したがって、オイルポンプの吐出量が少ないとき
でも確実に油をコイルエンドへ供給することができる。
【0013】特に、請求項2に記載の構成によれば、冷
却油噴射部は、複数の噴射面と、該複数の噴射面に複数
の噴射口を形成されているので、コイルエンド全体に油
を均等に噴射することができる。また、請求項3に記載
の構成によれば、特にオイルポンプの吐出油量が少ない
とき、噴射口から流出する油を噴射面の傾斜により端部
に集めて、分散による無駄をなくして端部から集中して
コイルエンドに滴下供給することができる。
【0014】また、請求項4に記載の構成によれば、オ
イルポンプからの吐出油は、第1の冷却油噴射部材の第
1の噴射口に供給され、第1のコイルエンドへ噴射され
る。そして、その余剰油は、第2の油路を介して第2の
冷却油噴射部の噴射口に供給され、第2のコイルエンド
へ噴射される。さらに、その第2の冷却油噴射部の余剰
油は、第3の油路を介して第1の冷却油噴射部材の前記
第1の噴射口とは別の第2の噴射口に供給され、第1の
コイルエンドへ噴射される。このように、第1の冷却油
噴射部で少量噴射して第2の冷却油噴射部に供給し、そ
の余剰油を第1の冷却油噴射部に帰還させているので、
第1及び第2の冷却油噴射部に供給され、それらの噴射
口から噴射される油量を均等にすることができる。
【0015】さらに、請求項5及び請求項6に記載の構
成によれば、噴射口をケースとは別体の冷却油噴射部材
に形成しているため、ケースの内壁に直接噴射口を形成
する場合に比べ、孔加工が簡単且つ容易となる。その結
果、噴射口の孔径及び数を最適にし、噴射口ごとの噴射
バランスを均一にすることができる。そして、特に請求
項6に記載の構成によれば、上記請求項4に記載の構成
によると同様の理由で、一層噴射バランスを良好にする
ことができる。
【0016】
【実施例】以下、図面に示す実施例を参照しながら本発
明を説明する。図1〜図3は第1実施例を概念的に示す
もので、この装置は、ケ−ス10の周壁内側に固定さ
れ、内周に複数のスロットが形成された円筒状のコア2
12と、コア212の複数のスロットに巻かれたコイル
213と、コア212の端部で円周方向に形成されたコ
イルエンド211を有するステ−タ21と、ステ−タ2
1の半径方向内側に配置され、ケ−ス10に回転自在に
支持されたロ−タ22からなるモータ2を備えており、
さらに、適宜の手段で駆動されるオイルポンプ5と、オ
イルポンプ5から吐出される油をモ−タ2の上部に供給
する供給油路63を有する冷却回路6を備えている。
【0017】本例において、冷却回路6は、図2に示す
ように、コイルエンド211と対面する平坦な噴射面8
1と、噴射面81に形成され、供給油路63から供給さ
れる油を噴射する噴射口82とを有する冷却油噴射部8
を備えており、冷却油噴射部8は、噴射面81を隣接す
るケ−ス10の周壁内面101に対して不連続に配置さ
れ、噴射面81の端部83は、図3に示すように、コイ
ルエンド211の上部に位置づけられている。この例で
は、冷却油噴射部8は、図1に示すように、コア212
の両端部に位置する第1及び第2のコイルエンド211
a,211bに対応させて第1及び第2の冷却油噴射部
8a,8bで構成されている(以下、実施例の説明にお
いて、第1及び第2の冷却油噴射部とそれらの各部分に
ついては、特に区別を要する場合のみa,bの符号を数
字符号の末尾に付加して説明する。)。そして、両冷却
油噴射部8は、ケース10に形成された軸方向油路10
2で連結されている。
【0018】このように構成された冷却回路6では、オ
イルポンプ5の吐出油量が多いとき、供給油路63から
供給された油は、冷却油噴射部8のコイルエンド211
に対面する噴射面81に形成された噴射口82から勢い
よく噴射され、直接コイルエンド211へ油が供給され
る。一方、オイルポンプ5の吐出油量が少ないとき、油
は噴射口82から勢いよくは噴射されず、冷却油噴射部
8の噴射面81からの離れが悪くなり、噴射面81に付
着して止まり、ある量を超える固まりとなったときに油
滴となって落下する。この際、噴射面81は、ケ−ス1
0の周壁内面101と同一面にならないように配置さ
れ、噴射面81の端部83がコイルエンド211上部に
配置されているので、油は、噴射面81の任意の位置か
ら、最も外側でも軸線方向端部及び円周方向端部83か
ら滴となってコイルエンド211に落下する。したがっ
て、オイルポンプ5の吐出量が少ない時でも確実に油を
コイルエンド211へ供給することができる。
【0019】次に、図4及び図5は第2実施例を概念的
に示すもので、この装置では、冷却油噴射部8がケース
10の周壁部に一体化して形成されている。この例にお
ける噴射面81は、コイルの軸線を横切る方向に向いた
平坦面とされ、したがって、噴射口82の軸線もコイル
エンド211の軸線と平行又は鋭角に交わるように形成
されている。ケース10の壁面と一体化された噴射面8
1は、ケース周壁内周面に軸線方向の切欠き部103を
形成することで、周壁内面に対して不連続とされ、端部
83を備えており、したがって、噴射面81とそれに隣
接するケース10周壁内面とは隔絶している。この例で
も、端部83はコイルエンド211の上部に位置してい
る。
【0020】かく構成された冷却回路においても、オイ
ルポンプ5の吐出油が少ないとき、噴射口82から噴射
される油は、ケース10の壁面を伝わり、切欠き部10
3から滴となってコイルエンド211へ落下する。この
実施例における特徴は、従来のものと同様に、噴射口8
2をケース10に直接加工形成しているにも拘わらず、
その軸線が略ケース10の軸線と並行するため、加工が
比較的容易である点にある。こうした利点は、切欠き部
103の形成によりケース壁と噴射面81とを隔絶する
工夫を施すことによって、噴射口82を必ずしも下向き
としなくても良くしたことにより得られる。
【0021】次に、図6は第3実施例を概念的に示すも
ので、この例は、前記第1実施例の装置における噴射面
81を傾斜面としたものである。この例における噴射面
81は、凹円筒面とされており、ケース壁の最上部に対
してロータ回転方向に一方が長く、他方が短い周方向端
部83を有している。噴射口82は、噴射面81の最上
部より若干下がった位置に形成されている。こうした構
成の場合、長い方の周方向端部は、必ずしもコイルエン
ド211の上方に位置している必要はない。なぜなら、
噴射口82から流れ出て、噴射面81を伝って流れる油
は、噴射面81の最上部を越えて反対側の周面には流れ
ないからである。
【0022】このようにすると、オイルポンプ5の吐出
油量が多い場合には、噴射口82から直接コイルエンド
211に油が噴射により供給され、オイルポンプ5の吐
出油量が少ない場合でも、噴射口82から噴射に至らず
に流れ出た油は、噴射面81の下向きに傾斜した方向へ
噴射面81を伝わって流れて行き、ケース10の内周面
に対する不連続な角部を構成する噴射面81の端部83
に滞留して所定量となったときに、重力で油の滴となっ
てコイルエンド211に落下する。かくして、この例に
おいても、噴射口82からの油がケース10内周面を伝
ってケース下方に流下するコイルの冷却に役立たない油
の循環を防ぐことができる。
【0023】次に、図7〜図13は上記に概念的に説明
した冷却回路を電気自動車用駆動装置のモータに適用し
て具体化した第4実施例を示す。図6に軸方向断面を示
すように、この電気自動車用駆動装置1は、モータケー
ス10mとギヤケース10gとに分割されたケース10
のモータケース10m側に固定されたステータ21と、
ステータ21の径方向内側に配設されたロータ22と、
ロータ22にスプライン連結され、ラジアル及びスラス
ト力を支持する一対のボールベアリング16,18でモ
ータケース10mに回転自在に支持されたロータ軸23
とを有するモータ2と、ギヤケース10g側にロータ軸
23と同軸に配設され、モータ2の回転を減速して出力
するプラネタリギヤ3と、プラネタリギヤ3の出力を一
方はロータ軸23内を通して、他方は直接、車両の左右
駆動輪に伝達する差動装置4とから構成されている。
【0024】プラネタリギヤ3は、ロータ軸23に連結
するサンギヤ31と、図12に示すように、ギヤケース
10gにラジアル方向への遊びを許容して回り止め固定
されたリングギヤ32と、モータケース10m側のセン
タサポート108に回転自在に支持され、サンギヤ31
及びリングギヤ32に噛合するピニオン33を回転自在
に支持し、差動装置4に連結されたキャリヤ34とを有
する。サンギヤ31は、ロータ軸23に端部を当接させ
て配設され、スリーブ25によりスプライン嵌合で相互
に連結されている。
【0025】差動装置4は、プラネタリギヤ3のキャリ
ヤ34と一体化された部分と、別体でこれにボルト止め
された部分とからなる差動装置ケース40内に配設され
た一対の差動大歯車41と、これらに噛合し、差動装置
ケース40にピン止めされた差動小歯車軸42に遊嵌さ
れた複数の差動小歯車43とを備え、一方の差動大歯車
41の軸孔には、ロータ軸23内を通して差動装置4の
一方の出力をヨーク軸12a(図に想像線で示す)を介
して一方の駆動輪に伝達するドライブ軸11の端部がス
プライン嵌合且つスナップリング止めされ、他方の差動
大歯車41の軸孔には、差動装置4の他方の出力を直接
他方の駆動輪に伝達するドライブ軸を兼ねるヨーク軸1
2bがスプライン嵌合且つスナップリング止めされてい
る。差動装置ケース40の一方の部分に形成された軸部
は、ボールベアリング15を介してギヤケース10gの
外端壁のサポート部に支持され、キャリヤ34と一体化
された他方の部分は、キャリヤ34に形成された軸部を
ボールベアリング13を介してモータケース10mのセ
ンタサポート108に支持されている。
【0026】なお、図7において、符号19はドライブ
軸11をヨーク軸12aにスプライン連結する連結スリ
ーブを示し、該スリーブ19はその外端の外周をボール
ベアリング17を介してモータケース10mの外端を閉
じるリッドに支持され、内端側外周をニードルベアリン
グ20を介してロータ軸23の内周に支持されている。
また、符号26はモータ2に3相交流電力を給電するパ
ワーケーブル、27はパーキングギヤ、104はモータ
ケース10mの外周面に多数突出形成され、モータ2の
熱を直接大気に逃がす冷却フィンを示す。
【0027】このように構成された電気自動車用駆動装
置において、本発明に係る冷却回路は、上記モータ2に
対して施されているが、この冷却回路は、上記駆動装置
各部の潤滑のための潤滑回路と一部共通化されている。
これら両回路に油を供給する共通の油圧源としてのオイ
ルポンプ5は、モータケース10mのセンタサポート1
08部に配設されており、この例では、該ポンプは、モ
ータ2により駆動すべく、オイルポンプ軸50と一体化
された歯車51をカウンタ歯車52,53を介してスリ
ーブ25に形成された外周歯車24に噛合連結されてい
る。なお、符号9はロータ22の回転位置を検出すべく
オイルポンプ軸50に連結されたレゾルバを示す。
【0028】潤滑兼冷却油を回収する油溜めは、ギヤケ
ース10gの下部に形成されており、その下方はオイル
パン105で閉じられている。油溜めの上方には、オイ
ルストレーナ及びリリーフバルブを組込んだバルブボデ
ィ7が配設されている。モータケース10mとギヤケー
ス10gとは、モータケース10mのセンタサポート1
08を下方で貫通する窓106で連通している。オイル
ポンプ5とバルブボディ7とはセンタサポート108の
壁内に形成された図示しない吸込み油路と吐出し油路と
で接続されている。
【0029】オイルポンプ5から吐出される油をモ−タ
2の上部に供給する供給油路63は、この例では、オイ
ルポンプ5とバルブボディ7とを接続する上記吐出し油
路と、バルブボディ7内の分岐油路と、該油路に接続す
るギヤケース10g内及びモータケース10m内の油路
と、該油路に基端側を連結されたパイプ63p(図8参
照)で構成されている。そして、冷却回路は、コア21
2の外周を支持するモータケ−ス10mの周壁の縮径部
壁内における最上部に形成された軸方向油路102を有
する。第1及び第2のコイルエンド211a,211b
の上部には、モータケ−ス10mの上記縮径部端面に軸
方向で当接されたケースとは別体の第1及び第2の冷却
油噴射部材8a,8bがボルト止めされている。
【0030】図10に詳細を示すように、第1の冷却油
噴射部材8aは、該部材の周方向延設部84から枝分か
れして櫛の歯状に軸線方向に延びる3つの軸方向延設部
85の下面で構成される噴射面81と、各噴射面81に
形成された3個宛の軸方向列をなす噴射口82と、各軸
方向列の噴射口82を連結する3条の噴射油路86とを
有している。そして各噴射油路86は、周方向延設部8
4がモータケ−スと当接する端面に形成された上向きに
凸な周方向溝87で互いに連結されている。第2の冷却
油噴射部材8bも同様に、モータケ−スとの当接面に沿
って形成され、軸方向油路102に連結する上向きに凸
な周方向溝87と、上記と同様に軸方向延設部85の下
面で構成される噴射面81と、これも同様に各噴射面8
1に形成された3個宛の噴射口82と、これら噴射口8
2と周方向溝87とを連結する3条の噴射油路86とを
有している。なお、符号89は周方向延設部84から軸
線方向に張り出し、モータケースの内周面に当て付ける
鍔を示す。
【0031】このように構成された冷却油噴射部材8
a,8bに対して、供給油路を構成する上記供給パイプ
63pは、図8に示すように、第1の冷却油噴射部材8
aの複数の噴射油路86の一つ、即ち中央の噴射油路8
6に連結されている。
【0032】図11は、2つの冷却油噴射部材8a,8
bとモータケースの軸方向油路102とにより構成され
る冷却油路の接続関係を回路図で示したものである。図
の油路配置から明らかのように、この例では、冷却油噴
射部材8aにおける各3個宛の噴射口82の列は、供給
油路63に接続する中央の噴射油路86を除き、供給油
路に対して並列とされ、冷却油噴射部材8bにおける噴
射油路は、軸方向油路102に接続する中央の噴射油路
86を除き、互いに並列とされている。
【0033】上記のように構成された電気自動車用駆動
装置1では、モータ2のロータ22の回転がロータ軸2
3からスリーブ25を介してサンギヤ31に伝えられ
る。サンギヤ31に伝達された回転は、リングギヤ32
に自転の反力を取るピニオン33の公転としてキャリヤ
34に取り出され、それと一体化された差動装置ケース
40を回転させる。差動装置ケース40の回転は、差動
小歯車軸42及びそれに遊嵌された差動小歯車43を経
て、一方で差動大歯車41からそれにスプライン嵌合し
たドライブ軸11の回転とされ、他方で差動大歯車41
を経てそれにスプライン嵌合したヨーク軸12bの回転
とされて、最終的に図示しない左右駆動輪に伝達され、
車両の駆動力とされる。
【0034】こうした電気自動車の運転時に、油溜めか
らオイルストレーナを経て吸込み油路経由でオイルポン
プ5に吸い込まれた油は、オイルポンプ5から吐出され
て吐出し油路経由で一旦バルブボディ7に戻され、そこ
で潤滑油路から別れてケース内油路を介して供給パイプ
63pに達し、それから第1の冷却油噴射部材8aの中
央噴射油路86により該部材に供給され、該油路86の
各噴射口82から第1のコイルエンド211aへ噴射さ
れる。そして、その余剰油は周方向溝87で3つに分流
し、周方向溝87に沿う流れは両側の噴射油路86に達
し、該油路の各噴射口82から同様に第1のコイルエン
ドへ噴射される。周方向溝87から軸方向油路102を
介して第2の冷却油噴射部材8bの周方向溝87に達し
た余剰油は、該溝で更に3つに分流し、各噴射油路86
に達し、該油路の各噴射口82から第2のコイルエンド
211bへ噴射される。
【0035】この例では、噴射口82をモータケース1
0mとは別体の冷却油噴射部材8に形成しているため、
ケースの内壁に直接噴射口を形成する場合に比べ、孔加
工が簡単且つ容易となる。その結果、噴射口82の孔径
及び数を最適にし、さらに油路上流側の噴射口ほど孔径
を小さくする等して、噴射口82ごとの噴射バランスを
均一にすることができる。また、本例では、各噴射油路
86は上向きに凸な周方向溝87で連結されているた
め、供給油路63や上流側に位置する噴射油路に対して
下流側に位置する噴射油路86の方が下方に位置してい
るため、油圧が極めて低く流量が少ないときでも、重力
による流動で、途中の油路に滞留することなく、供給さ
れた油を完全に排出させて、無駄なく循環を行わせるこ
とができる。
【0036】こうしてコイルエンド211に供給された
油は、コイルエンド211から滴下し、直接あるいはケ
ース壁を伝ってその最下方部に流下し、モータケース1
0mのセンタサポート108の下方の窓106を通って
やがて油溜に回収される。
【0037】なお、バルブボディ7の吐出回路は、この
例では、バルブボディ7内で3分岐しており、その第1
及び第2の油路は、それぞれギヤケース側の軸支持部と
モータケース側の軸支持部に導かれており、潤滑油は、
そこから各潤滑箇所に供給される。
【0038】ところで、電気自動車にとって駆動装置の
効率を向上させることは非常に重要である。そこで本例
では、駆動装置を左右駆動輪と同軸上に配置し、ギヤ効
率を含めた駆動装置全体の効率の向上を図っているが、
駆動装置をこのように一軸上に配置した場合、最低地上
高の確保等の関係で、駆動装置は、その外径及び軸方向
寸法共に制約を受ける。こうした制約条件下で駆動装置
内に潤滑及び冷却のための油量を十分に確保しようとす
れば、プラネタリギヤの回転部分までが油に浸かってし
まい、攪拌損失を増やして駆動装置の効率を低下させて
しまう。そこで、本例では、モータケース10mのセン
タサポ−ト108と、ギヤケース10gのリングギヤ支
持部とでギヤ室109を画定し、ギヤ室109の使用オ
イルレベル以上の高さの位置にギヤ室109内の油を吐
き出す、図13に示す窓107を形成している。そし
て、センタ−サポ−ト108がモ−タ2側からの油の流
入を防ぐ構造としている。そのため、ギヤ室109に溜
まっている油は、モ−タ2の回転初期時にプラネタリギ
ヤ3の回転により窓107から吐出される。そして、一
度吐出された油は、再度ギヤ室109内に流入しない構
造としているので、プラネタリギヤ3のオイル攪拌によ
る損失を減らすことができる。
【0039】最後に、図14及び図15は、前記第4実
施例における冷却油噴射部材と軸方向油路を変更した第
5実施例を示す。この例では、第1の冷却油噴射部材8
aの周方向油路はなくされている。これに対して、第2
の冷却油噴射部材8bの方は、第4実施例の場合と同様
に、モータケ−スとの当接面に沿って形成され、軸方向
油路102に連結する第4実施例のものより若干幅広の
周方向溝87bと、上記と同様に軸方向延設部85bの
下面で構成される噴射面81bと、これも同様に各噴射
面に形成された3個宛の噴射口82と、これら噴射口8
2と周方向溝87とを連結する3条の噴射油路86とを
有している。
【0040】図15は、第1及び第2の冷却油噴射部材
8a,8bとケースの軸方向油路102とにより構成さ
れる冷却油路の接続関係を回路図で示したものである。
図の油路配置から明らかのように、この例では、それぞ
れの冷却油噴射部材8における各3個宛の噴射口82の
列は、ケースの上部で上記軸方向油路102より若干下
方位置に該油路とは別に形成された軸方向油路110を
介して互いに直列に接続されている。この接続関係によ
り、中央の噴射油路86に対する左右の噴射油路86も
直列とされ、それらの各3個宛の噴射口82の列も両冷
却油噴射部材8にわたって直列の接続関係となる。
【0041】この例の場合、オイルポンプ5からの吐出
油は、バルブボディ経由で供給パイプ63pから第1の
冷却油噴射部材8aの中央噴射油路86を経て該部材に
供給され、該油路86の各噴射口82から第1のコイル
エンドへ噴射される。そして、その余剰油は軸方向油路
102を介して第2の冷却油噴射部材8bの周方向溝8
7に達し、該溝で3つに分流し、各噴射油路86に達
し、該油路の各噴射口82から第2のコイルエンドへ噴
射される。溝87の両端に達した油は、他の軸方向油路
110を介して第1の冷却油噴射部材8aの両側の噴射
油路86に供給され、前記第1の噴射口82とは別の第
2の噴射口82に供給され、第1のコイルエンドへ噴射
される。このように、この例では、冷却油を第1の冷却
油噴射部材8aで少量噴射して第2の冷却油噴射部材8
bに供給し、その余剰油を第1の冷却油噴射部材8aに
帰還させているので、第1及び第2の冷却油噴射部材8
a,8bに供給される油量を均等にすることができる。
【0042】以上、本発明をいくつかの実施例に基づき
詳説したが、本発明は上記実施例の開示内容のみに限定
されることなく、特許請求の範囲に記載の事項の範囲内
で種々に細部の具体的構成を変更して実施可能なもので
あることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷却回路を施したモータの軸方向断面
を模式化して示す全体概念図である。
【図2】上記実施例のモータを側面方向から見た概念図
である。
【図3】上記実施例の冷却油噴射部を上方から見た概念
図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す図1と同様の全体概
念図である。
【図5】上記実施例のモータを側面方向から見た概念図
である。
【図6】本発明の第3実施例に係るモータを側面方向か
ら見た概念図である。
【図7】本発明の第4実施例の軸方向断面図である。
【図8】図7のIIX−IIX矢視図である。
【図9】図7のIX−IX矢視図である。
【図10】上記第4実施例の冷却油噴射部材の斜視図で
ある。
【図11】上記第4実施例の冷却油噴射部の回路図であ
る。
【図12】図7のXII−XII矢視図である。
【図13】図7のプラネタリギヤ及び差動装置をはずし
て見たXIII−XIII矢視図である。
【図14】本発明の第5実施例の冷却油噴射部材の斜視
図である。
【図15】上記第5実施例の冷却油噴射部の回路図であ
る。
【符号の説明】
2 モ−タ 5 オイルポンプ 6 冷却回路 8 冷却油噴射部 10 ケ−ス 21 ステータ 22 ロ−タ 63 供給油路 81 噴射面 82 噴射口 83 噴射面の端部 86 噴射油路 87 溝 102 軸方向油路 211 コイルエンド 212 コア 213 コイル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケ−スの周壁内側に固定され、内周に複
    数のスロットを形成された円筒状のコアと、該コアの複
    数のスロットに巻かれたコイルと、前記コアの端部で円
    周方向に形成されたコイルエンドを有するステ−タと、
    該ステ−タの半径方向内側に配置され、前記ケ−スに回
    転自在に支持されたロ−タとからなるモ−タと、 オイルポンプと、該オイルポンプから吐出される油を前
    記モ−タの上部に供給する供給油路とを有する冷却回路
    とからなり、 該冷却回路は、噴射面と、該噴射面に形成され、前記供
    給油路から供給される油を噴射する噴射口とを有する冷
    却油噴射部を備え、 該冷却油噴射部は、その噴射面の端部を隣接する前記ケ
    −スの周壁内面に対して不連続に配置され、前記噴射面
    の端部は、前記コイルエンドの上部に位置づけられたこ
    とを特徴とするモ−タの冷却回路。
  2. 【請求項2】 前記冷却油噴射部の噴射面は複数とさ
    れ、それぞれの噴射面に複数の噴射口を形成された請求
    項1記載のモ−タの冷却回路。
  3. 【請求項3】 ケ−スの周壁内側に固定され、内周に複
    数のスロットを形成された円筒状のコアと、該コアの複
    数のスロットに巻かれたコイルと、前記コアの端部で円
    周方向に形成されたコイルエンドを有するステ−タと、
    該ステ−タの半径方向内側に配置され、前記ケ−スに回
    転自在に支持されたロ−タとからなるモ−タと、 オイルポンプと、該オイルポンプから吐出される油を前
    記モ−タの上部に供給する供給油路とを有する冷却回路
    とからなり、 該冷却回路は、傾斜した噴射面と、該噴射面に形成さ
    れ、前記供給油路から供給される油を噴射する噴射口と
    を有する冷却油噴射部を備え、 該冷却油噴射部は、その噴射面の端部を隣接する前記ケ
    −スの周壁内面に対して不連続に配置され、前記噴射口
    から下向き傾斜する噴射面の端部が前記コイルエンド上
    部に位置づけられたことを特徴とするモ−タの冷却回
    路。
  4. 【請求項4】 ケ−スの周壁内側に固定され、内周に複
    数のスロットが形成された円筒状のコアと、該コアの複
    数のスロットに巻かれたコイルと、前記コアの両端部で
    円周方向に形成された第1及び第2のコイルエンドを有
    するステ−タと、該ステ−タの半径方向内側に配置さ
    れ、前記ケ−スに回転自在に支持されたロ−タとからな
    るモ−タと、 オイルポンプと、該オイルポンプから吐出される油を前
    記モ−タの上部に供給する供給油路とを有する冷却回路
    とからなり、 該冷却回路は、前記第1及び第2のコイルエンドの上部
    にそれぞれ第1及び第2の冷却油噴射部を備え、 該第1及び第2の冷却油噴射部の各々は、噴射面と、該
    噴射面に形成され、前記供給油路から供給される油を噴
    射する噴射口とを有し、 前記供給油路は、前記オイルポンプから供給される吐出
    油を前記第1の冷却油噴射部の第1の噴射口に導く第1
    の油路と、 該第1の油路に連結し、供給される油を前記第2の冷却
    油噴射部の噴射口に導く第2の油路と、 該第2の油路に連結し、供給される油を前記第1の冷却
    油噴射部の第2の噴射口に導く第3の油路を有すること
    を特徴とするモ−タの冷却回路。
  5. 【請求項5】 ケ−スの周壁内側に固定され、内周に複
    数のスロットを形成された円筒状のコアと、該コアの複
    数のスロットに巻かれたコイルと、前記コアの両端部で
    円周方向に形成された第1及び第2のコイルエンドを有
    するステ−タと、該ステ−タの半径方向内側に配置さ
    れ、前記ケ−スに回転自在に支持されたロ−タとからな
    るモ−タと、 オイルポンプと、該オイルポンプから吐出される油を前
    記モ−タの上部に供給する供給油路とを有する冷却回路
    とからなり、 該冷却回路は、前記コアの上部で前記ケ−スの壁内に形
    成された軸方向油路と、 前記第1及び第2のコイルエンドの上部で、前記ケ−ス
    に軸方向で当接させた第1及び第2の冷却油噴射部材と
    を備え、 前記第1及び第2の冷却油噴射部材の各々は、前記ケ−
    スとの当接面に沿って形成され、前記軸方向油路に連結
    する溝と、 噴射面と、 該噴射面に形成された複数の噴射口と、 該複数の噴射口と前記溝とを連結する複数の噴射油路と
    を有し、 前記供給油路は、前記第1及び第2の冷却油噴射部材の
    何れか一方の噴射油路に連結されたことを特徴とするモ
    −タの冷却回路。
  6. 【請求項6】 ケ−スの周壁内側に固定され、内周に複
    数のスロットが形成された円筒状のコアと、該コアの複
    数のスロットに巻かれたコイルと、前記コアの両端部で
    円周方向に形成された第1及び第2のコイルエンドを有
    するステ−タと、該ステ−タの半径方向内側に配置さ
    れ、前記ケ−スに回転自在に支持されたロ−タとからな
    るモ−タと、 オイルポンプと、該オイルポンプから吐出される油を前
    記モ−タの上部に供給する供給油路とを有する冷却回路
    とからなり、 該冷却回路は、前記コアの上部で前記ケ−スの壁内に形
    成された複数の軸方向油路と、 前記第1及び第2のコイルエンドの上部で、前記ケ−ス
    に軸方向で当接された第1及び第2の冷却油噴射部材と
    を備え、 前記第1の冷却油噴射部材は、噴射面と、該噴射面に形
    成された複数の噴射口と、該複数の噴射口と前記複数の
    軸方向油路の各々に連結された複数の噴射油路とを有
    し、 前記第2の冷却油噴射部材は、前記ケ−スとの当接面に
    沿って形成され、前記ケースの複数の軸方向油路に連結
    する溝と、噴射面と、該噴射面に形成された複数の噴射
    口と、該複数の噴射口と前記溝とを連結する複数の噴射
    油路とを有し、 前記供給油路は、前記第1の冷却油噴射部材の複数の噴
    射油路の一つに連結されたことを特徴とするモ−タの冷
    却回路。
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