JP2020085198A - インホイールモータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 この発明は、モータ回転軸と減速機部の入力歯車軸との間がスプライン嵌合などにより結合されている結合部へ潤滑油を供給し、スプライン嵌合部分の油膜切れの発生を防止する。【解決手段】 電動モータ部Aと、電動モータ部Aの回転を減速して出力する減速機部Bと、減速機部Bからの出力を車輪に伝達する車輪用軸受部Cとを備え、減速機部Bは、減速機ケーシング22に収容され、入力歯車軸30と、中間歯車軸31と、出力歯車軸36とを備え、入力歯車軸30は、中空軸で構成され、且つ電動モータ部Aのモータ回転軸25とスプライン嵌合によって同軸に連結されているインホイールモータ駆動装置であって、入力歯車軸30のアウトボード側端部と対向する位置に入力歯車軸30内に潤滑油を供給する給油口85aと、この給油口85aと連通する油溜部22dとが設けられている。【選択図】 図3

Description

この発明は、インホイールモータ駆動装置、詳しくは、車両モータ駆動装置における潤滑油の供給構造に関する。
ホイールの内部に収容した電動モータを駆動源とし、電動モータの回転を減速機により減速して駆動車輪を駆動させるようにしたインホイールモータ駆動装置がある。
インホイールモータ駆動装置の減速機として、電動モータの出力トルクによって回転する入力歯車軸と、駆動輪に出力する出力歯車軸と、入力歯車軸と出力歯車軸との間に設けられる中間歯車軸とを備える歯車駆動減速機があり、電動モータの出力トルクを順次減速して出力歯車軸から大きな出力トルクを出力するようにしている。
上記歯車駆動減速機は、潤滑や冷却のために、潤滑油が利用される。潤滑油の供給方法として、減速要素(歯車やプーリ)の回転力を用いた跳ね掛け方式、ポンプを用いて強制循環させるポンプ方式がある。
特許文献1には、ポンプ方式を用いて潤滑油を供給するようにしたインホイールモータ駆動装置が開示されている。特許文献1に記載されたインホイールモータ駆動装置につき、図21を参照して説明する。
インホイールモータ駆動装置100は、駆動力を発生させる電動モータ部Aと、電動モータ部Aの回転を減速して出力する減速機部Bと、減速機部Bからの出力を駆動輪としての後輪に伝達する車輪用軸受部Cとを備えている。
上記電動モータ部Aおよび減速機部Bは、ケーシング190内に収容されている。ケーシング190は、モータケーシング191と減速機ケーシング192とで構成されている。
電動モータ部Aは、ケーシング191に固定されたステータ123と、ステータ123の径方向内側に隙間をもって対向するように配置されたロータ124と、ロータ124の径方向内側に配置されてロータ124と一体回転するモータ回転軸125とを備えている。
減速機部Bは、モータ回転軸125から動力が伝達される入力歯車132aを有する入力歯車軸132と、この入力歯車132aに噛み合う第1大径歯車133aと第2大径歯車134aに噛み合う第1小径歯車133bを有する第1中間歯車軸133、前記第2大径歯車134aと出力歯車135aに噛み合う第2小径歯車134bとを有する第2中間歯車軸134と、出力歯車135aを有する出力歯車軸135とを備える平行軸歯車減速機である。
入力歯車軸132は、モータ回転軸125の先端部125eよりも大径の筒状体部を有し、先端部125eは入力歯車軸132とはスプライン嵌合(スプライン加工による嵌合とセレーション加工による嵌合を含む。以下、同じ)により、同軸に結合されている。
上記したインホイールモータ駆動装置100の潤滑油を供給する構造は、減速機部Bの下部に設けられ、潤滑油を貯留するオイルタンク147と、オイルタンク147から潤滑油を汲み上げるオイルポンプ154と、上下方向に延びる吸入油路(図示せず)および吐出油路164と、車軸方向に延びるオイル管170とを備える。
オイル管170は、オイルポンプ154により汲み上げられた潤滑油が流入する流入口176と、一端から他端までの間に設けられ、流入口176から流入した潤滑油を下方に向けて吐出する流出口177とを有する。
この潤滑油の供給構造によれば、電動モータ部Aおよび減速機部Bの上部に取付け固定されたオイル管170の一端から他端までの間に潤滑油の流出口177が形成し、潤滑または冷却が必要な部位に向き合う位置に流出口177を設けることで、必要な部位に的確に潤滑油を供給することができる。
特開2018−14867号公報
上記したインホイールモータ駆動装置100は、オイルポンプ154により汲み上げられた潤滑油が歯車歯面や軸受内部に供給される。しかしながら、モータ回転軸125と結合される減速機部Bの入力歯車軸132との間に、潤滑油を供給することについては考慮されていない。
上述したように、モータ回転軸125と入力歯車軸132との間がスプライン嵌合により結合している場合、嵌合部の油膜切れが発生しやすいという問題があった。
この発明は、上記した従来の問題点を解消するためになされたものにして、モータ回転軸と減速機部の入力歯車軸との間がスプライン嵌合により結合されている結合部へ潤滑油を供給し、スプライン嵌合部の油膜切れの発生を防止する車両駆動装置を提供することを課題とする。
この発明は、駆動力を発生させる電動モータ部と、電動モータ部の回転を減速して出力する減速機部と、減速機部からの出力を車輪に伝達する車輪用軸受部とを備え、前記減速機部は、ケーシングに収容され、入力歯車を有する入力歯車軸と、入力側の大径歯車および出力側の小径歯車を有する中間歯車軸と、出力歯車を有する出力歯車軸とを備え、前記入力歯車軸は、中空軸で構成され、且つ前記電動モータ部のモータ回転軸とスプライン嵌合によって同軸に連結されているインホイールモータ駆動装置であって、前記入力歯車軸のアウトボード側端部と対向する位置に前記入力歯車軸内に潤滑油を供給する給油口と、この給油口と連通する油溜部とが設けられていることを特徴とする。
この発明では、油溜部に溜まった潤滑油は、給油口より中空軸からなる入力歯車軸内に送り込まれる。そして、入力歯車軸とモータ回転軸とのスプライン嵌合部に安定して潤滑油が供給される。この結果、スプライン嵌合部での潤滑不良を防ぐことができる。
また、前記入力歯車軸は、インボード側の端部が、前記減速機ケーシングの内壁に加工された歯車軸取付穴、アウトボード側の端部が、前記減速機ケーシングの内壁に設けられたボス部に加工された歯車軸取付穴に、それぞれ転がり軸受を介して回転自在に支持され、前記ボス部のアウトボード側の一部と前記減速機ケーシングの内壁との間に空隙部が設けられ、前記空隙部に前記油溜部が設けられているように構成することができる。
さらに、この発明は、前記ボス部の歯車取付穴よりアウトボート側に油溜用部材取付穴が設けられ、この油溜用部材取付穴に給油口が設けられた油溜用部材が取り付けられ、前記油溜用部材と対向する前記ケーシングの内壁と前記油溜用部材との間に油溜部が形成されるように構成することができる。
油溜用部材により、軸受部分を覆うことで、アウトボード側からインボード側に流れる潤滑油が転がり軸受内部に入るのを防ぐことができ、潤滑油を給油口より中空軸からなる入力歯車軸内に確実に送り込むことができる。
また、前記油溜用部材は円盤状に形成され、前記給油口を油溜用部材の中心部に形成し、前記給油口の開口面積は、前記油溜用部材の半円部分の断面積に比べて小さく形成すればよい。
給油口の開口面積は、油溜用部材の半円部分の断面積に比べて小さく形成することで、油溜部に潤滑油を貯留させることができる。
また、前記油溜用部材に前記入力歯車軸内に延びるノズル部材が設けられ、このノズル部材から入力歯車軸内に潤滑油を供給するように構成することができる。
油溜用部材に設けられたノズル部材は、中空軸からなる入力歯車軸の内部に突出するように配置されるので、スプライン嵌合部を潤滑せずに流れ落ちる潤滑油を減らすことができる。この結果、スプライン嵌合部での潤滑不良の発生をさらに防ぐことができる。
また、前記入力歯車軸の内径面に、アウトボート側端部からインボード側に向かって縮径するテーパ部を設ければよい。
入力歯車軸の内径面のテーパ部により、給油口からスプライン嵌合部の手前に流れ落ちた潤滑油とスプライン嵌合部から排出された潤滑油を入力歯車軸の回転によりスプライン嵌合部に供給し、潤滑不良を防ぐことができる。
また、前記油溜部より上方に第2の油溜部を設ければよい。
油溜部の上部に第2の油溜部を設けることで、油溜部と第2の油溜部で貯留させる潤滑油の容量を増やすことができる。
この発明によれば、簡易な構造で、モータ回転軸と減速機部の入力歯車軸との間がスプライン嵌合により結合されている結合部へ潤滑油を供給し、スプライン嵌合部分の油膜切れの発生を防止することができる。
この発明の第1実施形態に係るインホイールモータ駆動装置の基本構成および潤滑油の供給構造を模式的に示す縦断面図である。 この発明の第1実施形態に係るインホイールモータ駆動装置の減速機部の内部構造および潤滑油の供給構造を模式的に示す横断面図である。 この発明の第1実施形態に係るインホイールモータ駆動装置の潤滑油の供給部分を拡大して模式的に示す縦断面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 この発明の第1実施形態に係る油溜用部材を示す斜視図である。 この発明の第2実施形態に係るインホイールモータ駆動装置の基本構成および潤滑油の供給構造を模式的に示す縦断面図である。 この発明の第2実施形態に係るインホイールモータ駆動装置の潤滑油の供給部分を拡大して模式的に示す縦断面図である。 図7のVIII−VIII線断面図である。 この発明の第2実施形態に係る油溜用部材を示す斜視図である。 この発明の第3実施形態に係るインホイールモータ駆動装置の基本構成および潤滑油の供給構造を模式的に示す縦断面図である。 この発明の第3実施形態に係るインホイールモータ駆動装置の潤滑油の供給部分を拡大して模式的に示す縦断面図である。 図11のXII−XII線断面図である。 この発明の第3実施形態に係る油溜用部材を示す斜視図である。 この発明の第4実施形態に係るインホイールモータ駆動装置の基本構成および潤滑油の供給構造を模式的に示す縦断面図である。 この発明の第4実施形態に係るインホイールモータ駆動装置の潤滑油の供給部分を拡大して模式的に示す縦断面図である。 図15のXVI−XVI線断面図である。 この発明の第5実施形態に係るインホイールモータ駆動装置の基本構成および潤滑油の供給構造を模式的に示す縦断面図である。 この発明の第5実施形態に係るインホイールモータ駆動装置の減速機部の内部構造および潤滑油の供給構造を模式的に示す横断面図である。 この発明の第5実施形態に係るインホイールモータ駆動装置の潤滑油の供給部分を拡大して模式的に示す縦断面図である。 図19のXX−XX線断面図である。 従来のインホイールモータ駆動装置の基本構成および潤滑油の供給構造を模式的に示す縦断面図である。
この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。尚、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
まず、図1および図2を参照して、この発明の第1実施形態に係るインホイールモータ駆動装置10の基本構成例について説明する。
インホイールモータ駆動装置10は、電気自動車およびハイブリッド車両などの乗用自動車に搭載される。以下の説明では、インホイールモータ駆動装置10を車両に搭載した状態で、車両の外側寄りとなる側をアウトボード側と称し、中央寄りとなる側をインボード側と称する。
図1は、この発明の実施形態に係るインホイールモータ駆動装置10を図2に示すD−O−E線を含む平面で切断し、I−I線で矢視した縦断面図である。図2は、インホイールモータ駆動装置10の減速機部Bの内部構造を示す横断面図であり、アウトボード側から見た状態を模式的に表す。
インホイールモータ駆動装置10は、図1に示すように、車輪ホイールを駆動する電動モータ部A、車輪ホイール(図2の仮想線W)と連結する車輪用軸受部Cと、電動モータ部Aの回転を減速して車輪用軸受部Cに伝達する減速機部Bを備え、車両(乗用自動車)の車幅方向外側に形成されるホイールハウス(図示せず)に配置される。
電動モータ部A、減速機部B、および車輪用軸受部Cは、それぞれケーシング20に収容される。ケーシング20は、分割可能な構造とする他、一体構造とすることもできる。ケーシング20は、アルミニウムないしアルミ合金などの軽金属製が望ましい。この実施形態では、ケーシング20は、モータケーシング21と減速機ケーシング22とを備える。
電動モータ部Aは、モータケーシング21に固定されたステータ23と、ステータ23の径方向内側に隙間をもって対向するように配置されたロータ24と、ロータ24の径方向内側に配置されてロータ24と一体回転するモータ回転軸25とを備えたラジアルギャップ型の電動モータ26で構成されている。モータ回転軸25は、毎分一万数千回転程度で高速回転可能である。ステータ23は磁性体コアにコイル23aを巻回することによって構成され、ロータ24は永久磁石等で構成されている。尚、電動モータ26は、アキシャルギャップ型でも適用することができる。
モータ回転軸25は、その軸方向一方側の端部(図1の左側)が転がり軸受40により、軸方向他方側の端部(図1の右側)が転がり軸受41により、モータケーシング21に対してそれぞれ回転自在に支持されている。
モータケーシング21は円筒形状であり、モータケーシング21のインボード側端部はモータケーシングカバー21vが接続されている。
減速機部Bは、入力歯車30aを有する入力歯車軸30と、中間歯車としての入力側の大径歯車31aおよび出力側の小径歯車31b有する中間歯車軸31と、出力歯車36aを有する出力歯車軸36とを備える。
入力歯車軸30は入力歯車30aを一体に有している。この入力歯車軸30は、中空軸で構成され、この入力歯車軸30はスプライン嵌合によってモータ回転軸25と同軸に結合されている。中間歯車軸31は、大径歯車31aおよび小径歯車31bと一体に形成されている。出力歯車36aと出力歯車軸36は、一体に形成されている。
入力歯車軸30、中間歯車軸31および出力歯車軸36は互いに平行に配置されている。入力歯車軸30は転がり軸受42、43によって、中間歯車軸31は転がり軸受44、45によって、出力歯車軸36は転がり軸受48、49によって、それぞれ、両端部が減速機ケーシング22に対して回転自在に支持されている。
具体的には、入力歯車軸30は、インボード側の端部が、減速機ケーシング22の内壁22bに加工された歯車軸取付穴71aに転がり軸受42を介して回転自在に支持され、アウトボード側の端部が、歯車軸取付穴71bに転がり軸受43を介して回転自在に支持されている。歯車軸取付穴71bは、減速機ケーシング22のアウトボード側の内壁22cに形成されたボス71cに加工して形成されている。ボス71cは、下方の下半分が内壁22cから連接し、上半分は内壁22cとの間に、空隙が設けられている。
また、中間歯車軸31は、インボード側の端部が、減速機ケーシング22の内壁に加工された歯車軸取付穴72aに転がり軸受44を介して回転自在に支持され、アウトボード側の端部が、減速機ケーシング22の内壁22cに加工された歯車軸取付穴72bに転がり軸受45を介して回転自在に支持されている。
また、出力歯車軸36は、インボード側の端部が、減速機ケーシング22の内壁22bに加工された歯車軸取付穴73aに転がり軸受48を介して回転自在に支持され、アウトボード側の端部が、減速機ケーシング22の内壁22cに加工された歯車軸取付穴73bに転がり軸受49を介して回転自在に支持されている。
図1および図2に示すように、減速機部Bでは、入力歯車30aと大径歯車31aとが噛合し、小径歯車31bと出力歯車36aとが噛合している。大径歯車31aの歯数は、入力歯車30aおよび小径歯車31bの歯数よりも多く、出力歯車36aの歯数は小径歯車31bの歯数よりも多い。以上の構成から、モータ回転軸25の回転運動を2段階に減速する平行軸式歯車減速機が構成される。2段の平行軸歯車からなる減速機構は、部品点数が比較的少なく、かつ、高減速比と小型化を両立させることができる。
この実施形態では、減速機部Bを構成する入力歯車30a、大径歯車31a、小径歯車31bおよび出力歯車36aとして、はすば歯車を用いている。はすば歯車は、同時に噛合う歯数が増え、歯当たりが分散されるので音が静かで、トルク変動が少ない点で有効である。歯車のかみあい率や限界の回転数などを考慮して、各歯車のモジュールは1〜3程度に設定するのが好ましい。
図1に示すように、車輪用軸受部Cは、内輪回転タイプの車輪用軸受50で構成される。車輪用軸受50は、ハブ輪60と内輪52とからなる内方部材61と、外輪53と、玉56および保持器(図示省略)を主な構成とする複列アンギュラ玉軸受である。
ハブ輪60のアウトボード側の外周に車輪取付用フランジ60aが形成され、インボード側の小径段部に内輪52が嵌合され加締め固定されている。加締め部60bは、車輪用軸受50の組み立て後、内輪52を固定すると共に車輪用軸受50に予圧を付与している。ハブ輪60の外周にアウトボード側の内側軌道面54aが形成され、内輪52の外周にインボード側の内側軌道面54bが形成されている。図示は省略するが、車輪取付用フランジ60aには、ブレーキディスクおよびホイールが取り付けられる。出力歯車軸36は、ハブ輪60にスプライン嵌合し、トルク伝達可能に連結されている。
外輪53の外周にフランジ部53aが形成され、このフランジ部53aは、ボルト53bにより車輪用軸受支持部材51に締結固定され、車輪用軸受支持部材51の外周に形成されたフランジ部51aはボルト51bにより減速機ケーシング22に締結固定されている。このようにして、車輪用軸受50と減速機ケーシング22とが結合される。車輪用軸受50の軸受内部はグリースにより潤滑される。
電動モータ26のモータ回転軸25およびロータ24の回転中心になる軸線Mは、車輪用軸受部Cの軸線Pと平行に延びる。そして、この電動モータ部Aは、車輪用軸受部Cの軸線Pから離れるようオフセットして配置される。
減速機ケーシング22の内壁22b部分の一部分(上方部分)は、電動モータ部Aの内部空間(以下「モータ室」という)21aと減速機部Bの内部空間(以下「減速室」という)22aとを区画する隔壁として機能する。
この実施形態のインホイールモータ駆動装置10は、減速機部Bの潤滑および冷却のため、後述するように、オイルポンプ80で潤滑油が各部に供給される。さらに、この実施形態では、減速機部Bの最下段の出力歯車36aが潤滑油の中に浸漬され、その歯車の回転によって、潤滑油が掻き揚げられ、減速機部Bの各歯車に供給される。
次に、減速機部Bの各軸の車両前後方向位置につき説明する。図2に示すように、入力歯車30aを有する入力歯車軸30の軸線Mは出力歯車36aを有する出力歯車軸36の軸線Pよりも車両前方に配置される。また大径歯車31aと小径歯車31bを有する中間歯車軸31の軸線Nは入力歯車軸30の軸線Mよりも車両後方に、出力歯車36aを有する出力歯車軸36の軸線Pよりも車両前方に配置される。
各軸の上下方向位置につき説明すると、入力歯車軸30の軸線Mは出力歯車軸36の軸線Pよりも下方に配置される。中間歯車軸31の軸線Nは入力歯車軸30の軸線Mよりも上方に配置される。
減速機ケーシング22は、図2に示すように、出力歯車36aの下部分22fと、出力歯車36aの軸線Pから車両前方向に離れた位置で、下方へ突出する部分とを有する。この突出する部分はオイルタンク81を形成し、下部分22fよりも下方に位置する。
次に、図1〜図5を参照して、インホイールモータ駆動装置10における潤滑油の供給構造について説明する。図3は、この発明の第1実施形態に係るインホイールモータ駆動装置の潤滑油の供給部分を拡大して模式的に示す縦断面図、図4は、図3のIV−IV線断面図、図5は、この発明の第1実施形態に係る油溜用部材を示す斜視図である。尚、図1から図3において、矢印線は、潤滑油の流れを模式的に示すものである。
図1及び図2に示すように、インホイールモータ駆動装置10は、潤滑油の供給構造として、潤滑油を貯留するオイルタンク81と、オイルタンク81から潤滑油を汲み上げるオイルポンプ80と、上下方向に延びる吸入油路82および吐出油路83と、車軸方向に延びるオイル管90とを備える。尚、車軸方向は上記した軸線方向と同じ方向を指す。
オイルタンク81は、減速機部Bの下部に配置されている。図2に示すように、オイルタンク81は、減速機ケーシング22に配置されている。
図1および図2に示すように、オイルポンプ80は、アウタロータ80aおよびインナロータ80bを有するトロコイドポンプである。アウタロータ80aは減速機ケーシング22に形成された円形の室に収納される。インナロータ80bの中心孔にはポンプ軸80cが差し込まれ、インナロータ80bの内周面がポンプ軸80cの外周面と係合し、両者は一体回転する。
この実施の形態において、ポンプ軸80cは、出力歯車軸36に連接して設けられている。これにより、オイルポンプ80は出力歯車36aに駆動される。
また、この実施の形態では、オイルポンプ80は、トロコイドポンプであるが、これに限らず、例えば、サイクロイドポンプやインボリュートギヤポンプなどであってもよい。
図2に示すように、吸入油路82は上下方向に延び、下端の吸入口81aでオイルタンク81と接続し、上端でオイルポンプ80の吸入口80dと接続する。吐出油路83は上下方向に延び、下端でオイルポンプ80の吐出口80eと接続し、上端でオイル管90の一端と接続する。吐出油路83は、減速機ケーシング22のインボード側の壁厚内部、すなわち内壁22b内部に形成される。
オイル管90は、吐出油路83に連通して車軸方向に延びる油路を形成する。オイル管90は、減速機部Bの上部に取付け固定されている。このオイル管90は、減速機ケーシング22とは別体に設けられる。
図1から図3に示すように、オイル管90は、減速機ケーシング22の上端壁部の下に位置し、減速機ケーシング22の内壁22bに固定されている。
図3に示すように、オイル管90は、減速機ケーシング22のアウトボード側の内壁22cに向かって潤滑油が吐出される車軸方向吐出孔91と、歯車要素に潤滑油が吐出される歯車用吐出孔92を有する。
図1及び図3に示すように、この実施形態においては、入力歯車軸30内に潤滑油を供給するために、入力歯車軸30のアウトボード側端部と対向する位置で、ボス部71cと減速機ケーシング22の内壁22cとの間に空隙を設けて、この空隙部分に油溜部22dが形成されている。
油溜部22dは、油路22eにより、車軸方向吐出孔91から吐出された潤滑油が送られる。さらに、この実施形態では、図2に示すように、出力歯車36aから掻き揚げられた潤滑油を油溜部22dに案内するための潤滑油ガイド93が配置されている。潤滑油ガイド93は、出力歯車36aの上方から減速機ケーシング22の形状に沿って上側に延び、そして中間歯車軸の大径歯車31aの途中から下方に油路22e近傍まで設けられている。車軸方向吐出孔91と潤滑油ガイド93とからそれぞれ流れてきた潤滑油を下方で受け、油路22eに案内する第2潤滑油ガイド94が設けられている。
ボス部71cには、歯車軸取付穴71bより小径の油溜用部材取付穴71dが設けられている。この油溜用部材取付穴71dに、円盤状の油溜用部材85が嵌め込まれる。油溜用部材85は、油溜用部材取付穴71dに圧入またはルーズな状態で嵌め込まれる。油溜用部材85の中心部に給油口85aが設けられる。
油溜用部材取付穴71dに、油溜用部材85を嵌め込むと、給油口85aの中心が軸線Mと一致するように形成されている。図3及び図4に示すように、油溜用部材85の外周部分にはエッジ85bが設けられ、このエッジ85bが転がり軸受43の外輪と当接し、油溜用部材85が油溜用部材取付穴71d内に固定される。
この実施形態では、図3及び図4に示すように、ボス部71cは、軸心Mより給油口85aの下端まで下がった位置で軸心方向と直交してボス部71cに到達する下縁71eから上方に略半円形状の開口部71fが形成されている。
油溜用部材85を油溜用部材取付穴71dに取り付けると、開口部71fが閉ざされる。この油溜用部材85と入力歯車軸30のアウトボード側端部と対向する位置で、内壁22cとの間に形成された空隙領域が油溜部22dとなる。
油溜用部材85に設けた給油口85aの開口面積は、油溜用部材85の半円部分の断面積に比べて小さくし、この油溜部22dに潤滑油が貯留するように構成され、油溜部22dと連通する給油口85aから入力歯車軸30内に潤滑油が送り込まれるように構成している。油溜部22dに潤滑油が貯留している間は、潤滑油を供給できる。
また、油溜用部材85は、転がり軸受43部分を覆い、アウトボード側からインボード側に流れる潤滑油が転がり軸受43内部に直接入るのを抑制し、潤滑油を給油口85aから中空の入力歯車軸30内に送り込むように作用する。尚、転がり軸受43内部には、入力歯車軸30内から流れ出た潤滑油と、給油口85aと入力歯車軸30の端部に回り込んだ潤滑油が供給される。
図1〜図3に示すように、オイル管90は、油溜部22d及び減速機部Bの回転要素である歯車30a、31a、31b、36aよりも上方に離れて配置される。また、図2に示すように、オイル管90は、車両前後方向において中間歯車軸の大径歯車31aより前方の位置で、入力歯車軸30より上方で、この実施形態では中間歯車軸31の軸心Nより上方に配置される。
オイル管90は、一端から他端まで真っ直ぐ延びる筒状部材であり、内部に油路90bが形成される。オイル管90は、例えば、アルミニウム、圧延鋼、銅などの金属、または樹脂などの剛性材料で、削り出し、パイプ溶接、ロウ付け、または射出成形によって形成される。
オイル管90は、潤滑油が流入する流入口90aと、流入口90aから流入した潤滑油を対向する内壁22cに向かって潤滑油が吐出される車軸方向吐出孔91と、下方に向けて吐出(流出)する歯車用吐出孔92とを有している。流入口90aは、オイル管90の一端に設けられ、吐出油路83と連通する。
この実施形態の潤滑油の供給構造によれば、オイルポンプ80が出力歯車36aに駆動されると、オイルタンク81内の潤滑油がオイルポンプ80により吸入される。吸入された潤滑油は、減速機部Bの上部に取付け固定されたオイル管90に送られる。オイル管90に流入した潤滑油は、車軸方向吐出孔91と歯車用吐出孔92から噴射される。
歯車用吐出孔92から噴射された潤滑油は、減速機部Bの回転要素に与えられる。また、車軸方向吐出孔91から噴射された潤滑油は、油溜部22dに与えられる。さらに、出力歯車36aから掻き揚げられた潤滑油が潤滑油ガイド93に案内され油溜部22dに送られる。
これにより、油溜部22dに溜まった潤滑油は、給油口85aから中空の入力歯車軸30内に送り込まれる。そして、入力歯車軸30とモータ回転軸25とのスプライン嵌合部sに安定して潤滑油が供給される。この結果、スプライン嵌合部sでの潤滑不良の発生を防ぐことができる。
また、安定して潤滑油を入力歯車軸30とモータ回転軸25とのスプライン嵌合部sに供給できるので、必要油量の減少とオイルポンプ80の必要能力の低下が可能になる。このため、インホイールモータ駆動装置10の効率向上と小型化が可能になる。
上記したように、油溜用部材85に設けた給油口85aの開口面積は、油溜用部材85の半円部分の断面積に比べて小さくすることで、油溜部22dに潤滑油を貯留することができ、貯留している間は潤滑油を供給することができる。そのため、オイルポンプ80の供給油量が減少しても、貯留油が枯渇するまでは潤滑油を供給することができ、潤滑不良を防ぐことができる。
次に、この発明の第2実施形態につき、図6から図9に従い説明する。尚、第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、説明を割愛する。図6は、この発明の第2実施形態に係るインホイールモータ駆動装置の基本構成および潤滑油の供給構造を模式的に示す縦断面図、図7は、この発明の第2実施形態に係るインホイールモータ駆動装置の潤滑油の供給部分を拡大して模式的に示す縦断面図、図8は、図7のVII−VII線断面図、図9は、この発明の第2実施形態に係る油溜用部材を示す斜視図である。尚、図6から図8において、矢印線は、潤滑油の流れを模式的に示すものである。
インホイールモータ駆動装置10は、図6に示すように、車輪ホイールを駆動する電動モータ部A、車輪ホイールと連結する車輪用軸受部Cと、電動モータ部Aの回転を減速して車輪用軸受部Cに伝達する減速機部Bを備え、車両(乗用自動車)の車幅方向外側に形成されるホイールハウス(図示せず)に配置される。
電動モータ部A、減速機部B、および車輪用軸受部Cは、それぞれケーシング20に収容される。この実施形態では、ケーシング20は、モータケーシング21と減速機ケーシング22とを備える。
この第2実施形態は、減速機ケーシング22に油溜部22dを設けている。この第2実施形態の油溜部22dは、基本的には第1実施形態の油溜部22dと同様に構成されている。
図6から図8に示すように、この第2実施形態においてもボス部71cと減速機ケーシング22の内壁22cとの間に空隙を設けて、この空隙部分に油溜部22dが形成されている。
ボス部71cに設けられた油溜用部材取付穴71dに、円盤状のこの第2実施形態に係る油溜用部材852が嵌め込まれる。油溜用部材852は、油溜用部材取付穴71dに圧入またはルーズな状態で嵌め込まれる。
この第2実施形態においては、油溜用部材852の中心部に、ノズルとして作用する筒状の給油筒85cが設けられている。給油筒85cに給油口85aが設けられる。
油溜用部材取付穴71dに、油溜用部材852を嵌め込むと、給油筒85cの中心が軸線Mと一致するように形成されている。図7及び図8に示すように、油溜用部材852の外周部分にはエッジ85bが設けられ、このエッジ85bが転がり軸受43の外輪と当接し、油溜用部材852が油溜用部材取付穴71d内に固定される。油溜用部材取付穴71dに、油溜用部材852を嵌め込むと、給油筒85cの中心が軸線Mと一致するように形成されている。
油溜用部材852に設けられた給油筒85cは、中空状の入力歯車軸30の内部に突出するように配置されることになる。
この実施形態では、図7及び図8に示すように、ボス部71cは、軸心Mより給油口85aの下端まで下がった位置で軸心方向と直交してボス部71cに到達する下縁71eから上方に略半円形状の開口部71fが形成されている。
油溜用部材852を油溜用部材取付穴71dに取り付けると、開口部71fが閉ざされる。この油溜用部材852と入力歯車軸30の軸心方向に位置する内壁22cとの間に形成された領域が油溜部22dとなる。
油溜用部材852に設けた給油筒85cの給油口85aの断面積は、油溜用部材852の半円部分の断面積に比べて小さくし、この油溜部22dに潤滑油が貯留するように構成され、給油筒85cの給油口85aから入力歯車軸30内に潤滑油が送り込まれるように構成している。油溜部22dに潤滑油が貯留している間は、潤滑油を供給できる。
また、油溜用部材852は、転がり軸受43部分を覆い、アウトボード側からインボード側に流れる潤滑油が転がり軸受43内部に直接入るのを抑制し、潤滑油を給油口85aから中空の入力歯車軸30内に送り込むように作用する。尚、転がり軸受43内部には、入力歯車軸30内から流れ出た潤滑油と、給油口85aと入力歯車軸30の端部に回り込んだ潤滑油が供給される。
この第2実施形態の潤滑油の供給構造によれば、オイルポンプ80が出力歯車36aに駆動されると、オイルタンク81内の潤滑油がオイルポンプ80により吸入される。吸入された潤滑油は、減速機部Bの上部に取付け固定されたオイル管90に送られる。オイル管90に流入した潤滑油は、図中矢印で示すように、車軸方向吐出孔91と歯車用吐出孔92から噴射される。
歯車用吐出孔92から噴射された潤滑油は、減速機部Bの回転要素に与えられる。車軸方向吐出孔91から噴射された潤滑油は、図中矢印で示すように、油溜部22dに与えられる。さらに、出力歯車36aから掻き揚げられた潤滑油が図中矢印で示すように、潤滑油ガイド93に案内され油溜部22dに送られる。
これにより、油溜部22dに溜まった潤滑油は、給油筒85cを経て給油口85aから中空の入力歯車軸30内に送り込まれる。そして、入力歯車軸30とモータ回転軸25とのスプライン嵌合部sに安定して潤滑油が供給される。
この第2実施形態では、油溜用部材852に設けられた給油筒85cは、中空の入力歯車軸30の内部に突出するように配置されるので、スプライン嵌合部sを潤滑せずに流れ落ちる潤滑油を減らすことができる。この結果、潤滑不良の発生をさらに防ぐことができる。
次に、この発明の第3実施形態につき、図10から図13に従い説明する。尚、第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、説明を割愛する。図10は、この発明の第3実施形態に係るインホイールモータ駆動装置の基本構成および潤滑油の供給構造を模式的に示す縦断面図、図11は、この発明の第3実施形態に係るインホイールモータ駆動装置の潤滑油の供給部分を拡大して模式的に示す縦断面図、図12は、図11のXII−XII線断面図、図13は、この発明の第3実施形態に係る油溜用部材を示す斜視図である。尚、図10及び図11において、矢印線は、潤滑油の流れを模式的に示すものである。
インホイールモータ駆動装置10は、図10に示すように、車輪ホイールを駆動する電動モータ部A、車輪ホイールと連結する車輪用軸受部Cと、電動モータ部Aの回転を減速して車輪用軸受部Cに伝達する減速機部Bを備え、車両(乗用自動車)の車幅方向外側に形成されるホイールハウス(図示せず)に配置される。
電動モータ部A、減速機部B、および車輪用軸受部Cは、それぞれケーシング20に収容される。この実施形態では、ケーシング20は、モータケーシング21と減速機ケーシング22とを備える。
この第3実施形態は、減速機ケーシング22に油溜部22dを設けている。この第3実施形態の油溜部22dは、基本的には第1実施形態の油溜部22dと同様に構成されている。
図11及び図12に示すように、この第3実施形態においてもボス部71cと減速機ケーシング22の内壁22cとの間に空隙を設けて、この空隙部分に油溜部22dが形成されている。
ボス部71cに設けられた油溜用部材取付穴71dに、円盤状のこの第3実施形態に係る油溜用部材853が嵌め込まれる。油溜用部材853は、油溜用部材取付穴71dに圧入またはルーズな状態で嵌め込まれる。
この第3実施形態においては、油溜用部材853の中心部に給油口85aが設けられ、この給油口85aの下半分を受けるように、入力歯車軸30方向へ突出する断面半円状の案内部85dが設けられている。案内部85dがノズルとしての機能を有する。
油溜用部材取付穴71dに、油溜用部材853を嵌め込むと、給油口85aの中心が軸線Mと一致するように形成されている。給油口85aの下半分に設けられた案内部85dが入力歯車軸30方向へ突出して配置される。図11及び図12に示すように、油溜用部材853の外周部分にはエッジ85bが設けられ、このエッジ85bが転がり軸受43の外輪と当接し、油溜用部材853が油溜用部材取付穴71d内に固定される。油溜用部材取付穴71dに、油溜用部材853を嵌め込むと、給油口85aの中心が軸線Mと一致するように形成されている。
上記したように、油溜用部材853に設けられた案内部85dは、中空状の入力歯車軸30の内部に突出するように配置され、ノズルとして作用することになる。
また、この第3実施形態においては、図12に示すように、油路22eの位置が第1、第2実施形態とは異なり、斜め方向に設けられている。油路22eの設ける位置は、給油口85aより上方であればよく、真上や斜めなど他の構成部材の配置に応じて適宜変更すればよい。
この第3実施形態では、図11及び図12に示すように、ボス部71cは、軸心Mより給油口85aの下端まで下がった位置で軸心方向と直交してボス部71cに到達する下縁71eから上方に略半円形状の開口部71fが形成されている。
油溜用部材853を油溜用部材取付穴71dに取り付けると、開口部71fが閉ざされる。この油溜用部材853と入力歯車軸30の軸心方向に位置する内壁22cとの間に形成された領域が油溜部22dとなる。
油溜用部材853に設けた給油口85aの開口面積は、油溜用部材852の半円部分の断面積に比べて小さくし、この油溜部22dに潤滑油が貯留するように構成され、給油筒85cの給油口85aから入力歯車軸30内に潤滑油が送り込まれるように構成している。油溜部22dに潤滑油が貯留している間は、潤滑油を供給できる。
また、油溜用部材853は、転がり軸受43部分を覆い、アウトボード側からインボード側に流れる潤滑油が転がり軸受43内部に直接入るのを抑制し、潤滑油を給油口85aから中空の入力歯車軸30内に送り込むように作用する。尚、転がり軸受43内部には、入力歯車軸30内から流れ出た潤滑油と、給油口85aと入力歯車軸30の端部に回り込んだ潤滑油が供給される。
この第3実施形態の潤滑油の供給構造によれば、オイルポンプ80が出力歯車36aに駆動されると、オイルタンク81内の潤滑油がオイルポンプ80により吸入される。吸入された潤滑油は、減速機部Bの上部に取付け固定されたオイル管90に送られる。オイル管90に流入した潤滑油は、車軸方向吐出孔91と歯車用吐出孔92から噴射される。
歯車用吐出孔92から噴射された潤滑油は、減速機部Bの回転要素に与えられる。車軸方向吐出孔91から噴射された潤滑油は、油溜部22dに与えられる。さらに、出力歯車36aから掻き揚げられた潤滑油が潤滑油ガイド93に案内され油溜部22dに送られる。
これにより、油溜部22dに溜まった潤滑油は、給油口85aから中空の入力歯車軸30内に送り込まれる。そして、入力歯車軸30とモータ回転軸25とのスプライン嵌合部sに安定して潤滑油が供給される。
この第3実施形態では、油溜用部材853に設けられた案内部85dは、中空状の入力歯車軸30の内部に突出するように配置されるので、スプライン嵌合部sを潤滑せずに流れ落ちる潤滑油を減らすことができる。この結果、潤滑不良の発生をさらに防ぐことができる。
次に、この発明の第4実施形態につき、図14から図16に従い説明する。尚、第1及び第2実施形態と同一部分には同一符号を付し、説明を割愛する。図14は、この発明の第4実施形態に係るインホイールモータ駆動装置の基本構成および潤滑油の供給構造を模式的に示す縦断面図、図15は、この発明の第4実施形態に係るインホイールモータ駆動装置の潤滑油の供給部分を拡大して模式的に示す縦断面図、図16は、図15のXVI−XVI線断面図である。尚、図14から図15において、矢印線は、潤滑油の流れを模式的に示すものである。
インホイールモータ駆動装置10は、図14に示すように、車輪ホイールを駆動する電動モータ部A、車輪ホイールと連結する車輪用軸受部Cと、電動モータ部Aの回転を減速して車輪用軸受部Cに伝達する減速機部Bを備え、車両(乗用自動車)の車幅方向外側に形成されるホイールハウス(図示せず)に配置される。
電動モータ部A、減速機部B、および車輪用軸受部Cは、それぞれケーシング20に収容される。この実施形態では、ケーシング20は、モータケーシング21と減速機ケーシング22とを備える。
この第4実施形態は、減速機ケーシング22に油溜部22dを設けている。この第4実施形態の油溜部22dは、基本的には第1実施形態の油溜部22dと同様に構成されている。
図14及び図15に示すように、この第4実施形態においてもボス部71cと減速機ケーシング22の内壁22cとの間に空隙を設けて、この空隙部分に油溜部22dが形成されている。
ボス部71cに設けられた油溜用部材取付穴71dに、円盤状のこの第4実施形態に係る油溜用部材854が嵌め込まれる。油溜用部材854は、油溜用部材取付穴71dに圧入またはルーズな状態で嵌め込まれる。油留め用部材854は第2実施形態と同様に構成される。この第4実施形態の油溜用部材854の中心部に筒状の給油筒85cが設けられている。給油筒85cに給油口85aが設けられる。尚、第4実施形態の油溜用部材854の給油筒85cは、第2実施形態に比べてその内径が小さい。それに伴い給油口85aの開口面積も小さい。
油溜用部材取付穴71dに、油溜用部材854を嵌め込むと、給油筒85cの中心が軸線Mと一致するように形成されている。図15に示すように、油溜用部材854の外周部分にはエッジ85bが設けられ、このエッジ85bが転がり軸受43の外輪と当接し、油溜用部材854が油溜用部材取付穴71d内に固定される。油溜用部材取付穴71dに、油溜用部材854を嵌め込むと、給油筒85cの中心が軸線Mと一致するように形成されている。
油溜用部材854に設けられた給油筒85cは、中空状の入力歯車軸30の内部に突出するように配置されることになる。
この第4実施形態では、図15及び図16に示すように、ボス部71cは、軸心Mより給油口85aの下端まで下がった位置で軸心方向と直交してボス部71cに到達する下縁71eから上方に略半円形状の開口部71fが形成されている。
油溜用部材854を油溜用部材取付穴71dに取り付けると、開口部71fが閉ざされる。この油溜用部材854と入力歯車軸30の軸心方向に位置する内壁22cとの間に形成された領域が油溜部22dとなる。
油溜用部材854に設けた給油筒85cの開口部の断面積は、油溜用部材852の半円部分の断面積に比べて小さくし、この油溜部22dに潤滑油が貯留するように構成され、給油筒85cの給油口85aから入力歯車軸30内に潤滑油が送り込まれるように構成している。油溜部22dに潤滑油が貯留している間は、潤滑油を供給できる。
また、油溜用部材854は、転がり軸受43部分を覆い、アウトボード側からインボード側に流れる潤滑油が転がり軸受43内部に直接入るのを抑制し、潤滑油を給油口85aから中空の入力歯車軸30内に送り込むように作用する。尚、転がり軸受43内部には、入力歯車軸30内から流れ出た潤滑油と、給油口85aと入力歯車軸30の端部に回り込んだ潤滑油が供給される。
この第4実施形態は、中空の入力歯車軸30のアウトボード側端部からインボード側に向かうにつれて縮径するテーパ状のスリーブ85gが装着されている。スリーブ85gがテーパ部を構成する。
この第4実施形態の潤滑油の供給構造によれば、オイルポンプ80が出力歯車36aに駆動されると、オイルタンク81内の潤滑油がオイルポンプ80により吸入される。吸入された潤滑油は、減速機部Bの上部に取付け固定されたオイル管90に送られる。オイル管90に流入した潤滑油は、車軸方向吐出孔91と歯車用吐出孔92から噴射される。
歯車用吐出孔92から噴射された潤滑油は、減速機部Bの回転要素に与えられる。車軸方向吐出孔91から噴射された潤滑油は、油溜部22dに与えられる。さらに、出力歯車36aから掻き揚げられた潤滑油が潤滑油ガイド93に案内され油溜部22dに送られる。
これにより、油溜部22dに溜まった潤滑油は、給油口85aから中空の入力歯車軸30内に送り込まれる。そして、入力歯車軸30とモータ回転軸25とのスプライン嵌合部sに安定して潤滑油が供給される。
この第4実施形態では、油溜用部材854に設けられた給油筒85cは、中空の入力歯車軸30の内部に突出するように配置される。給油筒85cから流れ出た潤滑油はテーパ状のスリーブ85gにより、スプライン嵌合部sに案内され、スプライン嵌合部sに潤滑油を供給することができる。そして、入力歯車軸30の内径面のスリーブ85gのテーパ形状により、給油口85aからスプライン嵌合部sの手前に流れ落ちた潤滑油とスプライン嵌合部sから排出された潤滑油を入力歯車軸30の回転によりスプライン嵌合部sに供給し、潤滑不良を防ぐことができる。
尚、上記した第4の実施形態においては、中空の入力歯車軸30の内径面にテーパ状のスリーブ85gを装着しているが、中空の入力歯車軸30の内径面をアウトボード側からインボード側へ縮径するテーパ部を形成してもよい。
次に、この発明の第5実施形態につき、図17から図20に従い説明する。尚、第1及び第2実施形態と同一部分には同一符号を付し、説明を割愛する。図17は、この発明の第5実施形態に係るインホイールモータ駆動装置の基本構成および潤滑油の供給構造を模式的に示す縦断面図、図18は、この発明の第5実施形態に係るインホイールモータ駆動装置の減速機部の内部構造および潤滑油の供給構造を模式的に示す横断面図、図19は、この発明の第5実施形態に係るインホイールモータ駆動装置の潤滑油の供給部分を拡大して模式的に示す縦断面図、図20は、図19のXX−XX線断面図である。尚、図17から図19において、矢印線は、潤滑油の流れを模式的に示すものである。
インホイールモータ駆動装置10は、図17に示すように、車輪ホイールを駆動する電動モータ部A、車輪ホイールと連結する車輪用軸受部Cと、電動モータ部Aの回転を減速して車輪用軸受部Cに伝達する減速機部Bを備え、車両(乗用自動車)の車幅方向外側に形成されるホイールハウス(図示せず)に配置される。
電動モータ部A、減速機部B、および車輪用軸受部Cは、それぞれケーシング20に収容される。この実施形態では、ケーシング20は、モータケーシング21と減速機ケーシング22とを備える。
この第5実施形態は、減速機ケーシング22に油溜部22dを設けている。この第5実施形態の油溜部22dは、基本的には第1実施形態の油溜部22dと同様に構成されている。
図17から図19に示すように、この第5実施形態においてもボス部71cと減速機ケーシング22の内壁22cとの間に空隙を設けて、この空隙部分に油溜部22dが形成されている。
さらに、この第5実施形態は、図17から図19に示すように、油溜部22dの上部にさらに第2の油溜部22gを設けている。このため、減速機ケーシング22に第2の油溜部22gを形成するための潤滑油隔壁22hを設けている。第2の油溜部22gから油溜部22dに油路22iを介して潤滑油が供給される。
この第2の油溜部22gは減速機ケーシング22に収容される構成部品の設置位置を阻害することがない位置で、油溜部22dの上部であれば、減速機ケーシング22のどの位置に設けてもよい。この第2の油溜部22gで潤滑油の貯留量を多くすることができる。
この第5実施形態の潤滑油の供給構造によれば、オイルポンプ80が出力歯車36aに駆動されると、オイルタンク81内の潤滑油がオイルポンプ80により吸入される。吸入された潤滑油は、減速機部Bの上部に取付け固定されたオイル管90に送られる。オイル管90に流入した潤滑油は、車軸方向吐出孔91と歯車用吐出孔92から噴射される。
歯車用吐出孔92から噴射された潤滑油は、減速機部Bの回転要素に与えられる。車軸方向吐出孔91から噴射された潤滑油は、第2の油溜部22gに与えられ、そして、油路22iを通り、油溜部22dに与えられる。さらに、出力歯車36aから掻き揚げられた潤滑油が潤滑油ガイド93に案内され第2の油溜部22gに送られる。
そして、油溜部22dに溜まった潤滑油は、給油口85aから中空の入力歯車軸30内に送り込まれる。そして、入力歯車軸30とモータ回転軸25とのスプライン嵌合部sに安定して潤滑油が供給される。
この第5実施形態は、油溜部22dの上部に第2の油溜部22gを設ける。そして、車軸方向に第2の油溜部22gが突出しないため、他部品との干渉を避けつつ、油溜部22dと第2の油溜部22gで貯留させる潤滑油の容量を増やすことができる。油溜部全体としての容量増加により、スプライン嵌合部sへの供給油量が増加し、潤滑不良の発生を防ぐことができる。また、安定して潤滑油をスプラインに供給でき、油量を減らすことが可能になるため、インホイールモータ駆動装置の効率向上と小型化が可能になる。
尚、上記した各実施形態においては、オイルタンク81は、減速機ケーシング22に設けているが、減速機ケーシング22およびモータケーシング21の双方に跨って配置されていてもよい。そして、上記した各実施形態では、オイル管90は、減速機ケーシング22内に配置しているが、電動モータ部Aまでオイル管90を延ばして形成し、電動モータ部Aを潤滑油で冷却するように構成してもよい。
また、上記した各実施形態は、油溜部22dにオイルポンプ80で吸入した潤滑油をオイル管90から噴出して送るとともに、出力歯車36aから掻き揚げられた潤滑油を油溜部22dに案内して貯留しているが、オイルポンプとオイル管を設けずに、出力歯車36aから掻き揚げられた潤滑油を油溜部22dに送るように構成してもよい。
この発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々の形態で実施し得ることは勿論のことであり、この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
10 :インホイールモータ駆動装置
20 :ケーシング
21 :モータケーシング
22 :減速機ケーシング
22d :油溜部
25 :モータ回転軸
30 :入力歯車軸
60 :ハブ輪
71c :ボス部
71d :油溜用部材取付穴
71e :下縁
71f :開口部
80 :オイルポンプ
81 :オイルタンク
90 :オイル管
91 :車軸方向吐出孔
92 :歯車用吐出孔
A :電動モータ部
B :減速機部
C :車輪用軸受部
s :スプライン嵌合部

Claims (7)

  1. 駆動力を発生させる電動モータ部と、電動モータ部の回転を減速して出力する減速機部と、減速機部からの出力を車輪に伝達する車輪用軸受部とを備え、前記減速機部は、ケーシングに収容され、入力歯車を有する入力歯車軸と、入力側の大径歯車および出力側の小径歯車を有する中間歯車軸と、出力歯車を有する出力歯車軸とを備え、前記入力歯車軸は、中空軸で構成され、且つ前記電動モータ部のモータ回転軸とスプライン嵌合によって同軸に連結されているインホイールモータ駆動装置であって、
    前記入力歯車軸のアウトボード側端部と対向する位置に前記入力歯車軸内に潤滑油を供給する給油口と、この給油口と連通する油溜部とが設けられていることを特徴とするインホイールモータ駆動装置。
  2. 前記入力歯車軸は、インボード側の端部が、前記減速機ケーシングの内壁に加工された歯車軸取付穴、アウトボード側の端部が、前記減速機ケーシングの内壁に設けられたボス部に加工された歯車軸取付穴に、それぞれ転がり軸受を介して回転自在に支持され、前記ボス部のアウトボード側の一部と前記減速機ケーシングの内壁との間に空隙部が設けられ、前記空隙部に前記油溜部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置。
  3. 前記ボス部の歯車取付穴よりアウトボート側に油溜用部材取付穴が設けられ、この油溜用部材取付穴に給油口が設けられた油溜用部材が取り付けられ、前記油溜用部材と対向する前記ケーシングの内壁と前記油溜用部材との間に油溜部が形成されることを特徴とする請求項2に記載のインホイールモータ駆動装置。
  4. 前記油溜用部材は円盤状に形成され、前記給油口を油溜用部材の中心部に形成し、前記給油口の開口面積は、前記油溜用部材の半円部分の断面積に比べて小さく形成されていることを特徴とする請求項3に記載のインホイールモータ駆動装置。
  5. 前記油溜部材に前記入力歯車軸内に延びるノズル部材が設けられ、このノズル部材から入力歯車軸内に潤滑油が供給されることを特徴とする請求項3又は4に記載のインホイールモータ駆動装置。
  6. 前記入力歯車軸の内径面に、アウトボート側端部からインボード側に向かって縮径するテーパ部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のインホイールモータ駆動装置。
  7. 前記油溜部より上方に第2の油溜部が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のインホイールモータ駆動装置。
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