JP2013179811A - ハイブリッドシステム用モータユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】モータが収容されるモータ室を密閉状態にするオイルシールの交換作業性を向上させたハイブリッドシステム用モータユニットを提供する。
【解決手段】エンジンの出力が伝達される回転軸15を出力軸とする油冷式のモータが収容されるモータ室26は、回転軸15をベアリング67を介して軸支するリアリテーナ62によって区画されている。回転軸15の一端部にはトランスミッションの入力軸20が連結されており、リアリテーナ62は、回転軸15の外周部が囲まれるような凹部66を有している。凹部66は、オイルシール69を介して回転軸15を軸支するオイルシールリテーナ68によって覆われている。そして、レゾルバ71が、これら回転軸15、リアリテーナ62、オイルシールリテーナ68によって構成されるレゾルバ室70に収容されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンジン及びモータを駆動動力源とするハイブリッドシステムに適用されるハイブリッドシステム用モータユニットに関する。
従来から、エンジン及びモータを駆動動力源とするハイブリッドシステムを搭載した車両としてハイブリッド自動車が増えつつある。ハイブリッド自動車の動力伝達装置では、例えば、エンジンとトランスミッションとの間にモータが配設されており、エンジンのクランク軸にクラッチを介して連結された回転軸がモータの出力軸となっている。そして、モータが駆動されることにより、発進時、加速時、登坂時等にエンジンの出力を補ったり、モータの出力のみで走行したりする。
また、大型のハイブリッド自動車では、一般的な乗用車に比べて大型のモータが必要とされるため、駆動時におけるモータの発熱量も大きくなる。そのため、モータを冷却するモータ冷却装置には、例えば特許文献1に記載のように、空冷式よりも冷却効率が高い方式であって、冷却媒体として絶縁性のオイルが用いられる方式である油冷式が採用される。
特開2011−91956号公報
ところで、ハイブリッド自動車には、モータの出力軸である回転軸の回転角度を検出する回転角度センサとして、耐環境性に優れたレゾルバが使用される。レゾルバは、回転軸とともに回転するレゾルバロータと、レゾルバロータの外周部を取り囲むように配設されたレゾルバステータとを備えており、その検出精度を高めるうえで専門的な知識や技術を習得した技術者による整備が必要とされる。
一方、モータが収容されるモータ室は、該モータ室からのオイルの漏出や周辺から該モータ室への異物の混入を抑えるべく密閉状態にされることが好ましい。そのため、回転軸は、通常、オイルシールを介在させた状態で軸支される。そして、このオイルシールが走行距離等に応じて経年劣化するものであるため、回転軸に与えられる回転トルクが特に大きい大型のハイブリッド自動車においては、こうしたオイルシールが定期的に交換される部材でもある。
この点、オイルシールを交換する際にレゾルバを分解する必要があるとなれば、そのたびにレゾルバに対して上記技術者による整備が必要とされる。そのため、オイルシールの交換にかかる時間のみならずコストまでもが増大してしまい、ユーザーに対して時間的及び経済的な負担を強いることになる。特に、上述したレゾルバには、モータに備えられた永久磁石が発生させる磁場の影響を抑えること、回転軸の軸方向にてモータユニットが占める容積を縮小させること、これらが求められることになるため、自ずとオイルシールの近くにレゾルバが配設されることとなる。そのため、上述したレゾルバの配置や構造に関しては、定期的な交換部材であるオイルシールの交換作業を高めることの可能な構成が求められている。なお、こうした要望は、ハイブリッド自動車等の車両に限らず、ハイブリッドシステムを備えた建機や船舶において共通する要望である。
本発明は、上記実情を鑑みてなされたものであり、その目的は、モータが収容されるモータ室を密閉状態にするオイルシールの交換作業性を向上させたハイブリッドシステム用モータユニットを提供することにある。
本発明の態様の一つは、コイルが収容されるハウジングの内側に冷却油が供給される油冷式のモータと、前記モータの出力軸における一端部を前記ハウジングの一側壁で軸支する軸支部と、前記出力軸の前記一端部のうち前記軸支部から前記ハウジングの外側に延びる部位にレゾルバロータが固定されたレゾルバとを備えるハイブリットシステム用モータユニットであって、前記軸支部及び前記レゾルバを前記ハウジングの外側で覆い、前記一側壁に着脱可能に固定され、前記出力軸の一端部が挿通される挿通孔を有するカバー部材と、前記挿通孔の内周面と前記出力軸の外周面とに挟持されたオイルシールと、を備え、前記レゾルバロータが、前記軸支部と前記オイルシールとの間に配置されている。
本発明の態様の一つによれば、軸支部を覆うカバー部材がハウジングの一側壁に着脱可能に固定され、カバー部材に形成された挿通孔の内周面と出力軸の外周面とによってオイルシールが挟持されている。そのため、ハウジングの一側壁からカバー部材が取り外されることによってオイルシールが交換可能になる。この際、出力軸の一端部では、軸支部とオイルシールとの間にレゾルバロータが配置されるため、出力軸の一端部からオイルシールが取り外されることに際し、レゾルバロータの位置を変える必要がない。それゆえに、オイルシールの交換に際して、技術者によるレゾルバの整備が軽減されることから、オイルシールの交換作業性を高めることができる。
この発明の態様の一つは、前記レゾルバが、前記カバー部材から離間し、前記ハウジングの前記一側壁に固定されたレゾルバステータを有する。
本発明の態様の一つによれば、レゾルバステータがカバー部材から離間してハウジングに固定されているため、ハウジングの一側壁からカバー部材が取り外されることに際し、レゾルバロータ及びレゾルバステータの位置を変える必要がない。それゆえに、オイルシールの交換に際して、技術者によるレゾルバの整備がさらに軽減されることから、オイルシールの交換作業性をより高めることができる。
この発明の態様の一つは、前記ハウジングの前記一側壁が、前記ハウジングの内側に窪んだ部位に前記軸支部を有し、前記カバー部材が、前記窪んだ部位を覆う円板状をなし、前記レゾルバが、前記窪んだ部位と前記カバー部材とで囲まれる空間に収容されている。
本発明の態様の一つによれば、ハウジングの外側に配置されるレゾルバが、ハウジングの内側に窪んだ部位に収容されるため、ハウジングの外側にレゾルバが配置されることによってモータユニットが出力軸の軸方向に長くなることを抑えることが可能になる。
この発明の態様の一つは、前記ハウジングの前記一側壁が、当該一側壁と前記カバー部材とで囲まれた空間から前記ハウジングの内側に前記冷却油を戻す通路を有する。
ハウジングの内側に供給された冷却油は、モータの冷却と軸支部とに供給される。そして、軸支部に供給された冷却油の一部は、ハウジングの一側壁とカバー部材との間の空間へ軸支部を通じて流入する。この際、本発明の態様の一つによれば、ハウジングの一側壁とカバー部材との間の空間に流入した冷却油は、一側壁に形成された通路を通じてハウジングの内側へ流出される。その結果、ハウジングの一側壁とカバー部材との間の空間が冷却油で満たされることを抑えることができる。
この発明の態様の一つは、前記出力軸の一端部が、トランスミッションに動力を伝達する端部であり、前記出力軸の他端部が、クラッチを介してエンジンの動力を受ける端部であり、前記ハウジングの前記一側壁には、前記トランスミッションが収容されるトランスミッションハウジングが連結される。
本発明の態様の一つによれば、モータのハウジングとトランスミッションハウジングとの連結、及び、出力軸の一端部とトランスミッションの入力軸との連結を解除することによって、モータのハウジングとトランスミッションハウジングとを切り離すことが可能である。すなわち、トランスミッションハウジングを切り離した状態でカバー部材を外部へ露出させることができる。その結果、オイルシールの交換作業として作業者が使用可能な作業領域が拡大されることから、オイルシールの交換作業性をさらに向上させることができる。
本発明にかかるハイブリッドシステム用モータユニットを具体化した一実施形態の断面構造であって、モータ付近の断面構造を示す断面図。 同実施形態におけるハイブリッドシステム用モータユニットのレゾルバ室付近の断面構造を示す拡大断面図。
以下、本発明におけるハイブリッドシステム用モータユニットを具体化した一実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。
図1に示されるように、ハイブリッドシステム用動力伝達装置10(以下、単に動力伝達装置10という。)において、エンジン11のクランク軸12が連結されたフライホイール13には、エンジン11側における回転軸15の端部である他端部がクラッチ17によって係脱可能に連結されている。回転軸15は、ハイブリッドシステム用モータユニット18(以下、単にモータユニット18という)を構成する油冷式のモータ19の出力軸であって、エンジン11の反対側における回転軸15の端部である一端部には、トランスミッション21の入力軸20が連結されている。そして、動力伝達装置10は、エンジン11及びモータ19の少なくとも一方が回転軸15に与える回転トルクをトランスミッション21へ伝達する。
上記クラッチ17、モータ19のモータ本体22、及びトランスミッション21を収容するケース体23のうち、モータ19のハウジングを構成するモータハウジング24には、クラッチ17とモータ本体22とが収容されている。モータハウジング24は、クラッチ17が収容されるクラッチ室25とモータ本体22が収容されるモータ室26とが回転軸15の軸方向に並設された略円筒状をなし、これらクラッチ室25とモータ室26とが、回転軸15の内挿される仕切壁29によって仕切られている。
クラッチ室25に収容されるクラッチ17は、例えば、摩擦式クラッチであって、該クラッチ17を構成するクラッチ本体31には、フライホイール13とクラッチカバー32とがなす空間にクラッチディスクやプレッシャープレート等が収容されている。
クラッチ17は、通常時はクランク軸12と回転軸15とを接続状態に維持しており、運転者によるクラッチの遮断操作がなされると、レリーズフォーク33がスライダ34を接続位置から遮断位置へ移動させ、接続状態にあったクランク軸12と回転軸15とを遮断状態へと変移させる。また、運転者によるクラッチペダルの遮断操作が解除されると、レリーズフォーク33がスライダ34を遮断位置から接続位置へ移動させ、遮断状態にあったクランク軸12と回転軸15とを再び接続状態へと変移させる。
他方、モータ室26に収容されるモータ本体22は、エンジン11のクランク軸12にクラッチ17を介して接続される回転軸15を出力軸としている。モータ本体22を構成するロータ37は、図示されない永久磁石が埋設されており、回転軸15の回転とともに回転するように該回転軸15に連結されている。また、モータ本体22を構成するステータ38は、図示されないコイルが巻回されており、ロータ37の外周部を取り囲むようにモータハウジング24に固設されている。
そして、モータ本体22は、電動機として機能するときには、図示されないバッテリーに蓄電された電力がインバーターによって三相交流に変換され、その三相交流がステータ38に供給されることにより、ロータ37を介して回転軸15に回転トルクを与える。また、モータ本体22は、発電機として機能するときには、回転軸15の回転にともなうロータ37の回転によってステータ38に発生する三相交流をインバーターで直流電流に変換してバッテリーに供給する。
仕切壁29は、フライホイール13からトランスミッション21に向けて窪む凹部40を有した多段円板状をなし、凹部40の内周面にてベアリング41を介して回転軸15を軸支している。仕切壁29のフライホイール13側には、凹部40の開口を覆うフロントリテーナ42が固設される。フロントリテーナ42は、仕切壁29に連結されて一部が切り欠かれた環状の鍔部42aと、鍔部42aの中心部からフライホイール13側へ延びる筒部42bとを有し、筒部42bの内部には、回転軸15が遊挿されている。
上述したモータ本体22の冷却に用いられるオイルは、モータハウジング24の底部であって、モータ室26の一部であるオイルパン44に貯留されている。オイルパン44のオイルは、凹部40内に配設されるオイルポンプ45によって圧送され、オイルフィルタやオイルクーラーが配設された外部配管46を通じて、モータハウジング24の頂部に形成された供給槽48の供給口49からモータ本体22へ向けて滴下される。そして、モータ室26に供給されたオイルは、再びオイルパン44に戻るまでの過程において、モータ本体22を構成するロータ37及びステータ38を冷却するとともにベアリング41,67への給油を行なう。
オイルポンプ45は、図示されない締結部材によって、凹部40の底部に固設されている。オイルポンプ45は、該オイルポンプ45に内挿される回転軸15にスプライン結合される駆動ギヤと、該駆動ギヤに従動する従動ギヤとを有するギヤポンプである。上記駆動ギヤと従動ギヤは、多段円筒形状をなすポンプ本体51に収容されている。
そして、エンジン11やモータ本体22によって回転軸15が回転すると、オイルポンプ45は、駆動ギヤが駆動されて、吸入通路53、仕切壁29の連絡通路54、吸入口55を通じてオイルパン44のオイルを吸入する。そして、その吸入したオイルを吐出口56、オイルパイプ57、仕切壁29の内部通路58、外部配管46を通じて、モータハウジング24の頂部に形成された供給槽48へと圧送する。
モータハウジング24におけるトランスミッション21側の端部には、トランスミッション21が収容されるトランスミッションハウジング61と該モータハウジング24との間に介在する筒状のリアリテーナ62がガスケットを介して連結される。モータ19のハウジングを構成するリアリテーナ62は、モータハウジング24の仕切壁29と対向するように設けられており、トランスミッション21が配置されるトランスミッション室63とモータ室26とを仕切っている。軸支部であるリアリテーナ62は、トランスミッション21からフライホイール13に向けて窪む凹部66を有した多段円板状をなし、凹部66の内周面にてベアリング67を介して回転軸15を軸支している。リアリテーナ62には、凹部66の開口を覆うカバー部材としてのオイルシールリテーナ68がガスケットを介して固設されている。オイルシールリテーナ68は、回転軸15の端部を囲う円環状をなし、オイルシールリテーナ68の内周面に配設された環状のオイルシール69を介して、回転軸15の外周面を回転自在に軸支している。
図2に示されるように、リアリテーナ62における凹部66の周壁、回転軸15、及びオイルシールリテーナ68によってレゾルバ室70が構成されている。このレゾルバ室70の内部には、回転軸15の回転角度を検出するとともにモータユニット18を構成するレゾルバ71が収容されている。また、リアリテーナ62における回転軸15よりも底側には、モータ室26とレゾルバ室70とを連通させる連通孔72が形成されている。
レゾルバ71を構成する円環状のレゾルバロータ74には、回転軸15におけるトランスミッション21側に形成された縮径部が嵌め込まれている。レゾルバロータ74のトランスミッション21側には、円筒状をなすストッパ75が配設され、ストッパ75には、回転軸15の縮径部が嵌め込まれている。これによって、回転軸15の大径部とストッパ75とによってレゾルバロータ74が挟持され、回転軸15に対してレゾルバロータ74が固定されてレゾルバロータ74が回転軸15とともに回転する。また、レゾルバ71を構成する円環状のレゾルバステータ76は、レゾルバ室70内にてリアリテーナ62に固定され、レゾルバロータ74の外周部を取り囲むように配設されている。
レゾルバ71からの検出信号を伝送する電気配線は、回転軸15よりもモータ室26の頂部側においてリアリテーナ62に貫通形成された図示されない配線通路を通じて、モータ室26内へと引き回されている。そして、上記電気配線は、モータ本体22に接続される電気配線とともに、モータハウジング24に貫通形成された図示されない配線通路を通じて、ケース体23の外部へと引き回されている。なお、ベアリング67に給油されたオイルの一部は、レゾルバ室70に流入したのち、リアリテーナ62に形成された連通孔72を通じてオイルパン44に流出する。
次に、上述した構成のハイブリッドシステム用動力伝達装置10において、オイルシール69が交換される際の手順について説明する。
まず、トランスミッションハウジング61とリアリテーナ62との連結が解除された状態から、回転軸15の両端部のうちトランスミッション21側の端部からトランスミッション21の入力軸20が抜出され、リアリテーナ62とトランスミッションハウジング61とが切り離される。これにより、リアリテーナ62、及び該リアリテーナ62に固定されたオイルシールリテーナ68が外部に露出する。
続いて、オイルシールリテーナ68がリアリテーナ62から取り外される。これにより、回転軸15に装着されたオイルシール69が、レゾルバ71の外側に露出する。そして、回転軸15の両端部のうちトランスミッション21側の端部からオイルシール69が抜き出されたのち、新たなオイルシール69が回転軸15の一端部から該回転軸15に装着される。この間、レゾルバロータ74は、回転軸15の大径部とストッパ75とに挟持され続け、レゾルバステータ76は、リアリテーナ62に固定され続ける。すなわち、レゾルバ71の検出精度を左右するこれらレゾルバロータ74とレゾルバステータ76との相対位置を変えることなく、オイルシール69の交換作業が行なわれる。
そして、オイルシールリテーナ68が再びリアリテーナ62に固定される。これにより、モータ室26は、オイルシール69が交換された状態で再び密閉される。その後、トランスミッション21の入力軸20を回転軸15の一端部に内嵌させたうえで、リアリテーナ62に対してガスケットを介してトランスミッションハウジング61が連結され、オイルシール69の交換作業が終了する。
以上説明したように、本実施形態におけるモータユニット18によれば、以下に列挙する効果を得ることができる。
(1)リアリテーナ62における凹部66の周壁、回転軸15、該回転軸15をオイルシール69を介して軸支するオイルシールリテーナ68によって構成されるレゾルバ室70にレゾルバ71が収容されている。そのため、レゾルバ71を構成するレゾルバロータ74の位置を変えることなくオイルシール69の交換作業を行なうことができる。その結果、オイルシール69の交換に際し、技術者によるレゾルバ71の整備が軽減されることから、オイルシール69の交換作業性を高めることができる。
(2)リアリテーナ62における凹部66の周壁に、レゾルバステータ76が固定されていることから、レゾルバロータ74に加えて、レゾルバステータ76の位置を変えることなくオイルシール69の交換作業を行なうことができる。その結果、オイルシール69の交換に際し、技術者によるレゾルバ71の整備がさらに軽減されることから、オイルシール69の交換作業性をより高めることができる。
(3)レゾルバ71は、リアリテーナ62における凹部66の周壁、回転軸15、該回転軸15をオイルシール69を介して軸支するオイルシールリテーナ68によって構成されるレゾルバ室70に収容されている。そのため、凹部66を有していないリアリテーナ62に比べて、レゾルバ71をモータ本体22に近い位置に配設することが可能である。その結果、リアリテーナ62の外側にレゾルバ71が配置されることによって、回転軸15の軸方向においてモータユニット18が占有する容積が拡大されることを抑えることができる。
(4)リアリテーナ62に連通孔72が形成されていることから、レゾルバ室70に流入したオイルを上記連通孔72を通じてオイルパン44へ流出させることができる。その結果、レゾルバ室70がオイルで満たされることを抑えることができる。
(5)リアリテーナ62が、モータハウジング24とトランスミッションハウジング61とを連結するリアリテーナ62に形成されている。こうした構成によれば、リアリテーナ62とトランスミッションハウジング61とを切り離した状態でオイルシールリテーナ68を外部へ露出させることができる。その結果、オイルシール69の交換作業として作業者が使用可能な作業領域が拡大されることから、オイルシール69の交換作業性をさらに向上させることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・モータ19のハウジングにおけるエンジン11側にレゾルバ71が配置されてもよい。すなわち、仕切壁29に形成された凹部40にレゾルバ71が配置され、リアリテーナ62によって形成された凹部66にオイルポンプ45が配置されてもよい。
・リアリテーナ62は、回転軸15よりもモータ室26の底側において、モータ室26とレゾルバ室70とを連通させる連通孔72が形成されているが、該連通孔72が割愛された構成であってもよい。
・カバー部材であるオイルシールリテーナ68は、円板状に限らず、リアリテーナ62に連結される連結部を有して回転軸15の軸方向に延びる筒状であってもよい。要は、カバー部材は、モータ19のハウジングの外側でリアリテーナ62による回転軸15の軸支部分とレゾルバ71とを覆う形状であればよい。
・リアリテーナ62において、回転軸15の軸方向にてレゾルバ71と対向する部位は、オイルシールリテーナ68から離間するように窪んでなくともよい。こうした構成において、オイルシールリテーナ68は、リアリテーナ62に連結される連結部を有して回転軸15の軸方向に延びる筒状をなしていればよい。
・オイルシールリテーナ68にレゾルバステータ76が固定されてもよい。このような構成であっても、レゾルバロータ74を回転軸15から取り外す作業が生じない分、オイルシールの交換作業性を向上させることが可能である。
・上記実施形態のハイブリッドシステム用モータユニットは、ハイブリッド自動車に限らず、エンジン及びモータを駆動動力源とするハイブリッドシステムが搭載された建機や船舶に適用することも可能である。
10…ハイブリッドシステム用動力伝達装置、11…エンジン、12…クランク軸、13…フライホイール、15…回転軸、17…クラッチ、18…ハイブリッドシステム用モータユニット、19…モータ、20…入力軸、21…トランスミッション、22…モータ本体、23…ケース体、24…モータハウジング、25…クラッチ室、26…モータ室、29…仕切壁、31…クラッチ本体、32…クラッチカバー、33…レリーズフォーク、34…スライダ、37…ロータ、38…ステータ、40…凹部、41…ベアリング、42…フロントリテーナ、42a…鍔部、42b…筒部、44…オイルパン、45…オイルポンプ、46…外部配管、48…供給槽、49…供給口、51…ポンプ本体、53…吸入通路、54…連絡通路、55…吸入口、56…吐出口、57…オイルパイプ、58…内部通路、61…トランスミッションハウジング、62…リアリテーナ、63…トランスミッション室、66…凹部、67…ベアリング、68…オイルシールリテーナ、69…オイルシール、70…レゾルバ室、71…レゾルバ、72…連通孔、74…レゾルバロータ、75…ストッパ、76…レゾルバステータ。

Claims (5)

  1. コイルが収容されるハウジングの内側に冷却油が供給される油冷式のモータと、
    前記モータの出力軸における一端部を前記ハウジングの一側壁で軸支する軸支部と、
    前記出力軸の前記一端部のうち前記軸支部から前記ハウジングの外側に延びる部位にレゾルバロータが固定されたレゾルバと
    を備えるハイブリットシステム用モータユニットであって、
    前記軸支部及び前記レゾルバを前記ハウジングの外側で覆い、前記一側壁に着脱可能に固定され、前記出力軸の一端部が挿通される挿通孔を有するカバー部材と、
    前記挿通孔の内周面と前記出力軸の外周面とに挟持されたオイルシールと、を備え、
    前記レゾルバロータが、
    前記軸支部と前記オイルシールとの間に配置されている
    ことを特徴とするハイブリッドシステム用モータユニット。
  2. 前記レゾルバが、
    前記カバー部材から離間し、前記ハウジングの前記一側壁に固定されたレゾルバステータを有する
    請求項1に記載のハイブリッドシステム用モータユニット。
  3. 前記ハウジングの前記一側壁が、
    前記ハウジングの内側に窪んだ部位に前記軸支部を有し、
    前記カバー部材が、
    前記窪んだ部位を覆う円板状をなし、
    前記レゾルバが、
    前記窪んだ部位と前記カバー部材とで囲まれる空間に収容されている
    請求項1または2に記載のハイブリッドシステム用モータユニット。
  4. 前記ハウジングの前記一側壁が、
    当該一側壁と前記カバー部材とで囲まれた空間から前記ハウジングの内側に前記冷却油を戻す通路を有する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のハイブリッドシステム用モータユニット。
  5. 前記出力軸の一端部が、トランスミッションに動力を伝達する端部であり、
    前記出力軸の他端部が、クラッチを介してエンジンの動力を受ける端部であり、
    前記ハウジングの前記一側壁には、前記トランスミッションが収容されるトランスミッションハウジングが連結される
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のハイブリッドシステム用モータユニット。
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