JP5872921B2 - ハイブリッドシステム用モータユニット - Google Patents

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本発明は、エンジン及びモータを駆動動力源とするハイブリッドシステムに適用されるハイブリッドシステム用モータユニットに関する。
近年では、トラック等の大型自動車においても、エンジン及びモータを駆動動力源とするハイブリッドシステムを搭載したハイブリッド自動車が増えつつある。こうした大型のハイブリッド自動車では、一般的な乗用車に比べて大型のモータが必要とされるため、駆動時におけるモータの発熱量も大きくなる。そのため、モータの冷却方式には、例えば特許文献1に記載のように、空冷式よりも冷却効率が高い方式であって、冷却媒体として絶縁性を有するオイルを用いた油冷式が採用される。
こうした油冷式のモータを備えるハイブリッドシステム用モータユニットにおいては、モータが収容されるモータ室がハウジングに形成されており、該モータ室内にオイルが供給されることによってモータの冷却が行なわれる。モータは、出力軸に連結されるロータと、ロータの外周部を取り囲む環状のステータとを備えている。ステータは、ステータコアに複数のティース部を有し、そのティース部の各々にステータコイルが巻装されている。
一方、上記ステータコイルに接続されたコイル配線部材は、例えばインバータ等の外部装置に接続された外部配線部材に対して端子台を介して接続される。端子台は、ハウジングに形成された端子箱に収容されている。端子箱には、点検や各種作業を行なうための開口部が形成されており、この開口部は、ガスケットを介して取り付けられるカバーによって密閉されている。
また、ハウジングには、モータ室と端子箱の内部空間である端子室とを連通させて端子台とコイル配線部材とを接続させるための第1の配線通路、端子室とハウジングの外部空間とを連通させて端子台と外部配線部材とを接続させるための第2の配線通路、これらが形成されている。第1の配線通路は、モータ室内のオイルが端子室に侵入しない程度にシールされ、また第2の配線通路は、例えば雨天時などにハウジングの外部空間から端子室に水が侵入しない程度にシールされている。
特開2011−126320号公報
ところで、モータ駆動時におけるモータ室では、モータを冷却するオイルのみならず、モータ室内の空気も昇温されることになる。そのため、例えばハウジングに雨水がかかることによってハウジングが急激に冷却されると、モータ室内の空気も冷却され、その冷却にともなう体積変化によってモータ室内が負圧状態となる。
この際、第1及び第2の配線通路におけるシール性が不足してしまうと、モータ室には、第1の配線通路を通じて端子室の空気が侵入し、これにより負圧状態となる端子室には、第2の配線通路を通じてハウジングの外部空間における空気が侵入する。そして、第2の配線通路の開口付近に水が付着していると、端子室には、ハウジングの外部空間における空気とともにその水までもが侵入することになる。
こうした端子箱への水の侵入は、防水性を備えた通気プラグを端子箱に組み付けることによって解決することが可能である。しかしながら、ハイブリッドシステム用モータユニットの部品点数を低減させるという観点から、上記通気プラグを用いることなく端子箱室への水の侵入を抑えることが可能な構成が望まれていた。なお、こうした要望は、ハイブリッド自動車等の車両に限らず、ハイブリッドシステムを備えた建機や船舶においても共通する要望であった。
本開示の技術は、部品点数を増やすことなく端子箱への水の侵入を抑えたハイブリッドシステム用モータユニットを提供することを目的とする。
本開示におけるハイブリッドシステム用モータユニットの態様の一つは、ステータコイルを備えるステータを有する油冷式のモータと、前記モータが収容されるハウジングとを備えるハイブリッドシステム用モータユニットであって、前記ハウジングは、前記モータが収容されるモータ室と、前記モータ室に対して前記モータの出力軸の軸方向に並設されるクラッチ室と、前記モータ室に対して前記軸方向に直交する直交方向に並設され、外部装置に接続された外部配線部材が端子台に接続される端子室と、前記モータ室と前記端子室とを連通させ、前記ステータコイルに接続されたコイル配線部材と前記端子台とを接続させるための第1の配線通路と、前記端子室と前記ハウジングの外部空間とを連通させ、前記端子室に前記外部配線部材を引き回すための第2の配線通路とを有し、前記モータ室が前記クラッチ室、前記端子室、前記ハウジングの外部空間に対してシールされ、且つ前記クラッチ室が大気開放され、且つ前記端子室が前記ハウジングの外部空間に対してシールされているとともに前記ハウジングに形成された連通路を通じて前記クラッチ室に連通している。
本開示のハイブリッドシステム用モータユニットの態様の一つによれば、モータ室が負圧状態となって、端子室の空気が第1の配線通路を通じてモータ室に侵入したとしても、負圧状態となった端子室には、連通路を通じてクラッチ室の空気が侵入することになる。クラッチ室は、大気開放されているとはいえハウジングに囲まれた空間であることから、例えば雨水等、ハウジングの外部空間における水が侵入しにくい空間である。そのため、負圧状態となった端子室に対してハウジングの外部空間における空気が第2の配線通路を通じて侵入する場合に比べて、端子室に対する水の侵入を抑えることができる。その結果、通気プラグといった水の侵入を抑えるための部品を端子箱に組み付ける必要がなくなることから、部品点数を増やすことなく、端子箱への水の侵入を抑えることができる。
本開示におけるハイブリッドシステム用モータユニットの態様の一つは、前記端子室が、前記直交方向で前記モータ室と前記クラッチ室とに対向している。
ここで、端子室とクラッチ室とが上記直交方向で対向していない場合、連通路の少なくとも一部には、その延出方向に上記軸方向の成分を含めなければならない。この点、本開示におけるハイブリッドシステム用モータユニットの態様の一つによれば、端子室が、軸方向に直交する直交方向にてモータ室とクラッチ室とに対向している。そのため、ハウジングには、連通路として、延出方向に上記軸方向の成分を含むものの他、延出方向が上記直交方向である連通路を形成することも可能である。その結果、連通路を形成するうえでハウジングに対する加工の自由度が向上することから、連通路を形成する際の加工負荷を軽減することができる。
本開示におけるハイブリッドシステム用モータユニットの態様の一つは、前記ハウジングは、前記モータの出力軸を回転自在に軸支して前記モータ室と前記クラッチ室とを仕切るとともに、前記クラッチ室と前記モータ室とを連通させる作業窓が前記出力軸に対する前記端子室側に形成された軸支壁と、前記軸支壁における前記クラッチ室側に着脱可能に取り付けられ、前記作業窓を封止する封止部材とを有し、前記連通路は、前記クラッチ室における開口が前記封止部材の周縁部によって覆われるように、前記軸支壁と前記封止部材とがなす隅部に向けて開口している。
本開示におけるハイブリッドシステム用モータユニットの態様の一つによれば、連通路は、クラッチ室の開口が封止部材で覆われるように、軸支壁と封止部材とがなす隅部に向けて開口している。そのため、たとえクラッチ室内で水が飛散したとしても、連通路の開口に向けて飛散する水を高い確率の下で封止部材に衝突させることができる。その結果、連通路に対する水の侵入が抑えられることから、連通路を通じて端子室に水が侵入することをさらに抑えることができる。
本開示におけるハイブリッドシステム用モータユニットの一実施形態の断面構造を示す断面図。 ハイブリッドシステム用モータユニットにおける軸支壁側の平面構造を示した平面図であって、作業窓を封止する封止部材が取り外された状態での平面構造を示した図。 端子箱の平面構造を示す平面図であって、開口部を密閉するカバーが取り外された状態での平面構造を示す図。 図3の4−4線における断面構造を示す断面図。
以下、本開示におけるハイブリッドシステム用モータユニットの一実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。なお、図1において、モータ13の出力軸12の中心軸12Aから下の領域は、実際に設置されたときの中心軸12Aに対する重力方向の断面構造を示しており、中心軸12Aから上の領域は、重力方向に対して中心軸12Aから所定角度だけ傾けた方向における断面構造を示している。
図1に示されるように、ハイブリッドシステム用モータユニット10のハウジング11には、出力軸12を有するモータ13が収容されている。ハウジング11を構成する筒状部14は、モータ13の出力軸12の中心軸12Aに沿って延びる筒状をなしており、出力軸12の内挿される軸支壁15が略中央部に一体的に形成されている。軸支壁15は、出力軸12に近づくにつれてモータ13に近づくような多段状に形成され、該出力軸12をベアリング16を介して回転自在に軸支している。軸支壁15には、該軸支壁15によって形成される凹部17の開口を覆うフロントリテーナ18が固定されている。フロントリテーナ18は、軸支壁15に連結される環状の鍔部19と、鍔部19の中心部からモータ13の反対側へ延びて出力軸12が遊挿される円筒部20とを有している。
また、筒状部14には、モータ13に対する軸支壁15の反対側における端部に、出力軸12の内挿されるリアリテーナ25がガスケットを介して連結されている。ハウジング11を構成するリアリテーナ25は、出力軸12に近づくにつれてモータ13に近づくような多段状に形成され、該出力軸12をベアリング26を介して回転自在に軸支している。このリアリテーナ25には、該リアリテーナ25によって形成される凹部28の開口を覆うとともにオイルシール27を介して出力軸12が内挿されるオイルシールリテーナ29がガスケットを介して固定される。
すなわち、ハウジング11には、これら筒状部14、軸支壁15、及びリアリテーナ25によって、モータ13が収容されるモータ室30が形成されている。また、軸支壁15に対してモータ13の反対側へ延びる筒状部14と軸支壁15とによって、モータ室30に対して中心軸12Aの方向で並設されたクラッチ室32が形成されている。このクラッチ室32は、エンジンのクランク軸と出力軸12との接続を断接するクラッチの収容される空間であって大気開放された空間である。
モータ13の冷却に用いられるオイルは、モータ室30の底部に形成されたオイルパン34に貯留される。オイルパン34のオイルは、凹部17内に配設されたオイルポンプ35によって吸入される。オイルポンプ35は、凹部17の底面に対してOリングを介して固定されており、環状のシール部材36を介して出力軸12を回転自在に軸支している。オイルポンプ35は、該オイルポンプ35に内挿される出力軸12にスプライン結合される駆動ギヤと、該駆動ギヤに従動する従動ギヤとを有するギヤポンプである。そして、オイルポンプ35は、出力軸12の回転によって駆動ギヤが駆動されることによって、吸入配管37を通じてオイルパン34のオイルを吸入し、その吸入したオイルを、オイルフィルタやオイルクーラが配設された外部配管を通じて、出力軸12に対するオイルパン34の反対側にある供給槽へ圧送する。供給槽に圧送されたオイルは、モータ13へ向けて滴下され、再びオイルパン34に戻るまでの過程において、モータ13を冷却するとともにベアリング16,26への給油を行なう。
モータ13を構成するロータ41は、永久磁石が埋設されており、出力軸12にスプライン結合されたロータフランジ42に連結されている。また、モータ13を構成するステータ43は、ロータ41の外周部を取り囲む環状をなしており、ハウジング11の筒状部14に対して固定されるステータコア44を有している。ステータコア44は、筒状部14に内接する外周部を有する環状のヨーク部45と該ヨーク部45の内周部から内側へ向かって突出する複数のティース部46とを有しており、これらのティース部46にはU相、V相、及びW相のステータコイル47が巻装されている。
一方、ハウジング11には、筒状部14の外周部に端子箱50が一体的に形成されている。端子箱50は、該端子箱50の周壁部51によって囲まれる空間であって、該周壁部51によって形成される開口部が着脱可能な上面カバー53によって密閉された端子室52を有している。この端子室52は、モータ室30及びクラッチ室32に対して中心軸12Aに直交する直交方向で対向するように形成されている。
端子室52に配設される端子台54は、平坦面である端子箱50の底面50aに対してねじ55によって固定されているとともに、端子室52とモータ室30とを連通させる第1の配線通路56に挿通されている。この第1の配線通路56と端子台54との隙間はシール部材によってシールされており、端子台54の一端部が端子室52に、他端部がモータ室30に配設されている。端子台54は、その一端部にU相、V相、W相に対応する外部側端子が各別に形成されており、また他端部にもU相、V相、W相に対応するコイル側端子が各別に形成されている。端子台54には、各相の外部側端子とコイル側端子とを電気的に接続する導電バーが内設されている。
また、端子箱50の周壁部51には、端子室52とハウジングの外部空間とを連通させ、外部装置に接続された各相の外部配線57が挿通される第2の配線通路58が各別に形成されている。外部配線57には、該外部配線57と第2の配線通路58との隙間をシールするシール部材59が外装されており、このシール部材59は、端子箱50の周壁部51に対してねじ60によって固定されている。
そして、端子台54の各コイル側端子には、ステータコイル47のコイルエンドに接続されたリード線のコイル端子部材62がねじ63によって固定され、また、端子台54の各外部側端子には、外部配線57の接続端子部材64がねじ65によって固定される。これにより、各相のコイル端子部材62及び接続端子部材64は、端子台54に内設された導電バーを介して電気的に接続される。
端子台54のコイル側端子とコイル端子部材62との接続作業は、軸支壁15に形成された作業窓67を介して行なわれる。この作業窓67は、軸支壁15のクラッチ室32側にガスケットを介して着脱可能に取り付けられる封止部材68によって封止される。封止部材68は、その周縁部の一部がクラッチ室32における筒状部14の内周面に近接した位置に配設されている。この作業窓67は、図2に示されるように、軸支壁15において、出力軸12に対する端子箱50側の部位に軸支壁15の周方向に沿うように形成されている。
また、同図2に示されるように、ハウジング11には、端子箱50に隣接する位置に、モータ室30内の温度を検出する温度センサ69が着脱可能に取り付けられている。こうした温度センサ69には、モータ室30側から所定の作業が必要なものもある。そのため、端子箱50から離れた位置に温度センサ69が設けられていると、軸支壁15には、該温度センサ69のための作業窓を別途形成する必要がある。しかし、上述した位置に温度センサ69が取り付けられていることによって、温度センサ69に対してモータ室30側から行なわれる作業を上記作業窓67を介して行なうことが可能になる。その結果、温度センサ69を他の部位に取り付ける場合に比べて、温度センサ69に関する作業が煩雑になることを抑えることができる。
また、図3に示されるように、端子箱50の底面50aにおける一隅には、端子室52とクラッチ室32とを連通させる連通路70が開口している。連通路70は、図4に示されるように、中心軸12Aに直交する直交方向において、端子箱50の底面50aとクラッチ室32における筒状部14の内周面とが互いに対向する位置に形成された貫通孔である。連通路70は、平坦面である端子箱50の底面50aに直交する方向に延びる直線状をなしており、クラッチ室32における開口が作業窓67を封止する封止部材68の周縁部に覆われるように、軸支壁15と封止部材68とがなす隅部に向けて開口している。
次に、上述したハイブリッドシステム用モータユニット10の作用について説明する。
モータ駆動時にハウジング11に対して雨水等がかかると、モータ室30内の空気が冷却されてモータ室30内が負圧状態になる。そして、第1の配線通路56におけるシール性が不足してしまい、第1の配線通路56を通じて端子室52の空気がモータ室30に侵入して端子室52が負圧状態となる。
このとき、端子室52には、シール部材59によってシールされている第2の配線通路58よりも流れ抵抗の低い連通路70から空気が侵入する。すなわち、端子室52には、連通路70を通じてクラッチ室32内の空気が侵入する。クラッチ室32は、筒状部14及び軸支壁15によって囲まれた空間であるとともにその開口部32aの大部分がクラッチによって覆われる空間であるため、ハウジング11の外部空間における水が侵入しにくい空間である。そのため、こうしたクラッチ室32の空気を端子室52に侵入させることによって、通気プラグを使用することなく端子箱50への水の侵入を抑えることができる。その結果、部品点数を増やすことなく、端子箱50への水の侵入を抑えることができる。
ここで、中心軸12Aに直交する方向で端子室52がクラッチ室32に対向していない場合、端子室52とクラッチ室32とを連通させる連通路の少なくとも一部には、その延出方向に中心軸12Aの方向と同じ方向の成分を含めなければならない。一方、上述したハイブリッドシステム用モータユニット10では、端子室52は、中心軸12Aに直交する方向でクラッチ室32に対向している。そのため、ハウジング11には、連通路として、延出方向に中心軸12Aの方向と同じ方向の成分を含むものの他、延出方向が中心軸12Aに直交する方向である上記連通路70を形成することも可能である。その結果、連通路70を形成するうえでハウジング11に対する加工の自由度が向上することから、連通路70を形成する際の加工負荷を軽減することができる。
また、連通路70は、クラッチ室32における開口が封止部材68の周縁部で覆われるように、軸支壁15と封止部材68とがなす隅部に向けて開口している。そのため、例えばクラッチ室32に侵入した水が出力軸12の回転によって連通路70の開口に向けて飛散したとしても、その飛散した水を高い確率の下で封止部材68に衝突させることができる。その結果、連通路70に対する水の侵入が抑えられることから、連通路70を通じて端子箱50に水が侵入することをさらに抑えることができる。
以上説明したように、上記実施形態のハイブリッドシステム用モータユニット10によれば、以下に列挙する効果を得ることができる。
(1)ハウジング11には、クラッチ室32と端子室52とを連通させる連通路70が形成されていることから、通気プラグを使用することなく端子箱50への水の侵入を抑えることができる。その結果、部品点数を増やすことなく、端子箱50への水の侵入を抑えることができる。
(2)端子室52が中心軸12Aに直交する方向でクラッチ室32に対向していることから、連通路70を形成する際の加工負荷を軽減することができる。
(3)連通路70は、クラッチ室32における開口が封止部材68の周縁部で覆われるように、軸支壁15と封止部材68とがなす隅部に向けて開口している。その結果、連通路70に対する水の侵入が抑えられることから、連通路70を通じて端子箱50に水が侵入することをさらに抑えることができる。
(4)ハウジング11には、モータ室30内の温度を検出する温度センサ69が端子箱50に隣接するように取り付けられている。そのため、温度センサ69に対してモータ室30側から行なう作業を作業窓67を介して行なうことができる。その結果、温度センサ69を他の部位に取り付ける場合に比べて、温度センサ69に対する作業が煩雑になることを抑えることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・上記実施形態では、連通路70は、クラッチ室32における開口が封止部材68の周縁部によって覆われるように、軸支壁15と封止部材68とがなす隅部に向けて開口している。これに限らず、連通路70は、クラッチ室32における開口を例えば封止部材68の周縁部から離間した位置に有していてもよい。
・上記実施形態の端子室52は、中心軸12Aの直交する直交方向でモータ室30とクラッチ室32とに対向している。これに限らず、端子室52は、上記直交方向においてモータ室30のみに対向していてもよい。
・上記実施形態の連通路70は、その延出方向が中心軸12Aに直交する直交方向である。これに限らず、連通路70は、その延出方向に中心軸12Aの方向と同じ方向の成分を有していてもよい。
・上記実施形態において、ステータコイル47のコイルエンドに接続されたリード線が第1の配線通路56を通じて端子室52に引き回されることによって、端子台54のコイル側端子とコイル端子部材62とが端子室52で接続されてもよい。
・上記実施形態のモータユニットは、ハイブリッド自動車等の車両に限らず、エンジン及びモータを駆動動力源とするハイブリッドシステムを備える建機や船舶に適用することも可能である。
10…ハイブリッドシステム用モータユニット、11…ハウジング、12…出力軸、12A…中心軸、13…モータ、14…筒状部、15…軸支壁、16…ベアリング、17…凹部、18…フロントリテーナ、19…鍔部、20…円筒部、25…リアリテーナ、26…ベアリング、27…オイルシール、28…凹部、29…オイルシールリテーナ、30…モータ室、32…クラッチ室、32a…開口部、34…オイルパン、35…オイルポンプ、36…シール部材、37…吸入配管、41…ロータ、42…ロータフランジ、43…ステータ、44…ステータコア、45…ヨーク部、46…ティース部、47…ステータコイル、50…端子箱、50a…底面、51…周壁部、52…端子室、53…上面カバー、54…端子台、55…ねじ、56…第1の配線通路、57…外部配線、58…第2の配線通路、59…シール部材、60…ねじ、62…コイル端子部材、63…ねじ、64…接続端子部材、65…ねじ、67…作業窓、68…封止部材、69…温度センサ、70…連通路。

Claims (3)

  1. ステータコイルを備えるステータを有する油冷式のモータと、前記モータが収容されるハウジングとを備えるハイブリッドシステム用モータユニットであって、
    前記ハウジングは、
    前記モータが収容されるモータ室と、
    前記モータ室に対して前記モータの出力軸の軸方向に並設されるクラッチ室と、
    前記モータ室に対して前記軸方向に直交する直交方向に並設され、外部装置に接続された外部配線部材が端子台に接続される端子室と、
    前記モータ室と前記端子室とを連通させ、前記ステータコイルに接続されたコイル配線部材と前記端子台とを接続させるための第1の配線通路と、
    前記端子室と前記ハウジングの外部空間とを連通させ、前記端子室に前記外部配線部材を引き回すための第2の配線通路とを有し、
    前記モータ室が前記クラッチ室、前記端子室、前記ハウジングの外部空間に対してシールされ、且つ前記クラッチ室が大気開放され、且つ前記端子室が前記ハウジングの外部空間に対してシールされているとともに前記ハウジングに形成された連通路を通じて前記クラッチ室に連通している
    ことを特徴とするハイブリッドシステム用モータユニット。
  2. 前記端子室が、前記直交方向で前記モータ室と前記クラッチ室とに対向している
    請求項1に記載のハイブリッドシステム用モータユニット。
  3. 前記ハウジングは、
    前記モータの出力軸を回転自在に軸支して前記モータ室と前記クラッチ室とを仕切るとともに、前記クラッチ室と前記モータ室とを連通させる作業窓が前記出力軸に対する前記端子室側に形成された軸支壁と、
    前記軸支壁における前記クラッチ室側に着脱可能に取り付けられ、前記作業窓を封止する封止部材とを有し、
    前記連通路は、前記クラッチ室における開口が前記封止部材の周縁部によって覆われるように、前記軸支壁と前記封止部材とがなす隅部に向けて開口している
    請求項1または2に記載のハイブリッドシステム用モータユニット。
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