JPH0813081B2 - 複写装置 - Google Patents

複写装置

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JPH0813081B2
JPH0813081B2 JP61053593A JP5359386A JPH0813081B2 JP H0813081 B2 JPH0813081 B2 JP H0813081B2 JP 61053593 A JP61053593 A JP 61053593A JP 5359386 A JP5359386 A JP 5359386A JP H0813081 B2 JPH0813081 B2 JP H0813081B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、所定の倍率に応じた速度で走査手段を走査
させ、走査手段によって読取走査された原稿の画像をシ
ートに画像形成する複写装置に関する。
〔従来の技術〕
近年、複写機等のように、原稿読み取り機構と像形成
機構とを一体化した装置の中で、特に、拡大や縮小機能
を有する装置が広く普及している。また最近では、原稿
画像をライン状の固体撮像素子(CCD)等によりデジタ
ル的に読み取り、デジタル的にプリントするプリンタ部
を有するデジタル複写機や、また更に、カラー化の波と
ともに、フルカラーで色成分ごとに原稿走査をくり返
し、フルカラー画像を読み取るカラーイメージスキャナ
ーや読み取り情報を出力するカラープリンターが種々発
表されている。これらの装置の多くは、拡大や縮小とい
った変倍機能を有しており、変倍するための方法の多く
は、画像を読み取る際に、副走査方向(紙送り方向)の
走査速度を変える事により、紙送り方向の倍率を変え、
主走査方向の変倍は、レンズの倍率や主走査方向(紙送
り方向と直角方向)の画素の間引きや、補間とにより変
倍を実現している。
一方、これら従来の原稿走査機構は、モーターやこれ
に連結されるクラッチ等を用いてワイヤ等にけん引され
る走査台を移動させることにより、副走査が行なわれ
る。第19-1図に従来の原稿走査機構の一構成例を示す。
第19-1図において、モータ801の回転駆動は、タイミン
グベルト2を介して副走査方向と直角を成す駆動軸803
に伝達され、駆動軸803に接続されるプーリー804により
ワイヤ805が索引される。ワイヤ805に固定された走査台
806は、ワイヤ805の索引により例えば大図矢印F方向に
前進しながら原稿読み取りを行ない、原稿読み取り後矢
印R方向に戻るように設定されている。
走査台806には、原稿照明のための蛍光灯810と、照明
光を集光するロッドアレーレンズ809と、原稿からの反
射像を読み取る等倍型イメージセンサ(不図示)が配設
され、イメージセンサは、ロッドアレーレンズ809の下
部に配置されている。807は、走査台806に取りつけられ
たアクチュエータであり、通常の停止位置、即ちホーム
ポジションを与える位置にアクチュエータ807を検出す
るセンサ808が設けられている。
矢印F方向と直角方向から見た断面を第19-2図に模式
的に示す。
第19-2図において、813は原稿814を置く原稿台であ
り、原稿814の先端位置Dは、ホームポジションHPより
距離lの本図左側に設けられ、通常距離lは、一定とな
るように設定されている。複写時には、走査台806の停
止位置HPからモーター801の駆動により、走査台806を所
定の速度υ0でF方向に移動させ、原稿先端Dの位置に
走査台806上の読み取りポイントが到達した時点より読
み取り動作を開始する。
他方、従来のプリンタにおいては、第19-3図示の例え
ばLBP(レーザービームプリンタ)の転写紙820の先端
に、原稿の先端が正確に対応するように、感光ドラム81
5上に、潜像がレーザー露光により形成され、現像器817
により潜像がトナー像に形成され、転写紙820は、タイ
ミングローラー818によりタイミング制御される。こう
した従来の複写装置において、変倍、例えば縮小の複写
を行う場合を考える。
副走査方向の走査速度υrは等倍時の速度υ0に対
し、υr>υ0に設定されるので、ホームポジションHP
よりスタートした後原稿先端D点に到達するまでの時間
t1は次式(1)となる。
t1=l/υr<t0 …(1) 但し、t0は等倍のときの走査速度である。
また、上述のLBPの紙送りのタイミング制御方式によ
れば、LBPは、感光ドラム815上の画像形成位置も、後方
に移動するので、次式(2)により計算される。
時間差Δtだけ、転写紙820の給紙タイミング、すな
わち、タイミングローラ818の作動タイミングを遅らせ
ることにより、原稿先端Dが、転写紙の先端に合うよう
に制御が行なわれる。また、レーザービームプリンタで
は、通常、時間差Δt分の遅れや進みの制御は、図示さ
れていないタイマー回路やビーム検出信号(1ライン毎
の水平同期信号)のカウントとにより行なわれている。
上述したように、従来の複写機等において、変倍のと
きは、画像出力する転写紙を、感光ドラム上の等倍のと
きの画像形成位置に対して、画像形成位置を前後させる
ようにして、適切な画像の位置合わせを実現していた。
さらに、最近カラー原稿を色成分画像に色分解し、各
色画像を面順次に重ね合わせる事により、フルカラ複写
を得る、いわゆるカラー複写機が普及し始めており、例
えば、カラーレーザービームプリンタを像形成部に用い
たフルカラー複写機を例にとり、上述の変倍する場合の
画像位置合わせ制御方法についても説明する。
第19-4図は従来のカラー複写機の主要構成部を示す。
第19-4図において、原稿台821上のカラー原稿822を、
例えばライン状の読み取りセンサ(不図示)の表面に色
分解フィルタを画素ごとに配置されたフルカラーイメー
ジセンサ829により読み取り、レーザー光Lが第1色目
として、(例えばイエロー成分に対応した潜像を感光ド
ラム823上に形成させイエロー現像器825により、イエロ
ーの潜像を顕像化し、転写紙Pの先端部Tを転写ドラム
824に把持され、巻き取られている転写紙P上に、感光
ドラム823が転写を行い、イエロー成分画像が形成され
る。同様に、原稿822のマゼンタ成分が現像器826によ
り、シアン成分が現像器827により、黒成分が現像器828
により、現像されて、イエロー画像の上に精度良く多重
転写され、1つのフルカラー画像が形成される。
上述の像形成プロセスにおいて、原稿に対応した潜像
は、レーザー光Lによって感光ドラムが感光する位置i
点に形成され、転写紙上にはトナー像が、転写ドラム82
4上(または感光ドラム23)の転写位置Tr点で感光ドラ
ム823により転写されるので、感光ドラム823の転写位置
Tr点より感光位置i点までの距離、即ち距離xだけ溯っ
た転写ドラム上の位置T点に転写紙先端があるときは、
原稿走査台806′の読み取りポイントが、原稿先端部D
を、しかも、一定速度υで通過することが画像の位置合
わせにとっては必須となってくる。従って、例えば、転
写ドラム上の紙先端部Tが走査台806′の助走分、即
ち、停止位置HPからスタートし、D点で一定速度になる
ように所定時間t0だけ溯った位置IHPを通過した時に走
査台806′をスタートさせなければならない。ここでt0
は、等倍時において、走査台がスタートとしてから原稿
先端部Dに到達する時間とする。それゆえに、転写紙P
の先端位置Tがスタート位置IHP点を通過してのち、所
定時間t0後には走査台806′は、高精度に原稿先端位置
D点に位置し、しかも、所定の一定速度υになっていな
くてはならないという制約がある。しかも、一定速度υ
は、複写倍率によって変るので、走査台806′のスター
トタイミングも変倍率によって変化する。
つぎに、走査台806′の移動時の速度の立ち上がり特
性について説明する。
第19-5図は、走査台806′の立ち上がり時間−速度特
性を示す。
第19-5図に示すように、変倍率によって異なる目標−
定速度υ1〜υ4と、立上りに要する時間t1〜t4とは、対
応していることが判る。
第19-6図は、変倍時の走査体806′の目標速度υnの
とき、走査台806′の立ち上がり特性が理想的な台形
(直線)とした特性曲線を示す。
第19-6図において、立上り時の速度υn(t)は、次
式(3)により算出できる。
υ(t)=kt …(3) 次に、走査体806′がスタートしてから原稿先端Dま
での助走距離lだけ進むまでの時間tlは、速度0から速
度υnまでの立ち上がり時間とtrとすると次式(4)
(5)により算出される。
従って、第19-4図示の転写紙の先端部Tが等倍時のス
タート位置IHPを通過してのち、(t0−tl)だけ、遅延
を持たせて走査台806′をスタートさせることになる。
ここでt0は等倍時における走査体806′のスタートから
原稿先端Dへの到達時間である。しかるに、上式中のtr
が第19-5図を用いて説明したように、目標速度に応じて
変化してしまい、実際の走査体806′の立ち上がり特性
は、上述したような単純1次特性でなく、複雑であり、
数式として表すことは難しい。従って、実質上、高精度
な制御は困難であるという問題があった。
そこで、従来の画像の位置合わせを行う方式は、例え
ば必要変倍率に応じて走査体806′の所定の速度すべて
について、予め複写装置ごとに立ち上がり時間(例えば
t1〜t4)、またはホームポジションHPから原稿先端位置
Dまでの所定時間を測定しておき、この測定データを不
揮発性メモリ等に記憶しておき、複写に先立って、この
測定データに基づいて画像の位置合わせの制御を行うよ
うにしていた。
この従来の方式は、近年の変倍機能いわゆるズーム機
能を有する複写機では、多種の変倍が行われるので、前
もっての走査体806′の移動時間の測定が非常に繁雑で
時間がかかり、また各複写装置ごとに測定を行うので生
産性に欠け、また更に、カラー複写機という各色成分ご
との画像を位置精度良く重ね合わせるために、高精度な
繰り返し走査が必須であるカラー複写装置では、最適な
走査制御は難しいという問題があった。
〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明の目的は、上述した問題点を解決し、簡単な構
成でいかなる複写倍率においても原稿の読取開始位置と
シートの記録開始位置を正確に一致させることのできる
複写装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
このような目的を達成するために、本発明は、原稿の
読取走査を行う走査手段と、複写倍率に対応した立ち上
がり特性で立ち上がり、前記複写倍率に対応する速度で
前記走査手段を副走査方向に移動させるステッピングモ
ータと、シートを保持した状態で副走査方向に回転する
シート保持ドラムと、前記走査手段に読取走査された原
稿の画像を前記シート保持ドラムに保持されたシート上
に形成する画像形成手段と、前記シート保持ドラムに保
持されて回転するシートの端部を検知する検知手段と、
前記検知手段によるシート端部の検知に応じて前記ステ
ッピングモータの駆動を開始させる制御手段と、を有
し、前記制御手段は、前記走査手段による原稿の読取開
始位置の原稿画像をシートの画像形成開始位置に形成す
るように、前記ステッピングモータの駆動開始時期及び
前記走査手段の移動開始位置を制御することを特徴とす
る複写装置を提供するものである。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明に係るデジタルカラー画像処理システ
ムの概略内部構成の一例を示す。本システムは、図示の
ように、上部にデジタルカラー画像読み取り装置(以
下、カラーリーダと称する)1と、下部にデジタルカラ
ー画像プリント装置(以下、カラープリンタと称する)
2とを有する。このカラーリーダ1は、後述の色分解手
段とCCDのような光電変換素子とにより原稿のカラー画
像情報をカラー別に読取り、電気的なデジタル画像信号
に変換する。また、カラープリンタ2は、そのデジタル
画像信号に応じてカラー画像をカラー別に再現し、被記
録紙にデジタル的なドット形態で複数回転写して、記録
する電子写真方式のレーザービームカラープリンタであ
る。
まず、カラーリーダ1の概要を説明する。3は原稿、
4は原稿3を走査する原稿走査ユニットである。原稿走
査ユニット4にはロッドアレインズ5、等倍型色分解ラ
インセンサ(カラーイメージセンサ)6および露光ラン
プ7が内蔵されている。8は原稿走査ユニット4の配線
コード、9は冷却用ファン、10は配線コード8を通じて
原稿走査ユニット4に接続する画像処理部である。
原稿走査ユニット4が原稿台上の原稿3の画像を読み
取るべくスキャナ駆動モーター49により図の矢印Aの方
向に移動走査すると、同時に原稿走査ユニット4内の露
光ランプ7が点灯され、原稿3からの反射光がロッドア
レイレンズ5により導かれてカラー情報の読取りセンサ
である等倍型色分解ラインセンサ6に集光する。
また、21は原稿走査ユニット4の下部に設けたアクチ
ュエータ、22-1および22-2はアクチュエータ21を介して
原稿走査ユニット4の走査位置を検出するポジションセ
ンサである、例えばフォトインタラプタ等からなる。
次に、カラープリンタ2の概要を説明する。11はスキ
ャナであり、アラーリーダ1からの画像信号を光信号に
変換するレーザ出力部(第5図参照)、多面体(例えば
8面体)のポリゴンミラー12、このミラー12を回転させ
るモータ(不図示)およびf/θレンズ(結像レンズ)13
等を有する。14はレーザ光の光路を変更する反射ミラ
ー、15は感光ドラムである。レーザ出力部から出射した
レーザ光はポリゴンミラー12で反射され、レンズ13およ
びミラー14を通って感光ドラム15の面を線状に走査(ラ
スタースキャン)し、原稿画像に対応した潜像を形成す
る。
また、17は一次帯電器、18は全面露光ランプ、23は転
写されなかった残留トナーを回収するクリーナ部、24は
転写前帯電器であり、これらの部材は感光ドラム15の周
囲に配設されている。
26はレーザー露光によって、感光ドラム15の表面に形
成された静電潜像を現像する現像器ユニットであり、31
Y,31M,31C,31BKは、感光ドラム15と接して直接現像を行
う現像スリーブ、30Y,30M,30C,30BKは、予備トナーを保
持しておくトナーホッパー、32は現像剤の移送を行うス
クリューであって、これらのスリーブ31Y〜31BK、トナ
ーホッパー30Y〜30BKおよびスクリュー32により現像器
ユニット26が構成され、これらの部材は現像器ユニット
の回転軸Pの周囲に配設されている。例えば、イエロー
のトナー像を形成するときは、本図の位置でイエロート
ナー現像を行ない、マゼンタのトナー像を形成する時
は、現像器ユニット26を図の軸Pを中心に回転して、感
光体15に接する位置にマゼンタ現像器内の現像スリーブ
31Mを配置させる。シアン、ブラックの現像も同様に動
作する。なお、現像器の回転移動はモータ530に依り行
う。
また、16は感光ドラム15上に形成されたトナー像を用
紙に転写する転写ドラムであり、19は転写ドラム16の移
動位置を検出するためのアクチュエータ板、20はこのア
クチュエータ板19と近接することにより転写ドラム16が
ホームポジション位置に移動したことを検出するポジシ
ョンセンサ、25は転写ドラムクリーナー、27は紙押えロ
ーラ、28は除電器および29は転写帯電器であり、これら
の部材19,20,25,27,29は転写ローラ16の周囲に配設され
ている。
一方、35,36は用紙(紙葉体)を収納する給紙カセッ
ト、37,38はカセット35,36から用紙を給紙する給紙ロー
ラ、39,40,41は給紙および搬送のタイミングをとるタイ
ミングローラであり、これらを経由して給紙搬送された
用紙は紙ガイド49に導かれて先端を後述のグリッパ(第
6図の51参照)に担持されながら転写ドラム16に巻き付
き、像形成過程に移行する。
また、550はドラム回転モーターであり、感光ドラム1
5と転写ドラム16を同期回転する。50は像形成過程が終
了後、用紙を転写ドラム16から取りはずす剥離爪、42は
取りはずされた用紙を搬送する搬送ベルト、43は搬送ベ
ルト42で搬送されて来た用紙を定着する画像定着部であ
り、画像定着部43は一対の熱圧力ローラ44および45を有
する。
第2図は、本発明実施例の基本回路構成を示す。
第2図において、リーダー1およびプリンタ2は、中
央演算処理装置(CPU)69、リードオンリメモリ(ROM)
71、ランダムアクセスメモリ(RAM)72、アイオーI/Oポ
ート73およびそれらを接続するCPUバス70からなるコン
トローラ74により制御される。CPU69は、シリアル通信
ライン240を介して、操作部67およびデジタイザ68と通
信を行ない、複写装置の操作者からの指令を受ける。デ
ジタイザ68からは複写される原稿の編集に係わる座標情
報、例えば原稿の複写領域指定情報や複写領域の移動位
置の情報等が入力される。操作部67からは原稿の複写枚
数や変倍率の他に、複写指定領域たは複写指定領域外の
再現モード情報、例えば多色、単色、階調変換特性、解
像度、色変換モード等が入力される。
また、コントローラ74は、リーダ1の原稿走査ユニッ
ト41を駆動するステッピングモーターを用いたスキャナ
駆動モーター49を制御する。ステッピングモータドトラ
イバー61へライン237,238を介してそれぞれ変倍モード
信号および移動制御信号を与え、原稿走査ユニット4の
移動方向、速度および位置の制御を行なう。ステッピン
グモータードライバ61からは、ライン236を介して駆動
パルスにより走査制御を行なうべくステッピングモータ
ーパルスがCPU69の割込み端子iNTに入力され、このステ
ッピングモータパルスは、原稿走査ユニット4の位置情
報としてカウントされる。また、原稿走査ユニット4の
コピー休止を検知するホームポジションセンサ22の検知
信号SR1がライン242を介して入力される。
コントローラ74はライン239を介してプリンタ2のド
ラム駆動モータ505のモータードライバ62へON/OFF指令
を与える。
ドラム駆動モーター550は直流(DC)モーターとロー
タリーエンコーダ(E)の組み合せからなり、モーター
ドライバ62内のPLL(Phase Locked Loop)制御回路によ
り速度制御される。また、転写ドラム16のホームポジシ
ョンセンサ20の検知信号SP1が、ライン243を介してコン
トローラ74へ入力される。つぎにコントローラ74は、ラ
イン241を介して露光ランプ7の制御回路63へ、ON/OFF
指令を与える。ランプ制御回路63は、露光ランプ7の定
電圧制御も行なう。
またさらに、レーザースキャナ11から出力されるレー
ザービームは、感光ドラム15への一走査たびごとにビデ
オ(BD)検知回路53により検出され、周知のビデオ同期
信号BDを発生する。ビデオ信号BDは、ライン226を介し
て同期信号発生回路82に入力され、コントローラ74から
ライン235を介して入力されるコピー区間信号、ライン2
34を介して入力されるカウンタセット信号、モードセレ
クト信号、およびビデオ信号のクロックVCLKと共にビデ
オの同期信号であるHSYNC,V.ENABLE,R.V.ENABLE,P.V.EN
ABLEを発生する。また、同期信号発生回路82は同時にコ
ントローラ74からライン233を介して入力されるレーザ
ーOFF信号▲▼によりレーザーコントロール信
号をライン232を介して出力する。
ここで、第10-A図および11図を用いて同期信号発生回
路82の動作を説明する。第11図において、コピー区間信
号450は、コピー動作中“H"の状態で同期信号を発生
し、更にレーザーのOFFを解除するという制御を行な
う。コピー区間信号450が“H"になるとJ/K型フリップフ
ロップ(J/K−FF)402がクリア解除され、ビデオ信号BD
の立ち上がりD型フリップフロップ(D−FVF)401でク
ロック信号VCLKに同期を取られ、J/K−FF402,403,405に
入力される。
J/K−FF402,アンドゲート(AND)417はビデオ信号BD
発生直後のクロック信号VCLK1周期から同期信号HSYNGを
生成し、同時に同期信号HSYNCの立下りと同期して同期
信号V.ENABLEを立上げる(J/K−FF402Qを“H")。それ
によりカウンタ407のロード()が解除される。ここ
でカウンタセット信号SET1〜5はコントローラ74から入
力されるカウンタセット信号で各カウンタ407〜411のカ
ウントデータとなる。カウンタ407のロード()解除
によりカウンタ407はカウンタセット信号SET1による値
をカウントし、カウントアップ時RCを出力し、J/K−FF4
02をリセットし、信号V.ENABLEを終了する。
次にJ/K−FF403は同期信号V.ENABLEの立上りの同時期
にカウンタ408のロードを解除し、カウンタ408はカウン
タセット信号SET2による値をカウントする。カウントア
ップによりRCを出力し、J/K−FF403をリセットするのと
同時にJ/K−F/F412をセットする。更に同時にJ/K−FF40
4をセットしカウンタ409のロードを解除する。カウンタ
409はカウンタセット信号SET3による値をカウントしカ
ウントアップによりRCを出力しJ/K−FF404をリセット
し、J/K−FF412をリセットする。以上のようにJ/K−FF4
12は、同期信号V.NABLEの立下りからカウンタセット信
号SET2によるレフトマージンを取られてセットし、カウ
ンタセット信号SET3による有効区間終了後リセットす
る。J/K−FF412のQ出力は信号V.ENABLEと共に、セレク
タ414に入力されモードセレクタ信号463の選択によりリ
ーダ1の主走査方向の有効区間を決定する信号R.V.ENAB
LEとなる。同様にJ/K−FF413は同期信号V.ENABLEの立上
がりからカウンタセット信号SET4によるレフトマージン
を取られてセットし、カウンタセット信号SET5による有
効区間終了後リセットする。J/K−FF413のQ出力は信号
V.ENABLEと共にセレクタ415に入力されモードセレクタ
信号464の選択によりプリンタ2の主走査方向の有効区
間を決定する信号P.V.ENABLEとなる。
また、J/K−FF413の出力は同期信号V.ENABLEと共
に、セレクタ416に入力され、モードセレク信号465によ
りレーザーコントロール信号となる。尚、レーザーコン
トロール信号はアンドゲート(AND)417によりレーザー
オフ信号▲▼とゲートされ、コントーラ74のレ
ーザーオフ制御を受ける信号R.V.ENABLE、信号P.V.ENAB
LEは、ライン231を介して同期メモリ回路に入力され、
それぞれリーダー1、プリンタ2の主走査方向のビデオ
有効区間を決定する。また、レーザーコントロール信号
は、ライン232を介してパルス幅変調(PWM)回路へ入力
され、プリンタの主走査、副走査方向の画像出力範囲を
決定する。
60は、クロックタイミングパルス発生回路であり、水
晶振動子64に同期した各種タイミングパルス、クロック
(φ)を発生する。φは、各種パルスを表わす記号であ
り、ビデオクロックVCLKおよび、ビデオクロックの1/2
周期のクロック2VCLKを含む。
次に第3図(A),(B)および第4図(A),
(B)を用いてCCD6、アナログ色処理&A/D回路75を説
明する。
第3図(A)に示すように等倍型色分解ラインセンサ
(CCD)6は、例えば62.5μm(1/16mm)角の面積を1
画素として1024画素有するチップを千鳥状に5チップ配
設して構成され、その各画素は、同図(B)に示すよう
に約20.8μm×62.5μmの大きさで3分割され、その3
分割の各々にB(ブルー)、G(グリーン)、R(レッ
ド)の色分解フィルターが貼りつけてあり、画像読取時
には第3図(A)の矢印方向に原稿走査され、原稿3
(第1図参照)の色分解画像を読み取る。
第4図(A)は上述の千鳥状に配置された5チップの
等倍型色分解ラインセンサ(以下、カラー読取りセンサ
と称する)101〜105により読み込まれた各色分解画像デ
ータを、8ビットのデジタルデータに量子化し、後述す
る色処理回路(第5図参照)へ出力するアナログ色処理
&アナログデジタル変換(A/D)回路75を示す。
第4図(A)を第4図(B)のタイミング図を用いて
説明する。
まず、上述のカラー読み取りセンサ101〜105によって
原稿3のR,G,Bの色成分に色分解されたアナログ画素信
号は、初段の増幅器106〜110により増幅され、対数(lo
g)変換回路111〜115により画素の濃度値に変換され
る。このとき、各画像信号は、第4図(B)のタイミン
グチャートのAs202で示されるように、画素信号転送ク
ロック(CLK)201に同期して、R1→G1→B1の順にシリア
ルにカラー読み取りセンサから出力される。
次いで、サンプルホールド回路(S/H)116〜120によ
り第4図(B)に示すサンプリング信号S/HP203のタイ
ミングで入力画像データのサンプルホールドを行ない、
その後にアナログ・デジタル(A/D)変換器121〜125に
よりA/D変換して、8ビット(bit),256階調の画像デー
タに量子化する。
このように、色分解され量子化された画像データは、
第4図(B)のタイミングチャートでDATA204で示され
る様に、同一画素に対する色分解データが時分割でシリ
アルに転送されるので、このデータDATA204を後述する
色補正回路(第5図参照)により色補正処理を行なう為
には、DATA204の各DR1,DG1,DB1,(ここでR,G,Bはそ
れぞれレッド,グリーン,ブルーに対応する。以下同
様)をあらかじめ同一位相にそろえる必要がある。
そこで、時間的に位相差を設けたラッチパルスである
LPR1205,LPG1206,LPB1207によりDATA204のDR1,DG1
DB1……を順次ラッチ回路126〜130にラッチし、これら
のラッチ回路126〜130のラッチ出力LPR,LPG,LPBをラ
ッチパルス(LCH)208により後段のラッチ回路131にラ
ッチしている。これにより、最終的にラッチ回路131に
は同一画素の色分解データが同位相でラッチされる。
更に、本カラー読み取りセンサ101〜105は第3図
(A)に示すように千鳥状に配置されているので、この
センサ出力を有効な1ラインの出力に継ぐために、バッ
ファメモリ132〜134に複数ライン分のデータをバッファ
リングしておき、R,G,Bの色別に1ライン連続した画像
データDR,DG,DBとして次段に出力する様にしている。
上述のようにして得られた同一画素に対して、位相の
そろった8ビットの色分解画像データDR,DG,DBは、第5
図に示す色処理回路76による所定の処理を施される。即
ち、本図の色補正回路135では、通常マスキングと呼ば
れる下記の項で示される処理を行ない、すみ(墨)版
生成及び下色除去回路136では下記の項で示される処
理を行なう。
マスキング処理……色補正回路135では入力画素デ
ータDR,DG,DB301〜303に対して、次式(1)で示される
行列演算を施し、印刷トナーの不要色成分の吸収を行な
う。
ここで、計数ai,bi,ci(i=1〜3)は適正値に設定
されるべきマスキング計数である。また、Y1,M1,C1
イエロー、マゼンタ、シアンの色に対応する出力信号30
4〜306である。
すみ版生成および下色除去処理……すみ版生成およ
び下色除去回路136では、上述の信号Y,M,Cの最小値MIN
(Y,M,C)=Kとした時に、Y2=Y1−αk,M2=M1−βk,C
2=C1−γkの演算により印写すべきトナー量Y2,M2,C
2(307〜309)を求め、更にBK(ブラック)の信号BK=
δk(310)をすみ版として黒印字に用いる。ここで計
数α,β,γ,δはあらかじめ適正値に設定されるもの
とする。
つぎに、Y1,M1,C1の各信号はそれぞれライン311,31
2,313を介して計数ROMのアドレスへ入力され、ROMのテ
ーブル変換により各種それぞれに計数(a4,b4,c4)を
掛けられデータとしてライン314,315,316からY3,M3,C
3として出力される。Y3,M3,C3は加算器138により加算
され出力信号NDとしてライン317へ出力される。ここで
次式の関係が成り立つ。
Y3=a4・Y1 …(6) M3=b4・M1 …(7) C3=c4・C1 …(8) a4+b4+c4≒1 …(9) 従って、信号NDは各色R,G,Bのフィルターにより色分
解された画像信号を加算平均したものであり、可視領域
全域に於ける画像信号の濃度に近似するものと考えられ
る。
次に、上述の回路136で得られた各画像データY2
M2,C2,BK307〜310は、最終的にプリンタ2で印写され
るトナー画像の基礎データとなるわけであるが、後述す
る様に、本システムにおけるカラープリンタ2はY(イ
エロー)のトナー画像、M(マゼンタ)のトナー画像、
C(シアン)のトナー画像及びBK(ブラック)のトナー
画像を転写紙上に同時にプリントアウトすることができ
ず、各トナー画像を順次転写紙に転写して4色を順次重
ね合わせる事により、最終的なカラープリント画像を得
るプリント方式のものであるので、上述の回路136で得
られた各色データY2,M2,C2,BKおよびNDをカラープリ
ンタ2の動作に対応して選択する必要がある。
セレクタ139は、この選択用のもので、コントローラ7
4からのカラーセレクト信号S0,S1,S2の組み合わせに
より、上述の5種の画像データY2,M2,C2,BK,NDから、
1つの画像データを選択してカラープリンタ2に出力す
る。従って、本システムでは1つのカラー画像原稿を読
み取り、プリントアウトするために、使用するトナーの
色の数分の原稿露光動作と、トナー画像形成過程とを必
要とする。
ここで、選択された色信号Y2,M2,C2,BKはNDに対し
て任意の色で色再現すること、即ち色変換が可能であ
る。これは、カラーセレクト信号S1,S2の選択に対応し
て、第2図に示すような現像器駆動モータドライバ85に
対する現像色選択信号S1′,S2′を適宜選択することに
より実現できる。現像色選択信号S1′,S2′は、たとえ
ば(0,0)でイエロ現像、(0,1)でマゼンタ現像、(1,
0)でシアン現像、(1,1)でブラック現像を選択するよ
うに第2図の現像器駆動モータドライバ85を駆動させ
る。
なお、ND信号についても、ブラックで再現するだけで
はなく、シアン、マゼンタ、イエローのいずれかの色を
指定してその色で再現することもできる。
以上のようにして選択された画像信号はライン319を
介して同期メモリ77へ出力される。
同期メモリ77は、ビデオ信号の主走査方向の変倍走
査、位置移動トリミングを行なうためのバッファメモリ
で変倍制御回路81から入力されるアドレス信号ADR−W,A
DR−Rおよび読み取りの主走査有効区間信号R.V ENABL
E,プリントの主走査有効区間信号P.V ENABLEにより制御
される。
第12図および第13図を用いて変倍制御の説明を行う。
第12図に示す読み取りの主走査有効R.V.ENABLE区間つま
り読み取り画像の端部よりカウント数、CNT1経過した主
走査画像読み取り開始位置P点からカウント数b1後のQ
点までの読み取り画像をプリンタの主走査書き込みの端
部より、カウント数CNT2経過したプリント開始位置P′
点からカウント数2b1後のQ′点へ変倍移動する場合
(なお、CNT1,CNT2,b1,2b1はそれぞれフロック信号VCLK
のカウント数を表わす)、同期信号発生回路82のコピー
区間信号は次のようにセットされる。
SET2=CNT1,SET3=b1mSET4=CNT2,SET5=2b1これにより
カラーリーダー1およびカラープリンター2それぞれの
レフトマージンカウンター454および456または有効区間
カウンター455および457がセットされ、同期信号HSYNC
後、カウントを行い、第12図の読み取りの主走査有効区
間信号R.V ENABLE,プリント位置の主走査有効区間信号
P.V ENABLEを生成する。
この画像読み取りの主走査有効区間信号R.VENABLEお
よびプリント位置の主走査有効区間信号P.VENABLEで上
述した同期メモリ77への書込みおよび読み取り動作を行
うと、上述の主走査方向の位置移動が達成される。すな
わち、第12図で主走査有効区間信号R.VENABLEのP点か
らQ点までの間に同期メモリ77に書き込まれた、1ライ
ン分の画像データは、主走査有効区間信号P.VENABLEの
P′点からQ′点の区間で読み出され、P→P′および
Q→Q′の主走査方向の位置移動が行われる。
第13図は主走査方向の変倍を行う変倍制御回路の構成
例を示す。ここで、480および483は、同期メモリ77にア
ドレスを与えるアドレスカウンタであり、480ではライ
ントアドレス、483ではリードアドレスを画素転送クロ
ックVCLKまたはこのクロックを所定の比率で間引いたク
ロックCkaをカウントする。
482はこの間引きクロックCkaを生成するB.R.M(2進
倍率器…Binary rate multiplier)であり、第14図
(A)に示すようにセット信号SET8で設定される比率で
入力クロックVCLKを間引きする。例えば、セット信号SE
T8が8bit(28=256)であれば入力周波数finに対し、出
力周波数foutが次式で示される。
fout=M/256・fin (但し、MはSET8によるセット値) すなわち、第14図(A)の例ではM=192にセットし
ているので、fout=3/4・finに間引かれている。
この間引クロックCkaおよび入力クロックVCLK(Ckb)
を各々のアドレスカウンタ405および406のクロック発生
用セレクタ407へ入力することにより変倍が行われる。
第14図(B)に示す組合せで各クロックCka,Ckbを選択
すると、各々所望の変倍ができる。また、セット信号SE
T8の値Mを、無段階に変えれば無段階の変倍が行われる
のは勿論である。
同期メモリ回路で変倍,位置移動の処理をされたビデ
オ信号はライン223を介してPWM回路78へ入力される。PW
M回路78ではデジタルのビデオ信号をデジタルアナログ
(D/A)変換し、所定のスクリーンの三角波との比較に
よりパルス幅変調を行う。またコントローラ74から入力
されるスクリーン線数切り換え信号SCRSELにより画像信
号に応じたスクリーンの切り換え、および階調切り換え
信号K0,K1,K2により画像信号の階調を切り換える。
次にPWM回路78の詳細を説明する。
第15図(A)は、PWM回路78の回路構成を示し、第15
図(B)は、第15図(A)の回路動作のタイミングを示
す。
入力される画像信号ViDEO DATA 700はラッチ回路600
にてクロック信号VCLK701の立上りでラッチされ、クロ
ックに対しての同期がとられる。(第15図(B)700,70
1参照)ラッチより出力された信号ViDEO DATA 715をル
ックアップテーブル(LUT)601にて階調補正しデジタル
・アナログ(D/A)変換器602でD/A変換を行い、1本の
アナログビデオ信号を生成し、生成されたアナログ信号
は、次段のコンパレータ610および611に入力され、後述
する三角波と比較される。コンパレータ610および611の
他方に入力される信号708,709は各々クロック信号VCLK
に対して同期がとられ、個別に生成される三角波(第15
図(B)708,709参照)である。
すなわち、クロック信号VCLK701の2倍の周波数の同
期クロック2VCLK703を一方は、例えばJ−Kフリップフ
ロップ606で2分周した三角波発生の基準信号706に従っ
て、三角波発生回路608で生成される三角波WV1であり、
他方は、2VCLKを6分周回路605で、6分周して生成した
信号707(第15図(B)707参照)に従って三角波発生回
路609で生成される三角波WV2である。
各三角波と画像信号ViDEO DATAは、第15図(B)で示
されるごとく、全て、クロック信号VCLKに同期して生成
される。更に、各信号はクロック信号VCLKに同期して生
成される同期信号HSYNC702で同期をとるべく、反転され
た同期信号▲▼が回路605,606を同期信号HSY
NCのタイミングで初期化する。
以上の動作によりコンパレータ610,コンパレータ611
の出力ライン710および711には、入力の画像信号ViDEO
DATA 700の値に応じて第15図(C)に示すような、パル
ス幅の信号が得られる。すなわち、本システムでは、第
15図(A)のアンドゲート613の出力が“1"のときレー
ザーが点灯し、プリント紙上にドットをプリントし、
“0"のときレーザーは消灯し、プリント紙上には何もプ
リントされない。従って、制御信号LON(705)で消灯が
制御できる。
第15図(C)は、左から右に“黒”→“白”へ画像信
号Diのレベルが変化した場合の様子を示している。PWM
回路78への入力は、“白”が16進数“FF"または“黒”
が16進数“00"として入力されるので、D/A変換器602の
出力は、第15図(C)の画像信号Diのごとく変換する。
これに対し三角波は(a)の場合では信号WV1,(b)の
場合では信号WV2のごとくなっているので、コンパレー
タ610および611の出力はそれぞれ信号PW1,信号PW2のご
とく“黒”→“白”に移るにつれて、パルス幅は、狭く
なってゆく。
また第15図(C)から明らかなように、信号PW1を選
択すると、プリント紙上のドットは、P1→P2→P3→P4
間隔で形成され、パルス幅の変化量はパルス幅W1のダイ
ナミックレンジを持つ。一方、信号PW2を選択するとド
ットは、P5→P6の間隔で形成され、パルス幅のダイナミ
ックレンジはパルス幅W2となり信号PW1に比べ各々3倍
のパルス幅になっている。
ちなみに例えば、プリント密度(解像度)は、信号PW
1のとき約400線/inchであり、信号PW2の時約133線等に
設定される。またこれにより明らかなように、信号PW1
を選択した場合は、解像度が信号PW2のときに比べ3倍
向上し、一方信号PW2を選択した場合、信号PW1に比べパ
ルス幅のダイナミックレンジが約3倍と広いので、著し
く階調性が向上する。
そこで、例えば高解像が要求される場合は信号PW1
が、高階調が要求される場合は信号PW2が選択されるべ
く外部回路よりスクリンーン線数切り換え信号SCRSEL70
4が与えられる。すなわち、第15図(A)の図示の612は
セレクタであり、スクリーン線数切り換え信号SCRSEL70
4が“0"の時A入力選択、すなわち信号PW1が、“1"の時
信号PW2が出力端子0より出力され、最終的に得られた
パルス幅中だけレーザー点灯し、ドットをプリントす
る。
ルックアッップテーブル(LUT)601は、階調補正用の
テーブル変換ROMであるが、このROMのアドレスに信号線
711,712,713を介して、階調切り換え信号K0,K1,K2
テーブル切換信号714、ビデオ信号715が入力され、ルッ
クアップテーブル601の出力より補正されたビデオ信号V
iDEO DATAが得られる。
例えば、信号PW1を選択すべく、スクリーン線数切り
換え信号SCRSEL704を“0"にすると3進カウンタ603の出
力は全て“0"となり、ルックアップテーブル601の中の
信号、PW1用の補正テーブルが選択される。また、階調
切り換え信号K0,K1,K2は、出力する色信号に応じて切
り換えられ、例えばK0,K1,K2=“000"の時はイエロー
出力、“010"のとき、マゼンタ出力“100"のときシアン
出力、“110"のときブラック出力をする。これはレーザ
ービームプリンターの色による像再生特性の違いによる
階調特性の違いに起因する。
また、階調切り換え信号K2,K0,K1の組み合せにより
更に高範囲な階調補正を行うことが可能である。例えば
入力画像の種類に応じて各色の階調変換特性を切換える
ことも可能である。
次に、信号PW2を選択すべく、スクリーン線数切り換
え信号SCRSELを“1"にすると、3進カウンタは、ライン
の同期信号をカウントし、“1"→“2"→“3"→“1"→
“2"→“3"→…をルックアップテーブル601のアドレス7
14に出力する。このように、階調補正テーブルを各ライ
ンごとに切り換えることにより階調性の更なる向上をは
かっている。異なる階調スクリーンでの階調補正を、第
16図(A),(B)に従って詳述する。
第16図(A)の曲線Aは例えば信号PW1を選択し、入
力データを“FF"すなわち“白”から“0"すなわち
“黒”まで変化させた時の入力データ対プリント濃度の
特性カーブである。標準的に、特性は標準特性曲線Kで
あることが望ましく、従って階調補正のテーブルには特
性曲線Aの逆特性である特性曲線Bを設定してある。第
16図(B)は、PW2を選択した場合の、各ライン毎の階
調補正特製曲線AA,BB,CCであり、前述の三角波により主
走査方向(レーザースキャン方向)のパルス幅を可変す
ると同時に、副走査方向(画像送り方向)に第16図
(B)のように、3段階の階調を持たせて、更に階調特
性を向上させる。すなわち、濃度変化の急峻な部分で
は、特性曲線AAが支配的になり急峻な再現性を、なだら
かな階調は、特性曲線CCにより再現されBBは中間部に対
して有効な階調を再現する。従って以上のように信号PW
1を選択した場合でも高解像である程度の階調を保障
し、信号PW2を選択した場合は、非常に優れた階調性を
保障している。更に、上述のパルス幅に関して、例え
ば、信号PW2の場合、理想的にはパルス幅Wは0≦W≦W
2(但し、W2は第15図(C)に示されるパルス幅)であ
るがレーザービームプリンターの電子写真特性およびレ
ーザ駆動回路等の応答特性のための所定の幅より短いパ
ルス幅ではドットをプリントしない(応答しない)領域
すなわち、0≦W≦Wpの領域(但しWpは第17図(A)に
示されるパルス幅)と、濃度が飽和してしまう領域、す
なわちwp≦W≦W2(wqは第17図(A)に示されるパルス
幅)の領域がある。従ってパルス幅と濃度で、直線性の
ある有効領域wp≦Wwqの間でパルス幅が変化するように
設定してある。すなわち、第17図(B)に示すように、
入力データ0(黒)からFFH(白)まで変化したとき、
パルス幅は、wpからwqまで変化し、入力データと濃度と
の直線性を更に保障している。
以上のようなパルス幅に変換されたビデオ信号はライ
ン224を介してレーザードライバー112に加えられレーザ
ー光LBを変調する。
画像データに対応して変調されたレーザ光LBは、高速
回転するポリゴンミラー12により、第6図の矢印A−B
の幅で水平に高速走査され、f/θレンズ13およびミラー
14を通って、感光ドラム15表面に結像し、画像データに
対応したドット露光を行う。レーザ光の1水平走査は、
原稿画像の1水平走査に対応し、本実施例では送り方向
(副走査方向)1/16mmの幅に対応している。
一方、感光ドラム15は図の矢印L方向に低速回転して
いるので、そのドラムの主走査方向には、上述のレーザ
光の走査が行され、そのドラムの副走査方向には感光ド
ラム15の低速回転が行われるので、これにより逐次平面
画像が露光され潜像を形成して行く。この露光に先立つ
帯電器17による一様帯電から→上述の露光→および現像
スリーブ31によるトナー現像によりトナー現像が形成さ
れる。例えば、カラーリーダユにおける第1回目の原稿
露光走査に対応して現像スリーブ31Yのイエロートナー
により現像すれば、感光ドラム15上には、原稿3のイエ
ロー成分に対応するトナー画像が形成される。
次いで、先端をグリッパー51に担持されて転写ドラム
16に巻き付いた紙葉体54上に対し、感光ドラム15と転写
ドラム16との接点に設けた転写帯電器29により、イエロ
ーのトナー画像を転写、形成する。これと同一の処理過
程を、M(マゼンタ),C(シアン),BK(ブラック)の
画像について繰り返し、各トナー画像を紙葉体54に重ね
合わせることにより、4色トナーによるフルカラー画像
が形成される。
その後、転写紙91は第1図に示す可動の剥離爪50によ
り転写ドラム16から剥離され、搬送ベルト42により画像
定着部43に導かれ、定着部43の熱圧ローラ44,45により
転写紙91上のトナー画像が溶融定着される。
次に第8図(A)および(B)を参照して副走査方向
の移動方法を説明する。
第8図(A)は、副走査方向(送り方向)の断面を模
式的に示したものである。
第8図(A)において、Aはスタンバイ時のホームポ
ジション、BおよびCはそれぞれ読み取り領域を副走査
方向に移動して読み取る時のホームポジションで、毎走
査の往復動時に停止する位置である。
第8図(B)‐1,2,3は、それぞれプリンターの記録
紙に記録される位置の関係を示したもので、第8図
(A)と対応づけて考えられる。第8図(B)‐1にお
いて、転写ドラム16周上の斜線部は紙先端を示す信号を
発生するアクチュエータ板19であり、センサー20により
記録紙の先端エッジが検出された点から距離(l+h)
だけ回転すると、感光ドラム上のトナー像が記録紙に転
写される。すなわち、通常コピー時は、センサー20によ
り検出された信号SP1の立ち上がりにより、リーダーの
読取り部をホームポジションAからスタートさせると、
ホームポジションAから距離lの位置Tにある原稿先端
を読み取った時の信号は、丁度、感光ドラムのPH点に当
るレーザ光を変調する。従ってこのとき、記録紙91の先
端は第8図(B)‐2図の示すように、転写点Trより距
離hだけ手前にあるので、原稿先端Tの画像は、記録紙
91の先端部に形成されることになる。
さて次に、第8図(C)に示す原稿上の(x1,y1),
(x2,y2)の部分aのみの読み取りを行い、部分aを記
録紙上の(x3,y3),(x4,y4)の領域bに移動する際
の副走査方向の手続きについて説明する。
まず、原稿走査ユニット4の読み取りのホームポジシ
ョンをBの位置、すなわち、副走査方向の読取開始維持
x1よりlだけ本図では左側の位置に移動し、B点を基準
に読み取り動作を行う。すなわち、常に読み取り監視位
置と、その時のホームポジションの位置との距離をlに
保つように原稿走査ユニット4を制御する。
一方、記録紙上の書き出し開始位置、すなわち移動後
の位置を紙先端から距離x3の点とすると、プリンターか
らのセンサ20の位置から距離n2だけ遅らせて上述の読み
取りホームポジションBから、スタートさせれば良いこ
とがわかる。すなわち、この結果、原稿台上のx1から読
み取った画像は記録紙上の紙先端からx3の位置((B)
‐3図ではn2の距離)から記録されることになり、副走
査方向に移動されたことになる。
第18図は上述した走査ユニット4の移動を含めた走査
制御に有効かつ高精度なくり返し走査を実現し得る本発
明に係るステッピングモーターの走査駆動の時間−速度
特性を示す。
速度の立ち上げは、よく知られる台形駆動であり、本
モーターでは、駆動するパルスの周波数と速度が比例す
るので縦軸には周波数をとってある。本実施例では、制
御を簡単にするために、変倍率の異なるときの走査速度
に対して立ち上げ時の駆動特性、すなわち、第18図に示
されるrの部分は、共通であり、また立ち上げのパルス
ステップΔpn,時間きざみΔtnも共通である。従って、
所定の速度に達した以後、例えば、各変倍率における速
度に対応する周波数f1,f2,f3,f4に対しては各々一定
周波数になる点a,b,c,d点以後で、定速駆動に入る。
一例として、f2の定速駆動が必要な場合、b点までに
駆動に要するパルス数N1=f2/Δpnで与えられるので、
モーター駆動の1パルスでの走査ユニット4の移動距離
=ΔSとすればスタートしてからb点までの移動距離Sb
=ΔS×N1=f2ΔS/Δpn、所要時間t2はt2=N1×Δtn=
f2Δtn/Δpnとなるので、第8図に示される距離lに相
当する距離だけ、転写紙が進む時間をt0とし、第18図に
おいて0点からスタートして、原稿先端Dを通過するの
が(2)の位置とすると(1)から(2)までの時間Δ
t=t0−t2=t0−f2Δtn/Δpnと計算できるので、この
間の所要パルス数P2は、P2=Δt/1/f2=Δtf2=f2(t0
−f2Δtn/Δpn)となる。
従って、1パルスに相当する距離は、ΔSであるので
第8図に示す原稿先端部Tからの距離をSb+P2・ΔSだ
けT点より手前に、走査ユニット4を停止させておき、
転写ドラム周上のセンサー20で転写紙先端を検知した時
にスタートさせておけば、時間t0後には、走査ユニット
4は、正確に原稿先端位置Tに、しかも、定速f2で、走
査していることになる。
上述したように、変倍時に走査速度が変っても、停止
位置、すなわち、走査ユニット4のスタート地点から原
稿先端までの距離=f(fn),(fnはステッピングモー
タの定速時の駆動周波数)となるfnの関数で規定される
ので、全ての起こり得る速度に対応して、走査ユニット
4が停止すべき位置は、予め計算により求めることが可
能であり、以て、走査ユニット4の停止すべき位置をス
テッピングモーターの駆動パルス数に換算して、記憶部
に記憶しておくことが可能である。さらに、演算装置
(例えばcpu)で、複写開始に先立って上述した式に従
って走査ユニット4の停止位置を算出し、変倍率が異な
るたびごとに毎回設定することも可能である。
次に第7図(A)‐1は、例えばデジタイザで指定さ
れた指定領域内を高階調フルカラー画像で、他の単色
(例えば黒)で高解像画像(文字,線画等)で出力する
場合のCPU69の制御フローチャートを示す。
第7図(A)‐2はデジタイザで指定された領域を座
標(x1,y1)(x2,y2)により示している。この指定領
域内をフルカラーで出力し、領域外を単色で出力する。
第7図(A)‐1において、まずステップS1でコピー
ボタンがオンされたことを検知すると、ステップS2〜S6
で主走査方向の領域データがセットされる。ステップS2
では初期値SET1を主走査方向の全有効画像区間を指定す
るY0に設定し、初期値SET1の値は第11図示のカウンタ40
7にセットされる。ステップS3およびステップS4では主
走査方向のトリミング(画像の抜き取りまたはマスキン
グ(白抜き)領域)領域を定めるために、初期値SET2を
y2とし(ステップS3)、初期値SET3をy1とし(ステップ
S4)、それぞれカウンタ408,409にセットする。この領
域データ設定により、指定領域だけを読取る信号R.V EN
ABLEが形成される。
次にステップS5,S6では、プリンタ2の主走査方向の
トリミング,マスキング領域を定めるために初期値SET4
をy2とし、初期値SET5をy1とし、それぞれ第11図示のカ
ウンタ410,411にセットする。
本例の場合、読取位置と記録位置が一致しているので
初期値SET2と初期値SET4,初期値SET3と初期値SET5の値
は一致しており、実際の画像の読み取り形成時には第7
図(A)‐3に示されるようなR.V ENABLE信号b.P.V EN
ABLE信号d.レーザーコントロール信号eまたはe′が出
力される。
指定領域のカラー記録時には、第11図示のモード信号
M0,M1,M2が1,1,0にセットされ、信号R.V ENABLEとし
て信号bが、信号P.V ENABLEとして信号dが、レーザー
コントロール信号としてe′が選択され、指定領域のト
リミングが行われる。一方、指定領域外の黒記録時には
モード信号M0,M1,M2が0,0,1としてセットされ、信号
R.V ENABLE信号、P.V ENABLEとして第7図(A)‐3に
示すような全区間オンの信号V.ENABLE,Cが選択され、レ
ーザーコントロール信号eが選択され、指定領域のマス
キングが行われる。
第7図(A)‐1のフローチャートに戻り、ステップ
S7,S8で副走査方向の画像領域制御のための数値設定を
行う。ここで、Verg1,Verg2は、CPU69の内部レジスタカ
ウンタであり、このカウンタ入力に、ステッピングモー
タの駆動パルス(第2図236)が入力されているので、
ステップS7,ステップS8で設定された数値分だけパルス
が入力されると、内部的に割り込みがかかり、カウンタ
Verg1=0になると、サブルーチンiNT1(ステップS28〜
ステップS29)、またカウンタVreg2=0になると、サブ
ルーチンiNT2(ステップS30,ステップS31)の処理を行
う。従って副走査方向x1の点(第8図(A)に示される
ホームポジションAからl+x1の距離)からx2の点距離
(ホームポジションAからl+x2の距離)までの間は画
像出力を区間なので、走査ユニット4が位置x1に来る
と、すなわちカウンタVreg1=0の時点で、サブルーチ
ンiNT1のステップS28でレーザ出力信号LOFF=1とし
て、レーザ出力可能状態になる。ステップS8′におい
て、同期信号HSYNCをカウントする内部カウンタVerg3を
“0"にセットし、この後、第1回目の出力色であるイエ
ロー選択信号S0 S1 S2=000を出力し(ステップS
9)、高階調画質の選択信号SCRSEL=1をPWM回路に送出
し(ステップS10)、主走査方向の画像有効区間制御信
号(R.V ENABLE,P.V ENABLEレーザーコントロール信
号)を設定すべくモードセレクト信号M0 M1 M2=110
に設定し(ステップS11)、カラープリンタ2を起動す
る。ステップS13で原稿露光走査のためのランプ点灯信
号241を送出し、ランプ7を点灯し、プリンタ2からの
紙先端信号SP1(第10図(B)参照)を持つ(ステップS
14)。
ステップS14′では、カウンタVreg=0か否かの判断
を行うが、ステップS8′でVreg3=0にセットされてい
るので、信号SP1生起(ステップS14)と同時にステップ
S15まで抜けて、走査ユニット4を駆動するスキャンモ
ータ49をオンし走査ユニット4を前進させる(ステップ
S15)。前進中の走査ユニット4は、x1,x2のポイント
で順にサブルーチンiNT1,サブルーチンiNT2がかかり、
ここで副走査方向のレーザー点灯が制御される。走査ユ
ニットの読み取り終了が確認される(ステップS16)
と、ステップS17でモーター49を逆転させ走査ユニット
4を後進させる。
ステップS18,S19では、第8図(A)に示されるホー
ムポジションAの位置で停止する。ここで、前進のため
に要したステッピングモーター49駆動パルス数と同一数
のパルスを与えて後進させるので、ホームポジションA
への到着を検知するセンサーは不要である。
ステップS20以後は同一のステッップを色をかえてく
り返すことで、第7図(A)‐2の破線1Hの領域は、Y,
M,C,BK(イエロー,マゼンタ,シアン,ブラック)の中
間調画像が形成される。(第10図(B)指定領域内コピ
ー区間のタイミングに相当) 次にステップS23でカラーセレクト信号SOS1S2=100,
現像色選択信号S1′S2′=11としてND信号の黒再現を選
択し、モードセレクト信号M0 M1 M2=011に設定し
て、第7図(A)‐3に示すレーザーコントロール信号
(e),RVENABLE,PVENABLEにVENABLE(C)が出力され
るべく選択し、ステップS24で画質選択信号SCRSEL=0
に設定し、高解像画質の画像を選択し、またVerg1にl
を、Verg2を(l+n3)に設定して、副走査方向の指定
領域全域にわたってレーザー点灯可能にして(ステップ
S25,ステップS26)、ステップS14〜ステップS19を繰り
返せば第7図(A)‐2に示す破線領域外を印字出力
し、破線領域内はプリント出力しない。以上の手順によ
り指定領域内は、多色高階調に、指定領域外は単色高解
像の画像が得られる。上述した手順は、中間調画像と文
字線画の混在した原稿のコピーに対して非常に有効であ
る。なお、本実施例では指定領域を多色高階調に指定し
たが、操作部67により指定領域を単色高解像に領域外を
多色高階調に設定することもできる。更に指定領域を複
数設け、各指定領域について多色高階調,単色高解像を
任意に指定することも勿論可能である。
次に第2図の実施例について説明する。
第2実施例は第8図(C)に示すように、原稿台上に
2枚の原稿を置き、点Tと点S間に載置されたカラーの
第1の原稿の領域aを点Sと点u間に載置された文字,
線画が記載されている第2の原稿の領域bに移動して第
2の原稿の領域b内を多色高階調に再現し、第2の原稿
の領域b外を単色高解像に再現し、第2の原稿の領域b
外を単色高解像に再現するものである。領域aと領域b
の広さが異なるので領域aから領域bへの移動の際には
変倍が必要となる。この第2の実施例の制御フローチャ
ートを第7図(B)に示し、タイミングチャートを第9
図に示す。
第9図のタイミングチャートに沿って説明する。ま
ず、ステプS40でコピーオンが検出されると、指定領域
b内を多色で高階調に出力するので第7図(A)で前述
したシーケンスと同様に、イエロー,マゼンタ,シア
ン,ブラックで指定領域内の多色高階調画像を出力す
る。従ってステップS42からステップS48までは、初期値
SET4=y4,初期値SET5=y3と移動された値をセットする
以外は、第7図(A)と同一の動作手順である。ステッ
プS49,ステップS49′では、変倍率=|(x2−x1)/(x
4−x3)|=αとなるようなαをセットする。副走査方
向の変倍率はステッピングモータの速度、言いかえれ
ば、駆動パルスの周波数をかえることで実現しているの
で、ステッピングモータードライバー61に対し、変倍モ
ード信号により、変倍率αをセットすれば、駆動される
モーターの速度が変化する。ステップS49′のSET8=α
は主走査方向の変倍率のセットであり、これにより主走
査方向の変倍が行われることは、上述した。なお、本例
の場合、副走査方向の変倍率と同じに設定しているが、
それぞれ異なる値に設定してもよい。
次に、ホームポジションをA点からB点(第9図参
照)に移動する。出力画像は記録紙の先端よりx3の位置
から出力されるので、走査ユニット4の走査スタートを
カラープリンター2のセンサ20による記録紙の先端エッ
ジを検知した位置から距離l+x3だけ遅らせることによ
り、プリント出力が実現され、プリント出力は、ステッ
プS58でカウント値Vreg3=0となった時走査の開始時で
あることが示される(ステップS59)。ステップS52で最
初の色であるイエローを選択し、ステップS53で高階調
画質の選択信号SCRSEL=1に設定して以後ステップS63
で停止するまでの手順とステップS64,ステップS65,ステ
ップS66までの繰返し手順は、第7図(A)で説明した
手順と同一手順であるので省略する。
ステップS67以後は、第8図(C)図示の位置sと位
置uの間に載置されている第2の原稿の指定領域b以外
の文字線画を、単色の高解像画像として出力するシーケ
ンスを示している。
ステップS66′では、原稿の読み取り位置sの点に対
して、走査ユニット4の助走分lだけ、手前の位置cに
ホームポジションを移動し、ステップS66″では、変倍
率を等倍、すなわちα=1にセットし、走査の助走距離
lをカウンタVreg3にセットし(ステップS67)、ステッ
プS68で主走査方向全域をレーザ光点灯可能状態にすべ
くモード信号M0 M1 M2=000と設定し、ステップS69で
は、色分離された3色カラー信号より合成された無彩色
濃度信号NDを選択すべくカラーセレクト信号S0 S1 S2
=100を出力する。
カウンタVreg1=l、カウンタVerg2=l+n3となるよ
う初期値をセットして上述したように副走査方向のレー
ザー点灯制御(ステップS70,ステップS71)を行い、プ
リンターの画先信号SP1が検出されると(ステップS7
2)、すぐVerg3=0であるので走査ユニット4が前進ス
キャンをスタートする。同時にレーザ出力信号OFF=1
としてレーザーを点灯可能状態となし(ステップS7
6)、副走査方向x1の位置でモード信号M0 M1 M2=001
として指定領域内を白抜きするべく、レーザーコントロ
ール信号を第7図(A)‐3図示のeのごとく選択する
(ステップS78)。
こうして位置x2の位置まで白抜きを行い(ステップS7
9),ステップS80では再び指定領域外全域を出力しステ
ップS81で前進スキャンが終了する。以後、ステップS61
〜ステップS63と同一の動作にて本シーケンスを終了す
る。
以上の動作により第1の原稿の指定領域内を多色高階
調で、第2の原稿の指定領域へ、変倍,移動し、指定領
域外を単色高解像で合成して出力できることがわかる。
上述の例では第1の原稿から第2の原稿への一方のみの
変倍,移動であったが、両方の原稿とも自由に移動,変
倍が独立で行え、また、色の順序や色の選択も自由に行
えるので、多種多様の合成,色変換が可能である。ま
た、階調補正についても階調切り換え信号K0 K1 K2
選択することにより移動する指定領域とその他の領域を
それぞれ異なる階調補正特性で出力することができる。
さらに、読取った色信号に対して現像色を換えるよう
に現像器選択信号S′1,S′2を選択することにより、移
動する指定領域とその他の領域とをそれぞれ異なる色変
換モードで再現することも可能となる。
本例では2枚の異なる原稿について説明したが、一枚
の原稿に対して移動すべき領域と、移動される領域を設
定した場合にも同様のことが行える。
以上説明したように、原稿の移動プリントや変倍を行
う際でも、走査体が停止すべき位置は、走査体を駆動す
るステッピングモーターの駆動パルス数に換算して、走
査体の読み取り、開始を制御し、プリント画像の位置合
わせを適切に高精度に行うことができる。
また、本実施例では、軸の回転をパルスで制御するス
テッピングモーターを駆動装置に用いたが、例えばパル
スにより駆動され、直線状に移動するリニアパルスモー
ターのようなモーターでも、本発明は適用されるのは明
らかである。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の複写装置によれば、原
稿の読取走査を行う走査手段と、複写倍率に対応した立
ち上がり特性で立ち上がり、複写倍率に対応する速度で
走査手段を副走査方向に移動させるステッピングモータ
と、シートを保持した状態で副走査方向に回転するシー
ト保持ドラムと、走査手段に読取走査された原稿の画像
を前記シート保持ドラムに保持されたシート上に形成す
る画像形成手段と、シート保持ドラムに保持されて回転
するシートの端部を検知する検知手段と、検知手段によ
るシート端部の検知に応じてステッピングモータの駆動
を開始させる制御手段を有し、制御手段は、走査手段に
よる原稿の読取開始位置の原稿画像をシートの画像形成
開始位置に形成するように、ステッピングモータの駆動
開始時期及び走査手段の移動開始位置を制御するので、
簡単な構成でいかなる複写倍率においても原稿の読取開
始位置とシートの記録開始位置を正確に一致させること
のできる複写装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例のデジタルカラー複写装置の一内
部構成例を示す側面図、 第2図は第1図のデジタルカラー複写装置の電気回路の
ブロック図、 第3図(A)は第1図の原稿走査ユニット内の等倍型色
分解ラインセンサの一配置例を示す説明図、 第3図(B)は第3図(A)の等倍型色分解ラインセン
サの要部を拡大して示した説明図、 第4図(A)はアナログ色処理およびA/D変換回路75の
ブロック図、 第4図(B)は第4図(A)アナログ色処理およびA/D
変換回路の信号波形を示すタイミングチャート、 第5図はカラー画像信号の色処理およびNDイメージ信号
の生成およびカラー画像信号のセレクトを行う回路の構
成を示すブロック図、 第6図は第1図のプリンタ部2の要部を詳細に示す斜視
図、 第7図(A)‐1は同一原稿中の指定領域内を高階調フ
ルカラー画像で、他を単色で高解像画像で出力する場合
のCPUで制御のフローチャート、 第7図(A)‐2は第7図(A)‐1のモードの指定領
域の座標の説明図、 第7図(A)‐3は第7図(A)‐1のモードの画像制
御信号のタイミングチャート、 第7図(B)は2枚の原稿を用いて任意の位置へトリミ
ング合成を単色とフルカラーの混合で行うモードのCPU
制御のフローチャート、 第8図(A)は第1図のリーダー部内の原稿台90と走査
ユニット4のホームポジションおよび走査ユニット4の
走査距離の説明図、 第8図(B)‐1,-2,-3は第1図のプリンタ部2内の転
写ドラム16の第8図(A)におけるスキャナ位置との相
対関係を示す説明図、 第8図(C)は第7図(B)のモードの指定座標の説明
図、 第9図は第7図(B)のモードのスキャナ駆動ドラム駆
動のシーケンスタイミングチャート、 第10図(A)はビデオ検知信号から画像同期信号発生の
タイミングチャート、 第10図(B)は第7図(A)‐1のモードのスキャナ駆
動,ドラム駆動のシーケンスタイミングチャート、 第11図はリーダー(原稿),プリンター(複写画像)の
画像信号の主走査方向の有効区間信号およびレーザーコ
ントロール信号を発生する同期信号発生回路82の回路の
ブロック図、 第12図は主走査方向の位置移動,変倍の信号のタイミン
グチャート、 第13図は主走査方向の変倍制御回路81のブロック図、 第14図(A)は第13図の信号波形の一例を示す信号波形
図 第14図(B)は第13図のセレクタ信号の内容を示す説明
図 第15図(A)は画像信号(レーザー)のパルス幅変調の
回路78のブロック図、 第15図(B)は第15図(A)の回路動作のタイミングチ
ャート、 第15図(C)は画像信号(レーザー)のパルス幅変調と
階調スクリーンの原理図、 第16図(A),(B)はそれぞれ異なる階調スクリーン
での階調補正特性を示す説明図、 第17図(A),(B)はレーザーの有効パルス幅と階調
の関係を示す説明図、 第18図は本発明実施例の走査機構,駆動モータの時間−
速度特性図 第19-1図は従来の原稿走査機構を示す斜視図、 第19-2図は第19-1図の模式断面図、 第19-3図は従来、複写機プリンタ部の模式断面図、 第19-4図は従来カラー複写機の主要構成を示す断面図、 第19-5図は従来走査台の移動時の立ち上がりを示す特性
図、 第19-6図は走査台の理想的な立ち上がりを示す特性図で
ある。 1……カラーリーダー、2……カラープリンタ、4……
走査体、15……感光ドラム、16……転写ドラム、20,22
……センサ、49……走査体駆動モータ、69……CPU、71
……ROM、72……RAM。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿の読取走査を行う走査手段と、 複写倍率に対応した立ち上がり特性で立ち上がり、前記
    複写倍率に対応する速度で前記走査手段を副走査方向に
    移動させるステッピングモータと、 シートを保持した状態で副走査方向に回転するシート保
    持ドラムと、 前記走査手段に読取走査された原稿の画像を前記シート
    保持ドラムに保持されたシート上に形成する画像形成手
    段と、 前記シート保持ドラムに保持されて回転するシートの端
    部を検知する検知手段と、 前記検知手段によるシート端部の検知に応じて前記ステ
    ッピングモータの駆動を開始させる制御手段と、 を有し、 前記制御手段は、前記走査手段による原稿の読取開始位
    置の原稿画像をシートの画像形成開始位置に形成するよ
    うに、前記ステッピングモータの駆動開始時期及び前記
    走査手段の移動開始位置を制御することを特徴とする複
    写装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5784665A (en) * 1980-11-14 1982-05-27 Ricoh Co Ltd Detecting system for image position

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