JPH08130799A - 音場生成装置 - Google Patents

音場生成装置

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JPH08130799A
JPH08130799A JP6267272A JP26727294A JPH08130799A JP H08130799 A JPH08130799 A JP H08130799A JP 6267272 A JP6267272 A JP 6267272A JP 26727294 A JP26727294 A JP 26727294A JP H08130799 A JPH08130799 A JP H08130799A
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寛 坪沼
Hirobumi Yanagawa
博文 柳川
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04SSTEREOPHONIC SYSTEMS 
    • H04S5/00Pseudo-stereo systems, e.g. in which additional channel signals are derived from monophonic signals by means of phase shifting, time delay or reverberation 
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04SSTEREOPHONIC SYSTEMS 
    • H04S7/00Indicating arrangements; Control arrangements, e.g. balance control
    • H04S7/30Control circuits for electronic adaptation of the sound field
    • H04S7/305Electronic adaptation of stereophonic audio signals to reverberation of the listening space

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Stereophonic System (AREA)
  • Stereophonic Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 さらなる音の拡がり感を得ること。 【構成】 第1及び第2のスピーカ12,22から放音
される音圧の両耳間相関係数ρLRに基づいて相関を制御
するものであり、加算器14,24に対し正相又は逆相
で加算する成分を増加させて両耳間相関係数ρLRを大き
くしたり、小さくしたりした。第1及び第2のフィルタ
13,23の振幅特性を設定する際、周波数は、上記の
両耳間相関係数ρLRをランダムノイズ等の定常信号を拡
散音場で再生したときの両耳間相関係数が残響室に代表
されるような拡散音場での空間的相関係数ρd に近似さ
れるようにすることで、第1及び第2のフィルタ13,
23に周波数依存性を持たせるようにした。 【効果】 両耳間相関係数ρLRを空間的相関係数ρd に
近似させることができ、スピーカ12,22の中央に限
られていた音像が、周囲を包み込むように拡がって感じ
られるようになり、また直接音成分は別系統で再生する
か、処理した信号にミキシングして再生することで、定
位感を損なわずに拡がり感を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、聴取者の両耳間相関係
数に着目することで、たとえばモノラル信号を擬似ステ
レオ信号に変換する音場生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】音を聞いて得られる拡がり感(空間的印
象)は両耳による聴感特性に関係しており、同じ振幅と
同じ位相の音が両耳に達したときは、拡がり感はまった
くなく、音は正面中央から到来するように感じる。一
方、同じ振幅で位相がさまざまに異なる複合音を聴いた
場合には、拡がり感が感じられる。
【0003】拡がり感の大小はホワイトノイズやピンク
ノイズといった定常時の雑音に限れば、両耳で聴取する
音の相互相関係数だけで表すことができる。ちなみに、
ここでの相互相関係数は、次のように定義されている。
【0004】2つの信号をx(t),y(t)としたと
き、
【数1】 で表され、τ=0のときの値を相互相関係数という。
【0005】しかし、このような単純な物理量では、パ
ルス的な成分を多分にもった楽音を聴いたときに得られ
るような拡がり感はあまりうまく表すことができない。
また、過渡的あるいはパルス的な音を含んだ楽音と定常
的な雑音では、両耳相互相関係数が等しくても得られる
拡がり感は異なる。
【0006】我々の耳は、あらゆる方向からの反射音が
あっても、最初に耳に到達した音、すなわち音原からの
直接音の到来方向を識別することができる。いい換えれ
ば、我々の聴覚は直接音に続いて到来する初期の反射音
に対しては、その方向検知感覚を抑圧し、反射音が直接
音の大きさを補強するように働く。このような聴感特性
は、楽音に対する拡がり感を定量的に表現する重要な要
素となっている。
【0007】ここで、音の拡がり感を得るための音場創
生技術として、サラウンド、プレゼンスステレオ、オム
ニサウンドと称する音場創生方式があり、これらの方式
に共通しているのは、いずれもソースの音はあくまで2
チャンネルで、この2チャンネルの信号の中に含まれて
いる音場感情報を信号処理技術によって効果的に取出す
ようにしている。
【0008】また、これらとは別に、通常の2チャンネ
ルソースに、それが再生される場所の音響条件を付加
し、様々な再生状態をシミュレートできるようにしたS
FC(サウンド・フィールド・コントロール)システム
がある。
【0009】このシステムは、世界の有名なホール等を
近接4点収音法等により収録した音場データや、コンピ
ュータ上でシミュレートした音場データを元にDASP
で信号処理し、4箇所のスピーカから再生することで、
あたかもその場にいるかのような雰囲気を作り出すこと
ができるものである。
【0010】このようなSFC処理による音場再生技術
として、たとえば特願平5−55571号公報には、図
4に示すような音場制御システムが開示されている。
【0011】すなわち、モノラル信号S(t)に対して
第1のSFC処理回路10及び第2のSFC処理回路2
0により、それぞれ異なるSFC処理等を施して相関を
下げた擬似2チャンネル信号S1 (t),S2 (t)を
得た後、それぞれの信号をアンプ11,21によって増
幅し、スピーカ12,22によって再生するようにして
いる。
【0012】すなわち、このような音場制御システム
は、過渡的両耳間相関関数に着目したものであって、両
耳間相関関数を最適な値に設定することにより、良好な
拡がり感が得られるものである。
【0013】具体的には、図5に示すように、第1のS
FC処理回路10及び第2のSFC処理回路20の遅延
素子11L,11Rにモノラル信号が取り込まれるよう
になっている。各遅延素子11L,11Rには、出力端
子LO1 〜LO2 ,RO1 〜RO2 が設けられており、
遅延時間は入力端子LchIN,RchINから離れた出力
端子ほど長くなるように設定されている。
【0014】これにより、加算器13,15に取り込ま
れる信号は入力端子LchIN,RchINから近い出力端
子からの入力とされることによって、比較的時間遅れの
少ない残響音とされ、加算器17,19に取り込まれる
信号は入力端子LchIN,RchINから遠い出力端子か
らの入力とされることによって、比較的時間遅れの大き
い残響音とされる。それぞれの残響信号は相関関数制御
フィルタ回路2,3により、比較的時間遅れの少ない残
響信号に対しては所望の相関関数に制御され、比較的時
間遅れの大きい残響信号に対してはその時間遅れに相応
した相関関数になるように制御され出力されるため、両
耳間相関関数が最適な値に設定されることで良好な拡が
り感が得られるようになっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の音場制御システムにあっては、過渡的両耳間相関関
数に着目したものであり、響きがよいとされるホールの
相関関数の過渡特性が予め分かっていれば、それに近似
させる相関関数制御フィルタ回路2,3による制御が行
われ、そのホールと同様な響きの雰囲気を得ようとする
考え方が取入れられている。
【0016】ところが、この場合の相関関数制御フィル
タ2,3にあっては、音場制御を行う場合、SFC処理
や逆相成分の加え込みによる信号の相関関数の制御が行
われるが、相関係数の周波数特性についての考慮がなさ
れていないため、さらなる音の拡がり感を得ることがで
きないという不具合がある。
【0017】本発明は、このような事情に対処してなさ
れたもので、聴取者の両耳間相関係数に着目すること
で、さらなる音の拡がり感を得ることができ音場生成装
置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
1の入力信号に対して残響音処理する第1の処理回路
と、前記入力信号に対して残響音処理する第2の処理回
路と、前記第1の処理回路から出力される信号に対して
所定の振幅特性を与える第1のフィルタと、前記第2の
処理回路から出力される信号に対して所定の振幅特性を
与える第2のフィルタと、前記第1の処理回路から出力
される信号と前記第1のフィルタから出力される信号及
び前記第2のフィルタの反転出力信号とを加算する第1
の加算器と、前記第2の処理回路から出力される信号と
前記第1及び第2のフィルタから出力される信号とを加
算する第2の加算器と、前記第1の加算器から出力され
る加算信号を入力とする第1のスピーカと、前記第2の
加算器から出力される加算信号を入力とする第2のスピ
ーカとを備え、前記第1及び第2のフィルタの振幅特性
は前記第1及び第2のスピーカから放音される音圧の相
関関係に基づいて決定されることを特徴とする。
【0019】請求項2記載の発明は、前記第1及び第2
のフィルタの振幅特性は、前記第1及び第2のスピーカ
から放音される音圧の相関関係が所定の拡散音場におけ
る2点間での相関関係に近づくように或は対比させて決
定されることを特徴とする。
【0020】
【作用】本発明の音場生成装置では、聴取者の両耳間相
関係数に着目したものであり、第1の処理回路により1
の入力信号に対して残響音処理が施され、第2の処理回
路により入力信号に対して残響音処理が施されると、第
1のフィルタによって第1の処理回路から出力される信
号に対しての所定の振幅特性が与えられ、第2のフィル
タによって第2の処理回路から出力される信号に対して
の所定の振幅特性が与えられ、第1の処理回路から出力
される信号と第1のフィルタから出力される信号及び第
2のフィルタの反転出力信号とが第1の加算器によって
加算され、第2の処理回路から出力される信号と第1及
び第2のフィルタから出力される信号とが第2の加算器
によって加算されると、第1の加算器から出力される加
算信号を入力として第1のスピーカが鳴動し、第2の加
算器から出力される加算信号を入力として第2のスピー
カが鳴動することにより、第1及び第2のフィルタの振
幅特性は第1及び第2のスピーカから放音される音圧の
相関関係に基づいて決定される。
【0021】また、第1及び第2のフィルタの振幅特性
は、第1及び第2のスピーカから放音される音圧の相関
関係が所定の拡散音場での2点間で相関関係(又は比較
して)に近づくように決定される。
【0022】したがって、狭帯域な定常ランダム信号に
対する両耳間相関係数の周波数特性を拡散音場(残響
室)のそれに近似させることができ、スピーカの中央に
限られていた音像が、周囲を包み込むように拡がって感
じられるようになり、また直接音成分は別系統で再生す
るか、処理した信号にミキシングして再生することで、
定位感を損なわずに拡がり感を向上させることができ
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例の詳細を図面に基づい
て説明する。なお、以下に説明する図において、図4と
共通する部分には同一符号を付し重複する説明を省略す
る。
【0024】図1は、本発明の音場生成装置の一実施例
を示すものであり、モノラル信号S(t)に対して左右
で異なる第1のSFC処理回路10及び第2のSFC処
理回路20によりSFC処理が施され、相関を下げた擬
似2チャンネル信号S1 (t),S2 (t)が得られ
る。
【0025】第1のフィルタ13によって振幅制御され
た信号S1 (t)は、加算器14及び加算器24に対し
て同相で出力され、第2のフィルタ23によって振幅制
御された信号S2 (t)は、加算器24に対して同相で
出力され、加算器14に対しては反転器25を通し逆相
で出力されることにより、左チャンネル出力信号SL
(t)及び右チャンネル出力信号SR (t)とされ、ア
ンプ11及びアンプ21によって増幅された後、スピー
カ12及びスピーカ22によって再生される。
【0026】次に、第1のフィルタ13及び第2のフィ
ルタ23の振幅特性の設定方法について説明する。
【0027】すなわち、第1及び第2のフィルタ13,
23の振幅特性の時間領域表現(インパルス応答)を、
g1 (t),g2 (t)とした場合の出力信号は、 SR (t)=S1 (t)+S1 (t)*g1 (t)−S
2 (t)*g2 (t) SL (t)=S2 (t)+S1 (t)*g1 (t)+S
2 (t)*g2 (t) となる。ここで、*は畳み込み演算を表す。
【0028】次に、音場に置かれたL,Rの再生スピー
カ12,22から聴取者の両耳を想定したダミーヘッド
30のマイク31,32へのインパルス応答をそれぞれ
hRR(t),hRL(t),hLR(t),hLL(t)とす
れば、両耳の音圧は、 PR (t)=SR (t)*hRR(t)+SL (t)*h
LR(t) PL (t)=SL (t)*hLL(t)+SR (t)*h
RL(t) で表され、これから両耳間相関係数ρLRが定義される。
【0029】第1のフィルタ13において加算器14及
び加算器24に正相で加算する成分を増加させると両耳
間相関係数ρLRは大きくなり、第2のフィルタ23にお
いて加算器14及び加算器24に逆相で加算する成分を
増加させると両耳間相関係数ρLRは小さくなる。
【0030】そこで、第1及び第2のフィルタ13,2
3の振幅特性を設定する際、図2に示すように、ランダ
ムノイズ等の定常信号を拡散音場で再生したときの両耳
間相関係数が残響室に代表されるような拡散音場での空
間的相関係数ρd に近似されるようにする。
【0031】ここで、空間的相関係数ρd は、 ρd =sin(kr)/kr で表される。但し、k=ω/c=2πf/cであり、
k:波長定数、c:音速である。
【0032】この考え方に基づいて、加算器14,24
に加算すべき信号の位相や振幅特性を求め、第1及び第
2のフィルタ13,23を規定する。
【0033】また、第1及び第2のフィルタ13,23
における周波数毎の両耳間相関係数ρLRを制御する場合
は、次のようにして行われる。
【0034】まず、基本的な考え方は、上述したよう
に、狭帯域な定常ランダム信号に対する両耳間相関係数
ρLRの周波数特性を拡散音場(残響室)の空間的相関係
数ρdに近似させるものである。
【0035】第1のフィルタ13と第2のフィルタ23
の振幅周波数特性をそれぞれH1 (W)、H2 (W)と
し、それぞれの位相特性は直線であるとする。
【0036】H1 (W)>H2 (W)のときは出力信号
に同相分が多く反映されるので、両耳間相関係数ρLRが
高くなるように作用し、逆にH1 (W)<H2 (W)の
ときは出力信号に逆相分が多く反映されるので両耳間相
関係数ρLRが小さく(負の相関が大きく)なるように作
用する。H1 (W)=H2 (W)のときは両耳間相関係
数ρLRは変わらない。
【0037】このように、それぞれの周波数Wにおいて
同相又は逆相のレベルを調整することにより、両耳間相
関係数ρLRが変化するが、そのときに定常ランダム信号
に対する両耳間相関係数ρLRの測定値が拡散音場の空間
的相関係数ρd と同じになるようにする。すなわち、た
とえば周波数Wに対して、ある設定における両耳間相関
係数ρLRが目標値より小さかった場合は、相対的に同相
成分が増加するように再設定を行い、大きい場合にはこ
れと逆の再設定を行う。このような同相逆相レベル配分
を各々の周波数に対して行うことで全帯域の特性を規定
し、第1のフィルタ13及び第2のフィルタ23を設計
する。
【0038】続いて、このような構成の音場生成装置の
動作を簡単に説明する。まず、第1のSFC処理回路1
0によりモノラル信号S(t)に対して残響音処理が施
され、第2のSFC処理回路20によりモノラル信号S
(t)に対して残響音処理が施されると、第1のフィル
タ13によって第1のSFC処理回路10から出力され
る信号に対しての所定の振幅特性が与えられ、第2のフ
ィルタ23によって第2のSFC処理回路20から出力
される信号に対しての所定の振幅特性が与えられ、第1
のSFC処理回路10から出力される信号と第2のフィ
ルタ23から出力される信号とが第1の加算器14によ
って加算され、更に第2のSFC処理回路20から出力
される信号と第1のフィルタ13から出力される信号と
が第2の加算器24によって加算されると、第1の加算
器14から出力される加算信号を入力として第1のスピ
ーカ12が鳴動し、第2の加算器24から出力される加
算信号を入力して第2のスピーカ22が鳴動することに
より、図3(a)に示すように、スピーカ12,22の
中央に限られていた音像が、同図(b)に示すように、
周囲を包み込むように拡がって感じられるようになる。
【0039】この場合、直接音成分は別系統で再生する
か、処理した信号にミキシングして再生することで、定
位感が損なわれずに拡がり感が向上する。
【0040】ここで、第1及び第2のフィルタ13,2
3の振幅特性は、第1及び第2のスピーカ12,22か
ら放音される音圧の相関関係に基づいて決定される。す
なわち、第1のフィルタ13において加算器14及び加
算器24に正相で加算する成分を増加させると両耳間相
関係数ρLRは大きくなり、第2のフィルタ23において
加算器14及び加算器24に逆相で加算する成分を増加
させると両耳間相関係数ρLRは小さくなる。
【0041】また、第1及び第2のフィルタ13,23
の振幅特性は、第1及び第2のスピーカ12,22から
放音される音圧の相関関係が所定の拡散音場での2点間
で相関関係(又は比較して)に近づくように決定され
る。
【0042】このように本実施例では、聴取者の両耳間
相関係数に着目したものであり、第1及び第2のフィル
タ13,23の振幅特性を設定する際、第1及び第2の
スピーカ12,22から放音される音圧の両耳間相関係
数ρLRに基づいて相関を制御するものであり、具体的に
は加算器14に対し第1のフィルタ13の出力を同相で
出力し、第2のフィルタ23の出力を反転器25を介し
逆相で出力し、加算器24に対しては第1及び第2のフ
ィルタ13,23の出力を同相で出力する際、加算器1
4,24に対し正相又は逆相で加算する成分を増加させ
て両耳間相関係数ρLRを大きくしたり、小さくしたりし
た。
【0043】また、第1及び第2のフィルタ13,23
の振幅特性を設定する際、周波数は、上記の両耳間相関
係数ρLRをランダムノイズ等の定常信号を拡散音場で再
生したときの両耳間相関係数が残響室に代表されるよう
な拡散音場での空間的相関係数ρd に近似されるように
することで、第1及び第2のフィルタ13,23に周波
数依存性を持たせるようにした。
【0044】したがって、狭帯域な定常ランダム信号に
対する両耳間相関係数ρLRの周波数特性を拡散音場(残
響室)の空間的相関係数ρd に近似させることができ、
スピーカ12,22の中央に限られていた音像が、周囲
を包み込むように拡がって感じられるようになり、また
直接音成分は別系統で再生するか、処理した信号にミキ
シングして再生することで、定位感を損なわずに拡がり
感を向上させることができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の音場生成
装置によれば、第1の処理回路により1の入力信号に対
して残響音処理が施され、第2の処理回路により入力信
号に対して残響音処理が施されると、第1のフィルタに
よって第1の処理回路から出力される信号に対しての所
定の振幅特性が与えられ、第2のフィルタによって第2
の処理回路から出力される信号に対しての所定の振幅特
性が与えられ、第1の処理回路から出力される信号と第
1のフィルタから出力される信号及び前記第2のフィル
タの反転出力信号とが第1の加算器によって加算され、
第2の処理回路から出力される信号と第1及び第2のフ
ィルタから出力される信号とが第2の加算器によって加
算されると、第1の加算器から出力される加算信号を入
力として第1のスピーカが鳴動し、第2の加算器から出
力される加算信号を入力として第2のスピーカが鳴動す
ることにより、第1及び第2のフィルタの振幅特性は第
1及び第2のスピーカから放音される音圧の相関関係に
基づいて決定される。
【0046】また、第1及び第2のフィルタの振幅特性
は、第1及び第2のスピーカから放音される音圧の相関
関係が所定の拡散音場での2点間で相関関係(又は比較
して)に近づくように決定される。
【0047】したがって、狭帯域な定常ランダム信号に
対する両耳間相関係数の周波数特性を拡散音場(残響
室)のそれに近似させることができ、スピーカの中央に
限られていた音像が、周囲を包み込むように拡がって感
じられるようになり、また直接音成分は別系統で再生す
るか、処理した信号にミキシングして再生することで、
定位感を損なわずに拡がり感を向上させることができる
ので、たとえばモノラル信号を擬似ステレオ信号に変換
するに際して、さらなる音の拡がり感を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音場生成装置の一実施例を示す図であ
る。
【図2】図1の音場生成装置の作用を説明するための図
である。
【図3】図1の音場生成装置による音の拡がり状態を示
す図である。
【図4】従来の音場制御システムの一例を示す図であ
る。
【図5】図4の音場制御システムの第1及び第2のSF
C処理回路の詳細を示す図である。
【符号の説明】
10 第1のSFC処理回路 13 第1のフィルタ 14,24 加算器 11,21 アンプ 12,22 スピーカ 20 第2のSFC処理回路 23 第2のフィルタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1の入力信号に対して残響音処理する第
    1の処理回路と、 前記入力信号に対して残響音処理する第2の処理回路
    と、 前記第1の処理回路から出力される信号に対して所定の
    振幅特性を与える第1のフィルタと、 前記第2の処理回路から出力される信号に対して所定の
    振幅特性を与える第2のフィルタと、 前記第1の処理回路から出力される信号と前記第1のフ
    ィルタから出力される信号及び前記第2のフィルタの反
    転出力信号とを加算する第1の加算器と、 前記第2の処理回路から出力される信号と前記第1及び
    第2のフィルタから出力される信号とを加算する第2の
    加算器と、 前記第1の加算器から出力される加算信号を入力とする
    第1のスピーカと、 前記第2の加算器から出力される加算信号を入力とする
    第2のスピーカとを備え、 前記第1及び第2のフィルタの振幅特性は前記第1及び
    第2のスピーカから放音される音圧の相関関係に基づい
    て決定されることを特徴とする音場生成装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2のフィルタの振幅特性
    は、前記第1及び第2のスピーカから放音される音圧の
    相関関係が所定の拡散音場における2点間での相関関係
    に近づくように或は対比させて決定されることを特徴と
    する請求項1記載の音場生成装置。
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