JPH08129835A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JPH08129835A
JPH08129835A JP7030910A JP3091095A JPH08129835A JP H08129835 A JPH08129835 A JP H08129835A JP 7030910 A JP7030910 A JP 7030910A JP 3091095 A JP3091095 A JP 3091095A JP H08129835 A JPH08129835 A JP H08129835A
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    • G11B7/00745Sectoring or header formats within a track
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤り訂正符号の能力を越えた誤りが生じても
正しく情報信号を再生でき、パリティセクタを増やすこ
となく複数のセクタにわたる誤り訂正能力を高めたディ
スク装置を提供する。 【構成】 パリティ計算処理部13により光ディスク1
6のN本トラックおよびN個のセクタからなる情報記録
ブロックに対してトラック番号およびセクタ番号が共に
異なるN個のセクタ毎に1個の計N個のパリティを計算
して、誤り訂正処理部12で誤り訂正符号が付加された
情報信号と共に光ヘッド15により光ディスク16に記
録し、再生時には光ヘッド15で読み取られた記録デー
タから誤り訂正符号を用いて情報信号を再生できないと
きパリティを用いて情報信号を再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクや磁気ディ
スクのようなディスク状記録媒体を用いて情報信号の記
録再生を行うディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク装置の一つである光ディスク装
置は、各種計算機の外部記憶装置や文書ファイル装置、
さらには静止画や動画像情報を記憶するための大容量記
憶装置として利用されている。光ディスクは記録すべき
トラックが予め定められ、かつ各トラックは複数のセク
タに分割される。各々のセクタは、対応するトラック番
号とセクタ番号が予め記録された領域、情報信号を記録
するデータ領域、誤り訂正領域からなる。
【0003】光ディスク自体の誤り率は10-5〜10-6
程度であり、情報記憶装置で一般的に要求される誤り率
(10-11 〜10-12 )より大きい。このため、従来の
光ディスク装置では、誤り訂正符号を用いて、要求され
る誤り率を満足している。また、光ディスク装置では光
ディスクの汚れや傷が付着する保護層と情報記録面とが
離れていることと、連続した誤り(バースト誤り)を分
散させるためにデータがインタリーブされていることに
より、小さい傷や汚れによる影響は少ない。従って通常
の記録・再生では、誤り訂正符号を用いた記録・再生で
実用上問題は生じない。ところが、長期間保存による光
ディスクの劣化、光ディスクの大きな汚れや傷などがあ
ると、再生時に誤り訂正符号の能力を越えた誤りが生じ
ることがあり、情報信号が正しく再生されない。
【0004】そこで、誤り訂正符号の能力を越えない範
囲で誤りがある程度多くなったセクタについては、以後
使用をやめて別のセクタを割り当て、そのセクタに情報
を移し替える代替セクタの手法が用いられている。しか
し、この方法でも誤り訂正符号の能力を越えた誤りが生
じると、記録された情報信号を正しく再生することがで
きず、代替セクタへの情報信号の移行ができない。例え
ば、8個の誤りに対する誤り訂正能力がある誤り訂正符
号を用いるとき、9個以上の誤りがあると誤り訂正がで
きず、正しい情報信号が得られない。
【0005】また、代替セクタは情報信号の記録領域と
離れたトラック、例えば最外周あるいは最内周のトラッ
クに設定されることが多いため、再生時にアクセス回数
(光ヘッドを目的とするトラック、セクタ上に移動する
回数)が増え、再生時間が長くかかる。例えば、情報信
号Aはトラック1のセクタ1〜4に記録され、代替セク
タはトラック10にあるとすると、情報信号Aを再生す
るときは、まず光ヘッドをトラック1上に移動させ、セ
クタ1〜4に記録した情報信号を読み取る。従って、代
替セクタを必要としないときのアクセス回数は1回であ
る。
【0006】一方、トラック1のセクタ3が光ディスク
の汚れ、傷などで誤りが増えたために代替セクタが割り
当てられ、セクタ3に記録されている情報信号が代替セ
クタであるトラック10のセクタ1に移動したとする。
この場合、情報信号Aを再生するときは、まず光ヘッド
をトラック1上に移動させて、セクタ1〜2に記録した
情報信号を読み取る。次に、光ヘッドをトラック10上
に移動させ、代替セクタであるセクタ1に記録した情報
信号を読み取る。続いて光ヘッドをトラック1上に移動
させ、セクタ4に記録した情報信号を読み取る。以上の
操作によって情報信号Aを再生する。この場合のアクセ
ス回数は3回となり、情報信号Aを再生するのに要する
時間が増える。
【0007】このように代替セクタへの情報信号の移行
が多くなると、情報信号の記録、再生時間が増加する。
代替セクタへの情報信号の移行は、誤り訂正符号の能力
を越えた誤りが生じたときに行う理想的である。しか
し、誤り訂正符号の能力を越えた誤りが生じてからで
は、情報信号が正しく再生されないため代替セクタへの
移行は不可能である。また、代替セクタへの情報信号の
移行があると、転送速度が大幅に低下するので、高い転
送速度が要求される動画像情報の再生では、代替セクタ
の使用は事実上不可能である。
【0008】このよう問題を解決するため、例えば図2
0に示すように1トラック内のn個のセクタのパリティ
を計算し、このパリティをパリティセクタとして記録す
ることが考えられる。図20の例では、1トラックがn
−1個の情報セクタと1個のパリティセクタで構成さ
れ、例えばトラック番号Nのパリティセクタにはトラッ
ク番号Nのセクタ1〜セクタn−1の情報セクタに記録
されている情報信号の排他的論理和が記録される。この
パリティセクタでは、1トラック当たり1セクタまでの
誤り訂正が可能であるが、1トラック毎に1つのパリテ
ィセクタを設けるので効率が悪く、例えばn=11とす
れば光ディスク上に記録される全情報量に占めるパリテ
ィセクタの割合は9%にもなる。図21は、これを考慮
して2トラック当たり1個のパリティセクタを設けた例
である。この場合、同様にn=11とすれば、全情報量
に占めるパリティセクタの割合は4.5%と、図20の
半分となる。
【0009】しかし、光ディスクの汚れや傷が著しい場
合は、複数のセクタに影響が及ぶことがある。その結
果、光ディスクの円周方向、トラック方向において隣り
合う複数のセクタにわたってバースト誤りが生じること
がある。このような大きな汚れや傷のある光ディスク
は、出荷時に不良品として排除されるが、出荷時に良品
であっても、使用環境によって頻度は異なるが実使用中
に発生する可能性がある。図20あるいは図21に示す
ような1トラック当たり1セクタあるいは2トラック当
たり1セクタの誤り訂正しかできないパリティセクタで
は、このようなバースト誤りに対応できなくなる。パリ
ティセクタを増やすことによって1トラック当たりの訂
正可能なセクタ数を増やすことは可能であるが、記録可
能な情報量が減るという問題が生じる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、誤り
訂正符号やパリティを用いる従来の技術では、長期間保
存によるディスクの劣化、ディスクの大きな汚れや傷な
どにより再生時に誤り訂正符号の能力を越えた誤りが生
じた場合、情報信号を正しく再生することができず、ま
たパリティセクタを増やして1トラックあたりの訂正可
能なセクタ数を増やす方法では、記録可能な情報信号量
が減るという問題がある。
【0011】本発明は、再生時に誤り訂正符号の能力を
越えた誤りが生じても正しく情報信号を再生でき、また
1トラック当たりのパリティセクタを増やすことなく複
数のセクタにわたる誤りに対する訂正能力を高めること
ができるディスク装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は誤り訂正符号が付加された情報信号を所定
のトラック番号が付けられた複数のトラック毎に所定の
セクタ番号が付けられたセクタ単位でディスク状記録媒
体に記録し、また該記録媒体に記録された情報信号を該
セクタ単位で再生するディスク装置において、以下の構
成を有することを特徴とする。
【0013】すなわち、本発明に係る第1のディスク装
置は、前記記録媒体のN本のトラックおよびN個のセク
タからなる情報記録ブロックに対してトラック番号およ
びセクタ番号が共に異なるN個のセクタ毎に1個の計N
個のパリティを計算するパリティ計算手段と、このパリ
ティ計算手段により計算されたパリティを前記誤り訂正
符号が付加された情報信号と共に前記記録媒体に記録デ
ータとして記録する記録手段と、この記録手段により前
記記録媒体に記録され記録データを読み取る読み取り手
段と、この読み取り手段により読み取られた記録データ
から前記情報信号を再生する再生手段とを備え、前記再
生手段は、前記読み取られた記録データから該データ中
の前記誤り訂正符号を用いて前記情報信号を再生できな
いとき該データ中の前記パリティを用いて前記情報信号
を再生することを特徴とする。
【0014】本発明に係る第2のディスク装置は、前記
セクタ番号をN(但し、Nは1以上の自然数)で割った
余りが1となるセクタに対して第1のパリティ、余りが
2となるセクタに対して第2のパリティ、以降順に余り
がN−1以下となるセクタに対して第N−1のパリテ
ィ、余りが0となるセクタに対して第Nのパリティを計
算するパリティ計算手段と、このパリティ計算手段によ
り計算されたパリティを前記誤り訂正符号が付加された
情報信号と共に前記記録媒体に記録データとして記録す
る記録手段と、この記録手段により前記記録媒体に記録
された記録データを読み取る読み取り手段と、この読み
取り手段により読み取られた記録データから前記情報信
号を再生する再生手段とを備え、前記再生手段は、前記
読み取られた記録データから該データ中の前記誤り訂正
符号を用いて前記情報信号を再生できないとき該データ
中の前記パリティを用いて前記情報信号を再生すること
を特徴とする。
【0015】本発明に係る第3のディスク装置は、前記
トラックの各々に付けられているトラック番号および前
記セクタの各々に付けられているセクタ番号を加算した
値をN(但し、Nは1以上の自然数)で割った余りが1
となるセクタに対して第1のパリティ、余りが2となる
セクタに対して第2のパリティ、以降順に余りがN−1
以下となるセクタに対して第N−1のパリティ、余りが
0となるセクタに対して第Nのパリティを計算するパリ
ティ計算手段と、このパリティ計算手段により計算され
たパリティを前記誤り訂正符号が付加された情報信号と
共に前記記録媒体に記録データとして記録する記録手段
と、この記録手段により前記記録媒体に記録された記録
データを読み取る読み取り手段と、この読み取り手段に
より読み取られた記録データから前記情報信号を再生す
る再生手段とを備え、前記再生手段は、前記読み取られ
た記録データから該データ中の前記誤り訂正符号を用い
て前記情報信号を再生できないとき該データ中の前記パ
リティを用いて前記情報信号を再生することを特徴とす
る。
【0016】本発明に係る第4のディスク装置は、前記
記録媒体のL本(Lは1以上の整数)のトラックおきの
M本(Mは2以上の整数)のトラックからなる情報記録
ブロックに対してパリティを計算するパリティ計算手段
と、このパリティ計算手段により計算されたパリティを
前記誤り訂正符号が付加された情報信号と共に前記記録
媒体に記録データとして記録する記録手段と、この記録
手段により前記記録媒体に記録された記録データを読み
取る読み取り手段と、この読み取り手段により読み取ら
れた記録データから前記情報信号を再生する再生手段と
を備え、前記再生手段は、前記読み取られた記録データ
から該データ中の前記誤り訂正符号を用いて前記情報信
号を再生できないとき該データ中の前記パリティを用い
て前記情報信号を再生することを特徴とする。
【0017】本発明に係る第5のディスク装置は、前記
記録媒体のL本(Lは1以上の整数)のトラックおきの
連続するN本(Nは2以上の整数)のトラックをそれぞ
れ有するM個(Mは2以上の整数)の情報記録ブロック
に対して、トラック方向およびセクタ方向に隣接するN
個のセクタに対してそれぞれ異なるN個のパリティを計
算するパリティ計算手段と、このパリティ計算手段によ
り計算されたパリティを前記誤り訂正符号が付加された
情報信号と共に前記記録媒体に記録データとして記録す
る記録手段と、この記録手段により前記記録媒体に記録
された記録データを読み取る読み取り手段と、この読み
取り手段により読み取られた記録データから前記情報信
号を再生する再生手段とを備え、前記再生手段は、前記
読み取られた記録データから該データ中の前記誤り訂正
符号を用いて前記情報信号を再生できないとき該データ
中の前記パリティを用いて前記情報信号を再生すること
を特徴とする。
【0018】また、本発明は第1乃至第5のいずれかの
ディスク装置において、前記記録手段は、前記パリティ
を前記記録媒体上のトラック番号およびセクタ番号が異
なるパリティセクタに記録することを特徴とする。
【0019】また、本発明は第1乃至第5のいずれかの
ディスク装置において、前記再生手段は、所定トラック
数分の記録データを記憶する一時記憶手段を有し、前記
読み取られた記録データから該データ中の前記誤り訂正
符号を用いて前記情報信号を再生できないとき該データ
中の前記パリティおよび該一時記憶手段に記憶された記
録データ中のパリティを用いて前記情報信号を再生する
ことを特徴とする。
【0020】また、本発明は第1乃至第5のいずれかの
ディスク装置において、前記記録媒体は複数のゾーンに
分割され、1トラック当たりのセクタ数がゾーン毎に異
なるものであり、前記情報記録ブロックは複数のゾーン
にまたがることなく各ゾーン内に配置されることを特徴
とする。
【0021】また、本発明は第1乃至第5のいずれかの
ディスク装置において、前記再生手段において前記パリ
ティを用いて前記情報信号を再生する状況が発生したこ
とを報知する報知手段を有することを特徴とする。
【0022】また、本発明は第1乃至第5のいずれかの
ディスク装置において、前記パリティを用いて前記情報
信号を再生する状況が発生したとき、該情報信号を前記
記録媒体の代替領域に移し替える手段を有することを特
徴とする。
【0023】また、本発明は第4または第5のディスク
装置において、前記記録媒体の前記L本のトラックによ
り形成される領域の記録媒体半径方向の距離を400μ
m以下としたことを特徴とする。
【0024】
【作用】第1のディスク装置では、N本のトラック内の
同一セクタ番号のセクタが同じパリティを使用しないよ
うにパリティ計算を行ってパリティセクタを配置するこ
とになるため、N本のトラック内の同一セクタ番号のN
個のセクタに誤り訂正符号の能力を越えた誤りが生じて
も、パリティを用いてそのセクタの情報信号を再生する
ことができる。また、N本のトラック内の同一トラック
番号のセクタが同じパリティを使用しないようにパリテ
ィ計算を行ってパリティセクタを配置することになるた
め、同一トラック番号のトラック内のN個のセクタに誤
り訂正符号の能力を越えた誤りが生じても、パリティを
用いてそのセクタの情報信号を再生することができる。
【0025】すなわち、セクタ方向、トラック方向とも
N個のセクタのバ−スト誤りを訂正することが可能であ
る。言い換えると、セクタ方向(円周方向)あるいはト
ラック方向(半径方向)に隣り合うN個のセクタに誤り
訂正符号の能力を越えた誤りが生じても、N個のパリテ
ィを用いて情報信号の再生ができる。さらに、パリティ
セクタは1トラック当たり1個でよいため、パリティセ
クタ量を従来より増やすことなくバースト誤り訂正能力
が向上する。
【0026】第2のディスク装置では、同一トラック番
号のトラック内の隣り合うN個のセクタがそれぞれ異な
るパリティを使用するようにパリティ計算を行ってパリ
ティセクタを配置することになるため、このN個のセク
タ内に誤り訂正符号の能力を越えた誤りが生じても、パ
リティを用いてそのセクタの情報信号を再生することが
できる。
【0027】第3のディスク装置では、Nトラック以内
の同一セクタ番号のセクタが同じパリティを使用しない
ようにパリティ計算を行ってパリティセクタを配置する
ことになるため、同一トラック番号のNトラック以内の
N個の同一セクタ番号のセクタに誤り訂正符号の能力を
越えた誤りが生じても、パリティを用いてそのセクタの
情報信号を再生することができる。
【0028】第4のディスク装置では、L本のトラック
以内の同一セクタ番号のセクタが同じパリティを使用し
ないようにパリティを計算してパリティセクタを配置す
るため、L本のトラック以内の同一セクタ番号のL個の
セクタに誤り訂正符号の能力を越えた誤りが生じても、
パリティを用いてそのセクタの情報信号を再生すること
ができる。また、パリティセクタの数はトラックM本当
たり1個であり、従来の1/Mとなる。
【0029】第5のディスク装置では、L本のトラック
以内の同一セクタ番号のセクタが同じパリティを使用し
ないようにパリティを計算してパリティセクタを配置す
るため、L本のトラック以内の同一セクタ番号のL個の
セクタに誤り訂正符号の能力を越えた誤りが生じても、
パリティを用いてそのセクタの情報信号を再生すること
ができる。また、同一トラック番号のトラック内の連続
するN個のセクタが同じパリティを使用しないようにパ
リティを計算してパリティセクタを配置するため、同一
トラック番号のトラックのN個以内の連続するセクタに
誤り訂正符号の能力を越えた誤りが生じても、パリティ
を用いてそのセクタの情報信号を再生することができ
る。すなわち、トラック方向(半径方向)にLセクタ、
セクタ方向(円周方向)にNセクタのバースト誤りの訂
正が可能である。さらに、パリティセクタの数はトラッ
クM本当たり1個であり、従来の1/Mとなる。
【0030】また、第4または第5のディスク装置にお
いて、L本のトラックにより形成される領域の記録媒体
半径方向の距離(=L×トラックピッチ)を400μm
以下とすることにより、パリティを用いた再生を行う際
の記録媒体に対する読み取り手段のアクセス時間を短縮
できる。すなわち、読み取り手段であるヘッドは、通常
粗動アクチュエータと微動アクチュエータを併用して記
録媒体の半径方向に移動制御され、粗動アクチュエータ
は移動範囲は広いがアクセス速度が遅く、また微動アク
チュエータは移動範囲は狭いがアクセス速度は速い。微
動アクチュエータの移動範囲は最大でも400μm以下
であるため、第4または第5のディスク装置において
は、微動アクチュエータによる高速アクセスのみでL本
のトラックおきのM本のトラックからなる情報記録ブロ
ック、またはL本のトラックおきの連続するN本のトラ
ックをそれぞれ有するM個の情報記録ブロック内を移動
できることになる。この場合、Lの数はトラックピッチ
に依存して決まり、例えばトラックピッチが1μmなら
Lは400本以下となる。
【0031】また、パリティを記録媒体上のトラック番
号およびセクタ番号が異なるパリティセクタに記録する
ことにより、トラック方向に大きな傷が生じても複数の
パリティセクタが再生不可能となることが少なく、パリ
ティを用いた情報信号の再生をより確実に行うことがで
きる。
【0032】また、一時記憶手段に所定トラック数分の
記録データを記憶しておき、誤り訂正符号を用いて前記
情報信号を再生できないとき、読み取られた記録データ
中のパリティと記憶した記録データ中のパリティを用い
て情報信号の再生を行うようにすれば、パリティ計算の
対象となるセクタが複数のトラックに分散して配置され
ていても、読み取り手段であるヘッドを頻繁に移動させ
ることなくパリティをを用いた再生を容易に行うことが
できる。
【0033】また、記録媒体を1トラック当たりのセク
タ数がゾーン毎に異なる複数のゾーンに分割し、情報記
録ブロックを複数のゾーンにまたがることなく各ゾーン
内に配置することにより、パリティを用いた再生をゾー
ン内で完結でき、ゾーン間にまたがるパリティ処理が不
要となるので、ゾーン切り替えによる処理速度の低下を
避けることができる。
【0034】また、パリティを用いて情報信号を再生す
る状況が発生したとき、その情報信号を代替領域に移し
替えることにより、誤り訂正符号の能力を越えない範囲
で誤りが多くなったセクタの情報信号を代替領域へ移し
替える従来の方式に比較して代替領域への移し替えの頻
度が少なくなるため、代替によるアクセス回数が減少
し、記録、再生時間を短縮することができる。
【0035】
【実施例】
(実施例1)図1は、本発明の一実施例に係る光ディス
ク装置の構成を示すブロック図であり、データ入出力部
11、誤り訂正処理部12、パリティ計算処理部13、
変復調部14、光ヘッド15、光ディスク16、トラッ
クバッファ17および表示部18を有する。
【0036】情報の記録時には、ホストコンピュ−タ等
の外部装置からデ−タ入出力部11を介して記録すべき
情報信号が取り込まれる。デ−タ入出力部11に取り込
まれた情報信号は、誤り訂正処理部12とパリティ計算
処理部13に入力される。誤り訂正処理部12では誤り
訂正符号が生成され、記録すべき情報信号に付加され
る。また、パリティ計算処理部13では、後述するよう
にパリティが計算されて記録すべき情報信号に付加され
る。情報信号とこれに付加された誤り訂正符号およびパ
リティからなるディジタルデータは、変復調部14によ
り所定の変調方式の変調符号とされた後、光ヘッド15
によって光信号に変換され、光ディスク16上に記録デ
ータとして記録される。
【0037】一方、情報の再生時には、光ディスク16
上に記録された記録データが光ヘッド15により読み取
られて電気信号に変換され、変復調部14により情報信
号と誤り訂正符号およびパリティからなるディジタルデ
ータに復調される。この復調されたディジタルデータに
対して誤り訂正処理部12で誤りが検出され、誤りがあ
る場合は誤り訂正が行われる。誤り訂正処理部12で訂
正できない誤りが生じたときは、パリティ計算処理部1
3によりパリティが計算され、このパリティを用いて情
報信号が再生される。こうして再生された情報信号は、
データ入出力部11を介してホストコンピュータ等の外
部装置に出力される。
【0038】なお、再生時に変復調部14で復調された
記録データは一時記憶手段であるトラックバッファ17
にも入力され、このトラックバッファ17に格納された
記録データ中のパリティを用いて後述するようにパリテ
ィ計算処理部13でパリティの計算が行われる。
【0039】今、光ディスク16上の記録領域が15,
500トラック、32セクタで構成され、セクタ当たり
1024バイトの情報信号が記録できるとする。Nセク
タ,Nトラックで囲まれる情報記録ブロックのNを31
とし、1トラック当たり1セクタのパリティセクタを備
えるとすれば、光ディスク16上の記録領域は500個
の情報記録ブロックで構成される。光ディスク16の1
面当たりの情報記録容量は480Mバイト、パリティセ
クタの記録容量は15.5Mバイトである。この場合、
情報記録容量に占めるパリティセクタの記録容量の割合
は、3%程度ということになる。
【0040】図2は、本発明に係る第1のディスク装置
の一実施例におけるパリティセクタおよびパリティ計算
対象セクタの配置を示す図であり、31セクタ、31ト
ラックで構成される情報記録ブロックの1つをトラック
方向、セクタ方向に展開して表わしている。実際のトラ
ック番号は1〜15,500の値をとるが、図2の情報
記録ブロック内のトラック番号は実際のトラック番号を
31で割った余りに1を加えた1〜31で表現してい
る。このトラック番号は、整数除算の余りを求める演算
子modを用いれば、mod31+1で表わすことがで
きる。
【0041】また、あるトラックが属するブロック番号
は、実際のトラック番号を31で割って1を加え、小数
点以下を切り捨てることで求まる。このトラック番号
は、整数除算の演算子divを用いれば、ブロック番号
=(トラック番号−1)div31+1で表わすことが
できる。
【0042】これらにより、例えばトラック番号100
0のトラックは、ブロック番号33のトラック9である
こと分かる。図2に示す情報記録ブロックにおいて、情
報信号はセクタ1〜31(情報セクタ)に記録され、パ
リティはセクタ32(パリティセクタ)に記録されるも
のとする。今、トラック番号n、セクタ番号mで示され
るセクタをS(n,m)で表わし、第nのパリティをi
=1から31までのS(i,(i+n−1)mod3
2))の計31個の情報セクタの情報信号の排他的論理
和とする。但し、modは整数除算の余りを求める演算
子である。例えば、第1のパリティはi=1〜31のS
(i,(i+1−1)mod32))の計31個のセク
タの情報信号の排他的論理和である。従って、第1のパ
リティはS(1,1) xor S(2,2) xor
S(3,3) xor …… xor S(31,3
1)で与えられる。但し、xorは排他的論理和の演算
子である。同様にして、第2〜第31のパリティを計算
する。
【0043】パリティの一般的な定義から、第nのパリ
ティの計算対象の31個の情報セクタの組に1セクタで
も誤り訂正では再生不能なセクタが生じたときは、残り
の30個の情報セクタに記録されている情報信号と、パ
リティセクタに記録されている第nのパリティとの排他
的論理和をとることにより、その再生不能なセクタの情
報信号が再生可能である。これらのパリティ計算の対象
セクタを図で表現したのが図2である。31セクタ,3
1トラックで囲まれる情報記録ブロックに対してトラッ
ク毎に1個、計31個のパリティセクタを備え、トラッ
ク番号、セクタ番号とも異なる31セクタ個の情報信号
毎に1個、計31個のパリティが計算されることを示
す。
【0044】このようにパリティセクタを定義すると、
隣り合う31セクタにそれぞれ異なるパリティを光ディ
スク16に記録してあるため、同一トラック番号のトラ
ックの隣り合う31個以内のセクタに誤り訂正符号の能
力を越えた誤りが生じても、パリティを用いて該セクタ
の情報信号を再生することができる。また、31トラッ
ク以内の同一セクタ番号のセクタが同じパリティを使用
しないように配置されるため、31トラック内の31個
の同一セクタ番号のセクタに誤り訂正符号の能力を越え
た誤りが生じても、パリティを用いて該セクタの情報信
号を再生することができる。
【0045】すなわち、31トラック以内の同一セクタ
番号のセクタが同じパリティを使用しないように配置す
れば、31トラック以内の同一セクタ番号のセクタに誤
り訂正符号の能力を越えた誤りが生じても、パリティを
用いて情報信号を正しく再生することができ。言い換え
ると、円周方向あるいは半径方向に隣り合う31個のセ
クタに誤り訂正符号の能力を越えた誤りが生じても、3
1個のパリティを用いて情報信号の再生ができることを
意味する。
【0046】ここで、従来では1トラック内のセクタの
パリティを計算し、これをトラック毎にパリティセクタ
として記録することが行われる。このパリティセクタで
は、1トラック当たり1セクタだけの誤り訂正が可能で
ある。図2に示した本実施例においては、同様にトラッ
ク毎にパリティセクタを設けているにもかかわらず、隣
り合う31セクタ,31トラックの誤り訂正つまり31
セクタのバースト誤りの訂正が可能であり、同じパリテ
ィセクタ量で誤り訂正能力が向上する。従ってパリティ
セクタのセクタ数を従来より増やすこと無く、バースト
誤りに対する誤り訂正能力を向上することが可能であ
る。
【0047】なお、Nセクタ、Nトラックからなる情報
記録ブロックに対してトラック毎に1個、計N個のパリ
ティセクタを備え、トラック番号、セクタ番号とも異な
るNセクタの情報信号毎に1個、計N個のパリティを計
算してパリティセクタに記録するという条件さえ満たせ
ば、パリティ計算対象セクタの配置は、図2に限られず
適宜変更することができる。
【0048】ところで、本実施例ではパリティ計算対象
セクタがNトラックにわたって分散されているために、
誤り訂正で再生できない情報セクタが生じたとき、パリ
ティ計算対象セクタを再生するのに光ヘッド15の移動
が頻繁に起こり、アクセスに時間が掛かる。この問題を
解決するため、本実施例ではトラックバッファ17を設
け、再生時に変復調部14で得られた情報信号およびパ
リティをトラックバッファ17に一旦格納し、これを読
み出してパリティ計算処理部13でのパリティ計算に用
いている。
【0049】すなわち、トラックバッファ17の容量を
Nトラックに記録されている情報信号およびパリティの
情報量以上とすれば、パリティを必要とする再生は、再
生に必要な情報信号とパリティを光ディスク16から再
生してトラックバッファ17に格納した後、トラックバ
ッファ17の内容を読み出してパリティ計算処理部13
で行うことができるので、パリティ計算処理のための光
ヘッド16の再移動は不要である。
【0050】なお、本実施例では1つのパリティで1セ
クタ分の情報の訂正能力しかないため、パリティ計算対
象セクタで2セクタ以上の誤り訂正符号の能力を越える
誤りが生じる場合は、情報信号を再生できない。しかし
パリティを拡張してハミング距離を大きくすれば、訂正
できることは、符号理論から明らかである。また、利用
者にパリティを用いて情報信号を再生する状況が発生し
たことを報知するために、表示部18を設けてその旨を
表示するか、あるいは外部装置にその旨を伝達する手段
を設けることにより、光ディスク16の劣化状況を知ら
せることができる。従って、この劣化した光ディスクに
記録した情報信号を他の光ディスク装置等の情報記憶装
置にバックアップすることを促すことができる。従っ
て、光ディスク16の劣化がさらに進んでパリティを用
いても情報信号が正しく再生できなくなる前に、この情
報信号を他の光ディスク等に移し替えることができるた
め、情報は失われない。
【0051】(実施例2)本発明に係る第1のディスク
装置の他の実施例について説明する。本実施例は、光デ
ィスク装置の基本構成については実施例1と同様であ
り、光ディスク16上のパリティセクタおよびパリティ
計算対象セクタの配置が実施例1と異なっている。実施
例1の図2に示したパリティセクタおよびパリティ計算
対象セクタの配置では、光ディスク16上の隣り合う3
1セクタにそれぞれ異なるパリティを記録しているた
め、同一トラック番号のトラックの隣り合う31個のセ
クタに誤り訂正符号の能力を越えた誤りが生じても、パ
リティを用いてこのセクタの情報信号を再生することが
できる。また、31トラック内の同一セクタ番号のセク
タが同じパリティを使用しないように配置されるため、
31トラック内の31個の同一セクタ番号のセクタに誤
り訂正符号の能力を越えた誤りが生じても、パリティを
用いてこのセクタの情報信号を再生することができる。
しかし、パリティセクタはセクタ番号32で固定であ
る。このためにトラック方向に大きな傷が生じると、複
数のパリティセクタで誤り訂正が生じて再生不能となる
ことがある。
【0052】本実施例はこの点を改良したもので、図3
に示すようにパリティを記録するパリティセクタのセク
タ番号を各々のパリティによって変えている。例えば、
第1のパリティセクタはセクタ1、第2のパリティはセ
クタ2、第nのパリティセクタはセクタnにそれぞれ記
録している。また、情報セクタは図2と同様に、隣り合
う31セクタがそれぞれ異なるパリティ計算対象セクタ
となるように、また31トラック内の同一番号のセクタ
が異なるパリティ計算対象セクタとパリティはセクタ
2、第nのパリティセクタはセクタnに記録してある。
また、情報セクタは図2と同様に、隣り合う31セクタ
にそれぞれ異なるパリティ計算対象となるように、また
31トラック内の同一番号セクタが異なるパリティ計算
対象としてある。
【0053】このようにパリティセクタを配置すれば、
トラック方向に大きな傷が生じても複数のパリティセク
タが再生不能になることが少ない。31個のパリティを
記録するセクタ番号を異なるセクタ番号のセクタにする
という条件を守れば図3以外のパリティ配置でも良い。
【0054】(実施例3)本発明の第1のディスク装置
のさらに別の実施例について説明する。実施例1および
2においては、円周方向の大きな傷でパリティも含む1
トラック全てが再生できないことが希に起きることがあ
る。1トラックには、1つのパリティセクタと、このパ
リティセクタに記録されるパリティの計算対象となる情
報セクタが含まれている。従って、1トラックが全て再
生できないと、再生不可能なセクタがパリティセクタを
含めて2セクタになるので、再生不可能な情報セクタの
再生ができない。これを防ぐには、パリティを他の情報
記録ブロックに配置すれば良い。
【0055】図4はその一例のパリティ配置を示す図で
あり、2つの情報記録ブロックA,Bにおいてブロック
AのパリティセクタをブロックBの31セクタに、ブロ
ックBのパリティセクタをブロックAの32セクタにそ
れぞれ配置している。今、ブロックAの1トラックが傷
で全て再生不可能になったとする。しかし、ブロックA
のパリティセクタはブロックBに配置されているので再
生可能である。ブロックAの1トラックの情報信号は、
ブロックAのトラック2〜31の情報セクタとブロック
Bの31セクタに配置されたブロックAのパリティセク
タにより再生される。
【0056】このようにパリティを配置すると、円周方
向の大きな傷で1トラック全て再生できなくとも、パリ
ティセクタは他のブロックに配置されているので、この
パリティセクタに記録されているパリティと残りの情報
セクタの情報信号を再生すれば、再生不可能な情報セク
タの情報信号を再生することが可能になる。
【0057】(実施例4)本発明に係る第2のディスク
装置の実施例について説明する。本実施例では、光ディ
スク装置の基本構成については実施例1〜3と同様であ
り、光ディスク16上のパリティセクタおよびパリティ
計算対象セクタの配置が実施例1〜3と異なっている。
本実施例が対象とする光ディスクは、例えば片面300
Mバイトの記憶容量の3.5インチのディスクであり、
片面当たり16,000トラック、37セクタで構成さ
れ、セクタ当たり512バイトの情報が記録できるが、
本実施例ではパリティの記録再生の説明の簡単のため、
光ディスクが3トラック、7セクタで構成され、1セク
タには1バイトの情報信号が記録でき、誤り訂正符号に
より1バイトの誤りが訂正できるが、情報信号と誤り訂
正符号が同時に誤る場合は、情報信号の誤りが訂正でき
ないとする。
【0058】図5は、本実施例におけるパリティセクタ
およびパリティ計算対象セクタの配置を示す図であり、
セクタ1〜6に情報信号を記録し、トラック1のセクタ
7に第1のパリティ、トラック2のセクタ7に第2のパ
リティ、トラック3のセクタ7に第3のパリティをそれ
ぞれ記録するものとする。N=3とすると、セクタ番号
を3で割った余りが1である。セクタ番号を3で割った
余りが1となるセクタ1とセクタ4に対し第1のパリテ
ィ、余りが2となるセクタ2とセクタ5に対し第2のパ
リティ、余りが0となるセクタ3とセクタ6に対し第3
のパリティと、計3種類のパリティを付加し光ディスク
に記録する。
【0059】図6は、N=3のときの本実施例における
記録時のパリティ処理手順の一例を示す流れ図である。
第1のパリティP1は、セクタ番号を3で割った余りが
1となるトラック番号1〜3までのセクタ1とセクタ4
の情報信号の排他的論理和である。第2のパリティP2
は、セクタ番号を3で割った余りが2となるトラック番
号1〜3のセクタ2とセクタ5の情報信号の排他的論理
和である。第3のパリティP3は、セクタ番号を3で割
った余りが0となるトラック番号1〜3のセクタ3とセ
クタ6の情報信号の排他的論理和である。
【0060】まず、トラック1のセクタ1,セクタ4の
情報信号TK1ST1,TK1ST4と、トラック2の
セクタ1,セクタ4の情報信号TK2ST1,TK2S
T4と、トラック3のセクタ1,セクタ4の情報信号T
K3ST1,TK3ST4の排他的論理和を計算し、第
1のパリティP1を求める(ステップS1)。
【0061】次に、トラック1のセクタ2,セクタ5の
情報信号TK1ST2,TK1ST5と、トラック2の
セクタ2,セクタ5の情報信号TK2ST2,TK2S
T5と、トラック3のセクタ2,セクタ5の情報信号T
K3ST2,TK3ST5の排他的論理和を計算し、第
2のパリティP2を求める(ステップS2)。
【0062】次に、トラック1のセクタ3,セクタ6の
情報信号TK1ST3,TK1ST6と、トラック2の
セクタ3,セクタ6の情報信号TK2ST3,TK2S
T6と、トラック3のセクタ3,セクタ6の情報信号T
K3ST3,TK3ST6の排他的論理和を計算し、第
3のパリティP3を求め(ステップS3)、処理を終了
する。
【0063】図7は、同実施例における再生時のパリテ
ィ処理手順の一例を示す流れ図である。今、トラック1
のセクタ1に訂正符号で訂正できない誤りが生じて、ト
ラック1のセクタ1の情報信号が再生できなくなったも
のとする。トラック1のセクタ7の第1のパリティP1
と、トラック1のセクタ4の情報信号TK1ST4と、
トラック2のセクタ1の情報信号TK2ST1と、トラ
ック2のセクタ4の情報信号TK2ST4と、トラック
3のセクタ1の情報信号TK3ST1と、トラック3の
セクタ4の情報信号TK3ST4の排他的論理和を求め
ることにより、セクタ1の情報信号TK1ST1を再生
する(ステップS4)。
【0064】このようにして、トラック1のセクタ1の
情報信号を復元することができる。また、例えばトラッ
ク1セクタ2に誤り訂正符号で訂正できない誤りが生じ
たときは、第2のパリティP2とトラック番号1のセク
タ5とトラック番号2とトラック番号3のセクタ2とセ
クタ5の情報信号を使用して、誤りが生じたセクタの情
報信号を図7と同様に再生できることは、パリティの定
義から明らかである。
【0065】また、トラック3のセクタ3に誤り訂正符
号で訂正できない誤りが生じたときは、第3のパリティ
P3とトラック番号1とトラック番号2のセクタ3とセ
クタ6とトラック番号3のセクタ6の情報信号を使用し
て、誤りが生じたセクタの情報信号の再生が図7と同様
にできる。
【0066】このように、誤り訂正符号の能力を越えた
誤りが生じたセクタの情報信号は、パリティと残りの情
報信号から再生できる。図8は、本実施例により記録さ
れた情報の一例を示す図である。例えばトラック1のセ
クタ1,セクタ4と、トラック2のセクタ1,セクタ4
と、トラック3のセクタ1,セクタ4の情報信号10,
120,20,110,30,100の排他的論理和は
114であり、これがパリティとしてトラック1のセク
タ7に記録されている。また、トラック1のセクタ2,
セクタ5と、トラック2のセクタ2,セクタ5と、トラ
ック3のセクタ2,セクタ5の情報信号60,130,
50,140,40,150の排他的論理和は190で
あり、これがパリティとしてトラック2のセクタ7に記
録されている。さらに、トラック1のセクタ3,セクタ
6と、トラック2のセクタ3,セクタ6と、トラック3
のセクタ3,セクタ6の情報信号70,180,80,
170,90,160の排他的論理和は242であり、
これがパリティとしてトラック3のセクタ7に記録され
ている。
【0067】光ディスクの傷などの原因で、あるセクタ
に誤り訂正符号の能力を越える誤りが生じると、誤り訂
正符号では情報信号を再生することはできない。このよ
うな場合、パリティと残りの情報信号から再生する。例
えば、トラック1のセクタ1に誤り訂正符号の能力を越
える誤りが生じた場合、トラック1のセクタ4の情報信
号120と、トラック2のセクタ1,セクタ4の情報信
号20,110と、トラック3のセクタ1,セクタ4の
情報信号30,100と、トラック1のセクタ7のパリ
ティ114の排他的論理和を求めると10となり、トラ
ック1のセクタ1の失われた情報信号が得られる。これ
によりトラック1のセクタ1の情報信号を復旧させるこ
とができる。
【0068】図5の実施例では、パリティセクタがセク
タ番号7のセクタに固定されているために、ディスク半
径方向の大きな傷等で2個以上のパリティセクタが同時
に再生できなくなることがある。図10は、これを改善
した実施例であり、パリティセクタをトラック毎に情報
セクタと入れ替えて配置するようにしたものである。図
10の例では、パリティセクタを1トラックおきに1セ
クタずつずらしているが、隣り合うトラックの同一セク
タ番号のセクタにパリティを記録しないことを守れば、
パリティセクタの配置は自由である。
【0069】上述した実施例4では、パリティの記録再
生手順を簡単に説明するという趣旨から3トラック、7
セクタで構成される光ディスクについて説明したため、
パリティによる記憶領域の減少が約14%と大きい。実
際の光ディスク、例えば片面300Mバイトの記憶容量
の3.5インチのディスクは、16,000トラック、
37セクタでセクタ数で構成されるため、1トラックに
パリティセクタを1つ設けても記憶容量の減少は、3%
以下と少ない。
【0070】また、記録において一部のセクタの情報信
号を書き替える場合において、情報信号の書き替え後、
パリティ計算対象のセクタを光ディスクから読み出し、
パリティ計算後パリティを光ディスクに記録しなければ
ならない。この場合、情報信号とパリティの書き替えが
必要であるため、通常の書き替えより時間がかかる。こ
れを防ぐためには、パリティの変更に必要なセクタの情
報信号の読み出し、パリティ計算、パリティの光ディス
クへの記録を情報信号の書き替え後、コンピュ−タ等の
外部装置からの読み出しや書き込み要求が無いときに行
えば良い。すなわち、外部装置からの読み出し/書き込
み要求が無い空き時間を使用してパリティ計算、書き替
えを行う。このため情報信号の書き替え時間は、従来と
同じである。また、記憶容量が100Kバイト以上と大
きい画像デ−タでは、1組以上のパリティを画像デ−タ
毎に対して適用すれば、画像デ−タの書き替えと同時に
パリティ計算を行い、画像デ−タに引き続きパリティを
光ディスクに記録できるので、処理の効率が良い。
【0071】従来例では、前述したように訂正符号の能
力を越えない範囲でディスクの劣化、傷などで誤りが多
くなったセクタの使用を止めて代替セクタを割り当て、
この代替セクタに情報信号を移し替える方法がとられて
いる。本実施例では、代替セクタへの情報信号の移し替
えは誤り訂正符号の能力を越えた誤りが生じてからで良
いことが明らかであり、代替セクタへの情報信号の移し
替え数は、従来例より少ない。従って、代替によってア
クセス回数が増加し、情報の記録、再生時間が遅くなる
ことを防ぐことができる。
【0072】また、本実施例では3で割った余りが1,
2,0となるセクタ番号のセクタ毎に異なる3種類のパ
リティを計算して光ディスクに記録するため、同一トラ
ック番号のトラックの隣り合う3つのセクタに誤り訂正
符号の能力を越えた誤りが生じても、パリティを用いて
このセクタの情報信号を再生することができる。
【0073】また、図8においてトラック3のセクタ3
が誤りが増えて再生ができないとする。パリティを用い
た再生を行うには、トラック1のセクタ3,セクタ6の
情報信号と、トラック2のセクタ3とセクタ6の情報信
号と、トラック3のセクタ6の情報信号と、トラック3
のセクタ7のパリティを再生しなければならない。この
ため、光ヘッド16はトラック3をアクセスしてセクタ
3に移動し、情報信号が再生不可能であることを確認し
た後、トラック1のセクタ3,セクタ6と、トラック2
のセクタ3,セクタ6と、トラック3のセクタ6,セク
タ7に順次移動することになり、アクセスが3回になる
ので、再生に時間がかかる。これを防ぐにはトラックバ
ッファ17の使用が効果的である。
【0074】例えば、トラックバッファ17の容量に相
当するトラック数に少なくとも1組以上のN種類のパリ
ティを記録すれば、パリティを必要とする再生に際して
は再生に必要な情報信号とパリティをトラックバッファ
17に格納した後、トラックバッファ17の内容を読み
出して行えるので、パリティ計算処理のための光ヘッド
16の再移動は、不要である。
【0075】なお、本実施例では1つのパリティで1セ
クタ分の情報の訂正能力しかないため、パリティ計算対
象セクタで2セクタ以上の誤り訂正符号の能力を越える
誤りが生じる場合は、情報信号を再生できない。しかし
パリティを拡張してハミング距離を大きくすれば、訂正
できることは、符号理論から明らかである。また、利用
者にパリティを必要とする情報信号の再生が発生したこ
とを警告するための表示部18を設けるか、あるいは外
部装置にその旨を伝達する手段を設けることにより、光
ディスク16の劣化状況を知らせることができる。これ
により、劣化した光ディスクに記録した情報信号を他の
光ディスク装置等の情報記憶装置でバックアップするこ
とを促すことができる。従って、光ディスク16の劣化
がさらに進んでパリティを用いても情報信号が正しく再
生できなくなる前に、この情報信号を他の光ディスク等
に移し替えることができるため、情報信号は失われな
い。さらに、代替による情報信号の記録、再生時間の増
加を防ぐことができるため、高速の転送速度が必要な動
画像情報の記録・再生にも本実施例は有効である。
【0076】また、従来ではトラック毎に1トラック内
のセクタのパリティを計算しパリティセクタを記録する
ことが行われる。このパリティセクタでは、1トラック
に1セクタだけの訂正が可能である。図5に示した実施
例においても、トラック毎にパリティセクタを記録して
いるが、隣り合うNセクタの誤り訂正(Nセクタのバー
スト誤り訂正)が可能であるため、同じパリティセクタ
量にもかかわらず誤り訂正能力が向上する。従って、パ
リティセクタ量を従来より増やすこと無くバースト誤り
訂正能力を向上することが可能である。
【0077】(実施例5)本発明に係る第3のディスク
装置の一実施例を説明する。実施例4では、同一トラッ
ク番号のトラックの隣り合うNセクタに誤り訂正符号の
能力を越える誤りがあっても、N種類のパリティを用い
て情報信号を正しく再生できることを説明した。しか
し、隣り合うトラックの同一セクタ番号のセクタに誤り
訂正符号の能力を越える誤りがあると、同一セクタ番号
のセクタには同じパリティを使用しているので、情報信
号を再生することができない。
【0078】そこで、トラック番号とセクタ番号を加算
し、その加算値をNで割った余りが1となるセクタに対
して第1のパリティ、余りが2となるセクタに対して第
2のパリティ、以降順に余りがN−1以下となるセクタ
に対して第N−1のパリティ、余りが0となるセクタに
対して第Nのパリティをそれぞれ計算して、光ディスク
16上のパリティセクタに記録すると、Nトラック以内
の同一セクタ番号のセクタが同じパリティを使用しない
ように配置されるため、同一トラック番号のNトラック
以内のN個の同一セクタ番号のセクタに誤り訂正符号の
能力を越えた誤りが生じても、パリティを用いて該セク
タの情報信号を再生することができる。
【0079】図9は、本実施例における光ディスク16
上のパリティセクタおよびパリティ計算対象セクタの配
置を示す図であり、トラック番号とセクタ番号を加算
し、その加算値を3で割った余りに対して、3種類のパ
リティを付加する。これにより3トラック以内の隣り合
うトラックの同一セクタ番号のセクタは、異なるパリテ
ィが使用される。このため、隣り合うトラックの同一セ
クタ番号のセクタに誤り訂正符号の能力を越える誤りが
あっても、3トラック以内であれば再生が可能である。
図9では、1トラックおきに1セクタずつずらしている
が、隣り合うNトラックの同一セクタ番号のセクタが同
じパリティを使用しないことを守れば、配置は自由であ
る。
【0080】例えば、図12ではトラック番号とセクタ
番号を加算し更に1を加算したもの(トラック番号+セ
クタ番号+1)を3で割った余りに対して3種類のパリ
ティを付加する。これにより、3トラック以内の隣り合
うトラックの同一番号セクタは異なるパリティが使用さ
れる。このため隣り合うトラックの同一番号セクタに誤
り訂正符号の能力を越える誤りがあっても、3トラック
以内であれば再生が可能である。
【0081】また、この例ではパリティセクタをセクタ
7としたため、ディスク半径方向の大きな傷等で2個以
上のパリティセクタが同時に再生できなくなることがあ
る。これを防ぐには、例えば図11に示すようにパリテ
ィセクタをトラック毎に情報セクタと入れ替えて記録す
れば良い。図11では、パリティセクタを1トラックお
きに1セクタずつずらしているが、隣り合うトラックの
同一セクタ番号のセクタにパリティを記録しないことを
守れば、配置は自由である。
【0082】(実施例6)本発明の第4のディスク装置
の一実施例を説明する。本実施例は、光ディスク装置の
基本構成については実施例1〜5と同様であり、光ディ
スク16上のパリティセクタおよびパリティ計算対象セ
クタの配置が実施例1〜5と異なっている。本実施例で
は、L本(lは1以上の整数)のトラックおきのM本
(Mは2以上の整数)のトラックからなる情報記録ブロ
ックに対してパリティを計算し、このパリティを誤り訂
正符号が付加された情報信号と共に光ディスク16に記
録する。そして、誤り訂正符号を用いても情報信号が再
生できないとき、このパリティを用いて情報信号を再生
する。ここでは、L=99,M=2とする。
【0083】図13は、本実施例におけるパリティセク
タおよびパリティ計算対象セクタの配置を示す図であ
る。今、トラック番号x,セクタ番号yで示されるセク
タをS(x,y)とすると、第1のパリティはS(1,
1) xor S(1,2)xor S(1,3) x
or ……… xor S(1,12) xor S
(101,1) xor S(101,2) xor
S(101,3) xor ……… xor S(10
1,11)である。但し、xorは排他的論理和の演算
子である。これはトラック1のセクタ1〜セクタ12
と、L=99トラック置いて離れたトラック101のセ
クタ1〜セクタ11の情報信号の排他的論理和を計算し
てパリティとし、これをトラック101のセクタ12に
記録することを意味する。
【0084】同様に、第2〜第100のパリティを求
め、情報信号と共に光ディスク16に記録する。また、
トラック201以降も同様にL=99トラックおきのM
=2本のトラックからなる情報記録ブロックに対してパ
リティを計算し、情報信号と共に光ディスク16に記録
する。
【0085】パリティの定義から、第nパリティの計算
対象の23個の情報セクタの中で、1セクタでも誤り訂
正符号では再生不能なセクタが生じたとき、残りの22
個の情報セクタと第nのパリティセクタとの排他的論理
和を計算することにより、再生不能なセクタの情報信号
が再生可能である。例えば、トラック1のセクタ1の情
報信号が誤り訂正符号を使用しても再生できないとき
は、トラック1のセクタ2〜セクタ12と、トラック1
01のセクタ1〜セクタ11の情報セクタの情報信号
と、トラック101のセクタ12のパリティセクタの排
他的論理和を計算することにより、トラック1のセクタ
1の情報信号を再生することができる。
【0086】これらのパリティ計算対象セクタの配置を
表現したのが図13であり、99トラック置きの2トラ
ックからなる情報記録ブロックに対してパリティが計算
されることを示している。このようにパリティセクタを
定義すると、隣り合う100トラックは、それぞれ異な
るパリティ計算対象となるため、隣り合う100トラッ
クにおいて同一セクタ番号のセクタに誤り訂正符号の能
力を越えた誤りが生じても、パリティを用いてこのセク
タの情報信号を再生することができる。
【0087】言い換えると、半径方向に隣り合う100
個のセクタに訂正符号の能力を越えた誤りが生じても、
100個のパリティを用いて情報信号の再生ができるこ
とを意味する。また、円周方向に大きな連続誤りが起き
ると、同じパリティ対象のセクタが2個以上誤る可能性
があるので、本パリティの定義から直すことができな
い。トラック幅は1μ程度と小さいので、半径方向の連
続誤りが起こり易いが、円周方向のセクタ間隔は数ミリ
と大きいため、円周方向の連続誤りが起こる確率は少な
い。よって通常は、本実施例によるパリティ計算の手法
で十分である。
【0088】また、従来ではトラック毎に1トラック内
のセクタのパリティを計算してパリティセクタに記録す
ることが行われており、このパリティセクタでは1トラ
ックに1セクタだけの訂正が可能である。しかし、従来
と同様に1トラック毎にパリティを1セクタ付加すると
情報記録容量に占めるパリティセクタ記録容量は、1/
12=8%と高い。図13に示した実施例によれば、2
トラック当たり1個のパリティセクタを配置しているの
で、パリティセクタ数は従来の1/2であり、情報記録
容量に占めるパリティセクタ記録容量は、1/24=4
%と低くなる。
【0089】本実施例では、トラック方向の100トラ
ック分の長さ(トラックピッチが1μmで0.1mm程
度)の連続バースト誤りに対応できるが、これでも不十
分なときはLを99トラックより増やせば良く、その値
は自由であり、光ディスク16の仕様に応じた実用的な
間隔を選べば良い。このように実用的な誤り訂正能力を
落とすことなく、パリティセクタ量を従来より減らすこ
とが可能である。
【0090】また、本実施例では1つのパリティで1セ
クタ分の情報信号の誤り訂正能力しかないため、パリテ
ィ計算の対象となるセクタで2セクタ以上にわたり誤り
訂正符号の能力を越える誤りが生じる場合は、情報信号
を再生きない。しかし、パリティを拡張してハミング距
離を大きくすれば誤り訂正ができることは、符号理論か
ら明らかである。
【0091】(実施例7)本発明に係る第4のディスク
装置の他の実施例について説明する。光ディスク16
は、15,000トラック、6セクタで構成され、セク
タ当たり2048バイトの情報信号を記録できるものと
する。
【0092】図14は、本実施例におけるパリティセク
タおよびパリティ計算対象セクタの配置を示す図であ
り、図13に示した実施例6と基本的に同様であるが、
本実施例では、L=99、M=3としている。この場
合、例えば第1のパリティは、トラック1のセクタ1〜
12と、99トラック置いて離れたトラック101のセ
クタ1〜セクタ12と、更に99トラック置いて離れた
トラック201のセクタ1〜セクタ11の情報セクタの
情報信号の排他的論理和であり、トラック201のセク
タ12に記録される。つまり第1のパリティは、100
トラック毎のトラック1、トラック101、トラック2
01の3本のトラック上の情報セクタに対して付加され
る。
【0093】同様に、第2〜第100のパリティを計算
し、情報信号と共に光ディスク16に記録する。また、
トラック301以降も同様に99トラックおきの3本の
トラックからなる情報記録ブロックに対してパリティを
計算し、情報信号と共に光ディスク16に記録する。
【0094】パリティの定義から、第nパリティの計算
対象の35個の情報セクタの中で、1セクタでも誤り訂
正符号では再生不能なセクタが生じたとき、残りの34
個の情報セクタと第nのパリティセクタとの排他的論理
和を計算することにより、再生不能なセクタの情報信号
が再生可能である。このようにパリティセクタを定義す
ると、隣り合う100トラックはそれぞれ異なるパリテ
ィの計算対象となるため、同一セクタ番号のセクタの隣
り合う99トラックに誤り訂正符号の能力を越えた誤り
が生じても、パリティを用いてこのセクタの情報信号を
再生することができる。言い換えると、半径方向に隣り
合う100個のセクタに誤り訂正符号の能力を越えた誤
りが生じても、100個のパリティを用いて情報信号の
再生ができることを意味する。
【0095】本実施例では、3トラックにパリティセク
タを1セクタ記録しているので、パリティ量は従来の1
/3であり、情報記録容量に占めるパリティセクタ記録
容量は1/36=3%と低くなる。
【0096】このようにMの数を増やすことによって、
よりパリティ量を減らすことが可能である。しかし、パ
リティを使用して再生を行うときに、Lトラックおきの
M本のトラックにアクセスするためアクセス回数が増え
るため再生時間が長くなるので、光ディスク16の仕様
に応じた実用的なMを選べば良い。概ね情報記録容量に
占めるパリティセクタ記録容量は5%以下であれば、情
報記憶容量の大幅な低下がないと言える。
【0097】本発明のディスク装置、特に第4のディス
ク装置はZCAV方式等のディスク半径方向に分割した
複数のゾーン毎にセクタ数の異なる光ディスクに対して
も適用が可能である。ZCAV方式では、ゾーン毎に記
録・再生クロックの周波数を切り替えるので、複数ゾー
ンにまたがるパリティ処理には時間が掛かる。これを避
けるには、LトラックおきのM本のトラックからなる情
報記録ブロックを複数ゾーンにまたがることなく各々の
ゾーン内に配置すればよい。このようにすると、1つの
ゾーン内でパリティ処理を行える配置となるので、ゾー
ン切り替えによる記録再生クロックの周波数切り替えに
伴う処理速度の低下の影響を避けることができる。
【0098】(実施例8)本実施例では、本発明に係る
第4のディスク装置におけるLの設定法について説明す
る。
【0099】図15は図1中の光ヘッド15とその駆動
部の構成を示す簡略化して示す図である。光ヘッド15
は、半導体レーザなどの光源21からの光を対物レンズ
22によって光ディスク16上に集束させる。対物レン
ズ22は、ボイスコイルモータなどによる微動アクチュ
エータ23によって光ディスク16の半径方向に移動可
能となっている。また、光源21と対物レンズ22およ
び微動アクチュエータ23等を含む可動部24は、リニ
アモータ26などを含む粗動アクチュエータ25により
光ディスク16の半径方向に移動可能となっている。
【0100】ここで、粗動アクチュエータ25は可動部
24を光ディスク16の半径方向に光ディスク16の記
録領域全域にわたる図16の矢印31で示す範囲を移動
させることが可能である。しかし、粗動アクチュエータ
25は重量のある光学ヘッド15の可動部24全体を動
かすものであるため、光ディスク16上の所望トラック
に対するアクセス速度は遅く、移動精度も低い。これに
対して、微動アクチュエータ23は軽量の対物レンズ2
2のみを動かすものであるため、アクセス速度が速く、
また移動精度も高いが、その移動範囲は図16の矢印3
2で示すように狭く、最大でも400μm以下である。
【0101】従って、L本のトラックにより形成される
領域の記録媒体半径方向の距離(=L×トラックピッ
チ)を400μm以下とすることにより、パリティを用
いた再生を行う際の光ディスク16に対する光ヘッド1
5のアクセス時間を短縮することができる。すなわち、
微動アクチュエータ23による高速アクセスのみでL本
のトラックおきのM本のトラックからなる情報記録ブロ
ック内を移動できることになる。この場合、最適なLの
数はトラックピッチに依存して決まり、例えばトラック
ピッチが1μmならLは400本以下ということにな
る。先の実施例6および7ではL=99であり、この条
件を満足している。
【0102】(実施例9)本発明に係る第5のディスク
装置の一実施例を説明する。本実施例は、光ディスク装
置の基本構成については実施例1と同様であり、光ディ
スク16上のパリティセクタおよびパリティ計算対象セ
クタの配置が実施例1と異なっている。光ディスク16
は、15,000トラック、6セクタで構成され、セク
タ当たり2048バイトの情報信号を記録できるものと
する。
【0103】本実施例では、Lトラックおきの連続する
N本(Nは2以上の整数)のトラックをそれぞれ有する
M個(Mは2以上の整数)の情報記録ブロックに対し、
トラック方向およびセクタ方向に隣接するN個のセクタ
に対してそれぞれ異なるN個のパリティを計算し、誤り
訂正符号が付加された情報信号と共に光ディスク16に
記録する。そして、誤り訂正符号を使用しても再生がで
きないとき、このパリティを用いて情報信号を再生す
る。ここでは、L=99,N=2,M=2とする。
【0104】図17は、本実施例におけるパリティセク
タおよびパリティ計算対象セクタの配置を示す図であ
る。今、トラック番号x,セクタ番号yで示されるセク
タをS(x,y)とすると、第1のパリティはS(1,
1) xor S(1,3) xor S(1,5) xor S(2,2) xor
S(2,4) xor S(2,6) xor S
(101,1) xor S(101,3) xor
S(101,5) xor S(102,2) xor
S(102,4)である。但し、xorは排他的論理
和の演算子である。これはトラック1のセクタ1,3,
5と、トラック2のセクタ2,4,6と、100トラッ
ク離れたトラック101のセクタ1,3,5と、トラッ
ク102のセクタ2,4の情報信号の排他的論理和を計
算してパリティとし、これをトラック102のセクタ6
に記録することを意味する。
【0105】同様に、第2のパリティはトラック1のセ
クタ2,4,6と、トラック2のセクタ1,3,5と、
99トラック離れたトラック101のセクタ2,4と、
トラック102のセクタ1,3,5の情報信号の排他的
論理和を計算してパリティとし、これをトラック101
のセクタ6に記録する。
【0106】以降、トラックi,i+1,100+i,
100+i+1についても、同様にパリティを計算す
る。ここで、iは3,5,7…99である。さらに、ト
ラック200以降も98トラック離れた連続2トラック
をそれぞれ有する2個の情報記録ブロックに対し、同様
にパリティを計算する。
【0107】パリティの定義から、第nパリティの計算
対象の11個の情報セクタの中で、1セクタでも誤り訂
正では再生不能なセクタが生じたとき、残りの10個の
情報セクタと第nのパリティセクタとの排他的論理和を
計算することにより、再生不能なセクタの情報信号のが
再生可能である。例えば、トラック1のセクタ1が誤り
訂正符号を使用しても再生できないときは、トラック1
のセクタ3,5とトラック2のセクタ2,4,6とトラ
ック101のセクタ1,3,5とトラック102のセク
タ2,4の情報セクタとトラック102のセクタ6のパ
リティセクタの排他的論理和を計算することにより、ト
ラック1のセクタ1の情報信号を再生することができ
る。
【0108】これらのパリティの計算対象セクタを図で
表現したのが図17であり、98トラック置きの連続す
る2トラックをそれぞれ有する2個の情報記録ブロック
のセクタに対してパリティが計算されることを示す。ま
た、トラック方向とセクタ方向に連続する2セクタが異
なるパリティ配置となっている。このようにパリティセ
クタを定義すると、隣り合う100トラックはそれぞれ
異なるパリティの計算対象となるため、隣り合う100
トラックの同一セクタ番号のセクタに誤り訂正符号の能
力を越えた誤りが生じても、パリティを用いてそのセク
タの情報信号を再生することができる。また、同一トラ
ックの隣り合う2セクタは、異なるパリティの計算対象
となるので、同一トラック内の連続する2セクタに誤り
訂正符号の能力を越えた誤りが生じてもパリティを用い
てこのセクタの情報を再生することができる。
【0109】言い換えると、半径方向に隣り合う100
個のセクタに誤り訂正符号の能力を越えた誤りが生じて
も、100個のパリティを用いて情報信号の再生ができ
ることを意味する。また、同じトラックのセクタに2個
連続して誤り訂正符号の能力を越えた誤りが生じても、
情報信号の再生が可能である。
【0110】従来では、トラック毎に1トラック内のセ
クタのパリティを計算し、パリティセクタを記録するこ
とが行われる。このパリティセクタでは、1トラックに
1セクタだけの誤りが訂正可能である。これに対し、本
実施例では2トラックにパリティセクタを記録している
ので、パリティセクタ数は1/2であり、情報記録容量
に占めるパリティセクタ記録容量が従来より少なくな
る。
【0111】本実施例では、トラック方向の100トラ
ック分の長さ(トラックピッチが1μmで0.1mm程
度)の連続バースト誤りに対応できるが、これでも不十
分なときはLを98トラックより増やせば良く、その値
は自由であり、光ディスク16の仕様に応じた実用的な
間隔を選べば良い。このように実用的な誤り訂正能力を
落とすことなく、パリティセクタ量を従来より減らすこ
とが可能である。
【0112】また、本実施例では1つのパリティで1セ
クタ分の情報信号の誤り訂正能力しかないため、パリテ
ィ計算の対象となるセクタで2セクタ以上にわたり誤り
訂正符号の能力を越える誤りが生じる場合は、情報信号
を再生きない。しかし、パリティを拡張してハミング距
離を大きくすれば誤り訂正ができることは、符号理論か
ら明らかである。
【0113】(実施例10)本発明に係る第5のディス
ク装置の他の実施例を説明する。図18は、本実施例に
おけるパリティセクタおよびパリティ計算対象セクタの
配置を示す図であり、L=97,N=3,M=2とした
場合の例である。この例では、同一トラックの連続する
3セクタが異なるパリティとなるので、同一番号トラッ
クの3セクタ以内の連続する誤りをパリティを使用して
誤りを訂正することが可能である。光ディスク16の半
径方向はL=97となっているので、100トラック以
内の同一番号セクタの誤りをパリティを用いて訂正する
ことが可能である。
【0114】(実施例11)本発明に係る第5のディス
ク装置の別の実施例を説明する。図19は、本実施例に
おけるパリティセクタおよびパリティ計算対象セクタの
配置を示す図であり、L=98,N=2、M=3とした
場合の例である。この例では、M=3として3トラック
に1個のパリティを計算する。従って、パリティセクタ
数が従来の1/3となる。誤り訂正能力は、図17と同
様にL=98となっているので、100トラック以内の
同一番号セクタの誤りをパリティを用いて訂正すること
が可能であり、また図18と同様にN=2であるので、
同一トラックの連続する2セクタの誤りをパリティを用
い訂正することが可能である。
【0115】このようにMの数を増やすことによって、
よりパリティセクタ数を減らすことが可能である。しか
し、パリティを使用する再生を行うときにLトラックお
きのN*M本のトラックにアクセスするためのアクセス
回数が増えるため、再生時間が長くなる。よって、光デ
ィスク16の仕様で実用的なMを選べば良い。概ね情報
記録容量に占めるパリティセクタ記録容量は5%以下で
あれば、情報記憶容量の大幅な低下がないと言える。
【0116】上述した実施例9〜11では、パリティが
情報記録セクタと同じトラック上にあるため、情報信号
を連続で再生するときにパリティセクタを除いて再生す
る必要がある。このため、光ディスクのコントロールシ
ーケンスが複雑になり、データ転送速度が若干遅くなる
ことが考えられる。しかし、パリティを記録する専用の
トラックをディスクに用意してここにパリティのみを記
録すれば、情報記録セクタはトラックで連続となるた
め、データの転送速度が遅くなることを防ぐことが可能
である。
【0117】上述した第5のディスク装置は、第4のデ
ィスク装置と同様にZCAV方式等のディスク半径方向
に分割した複数のゾーン毎にセクタ数の異なる光ディス
クに対しても適用が可能である。ZCAV方式では、ゾ
ーン毎に記録・再生クロックの周波数を切り替えるの
で、複数ゾーンにまたがるパリティ処理には時間が掛か
る。これを避けるには、LトラックおきのM本のトラッ
クからなる情報記録ブロックを複数ゾーンにまたがるこ
となく各々のゾーン内に配置すればよい。このようにす
ると、1つのゾーン内でパリティ処理を行える配置とな
るので、ゾーン切り替えによる記録再生クロックの周波
数切り替えに伴う処理速度の低下の影響を避けることが
できる。
【0118】さらに、実施例8で説明したと同様に、第
5のディスク装置においても、L本のトラックにより形
成される領域の記録媒体半径方向の距離(=L×トラッ
クピッチ)を400μm以下とすることにより、パリテ
ィを用いた再生を行う際の光ディスク16に対する光ヘ
ッド15のアクセス時間を短縮することができる。すな
わち、図15中に示した微動アクチュエータ23による
高速アクセスのみでL本のトラックおきのM本のトラッ
クからなる情報記録ブロック内を移動できることにな
る。この場合、最適なLの数はトラックピッチに依存し
て決まり、例えばトラックピッチが1μmならLは40
0本以下ということになる。上述した実施例9〜11で
はL=98またはL=97であり、この条件を満足して
いる。
【0119】なお、以上の実施例では全て光ディスク装
置に本発明を適用した場合について述べたが、本発明は
磁気ディスク装置にも適用が可能であることはいうまで
もない。その他、本発明は種々変形して実施することが
できる。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
の効果が得られる。第1のディスク装置によれば、記録
媒体のN本のトラックおよびN個のセクタからなる情報
記録ブロックに対してトラック番号およびセクタ番号が
共に異なるN個のセクタ毎に1個の計N個のパリティを
計算する、すなわちN本のトラック内の同一セクタ番号
のセクタが同じパリティを使用しないようにパリティ計
算を行ってパリティセクタを配置する。従って、N本の
トラック内の同一セクタ番号のN個のセクタに誤り訂正
符号の能力を越えた誤りが生じても、パリティを用いて
そのセクタの情報信号を再生することができる。また、
N本のトラック内の同一トラック番号のセクタが同じパ
リティを使用しないようにパリティ計算を行ってパリテ
ィセクタを配置するため、同一トラック番号のトラック
内のN個のセクタに誤り訂正符号の能力を越えた誤りが
生じても、パリティを用いてそのセクタの情報信号を再
生することができる。要するに、セクタ方向、トラック
方向ともN個のセクタのバ−スト誤りを訂正することが
可能であり、これら両方向において隣り合うN個のセク
タに誤り訂正符号の能力を越えた誤りが生じても、N個
のパリティを用いて情報信号の再生ができる。さらに、
パリティセクタは1トラック当たり1個でよいため、パ
リティセクタ量を従来より増やすことなくバースト誤り
訂正能力が向上する。
【0121】第2のディスク装置によれば、セクタ番号
をN(但し、Nは1以上の自然数)で割った余りが1と
なるセクタに対して第1のパリティ、余りが2となるセ
クタに対して第2のパリティ、以降順に余りがN−1以
下となるセクタに対して第N−1のパリティ、余りが0
となるセクタに対して第Nのパリティを計算する、つま
り同一トラック番号のトラック内の隣り合うN個のセク
タがそれぞれ異なるパリティを使用するようにパリティ
計算を行ってパリティセクタを配置する。従って、この
N個のセクタ内に誤り訂正符号の能力を越えた誤りが生
じても、パリティを用いてそのセクタの情報信号を再生
することができる。
【0122】第3のディスク装置によれば、トラックの
各々に付けられているトラック番号および前記セクタの
各々に付けられているセクタ番号を加算した値をN(但
し、Nは1以上の自然数)で割った余りが1となるセク
タに対して第1のパリティ、余りが2となるセクタに対
して第2のパリティ、以降順に余りがN−1以下となる
セクタに対して第N−1のパリティ、余りが0となるセ
クタに対して第Nのパリティを計算する、つまりNトラ
ック以内の同一セクタ番号のセクタが同じパリティを使
用しないようにパリティ計算を行ってパリティセクタを
配置する。従って、同一トラック番号のNトラック以内
のN個の同一セクタ番号のセクタに誤り訂正符号の能力
を越えた誤りが生じても、パリティを用いてそのセクタ
の情報信号を再生することができる。
【0123】第4のディスク装置によれば、記録媒体の
L本(Lは1以上の整数)のトラックおきのM本(Mは
2以上の整数)のトラックからなる情報記録ブロックに
対してパリティを計算する、つまりL本のトラック以内
の同一セクタ番号のセクタが同じパリティを使用しない
ようにパリティを計算してパリティセクタを配置する。
従って、L本のトラック以内の同一セクタ番号のL個の
セクタに誤り訂正符号の能力を越えた誤りが生じても、
パリティを用いてそのセクタの情報信号を再生すること
ができる。また、パリティセクタの数はトラックM本当
たり1個であり、従来の1/Mとなる。
【0124】第5のディスク装置によれば、記録媒体の
L本(Lは1以上の整数)のトラックおきの連続するN
本(Nは2以上の整数)のトラックをそれぞれ有するM
個(Mは2以上の整数)の情報記録ブロックに対して、
トラック方向およびセクタ方向に隣接するN個のセクタ
に対してそれぞれ異なるN個のパリティを計算すること
により、L本のトラック以内の同一セクタ番号のセクタ
が同じパリティを使用しないようにパリティを計算して
パリティセクタを配置する。従って、L本のトラック以
内の同一セクタ番号のL個のセクタに誤り訂正符号の能
力を越えた誤りが生じても、パリティを用いてそのセク
タの情報信号を再生することができる。また、同一トラ
ック番号のトラック内の連続するN個のセクタが同じパ
リティを使用しないようにパリティを計算してパリティ
セクタを配置するため、同一トラック番号のトラックの
N個以内の連続するセクタに誤り訂正符号の能力を越え
た誤りが生じても、パリティを用いてそのセクタの情報
信号を再生することができる。すなわち、トラック方向
(半径方向)にLセクタ、セクタ方向(円周方向)にN
セクタのバースト誤りの訂正が可能である。さらに、パ
リティセクタの数はトラックM本当たり1個であり、従
来の1/Mとなる。
【0125】また、第4または第5のディスク装置にお
いて、L本のトラックにより形成される領域の記録媒体
半径方向の距離(=L×トラックピッチ)を400μm
以下とすることにより、パリティを用いた再生を行う際
の記録媒体に対する読み取り手段のアクセス時間を短縮
できる。
【0126】さらに、第1〜第5のディスク装置におい
て、パリティを記録媒体上のトラック番号およびセクタ
番号が異なるパリティセクタに記録することにより、ト
ラック方向に大きな傷が生じても複数のパリティセクタ
が再生不可能となることが少なく、パリティを用いた情
報信号の再生をより確実に行うことができる。
【0127】また、一時記憶手段であるトラックバッフ
ァに所定トラック数分の記録データを記憶しておき、誤
り訂正符号を用いて前記情報信号を再生できないとき、
読み取られた記録データ中のパリティとトラックバッフ
ァに記憶した記録データ中のパリティを用いて情報信号
の再生を行うようにすれば、パリティ計算の対象となる
セクタが複数のトラックに分散して配置されていても、
読み取り手段であるヘッドを頻繁に移動させることなく
パリティをを用いた再生を容易に行うことができる。
【0128】さらに、記録媒体を1トラック当たりのセ
クタ数がゾーン毎に異なる複数のゾーンに分割し、情報
記録ブロックを複数のゾーンにまたがることなく各ゾー
ン内に配置することにより、パリティを用いた再生をゾ
ーン内で完結でき、ゾーン間にまたがるパリティ処理が
不要となるので、ゾーン切り替えによる処理速度の低下
を避けることができる。
【0129】また、パリティを用いて情報信号を再生す
る状況が発生したとき、その情報信号を代替領域に移し
替えることにより、誤り訂正符号の能力を越えない範囲
で誤りが多くなったセクタの情報信号を代替領域へ移し
替える従来の方式に比較して代替領域への移し替えの頻
度が少なくなるため、代替によるアクセス回数が減少
し、記録、再生時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る光ディスク装置の構成
を示すブロック図
【図2】本発明に係る第1のディスク装置の一実施例に
おけるパリティセクタおよびパリティ計算対象セクタの
配置を示す図
【図3】本発明に係る第1のディスク装置の他の実施例
におけるパリティセクタおよびパリティ計算対象セクタ
の配置を示す図
【図4】本発明に係る第1のディスク装置の別の実施例
におけるパリティセクタの配置を示す図
【図5】本発明に係る第2のディスク装置の一実施例に
おけるパリティセクタおよびパリティ計算対象セクタの
配置を示す図
【図6】本実施例における記録時のパリティ処理手順を
示す流れ図
【図7】本実施例における再生時のパリティ処理手順を
示す流れ図
【図8】本発明に係る第2のディスク装置の一実施例に
おける光ディスク上の記録情報を示す図
【図9】本発明に係る第3のディスク装置の一実施例に
おけるパリティセクタおよびパリティ計算対象セクタの
配置を示す図
【図10】本発明に係る第3のディスク装置の他の実施
例におけるパリティセクタおよびパリティ計算対象セク
タの配置を示す図
【図11】本発明に係る第3のディスク装置の別の実施
例におけるパリティセクタおよびパリティ計算対象セク
タの配置を示す図
【図12】本発明に係る第3のディスク装置のさらに別
の実施例におけるパリティセクタおよびパリティ計算対
象セクタの配置を示す図
【図13】本発明に係る第4のディスク装置の一実施例
におけるパリティセクタおよびパリティ計算対象セクタ
の配置を示す図
【図14】本発明に係る第4のディスク装置の他の実施
例におけるパリティセクタおよびパリティ計算対象セク
タの配置を示す図
【図15】本発明における光ヘッドの粗動アクチュエー
タおよび微動アクチュエータの構成を説明するための概
略図
【図16】本発明における光ディスク上の粗動アクチュ
エータおよび微動アクチュエータの移動範囲を示す図
【図17】本発明に係る第5のディスク装置の一実施例
におけるパリティセクタおよびパリティ計算対象セクタ
の配置を示す図
【図18】本発明に係る第5のディスク装置の他の実施
例におけるパリティセクタおよびパリティ計算対象セク
タの配置を示す図
【図19】本発明に係る第5のディスク装置の別の実施
例におけるパリティセクタおよびパリティ計算対象セク
タの配置を示す図
【図20】従来のパリティセクタの配置例を示す図
【図21】従来のパリティセクタの他の配置例を示す図
【符号の説明】
11…データ入出力部 12…誤り訂正処理部 13…パリティ計算処理部 14…変復調部 15…光ヘッド 16…光ディスク 17…トラックバッファ 18…表示部 21…光源 22…対物レンズ 23…微動アクチュエータ 25…粗動アクチュエータ 26…リニアモータ 31…粗動アクチュエータの移動範囲 32…微動アクチュエータの移動範囲
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 20/10 301 A 7736−5D

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誤り訂正符号が付加された情報信号を所定
    のトラック番号が付けられた複数のトラック毎に所定の
    セクタ番号が付けられたセクタ単位でディスク状記録媒
    体に記録し、また該記録媒体に記録された情報信号を該
    セクタ単位で再生するディスク装置において、 前記記録媒体のN本のトラックおよびN個のセクタから
    なる情報記録ブロックに対してトラック番号およびセク
    タ番号が共に異なるN個のセクタ毎に1個の計N個のパ
    リティを計算するパリティ計算手段と、 このパリティ計算手段により計算されたパリティを前記
    誤り訂正符号が付加された情報信号と共に前記記録媒体
    に記録データとして記録する記録手段と、 この記録手段により前記記録媒体に記録され記録データ
    を読み取る読み取り手段と、 この読み取り手段により読み取られた記録データから前
    記情報信号を再生する再生手段とを備え、 前記再生手段は、前記読み取られた記録データから該デ
    ータ中の前記誤り訂正符号を用いて前記情報信号を再生
    できないとき該データ中の前記パリティを用いて前記情
    報信号を再生することを特徴とするディスク装置。
  2. 【請求項2】誤り訂正符号が付加された情報信号を所定
    のトラック番号が付けられた複数のトラック毎に所定の
    セクタ番号が付けられたセクタ単位でディスク状記録媒
    体に記録し、また該記録媒体に記録された情報信号を該
    セクタ単位で再生するディスク装置において、 前記セクタ番号をN(但し、Nは1以上の自然数)で割
    った余りが1となるセクタに対して第1のパリティ、余
    りが2となるセクタに対して第2のパリティ、以降順に
    余りがN−1以下となるセクタに対して第N−1のパリ
    ティ、余りが0となるセクタに対して第Nのパリティを
    計算するパリティ計算手段と、 このパリティ計算手段により計算されたパリティを前記
    誤り訂正符号が付加された情報信号と共に前記記録媒体
    に記録データとして記録する記録手段と、 この記録手段により前記記録媒体に記録された記録デー
    タを読み取る読み取り手段と、 この読み取り手段により読み取られた記録データから前
    記情報信号を再生する再生手段とを備え、 前記再生手段は、前記読み取られた記録データから該デ
    ータ中の前記誤り訂正符号を用いて前記情報信号を再生
    できないとき該データ中の前記パリティを用いて前記情
    報信号を再生することを特徴とするディスク装置。
  3. 【請求項3】誤り訂正符号が付加された情報信号を所定
    のトラック番号が付けられた複数のトラック毎に所定の
    セクタ番号が付けられたセクタ単位でディスク状記録媒
    体に記録し、また該記録媒体に記録された情報信号を該
    セクタ単位で再生するディスク装置において、 前記トラックの各々に付けられているトラック番号およ
    び前記セクタの各々に付けられているセクタ番号を加算
    した値をN(但し、Nは1以上の自然数)で割った余り
    が1となるセクタに対して第1のパリティ、余りが2と
    なるセクタに対して第2のパリティ、以降順に余りがN
    −1以下となるセクタに対して第N−1のパリティ、余
    りが0となるセクタに対して第Nのパリティを計算する
    パリティ計算手段と、 このパリティ計算手段により計算されたパリティを前記
    誤り訂正符号が付加された情報信号と共に前記記録媒体
    に記録データとして記録する記録手段と、 この記録手段により前記記録媒体に記録された記録デー
    タを読み取る読み取り手段と、 この読み取り手段により読み取られた記録データから前
    記情報信号を再生する再生手段とを備え、 前記再生手段は、前記読み取られた記録データから該デ
    ータ中の前記誤り訂正符号を用いて前記情報信号を再生
    できないとき該データ中の前記パリティを用いて前記情
    報信号を再生することを特徴とするディスク装置。
  4. 【請求項4】誤り訂正符号が付加された情報信号を所定
    のトラック番号が付けられた複数のトラック毎に所定の
    セクタ番号が付けられたセクタ単位でディスク状記録媒
    体に記録し、また該記録媒体に記録された情報信号を該
    セクタ単位で再生するディスク装置において、 前記記録媒体のL本(Lは1以上の整数)のトラックお
    きのM本(Mは2以上の整数)のトラックからなる情報
    記録ブロックに対してパリティを計算するパリティ計算
    手段と、 このパリティ計算手段により計算されたパリティを前記
    誤り訂正符号が付加された情報信号と共に前記記録媒体
    に記録データとして記録する記録手段と、 この記録手段により前記記録媒体に記録された記録デー
    タを読み取る読み取り手段と、 この読み取り手段により読み取られた記録データから前
    記情報信号を再生する再生手段とを備え、 前記再生手段は、前記読み取られた記録データから該デ
    ータ中の前記誤り訂正符号を用いて前記情報信号を再生
    できないとき該データ中の前記パリティを用いて前記情
    報信号を再生することを特徴とするディスク装置。
  5. 【請求項5】誤り訂正符号が付加された情報信号を所定
    のトラック番号が付けられた複数のトラック毎に所定の
    セクタ番号が付けられたセクタ単位でディスク状記録媒
    体に記録し、また該記録媒体に記録された情報信号を該
    セクタ単位で再生するディスク装置において、 前記記録媒体のL本(Lは1以上の整数)のトラックお
    きの連続するN本(Nは2以上の整数)のトラックをそ
    れぞれ有するM個(Mは2以上の整数)の情報記録ブロ
    ックに対して、トラック方向およびセクタ方向に隣接す
    るN個のセクタに対してそれぞれ異なるN個のパリティ
    を計算するパリティ計算手段と、 このパリティ計算手段により計算されたパリティを前記
    誤り訂正符号が付加された情報信号と共に前記記録媒体
    に記録データとして記録する記録手段と、 この記録手段により前記記録媒体に記録された記録デー
    タを読み取る読み取り手段と、 この読み取り手段により読み取られた記録データから前
    記情報信号を再生する再生手段とを備え、 前記再生手段は、前記読み取られた記録データから該デ
    ータ中の前記誤り訂正符号を用いて前記情報信号を再生
    できないとき該データ中の前記パリティを用いて前記情
    報信号を再生することを特徴とするディスク装置。
  6. 【請求項6】前記記録媒体の前記L本のトラックにより
    形成される領域の記録媒体半径方向の距離を400μm
    以下としたことを特徴とする請求項4または5に記載の
    ディスク装置。
  7. 【請求項7】前記記録手段は、前記パリティを前記記録
    媒体上のトラック番号およびセクタ番号が異なるパリテ
    ィセクタに記録することを特徴とする請求項1ないし6
    のいずれか1項に記載のディスク装置。
  8. 【請求項8】前記再生手段は、所定トラック数分の記録
    データを記憶する一時記憶手段を有し、前記読み取られ
    た記録データから該データ中の前記誤り訂正符号を用い
    て前記情報信号を再生できないとき該データ中の前記パ
    リティおよび該一時記憶手段に記憶された記録データ中
    のパリティを用いて前記情報信号を再生することを特徴
    とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のディス
    ク装置。
  9. 【請求項9】前記記録媒体は複数のゾーンに分割され、
    1トラック当たりのセクタ数がゾーン毎に異なるもので
    あり、前記情報記録ブロックは複数のゾーンにまたがる
    ことなく各ゾーン内に配置されることを特徴とする請求
    項1〜8のいずれか1項に記載のディスク装置。
  10. 【請求項10】前記パリティを用いて前記情報信号を再
    生する状況が発生したとき、該情報信号を前記記録媒体
    の代替領域に移し替える手段を有することを特徴とする
    請求項1〜9のいずれか1項に記載のディスク装置。
  11. 【請求項11】前記再生手段において前記パリティを用
    いて前記情報信号を再生する状況が発生したことを報知
    する報知手段を有することを特徴とする請求項1〜10
    のいずれか1項に記載のディスク装置。
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