JPH06103702A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JPH06103702A
JPH06103702A JP27112792A JP27112792A JPH06103702A JP H06103702 A JPH06103702 A JP H06103702A JP 27112792 A JP27112792 A JP 27112792A JP 27112792 A JP27112792 A JP 27112792A JP H06103702 A JPH06103702 A JP H06103702A
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Kenichi Ikeda
賢市 池田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ディスクの媒体特性の劣化、汚れ、傷など
で代替セクタへの代替が生じても他の代替の生じていな
い光ディスクから再生される情報との同期をとって正し
い再生を行うことができる情報記録再生装置を提供す
る。 【構成】 トラックが複数のセクタに分割された光ディ
スクをそれぞれ有する複数の光ディスク装置11,12
によって複数に分割された画像情報を同時に記録再生す
る情報記録再生装置において、各光ディスク装置11,
12における光ディスクの各々のトラック毎に1セクタ
以上の代替領域を設けるとともに、光ディスク上の誤り
が所定量以上に増加したセクタ内の画像情報を該セクタ
が属するトラックの代替領域に代替し、この代替される
代替領域の容量を越える数のセクタの代替要求が発生し
たとき該セクタ内の情報を異なる光ディスク装置の光デ
ィスクの代替領域に代替するための制御装置13および
トラックバッファ14を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク装置を用い
て画像情報などを記録再生する情報記録再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置は、電子計算機、画像フ
ァイル装置等の大容量の記憶装置として従来より利用さ
れているが、最近ではディジタル動画像のような情報量
が極めて多く、データ転送速度が高速の情報を記録再生
できる光ディスク装置の実用化が望まれている。ディジ
タル動画像のデータ転送速度は、ディジタルVTRのD
2規格で14.6Mbyte/秒と高い。光ディスク装置は
データ転送速度が高速の部類でも1.5Mbyte/秒程度
であるため、そのままではディジタル動画像の記録再生
は出来ない。
【0003】そこで、図8に示すように複数台の光ディ
スク装置を並列に接続し、画像情報を複数チャネルに分
割して複数台の光ディスク装置で同時に記録再生する画
像記録再生装置が考えられている。図8では、10台の
光ディスク装置81,82…を並列に接続し、同時に記
録再生を行っている。すなわち、記録時には画像変復調
器85で動画像をディジタルの画像情報に変換した後、
データ同期装置84で画像情報を10分割し、10台の
光ディスク装置に同時に書き込む。再生時には10台の
光ディスク装置から分割して記録した画像情報を同時に
読み出し、データ同期装置84で分割された画像情報の
同期をとって画像情報を復元する。その後、画像変復調
器85で画像情報を復調し、動画像を画像表示装置86
に表示する。
【0004】この場合、データ転送速度は1.5M*1
0=15Mbyte/秒となり、ディジタル動画像のデータ
転送速度と同等となる。このように複数の光ディスク装
置を並列接続して同時に記録再生することにより、ディ
ジタル動画像並のデータ転送速度を得ることができるた
め、ディジタル動画像の記録再生が可能となる。
【0005】しかし、このように画像情報を分割して複
数台の光ディスク装置で同時に記録再生する画像記録再
生装置では、次のような問題が生じる。
【0006】一般に、光ディスクは記録すべきトラック
が予め定められ、かつ該トラックが複数のセクタに分割
される。各々のセクタは、対応するトラック番号とセク
タ番号が予め記録されたフォーマット領域と、情報を記
録するデータ領域および誤り訂正領域からなる。光ディ
スクの誤り率は、10-5〜10-6であり、コンピュータ
システムや文書ファイル装置等に使用される情報記憶装
置で一般的に要求されている誤り率(10-11 〜10
-12 )より大きい。このため誤り訂正符号を用いること
で、要求される誤り率を満足している。
【0007】このような光ディスク装置について図15
を参照して説明する。情報の記録時には、コンピュータ
等の外部装置からデータ入出力装置91を介して情報を
取り込み、誤り訂正処理回路92で誤り訂正符号を付加
した後、変復調器93でディジタルデータ(情報、誤り
訂正符号)を電気信号に変調し、光ピックアップ94で
電気信号を光に変換して光ディスク95に書き込む。情
報の再生時には、光ディスク95上に記録された情報を
光ピックアップ94で読取って電気信号に変換し、変復
調器93でディジタルデータ(情報、誤り訂正符号)に
復調した後、誤り訂正処理器92で誤りを検出し、誤り
がある場合は訂正を行う。再生された情報はデータ入出
力装置91からコンピュータ等の外部装置に出力する。
【0008】光ディスクは、情報の記録面が汚れや傷の
付着から防ぐための保護層の表面とが離れていること
と、連続した誤り(バースト誤り)を分散させるためデ
ータがインターリーブ、つまり並べ換えられて記録され
ていることにより、小さい傷、ごみ、汚れによる影響が
少ないという特徴がある。従って、通常の記録/再生で
は、この誤り訂正符号を用いた記録再生方法で何等問題
はない。ところが、同一セクタの頻繁な記録再生、長期
間保存による光ディスクの媒体特性の劣化、光ディスク
の広い面積にわたる汚れや大きな傷などで、再生時に誤
り訂正符号の能力を越えた誤りが生じ、情報が正しく再
生されない事がある。
【0009】そこで、誤り訂正符号の能力を越えない範
囲で誤りが所定量以上に多くなったセクタについては使
用を止め、代替領域のセクタを割り当てて、そこに情報
を移し替える代替セクタの手法が用いられている。代替
領域は、情報の記録領域と離れたトラックにあることが
多く、情報を再生する際にアクセス回数(光ピックアッ
プを目的とするトラック、セクタ上に移動させる回数)
が増え、再生時間がかかる。
【0010】例えば情報Aは第1トラック1の第1〜第
4セクタに記録され、代替領域は第10トラックにある
とする。情報Aを再生するとき、まず光ピックアップを
第1トラック上に移動し、第1〜第4セクタに記録した
情報を読み取ることによって、情報Aを再生する。この
場合、代替セクタを必要としないときのアクセス回数は
1回である。次に、第1トラックの第3セクタが光ディ
スクの汚れ、傷などで誤りが増えたことにより代替セク
タが割り当てられ、この第3セクタの情報が代替領域で
ある第10トラックの第1セクタに移動したとする。情
報Aを再生するときは、まず光ピックアップを第1トラ
ック上に移動し、第1〜第2セクタに記録した情報を読
み取る。次に、光ピックアップを代替領域の第10トラ
ック上に移動し、第1セクタに記録した情報を読み取
る。続いて光ピックアップを第1トラック上に移動し、
第4セクタに記録した情報を読み取る。以上の操作によ
って情報Aを再生する。この場合のアクセス回数は3回
となり、情報Aを再生するのに要する時間が増える。
【0011】このように代替セクタへの情報の移し替え
が多くなると、情報の記録、再生時間が増加する。この
ため、図8に示したような複数台の光ディスク装置を用
いて複数チャネルに分割した画像情報を同時に記録再生
する画像記録再生装置において、ある光ディスク装置に
代替が起こると、代替領域のアクセスが生じて連続に画
像が再生できなくなり、他の代替が生じていない光ディ
スク装置との同期が取れなくなる。その結果、動画像が
とぎれてしまい、正しい再生ができない。
【0012】例えば、画像情報を4台の光ディスク装置
A,B,C,Dで再生するとき、通常は4台の光ディス
ク装置に動画像が分割されて連続に記録されているの
で、連続した動画像の再生ができる。ここで、光ディス
ク装置Aの画像情報に代替が生じた場合、再生時に光デ
ィスク装置Aの代替領域のアクセスが起こる。この間、
他の光ディスク装置B,C,Dでは画像情報が再生され
るが、光ディスク装置Aの画像情報は再生されない。ま
た、光ディスク装置Aにおいて代替領域から画像情報が
再生されたときは、光ディスク装置B,C,Dでは次の
画像情報を再生している。このため画像再生のための同
期が取れず、正しく動画像が再生されないことになる。
【0013】さらに、代替セクタは前述のように誤り訂
正符号の能力を越えない範囲での誤りには有効である
が、誤り訂正符号の能力を越えた誤りが生じると、記録
されたデータを正しく再生することができないため、代
替セクタへの情報の移行ができない。例えば、8個の誤
り訂正能力がある誤り訂正符号を用いるときに9個以上
の誤りがあると、誤りを訂正することができず、正しい
情報が得られない。従って、同一セクタの頻繁な記録再
生、長期間保存による媒体特性の劣化、大きな光ディス
クの汚れ、大きな傷などにより誤り訂正符号の能力を越
えた誤りが生じると、記録されたデータを正しく再生す
ることができないことになる。
【0014】代替セクタへの情報の代替は、誤り訂正符
号の能力で訂正できる誤りの個数では行わず、誤り訂正
符号の能力を越えたときが理想的である。しかし、誤り
訂正符号の能力を越えた誤りが生じてからでは、情報が
正しく再生されないため不可能である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、動画
像などの情報を分割して複数台並列に設けられた光ディ
スク装置で同時に記録再生する情報記録再生装置におい
ては、従来の光ディスク装置を使用すると媒体特性の劣
化、光ディスクの汚れで代替セクタによる代替が生じる
と、再生時にアクセスが生じるために、他の代替の生じ
ていない光ディスクの画像データとの同期がとれなくな
り情報の再生が正しく行われないという問題があった。
【0016】また、頻繁な記録再生、長期間保存による
媒体特性の劣化、光ディスクの広い面積の汚れおよび大
きな傷などで、再生時に誤り訂正符号の能力を越えた誤
りが生じると情報が正しく再生されず、さらに代替セク
タへの情報の代替が増加すると情報の記録・再生時間が
増加するという問題があった。
【0017】本発明の目的は、光ディスクの媒体特性の
劣化、光ディスクの汚れ、傷などで代替セクタへの代替
が生じても、他の代替の生じていない光ディスクから再
生される情報との同期をとって正しい再生を行うことが
できる情報記録再生装置を提供することにある。
【0018】本発明の他の目的は、再生時に誤り訂正符
号の能力を越えた誤りが生じたときでも正しく情報が再
生でき、さらに代替セクタへの情報の代替を減らして記
録・再生時間を短縮できる情報記録再生装置を提供する
ことにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は第1の目的を達
成するため、トラックが複数のセクタに分割された光デ
ィスクをそれぞれ有する複数の光ディスク装置によって
複数に分割された情報を同時に記録再生する情報記録再
生装置において、各光ディスク装置における光ディスク
の各々のトラック毎に1セクタ以上の代替領域を設ける
とともに、光ディスク上の誤りが所定量以上に増加した
セクタ内の画像情報を該セクタが属するトラックの代替
領域に代替する第1の代替手段と、この第1の代替手段
により代替される代替領域の容量を越える数のセクタの
代替要求が発生したとき該セクタ内の情報を該異なる光
ディスク装置の光ディスクの代替領域に代替する第2の
代替手段を備えたことを特徴とする。
【0020】この場合、代替領域に代替したセクタ内の
情報と代替した光ディスク装置の識別番号を併せて記録
することが望ましい。
【0021】また、再生した情報をトラック毎に1トラ
ック容量以上のバッファメモリ(トラックバッファ)に
一旦保持し、代替した情報を代替する前のセクタの順序
に従って該情報を出力する手段を有することを特徴とす
る。
【0022】本発明は第2の目的を達成するため、トラ
ックが複数のセクタに分割された光ディスクを有し、誤
り訂正符号を用いて情報を記録再生する情報記録再生装
置において、記録すべき情報のパリティを計算するパリ
ティ計算手段と、記録すべき情報を誤り訂正符号および
前記パリティ計算手段により計算されたパリティととも
に前記光ディスク上に記録する記録手段と、この記録手
段により記録された情報を誤り訂正符号およびパリティ
とともに再生する再生手段と、この再生手段により再生
された情報の誤りを再生された誤り訂正符号を用いて訂
正する誤り訂正手段と、この誤り訂正手段により訂正で
きない誤りが生じた情報を再生されたパリティを用いて
復元する手段とを備えることを特徴とする。
【0023】この場合、パリティを必要とする情報の再
生が発生したことを警告するための表示装置を備えた
り、あるいはその警告を外部装置に伝達する手段ことが
望ましい。さらに、パリティを必要とする情報の再生が
発生したとき該情報を代替領域に代替する手段を備える
ことが望ましい。
【0024】
【作用】本発明においては、代替領域が代替対象となる
情報の記録されているセクタが属するトラックにあるの
で、代替が起きてもトラック間のアクセスは生じない。
また、トラックバッファから読み出した情報を一旦保持
しておき、代替した情報を代替する前のセクタの順序に
従って該情報を出力することにより、再生される情報が
とぎれることがなく、動画像などの再生が正しく行われ
る。
【0025】さらに本発明では、再生時に誤り訂正符号
では訂正できないような誤りが生じたときは、パリティ
を用いて情報を復元することにより、頻繁な記録再生、
長期間保存による媒体特性の劣化、光ディスクの大きな
汚れや傷などに起因して再生時に誤り訂正符号の能力を
越えた誤りが生じることがあっても、情報が正しく復元
再生される。
【0026】また、代替セクタへの情報の代替を行う時
期は、誤り訂正符号による情報の復元ができなくなって
からで良いため、代替セクタへの情報の代替数が従来よ
り相対的に減少し、代替による情報の記録・再生時間の
増加を抑制できる。
【0027】
【実施例】図1は、本発明の一実施例に係る画像情報記
録再生装置の構成を示すブロック図であり、光ディスク
装置11,12、制御装置13、トラックバッファ1
4、画像変復調器15からなる。画像変復調器15に
は、画像表示装置16が接続されている。この実施例で
は、簡単のため2台の光ディスク装置A11、光ディス
ク装置B12を並列に接続した場合について示してい
る。光ディスク装置A11および光ディスク装置A12
の構成は、例えば図15に示した従来の光ディスク装置
と同様であるとする。
【0028】光ディスク装置内の光ディスクは、図2に
示すように3トラック/4セクタで構成されるセクタ1
〜3に分割した画像情報が記録される。セクタ4は、代
替領域である。
【0029】トラックバッファ14は、図3に示すよう
に8データ*2行構成であり、2トラックの画像情報を
保持することができる。図3におけるデータ1〜4とし
ては光ディスク装置A11内の光ディスクのセクタ1〜
4に、データ5〜8としては光ディスク装置B12内の
光ディスクのセクタ1〜4にそれぞれ対応した画像情報
が保持される。
【0030】画像情報の記録時において、画像変復調器
15で動画像情報をディジタルの画像情報に変換した
後、トラックバッファ14により画像情報を2チャネル
に分割して光ディスク装置A11、光ディスク装置B1
2内の光ディスクに同時に記録する。例えばフレーム1
の画像情報は、A1,B1に分割して光ディスク装置A
11、光ディスク装置B12内の図2で示す光ディスク
に記録される。同様にフレーム2,3,…9のフレーム
の画像情報は、それぞれ(A2,B2),(A3,B
3),…(A9,B9)に分割して光ディスク装置A1
1、光ディスク装置B12内の光デイスクに記録され
る。
【0031】画像情報の再生時においては、光ディスク
装置A11、光ディスク装置B12から、分割して記録
した画像情報を同時に読み出し、トラックバッファ14
にトラック単位で保持する。そして、制御装置13の制
御の下でトラックバッファ14の画像情報の同期をとっ
て、分割した画像情報を復元する。例えば、光ディスク
装置A11、光ディスク装置B12内の図2に示す光デ
ィスクから再生した画像情報A1,B1は、図3に示す
ようにトラックバッファ14にトラック単位で保持す
る。その後、図3のトラックバッファの第一行のデータ
1とデータ5を同時に読み出し、フレーム1の画像情報
として復号した後、画像変復調器15で動画像情報に復
調し、画像表示装置16に表示する。
【0032】同様に光ディスク装置A11、光ディスク
装置B12内の光デイスクから再生した画像情報(A
2,B2),(A3,B3),…(A9,B9)は、ト
ラックバッファ14にトラック単位で保持した後、フレ
ーム2,3,…9の画像情報として復号される。代替が
ないときは、このように画像情報の再生を行う。
【0033】次に、代替が起こったときの再生動作を述
べる。図4に示すように、光ディスク装置Aの光ディス
クのトラック1/セクタ2に誤り訂正符号の能力を越え
た誤りが生じ、その結果A2の画像情報がトラック1、
セクタ4の代替領域に記録されている。この代替領域に
は、代替が起きた情報A2と代替したセクタを特定する
ため、代替したセクタ番号が記録されている。再生時、
光ディスク装置A11、光ディスク装置B12内の光デ
ィスクから再生した画像情報は、図5に示すようにトラ
ックバッファ14にトラック単位で記録される。フレー
ム1の画像情報A1,B1は、トラックバッファ14の
図5の第一行のデータ1とデータ5から再生する。フレ
ーム2の画像情報A2は、代替が起きているためトラッ
クバッファ第一行のデータ2ではなく、データ4に保持
されている。よってフレーム2の画像情報A2、B2
は、図5のトラックバッファ14の第一行のデータ4と
データ6から再生する。
【0034】代替が行われたセクタと代替領域は、同じ
トラック上にあるため、光ピックアップを半径方向へ移
動するアクセス動作は行う必要がない。このため代替処
理は、アクセス時間の影響を全く受けない。
【0035】また、図5のトラックバッファ14の読み
出し順序を変えて代替した情報A2と、代替しない情報
B2の同期を取りフレーム2の画像情報を再生する。つ
まり代替した情報を代替する前のセクタの順序に従って
出力することにより、情報A2と情報B2の同期をとっ
て画像情報が正しく再生できる。
【0036】このように代替時にトラック間にわたるア
クセスが行われないこと、代替した情報を代替する前の
セクタの順序に従って出力することにより、代替が生じ
ても再生時に画像がとぎれることなく動画像の再生が行
える。
【0037】本実施例では、説明の簡単のため並列に接
続する光ディスク装置を2台としたが、さらに光ディス
ク装置を増やしても同様の構成が適用できることは明ら
かである。
【0038】次に、同一トラックで2セクタの代替が起
きたときの再生動作を述べる。図6に示すように、光デ
ィスク装置Aの光ディスクのトラック1のセクタ2とセ
クタ3に誤り訂正符号の能力を越えた誤りが生じると、
セクタ2の情報A2はセクタ4の代替領域に、セクタ3
の情報は光ディスク装置Bの光ディスクのトラック1/
セクタ4の代替領域にそれぞれ記録される。すなわち、
異なる光ディスク装置の光ディスクの同一番号のトラッ
クの代替領域に情報が代替される。この代替領域には、
代替が起きた情報、代替した光ディスク装置、セクタを
特定するため代替した光ディスク装置番号およびセクタ
番号が記録されている。
【0039】再生時において、光ディスク装置A11、
光ディスク装置B12内の光ディスクから再生された画
像情報は、図7に示すようにトラックバッファにトラッ
ク単位で保持される。フレーム1の画像情報A1,B1
は、図7のトラックバッファ第一行のデータ1とデータ
5から再生される。フレーム2の画像情報A2は、代替
が起きているため、トラックバッファ第一行のデータ2
ではなくデータ4に保持されている。よってフレーム2
の画像情報A2、B2は、図5のトラックバッファ第一
行のデータ4とデータ6から再生される。
【0040】次に、フレーム2の画像情報A3は、代替
が起きているため、トラックバッファ第一行のデータ3
ではなくデータ8に保持されている。よってフレーム2
の画像情報A2、B2は、図7のトラックバッファ第一
行のデータ8とデータ6から再生される。このように代
替が行われたセクタと代替領域は同じトラック上にある
ため、アクセスは行われない。このため代替処理は、ア
クセス時間の影響を全く受けない。
【0041】また、図7のトラックバッファの読み出し
順序を変えて、代替した情報A3と代替しない情報B3
の同期を取り、フレーム3の画像情報を再生する。すな
わちトラックバッファを使用することにより、代替領域
が他の光ディスク装置内の光ディスクにあっても、代替
した情報を代替する前のセクタの順序に従って再生する
ことができ、その結果より情報A3と情報B3の同期を
取り、画像情報を正しく再生することができる。
【0042】このように、代替を行うときにトラック間
にわたるアクセスが行われないことと、代替した情報を
代替する前のセクタの順序に従って出力することによ
り、代替が生じても再生時に画像がとぎれることなく動
画像を正しく再生することができる。
【0043】次に、本発明の他の実施例の情報記録再生
装置について説明する。なお、この実施例の情報記録再
生装置は先の情報記録再生装置の実施例における個々の
光ディスク装置としても使用可能であるし、光ディスク
装置単独としても使用可能である。
【0044】光ディスクが10トラック、4セクタで構
成されているとする。1セクタには10バイトの情報が
記録でき、誤り訂正符号により2バイトの誤りが訂正で
きるものとする。図14は、この光ディスクの記録領域
をトラック、セクタで表に展開して表現した図である。
セクタ1〜3に情報を記録し、セクタ4にパリティを記
録するものとする。
【0045】図9は、同実施例に係る情報記録再生装置
(光ディスク装置)の構成を示すブロック図である。こ
の光ディスク装置は、入出力装置91、誤り訂正処理回
路92、パリティ計算処理回路83、変復調器94、光
ピックアップ95および光ディスク96からなる。
【0046】情報の記録時は、コンピュータ等の外部装
置からデータ入出力装置91を介して情報を取り込み、
誤り訂正処理回路92で誤り訂正符号を付加し、パリテ
ィ計算処理回路93で情報のパリティを計算する。続い
て、変復調器94でディジタルデータ(情報、誤り訂正
符号、パリティ)を電気信号に変調し、光ピックアップ
95でこの電気信号を光に変換して光ディスク96上に
書き込む。
【0047】情報の再生時には、光ディスク96上に記
録されている情報を光ピックアップ95で読み取って電
気信号に変換し、変復調器94でディジタルデータ(情
報、誤り訂正符号、パリティ)に復調した後、誤り訂正
処理回路92で誤りを検出し、誤りがあるときは訂正を
行う。
【0048】ここで、誤り訂正処理回路92で訂正でき
ない誤りが生じたときは、パリティ計算処理回路93で
パリティを計算し、このパリティと再生されたパリティ
を用いて情報を復元する。こうして再生された情報は、
データ入出力装置91を介してコンピュータ等の外部装
置へ出力される。
【0049】図10は、本実施例における記録時のパリ
ティ計算処理手順の一例を示す流れずである。同図10
に示すように、まずセクタ1〜3の1バイト目の情報S
CT1(1) ,SCT2(1) ,SCT3(1) の排他的論理
和を計算し、1バイト目のパリティP(1) を求める。続
いて、セクタ1〜3の2バイト目の情報SCT1(2),
SCT2(2) ,SCT2(2) の排他的論理和を計算し、
2バイト目のパリティP(2) を求める。以下、10バイ
ト目まで同様の処理を繰り返して全てのパリティP(1)
〜P(10)を求める。こうして求められた10バイトのパ
リティをセクタ4に書き込む。
【0050】図11は、再生時のパリティ処理手順の一
例を示す流れ図である。今、セクタ1に誤り訂正符号で
訂正できない3バイト以上の誤りが生じて、セクタ1の
情報が再生できなくなったものとする。セクタ4の1バ
イト目のパリティP(1) とセクタ2〜3の1バイト目の
情報SCT2(1) ,SCT3(1) の排他的論理和を求め
ることにより、セクタ1の1バイト目の情報SCT1
(1) が再生される。
【0051】続いて、セクタ4の2バイト目のパリティ
P(2) とセクタ2〜3の1バイト目の情報SCT2(2)
,SCT3(2) の排他的論理和を求めることにより、
セクタ1の2バイト目の情報SCT1(2) が再生され
る。
【0052】以下、10バイト目まで同様の処理を繰り
返して、全てのセクタ1の情報SCT1(1) 〜SCT1
(10)を求める。
【0053】このようにして、セクタ1の情報を復元す
ることができる。すなわち、誤り訂正符号の能力を越え
た誤りが生じたセクタの情報は、パリティと残りの情報
から復元できる。
【0054】図12は、同実施例の光ディスク装置によ
る記録情報の一例である。例えばセクタ1〜セクタ3の
1番目の情報10,20,30の排他的論理和は214
となり、セクタ4の1番目に記録されている。また、セ
クタ1〜セクタ3の6番目の情報60,80,150の
排他的論理和は250となり、セクタ4の6番目に記録
されている。
【0055】次に、傷などでセクタ1の4〜6番目まで
の情報が失われたとする。誤りが3バイトとなって、誤
り訂正符号の能力を越えるため、このままではこの情報
を再生することはできない。そこで、パリティと残りの
情報から復元する。セクタ2〜3の4番目の情報80,
170と、セクタ4の4番目のパリティ210の排他的
論理和を求めると40となり、セクタ1の4番目の失わ
れた情報が得られる。以下同様に、セクタ2〜3の5番
目の情報100,160とセクタ4の5番目のパリティ
246の排他的論理和、セクタ2〜3の6番目の情報8
0,150とセクタ4の6番目のパリティ250の排他
的論理和を求めると、それぞれ50,60となり、セク
タ1の5,6番目の失われた情報が復元される。
【0056】また、従来例では前述のように訂正符号の
能力を越えない範囲で光ディスクの媒体特性の劣化、傷
などで誤りが多くなったセクタの使用を止め、代替領域
のセクタを割り当てて情報を移し替えていた。これに対
し、本実施例によると代替は誤り訂正符号の能力を越え
た誤りが生じてから行えば良い。よって代替領域への情
報の移し替え数は、従来例より少なくなり、代替によっ
てトラック間のアクセス回数が増加し、情報の記録・再
生時間が長くなるのを防ぐことができる。
【0057】また、この実施例によると複数のセクタに
誤り訂正符号の能力を越えた誤りが生じた場合は情報を
再生できないが、パリティを拡張してハミング距離を大
きくすれば復元再生できることは符号理論から明らかで
ある。
【0058】なお、実際の使用上は光ディスクの人為的
な操作不良等によって、特定の方向に連続した大きな傷
や汚れが生じる事がある。上記の説明では、パリティを
記録するセクタを同一セクタ(上の例ではセクタ4)に
固定した。このため、光ディスクのセクタ4を通る半径
方向に大きな傷や汚れが生じると、複数のトラックにわ
たってパリティが正しく再生されないことになる。従っ
て、このトラックに誤り訂正符号を用いて再生できない
情報が生じても、パリティを用いて情報を復元すること
はできない。
【0059】図13は、この問題を改善した例であり、
パリティを記録するセクタをトラック1ではセクタ4、
トラック2ではセクタ3、というようにトラック毎に変
更している。このようにすると、光ディスクの半径方向
に大きな傷、汚れが生じても、複数のトラックにわたっ
てパリティが再生されない事を防ぐことができる。
【0060】また、1トラック当たり複数のパリティを
記録すれば、一つのパリティが再生できなくとも他のパ
リティで補うことができるため、更に信頼性を高めるこ
とができる。
【0061】さらに、利用者に対してパリティを必要と
する情報の再生が発生したことを警告するための表示装
置を設けたり、あるいは光ディスク装置に接続した外部
装置にその旨を伝達する手段を設けることにより、光デ
ィスクの劣化状況を知らせることができる。これによ
り、劣化した光ディスクに記録した情報を他の光ディス
ク等の情報記憶装置にバックアップすることを利用者に
対して促す事ができる。従って、更に光ディスク劣化が
進んでパリティを用いても情報が正しく再生できなくな
る前に、この情報を他の光ディスク等に移し替えるなど
の対策がとれるため、情報が失われることはない。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば並
列接続された複数の光ディスク装置で複数チャネルに分
割した画像情報などを同時に記録再生する装置に代替セ
クタの手法を実施する場合、代替領域を代替対象となる
画像情報が記録されたトラックと同じトラック上に設定
することにより、代替が起きてもトラック間のアクセス
が生じることがなく、またトラックバッファに情報を一
旦保持させて代替した情報を代替する前のセクタの順序
に従ってその情報を出力するなどにより、情報がとぎれ
ることがなくなり、特に情報が動画像の場合、良好な記
録再生を行うことができる。
【0063】また、本発明によれば記録時に情報のパリ
ティを計算し、トラック毎に1セクタ以上のパリティを
情報および誤り訂正符号と併せて光ディスクに記録し、
再生時に誤り訂正符号を用いて情報の再生ができないと
きは該パリティを用いて情報を復元することにより、頻
繁な記録再生、光ディスクの長期間保存による媒体特性
の劣化、光ディスクの著しい汚れや大きな傷などの原因
で誤り訂正符号の能力を越えた誤りが生じることがあっ
ても、情報が正しく再生される。
【0064】さらに、この場合には代替セクタへの情報
の代替を行う時期は誤り訂正符号の能力を越えるような
大きな誤りが生じてからで良くなるため、代替セクタへ
の情報の代替回数が少なくて済み、代替による情報の記
録・再生時間の増加を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による情報記録再生装置の構
成を示すブロック図
【図2】同実施例における光ディスク上の画像情報の一
例を示す図
【図3】同実施例におけるトラックバッファの内容の一
例を示す図
【図4】同実施例において代替が生じた時の光ディスク
上の画像情報の一例を示す図
【図5】同実施例における代替が生じた時のトラックバ
ッファの内容の一例を示す図
【図6】同実施例において代替が生じた時の光ディスク
上の画像情報の一例を示す図
【図7】同実施例における代替が生じた時のトラックバ
ッファの内容の一例を示す図
【図8】従来の画像記録再生装置の構成を示すブロック
【図9】本発明の他の実施例による情報記録再生装置の
構成を示すブロック図
【図10】同実施例の録時のパリティ処理手順の一例を
示す流れ図
【図11】同実施例の再生時のパリティ処理手順の一例
を示す流れ図
【図12】同実施例における光ディスク上の記録情報の
一例を示す図
【図13】同実施例における光ディスク上の情報記録領
域とパリティ記録領域の配置を示す図
【図14】従来の光ディスクの記録内容の一例を示す図
【図15】従来の光ディスク装置の構成を示すブロック
【符号の説明】
11,12…光ディスク装置 13…制御装置 14…トラックバッファ 15…画像変復
調器 16…画像表示装置 21,22…光
ディスクの記録内容 61,62…光ディスクの記録内容 91…データ入出力装置 92…誤り訂正
処理回路 93…パリティ計算処理回路 94…変復調器 95…光ピックアップ 96…光ディス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 20/18 102 9074−5D

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トラックが複数のセクタに分割され、かつ
    各々のトラック毎に1セクタ以上の代替領域が設けられ
    た光ディスクをそれぞれ有し、複数に分割された情報を
    同時に記録再生する複数の光ディスク装置と、 前記光ディスク上の誤りが所定量以上に増加したセクタ
    内の画像情報を該セクタが属するトラックの代替領域に
    代替する第1の代替手段と、 この第1の代替手段により代替される代替領域の容量を
    越える数のセクタの代替要求が発生したとき該セクタ内
    の情報を異なる光ディスク装置の光ディスクの代替領域
    に代替する第2の代替手段とを備えることを特徴とする
    情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】トラックが複数のセクタに分割された光デ
    ィスクと、 記録すべき情報のパリティを計算するパリティ計算手段
    と、 前記情報を前記誤り訂正符号および前記パリティ計算手
    段により計算されたパリティとともに前記光ディスク上
    に記録する記録手段と、 この記録手段により記録された情報を前記誤り訂正符号
    およびパリティとともに再生する再生手段と、 この再生手段により再生された情報の誤りを前記再生手
    段により再生された誤り訂正符号を用いて訂正する誤り
    訂正手段と、 この誤り訂正手段により訂正できない誤りが生じた情報
    を前記再生手段により再生されたパリティを用いて復元
    する手段とを備えることを特徴とする情報記録再生装
    置。
JP27112792A 1992-09-14 1992-09-14 情報記録再生装置 Pending JPH06103702A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03185894A (ja) * 1989-12-15 1991-08-13 Canon Inc 電極端子の相互接続方法
US10079038B2 (en) 2016-10-13 2018-09-18 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Optical disc device and optical disc reading method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03185894A (ja) * 1989-12-15 1991-08-13 Canon Inc 電極端子の相互接続方法
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