JPH08129629A - メモリチェック機能をもった情報記録媒体 - Google Patents

メモリチェック機能をもった情報記録媒体

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JPH08129629A
JPH08129629A JP6293731A JP29373194A JPH08129629A JP H08129629 A JPH08129629 A JP H08129629A JP 6293731 A JP6293731 A JP 6293731A JP 29373194 A JP29373194 A JP 29373194A JP H08129629 A JPH08129629 A JP H08129629A
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memory
external device
cpu
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check
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Akiko Moriyama
明子 森山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 十分な時間をかけてメモリチェックを行う機
能をもち、異常が検出されたら、外部装置に対してこの
異常内容を報知する機能をもった情報記録媒体を提供す
る。 【構成】 外部装置からのリセット信号を受けたら、R
AMに対するメモリチェックを行い(S11)、異常が
あればフラグをセットする(S13)。カード初期化
(S14)後、リセット応答信号の第1バイト目の送信
処理(S15)を実行した後、EEPROMに対するメ
モリチェックを行い(S16)、異常があればフラグを
セットする(S18)。続いて、リセット応答信号の残
りバイトの送信処理(S19)を実行する。外部装置か
ら第1コマンドを受信したら(S20)、フラグがセッ
トされていない場合は、第1コマンドの処理により第1
レスポンスを送信し(S22)、フラグがセットされて
いる場合は、異常内容を示すエラーレスポンスを送信す
る(S23)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メモリチェック機能を
もった情報記録媒体、特に、RAMなどの内蔵メモリに
対するチェックを、内蔵CPUによって実行する機能を
もったICカードなどの情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】ICカードに代表される携帯可能な情報
記録媒体は、種々の分野に広く適用できる製品として注
目を集めている。特に、CPUを内蔵したICカード
は、高度なセキュリティを実現できるため、重要なデー
タを記録する分野における実用化が図られている。現在
普及している一般的なCPU内蔵型のICカードは、R
OM,RAM,EEPROMの3種類のメモリを内蔵し
ている。ROMには、CPUが実行すべきプログラムが
予め書き込まれ、RAMは、このプログラム実行のため
のワークエリアとして利用される。また、EEPROM
には、このICカードに記録すべきユーザデータが書き
込まれることになる。各メモリに対するアクセスは、内
蔵CPUによってのみ行われ、外部からの直接アクセス
は禁止されている。したがって、ICカード内に記録さ
れたデータに対しては、高度なセキュリティが確保され
ることになる。ICカード内のメモリに対するアクセス
を含めて、内蔵CPUに何らかの作業を行わせる場合に
は、外部装置からCPUに対して所定のコマンドが与え
る必要がある。内蔵CPUは、このコマンドを受信し
て、所定のコマンド処理ルーチン(通常は、ROM内に
格納されている)を実行し、実行結果をレスポンスとし
て外部装置へ送信する。
【0003】ICカードをはじめとする携帯用の情報記
録媒体は、財布やポケットなどに入れて携帯されるた
め、一般的な電子機器に比べて過酷な使用環境におかれ
ることが多い。そのため、内蔵メモリに異常が生じる可
能性も、一般的な電子機器に比べて高くなる。したがっ
て、使用にあたっては定期的にメモリチェックを行うこ
とが非常に重要である。
【0004】従来の一般的なICカードでは、内蔵CP
Uのリセットルーチンにおいてメモリチェックを行って
いる。すなわち、ICカードを外部装置に接続すると、
外部装置からICカードに対してリセット信号が与えら
れる。ICカード内のCPUは、このリセット信号にト
リガーされて、所定のリセットルーチン(通常は、RO
M内に格納されている)を実行した後、リセット応答信
号を外部装置に対して送信する。外部装置は、このリセ
ット応答信号を受けてから、所定のコマンドをICカー
ドに送信することになる。以下、外部装置とICカード
との間で、コマンド/レスポンスがやりとりされること
になる。そこで、従来は、リセットルーチンの中で内蔵
RAMなどに対するメモリチェックを行い、正常な場合
にのみ、外部装置に対してリセット応答信号を送信する
ようにしている。外部装置は、リセット信号を与えたの
に、リセット応答信号が戻ってこない場合には、ICカ
ード内部に何らかの異常が生じているものと認識するこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の情報記
録媒体におけるメモリチェック機能には、次のような問
題がある。まず、第1の問題は、十分なメモリチェック
を行うだけの時間的な余裕が確保できないという点であ
る。ICカードなどは、種々の製品の互換性を確保する
ために規格化が図られており、リセット信号を与えてか
らリセット応答信号が戻ってくるまでの時間を無制限に
確保することはできない。したがって、リセット信号を
受信した後、リセット応答信号の送信を開始するまでの
リセットルーチンの間に、必要なメモリチェックを行お
うとしても、十分な時間が確保できないため、実際に
は、メモリの一部についての簡単なチェックしかできな
いのが現状である。
【0006】また、第2の問題は、「リセット信号を与
えたのに、リセット応答信号が戻ってこない」という事
実により、外部装置としては、「ICカード内部に何ら
かの異常が生じている」ということは認識できても、
「内蔵メモリのどの部分に、どのような異常が生じてい
るか」といった詳しい情報を得ることはできない。した
がって、リセット応答信号が戻ってこない場合は、その
ICカードに対するアクセスを中断するしかなく、発生
した異常の状態に応じた適切な対応策を採ることはでき
ない。
【0007】そこで、本発明の第1の目的は、十分な時
間をかけて十分なチェックを行う機能をもった情報記録
媒体を提供することにあり、本発明の第2の目的は、チ
ェックの結果として異常が検出されたら、外部装置に対
してこの異常内容を報知する機能をもった情報記録媒体
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1) 本発明の第1の態様は、CPUとこのCPUによ
ってアクセスされるメモリとを内蔵し、外部装置からリ
セット信号を与えると、CPUが所定のメモリチェック
ルーチンを実行した後に外部装置に対してリセット応答
信号を送信し、外部装置から所定のコマンドを与える
と、CPUがこのコマンド処理ルーチンを実行した後に
外部装置に対して所定のレスポンスを送信する機能をも
った情報記録媒体において、内蔵CPUが、メモリチェ
ックルーチンにおいて所定のメモリに対するチェック作
業を行うとともに、リセット応答信号の送信中にも所定
のメモリに対するチェック作業を行うように構成したも
のである。
【0009】(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1
の態様に係る情報記録媒体において、リセット応答信号
を1バイト単位で送信するようにし、所定の1バイトの
送信を行った後に、後続する次の1バイトの送信を行う
までの空き時間に、メモリに対するチェック作業を行う
ようにしたものである。
【0010】(3) 本発明の第3の態様は、CPUとこ
のCPUによってアクセスされるメモリとを内蔵し、外
部装置からリセット信号を与えると、CPUが所定のメ
モリチェックルーチンを実行した後に外部装置に対して
リセット応答信号を送信し、外部装置から所定のコマン
ドを与えると、CPUがこのコマンド処理ルーチンを実
行した後に外部装置に対して所定のレスポンスを送信す
る機能をもった情報記録媒体において、内蔵CPUが、
リセット信号を受信してから最初のコマンドを受信する
までの間に、メモリに対するチェック作業を行い、チェ
ック結果を内蔵メモリの所定領域に記録し、最初のコマ
ンドを受信したときには、チェック結果が正常を示すも
のか、あるいは異常を示すものかを判断し、正常を示す
ものである場合には最初のコマンドについてのコマンド
処理ルーチンを実行して所定のレスポンスを送信し、異
常を示すものである場合には異常を示すエラーレスポン
スを最初のコマンドに対する所定のレスポンスの代わり
に送信するようにしたものである。
【0011】
【作 用】本発明に係る情報記録媒体では、内蔵CPU
は、従来のメモリチェックルーチンにおいてメモリチェ
ック作業を行うとともに、リセット応答信号の送信中に
も所定のメモリに対するチェック作業を行う。通常、リ
セット応答信号は、数バイトの情報から構成されてお
り、外部装置に対する1バイト分の情報転送速度は、C
PUのマシンサイクルに比べてかなり長いものとなる。
したがって、リセット応答信号の各バイトを送信する間
の空き時間を利用して、メモリチェックを行えば、従来
に比べてより長い時間をメモリチェックにあてることが
可能になる。
【0012】また、本発明に係る情報記録媒体では、メ
モリチェックの結果、何ら異常が検出されなかったとき
には、最初のコマンドに対して正規のレスポンスを送信
するが、何らかの異常が検出されたときには、最初のコ
マンドに対して、正規のレスポンスの代わりに、検出さ
れた異常を示すエラーレスポンスが送信される。したが
って、外部装置は、このエラーレスポンスによって、発
生した異常内容を認識することができるようになる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて説
明する。図1は、CPU内蔵型の一般的なICカード1
0を、外部装置20(リーダライタ装置)に接続した状
態を示すブロック図である。ICカード10には、CP
U11の他に、ROM12,RAM13,EEPROM
14なる3種類のメモリが内蔵されており、これらのメ
モリは、いずれもCPU11によってアクセスされる。
ICカード10は、電源やクロック発生源を内蔵してお
らず、外部装置20から供給される電源およびクロック
を用いて動作する。すなわち、図示のように、ICカー
ド10と外部装置20との間には、電源ラインVcc,
クロックラインCLK,リセットラインRST,入出力
ラインI/O,接地ラインGNDが接続されている。電
源は電源ラインVccおよび接地ラインGNDによっ
て、クロックはクロックラインCLKによって、それぞ
れ外部装置20からICカード10に供給される。ま
た、リセットラインRSTによって、外部装置20から
CPU11に対してリセット信号が与えられる。ICカ
ード10および外部装置20相互間のコマンドやデータ
伝送は、入出力ラインI/Oを介して行われる。
【0014】ROM12内には、CPU11が実行すべ
きプログラムが格納されている。RAM13は、主とし
て、このプログラムを実行する上でのワーク領域および
外部装置20との間の送受信バッファ領域として利用さ
れる。EEPROM14は、情報記録媒体としての本来
の機能を果たすメモリであり、ここには、用途に応じた
ユーザデータが記録される。これらの各メモリに対する
アクセスは、すべてCPU11によって行われ、外部か
ら直接アクセスすることはできない。CPU11に何ら
かの作業を行わせる場合には、外部装置20から入出力
ラインI/Oを通じて、CPU11に所定のコマンドを
与えればよい。CPU11は、与えられたコマンドに応
じて、ROM12内に用意された所定ルーチンを実行
し、実行後に何らかのレスポンスを、入出力ラインI/
Oを通じて外部装置20に送信することになる。
【0015】たとえば、EEPROM14内に所定のデ
ータを書込む場合には、外部装置20からCPU11に
対して、書込アドレスや書込対象データを含んだ書込コ
マンドを送信する。CPU11は、この書込コマンドに
応じた書込処理を実行し、これを検証した後、正しく書
込みが行われたか否かを示すレスポンスを外部装置20
に対して送信することになる。
【0016】前述したように、ICカード10は、外部
装置20から供給される電源およびクロックを用いて動
作する。ICカード10を外部装置20に接続すると、
電源ラインVccおよび接地ラインGNDを通じて電源
が供給され、クロックラインCLKを通じてクロックが
供給される。また、リセットラインRSTを通じてリセ
ット信号が供給される。CPU11は、このリセット信
号を受信すると、ROM12内に格納されている所定の
メモリチェックルーチンに従ってメモリチェックを行
い、異常がなければ、リセット応答信号(Answer To Re
set )を入出力ラインI/Oを通じて外部装置20に送
信する。
【0017】図2は、従来の一般的なメモリチェック機
能をもったICカードにおけるリセット後の処理動作を
示す流れ図である。この処理動作を行うためのプログラ
ムは、ROM12内に格納されている。この処理動作
は、外部装置20からリセットラインRSTを通じて与
えられたリセット信号を受信することによりスタートす
る。まず、ステップS1においてメモリチェックが行わ
れ、このメモリチェックにより異常が発見されないと、
ステップS2からステップS3へ進み、入出力ラインI
/Oを通じて外部装置20に対してリセット応答信号を
送信する。外部装置20側では、このリセット応答信号
を受けることにより、ICカード10側の準備が整った
ものと判断し、入出力ラインI/Oを通じて所定のコマ
ンドをCPU11に与える。CPU11は、ステップS
4において、このコマンドを受信し、以下、受信したコ
マンドに応じた処理を行うことになる。なお、メモリチ
ェックにより異常が発見されると、ステップS2からス
テップS5へと進み、無応答の状態で処理が中断され
る。外部装置20は、リセット信号に対する応答が得ら
れないので、ICカード10内において何らかの異常が
発生したものと認識し、アクセスを中断することにな
る。
【0018】しかしながら、既に述べたように、このよ
うな従来のICカードには、次のような問題がある。第
1の問題は、十分なメモリチェックを行うだけの時間的
な余裕が確保できないという点である。図2の処理動作
において、ステップS1のメモリチェックは、リセット
信号を受信した後、ステップS3においてリセット応答
信号を送信するまでの所定時間内に行う必要があるが、
ICカードの規格上、この所定時間には制限がある。こ
のため、メモリチェックのために十分な時間を確保する
ことができず、たとえば、RAM13についてのチェッ
クのみしか行えない、というような制約が課されること
になる。また、第2の問題は、メモリチェックの結果、
異常が発見された場合には、ステップS5において無応
答の状態になってしまうため、「リセット信号を与えた
のに、リセット応答信号が戻ってこない」という事実に
より、外部装置20としては、「ICカード10内部に
何らかの異常が生じている」という情報しか得ることが
できない点である。
【0019】本発明は、このような従来の問題を解決す
るためのものである。本発明に係るICカードでは、リ
セット信号を受信したときに、CPU11は図3に示す
ような処理動作を実行することになる。別言すれば、R
OM12内には、図3に示す処理動作を行うためのプロ
グラムが格納されていることになる。
【0020】外部装置20からリセットラインRSTを
通じてリセット信号が与えられると、まず、ステップS
11においてメモリチェックが行われる。この実施例で
は、この段階でRAM13の全領域に対するメモリチェ
ックを行っている。RAMに対するメモリチェックの方
法としては、種々の方法が知られているが、この実施例
では、電荷保持特性を確認できるように、16進データ
「00」と「FF」、あるいは「AA」と「55」、の
ように、ビットの組み合わせが対称的なテストデータパ
ターンを各アドレスに書込み、これを読出すテストを行
っている。
【0021】続くステップS12において、RAM13
に対するメモリチェックの結果を判断し、もし何らかの
異常が生じていた場合には、ステップS13において、
RAM13内の所定領域に、メモリ異常フラグをセット
する。このとき、RAM13のどのアドレスに異常が生
じているかを示すエラー情報もRAM13内に書込むよ
うにする。もちろん、メモリ異常フラグやエラー情報の
書込みは、チェックにより正常と判断された領域に行う
ようにする。RAM13に何ら異常が生じていない場合
には、ステップS13の処理は行われない。
【0022】こうして、RAM13についてのメモリチ
ェックが完了したら、ステップS14においてカード初
期化が行われる。これは、たとえばRAM13内に所定
の初期値をもったパラメータを設定したり、所定のアド
レス値を設定したりして、ICカード10を外部装置2
0によってアクセスするための環境を整える処理であ
る。
【0023】こうして、ICカード10側のアクセス環
境が整ったら、ステップS15において、リセット応答
信号の第1バイトの送信を行う。通常、リセット応答信
号は、数バイトのデータから構成されているが、そのう
ちの第1バイトの送信だけを行うことになる。図1には
示されていないが、入出力ラインI/OのICカード1
0側および外部装置20側には、それぞれインターフェ
イス回路が設けられており、入出力ラインI/Oを通じ
てのデータ転送は、このインターフェイス回路の動作に
よって行われる。ところが、入出力ラインI/Oを介し
てのデータ転送速度は、CPU11のマシンサイクルに
比べてかなり遅いため、ステップS15においてCPU
11がインターフェイス回路に対して1バイトのデータ
送信を指示した後、実際に、この1バイトのデータ転送
が完了するまでの間に、CPU11は別な処理を行う時
間的余裕がある。以下のステップS16〜S18の処理
は、この余裕時間を利用して行う処理である。
【0024】まず、ステップS16において、EEPR
OM14の全領域に対するメモリチェックを行う。EE
PROM14に対するメモリチェックの方法としては、
上述したRAM13に対するメモリチェックと同様に、
電荷保持特性の確認のための書込み/読出しを行う方法
を行ってもよいが、一般に、EEPROMに対する書込
み処理は比較的時間を要する処理であるので、この実施
例では、所定領域からのデータ読出しを行うことによ
り、EEPROM14に対するメモリチェックを行って
いる。たとえば、EEPROM14内の所定領域に、何
らかのシステムデータが格納されているのであれば、こ
のシステムデータを読出して、整合性のチェックを行え
ばよい。続くステップS17では、このEEPROM1
4に対するメモリチェックの結果を判断し、もし何らか
の異常が生じていた場合には、ステップS18におい
て、RAM13内の所定領域に、メモリ異常フラグをセ
ットする。このメモリ異常フラグは、ステップS13に
おいてセットしたフラグと同一のものであっても、別の
ものであってもかまわない。また、EEPROM14に
どのような異常が生じているかを示すエラー情報もRA
M13内に書込むようにするとよい。EEPROM14
に何ら異常が生じていない場合には、ステップS18の
処理は行われない。
【0025】こうして、EEPROM14についてのメ
モリチェックが完了したら、ステップS19において、
リセット応答信号の残りバイトの送信を行う。たとえ
ば、リセット応答信号が8バイトから構成される場合に
は、このステップS19において、2バイト目〜8バイ
ト目までの送信が行われる。なお、この実施例では、こ
の2バイト目〜8バイト目の送信処理中には、メモリチ
ェック処理を行っていないが、前述したように、入出力
ラインI/Oを介してのデータ転送速度は、CPU11
のマシンサイクルに比べてかなり遅いため、2バイト目
〜8バイト目の送信処理中の余裕時間を用いて、メモリ
チェック処理を行うことも可能である。要するに、本発
明の特徴は、リセット応答信号の送信中の余裕時間を用
いてメモリチェックを行うようにした点にあり、リセッ
ト応答信号の送信中であれば、どのタイミングを用いて
メモリチェックを行ってもかまわない。
【0026】こうして、リセット応答信号の送信が完了
すると、外部装置20は、ICカード10の準備が整っ
たことを認識する。そして、入出力ラインI/Oを通じ
て所定のコマンドが送られてくる。CPU11は、ステ
ップS20において、第1コマンドを受信すると、ステ
ップS21において、RAM13内のメモリ異常フラグ
がセットされているか否かを判断する。メモリ異常フラ
グがセットされていなければ、ステップS11,S16
のメモリチェックで異常は発見されなかったことを示し
ているので、ステップS22において、通常どおり、与
えられた第1コマンドに対する処理を行い、その処理結
果を第1レスポンスとして、入出力ラインI/Oを通じ
て外部装置20へ送信する。
【0027】一方、メモリ異常フラグがセットされてい
た場合には、ステップS23において、メモリチェック
異常を示すエラーレスポンスを、第1レスポンスの代わ
りに、入出力ラインI/Oを通じて外部装置20へ送信
する。このエラーレスポンスは、何らかのメモリ異常が
あったことだけを示すものであってもよいが、どのメモ
リ領域にどのような異常があったかを示す情報をもたせ
るのが好ましい。上述のように、ステップS11,S1
6のメモリチェックで異常が発見された場合に、どのメ
モリ領域にどのような異常が生じているかを示すエラー
情報をRAM13内に書込んでおくようにすれば、この
エラー情報に基づいて、種々のエラーレスポンスを送信
することが可能である。エラーレスポンスのフォーマッ
トを、コマンドに対する通常のレスポンスとは識別し得
るように定義しておけば、外部装置20は、第1コマン
ドに対して、通常のレスポンスの代わりにエラーレスポ
ンスが得られたことを認識できる。
【0028】こうして、第1コマンドに対して、第1レ
スポンスもしくはエラーレスポンスを送信したら、ステ
ップS24において、外部装置20側から与えられる第
2コマンドを受信する。以下、この第2コマンドの内容
に応じた処理が実行され、必要に応じて、更に第3コマ
ンド、第4コマンド、…に対する処理が続行される。
【0029】エラーレスポンスとして、どのメモリのど
の領域にどのような異常が生じているかを示す情報を付
与しておけば、外部装置20側では、異常の状態に応じ
た処置を講じることができる。たとえば、以後のアクセ
スが困難なような重大なメモリ異常が発生している場合
には、第2コマンドとして、アクセスを終了する旨のコ
マンドをCPU11に与えることにより、アクセスを中
断することができるであろうし、EEPROM14の特
定の領域にのみ異常が生じているのであれば、この異常
領域に対しての書込み/読出しを行わないような態様
で、第2コマンド以下のアクセスを行うこともできる。
あるいは、異常箇所を更に特定するためのテストを行う
コマンドを与えることもできる。
【0030】このように、本発明に係るICカードによ
れば、従来のICカードに比べてメモリチェックのため
の時間を十分に確保することができ、しかも、異常が生
じていた場合には、その異常の内容を、第1コマンドに
対するレスポンスの代わりに得ることができる。
【0031】以上、本発明を図示する実施例に基づいて
説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものでは
なく、この他にも種々の態様で実施可能である。特に、
図3に示した流れ図は、本発明の一態様を示すものであ
り、必ずしもこのような順番による処理を必要とするも
のではない。また、上述の実施例では、ICカードを例
にとって説明したが、本発明はICカード以外の情報記
録媒体にも広く適用しうるものである。
【0032】
【発明の効果】以上のとおり本発明に係る情報記録媒体
によれば、リセット応答信号の送信中にもメモリチェッ
クを行うようにしたため、十分な時間をかけて十分なチ
ェックを行うことが可能になる。また、チェックにより
検出された異常の内容を、第1コマンドに対するレスポ
ンスの代わりにエラーレスポンスとして送信するように
したため、外部装置に対してこの異常内容を報知するこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CPU内蔵型の一般的なICカード10を、外
部装置20(リーダライタ装置)に接続した状態を示す
ブロック図である。
【図2】従来の一般的なICカードにおいて実行されて
いるメモリチェックの手順を示す流れ図である。
【図3】本発明の一実施例に係るICカードにおいて実
行されるメモリチェックの手順を示す流れ図である。
【符号の説明】
10…ICカード 11…CPU 12…ROM 13…RAM 14…EEPROM 20…外部装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CPUとこのCPUによってアクセスさ
    れるメモリとを内蔵し、外部装置からリセット信号を与
    えると、CPUが所定のメモリチェックルーチンを実行
    した後に外部装置に対してリセット応答信号を送信し、
    外部装置から所定のコマンドを与えると、CPUがこの
    コマンド処理ルーチンを実行した後に外部装置に対して
    所定のレスポンスを送信する機能をもった情報記録媒体
    において、 内蔵CPUが、前記メモリチェックルーチンにおいて所
    定のメモリに対するチェック作業を行うとともに、リセ
    ット応答信号の送信中にも所定のメモリに対するチェッ
    ク作業を行うように構成したことを特徴とするメモリチ
    ェック機能をもった情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の情報記録媒体におい
    て、 リセット応答信号を1バイト単位で送信するようにし、
    所定の1バイトの送信を行った後に、後続する次の1バ
    イトの送信を行うまでの空き時間に、メモリに対するチ
    ェック作業を行うようにしたことを特徴とするメモリチ
    ェック機能をもった情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 CPUとこのCPUによってアクセスさ
    れるメモリとを内蔵し、外部装置からリセット信号を与
    えると、CPUが所定のメモリチェックルーチンを実行
    した後に外部装置に対してリセット応答信号を送信し、
    外部装置から所定のコマンドを与えると、CPUがこの
    コマンド処理ルーチンを実行した後に外部装置に対して
    所定のレスポンスを送信する機能をもった情報記録媒体
    において、 内蔵CPUが、リセット信号を受信してから最初のコマ
    ンドを受信するまでの間に、メモリに対するチェック作
    業を行い、チェック結果を内蔵メモリの所定領域に記録
    し、前記最初のコマンドを受信したときには、前記チェ
    ック結果が正常を示すものか、あるいは異常を示すもの
    かを判断し、正常を示すものである場合には前記最初の
    コマンドについてのコマンド処理ルーチンを実行して所
    定のレスポンスを送信し、異常を示すものである場合に
    は異常を示すエラーレスポンスを前記最初のコマンドに
    対する所定のレスポンスの代わりに送信することを特徴
    とするメモリチェック機能をもった情報記録媒体。
JP29373194A 1994-11-02 1994-11-02 メモリチェック機能をもった情報記録媒体 Expired - Lifetime JP3625879B2 (ja)

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