JP2004185419A - 携帯可能電子媒体と、その携帯可能電子媒体の発行システム、処理方法及び発行方法 - Google Patents
携帯可能電子媒体と、その携帯可能電子媒体の発行システム、処理方法及び発行方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】この発明は、シリアルインターフェースにて上位装置との通信を行うICカードであっても、複数の命令電文に対する処理が高速化できる。
【解決手段】この発明は、上位装置からの受信した命令電文の内容を判定した際に、応答電文を当該上位装置へ送信するとともに、前記命令電文に基づく処理を実行し、上記応答電文の送信が完了した時点で、前記命令電文に基づく処理が実行中であっても、上位装置からの次の命令電文を受信可能とするようにしたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】この発明は、上位装置からの受信した命令電文の内容を判定した際に、応答電文を当該上位装置へ送信するとともに、前記命令電文に基づく処理を実行し、上記応答電文の送信が完了した時点で、前記命令電文に基づく処理が実行中であっても、上位装置からの次の命令電文を受信可能とするようにしたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、不揮発性メモリなどが内蔵されたICカードと称される携帯可能電子媒体と、その携帯可能電子媒体の発行システム、処理方法及び発行方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯可能電子媒体としてのICカードは、使用目的や用途に応じて、必要な鍵ファイルやデータファイル等をICカード内部の不揮発性メモリ上に定義し、更にそれらのファイルにデータを書き込むことによって使用可能な状態になる。この手順は一般にICカードの発行処理と呼ばれている。
【0003】
初期状態のICカード(発行前のICカード)には、発行処理を行うために必要な命令を実行する機能が予め用意されている。従って、初期状態のICカードは、通常、発行装置から供給される命令を実行することによりファイルを定義したり、データを書き込んだりすることができる。つまり、ICカードの発行処理は、発行装置から与えられる複数の命令を必要なファイルの数やデータの数だけ逐次実行することによって実行される。
【0004】
従来のICカードの発行処理では、ICカードが与えられた命令の処理が完全に完結してから次の命令を受けて処理を行う逐次方式の処理を行っている。しかしながら、ICカードは、一般に、比較的低速のシリアルインターフェースを介して発行装置などの上位機器から命令を受信し、上位機器からの命令に対する応答を返すようになっている。例えば、現在、外部機器と直接電気的に接触して通信を行う接触型と呼ばれるICカードが一般的であるが、このような接触型ICカードにおいて上位機器と通信する速度は、通常、毎秒9600ビットという低速である。更に、現在の一般的なICカードでは、データの記憶素子としてEEPROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリを用いている。これらの記憶素子は1回のデータ書き込みに数mSから数百mSの時間を要するという短所がある。
【0005】
このようなICカードの発行処理においては、発行装置からの命令が前述のような通信方法によって送信され、ICカードに内蔵された不揮発性メモリに多くのデータを書き込むことを繰り返す。さらに、今日では、金融情報や個人情報などの様々な分野でICカードが使われるようになってきている。このため、1枚のICカードが多機能化し、1枚のカードに様々なデータが記録されるようになっている。
【0006】
上述のように、ICカードの発行処理では、ICカード内に多くのファイル定義やデータの書込みを行わねばならないが、従来のICカードの発行処理では、ICカードが低速のインターフェースで命令を受信したり、命令に対する応答を送信したりしている。このため、1枚のICカードを発行するのに長い時間を要することがあるという問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、発行処理などにおいて上位機器から連続的に与えられる複数の命令を実行するのに長い時間がかかってしまうという問題点を解決するもので、上位機器から連続的に与えられる複数の命令を短時間で処理することができ、発行処理の高速化が実現できる携帯可能電子媒体と、その携帯可能電子媒体の発行システム、処理方法、及び発行方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の携帯可能電子媒体は、上位機器から供給される命令に応じて処理を行うものにおいて、前記上位機器からの命令電文を受信する受信手段と、この受信手段により受信した命令電文の内容を判定する判定手段と、この判定手段により前記受信手段にて受信した命令電文の内容を判定した場合、当該命令電文に対する応答電文を前記上位機器へ送信する返信手段と、この返信手段により前記上位機器へ当該命令電文に対する応答電文を送信するとともに、前記判定手段により判定した当該命令電文の内容に従って処理を実行する実行手段と、記返信手段による当該命令電文に対する応答電文の送信が完了した場合、前記受信手段による前記上位機器からの次の命令電文を受信可能とする制御手段とを有する。
【0009】
この発明の携帯可能電子媒体の発行システムは、発行装置から供給される発行用の複数の命令に応じて発行処理を行うものにおいて、前記発行装置は、前記携帯可能電子媒体からの応答電文に応じて、順次、発行用の命令電文を送信する送信手段を有し、前記携帯可能電子媒体は、前記発行装置からの命令電文を受信する受信手段と、この受信手段により受信した命令電文の内容を判定する判定手段と、この判定手段により前記受信手段にて受信した命令電文の内容を判定した場合、当該命令電文に対する応答電文を前記発行装置へ送信する返信手段と、この返信手段により前記発行装置へ当該命令電文に対する応答電文を送信するとともに、前記判定手段により判定した当該命令電文の内容に従って処理を実行する実行手段と、前記返信手段による当該命令電文に対する応答電文の送信が完了した場合、前記受信手段による前記発行装置からの次の命令電文を受信可能とする制御手段とを有する。
【0010】
この発明の携帯可能電子媒体の処理方法は、上位機器から供給される命令に応じて処理を行う方法であって、前記上位機器からの命令電文を受信し、この受信した命令電文の内容を判定し、この判定により当該命令電文の内容を判定した場合、当該命令電文に対する応答電文を前記上位機器へ返信するとともに、前記判定した当該命令電文の内容に従って処理を実行し、前記応答電文の送信が完了した場合、前記上位機器からの次の命令電文を受信可能とすることを特徴とする。
【0011】
この発明の携帯可能電子媒体の発行方法は、発行装置から供給される発行用の複数の命令に応じて発行処理を行う方法であって、前記携帯可能電子媒体からの応答電文に応じて、順次、発行用の命令電文を前記発行装置から送信し、前記発行装置からの命令電文を前記携帯可能電子媒体が受信した場合、前記携帯可能電子媒体が受信した命令電文の内容を判定し、この判定により当該命令電文の内容を判定した場合、前記携帯可能電子媒体が当該命令電文に対する応答電文を前記発行装置へ返信するとともに、当該命令電文の内容に従って処理を実行し、前記応答電文の送信が完了した場合、前記発行装置からの次の命令電文を前記携帯可能電子媒体が受信可能とすることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係るICカード発行装置1及びICカード(携帯可能電子媒体)2の概略構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態において、ICカード2の発行処理とは、初期状態のICカード2を利用可能な状態にする処理である。つまり、初期状態のICカード2には、発行処理を行うために必要な命令を実行する機能が予め用意されており、初期状態のICカード2がICカード発行装置1から供給される命令を逐次実行することにより使用可能なICカード2として発行される。
【0013】
図1に示すように、上記ICカード発行装置1は、制御部11、メモリ部12、表示部13、操作部14、及びICカードリーダライタ15を有している。上記制御部11は、ICカード発行装置全体の制御を司るものである。上記メモリ部12は、制御用のプログラム及び制御用のデータなどが記憶されている。上記表示部13は、ICカードの発行処理を行うオペレータに対する操作案内などを表示する。上記操作部14は、上記オペレータによる操作指示などが入力されるものである。上記ICカードリーダライタ15は、ICカード2との通信を行うインターフェースである。例えば、ICカードの発行処理において、上記ICカード発行装置1は、上記ICカードリーダライタ15を介して、ICカード2へ命令を送信し、その命令に対する応答をICカード2から受信するようになっている。また、ICカードの発行処理では、上記ICカード発行装置1は、上記ICカード2からの応答電文に応じて、順次、複数の命令電文を上記ICカード2へ供給するようになっている。
【0014】
また、上記ICカード2は、カード状の筐体内に内蔵されるCPU21、RAM22、不揮発性メモリ23、ROM24、及びUART25などから構成される。上記CPU21、RAM22、不揮発性メモリ23、ROM24及びUART25は、ICチップ(図示しない)により構成され、ICカード本体内に埋設されている。また、上記ICカードの筐体には、上記ICチップと一体的にモジュール化されたコンタクト部(図示しない)が設けられている。上記ICカード2は、コンタクト部(図示しない)によりICカード発行装置1などの上位機器と接触して通信を行うようになっている。
【0015】
上記CPU21は、ICカード2全体の制御を司るものである。上記CPU21は、上記ROM24あるいは不揮発性メモリ23に記憶された制御プログラムに基づいて動作する。上記RAM22は、ワーキングメモリとして機能する揮発性のメモリである。上記RAM22は、上記CPU21が処理中のデータなどを一時保管するバッファとして機能し、例えば、上記UART25により上位機器から受信したデータを一時保管するようになっている。
【0016】
上記不揮発性メモリ23は、例えば、EEPROMあるいはフラッシュROMなどにより構成される。上記不揮発メモリ23は、ICカードの発行処理などにおいてデータの書き込みが可能な不揮発性のメモリである。上記不揮発性メモリ23には、ICカードの発行処理時にプログラムファイルやデータファイルなどが定義され、それらのファイルにデータが書き込まれるようになっている。つまり、上記不揮発性メモリ23には、例えば、ICカードの発行時に、当該ICカードを使用(運用)するために必要な制御プログラムや当該ICカード固有の製造番号などの運用データが記録される。
【0017】
上記ROM24は、予め制御用のプログラムや制御データなどが記憶されている不揮発性のメモリである。上記ROM24に記憶される制御用のプログラムは、初期状態のICカードが実行可能なものである。初期状態のICカード2は、ICカードの発行処理時に、上記ROM24に記憶されている制御プログラムに基づいて動作するようになっている。上記UART25は、ICカード発行装置1などの上位機器との通信を行うインターフェースである。上記UART25は、ICカード本体に設けられている図示しないコンタクト部を介して上位機器とのデータの送受信を行う。また、上記UART25は、シリアルインターフェースであり、その通信速度は、通常、毎秒9600ビットである。
【0018】
次に、上記ICカード2における通常の処理動作について説明する。
ここで、通常の処理動作とは、発行処理済みのICカード2を使用する際の動作であり、上位機器からの命令電文に応じて実行する処理であるものとする。図2は、通常の処理時において上位機器から与えられる種々の命令に対するICカード2の動作手順を示す図である。
【0019】
すなわち、図2に示すように、ICカード2に対して上位機器から命令電文(コマンド電文)が送信されると、ICカード2は、上位機器から命令電文を受信する処理を行う(A)。上位機器からの命令電文は、シリアルインターフェースとしてのUART25を介してICカード2内に取り込まれ、一旦RAM22に格納される。このような受信処理が完了すると、上記CPU21は、RAM22に格納した命令電文を解読し、さらに、命令電文に問題がないか精査する処理を行う(B)。命令電文を解読し、かつ、命令電文に問題がないと判断した場合、上記CPU21は、解読した命令電文に従って処理を実行する(C)。このような上位機器からの命令電文に対する処理が完了した際に、上記CPU21は、処理結果としての応答電文(応答コード)をUART25を介して上記上位機器へ送信し(D)、次の命令電文が受信できる状態となる。
【0020】
上記のように、通常の処理時において、ICカード2は、上記のような手順により上位機器からの命令電文を処理するようになっている。従来のICカードでは、ICカードの発行処理も、図2に示す手順で実行している。ICカードの発行処理は、大半の命令電文が不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理であるため、発行処理に多くの時間がかかっている。これに対して、本実施の形態では、以下に説明する第1の発行手順あるいは第2の発行手順によりICカードの発行処理を実行するものである。なお、発行処理に用いられるICカード(初期状態のICカード)は、上記ROM24に記憶されている制御プログラムなどにより実現される命令群に対する動作が検証されているものであるとする。
【0021】
次に、上記ICカード2の第1の発行手順について説明する。
図3は、第1の発行手順における不揮発性メモリ23へのデータの書き込み処理の手順を示す図である。また、図4は、第1の発行手順を説明するためのフローチャートである。
まず、オペレータはICカード発行装置1のICカードリーダライタ15に初期状態のICカード2をセットし、上記操作部14により発行処理の開始を指示する。
【0022】
すると、ICカード発行装置1の制御部11は、ICカード2の発行処理を開始し、ICカードリーダライタ15によりICカード2へ供給する発行用の複数の命令電文を用意する。これらの発行用の命令電文は、予めメモリ部12に記憶されているものであっても良いし、発行処理ごとに制御部11が生成するものであっても良い。発行用の複数の命令電文が用意されたICカード発行装置の制御部11は、当該ICカード2からの応答コード(応答電文)に応じて発行用の命令電文を順次送信する。なお、ICカードの発行処理では、特に、上記不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理が大半であり、発行用の命令電文も大半が不揮発性メモリ23へデータを書き込み命令である。
【0023】
上記ICカード発行装置1から命令電文が送信されると、ICカード2のCPU21は、シリアルインターフェースとしての上記UART25により上記命令電文を受信する処理を実行する(ステップS11)。この際、上記ICカード2では、上記UART25を介して受信した命令電文のデータを逐次RAM22に蓄積する。すなわち、上記ICカード発行装置1からの命令電文を受信する処理は、上記UART25などのハードウエアによって実行される。このため、上記CPU21は、UART25がバイト単位で命令電文を受信した時点でその内容をRAM22にコピーするだけで良い。これにより、上記ICカード発行装置1からの命令電文の受信処理において上記CPU21は実際のデータの受信に関与することがなく、上記CPU21にかかる負荷が少ない。
【0024】
上記ICカード発行装置1からの命令電文の受信が完了すると、上記CPU21は、上記RAM22に蓄積した命令電文における命令を解読する処理(解読処理)と命令電文としてのデータを精査する処理(精査処理)とを実行する(ステップS12、S13)。上記解読処理は、命令電文による命令の種別を判別する処理である。また、上記精査処理は、命令電文として受信したデータにエラー(異常)がないかを判定する処理である。上記解読処理及び上記精査処理は、受信した命令電文としてのデータが正常か否かを精査しながら、当該命令電文の命令を解読することにより実行される。
【0025】
なお、上記精査処理により命令電文としてのデータがエラーであると判定された場合、上記CPU21は、上記ICカード発行装置に対して受信した命令電文が異常であることを示す応答コードを送信する。これにより、上記ICカード発行装置1の制御部11は、送信した命令電文に対する通信エラー処理を行う。この通信エラー処理としては、再度、同じ命令電文を送信したり、ICカードの発行エラーとして処理を中止したりする。なお、通常、ICカードの発行処理ではICカード及びICカード発行装置の信頼性が高いため、上記精査処理により命令電文の通信エラーが発生する可能性は極めて低いと見なすことができる。
【0026】
上記解読処理により受信した命令電文による命令を解読すると、上記CPU21は、当該命令電文による命令が不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理であるか否かを判断する(ステップS14)。この判断により不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理でないと判断した場合、上記CPU21は、図2に示すような手順にて当該命令電文に対する処理(通常の命令処理)を行う(ステップS15)。
【0027】
また、当該命令電文が正常で、かつ、不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理の命令であると判断した際、上記CPU21は、上記ICカード発行装置1への応答コード(応答電文)を送信する処理(応答コード送信処理)を開始するとともに(ステップS16)、上記不揮発性メモリ23へデータを書き込む処理(データ書き込み処理)を開始する(ステップS17)。つまり、受信した命令電文が正常でかつ不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理の命令である場合、上記CPU21は、上記応答コード送信処理と上記不揮発性メモリへのデータ書き込み処理とを並行して実行するものである。
【0028】
上記応答コード送信処理において、上記CPU21は、当該命令電文に対する受信完了を示す応答コード(あるいは次の命令電文を要求する応答コード)を送信する処理を行う(ステップS16)。なお、ここでは、応答コードは当該命令電文の受信完了を示すものとしたが、上記ICカード発行装置に次の命令電文を送信させる内容のものであれば良い。
【0029】
また、上記データ書き込み処理において、上記CPU21は、上記RAM22に蓄積された命令電文としてのデータに基づいて上記不揮発性メモリ23にデータを書き込む処理を行う(ステップS17)。上記不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理は、当該命令電文の受信を完了した時点で上記RAM22に蓄積された命令電文のうち不揮発性メモリ23に書き込むべきデータを不揮発性メモリ23が順次コピーすることにより実行される。
【0030】
すなわち、不揮発性メモリへのデータ書き込み処理において、上記CPU21は、不揮発性メモリ23に対して書き込みデータを設定し、不揮発性メモリ23からの書き込み完了の信号が返されるのを待つだけである。これにより、上記不揮発性メモリ23へのデータの書き込み処理において、上記CPU21にかかる負荷は少ない。
【0031】
上記応答コード送信処理が完了した際、上記CPU21は、上記UART25による上記ICカード発行装置1からの命令電文を受信可能な状態とする(ステップS18)。この状態においてICカードの発行処理が完了でなければ(ステップS19、NO)、上記CPU21は、ICカード発行装置1から送信される次の命令電文に応じて上記ステップS11へ移行する。
【0032】
すなわち、上記応答コード送信処理が完了した時点で上記不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理を実行中であっても、上記CPU21は、次の命令電文を受信可能とする。この際、上述のように、命令電文の受信処理及び不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理において上記CPU21にかかる負荷は共に少ない。このため、上記ICカード発行装置1からの命令電文の受信処理と上記不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理を並行して実行してもCPU21の負荷の点では問題がない。
【0033】
なお、上述のように、ICカードの発行処理には発行処理に使用される各命令に対する動作が保証されている初期状態のICカードを用いる。このため、ICカード内の不揮発性メモリ23の不良やICカード発行装置1との接触不良などの物理的な原因以外で不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理で異常が発生する可能性は極めて低いと見なせる。つまり、上記不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理において書き込み異常が発生した場合、メモリ素子や接触などの物理的な不良であると判断して当該ICカードの発行処理を中止するようにすれば良い。
【0034】
また、上記不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理よりも次の命令電文の受信処理が先に完了した場合、上記CPU21は、上記不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理が完了した時点で、上記受信処理によって受信した次の命令電文に対する解読処理及び精査処理を実行するようにすれば良い。
【0035】
次に、第2の発行手順について説明する。
図5は、第2の発行手順における不揮発性メモリ23へのデータの書き込み処理の手順を示す図である。また、図6は、第2の発行手順を説明するためのフローチャートである。
この第2の発行手順は、上述した第1の発行手順における命令電文に対する精査処理を省略したものである。上述のように、通常、ICカードの発行処理では、予め動作が保証されている命令を初期状態のICカードが実行することにより実現される。つまり、ICカードの発行処理において、ICカード2が実行する命令及びICカード発行装置1から送信される命令電文は、特定の種類のものに限られ、ICカード2側でICカード発行装置1から受信した命令電文が正常であるか否かを詳細に精査する必要性は少ない。
【0036】
従って、ICカードの発行処理おいて、ICカード発行装置1から受信した命令電文に対する精査処理を省略し、その分の処理時間を短縮することが可能である。この場合、個々の命令電文に対する処理で短縮される時間は、第1の発行手順に比べて僅かではあるが、発行処理では、多くの命令を実行するため累積効果が期待でき、全体の処理時間が短縮できる。
【0037】
なお、図5及び図6に示す第2の発行手順の動作(ステップS21〜S28)は、図3及び図4に示す第1の発行手順における命令電文に対する精査処理を省略した動作(ステップS11、S12、及びS14〜S19)と同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0038】
なお、上記したように第1の発行手順及び第2の発行手順では、書き込み処理の命令である場合に、不揮発性メモリへのデータ書き込み処理に並行して、応答コート返信処理と次の命令電文の受信処理とを実行するものとしたが、書き込み処理以外の命令であっても、応答コード返信処理及び次の命令電文の受信処理と並行して実行できる処理であれば、図3あるいは図5に示す手順にて処理を実行するようにしても良い。例えば、通信処理以外の処理は、応答コード返信処理及び命令電文の受信処理と並行して実行できるものが多いため、通信処理以外の処理を図3あるいは図5に示す手順にて実行することにより処理時間が高速化できる。
【0039】
また、上記した実施の形態では、ICカードの発行処理時の動作として、上記第1の発行手順及び第2の発行手順を実行するものとしたが、発行処理時以外であっても、上記第1の発行手順あるいは上記第2の発行手順と同様な動作にて上位機器(外部機器)から供給された命令電文を処理するようにしても良い。例えば、上位機器からの命令電文の信頼性が高い場合、あるいは、大量のICカードに対して連続して多くの命令を処理させる場合、発行処理時以外であっても、図3あるいは図5に示すような手順にて処理を実行することにより、全体の処理時間を高速化するのに有効である。
【0040】
上記のように、上位装置からの受信した命令電文の内容を判定した際に、応答電文を当該上位装置へ送信するとともに、前記命令電文に基づく処理を実行し、上記応答電文の送信が完了した時点で、前記命令電文に基づく処理が実行中であっても、上位装置からの次の命令電文を受信可能とするようにしたものである。これにより、シリアルインターフェースにて上位装置との通信を行うICカードであっても、複数の命令電文に対する処理が高速化できる。また、ICカードの発行処理時には、処理時間の大半を占めるシリアル通信処理と不揮発性メモリへの書き込み処理を並行して実行でき、ICカードの発行処理時間を大幅に短縮することができる。
【0041】
さらに、上位装置からICカードに与えられた命令電文としてのデータに誤りがないか検証する処理を省略することにより、処理時間を短縮することも可能である。例えば、ICカードの発行処理の場合に限り、命令電文としてのデータを検証する処理を省略または大幅に簡略化することにより、ICカードの発行処理時間を短縮できる。
【0042】
また、ICカードの発行処理において不揮発性メモリへのデータ書き込み処理の命令については、不揮発性メモリへのデータ書き込み処理に並行して、応答電文の送信処理と次の命令電文の受信処理を実行することにより、個々の命令の平均処理時間を短縮し、さらには、発行処理全体の処理時間を大幅に短縮することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、上位機器から連続的に与えられる複数の命令を短時間で処理することができ、発行処理の高速化が実現できる携帯可能電子媒体と、その携帯可能電子媒体の発行システム、処理方法、及び発行方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るICカードとICカード発行装置の概略構成を示す図。
【図2】通常の処理に対するICカードによる処理手順を示す図。
【図3】ICカードに対する第1の発行手順を示す図。
【図4】第1の発行手順を説明するためのフローチャート。
【図5】ICカードに対する第2の発行手順を示す図。
【図6】第2の発行手順を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…ICカード発行装置、2…ICカード、11…制御部、12…メモリ部、15…ICカードリーダライタ、21…CPU、22…RAM、23…不揮発性メモリ、24…ROM、25…UART
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、不揮発性メモリなどが内蔵されたICカードと称される携帯可能電子媒体と、その携帯可能電子媒体の発行システム、処理方法及び発行方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯可能電子媒体としてのICカードは、使用目的や用途に応じて、必要な鍵ファイルやデータファイル等をICカード内部の不揮発性メモリ上に定義し、更にそれらのファイルにデータを書き込むことによって使用可能な状態になる。この手順は一般にICカードの発行処理と呼ばれている。
【0003】
初期状態のICカード(発行前のICカード)には、発行処理を行うために必要な命令を実行する機能が予め用意されている。従って、初期状態のICカードは、通常、発行装置から供給される命令を実行することによりファイルを定義したり、データを書き込んだりすることができる。つまり、ICカードの発行処理は、発行装置から与えられる複数の命令を必要なファイルの数やデータの数だけ逐次実行することによって実行される。
【0004】
従来のICカードの発行処理では、ICカードが与えられた命令の処理が完全に完結してから次の命令を受けて処理を行う逐次方式の処理を行っている。しかしながら、ICカードは、一般に、比較的低速のシリアルインターフェースを介して発行装置などの上位機器から命令を受信し、上位機器からの命令に対する応答を返すようになっている。例えば、現在、外部機器と直接電気的に接触して通信を行う接触型と呼ばれるICカードが一般的であるが、このような接触型ICカードにおいて上位機器と通信する速度は、通常、毎秒9600ビットという低速である。更に、現在の一般的なICカードでは、データの記憶素子としてEEPROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリを用いている。これらの記憶素子は1回のデータ書き込みに数mSから数百mSの時間を要するという短所がある。
【0005】
このようなICカードの発行処理においては、発行装置からの命令が前述のような通信方法によって送信され、ICカードに内蔵された不揮発性メモリに多くのデータを書き込むことを繰り返す。さらに、今日では、金融情報や個人情報などの様々な分野でICカードが使われるようになってきている。このため、1枚のICカードが多機能化し、1枚のカードに様々なデータが記録されるようになっている。
【0006】
上述のように、ICカードの発行処理では、ICカード内に多くのファイル定義やデータの書込みを行わねばならないが、従来のICカードの発行処理では、ICカードが低速のインターフェースで命令を受信したり、命令に対する応答を送信したりしている。このため、1枚のICカードを発行するのに長い時間を要することがあるという問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、発行処理などにおいて上位機器から連続的に与えられる複数の命令を実行するのに長い時間がかかってしまうという問題点を解決するもので、上位機器から連続的に与えられる複数の命令を短時間で処理することができ、発行処理の高速化が実現できる携帯可能電子媒体と、その携帯可能電子媒体の発行システム、処理方法、及び発行方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の携帯可能電子媒体は、上位機器から供給される命令に応じて処理を行うものにおいて、前記上位機器からの命令電文を受信する受信手段と、この受信手段により受信した命令電文の内容を判定する判定手段と、この判定手段により前記受信手段にて受信した命令電文の内容を判定した場合、当該命令電文に対する応答電文を前記上位機器へ送信する返信手段と、この返信手段により前記上位機器へ当該命令電文に対する応答電文を送信するとともに、前記判定手段により判定した当該命令電文の内容に従って処理を実行する実行手段と、記返信手段による当該命令電文に対する応答電文の送信が完了した場合、前記受信手段による前記上位機器からの次の命令電文を受信可能とする制御手段とを有する。
【0009】
この発明の携帯可能電子媒体の発行システムは、発行装置から供給される発行用の複数の命令に応じて発行処理を行うものにおいて、前記発行装置は、前記携帯可能電子媒体からの応答電文に応じて、順次、発行用の命令電文を送信する送信手段を有し、前記携帯可能電子媒体は、前記発行装置からの命令電文を受信する受信手段と、この受信手段により受信した命令電文の内容を判定する判定手段と、この判定手段により前記受信手段にて受信した命令電文の内容を判定した場合、当該命令電文に対する応答電文を前記発行装置へ送信する返信手段と、この返信手段により前記発行装置へ当該命令電文に対する応答電文を送信するとともに、前記判定手段により判定した当該命令電文の内容に従って処理を実行する実行手段と、前記返信手段による当該命令電文に対する応答電文の送信が完了した場合、前記受信手段による前記発行装置からの次の命令電文を受信可能とする制御手段とを有する。
【0010】
この発明の携帯可能電子媒体の処理方法は、上位機器から供給される命令に応じて処理を行う方法であって、前記上位機器からの命令電文を受信し、この受信した命令電文の内容を判定し、この判定により当該命令電文の内容を判定した場合、当該命令電文に対する応答電文を前記上位機器へ返信するとともに、前記判定した当該命令電文の内容に従って処理を実行し、前記応答電文の送信が完了した場合、前記上位機器からの次の命令電文を受信可能とすることを特徴とする。
【0011】
この発明の携帯可能電子媒体の発行方法は、発行装置から供給される発行用の複数の命令に応じて発行処理を行う方法であって、前記携帯可能電子媒体からの応答電文に応じて、順次、発行用の命令電文を前記発行装置から送信し、前記発行装置からの命令電文を前記携帯可能電子媒体が受信した場合、前記携帯可能電子媒体が受信した命令電文の内容を判定し、この判定により当該命令電文の内容を判定した場合、前記携帯可能電子媒体が当該命令電文に対する応答電文を前記発行装置へ返信するとともに、当該命令電文の内容に従って処理を実行し、前記応答電文の送信が完了した場合、前記発行装置からの次の命令電文を前記携帯可能電子媒体が受信可能とすることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係るICカード発行装置1及びICカード(携帯可能電子媒体)2の概略構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態において、ICカード2の発行処理とは、初期状態のICカード2を利用可能な状態にする処理である。つまり、初期状態のICカード2には、発行処理を行うために必要な命令を実行する機能が予め用意されており、初期状態のICカード2がICカード発行装置1から供給される命令を逐次実行することにより使用可能なICカード2として発行される。
【0013】
図1に示すように、上記ICカード発行装置1は、制御部11、メモリ部12、表示部13、操作部14、及びICカードリーダライタ15を有している。上記制御部11は、ICカード発行装置全体の制御を司るものである。上記メモリ部12は、制御用のプログラム及び制御用のデータなどが記憶されている。上記表示部13は、ICカードの発行処理を行うオペレータに対する操作案内などを表示する。上記操作部14は、上記オペレータによる操作指示などが入力されるものである。上記ICカードリーダライタ15は、ICカード2との通信を行うインターフェースである。例えば、ICカードの発行処理において、上記ICカード発行装置1は、上記ICカードリーダライタ15を介して、ICカード2へ命令を送信し、その命令に対する応答をICカード2から受信するようになっている。また、ICカードの発行処理では、上記ICカード発行装置1は、上記ICカード2からの応答電文に応じて、順次、複数の命令電文を上記ICカード2へ供給するようになっている。
【0014】
また、上記ICカード2は、カード状の筐体内に内蔵されるCPU21、RAM22、不揮発性メモリ23、ROM24、及びUART25などから構成される。上記CPU21、RAM22、不揮発性メモリ23、ROM24及びUART25は、ICチップ(図示しない)により構成され、ICカード本体内に埋設されている。また、上記ICカードの筐体には、上記ICチップと一体的にモジュール化されたコンタクト部(図示しない)が設けられている。上記ICカード2は、コンタクト部(図示しない)によりICカード発行装置1などの上位機器と接触して通信を行うようになっている。
【0015】
上記CPU21は、ICカード2全体の制御を司るものである。上記CPU21は、上記ROM24あるいは不揮発性メモリ23に記憶された制御プログラムに基づいて動作する。上記RAM22は、ワーキングメモリとして機能する揮発性のメモリである。上記RAM22は、上記CPU21が処理中のデータなどを一時保管するバッファとして機能し、例えば、上記UART25により上位機器から受信したデータを一時保管するようになっている。
【0016】
上記不揮発性メモリ23は、例えば、EEPROMあるいはフラッシュROMなどにより構成される。上記不揮発メモリ23は、ICカードの発行処理などにおいてデータの書き込みが可能な不揮発性のメモリである。上記不揮発性メモリ23には、ICカードの発行処理時にプログラムファイルやデータファイルなどが定義され、それらのファイルにデータが書き込まれるようになっている。つまり、上記不揮発性メモリ23には、例えば、ICカードの発行時に、当該ICカードを使用(運用)するために必要な制御プログラムや当該ICカード固有の製造番号などの運用データが記録される。
【0017】
上記ROM24は、予め制御用のプログラムや制御データなどが記憶されている不揮発性のメモリである。上記ROM24に記憶される制御用のプログラムは、初期状態のICカードが実行可能なものである。初期状態のICカード2は、ICカードの発行処理時に、上記ROM24に記憶されている制御プログラムに基づいて動作するようになっている。上記UART25は、ICカード発行装置1などの上位機器との通信を行うインターフェースである。上記UART25は、ICカード本体に設けられている図示しないコンタクト部を介して上位機器とのデータの送受信を行う。また、上記UART25は、シリアルインターフェースであり、その通信速度は、通常、毎秒9600ビットである。
【0018】
次に、上記ICカード2における通常の処理動作について説明する。
ここで、通常の処理動作とは、発行処理済みのICカード2を使用する際の動作であり、上位機器からの命令電文に応じて実行する処理であるものとする。図2は、通常の処理時において上位機器から与えられる種々の命令に対するICカード2の動作手順を示す図である。
【0019】
すなわち、図2に示すように、ICカード2に対して上位機器から命令電文(コマンド電文)が送信されると、ICカード2は、上位機器から命令電文を受信する処理を行う(A)。上位機器からの命令電文は、シリアルインターフェースとしてのUART25を介してICカード2内に取り込まれ、一旦RAM22に格納される。このような受信処理が完了すると、上記CPU21は、RAM22に格納した命令電文を解読し、さらに、命令電文に問題がないか精査する処理を行う(B)。命令電文を解読し、かつ、命令電文に問題がないと判断した場合、上記CPU21は、解読した命令電文に従って処理を実行する(C)。このような上位機器からの命令電文に対する処理が完了した際に、上記CPU21は、処理結果としての応答電文(応答コード)をUART25を介して上記上位機器へ送信し(D)、次の命令電文が受信できる状態となる。
【0020】
上記のように、通常の処理時において、ICカード2は、上記のような手順により上位機器からの命令電文を処理するようになっている。従来のICカードでは、ICカードの発行処理も、図2に示す手順で実行している。ICカードの発行処理は、大半の命令電文が不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理であるため、発行処理に多くの時間がかかっている。これに対して、本実施の形態では、以下に説明する第1の発行手順あるいは第2の発行手順によりICカードの発行処理を実行するものである。なお、発行処理に用いられるICカード(初期状態のICカード)は、上記ROM24に記憶されている制御プログラムなどにより実現される命令群に対する動作が検証されているものであるとする。
【0021】
次に、上記ICカード2の第1の発行手順について説明する。
図3は、第1の発行手順における不揮発性メモリ23へのデータの書き込み処理の手順を示す図である。また、図4は、第1の発行手順を説明するためのフローチャートである。
まず、オペレータはICカード発行装置1のICカードリーダライタ15に初期状態のICカード2をセットし、上記操作部14により発行処理の開始を指示する。
【0022】
すると、ICカード発行装置1の制御部11は、ICカード2の発行処理を開始し、ICカードリーダライタ15によりICカード2へ供給する発行用の複数の命令電文を用意する。これらの発行用の命令電文は、予めメモリ部12に記憶されているものであっても良いし、発行処理ごとに制御部11が生成するものであっても良い。発行用の複数の命令電文が用意されたICカード発行装置の制御部11は、当該ICカード2からの応答コード(応答電文)に応じて発行用の命令電文を順次送信する。なお、ICカードの発行処理では、特に、上記不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理が大半であり、発行用の命令電文も大半が不揮発性メモリ23へデータを書き込み命令である。
【0023】
上記ICカード発行装置1から命令電文が送信されると、ICカード2のCPU21は、シリアルインターフェースとしての上記UART25により上記命令電文を受信する処理を実行する(ステップS11)。この際、上記ICカード2では、上記UART25を介して受信した命令電文のデータを逐次RAM22に蓄積する。すなわち、上記ICカード発行装置1からの命令電文を受信する処理は、上記UART25などのハードウエアによって実行される。このため、上記CPU21は、UART25がバイト単位で命令電文を受信した時点でその内容をRAM22にコピーするだけで良い。これにより、上記ICカード発行装置1からの命令電文の受信処理において上記CPU21は実際のデータの受信に関与することがなく、上記CPU21にかかる負荷が少ない。
【0024】
上記ICカード発行装置1からの命令電文の受信が完了すると、上記CPU21は、上記RAM22に蓄積した命令電文における命令を解読する処理(解読処理)と命令電文としてのデータを精査する処理(精査処理)とを実行する(ステップS12、S13)。上記解読処理は、命令電文による命令の種別を判別する処理である。また、上記精査処理は、命令電文として受信したデータにエラー(異常)がないかを判定する処理である。上記解読処理及び上記精査処理は、受信した命令電文としてのデータが正常か否かを精査しながら、当該命令電文の命令を解読することにより実行される。
【0025】
なお、上記精査処理により命令電文としてのデータがエラーであると判定された場合、上記CPU21は、上記ICカード発行装置に対して受信した命令電文が異常であることを示す応答コードを送信する。これにより、上記ICカード発行装置1の制御部11は、送信した命令電文に対する通信エラー処理を行う。この通信エラー処理としては、再度、同じ命令電文を送信したり、ICカードの発行エラーとして処理を中止したりする。なお、通常、ICカードの発行処理ではICカード及びICカード発行装置の信頼性が高いため、上記精査処理により命令電文の通信エラーが発生する可能性は極めて低いと見なすことができる。
【0026】
上記解読処理により受信した命令電文による命令を解読すると、上記CPU21は、当該命令電文による命令が不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理であるか否かを判断する(ステップS14)。この判断により不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理でないと判断した場合、上記CPU21は、図2に示すような手順にて当該命令電文に対する処理(通常の命令処理)を行う(ステップS15)。
【0027】
また、当該命令電文が正常で、かつ、不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理の命令であると判断した際、上記CPU21は、上記ICカード発行装置1への応答コード(応答電文)を送信する処理(応答コード送信処理)を開始するとともに(ステップS16)、上記不揮発性メモリ23へデータを書き込む処理(データ書き込み処理)を開始する(ステップS17)。つまり、受信した命令電文が正常でかつ不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理の命令である場合、上記CPU21は、上記応答コード送信処理と上記不揮発性メモリへのデータ書き込み処理とを並行して実行するものである。
【0028】
上記応答コード送信処理において、上記CPU21は、当該命令電文に対する受信完了を示す応答コード(あるいは次の命令電文を要求する応答コード)を送信する処理を行う(ステップS16)。なお、ここでは、応答コードは当該命令電文の受信完了を示すものとしたが、上記ICカード発行装置に次の命令電文を送信させる内容のものであれば良い。
【0029】
また、上記データ書き込み処理において、上記CPU21は、上記RAM22に蓄積された命令電文としてのデータに基づいて上記不揮発性メモリ23にデータを書き込む処理を行う(ステップS17)。上記不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理は、当該命令電文の受信を完了した時点で上記RAM22に蓄積された命令電文のうち不揮発性メモリ23に書き込むべきデータを不揮発性メモリ23が順次コピーすることにより実行される。
【0030】
すなわち、不揮発性メモリへのデータ書き込み処理において、上記CPU21は、不揮発性メモリ23に対して書き込みデータを設定し、不揮発性メモリ23からの書き込み完了の信号が返されるのを待つだけである。これにより、上記不揮発性メモリ23へのデータの書き込み処理において、上記CPU21にかかる負荷は少ない。
【0031】
上記応答コード送信処理が完了した際、上記CPU21は、上記UART25による上記ICカード発行装置1からの命令電文を受信可能な状態とする(ステップS18)。この状態においてICカードの発行処理が完了でなければ(ステップS19、NO)、上記CPU21は、ICカード発行装置1から送信される次の命令電文に応じて上記ステップS11へ移行する。
【0032】
すなわち、上記応答コード送信処理が完了した時点で上記不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理を実行中であっても、上記CPU21は、次の命令電文を受信可能とする。この際、上述のように、命令電文の受信処理及び不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理において上記CPU21にかかる負荷は共に少ない。このため、上記ICカード発行装置1からの命令電文の受信処理と上記不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理を並行して実行してもCPU21の負荷の点では問題がない。
【0033】
なお、上述のように、ICカードの発行処理には発行処理に使用される各命令に対する動作が保証されている初期状態のICカードを用いる。このため、ICカード内の不揮発性メモリ23の不良やICカード発行装置1との接触不良などの物理的な原因以外で不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理で異常が発生する可能性は極めて低いと見なせる。つまり、上記不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理において書き込み異常が発生した場合、メモリ素子や接触などの物理的な不良であると判断して当該ICカードの発行処理を中止するようにすれば良い。
【0034】
また、上記不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理よりも次の命令電文の受信処理が先に完了した場合、上記CPU21は、上記不揮発性メモリ23へのデータ書き込み処理が完了した時点で、上記受信処理によって受信した次の命令電文に対する解読処理及び精査処理を実行するようにすれば良い。
【0035】
次に、第2の発行手順について説明する。
図5は、第2の発行手順における不揮発性メモリ23へのデータの書き込み処理の手順を示す図である。また、図6は、第2の発行手順を説明するためのフローチャートである。
この第2の発行手順は、上述した第1の発行手順における命令電文に対する精査処理を省略したものである。上述のように、通常、ICカードの発行処理では、予め動作が保証されている命令を初期状態のICカードが実行することにより実現される。つまり、ICカードの発行処理において、ICカード2が実行する命令及びICカード発行装置1から送信される命令電文は、特定の種類のものに限られ、ICカード2側でICカード発行装置1から受信した命令電文が正常であるか否かを詳細に精査する必要性は少ない。
【0036】
従って、ICカードの発行処理おいて、ICカード発行装置1から受信した命令電文に対する精査処理を省略し、その分の処理時間を短縮することが可能である。この場合、個々の命令電文に対する処理で短縮される時間は、第1の発行手順に比べて僅かではあるが、発行処理では、多くの命令を実行するため累積効果が期待でき、全体の処理時間が短縮できる。
【0037】
なお、図5及び図6に示す第2の発行手順の動作(ステップS21〜S28)は、図3及び図4に示す第1の発行手順における命令電文に対する精査処理を省略した動作(ステップS11、S12、及びS14〜S19)と同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0038】
なお、上記したように第1の発行手順及び第2の発行手順では、書き込み処理の命令である場合に、不揮発性メモリへのデータ書き込み処理に並行して、応答コート返信処理と次の命令電文の受信処理とを実行するものとしたが、書き込み処理以外の命令であっても、応答コード返信処理及び次の命令電文の受信処理と並行して実行できる処理であれば、図3あるいは図5に示す手順にて処理を実行するようにしても良い。例えば、通信処理以外の処理は、応答コード返信処理及び命令電文の受信処理と並行して実行できるものが多いため、通信処理以外の処理を図3あるいは図5に示す手順にて実行することにより処理時間が高速化できる。
【0039】
また、上記した実施の形態では、ICカードの発行処理時の動作として、上記第1の発行手順及び第2の発行手順を実行するものとしたが、発行処理時以外であっても、上記第1の発行手順あるいは上記第2の発行手順と同様な動作にて上位機器(外部機器)から供給された命令電文を処理するようにしても良い。例えば、上位機器からの命令電文の信頼性が高い場合、あるいは、大量のICカードに対して連続して多くの命令を処理させる場合、発行処理時以外であっても、図3あるいは図5に示すような手順にて処理を実行することにより、全体の処理時間を高速化するのに有効である。
【0040】
上記のように、上位装置からの受信した命令電文の内容を判定した際に、応答電文を当該上位装置へ送信するとともに、前記命令電文に基づく処理を実行し、上記応答電文の送信が完了した時点で、前記命令電文に基づく処理が実行中であっても、上位装置からの次の命令電文を受信可能とするようにしたものである。これにより、シリアルインターフェースにて上位装置との通信を行うICカードであっても、複数の命令電文に対する処理が高速化できる。また、ICカードの発行処理時には、処理時間の大半を占めるシリアル通信処理と不揮発性メモリへの書き込み処理を並行して実行でき、ICカードの発行処理時間を大幅に短縮することができる。
【0041】
さらに、上位装置からICカードに与えられた命令電文としてのデータに誤りがないか検証する処理を省略することにより、処理時間を短縮することも可能である。例えば、ICカードの発行処理の場合に限り、命令電文としてのデータを検証する処理を省略または大幅に簡略化することにより、ICカードの発行処理時間を短縮できる。
【0042】
また、ICカードの発行処理において不揮発性メモリへのデータ書き込み処理の命令については、不揮発性メモリへのデータ書き込み処理に並行して、応答電文の送信処理と次の命令電文の受信処理を実行することにより、個々の命令の平均処理時間を短縮し、さらには、発行処理全体の処理時間を大幅に短縮することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、上位機器から連続的に与えられる複数の命令を短時間で処理することができ、発行処理の高速化が実現できる携帯可能電子媒体と、その携帯可能電子媒体の発行システム、処理方法、及び発行方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るICカードとICカード発行装置の概略構成を示す図。
【図2】通常の処理に対するICカードによる処理手順を示す図。
【図3】ICカードに対する第1の発行手順を示す図。
【図4】第1の発行手順を説明するためのフローチャート。
【図5】ICカードに対する第2の発行手順を示す図。
【図6】第2の発行手順を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…ICカード発行装置、2…ICカード、11…制御部、12…メモリ部、15…ICカードリーダライタ、21…CPU、22…RAM、23…不揮発性メモリ、24…ROM、25…UART
Claims (7)
- 上位機器から供給される命令に応じて処理を行う携帯可能電子媒体において、
前記上位機器からの命令電文を受信する受信手段と、
この受信手段により受信した命令電文の内容を判定する判定手段と、
この判定手段により前記受信手段にて受信した命令電文の内容を判定した場合、当該命令電文に対する応答電文を前記上位機器へ送信する返信手段と、
この返信手段により前記上位機器へ当該命令電文に対する応答電文を送信するとともに、前記判定手段により判定した当該命令電文の内容に従って処理を実行する実行手段と、
前記返信手段による当該命令電文に対する応答電文の送信が完了した場合、前記受信手段による前記上位機器からの次の命令電文を受信可能とする制御手段と、
を具備することを特徴とする携帯可能電子媒体。 - 前記判定手段は、前記受信手段により受信した命令電文で指示される命令を解読するとともに、当該命令電文としての受信したデータを精査し、
前記返信手段は、前記判定手段により当該命令電文の解読及び精査が完了した際に、当該命令電文に対する応答電文を送信する、ことを特徴とする前記請求項1に記載の携帯可能電子媒体。 - 前記判定手段は、前記受信手段により受信した命令電文にて指示される命令を解読し、
前記返信手段は、前記判定手段により当該命令電文の解読が完了した際に、当該命令電文に対する応答電文を送信する、ことを特徴とする前記請求項1に記載の携帯可能電子媒体。 - 前記返信手段は、前記判定手段により当該命令電文がデータの書き込み処理の命令であると判定した場合、前記判定手段により当該命令電文がデータの書き込み処理の命令であると判定した時点で当該命令電文に対する応答電文を送信し、前記判定手段により当該命令電文がデータの書き込み処理の命令以外であると判定した場合、前記実行手段による命令の実行が完了した時点で当該命令電文に対する応答電文を送信する、ことを特徴とする前記請求項1、2及び3に記載の携帯可能電子媒体。
- 発行装置から供給される発行用の複数の命令に応じて発行処理を行う携帯可能電子媒体の発行システムにおいて、
前記発行装置は、
前記携帯可能電子媒体からの応答電文に応じて、順次、発行用の命令電文を送信する送信手段を有し、
前記携帯可能電子媒体は、
前記発行装置からの命令電文を受信する受信手段と、
この受信手段により受信した命令電文の内容を判定する判定手段と、
この判定手段により前記受信手段にて受信した命令電文の内容を判定した場合、当該命令電文に対する応答電文を前記発行装置へ送信する返信手段と、
この返信手段により前記発行装置へ当該命令電文に対する応答電文を送信するとともに、前記判定手段により判定した当該命令電文の内容に従って処理を実行する実行手段と、
前記返信手段による当該命令電文に対する応答電文の送信が完了した場合、前記受信手段による前記発行装置からの次の命令電文を受信可能とする制御手段と、を有する、
ことを特徴とする携帯可能電子媒体の発行システム。 - 上位機器から供給される命令に応じて処理を行う携帯可能電子媒体の処理方法であって、
前記上位機器からの命令電文を受信し、
この受信した命令電文の内容を判定し、
この判定により当該命令電文の内容を判定した場合、当該命令電文に対する応答電文を前記上位機器へ返信するとともに、前記判定した当該命令電文の内容に従って処理を実行し、
前記応答電文の送信が完了した場合、前記上位機器からの次の命令電文を受信可能とする、
ことを特徴とする携帯可能電子媒体の処理方法。 - 発行装置から供給される発行用の複数の命令に応じて発行処理を行う携帯可能電子媒体の発行方法であって、
前記携帯可能電子媒体からの応答電文に応じて、順次、発行用の命令電文を前記発行装置から送信し、
前記発行装置からの命令電文を前記携帯可能電子媒体が受信した場合、前記携帯可能電子媒体が受信した命令電文の内容を判定し、
この判定により当該命令電文の内容を判定した場合、前記携帯可能電子媒体が当該命令電文に対する応答電文を前記発行装置へ返信するとともに、当該命令電文の内容に従って処理を実行し、
前記応答電文の送信が完了した場合、前記発行装置からの次の命令電文を前記携帯可能電子媒体が受信可能とする、
ことを特徴とする携帯可能電子媒体の発行システム。
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