JPH08128B2 - 無菌連結方法 - Google Patents

無菌連結方法

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JPH08128B2
JPH08128B2 JP3238878A JP23887891A JPH08128B2 JP H08128 B2 JPH08128 B2 JP H08128B2 JP 3238878 A JP3238878 A JP 3238878A JP 23887891 A JP23887891 A JP 23887891A JP H08128 B2 JPH08128 B2 JP H08128B2
Authority
JP
Japan
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valve
main valve
fluid
space
connecting pipe
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP3238878A
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English (en)
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JPH0549683A (ja
Inventor
浩文 洞田
亨 大井
正和 西村
Original Assignee
株式会社ナーサリーテクノロジー
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Publication date
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  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は滅菌していない空間にお
ける、無菌連結方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】細胞培養装置へ培養液を供給する場合な
どにおいて、無菌の状態でひとつの容器から他の容器に
内容物を移転することが要求される。こうした場合に従
来は次のような方法が採用されている。<イ>送り側と
受け側を常時連結したおき、すべてを滅菌しておく方
法、<ロ>送り側と受け側の双方を無菌空間内に配置し
て連結する方法。<ハ>連結の作業のたびに濾過によっ
て滅菌する方法。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】前記した従来の無菌
連結方法にあっては、次のような問題点がある。 <イ>常時連結しておく方法では、送り側あるいは受け
側が複数である場合には連結する配管が長くなり不経済
である。さらに両者を常時連結しておくために、自由な
移動を拘束される。 <ロ>両者を無菌状態の空間に入れておく方法は連結の
作業が簡単であるが、それだけ広い空間を無菌状態で維
持しなければならなず、莫大な設備投資が必要となる。 <ハ>連結の際に濾過を行う方法では、送る側、受ける
側のすべてに濾過装置を取り付けなければならず、やは
り不経済である。
【0004】
【本発明の目的】本発明は上記のような問題を改善する
ためになされたもので、装置が簡単で経済的であり、か
つ効率のよい滅菌作業を行うことのできる滅菌連結方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】すなわち本発明は、無
菌対象物を送る側と受ける側とが滅菌していない空間に
おいて独立して移動している場合の連結方法であって、
送る側も受ける側もその連結部は主バルブとその外側の
連結管を有し、連結に際してはまず連結管を接続し、両
連結管とバルブとによって成される空間に、流体の流
れの方向を制御する方向制御部材を設け、この空間に
菌効果を持つ流体を吹き込むことによって内部を滅菌
し、次に滅菌流体吹き込み側をバルブを閉止して、主バ
ルブを開放することにより、受ける側と送る側とを無菌
状態で連通して行う、無菌連結方法である。
【0006】
【本発明の構成】以下図面を参照しながら本発明につい
て説明する。 <イ>前提条件 本発明の方法は、培養細胞に培養液を供給するような、
無菌対象物を送り側A(例えば定置式タンク)と受け側
B(例えば移動式コンテナ)とが存在し、かつ両者とも
に滅菌していない空間において独立して移動している場
合に使用する連結方法である。
【0007】<ロ>主バルブ 送り側Aも受け側Bもその連結部はバルブ1とその外側
の連結管2とより構成する。例えば送り側Aの容器の側
面、あるいは下面には容器側パイプを突設し、このパイ
プの端部には主バルブ1を取り付ける。そして主バルブ
1の外側に連結管2を取り付ける。この連結管2は端面
を開放した管体であり、その開放端面3が接続部とな
る。
【0008】<ハ>圧縮流体供給バルブ 以上の構造は、対象物を吐出する送り側A、対象物を受
けいれる受け側Bともに共通の構造である。しかしいず
れか一方の側の連結管2の側方には、二か所に圧縮流体
供給、排出用のバルブを取り付ける。すなわち連結管2
において、主バルブ1と開放端面3の間の位置に、1個
の供給バルブ4と、1個の排出バルブ5を取り付ける。
供給バルブ4と排出バルブ5とは相対抗する位置に配置
し、供給バルブ4から供給した滅菌用圧縮流体が排出バ
ルブ5から外部に排出されるように構成する。
【0009】<ニ>方向制御部材(図2〜図4) 供給バルブ4と排出バルブ5との間には、方向制御部材
6を配置する。この制御部材6は、圧縮流体の流れる方
向を主バルブ1に向けて制御して奥に位置する主バルブ
1の周辺を十分に滅菌するためのものである。そのため
に、供給バルブ4と直交する方向に方向制御部材6とし
ての板を配置する構成を採用することができる。(図
2)また、連結管2内部の一部を方向制御部材6として
二重管にして供給バルブ4から吐出する流体を、主バル
ブ1方向にぶつけるような構成を採用することもでき
る。(図3)あるいは供給バルブ4、排出パイプの間に
二又のパイプで構成した方向制御部材6を配置する、と
いった構成を採用することができる。(図4)
【0010】
【作用】次に使用方法について説明する。 <イ>定置式タンクと移動コンテナ 図5に示すように、送り側Aが定置式のタンクであり、
受け側Bが移動式のコンテナである例について説明す
る。この例では、タンク側に主バルブ1と圧縮流体供給
用の供給バルブ4、排出バルブ5を設け、コンテナ側に
は主バルブ1のみを設けてある。そして受け側B、送り
側Aともに主バルブ1は閉止してあり、さらに送り側A
の供給バルブ4、排出バルブ5も閉止してある。
【0011】<ロ>連結管2の接続(図5) 連結に際してはまず受け側Bと送り側Aの連結管2の開
放端面3を当接し、両者を固定して接続する。この場合
に開放端面3から侵入した雑菌によって両側の主バルブ
1の表面までは汚染されていると考えなければならな
い。
【0012】<ハ>圧縮流体の供給(図6) 次に送り側Aの供給バルブ4、排出バルブ5を開き、供
給バルブ4に圧縮蒸気のような滅菌効果のある流体を供
給する。するとこの流体は、両連結管2と主バルブ1と
によって形成される空間に流入し、方向制御部材6に衝
突して流入方向を変えて主バルブ1に衝突する。こうし
た空間内部での流れの制御によって、滅菌しにくい奥に
ある主バルブ1まで滅菌効果のある流体を供給すること
ができる。
【0013】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるから、
次のような効果を得ることができる。<イ> 滅菌用の流体の流れる方向を方向制御部材により
強制的に設定して、滅菌効果を上げにくい細部や奥の部
分まで効率よく滅菌することができる。そのため特殊な
バルブなど高価な部品を使用する必要がなく、一般の市
販部品を使用することができる。<ロ>バルブにより画成された連結管内の空間域に滅菌
用の流体を貯えずに透過させるので、効率よく滅菌を実
施することができる<ハ> 受け側B、送り側Aの装置が存在する全空間を無
菌に保つ必要がないから、無菌チャンバー等の従来施設
を必要とせず、工場等の構造物のコストを大幅に低下さ
せることができます。<ニ> 滅菌用の流体として蒸気を使用すれば、配管ライ
ンのインライン滅菌に使用する蒸気ラインを兼用するこ
とができ、新たな配管などを必要としない。<ホ> 滅菌用の流体が流れる回路は、連結装置内部に限
られている。したがって培養液などの対象物の濃度や品
質に影響を与えることがない。またバルブで仕切られて
いるために、高温の蒸気を利用しても、直接接触するこ
とがないから対象物質を安定に保つことができる。<ヘ> 連結装置の内で、滅菌用の流体を供給する部分の
容積は小さいために、流体供給用のボイラーなどの能力
を大きくする必要がない。
【0014】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるから次
のような効果を得ることができる。 <イ>培養液のような供給材料の受け側B、送り側A
を、常時切り離した状態で運用できる。したがって無駄
な配管を必要とせず、空間利用効率を向上させることが
できる。 <ロ>同様の理由で移動が容易であるから環境調節など
を簡単に行うことができる。 <ハ>送り側A、受け側Bの一方が多数台用意してあっ
た場合に、少数の側に滅菌流体の供給、排出バルブを設
けておくことによって、多数側の構造、装置を簡単なも
のとすることができ、きわめて経済的である。 <ニ>滅菌用の流体として蒸気を使用すれば、配管ライ
ンのインライン滅菌に使用する蒸気ラインを兼用するこ
とができ、新たな配管などを必要としない。 <ホ>滅菌用の流体の流れる方向を調節して、滅菌効果
を上げにくい細部や奥の部分まで効率よく滅菌すること
ができる。そのために特殊なバルブなど高価な部品を使
用する必要がなく、一般の市販部品を使用することがで
きるので連結装置に関するコストを低減することができ
る。 <ヘ>滅菌用の流体が流れる回路は、連結装置内部に限
られている。したがって培養液などの対象物の濃度や品
質に影響を与えることがない。またバルブで仕切られて
いるために、高温の蒸気を利用しても、直接接触するこ
とがないから対象物質を安定に保つことができる。 <ト>連結装置の内で、滅菌用の流体を供給する部分の
容積は小さいために、流体供給用のボイラーなどの能力
を大きくする必要がない。 <チ>受け側B、送り側Aの装置が存在する全空間を無
菌に保つ必要がないから、そうした従来の構造と比較し
て工場などの建造物のコストを大幅に低下されることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の構成図
【図2】方向制御部材の一例の説明図
【図3】方向制御部材の一例の説明図
【図4】方向制御部材の一例の説明図
【図5】連結作業の説明図
【図6】連結作業の説明図
【図7】連結作業の説明図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無菌対象物を送る側と受ける側とが
    滅菌していない空間において独立して移動している場合
    の連結方法であって、 送る側も受ける側もその連結部は主バルブとその外側の
    連結管を有し送る側と受ける側の連結管の間を接続し 、 両連結管主バルブとによって成される空間に、流体
    の流れの方向を制御する方向制御部材を設けると共に、
    連結管の一部に供給バルブと排出バルブを取り付け前記排出バルブを開いた状態で主バルブで閉ざされた空
    間に滅菌用の流体を吹き込み、透過させて滅菌し次に供給バルブ及び排出バルブを閉止した後、主バルブ
    を開放して送る側と受ける側を連通することを特徴とす
    、 無菌連結方法。
JP3238878A 1991-08-27 1991-08-27 無菌連結方法 Expired - Lifetime JPH08128B2 (ja)

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