JP6420662B2 - 薬液供給装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、ヒトの骨髄細胞、間葉系幹細胞などの細胞を培養するための薬液を培養容器に供給する薬液供給装置および方法に関する。
医療用途、特に再生医療、創薬研究などの分野では、バイオクリーンルームなど、高い清浄度を保った作業空間内で細胞培養作業を行う必要がある。特に、薬液の汚染・変質(コンタミネーション)を防ぐことで、細胞死を回避することは重要である。作業空間の清浄度を保つために、気密を保つ閉鎖空間内で作業を行う方法が用いられる。
少量ロットの細胞培養の場合、一般には、除染された作業空間内に設置した薬液ボトルからピペットを用いて薬液を吸引することによって、培養容器に薬液を供給している。こうした方法では、作業ごとに薬液ボトルを作業空間内に搬送する必要がある。また、クロスコンタミネーションを防止するためには、吸引供給に使用するピペットを使い捨てにするか、あるいは、薬液ボトルを使い捨てにする必要がある。ピペット/ボトルを使い捨てにした場合、毎回、ピペット/ボトルを作業空間内に搬入するか、作業空間内に作業回数分のピペット/ボトルを保管できる保管庫が必要になる。その結果、多量ロットの細胞培養を行う場合、膨大な作業スペースを確保する必要があり、作業者にも多大な労力や負担を強いるという問題が生ずる。
図7は、従来の薬液供給装置の一例を示す説明図である。この薬液供給装置は、細胞培養用の薬液を保管するための薬液バッグ101と、薬液を培養容器Fに供給するための供給ノズル112と、薬液バッグ101と供給ノズル112とを連結するチューブ110などを備え、重力を利用して薬液を移送している。
薬液バッグ101は、可撓性材料で製作され、出口が最も低くなるように傾斜棚102の上に戴置される。チューブ110の途中には、流量調整バルブ121およびピンチバルブ122がチューブ110を狭窄するように設置される。ピンチバルブ122と供給ノズル112との間には、外部空間OUTと作業空間INとを仕切るための遮蔽壁130が設置される。作業空間INは、グローブボックスなどで構成され、培養容器Fのコンタミネーションを防止するために高い清浄度に維持される。
チューブ110の清浄な部分および清浄な供給ノズル112は、当初、滅菌された密閉搬送コンテナ111内に収納されており、この状態で外部空間OUT内で無菌搬送することが可能になる。供給ノズル112を作業空間IN内に導入する場合、密閉搬送コンテナ111を遮蔽壁130に装着した後、扉を開くことによって、無菌導入が可能になる。供給ノズル112を外部空間OUTに取り出す場合は、導入時とは逆の手順となる。
培養容器Fは、重量計123の上に戴置される。コンピュータなどの制御装置120は、重量計123からの信号に基づいて、流量調整バルブ121の開度を制御したり、ピンチバルブ122のオンオフ動作を制御する。
図7に示した従来の薬液供給装置では、外部空間OUTに設置された薬液バッグ101からチューブ110を通じて、作業空間INに設置された培養容器Fに薬液を供給しているため、上述のような使い捨てのボトルは不要になる。
しかしながら、薬液供給を完了した後、長時間放置した場合、薬液バッグ101およびチューブ110内に残存する薬液が、凝固したり、劣化することがある。特に、短い消費期限(例えば、室温で3日)の成分(例えば、抗生剤、血清など)を含む薬液の場合、この消費期限を経過してしまうと、薬液バッグ101、チューブ110および供給ノズル112の全てを交換する必要がある。こうした交換作業は、作業空間INのコンタミネーションを確実に防止する必要があるため、多大な労力と時間を要することになる。また、未使用薬液の損失も大きくなり、細胞培養のコスト増加を招くことになる。
本発明の目的は、コンタミネーションを確実に防止しつつ、薬液供給間隔が長期化しても、高い信頼性で安定した薬液供給を実現できる薬液供給装置および方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る薬液供給装置は、
作業空間外に設置され、細胞培養用の薬液を保管するための薬液タンクと、
作業空間内に設置され、薬液を培養容器に供給するための供給ノズルと、
前記薬液タンクから前記供給ノズルへ薬液を移送するための第1薬液管路と、
第1薬液管路によって移送された薬液を前記薬液タンクへ移送するための第2薬液管路と、
第1薬液管路と前記供給ノズルとが連通した薬液供給モード、または第1薬液管路と第2薬液管路とが連通した薬液循環モードを選択するための管路切換部と、を備えることを特徴とする。
こうした構成によれば、装置は、供給ノズルを介して薬液を培養容器に供給する薬液供給モードに加えて、第1薬液管路と第2薬液管路との間で薬液を循環させる薬液循環モードを有する。そのため薬液を供給しない場合でも薬液を循環させることが可能になり、薬液が管路内で長時間滞留して凝固したり劣化するのを確実に防止できる。
また本発明に係る薬液供給装置は、
作業空間外に設置され、洗浄液を保管するための洗浄液タンクと、
前記洗浄液タンクから前記供給ノズルへ洗浄液を移送するための洗浄液管路と、
乾燥用の空気を前記供給ノズルへ移送するためのエア管路と、を備え、
前記管路切換部は、前記洗浄液管路と前記供給ノズルとが連通した洗浄モード、エア管路と前記供給ノズルとが連通した乾燥モード、前記薬液供給モード、および前記薬液循環モードのうちの1つが選択可能であることが好ましい。
こうした構成によれば、装置は、薬液供給モードおよび薬液循環モードに加えて、洗浄液を供給ノズルに供給する洗浄モードと、乾燥用の空気を供給ノズルに供給する乾燥モードとを有する。そのため薬液供給を終了した後、薬液を循環させる場合、洗浄液を用いて、供給ノズルなどの非循環管路に残留した薬液を確実に排出できる。また、乾燥用の空気を用いて、非循環管路に残留した洗浄液も確実に除去できる。
本発明において、前記薬液タンクは、冷蔵庫内に設置されており、
第1薬液管路の途中には、管路内の薬液を室温から37℃の範囲に加熱するための管路着脱式の加温器が設けられることが好ましい。
こうした構成によれば、薬液タンクを冷蔵庫内に設置することによって、薬液の低温保存が可能になる。また、第1薬液管路の途中に加温器を設けることによって、培養容器に供給する薬液を適切な温度に保つことができる。また、管路着脱式の加温器を使用することによって、管路交換に起因したコンタミネーションを防止できる。
本発明において、第1薬液管路の途中には、管路着脱式のチューブポンプが設けられ、
チューブポンプの排出側には、脈動吸収用の液体バッファ部が設けられることが好ましい。
こうした構成によれば、管路着脱式のチューブポンプを使用することによって、管路交換に起因したコンタミネーションを防止できる。また、チューブポンプの排出側に、脈動吸収用の液体バッファ部を設けることによって、供給ノズルから培養容器に供給される薬液の流量変化を低減できる。
本発明において、第2薬液管路の途中には、薬液供給モードの際、管路を閉止するための仕切弁が設けられることが好ましい。
こうした構成によれば、薬液供給モードの際、第2薬液管路を閉止することによって、第2薬液管路での薬液の逆流を防止し、管路内のコンタミネーションを防止できる。
本発明において、前記洗浄液管路の途中には、管路着脱式のチューブポンプが設けられ、
チューブポンプの排出側には、脈動吸収用の液体バッファ部が設けられることが好ましい。
こうした構成によれば、管路着脱式のチューブポンプを使用することによって、管路交換に起因したコンタミネーションを防止できる。また、チューブポンプの排出側に、脈動吸収用の液体バッファ部を設けることによって、供給ノズルを通過する洗浄液の流量変化を低減できる。
本発明において、前記供給ノズルの先端には、筒状のチップが着脱自在に装着されることが好ましい。
こうした構成によれば、薬液供給を終了した後、使用済チップを廃棄することが容易になるため、培養容器間のクロスコンタミネーションを防止できる。
本発明において、前記作業空間は、除染剤の雰囲気に維持されることが好ましい。
こうした構成によれば、作業空間を滅菌状態に維持できるため、培養容器および供給ノズルのコンタミネーションを防止できる。
また本発明に係る薬液供給方法は、
細胞培養用の薬液を保管するための薬液タンクを、作業空間外に設置するステップと、
薬液を培養容器に供給するための供給ノズルを作業空間内に設置し、前記薬液タンクから前記供給ノズルへ薬液を移送するための第1薬液管路および、第1薬液管路によって移送された薬液を前記薬液タンクへ移送するための第2薬液管路を設置するステップと、
第1薬液管路と前記供給ノズルとを連通させ、薬液を培養容器に供給するステップと、
薬液を培養容器に供給しない場合、第1薬液管路と第2薬液管路とを連通させ、薬液を循環させるステップと、を含むことを特徴とする。
こうした手法によれば、薬液供給方法は、供給ノズルを介して薬液を培養容器に供給する薬液供給ステップに加えて、第1薬液管路と第2薬液管路との間で薬液を循環させる薬液循環ステップを有する。そのため薬液を供給しない場合でも薬液を循環させることが可能になり、薬液が管路内で長時間滞留して凝固したり劣化するのを確実に防止できる。
本発明によれば、コンタミネーションを確実に防止しつつ、薬液供給間隔が長期化しても、高い信頼性で安定した薬液供給を実現できる。
本発明の第1実施形態に係る薬液供給装置を示す構成図であり、薬液供給モードを示す。 本発明の第1実施形態に係る薬液供給装置を示す構成図であり、薬液循環モードを示す。 本発明の第1実施形態に係る薬液供給装置を示す構成図であり、洗浄モードを示す。 本発明の第1実施形態に係る薬液供給装置を示す構成図であり、乾燥モードを示す。 供給ノズルの構成を示すもので、図5(a)はチップ装着前の状態、図5(b)はチップ装着後の状態を示す。 薬液供給動作の一例を示すフローチャートである。 従来の薬液供給装置の一例を示す説明図である。
(第1実施形態)
図1〜図4は、本発明の第1実施形態に係る薬液供給装置を示す構成図であり、図1は薬液供給モード、図2は薬液循環モード、図3は洗浄モード、図4は乾燥モードをそれぞれ示している。薬液供給装置は、2系統の薬液管路10,20と、薬液タンク15と、洗浄液管路30と、洗浄液タンク35と、エア管路40と、管路切換部50と、供給ノズル60などを備える。
薬液タンク15は、細胞培養用の薬液を保管するための容器である。特に、室温で劣化する成分、例えば、抗生剤、血清などを含む薬液を使用する場合、薬液タンク15は、冷蔵庫17内に設置することが好ましく、低温保存により薬液の劣化を抑制できる。薬液タンク15は、薬液管路10,20とともに外部空間OUTから密閉されている。そのため清浄空気取り込み用のエアフィルタ16が取り付けられ、液出しに伴う負圧を補償している。
薬液管路10は、薬液タンク15から供給ノズル60へ薬液を移送する機能を有し、その上流端は薬液タンク15に連結され、その途中においてチューブポンプ11と、加温器12と、薬液バッファ部13とが設けられ、その下流端は管路切換部50に連結されている。
チューブポンプ11は、円周面に沿って配置されたチューブを公転ローラで押圧することによって、チューブ内の液体を圧送する機構を備え、好ましくは薬液管路10自体をポンプ流路として利用できる管路着脱式のポンプである。
加温器12は、薬液管路10内の薬液を室温から37℃の範囲に加熱する機能を有し、好ましくは薬液管路10自体を外側から加熱できる管路着脱式のヒータである。
薬液バッファ部13は、チューブポンプ11の排出側に設けられ、液排出時の脈動を吸収して、供給ノズル60から培養容器Fに供給される薬液の流量変化を低減する機能を有する。
薬液管路20は、薬液管路10によって移送された薬液を薬液タンク15へ移送する機能を有し、その上流端は管路切換部50に連結され、その途中において仕切弁21が設けられ、その下流端は薬液タンク15に連結されている。
仕切弁21は、電気信号に基づいて薬液管路20を開閉する機能を有し、薬液供給モードの際、薬液管路20を閉止することによって、薬液管路20での薬液の逆流を防止し、管路内のコンタミネーションを防止できる。
洗浄液タンク35は、洗浄液を保管するための容器であり、洗浄液管路30とともに外部空間OUTから密閉されている。そのため清浄空気取り込み用のエアフィルタ36が取り付けられ、液出しに伴う負圧を補償している。
洗浄液管路30は、洗浄液タンク35から供給ノズル60へ洗浄液を移送する機能を有し、その上流端は洗浄液タンク35に連結され、その途中においてチューブポンプ31と、洗浄液バッファ部32とが設けられ、その下流端は管路切換部50に連結されている。
チューブポンプ31は、円周面に沿って配置されたチューブを公転ローラで押圧することによって、チューブ内の液体を圧送する機構を備え、好ましくは洗浄液管路30自体をポンプ流路として利用できる管路着脱式のポンプである。
洗浄液バッファ部32は、チューブポンプ31の排出側に設けられ、液排出時の脈動を吸収して、供給ノズル60に供給される洗浄液の流量変化を低減する機能を有する。
エア管路40は、乾燥用の空気を供給ノズル60へ移送する機能を有し、その上流端は清浄空気取り込み用のエアフィルタ42に連結され、その途中においてチューブポンプ41が設けられ、その下流端は管路切換部50に連結されている。
チューブポンプ41は、円周面に沿って配置されたチューブを公転ローラで押圧することによって、チューブ内の気体を圧送する機構を備え、好ましくはエア管路40自体をポンプ流路として利用できる管路着脱式のポンプである。
管路切換部50は、薬液管路10,20と、洗浄液管路30と、エア管路40と、供給ノズル60とを選択的に連通したり閉止する機能を有し、一例として、2入力2出力の切換弁51および2入力1出力の切換弁52で構成される。
供給ノズル60は、管路切換部50から送出される薬液を培養容器Fに注入する機能を有し、図5に示すように、ノズル本体61と、テーパー筒状のチップ62とを備える。チップ62は、供給ノズル60の先端に着脱自在に装着され、クロスコンタミネーションを防止するために、薬液を培養容器Fに注入する度に新品に交換することが好ましい。
図1に戻って、作業空間INの内部には、培養容器Fを37℃に維持するインキュベータの他に、培養容器Fの取り出し、搬送、反転や、チップ62の交換などを行う走行式多関節ロボット等が設置され、培養容器Fの細胞培養、薬液(培地)交換、細胞回収など繊細な作業が行われる。そのため作業空間INは、バイオクリーンルームのように高い清浄度に保たれており、好ましくは、過酸化水素蒸気などの除染剤を噴霧する装置を用いて、除染剤の雰囲気に維持される。
作業空間INと外部空間OUTとは、壁Wによって隔離されている。供給ノズル60、管路切換部50および各管路の一部は、作業空間IN内に設置されるが、それ以外の部分、特に薬液タンク15、洗浄液タンク35などは外部空間OUTに設置される。使用者は、無菌接合装置を用いて管路の無菌切断および無菌接続を行うことによって、低い清浄度の空間内であっても薬液タンク15、洗浄液タンク35を交換することが可能になる。
従前とは異なる薬液を使用する場合は、管路切換部50、薬液バッファ部13、洗浄液バッファ部32を含む管路全体を新品と交換する。このときチューブポンプ11,31および加温器12は管路着脱式であるため、管路全体の交換が容易になり、管路交換に起因したコンタミネーションを防止できる。
チューブポンプ11、加温器12、仕切弁21、チューブポンプ31、管路切換部50、インキュベータ、移動式双腕型ロボット、除染剤噴霧装置などの各種動作は、各種ソフトウエアがイントールされたコントローラ(不図示)によって制御される。
図6は、薬液供給動作の一例を示すフローチャートである。まずステップs1において、薬液タンク15を外部空間OUTに設置する。次にステップs2において、供給ノズル60を作業空間IN内に設置するとともに、供給ノズル60と薬液タンク15とを連結する薬液管路10,20を設置する。こうした器具を新たに設置したり交換した後は、作業空間IN内に除染剤を噴霧することによって除染を行う。
次にステップs3において、図2に示すように、管路切換部50は薬液循環モードに設定され、チューブポンプ11が動作して、薬液は、薬液管路10を経由して、薬液タンク15→チューブポンプ11→加温器12→薬液バッファ部13→切換弁51の順で流れ、そして、薬液管路20を経由して、切換弁51→仕切弁21→薬液タンク15の順で循環される。こうした薬液の循環を常に実施することによって、薬液が管路内で長時間滞留して凝固したり劣化するのを確実に防止できる。また、薬液は、冷蔵庫によって低温保存されており、薬液管路10,20もプラスチック材料などで製作されて、ある程度断熱性を有することから、薬液の長期保存が可能になる。なお、薬液循環モード時は、加温器12の加熱動作は停止している。
次にステップs4において、供給ノズル60に電子線滅菌などで滅菌済みの新品チップ62を装着する。なお、ノズル本体61の内面と外面は、装着前に作業空間IN内に分布する除染剤によって除染される。
次にステップs5において、図1に示すように、管路切換部50は薬液供給モードに設定され、チューブポンプ11が動作して、薬液は、薬液管路10を経由して、薬液タンク15→チューブポンプ11→加温器12→薬液バッファ部13→切換弁51→供給ノズル60の順で流れ、培養容器Fに注入される。薬液の流量調整は、チューブポンプ11の速度調整で行うことができ、あるいは、薬液バッファ部13と管路切換部50との間に別途設置した流量調整バルブを用いて行ってもよい。
なお、薬液供給モード時は、加温器12の加熱動作により、培養容器Fに供給する薬液を適切な温度、例えば、室温から37℃の温度範囲に維持することができる。また、仕切弁21が薬液管路20を閉止することによって、薬液管路20内での薬液の逆流を防止し、管路内のコンタミネーションを防止できる。
次にステップs6において、図2に示すように、管路切換部50は薬液循環モードに設定され、薬液は、薬液管路10,20を経由して再び循環される。
次にステップs7において、使用済のチップ62を除去する。
次にステップs8において、図3に示すように、管路切換部50は洗浄モードに設定され、チューブポンプ31が動作して、洗浄液は、洗浄液管路30を経由して、洗浄液タンク35→チューブポンプ31→洗浄液バッファ部32→切換弁52→切換弁51→供給ノズル60の順で流れ、廃棄容器Gに排出される。洗浄液の流量調整は、チューブポンプ31の速度調整で行うことができ、あるいは、洗浄液バッファ部32と管路切換部50との間に別途設置した流量調整バルブを用いて行ってもよい。
次にステップs9において、図4に示すように、管路切換部50は乾燥モードに設定され、チューブポンプ41が動作して、空気は、外気→エアフィルタ42→チューブポンプ41→切換弁52→切換弁51→供給ノズル60の順で流れ、作業空間IN内に排出される。乾燥用空気の流量調整は、チューブポンプ41の速度調整で行うことができる。
次にステップs3に戻って、管路切換部50は薬液循環モードに設定され、薬液は、薬液管路10,20を経由して再び循環される。
本発明は、コンタミネーションを確実に防止しつつ、薬液供給間隔が長期化しても、高い信頼性で安定した薬液供給を実現できる点で産業上極めて有用である。
10,20 薬液管路
11,31,41 チューブポンプ
12 加温器
13 薬液バッファ部
15 薬液タンク
16,36,42 エアフィルタ
17 冷蔵庫
21 仕切弁
30 洗浄液管路
32 洗浄液バッファ部
35 洗浄液タンク
40 エア管路
50 管路切換部
51,52 切換弁
60 供給ノズル
61 ノズル本体
62 チップ
F 培養容器

Claims (9)

  1. 作業空間外に設置され、細胞培養用の薬液を保管するための薬液タンクと、
    作業空間内に設置され、薬液を培養容器に供給するための供給ノズルと、
    前記薬液タンクから前記供給ノズルへ薬液を移送するための第1薬液管路と、
    第1薬液管路によって移送された薬液を前記薬液タンクへ移送するための第2薬液管路と、
    第1薬液管路と前記供給ノズルとが連通した薬液供給モード、または第1薬液管路と第2薬液管路とが連通した薬液循環モードを選択するための管路切換部と、を備えることを特徴とする薬液供給装置。
  2. 作業空間外に設置され、洗浄液を保管するための洗浄液タンクと、
    前記洗浄液タンクから前記供給ノズルへ洗浄液を移送するための洗浄液管路と、
    乾燥用の空気を前記供給ノズルへ移送するためのエア管路と、を備え、
    前記管路切換部は、前記洗浄液管路と前記供給ノズルとが連通した洗浄モード、エア管路と前記供給ノズルとが連通した乾燥モード、前記薬液供給モード、および前記薬液循環モードのうちの1つが選択可能であることを特徴とする請求項1記載の薬液供給装置。
  3. 前記薬液タンクは、冷蔵庫内に設置されており、
    第1薬液管路の途中には、管路内の薬液を室温から37℃の範囲に加熱するための管路着脱式の加温器が設けられることを特徴とする請求項1記載の薬液供給装置。
  4. 第1薬液管路の途中には、管路着脱式のチューブポンプが設けられ、
    チューブポンプの排出側には、脈動吸収用の液体バッファ部が設けられることを特徴とする請求項1記載の薬液供給装置。
  5. 第2薬液管路の途中には、薬液供給モードの際、管路を閉止するための仕切弁が設けられることを特徴とする請求項1記載の薬液供給装置。
  6. 前記洗浄液管路の途中には、管路着脱式のチューブポンプが設けられ、
    チューブポンプの排出側には、脈動吸収用の液体バッファ部が設けられることを特徴とする請求項2記載の薬液供給装置。
  7. 前記供給ノズルの先端には、筒状のチップが着脱自在に装着されることを特徴とする請求項1記載の薬液供給装置。
  8. 前記作業空間は、除染剤の雰囲気に維持されることを特徴とする請求項1記載の薬液供給装置。
  9. 細胞培養用の薬液を保管するための薬液タンクを、作業空間外に設置するステップと、
    薬液を培養容器に供給するための供給ノズルを作業空間内に設置し、前記薬液タンクから前記供給ノズルへ薬液を移送するための第1薬液管路および、第1薬液管路によって移送された薬液を前記薬液タンクへ移送するための第2薬液管路を設置するステップと、
    第1薬液管路と前記供給ノズルとを連通させ、薬液を培養容器に供給するステップと、
    薬液を培養容器に供給しない場合、第1薬液管路と第2薬液管路とを連通させ、薬液を循環させるステップと、を含むことを特徴とする薬液供給方法。
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