JP6681167B2 - 液体供給装置およびチップユニット - Google Patents

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Description

本発明は、液体供給装置およびチップユニットに関する。
例えば培養装置などに用いられる培地等の液体を容器等に供給するには、例えば、ピペット装置が用いられている(例えば、特許文献1等を参照)。
図5は、ピペット装置の一例であるピペット装置100を示す模式図であって、ピペット装置100は、シリンジポンプ部101と、ピペットノズル102とを備えている。シリンジポンプ部101は、シリンダ部106と操作部107とを有する。ピペットノズル102の先端にはピペットチップ103が取り付けられる。
ピペット装置100を用いて液体貯留容器104内の液体Lの一部を受け側容器105に供給するには、図5(A)に示すように、液体貯留容器104内の液体Lの一部を、操作部107の操作によりピペットチップ103に吸引し、図5(B)に示すように、ピペットチップ103内の液体Lを、操作部107の操作により受け側容器105に吐出する。
特開2013−136052号公報
ピペット装置100を用いた液体供給では、作業環境の清浄度が不十分であると、液体Lを液体貯留容器104から受け側容器105に移送する際に、液体貯留容器104および受け側容器105でコンタミネーションが起きるおそれがあった。また、液体移送の作業に手間がかかるため、作業性の点で改善が望まれていた。また、液体Lの供給量が不正確になることもあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、液体の供給にあたって、コンタミネーションを防ぐことができ、かつ作業性を良好にでき、しかも液体の供給量を一定にできる液体供給装置およびチップユニットを提供することを課題とする。
本発明の一態様は、液体を貯留するための液体貯留容器と、前記液体貯留容器内の液体を導くための液体流路と、前記液体流路内の液体を吐出するための液体吐出部と、を備え、前記液体吐出部は、前記液体流路に接続されたチップユニットを有し、前記チップユニットは、前記液体流路に接続されたコネクタと、前記コネクタに着脱自在に外挿されて前記液体を吐出するための先端チップとを有する、液体供給装置を提供する。
前記液体供給装置は、前記液体流路内の液体を前記液体吐出部に向けて送るためのポンプをさらに有する構成としてもよい。
前記液体供給装置は、前記液体貯留容器内の液体の質量を検出するための貯留液質量検出手段と、前記貯留液質量検出手段の検出値に基づいて前記液体の送量を制御するための制御部と、を備えている構成としてもよい。
前記液体供給装置は、前記液体吐出部によって吐出された液体の質量を検出するための吐出液質量検出手段と、前記吐出液質量検出手段の検出値に基づいて前記液体の送量を制御するための制御部と、を備えていること構成としてもよい。
前記液体供給装置は、前記先端チップが外挿される前記コネクタの外面には、前記先端チップの内部空間のうち前記コネクタより先端側の空間に通じる通気溝が形成され、前記先端チップには、前記通気溝の内部空間と前記先端チップの外部空間とを連通させる通気口が形成されている構成としてもよい。
前記先端チップには、前記先端チップの内部空間のうち前記コネクタより先端側の空間と先端チップの外部空間とを連通させる通気溝が形成されている構成としてもよい。
本発明の一態様は、液体を導出する導出口を有する液体貯留容器と、前記導出口に接続されて前記液体貯留容器内の液体を導くための液体流路と、前記液体流路内の液体を吐出するための液体吐出部と、を備えた液体供給装置の前記液体吐出部に用いられ、前記液体流路に接続されたコネクタと、前記コネクタに着脱自在に外挿されて前記液体を吐出するための先端チップとを有する、チップユニットを提供する。
本発明の一態様によれば、液体流路を通して液体の移送を行うため、液体貯留容器および受け側の容器におけるコンタミネーションを防ぎ、無菌状態を維持できる。
また、液体流路を通して液体の移送を行うため、作業者による操作が少なくて済むことから、液体の供給の作業を容易にするとともに、液体の供給量を正確に定めることができる。
本発明の一実施形態の液体供給装置を示す模式図である。 図1に示す液体供給装置の液体吐出部の第1の例を示す一部断面図である。 図1に示す液体供給装置の液体吐出部の第2の例を示す分解斜視図である。 図1に示す液体供給装置の液体吐出部の第3の例を示す分解斜視図である。 ピペット装置の一例を示す模式図である。(A)は液体貯留容器内の液体を吸引する操作を説明する図である。(B)は液体を吐出する操作を説明する図である。
[液体供給装置]
図1は、本発明の一実施形態の液体供給装置10を示す模式図である。
図1に示すように、液体供給装置10は、液体貯留容器1と、液体流路2と、ポンプ3と、クランプ4と、液体吐出部5と、貯留液質量検出手段6と、吐出液質量検出手段7と、制御部8と、を備えている。符号9は液体吐出部5で吐出された液体Lを受ける受け側容器である。
液体貯留容器1は、内部に液体Lを貯留することができる。
液体貯留容器1としては、例えば、フィルムなどの軟包装材から構成されたフレキシブル容器を使用できる。液体貯留容器1を構成するフィルムの材質は特に限定されないが、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン等の熱可塑性樹脂や、これらの積層体が挙げられる。
液体貯留容器1は、フィルムを周縁部においてシールすることで作製することができる。シール方法としては、ヒートシール(熱シール)、超音波シール、高周波シール、冷却シール等が挙げられる。
液体貯留容器1は、液体Lを密封可能であることが好ましい。これによって、液体Lが外部空気と接触しなくなるため、液体貯留容器1の内部の無菌状態を維持できる。
液体貯留容器1は、内部を視認可能とするためには透明または半透明とするのが好ましい。また、液体Lの変質防止などのため遮光が必要となる場合には、液体貯留容器1は不透明または暗色系とするのが好ましい。液体貯留容器1は、遮光部と透明部(窓)とを有していてもよい。
液体貯留容器1の容量(大きさ)は特に限定されないが、例えば0.1L〜5000Lとすることができる。液体貯留容器1は、シングルユース(使い捨て)の容器であることが好ましい。なお、液体貯留容器1は、剛性容器または半剛性容器であってもよい。
液体貯留容器1は、内部の液体Lを外部に導出する導出口1aを有する。導出口1aには、コック、キャップ等を設けることもできる。
液体流路2は、導出口1aに接続されており、液体貯留容器1内の液体Lを導出口1aから導出し、液体吐出部5に導くことができる。
液体流路2としては、例えば可撓性を有するチューブが使用できる。液体流路2の材料としては、シリコーン樹脂、熱可塑性エラストマー等の、耐薬品性、耐候性等に優れる材料が好ましい。液体流路2には、フィルター、フローモニター、流量計、バルブ、ポンプ等を設けてもよい。
ポンプ3は、液体流路2内の液体Lを液体吐出部5に向けて送ることができる。
ポンプ3としては、ペリスタルティックポンプ(蠕動ポンプ)、ダイアフラムポンプなどが使用できる。
ペリスタルティックポンプは、例えば、モータ等の駆動部と、前記駆動部により回転駆動するローラと、押さえ壁とを備えている。ペリスタルティックポンプは、ローラが液体流路2を押さえ壁に押圧して押し潰しつつ液体流路2に沿って走行することによって、液体流路2内の液体Lを液体吐出部5に向けて送ることができる。
ポンプ3は、制御部8からの制御信号に基づいて液体Lの送量を制御することができる。
ポンプ3を使用することにより、液体Lを移送するための作業が容易となる。
クランプ4は、例えば、一対の押圧部(図示略)を有し、液体流路2であるチューブを挟み込んで押し潰すことによって液体流路2の内部空間を閉塞させることができる。
クランプ4は、押圧部により液体流路2を挟み込んで押し潰すことにより内部空間を閉止させて液体Lの流れを停止させる閉状態と、液体流路2への押圧を解除して液体Lの自由な流通を可能とする開状態とを切り替えできる。
クランプ4は、制御部8からの制御信号に基づいて液体Lの送量を制御することができる。例えば、制御部8からの制御信号に基づいて閉状態と開状態とを切り替えることによって、液体Lの供給および停止を選択できる。
クランプ4は、モータ等の駆動部により前記押圧部を動作させることができる。
図2は、液体吐出部5の第1の例である液体吐出部5Aを示す。
液体吐出部5Aは、液体流路2に接続されたチップユニット20と、チップユニット20の少なくとも一部を包囲する保護部材13とを備えている。チップユニット20は、液体流路2の先端に接続されたコネクタ11と、コネクタ11に装着される先端チップ12とを備えている。
なお、中心軸C1はコネクタ11の中心軸であり、中心軸C2は先端チップ12の中心軸である。中心軸C1,C2に沿う方向を高さ方向ともいう。以下の説明における上および下は、図2に即している。例えば、中心軸C1,C2に沿う方向のうち筒部15の先端15bから天板部14に向かう方向は上方であり、その反対の方向は下方である。
液体吐出部5Aのコネクタ11は、天板部14と、天板部14の周縁14aから延出する筒状の筒部15とを備えている。
天板部14は、例えば、中央に導入口14bを有する円板状に形成されている。
筒部15は、天板部14の周縁14a(基端15a)から先端15bに向かって徐々に縮径する断面円形の筒状とすることができる。筒部15は、中心軸C1に対して一定角度で傾斜することが好ましい。筒部15は円錐台状とするのが好ましい。
コネクタ11は、液体流路2内の液体Lを、導入口14bを通してコネクタ11の内部空間に導入し、筒部15の先端15bの開口15cから排出することができる。
コネクタ11には、筒部15の外面15dの被装着領域15eに先端チップ12が外挿される。被装着領域15eは、外面15dのうち先端15bを含む領域であって、全周にわたる一定高さの領域とすることができる。被装着領域は筒部外面の一部領域であってもよいし、筒部外面の全領域であってもよい。
筒部15の外面15dには、コネクタ溝部17(通気溝)が形成されている。コネクタ溝部17は、被装着領域15eに形成されている。
コネクタ溝部17は、筒部15の周方向に沿う周溝18と、周溝18から先端15bにかけて形成された複数の延出溝19とを有する。
周溝18は、筒部15の全周にわたって形成された環状溝であることが好ましい。
延出溝19は、例えば、外面15dの最大傾斜線に沿って形成することができる。複数の延出溝19は、筒部15の周方向に間隔をおいて形成されている。なお、延出溝19の数は1でもよい。
延出溝19は、先端15bに達しているため、先端チップ12がコネクタ11に装着された状態では、先端チップ12の先端部空間22に通じている。そのため、延出溝19は、周溝18の内部空間18aと先端チップ12の先端部空間22とを連通させる。
先端部空間22とは、先端チップ12の内部空間のうちコネクタ11より先端側の空間、すなわち、コネクタ11の先端(先端15b)よりも先端側(下方側)の空間である。
周溝18および延出溝19の断面形状は、例えば矩形とすることができる。周溝18および延出溝19の断面形状は、特に限定されず、例えば半円形、V字形などとすることができる。
コネクタ11は、液体流路2に対して固定されていてもよいし、液体流路2に対して着脱自在に取り付けられていてもよい。また、コネクタ11は、液体流路2と一体に形成されていてもよい。
先端チップ12は、基端12aから先端12bに向かって徐々に縮径する断面円形の筒状とすることができる。先端チップ12は、中心軸C2に対して一定角度で傾斜することが好ましい。先端チップ12は円錐台状とするのが好ましい。
先端チップ12の基端12aの内径は、コネクタ11の先端15bの外径より大きい。先端チップ12の内面12dの傾斜角度(中心軸C2に対する傾斜角度)は、コネクタ11の筒部15の外面15dの傾斜角度(中心軸C1に対する傾斜角度)とほぼ等しいことが好ましい。
先端チップ12は、コネクタ11の被装着領域15eに外挿されることによりコネクタ11に着脱自在に装着される。
先端チップ12がコネクタ11に外挿された状態では、先端チップ12の内面12dがコネクタ11の筒部15の外面15d(被装着領域15e)に当接する。先端チップ12は、例えば、コネクタ11の外面15dとの間の摩擦により、コネクタ11に装着された状態を保つことができる。先端チップ12の中心軸C2はコネクタ11の中心軸C1に一致することが好ましい。
先端チップ12は、液体流路2からコネクタ11を通して導入された液体Lを先端12bの開口12cから外部に吐出できる。図1に示すように、先端チップ12から吐出された液体Lは受け側容器9に供給される。
図2に示すように、先端チップ12には、先端チップ12をコネクタ11に装着した状態で、少なくとも一部が周溝18と同じ高さ位置となる位置に、1または複数の通気口21が形成されている。
通気口21は、先端チップ12を厚さ方向に貫通して形成されている。通気口21は、少なくとも一部が周溝18と同じ高さとなるため、周溝18の内部空間18aと先端チップ12の外部空間23とを連通させることができる。
上述のように、コネクタ溝部17の延出溝19は、周溝18の内部空間18aと先端チップ12の先端部空間22とを連通させるため、通気口21は、周溝18および延出溝19を介して先端チップ12の先端部空間22と外部空間23とを連通させる。そのため、外部空間23の空気を、保護部材13の下部開口、通気口21、周溝18および延出溝19を通して先端部空間22に導入することができる。
先端チップ12は、ディスポーザブル(使い捨て可能、シングルユース)とすることができる。無菌状態で供給される先端チップ12を使用することで、液体Lを無菌状態に保つことができる。
保護部材13は、例えば、天板部25と、天板部25の周縁25aから下方に延出する筒状の筒部26とからなる。保護部材13は、有蓋筒状とすることができる。
保護部材13は、コネクタ11の全体、および先端チップ12の大部分を包囲している。そのため、コネクタ11および先端チップ12を保護するとともに、液体Lへの異物の混入を防ぐことができる。
液体吐出部5は、図2に示す液体吐出部5Aに限定されず、図3または図4に示す構造であってもよい。
図3は、液体吐出部5の第2の例である液体吐出部5Bを示す。以下、既出の構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
液体吐出部5Bは、チップユニット30を有する。チップユニット30は、液体流路2の先端に接続されたコネクタ41と、コネクタ41に装着される先端チップ42とを備えている。
コネクタ41は、筒部15の外面15dにコネクタ溝部17がない点で図2に示すコネクタ11と異なる。
先端チップ42は、通気口21がなく、これに代えて、内面42dに複数のチップ溝部43(通気溝)が形成されている点で、図2に示す先端チップ12と異なる。
チップ溝部43は、先端チップ42の基端42aから先端42bにかけて形成されている。複数のチップ溝部43は先端チップ42の周方向に間隔をおいて形成されている。チップ溝部43は、例えば、内面42dの最大傾斜線に沿って形成することができる。
チップ溝部43の断面形状は矩形である。なお、チップ溝部43の数は特に限定されず、1または複数とすることができる。
液体吐出部5Bでは、先端チップ42を用いるため、外部空間の空気をチップ溝部43を通して先端チップ42の先端部空間44に導入することができる。
図4は、液体吐出部5の第3の例である液体吐出部5Cを示す。液体吐出部5Cは、チップユニット40を有する。チップユニット40は、先端チップ42に代えて先端チップ52を用いる点で、図3に示すチップユニット30と異なる。
先端チップ52は、内面52dに、チップ溝部43に代えて、断面形状がV字形である複数のチップ溝部53(通気溝)が形成されている点で、図3に示す先端チップ42と異なる。チップ溝部53は、先端チップ52の基端52aから先端52bにかけて形成されている。チップ溝部53は、例えば、内面52dの最大傾斜線に沿って形成することができる。
液体吐出部5Cでは、先端チップ52を用いるため、外部空間の空気をチップ溝部53を通して先端部空間54に導入することができる。
図3および図4に示す液体吐出部5B,5Cでは、コネクタ溝部がないコネクタ41が用いられているが、液体吐出部5B,5Cは、コネクタ溝部を有するコネクタ、例えば図2に示すコネクタ11を用いてもよい。
図1に示すように、貯留液質量検出手段6は、液体貯留容器1の質量を検出することができる。貯留液質量検出手段6は、質量計31と、吊持部32とを有する。
質量計31は、例えばロードセルであり、吊持部32に吊持された液体貯留容器1内の液体Lの質量を検出し、検出信号を出力できる。質量計31は液体貯留容器1と液体Lとを含めた質量から、予め測定した液体貯留容器1自体の質量を差し引くことによって、液体貯留容器1内の液体Lの質量を算出できる。
吐出液質量検出手段7は、吐出液質量検出手段7は、質量計33を有し、上面7aに受け側容器9を載置可能である。
質量計33は、例えばロードセルであり、受け側容器9内の液体Lの質量を検出し、検出信号を出力できる。質量計33は受け側容器9と液体Lとを含めた質量から、予め測定した受け側容器9自体の質量を差し引くことによって、受け側容器9内の液体Lの質量を算出できる。
制御部8は、貯留液質量検出手段6と吐出液質量検出手段7のうち少なくとも一方からの検出信号に基づいて、ポンプ3における液体Lの送量を制御することができる。例えば、前記検出信号に基づいてポンプ3(ペリスタルティックポンプ)の駆動部の駆動量を調節することによってローラの走行速度を調整すれば、液体Lの送量を制御できる。
制御部8は、例えばコンピュータ、コントローラ、プロセッサ等から構成することができる。制御方法は、ON/OFF制御でもよいし、他の制御でもよい。制御部8への検出信号の伝送方式は特に限定されず、ケーブル等の有線による伝送を用いてもよいし、無線による伝送でもよい。
液体貯留容器1、液体流路2、コネクタ11および先端チップ12は、使用前に滅菌されていることが好ましい。滅菌手段は目的等に応じて適宜選択でき、例えば、γ線等の放射線、水蒸気等による加熱、エチレンオキサイド等のガス、などが挙げられる。
[液体供給方法の第1の例]
次に、液体供給装置10を用いて液体を供給する方法の第1の例について図1および図2を参照して説明する。
第1の例の液体供給方法では、貯留液質量検出手段6の検出値に基づいてポンプ3による液体Lの送量を制御する手法を採用する。
液体貯留容器1に貯留される液体Lは、特に限定されないが、例えば液体培地である。液体Lは、これに限らず、水、油、溶液、溶媒、分散液、乳液、懸濁液などであってよい。液体Lは、粉体、細胞、固体培地、ビーズ等を含んでいてもよい。
図1に示すように、ポンプ3を駆動させ、液体貯留容器1内の液体Lを、液体流路2を通して液体吐出部5(5A)に向けて送る。
図2に示すように、液体吐出部5Aでは、液体流路2からコネクタ11を通して導入された液体Lを、先端チップ12の開口12cから外部に吐出できる。図1に示すように、先端チップ12から吐出された液体Lは受け側容器9に供給される。
図2に示すように、先端チップ12の通気口21は、周溝18および延出溝19を介して先端チップ12の先端部空間22と外部空間23とを連通させるため、外部空間23の空気を通気口21、周溝18および延出溝19を通して先端部空間22に導入することができる。そのため、先端チップ12の先端部空間22には液体Lの溜りが生じない。
よって、先端部空間22に生じた液溜りを原因とするコンタミネーションを防ぎ、液体Lの無菌状態を確実に維持できる。また、液溜りが生じないため、液体流路2への液体Lの逆流が起こらない。
液体貯留容器1内の液体Lが液体流路2を通して導出されると、液体貯留容器1内の液体Lの質量は小さくなる。
貯留液質量検出手段6によって検出された液体Lの質量が予め定められた設定値に達すると、例えば、制御部8は制御信号をポンプ3に送り、ポンプ3を停止させ、受け側容器9への液体Lの供給を停止させる。これによって、受け側容器9に供給される液体Lの量は、予め定められた量となる。
[液体供給方法の第2の例]
次に、液体供給装置10を用いて液体を供給する方法の第2の例について図1および図2を参照して説明する。
第2の例の液体供給方法では、吐出液質量検出手段7の検出値に基づいてポンプ3による液体Lの送量を制御する手法を採用する。
図1に示すように、ポンプ3を駆動させ、液体貯留容器1内の液体Lを液体吐出部5(5A)に向けて送り、先端チップ12から吐出させ、受け側容器9に供給する。
吐出液質量検出手段7によって検出された液体Lの質量が予め定められた設定値に達すると、例えば、制御部8は制御信号をポンプ3に送り、ポンプ3を停止させ、受け側容器9への液体Lの供給を停止させる。これによって、受け側容器9に供給される液体Lの量は、予め定められた量となる。
液体供給装置10は、液体流路2を通して液体Lの移送を行うため、図5に示すピペット装置100とは異なり、作業者による液体移送の操作を少なくできる。よって、液体貯留容器1および受け側容器9におけるコンタミネーションを防ぎ、無菌状態を維持できる。
また、液体流路2を通して液体Lの移送を行うため、図5に示すピペット装置100に比べて作業者による操作が少なくて済むことから、液体Lの供給の作業が容易になる。さらに、液体Lの供給量を正確に定めることができる。
先端チップ12はコネクタ11に対して着脱自在であるため、無菌状態の新しい先端チップ12を使用済みの先端チップ12と適宜交換することで、液体Lの無菌状態を維持しやすくなる。
貯留液質量検出手段6を用いる場合には、液体貯留容器1内の液体Lの質量に基づいてポンプ3による液体Lの送量を制御するため、作業者による操作が少なくて済むことから、コンタミネーションのリスクをさらに低減できる。また、液体Lの供給の作業を容易にするとともに、液体Lの供給量を精度よく定めることができる。
吐出液質量検出手段7を用いる場合には、受け側容器9内の液体Lの質量に基づいてポンプ3による液体Lの送量を制御するため、作業者による操作が少なくて済むことから、コンタミネーションのリスクをさらに低減できる。また、液体Lの供給の作業を容易にするとともに、液体Lの供給量を精度よく定めることができる。
図2に示す液体吐出部5Aに代えて、図3および図4に示す液体吐出部5B,5Cを採用した場合には、外部空間の空気をチップ溝部43,53を通して先端チップ42,52の先端部空間44,54に導入することができる。そのため、先端チップ42,52の先端部空間44,54には液体Lの溜りが生じない。よって、コンタミネーションを防ぎ、液体Lの無菌状態を確実に維持できる。
以上、本発明を好適な実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
図1等に示す液体供給装置10では、ポンプ3を備えているが、他の構成により液体貯留容器1から液体吐出部5への液体Lの移送が可能である場合、例えば、重力により液体貯留容器1内の液体Lを液体吐出部5に導くことができる場合には、液体供給装置は、ポンプがない構成も可能である。
その場合、制御部による液体の送量の制御は、クランプの操作により行うことができる。例えば、図1において、貯留液質量検出手段6または吐出液質量検出手段7によって検出された液体Lの質量が予め定められた設定値に達したときに、制御部8が制御信号をクランプ4に送り、駆動部により液体流路2を開状態から閉状態に切り替えすることができる。これによって、受け側容器9への液体Lの供給を停止させることができ、受け側容器9に供給される液体Lの量は、予め定められた量となる。
図1に示す液体供給装置10は、貯留液質量検出手段6と吐出液質量検出手段7とを有するが、貯留液質量検出手段6と吐出液質量検出手段7のうちいずれか一方を省いてもよい。
図3および図4に示す液体吐出部5B、5Cでは、チップ溝部43,53は、先端チップ42,52の基端42a,52aから先端42b,52bにかけて形成されているが、チップ溝部は、外部空間の空気を先端チップの先端部空間に導入することができれば、その構造は図示例に限定されない。例えば、チップ溝部は、上端が外部空間に開放され、下端が先端部空間に臨む位置にまで達していれば、外部空間の空気を先端チップの先端部空間に導入することができる。
本発明の液体供給装置は、培養装置、カラムクロマトグラフィー装置等、バイオテクノロジー関係の装置に好適に利用することができる。制御部による制御を行う場合には、液体供給装置は、スイッチ等の入力手段、表示パネル等の出力手段、制御部に格納されるプログラムやメモリー等を備えることができる。
1…液体貯留容器、2…液体流路、3…ポンプ、4…クランプ、5…液体吐出部、6…貯留液質量検出手段、7…吐出液質量検出手段、8…制御部、10…液体供給装置、11…コネクタ、12…先端チップ、15d…外面、15e…被装着領域(先端チップが外挿されるコネクタの外面)、17…コネクタ溝部(通気溝)、20,30,40…チップユニット、21…通気口、22,44,54…先端部空間(先端チップの内部空間のうちコネクタより先端側の空間)、23…外部空間、43,53…チップ溝部(通気溝)。

Claims (7)

  1. 液体を貯留するための液体貯留容器と、
    前記液体貯留容器内の液体を導くための液体流路と、
    前記液体流路内の液体を吐出するための液体吐出部と、を備え、
    前記液体吐出部は、前記液体流路に接続されたチップユニットを有し、
    前記チップユニットは、前記液体流路に接続されたコネクタと、前記コネクタに着脱自在に外挿されて前記液体を吐出するための先端チップとを有し、
    前記先端チップが外挿される前記コネクタの外面には、前記先端チップの内部空間のうち前記コネクタより先端側の空間に通じる通気溝が形成され、
    前記先端チップには、前記通気溝の内部空間と前記先端チップの外部空間とを連通させる通気口が形成されている、液体供給装置。
  2. 液体を貯留するための液体貯留容器と、
    前記液体貯留容器内の液体を導くための液体流路と、
    前記液体流路内の液体を吐出するための液体吐出部と、を備え、
    前記液体吐出部は、前記液体流路に接続されたチップユニットを有し、
    前記チップユニットは、前記液体流路に接続されたコネクタと、前記コネクタに着脱自在に外挿されて前記液体を吐出するための先端チップとを有し、
    前記先端チップには、前記先端チップの内部空間のうち前記コネクタより先端側の空間と先端チップの外部空間とを連通させる通気溝が形成されている、液体供給装置。
  3. 前記液体流路内の液体を前記液体吐出部に向けて送るためのポンプをさらに有することを特徴とする、請求項1または2に記載の液体供給装置。
  4. 前記液体貯留容器内の前記液体の質量を検出するための貯留液質量検出手段と、
    前記貯留液質量検出手段の検出値に基づいて前記液体の送量を制御するための制御部と、を備えていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の液体供給装置。
  5. 前記液体吐出部によって吐出された液体の質量を検出するための吐出液質量検出手段と、
    前記吐出液質量検出手段の検出値に基づいて前記液体の送量を制御するための制御部と、を備えていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の液体供給装置。
  6. 液体を導出する導出口を有する液体貯留容器と、前記導出口に接続されて前記液体貯留容器内の液体を導くための液体流路と、前記液体流路内の液体を吐出するための液体吐出部と、を備えた液体供給装置の前記液体吐出部に用いられ、
    前記液体流路に接続されたコネクタと、前記コネクタに着脱自在に外挿されて前記液体を吐出するための先端チップとを有し、
    前記先端チップが外挿される前記コネクタの外面には、前記先端チップの内部空間のうち前記コネクタより先端側の空間に通じる通気溝が形成され、
    前記先端チップには、前記通気溝の内部空間と前記先端チップの外部空間とを連通させる通気口が形成されている、チップユニット。
  7. 液体を導出する導出口を有する液体貯留容器と、前記導出口に接続されて前記液体貯留容器内の液体を導くための液体流路と、前記液体流路内の液体を吐出するための液体吐出部と、を備えた液体供給装置の前記液体吐出部に用いられ、
    前記液体流路に接続されたコネクタと、前記コネクタに着脱自在に外挿されて前記液体を吐出するための先端チップとを有し、
    前記先端チップには、前記先端チップの内部空間のうち前記コネクタより先端側の空間と先端チップの外部空間とを連通させる通気溝が形成されている、チップユニット。
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