JPH08128100A - 便器の洗浄機構 - Google Patents

便器の洗浄機構

Info

Publication number
JPH08128100A
JPH08128100A JP5345326A JP34532693A JPH08128100A JP H08128100 A JPH08128100 A JP H08128100A JP 5345326 A JP5345326 A JP 5345326A JP 34532693 A JP34532693 A JP 34532693A JP H08128100 A JPH08128100 A JP H08128100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bowl
outer cover
toilet bowl
toilet
excrement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5345326A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Kishi
光宏 岸
Toyohiko Sunaoka
豊彦 砂岡
Mikio Shimoyama
幹夫 下山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japanic Corp
Original Assignee
Japanic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japanic Corp filed Critical Japanic Corp
Priority to JP5345326A priority Critical patent/JPH08128100A/ja
Priority to EP94309568A priority patent/EP0659945A3/en
Priority to US08/359,476 priority patent/US5566401A/en
Priority to CA002138705A priority patent/CA2138705A1/en
Priority to KR1019940035666A priority patent/KR950018977A/ko
Publication of JPH08128100A publication Critical patent/JPH08128100A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03DWATER-CLOSETS OR URINALS WITH FLUSHING DEVICES; FLUSHING VALVES THEREFOR
    • E03D5/00Special constructions of flushing devices, e.g. closed flushing system
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03DWATER-CLOSETS OR URINALS WITH FLUSHING DEVICES; FLUSHING VALVES THEREFOR
    • E03D9/00Sanitary or other accessories for lavatories ; Devices for cleaning or disinfecting the toilet room or the toilet bowl; Devices for eliminating smells
    • E03D9/005Devices adding disinfecting or deodorising agents to the bowl
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03DWATER-CLOSETS OR URINALS WITH FLUSHING DEVICES; FLUSHING VALVES THEREFOR
    • E03D1/00Water flushing devices with cisterns ; Setting up a range of flushing devices or water-closets; Combinations of several flushing devices
    • E03D1/38Adaptations or arrangements of flushing pipes
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03DWATER-CLOSETS OR URINALS WITH FLUSHING DEVICES; FLUSHING VALVES THEREFOR
    • E03D11/00Other component parts of water-closets, e.g. noise-reducing means in the flushing system, flushing pipes mounted in the bowl, seals for the bowl outlet, devices preventing overflow of the bowl contents; devices forming a water seal in the bowl after flushing, devices eliminating obstructions in the bowl outlet or preventing backflow of water and excrements from the waterpipe
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03DWATER-CLOSETS OR URINALS WITH FLUSHING DEVICES; FLUSHING VALVES THEREFOR
    • E03D11/00Other component parts of water-closets, e.g. noise-reducing means in the flushing system, flushing pipes mounted in the bowl, seals for the bowl outlet, devices preventing overflow of the bowl contents; devices forming a water seal in the bowl after flushing, devices eliminating obstructions in the bowl outlet or preventing backflow of water and excrements from the waterpipe
    • E03D11/02Water-closet bowls ; Bowls with a double odour seal optionally with provisions for a good siphonic action; siphons as part of the bowl
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03DWATER-CLOSETS OR URINALS WITH FLUSHING DEVICES; FLUSHING VALVES THEREFOR
    • E03D11/00Other component parts of water-closets, e.g. noise-reducing means in the flushing system, flushing pipes mounted in the bowl, seals for the bowl outlet, devices preventing overflow of the bowl contents; devices forming a water seal in the bowl after flushing, devices eliminating obstructions in the bowl outlet or preventing backflow of water and excrements from the waterpipe
    • E03D11/13Parts or details of bowls; Special adaptations of pipe joints or couplings for use with bowls, e.g. provisions in bowl construction preventing backflow of waste-water from the bowl in the flushing pipe or cistern, provisions for a secondary flushing, for noise-reducing
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03DWATER-CLOSETS OR URINALS WITH FLUSHING DEVICES; FLUSHING VALVES THEREFOR
    • E03D9/00Sanitary or other accessories for lavatories ; Devices for cleaning or disinfecting the toilet room or the toilet bowl; Devices for eliminating smells
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03DWATER-CLOSETS OR URINALS WITH FLUSHING DEVICES; FLUSHING VALVES THEREFOR
    • E03D2201/00Details and methods of use for water closets and urinals not otherwise provided for
    • E03D2201/40Devices for distribution of flush water inside the bowl

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 便器に付着した排泄物や紙などの異物を泡に
よって内ボウルの内壁に付着しないようにすると共に、
強制的に洗浄することができる。 【構成】 洗浄水39を貯留できる上方が開口した外カ
バー21と、この外カバー21の内部に収納された内ボ
ウル22と、外カバー21の上端と密着した枠状をした
上カバー23とから成り、内ボウル22の上端周縁35
は外カバー21と上カバー23より間隔を置き、外カバ
ー21の底面に設けた空気放出体38から空気を発散さ
せることで洗浄水39より泡を立て、この泡を内ボウル
22の内壁の一面に付着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、便器に付着した排泄物
や紙などの異物を内ボウルの内壁に付着しないようにす
ると共に、強制的に洗浄することができる便器の洗浄機
構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人体から排泄された屎尿は、家庭、会
社、公共施設等の便所に設置されている便器に排泄し、
環境を保持している。この便所に設けられている便器に
は、洋式、和式の2種類に区分けされ、住設備にとって
欠かせない生活必需品となっている。さて、家庭や会社
などの家屋に設けられている便所では、環境整備と衛生
向上のために本下水管と直結した水洗便所が主流になっ
てきている。この水洗便所では、水道水を一時貯留する
ための貯留タンクがあり、この貯留タンクに便器が接続
してあり、排泄行為の後で貯留タンク内の洗浄水を多量
に放出することで排泄物を本下水管に流出させていた。
このように、水道水の供給が受けれることができる水洗
便所では排泄物の放出は強制的に行うことができ、排泄
物の処理は容易である。
【0003】そして、この水洗便所ではその処理におい
て、大量の水を便器に放出することができ、排泄物の流
出を行うことができ、同時にその大量の水で便器の内壁
を清掃させることができるものである。このように、水
洗便所では排泄物の排除と清掃を平行して処理すること
ができ、管理が比較的容易なものである。また、水洗便
所の便器の内壁が排泄物などにより汚れた場合であって
も、水洗便所には常時水道水が供給されていることか
ら、その供給されている水道水を使って汚れをブラシな
どで流し落とすことができるものである。このため、人
為的な清掃作業においても水道水の供給があれば、便器
の清掃は極めて容易なものである。
【0004】しかし、現実には本下水道が設置されてお
らず、非水洗の便所が設けられている家屋も多く残って
いる。例えば、従来から用いられてい浄化槽付きの便
所、くみ取り式の便所においては、便器まで清掃のため
の水道水が供給されておらず、自己清掃ができないもの
であった。また、浄化槽や汲み取り槽が便器に接続して
あるため、大量の水道水で便器に流し込むとこれらの水
道水が浄化槽や汲み取り槽に流れ込むことになり、水道
水で流し洗いをすることもできないものであった。
【0005】また、船舶、飛行機、汽車等の交通機関に
設置された便所では、交通機関内に固定してある貯留タ
ンクと便器が接続してあり、便器に排泄された排泄物は
目的地まで貯留タンク内に収納される構造となってい
る。この貯留タンクは交通機関の構造上の要請からその
大きさに制限があり、排泄物を収納するだけの容量で設
計してあり、多量の清浄水を便器に流し込むことができ
ないものであった。このような交通機関の便器では清浄
水を使用して、便器に付着した排泄物を流し落とすこと
ができにくいものであった。
【0006】さらには、災害地や工事現場などにおいて
一時的に設置して使用される仮設便所では、その使用目
的のために貯留タンクには大きさに制限があり、水洗便
所のように清浄水を用いて排泄物と汚れを流し落とす構
造を採用することができにくいものであった。このた
め、便器が汚れていても、便器に多量の清浄水を放流し
て便器を清掃することは不可能なものであった。
【0007】このような、浄化槽や汲み取り槽による便
所、交通機関内に設けた便所、仮設便所に設置してある
便器では、その内壁に排泄物などによる汚れが付着して
いても、大量に清掃水を使って汚れを落とすことができ
ないものであった。このため、従来においては、このよ
うな制限のある便器の清掃においては、水を含ませたモ
ップ等で便器の表面を拭き取ることにより作業を行って
いた。だが、このような拭き取りによる清掃作業は効率
的とは言えず、また、便器を人為的な動作によって清掃
しなければならないことから、作業員に好まれる作業で
はなかった。また、便器を人為的に清掃するために、作
業が非衛生的となるため、このような便器の清掃作業の
近代化が要請されていた。
【0008】このような実情により、便器の内部に泡を
付着して、泡によって便器の内壁を予め覆い、排泄物を
その泡の上に落下させるように工夫した便器も提供され
ている。このように提案された便器であっては、排泄物
は便器に覆われているその泡とともに流出し、便器と排
泄物が直接接触せず、便器の内壁には排泄物による汚れ
が発生せず、常時清潔さが保つことができる効果があ
る。このような泡を発生させて、便器の汚れを極力防止
できる洗浄機構付きの便器は各種の構造のものが提案さ
れていた。
【0009】しかしながら、従来の泡を自己発生させる
洗浄機構付きの便器であっては、その発生させた泡は便
器の一部に形成してある放出口より噴出させる構造のも
のであり、泡は便器の中央部付近にのみ付着し、便器の
内壁の周辺には泡を付着させることができないものであ
った。このため、排泄物が便器の内壁の周面に付着した
ような場合では、泡によって排泄物が便器に付着するの
を防止できないものであった。さらに、従来の泡発生に
よる洗浄機構付き便器では、排泄物を泡によってドレイ
ンや排水管に落下させることはできて、排泄後に使用し
たちり紙紙やその他の異物を流し落とすことができない
ものであった。このため、ちり紙や異物が便器に付着し
たならば、ブラシなどで人為的に流動させて便器からち
り紙や異物を取り除く作業が必要となっていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みなされたもので、洗浄水に気泡を流し込むことにより
発生した泡を便器内部に設けた内ボウルの内壁全体に流
動させ、泡によって内ボウルを覆うことができるもので
ある。この泡が内ボウルの内壁の全体に付着することに
より、便器に排泄した排泄物は必ず泡によって包まれる
ようになり、便器に排泄物が付着しないように防止する
ことができ、常時内ボウルを清潔性に保つことができる
ようにしたものである。さらに、ちり紙や異物等が内ボ
ウルに落下しても、排便後に清浄水を強制的に流出さ
せ、ちり紙や異物をドレインや排水管に流出させること
ができるようにし、便器の使用後における清掃作業を不
要とすることができるものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、底部を持ち、
上方に向かって開口した外カバーと、この外カバーの内
部に収納されて排泄物を受け止ることのできる内ボウル
と、前記外カバーの上端にその周囲が密着し、その下面
を内ボウルの上端周縁より離し、その中央に排泄物を内
ボウルに投下することができる投入口を開口したやや枠
状をした上カバーと、外カバーと内ボウルの間の空間に
収納された発泡性の材料を混入した洗浄水と、外カバー
の内部の底面に設けられ、外部から供給された空気を噴
出する空気放出体と、から構成されたことを特徴とする
便器の洗浄機構を提供するものである。
【0012】
【作用】本発明では、便器は外カバーと上カバーによっ
て外殼を形成し、この外カバーと内カバーの内部に排泄
物を受け止めるための内ボウルを収納させてある。そし
て、上カバーの中央には内ボウルの内壁を露出させるた
めの大きな排便口が開口してあり、上カバーのリング状
となった周囲の内側はこの内ボウルの上端周縁とは間隔
を離して覆うように配置してある。前記外カバーと内ボ
ウルの間には界面活性剤などの発砲性の材料を混入した
清浄水を貯留してあり、この清浄水の下部から細かな空
気を注入させると清浄水から泡が発生し、外カバーと内
ボウルの間に泡が充満することになる。この泡が上昇す
ると内ボウルの上端周縁からその内壁に流動し、内ボウ
ルの内壁全体が泡で覆われたようになる。
【0013】このように、内ボウルの内壁全体に泡が付
着した状態で、排便口より排泄物を内ボウルに落下させ
ると、排泄物は泡に包まれ内ボウルの内壁には一切接触
しないことになる。そして、排泄行為が終わったなら
ば、噴出器によって内ボウルの内周面に沿って洗浄水を
噴出させることで、泡と共に排泄物を落下させることが
できる。この際には、排泄物、ちり紙、異物などは泡に
よって浮かんでおり、流動性が高いために内ボウル内を
滑るようにしてドレイン、排水管などの方向に落下させ
ることができる。こうして、排泄物が内ボウルの内壁に
は接触せず、内ボウルには汚れが付着しないことにな
る。このため、便器は常時清潔に保たれ、清掃水などを
使用して拭き取りなどの清掃作業を必要としなくなるも
のである。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。本実施例では、清浄機構付きの便器を仮設便所11
に設置した例に付いて説明する。この仮設便所11で
は、それだけ単独で自由に移動させ、災害地、工事現
場、催物会場などで一時的に使用することができるもの
である。
【0015】先ず、図1は本実施例における仮設便所1
1の外観を示すものである。この仮設便所11の外枠
は、例えば、プラスチックや強化合成樹脂等で形成され
ており、外観は立体形の箱状をしている。この仮設便所
11の底部は地面に載置される基台12となっており、
この基台12は立方体形をしていて、この基台12の上
部には屋根を取り付けたハウス13が載置してある。こ
のハウス13の前面には、前側に開いて利用者がハウス
13内に出入りすることができるドアー14が取り付け
てある。
【0016】この仮設便所11の内部であって基台12
の上部には、排泄された屎尿を処理する屎尿処理装置1
5が固定してある(この実施例では、屎尿を乾燥させる
などして自己処理できる屎尿処理装置15を図示してあ
るが、この例によらず、単に屎尿を貯留するだけの貯留
タンクであってもよい)。この屎尿処理装置15の上面
中央には洋式の便器16が固定してあり、仮設便所11
の利用者はこの便器16を排泄のために利用することが
できる。そして、ハウス13の内部側壁であって便器1
6に対向した位置には、このハウス13の内部に利用者
が入り、便器16を使用していることを判断するための
検知器17が固定してある。この検知器17は、例えば
赤外線が利用者の身体から反射することの有無により、
便器16に利用者が座っているかどうかを判断できるも
のであってよい(なお、この検知器17は、発射した超
音波の反射によって利用者がハウス13の内部にいるか
どうかを判断するものであっても良い。さらには、静電
気の変化によって利用者がハウス13の内部にいるかど
うかを判断するものであっても良い)。
【0017】次に、図2は本発明の洗浄機構付きの便器
16の構成を具体的に示すため、便器16を屎尿処理装
置15より取り外して示した斜視図である。
【0018】この便器16の外形は、従来から周知の洋
式便器とその外形が似ており、この便器16の上部に利
用者が小水を排泄するか、便器16を背にして排便をす
ることができるものである。この便器16の外殼は、外
カバー21と上カバー23から成り、この外カバー21
と上カバー23の内部に内ボウル22が収納されてい
る。これらの外カバー21、内ボウル22、上カバー2
3は、何れも例えば強化プラスチック、FRP等の曲面
が形成し易い材料で一体に形成されている。
【0019】まず、外カバー21は、液体を収納できる
ように閉鎖した底部を持ち、上方が大きく開口した箱状
をしており、下部から上部に向けて外形が拡大したやや
バケツ状をしている。この外カバー21の内部には、人
体から排泄された排泄物を受け取るための内ボウル22
を収納してあり、この内ボウル22はその上端がやや円
形に開口してあり、その下方に向かうに従って外形を絞
ったやや半球形をしており、この内ボウル22の下部に
は屎尿処理装置15に排泄物や洗浄水を流下させるため
のジョイントパイプ30が接続してある。そして、この
外カバー21の上端面には、その中央に排泄物を放出さ
せるための投入口Jを大きく開口させ、全体がやや楕円
形をしたした上カバー23が嵌め合わせてある。この上
カバー21の外形は下部の外カバー21の外形とほぼ同
一としてあり、投入口Jの内径は内ボウル22の上部開
口より少し径小に設定してあり、外部から見ると上カバ
ー21で外カバー21の内部が覆われているような形状
となっている。
【0020】次に、上カバー23の後部(図2において
左側)の左右には間隔を置いて軸支片24、25が上方
に向けて固着してあり、この軸支片24、25の間には
便座カバー26、便座27が挿入してあり、便座カバー
26、便座27は軸支片24、25の間を貫通して固定
されたピン28により同一軸線で回動自在に保持されて
いる。すなわち、ピン28により、便座カバー26、便
座27はそれぞれ自由に回動することができ、便座27
だけを上カバー23の上面に載置したり、便座カバー2
6、便座27を同時に上カバー23の上面に載置するこ
とができる。この構成は従来から知られた洋式便所の便
座カバー26、便座27と同じである。さらに、内ボウ
ル22の内壁の上部であって、便座27に近い側(図2
において左側)には洗浄水を噴射するための噴出器29
が固定してある。
【0021】次に、図3は本発明の洗浄機構付きの便器
16の内部構成を示すものであり、図2中においてAー
Aの矢視断面である。
【0022】前記外カバー21は液体を流出させない底
部を有し、その上方が大きく開口したバケツに似た形状
であり、外カバー21の底の中央には円形の導出口32
を開口してある。この外カバー21はその底部から上方
に向かってその外形が少しづつ拡大しており、その上端
は水平な開口端であり、この外カバー21の上部の開口
端には上カバー23が被せてある。この上カバー23の
中央には大きな投入口Jが開口してあり、楕円形のリン
グ状となった上カバー23の外周と内周にはそれぞれ内
側壁36と外側壁37が下方に垂れ下がるように形成し
てある。これらの内側壁36、外側壁37によって楕円
形をした上カバー23の内外周はややコの字形の断面と
なっている。そして、外側壁37の内周形状は外カバー
21の上端での外周形状と同一に形成してあり、上カバ
ー23を外カバー21の上端に被せることで、外側壁3
7の内面が外カバー21の外周と密着し、外カバー21
と上カバー23とは一体となった洋式便器の外形状とな
っている。
【0023】この外カバー21の内部には前述した内ボ
ウル22が収納してあり、この内ボウル22はその上端
を水平に切断したやや半円球形状をしており、上端から
下方に向けては下側に向けて外形を絞った受水面34が
スロープ状の曲面で形成されており、受水面34に連続
した下端にはパイプ状の排便管33が形成されている。
この受水面34と排便管33の連続した曲面により、排
泄物が自重により滑らかに落下できるようにしてある。
そして、排便管33は外カバー21に開口した導出口3
2に挿通させてあり、排便管33の下端は外カバー21
の下面より下方に突出させてある。なお、導出口32の
内周と排便管33の外周の間には、接着剤を塗布してあ
り、両者の隙間より液体が漏れ出ることがないように充
填してある。
【0024】この外カバー21の底面であって前記排便
管33の左右の位置には、通気性のあるスポンジを長方
形に形成して空気を細かな気泡として放出できる空気放
出体38がそれぞれ固着してある。また、この外カバー
21と内ボウル22の間であって、ややドーナツ形とな
った空間には界面活性剤などの発泡性の材料を水と混ぜ
合わせた洗浄水39が貯留してある。この洗浄水39の
組成としては、水道水などの清浄水に界面活性剤などを
混入することで、空気を混合することで泡立ち易い性質
のものが良好である。この界面活性剤の原材料として
は、ポリオキシエチレン、アルキルアリルエーテル、ノ
ニルフェニルエーテルなどがあり、これらの組み合わせ
による混合液などが考えられる。また、塩化ベンザルコ
ニウムや石鹸などの原材料であっもよい。そして、この
界面活性剤の特質としては、水などに混入することによ
り、その液体の湿潤性、浸透性、起泡性、洗浄性、乳化
性、帯電防止性などを有するものである。なお、このよ
うな界面活性剤を混入した液体としては、家庭内で一般
に利用されている食器、便器、床などの清掃用の薬剤や
洗剤などと同等の性質を持つものであっても構わない。
本実施例では、界面活性剤の起泡性を主に利用しようと
するものである。
【0025】そして、前記内ボウル22の上端は水平に
切断されており、この切断された上端周縁35は上方か
ら見てやや玉子形の形状となっていて、この上端周縁3
5は前記上カバー23の内側壁36と外側壁37の間に
形成されたコの字形の空間内に位置させてある。そし
て、この上端周縁35の上端は上カバー23の下面とは
少し間隔を離してあり、このため上端周縁35は上カバ
ー23、内側壁36、外側壁37の何れとも接触せずや
やE字形の折れ曲がった構造となっている。こうして、
上端周縁35と外カバー21の内壁との間には通路Cが
形成され、上端周縁35と内側壁36の内壁との間には
通路Dが形成され、外カバー21の内部空間と内ボウル
22の内部とは、この上カバー23によって形成された
断面がE字形となった環状形の空間で上端周縁35の全
周が連通されていることになる。
【0026】また、内ボウル22の上部壁面であって図
3中の左側には噴出器29が固着してあり、この噴出器
29の左右には洗浄水を噴射するための一対のノズル4
0が設けてあり、各ノズル40は受水面34の内周の方
向に少し下方に向けて設定してある。この噴出器29に
は、外部から洗浄水を圧送するための噴出パイプ41が
接続してある。
【0027】前記外カバー21の後方(図3中の左側)
の上部には外部から洗浄水を外カバー21の内部に注入
するための給水パイプ42が固着してあり、同様にして
給水パイプ42の下部には洗浄水39の水面の位置を常
時一定に保つための排水パイプ43が接続してある。さ
らに、外カバー21の下部には外部から空気を供給する
空気パイプ44が挿通してあり、この空気パイプ44の
先端には空気放出体38が接続してある。なお、排便管
33の下端開口にはゴム等の弾性のある材料で柔軟性を
持たせるためにジャバラ状に形成したジョイント30が
接続してあり、このジョイント30の下端開口には便槽
や屎尿処理装置15に接続してある。
【0028】次に、図4は本発明の洗浄機構付きの便器
16の内部構成を示すものであり、図2中においてBー
Bの矢視断面である。
【0029】この断面において、内ボウル22の上端は
上方から下方に向けて縮小するようにその外形が絞られ
て形成してあり、内ボウル22の上端の上端周縁35は
上カバー23における内側壁36と外側壁37の間に位
置しており、上端周縁35は上カバー23の下方に位置
している。こうして、上端周縁35は上カバー23、内
側壁36、外側壁37の何れにも接触せず、内ボウル2
2と上カバー23、内側壁36、外側壁37によって断
面がややE字形の空間が形成されていることになる。こ
のため、外カバー21と上端周縁35の間には通路Cが
形成され、外カバー21と内側壁36の間には通路Dが
形成されていることになる。また、前記噴出器29は左
右に清浄水を噴射するためのノズル40が設けてあり、
各ノズル40は受水面34の壁面に向けてやや斜め下方
に設定してある。
【0030】また、図5は、図2、図3、図4において
示した便器16の各構成部材を分解して示した斜視図で
ある。
【0031】次に、図6は本実施例における便器16と
他の機器との接続状況を示したものである。発泡性の原
料を混ぜ合わせた洗浄水51を貯留した液タンク50は
底部を持つ箱状をしており、この液タンク50内にはそ
の底部にまで延長した吸引パイプ52、53がやや垂直
に設置してある。この洗浄水51も、前記洗浄水39と
同様に清浄水に界面活性剤を混入し、起泡性が高い性質
を有するものである。この吸引パイプ52の上端には洗
浄水51を吸い上げる液ポンプ54が接続してあり、液
ポンプ54の吐出側には噴出パイプ41の終端が接続し
てある。また、吸引パイプ53の上端には洗浄水51を
吸い上げるための液ポンプ55が接続してあり、液ポン
プ55の吐出側には給水パイプ42の終端が接続してあ
る。そして、前記排水パイプ43は外カバー21の内部
に貯留してある洗浄水39を一定の水面以上になったな
ら回収するためのものであり、排水パイプ43の終端は
液タンク50の上部に向けて位置させてある。さらに、
前記空気放出体38は外カバー21の底部において排便
管33の左右に位置してそれぞれ一個ずつ設けられてお
り、空気放出体38の内部には空気パイプ44の先端が
位置するように挿入してある。各空気放出体38の空気
パイプ44は外カバー21を通じて外部に延長してお
り、両空気パイプ44は外カバー21の外部で一本にま
とめられ、両空気パイプ44には空気供給パイプ57が
接続してあり、空気供給パイプ57には外部から空気を
吸引して圧送する空気ポンプ56が接続してある。
【0032】また、図7は本実施例における制御系を示
すものである。前記ハウス13の内部に設けられた検知
器17は赤外線を発生する発光器61と、この発光器6
1から発射された赤外線の反射光を受け止める受光器6
2が設けてあり、この検知器17からの信号はCPU
(中央演算装置)等収納した制御回路64に接続してあ
る。そして、この装置を始動させるための電源スイッチ
63は制御回路64に接続してあり、制御回路64の出
力は液ポンプ54、55、空気ポンプ56にそれぞれ接
続してある。
【0033】次に、本実施例の作用を説明する。
【0034】先ず、仮設便所11を待機の状態にするた
めには電源スイッチ63を投入し、制御回路64を作動
させて待機の状態に維持する。すると、制御回路64は
液ポンプ55を作動させ、液タンク50内にある洗浄水
51を吸引パイプ53より吸引し、給水パイプ42より
外カバー21内に放出する。外カバー21と内ボウル2
2の間に囲まれた空間には順次洗浄水39が貯留される
ことになるが(図3、図4を参照のこと)、一定の液面
高さまでになると、洗浄水39は排水パイプ43の位置
までに達し、これ以上洗浄水39が供給されてもその洗
浄水39は排水パイプ43より外カバー21の外部に流
出し、液タンク50に戻される。この液ポンプ55は仮
設便所11を使用中は常時作動しているため、給水パイ
プ42からの洗浄水39の供給と排水パイプ43による
戻りの循環が行われ、洗浄水39の液面高さは常に一定
に保たれている。
【0035】さて、仮設便所11を使用して排便や排尿
をするには、まず利用者がドアー14を開けてハウス1
3の内部に入り、便器16に向かって屎尿を排泄する。
この際、ドアー14を開けて利用者がハウス13の内部
に入ると、検知器17の発光器61から発射されている
赤外線がその利用者によって反射され、その反射光は受
光器62によって受光される。このため、検知器17は
ハウス13の内部に利用者が入ったことを感知し、検知
器17はその判断信号を制御回路64に伝える。
【0036】すると、制御回路64は空気ポンプ56を
作動させ、空気ポンプ56で外部の空気を吸引して空気
供給パイプ57に圧送し、次いでこの空気は空気供給パ
イプ57から分岐した空気パイプ44を介して空気放出
体38までに送られる。各空気パイプ44の先端は空気
放出体38の内部で開口しているため、この空気放出体
38(スポンジなどの材料で形成してある)の細かな隙
間を伝わっり、その表面から細かな気泡として噴出され
る。この外カバー21内には前述のように洗浄水39が
貯留してあるため、空気放出体38から噴出された細か
な気泡は洗浄水39を攪拌しなながら上昇する。この気
泡が洗浄水39を浮かび上がる際には、気泡によって洗
浄水39が攪拌され、水に溶かしてある発砲性の材料に
よって泡立てられることになり、洗浄水39の表面には
細かな泡が発生し、外カバー21の内壁と内ボウル22
の外壁との間には泡が充満させられる。この泡が順次そ
ん高さを積み上げるようにして上昇すると、遂には内ボ
ウル22の上端にまで達し、通路Cを通過して上端周縁
35を乗り越え、通路Dから受水面34の内壁に流れ込
むことになる。この通路C、Dはそれぞれ内ボウル22
の上端周縁35を取り巻くように楕円形に配置されてい
るため、内ボウル22における受水面34には上端周縁
35の全周から流れ込んだ泡が均一に付着することとな
る。こうして、受水面34の全域に渡って泡が均一に付
着すると、上方から見て受水面34の内壁は全て泡で取
り囲まれた状態となる。
【0037】このように受水面34の全域が泡で囲まれ
た状態となった時、使用者が上カバー23の投入口Jを
通じて内ボウル22内に向けて屎尿を排泄すると、排泄
された屎尿は予め付着してある泡の上に落下することに
なる。このため、排泄された屎尿は受水面34の表面に
付着した泡に包まれ、泡自体に潤滑の機能があるために
屎尿はその自重によって受水面34の表面を滑り降り、
排便管33に流れ落ち、次いでジョイント30を通過し
てその下部にある屎尿処理装置15に流出することにな
る。この屎尿の流動は受水面34の内部形状によるもの
であり、受水面34は屎尿が滑り落ちるような傾斜角度
で形成してある。
【0038】次いで、利用者がこの仮設便所11の使用
が終わったならば、ドアー14を開けて外部に出ること
になる。すると、検知器17の発光器61から発射され
ていた赤外線は利用者によって反射せず、その反射光を
受光器62が受光しなくなるため、検知器17は使用者
が仮設便所11の外部に出たものと判断する。この判断
信号は検知器17より制御回路64に伝えられ、制御回
路64は便器16への利用者の排泄が終わり、続けて自
動清掃の動作に移行することになる。
【0039】すると、制御回路64は空気ポンプ56の
動作を停止させ、空気供給パイプ57、空気パイプ4
4、空気放出体38の方向への空気の圧送を停止させ、
洗浄水39内での細かな気泡の放出を停止して洗浄水3
9による泡の発生を停止する(但し、液ポンプ55はこ
の制御回路64が作動している間は常時作動させてお
り、給水パイプ42による洗浄水51の供給は継続させ
ており、外カバー21内の洗浄水39の液面高さは変わ
らない)。
【0040】同時に、制御回路64は液ポンプ54を作
動させ、吸引パイプ52より液タンク50内の洗浄水5
1を吸上げて噴出パイプ41の方向に圧送する。この噴
出パイプ41から圧送された洗浄水51は噴出器29に
まで送られ、噴出器29に設けられた両側のノズル40
よりそれぞれ強力な勢いで噴出させられる。これらのノ
ズル40から噴出された洗浄水51は内ボウル22の内
壁である受水面34の曲面に沿って回転して流れ落ち
る。このノズル40から噴出された洗浄水51の流れる
方向は図8で示され、洗浄水51は受水面34の内周面
で旋回しながら下方に流動し、受水面34に付着してい
る泡と共に排泄物を流し落とす作用をすることになる。
【0041】さて、内ボウル22には使用者により落と
されたちり紙や異物が受水面34に付着しているが、こ
れらは泡を吸水することにより受水面34に密着してお
り、泡の潤滑作用があっても流動することなく、受水面
34の表面から剥がれ落ちることはない。だが、前述の
洗浄水51がノズル40から噴出されると、その噴出力
によってこれらのちり紙や異物も排泄物など同時に受水
面34から流れ落ち、排便管33を通じて下方に連結し
てある屎尿処理装置15に落下させられる。
【0042】こうして、制御回路64が液ポンプ54を
作動させ、洗浄水51をノズル40から噴出させて清掃
の作用を行ったならば、内蔵したタイマーなどにより所
定時間経過した後で液ポンプ54の動作を停止し、ノズ
ル40から洗浄水51を噴出させる動作を停止させる。
そして、この後、制御回路64は待機の状態に復帰し、
次の利用者が仮設便所11を使用するまでその動作を一
時中止する。
【0043】次に、図9は本発明の他の実施例の便器7
0に使用したものである。この便器70は従来から知ら
れている汽車式もしくは和式と呼ばれるものであり、そ
のままの形で仮設便所11の内部に設置されるものであ
る。この実施例では、前述した第一の実施例に使用した
部材と同一の部材は符号を共通して使用し、その説明を
省略してある。
【0044】この便器70の外殼は、外カバー71と上
カバー73から成り、この外カバー71と上カバー73
の内部に使用者の排泄物を受け止めるための受便器72
が収納されている。これらの外カバー71、受便器7
2、上カバー73は、何れも例えば強化プラスチック、
FRP等の曲面が形成し易い材料で一体に形成されてい
る。
【0045】この外カバー71は平面形状がやや小判形
をした底を持ち、液体を収納することができるものであ
り、この外カバー71の小判形をした上端開口には同様
に外形が小判形をした上カバー73が被せてあり、外カ
バー71と上カバー73とは接着剤などにより固定して
ある。この上カバー73は全体が小判形をしており、そ
の中央には小判形をした投入口Kが開口させてあり、上
カバー73は小判形をした枠状をしている。この外カバ
ー71の内部には、排泄物を受け止めるためにその前後
が湾曲し、中央がやや水平となり、全体が小判形をした
受便器72が収納してあり、受便器72の上端の周縁は
上カバー73の枠状となった平面部分によって覆われて
いる。また、上カバー73の前側にはお碗を半分に切断
した形状の金隠し74が固着してあり、金隠し74の下
部であって受便器72の前側の壁面(図9において左
側)には噴出器29が固着してある。この噴出器29の
左右には、受便器72の内周に向けて洗浄水を噴出する
ための一対のノズル40が下方に傾斜して設けてある。
【0046】次に、図10は本発明の他の実施例である
洗浄機構付きの便器70の内部構成を示すものであり、
図9中においてEーEの矢視断面である。
【0047】この外カバー71は、液体を貯留できるよ
うに底部を持ち、上端が開口しており、水平面の形状が
小判形をしている。この外カバー71の内部の底の左右
にはスポンジなどの材料で形成した空気放出体78が固
着してあり、この外カバー71の内部には水に発泡性の
原料を混ぜ合わせた洗浄水79が所定の液面にまで貯留
してある。そして、受便器72は、その横断面が図10
で示すように半円形となっており、上方に大きく開口し
た平面形状が小判形状であり、受便器72の上端の水平
な上端周縁77となっている。
【0048】この外カバー71の上部開口には、外カバ
ー71の外形をその内形とした上カバー73が被せてあ
る。この上カバー73の中央には小判形をした投入口K
が大きく開口してあり、上カバー73の外側には下方に
向けて内側壁75が垂れ下がるように形成してあり、上
カバー73の内側である投入口Kには下方に向けて外側
壁76が垂れ下がるように形成してある。この外側壁7
6の内形は前記外カバー71の外形とほぼ同一となるよ
うに形成してあり、上カバー73を外カバー71に被せ
ることによって外側壁76の内側と外カバー71の上端
外周が密着して、両者は接着剤などにより固着してあ
る。また、内側壁75は上カバー73の中央にある投入
口Kを形成するように下方に垂れ下がるように形成して
あり、内側壁75、外側壁76によって上カバー73の
周囲には断面がコの字形をした楕円形をした環状の空間
が形成されていることになる。そして、受便器72の上
端にある上端周縁77はこの内側壁75と外側壁76の
間に位置しており、さらに、上端周縁77は上カバー7
3の下面とも離れて位置している。こうして、上カバー
73の環状形の下面空間には、外カバー71、上カバー
73、受便器72によって断面がE字形に区画され、外
カバー71の内側と上端周縁77の間には通路Gが形成
され、内側壁75の内壁と上端周縁77の間には通路H
が形成されたことになる。
【0049】また、図11は本発明の他の実施例である
洗浄機構付きの便器70の内部構成を示すものであり、
図9中においてFーFの矢視断面である。
【0050】この図11は便器70の後部(図9におい
て右側)を示したもので、受便器72の後部の下部中央
には円筒形をした排便管81が一体となるように接続し
てある。この排便管81は外カバー71の底部に開口し
た円形をした導出口80より下方に挿入してあり、排便
管81の下端は外カバー71の底より下方に位置させて
あり、開口80と排便管81の間は接着剤で液体が漏れ
ないように密着して固定してある。なお、排便管81の
下端開口にはゴム等の弾性のある材料で柔軟性を持たせ
るためにジャバラ状に形成したジョイント30が接続し
てある。
【0051】そして、図12は前記図9で示した本発明
の他の実施例である洗浄機構付きの便器70の構成を詳
しく示すために、各部材を分解して示したものである。
【0052】この実施例において、便器70を使用して
排泄物等を処理する際には、空気パイプ82を通じて空
気放出体78(スポンジなど)に空気を圧送すると、空
気供給パイプ82の表面にある細かな穴から圧送された
空気が細かな気泡となって噴出し、この細かな気泡が洗
浄水79内で浮かび上がる際には洗浄水79を泡立てる
ことになる。このため、洗浄水79に混入してある発砲
性の原料によって細かな泡が発生し、この泡は洗浄水7
9の表面より積み上げられて外カバー71の内側と受便
器72の外側の間に充満することになる。この泡の高さ
が高くなると、ついには通路Gを乗り越え、通路Hより
受便器72の内壁に流れ込むことになる。前述のよう
に、この受便器72は外カバー71及び上カバー73の
何れにも接触しないように等間隔で離されており、上端
周縁77は水平に位置させてあることから、上端周縁7
7を乗り越えた泡は楕円形となった受便器72の全周か
ら均一に流れ込み、受便器72の内壁は洗浄水79から
発生した泡で包まれることになる。
【0053】このように、受便器72の内壁が一面に泡
で覆われた状態となった時、受便器72に向かって利用
者が屎尿を排泄すると、その排泄物は受便器72の内壁
に付着してある泡に接触し、排泄物は直接受便器72と
接触することはなく、受便器72が排泄物で汚れること
はない。そして、利用者の排泄の行為が終わったなら
ば、噴出器29にある左右のノズル40から洗浄水を噴
出させると、排泄物は泡により浮かんでいてその流動性
が滑らかであることから、円滑に排便管81方向に流動
し、排泄物はジョイント30より屎尿処理装置15に投
入される。なお、このノズル40から洗浄水が噴出され
ると、その噴出力により受便器72に落下して付着して
いたちり紙や異物も同時に泡の流動性により流し落とさ
れる。
【0054】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、簡
単な構成でありながら便器の内ボウル、受便器の内面の
全体を泡で包むことができ、内ボウル、受便器に向けて
排泄された排泄物は泡で包まれ、排泄物が直接内ボウ
ル、受便器と接触しないため、内ボウル、受便器を汚す
ことがなくなる。
【0055】また、排泄物は潤滑性のある泡により浮か
んでいるため、その流動性が高められ、自重によった
り、洗浄水の力で軽く流出させることができる。しか
も、排泄物のみならず、ちり紙や異物も同時に泡の流動
性により軽い力で流出するため、これらの排泄物以外の
ものも便器外に放出させることができ、便器を常に清潔
に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗浄機構付き便器の第一の実施例を、
屋外で使用する仮設便所に応用した例を示す仮設便所の
斜視図である
【図2】本発明の洗浄機構付き便器の第一の実施例であ
る洋式の便器の外観を示す斜視図である。
【図3】本発明の洗浄機構付き便器の第一の実施例であ
る洋式の便器を示すもので、図2中におけるAーAの矢
視断面図である。
【図4】本発明の洗浄機構付き便器の第一の実施例であ
る洋式の便器を示すもので、図2中におけるBーBの矢
視断面図である。
【図5】本発明の洗浄機構付き便器の第一の実施例であ
る洋式の便器を示すもので、便器の主要部材を分解して
示した分解斜視図である。
【図6】本発明の洗浄機構付き便器の第一の実施例であ
る洋式の便器を示すもので、便器と周辺の機器との接続
状態を示す、一部を省略した斜視図である。
【図7】本発明の洗浄機構付き便器の第一の実施例であ
る洋式の便器を示すもので、便器の洗浄機構の制御系を
示すブロック図である。
【図8】本発明の洗浄機構付き便器の第一の実施例であ
る洋式の便器を示すもので、洗浄水の流れを示すために
内ボウルだけを取り出して示した説明図である。
【図9】本発明の洗浄機構付き便器の第二の実施例であ
る和式の便器を示すもので、便器の外観を示す斜視図で
ある。
【図10】本発明の洗浄機構付き便器の第二の実施例で
ある和式の便器を示すもので、図9中におけるEーEの
矢視断面図である。
【図11】本発明の洗浄機構付き便器の第二の実施例で
ある和式の便器を示すもので、図9中におけるFーFの
矢視断面図である。
【図12】本発明の洗浄機構付き便器の第二の実施例で
ある和式の便器を示すもので、便器の主要部材を分解し
て示した分解斜視図である。 16 便器 21 外カバー 22 内ボウル 23 上カバー 33 排便管 34 受水面 38 空気放出体 39 洗浄水 40 ノズル 71 外カバー 72 受便器 73 上カバー 78 空気放出体 79 洗浄水

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部を持ち、上方に向かって開口した外
    カバーと、この外カバーの内部に収納されて排泄物を受
    け止ることができ、外カバーとは接触しないように間隔
    を置いて配置した内ボウルと、前記外カバーの上端にそ
    の周囲が密着し、その下面を内ボウルの上端周縁より離
    し、その中央に排泄物を内ボウルに投下することができ
    る投入口を開口したやや枠状をした上カバーと、外カバ
    ーと内ボウルの間の空間に収納された発泡性の材料を混
    入した洗浄水と、外カバーの内部の底面に設けられ、外
    部から供給された空気を噴出する空気放出体とから構成
    されたことを特徴とする便器の洗浄機構。
  2. 【請求項2】 前記内ボウルの底部には、その下部が外
    カバーの底よりさらに下方に延長し、排泄物を流下させ
    るパイプ状をした排便管を接続したことを特徴とする請
    求項1記載の便器の洗浄機構。
  3. 【請求項3】 前記上カバーには、その中央に開口した
    投入口の内縁に沿って下方に垂れ下がり、内ボウルの上
    端周縁から間隔を置いて内ボウルの上縁を囲むように環
    状に連続した内側壁を形成したことを特徴とする請求項
    1又は2記載の便器の洗浄機構。
  4. 【請求項4】 前記内ボウルの内壁上部には、清掃水を
    内ボウルの内周に沿って噴出させる少なくとも1本のノ
    ズルを有する噴出器を設けたことを特徴とする請求項
    1、2又は3記載の便器の洗浄機構。
  5. 【請求項5】 前記外カバーの側面には、清掃水を外カ
    バーと内ボウルの間の空間に注入する給水パイプと、一
    定の液面以上になった清掃水を外カバーの外部に流出さ
    せることのできる排水パイプを設けたことを特徴とする
    請求項1、2、3又は4記載の便器の洗浄機構。
  6. 【請求項6】 底部を持ち、上方に向かって開口し、や
    や小判形の形状をした外カバーと、この外カバーの内部
    に収納され、排泄物を受け止ることができ、外カバーと
    は接触しないように間隔を置いて配置したやや小判形を
    した受便器と、前記外カバーの上端にその周囲が密着
    し、その下面を内ボウルの上端周縁より離し、その中央
    に排泄物を受便器に投下することができる投入口を開口
    したやや小判形の枠状をした上カバーと、外カバーと受
    便器の間の空間に収納された発泡性の材料を混入した洗
    浄水と、外カバーの内部の底面に設けられ、外部から供
    給された空気を噴出する空気放出体とから構成されたこ
    とを特徴とする便器の洗浄機構。
  7. 【請求項7】 前記受便器の底部であって後端には、そ
    の下部が外カバーの底よりさらに下方に延長し、排泄物
    を流下させるパイプ状をした排便管を接続したことを特
    徴とする請求項6記載の便器の洗浄機構。
  8. 【請求項8】 前記上カバーには、その中央に開口した
    投入口の内縁に沿って下方に垂れ下がり、受便器の上端
    周縁から間隔を置いて受便器の上縁を囲むように環状に
    連続した内側壁を形成したことを特徴とする請求項6又
    は7記載の便器の洗浄機構。
  9. 【請求項9】 前記受便器の内壁上部には、清掃水を受
    便器の内周に沿って噴出させる少なくとも1本のノズル
    を有する噴出器を設けたことを特徴とする請求項6、7
    又は8記載の便器の洗浄機構。
JP5345326A 1993-12-21 1993-12-21 便器の洗浄機構 Pending JPH08128100A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5345326A JPH08128100A (ja) 1993-12-21 1993-12-21 便器の洗浄機構
EP94309568A EP0659945A3 (en) 1993-12-21 1994-12-20 Toilet and cleaning device.
US08/359,476 US5566401A (en) 1993-12-21 1994-12-20 Cleaning mechanism of a stool
CA002138705A CA2138705A1 (en) 1993-12-21 1994-12-21 Cleaning mechanism of a stool
KR1019940035666A KR950018977A (ko) 1993-12-21 1994-12-21 변기의 세정 기구

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5345326A JPH08128100A (ja) 1993-12-21 1993-12-21 便器の洗浄機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08128100A true JPH08128100A (ja) 1996-05-21

Family

ID=18375838

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5345326A Pending JPH08128100A (ja) 1993-12-21 1993-12-21 便器の洗浄機構

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5566401A (ja)
EP (1) EP0659945A3 (ja)
JP (1) JPH08128100A (ja)
KR (1) KR950018977A (ja)
CA (1) CA2138705A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009522469A (ja) * 2006-01-02 2009-06-11 モーデュイ,ダニエル 便器を保護しそして隠蔽するためのハウジングおよびそれを備えた便器
CN107419783A (zh) * 2017-08-02 2017-12-01 南京国荣环保科技有限公司 基于污水循环再利用系统的可移动生态厕所
JP7154663B1 (ja) * 2022-03-23 2022-10-18 株式会社アルソナ技研 災害対応便器

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI100547B (fi) * 1996-07-09 1997-12-31 Evac Int Oy Alipaineklosetti
JP3323436B2 (ja) * 1998-02-27 2002-09-09 トヨタ自動車株式会社 高機能ポータブルトイレ
KR100378659B1 (ko) * 2000-05-09 2003-03-31 한대완 자동식 변기
CN2799701Y (zh) * 2005-03-16 2006-07-26 邝树源 附泡沫发生装置的座便器
KR100706103B1 (ko) * 2006-01-20 2007-04-13 양홍모 포세식 와변기
IL183546A (en) * 2007-05-30 2011-05-31 Yocheved Shasho System and method for dispersing disinfectant to the toilet
US8083864B2 (en) * 2008-02-22 2011-12-27 Edward Ho Cleaning device
DE102009011588A1 (de) * 2009-03-06 2010-09-09 Duravit Ag Wasserklosett
CN201424692Y (zh) * 2009-04-10 2010-03-17 施卫东 一种发泡洁具
US8336130B1 (en) * 2009-05-21 2012-12-25 Cardenas Mario A Toilet device with lifting capability
KR200476778Y1 (ko) * 2010-04-13 2015-04-08 웨이동 시 거품식 세라믹 위생도기
CN103147499B (zh) * 2013-03-19 2015-04-08 青岛创惠实业有限公司 一种水冲座便池及其扩展便携式座便器
EP3353355B1 (en) * 2015-09-21 2020-03-18 Caroma Industries Limited A rimless toilet pan and a method of flushing same
JP2017064632A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 株式会社Lixil 泡生成装置と泡生成装置を備える水洗式便器
JP6937461B2 (ja) * 2017-02-10 2021-09-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 衛生洗浄装置
IT201800007107A1 (it) * 2018-07-11 2020-01-11 Sanitario autopulente e metodo di pulizia
CN109440889A (zh) * 2018-12-17 2019-03-08 江西汇丰管业有限公司 一种具有粪便降解功能的公厕便池
CN115697773A (zh) * 2020-06-24 2023-02-03 赛特福德私人有限公司 用于储水箱且具有与储水箱的集成无泄漏接口的子组件

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4819473U (ja) * 1971-07-14 1973-03-05
JPS4919804U (ja) * 1972-05-27 1974-02-20

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3289214A (en) * 1964-07-15 1966-12-06 Monogram Ind Inc Portable toilet
US3383710A (en) * 1964-08-11 1968-05-21 Stillwater Dev Corp Apparatus and method for noise and splash abatement in a toilet bowl
US3585649A (en) * 1967-11-30 1971-06-22 Nepon Kk Toilet unit utilizing self-maintained foam
FR2219998A1 (ja) * 1973-03-03 1974-09-27 Nepon Kk
DE3771166D1 (de) * 1986-04-19 1991-08-08 Luettichau Conrad Reichsgraf V Geschlossenporiger schaumteppich und vorrichtung zu dessen ausbildung.
JPH07122279B2 (ja) * 1990-04-26 1995-12-25 ネポン株式会社 泡洗式トイレ装置における泡の供給制御方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4819473U (ja) * 1971-07-14 1973-03-05
JPS4919804U (ja) * 1972-05-27 1974-02-20

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009522469A (ja) * 2006-01-02 2009-06-11 モーデュイ,ダニエル 便器を保護しそして隠蔽するためのハウジングおよびそれを備えた便器
JP4897827B2 (ja) * 2006-01-02 2012-03-14 モーデュイ,ダニエル 便器を保護しそして隠蔽するためのハウジングおよびそれを備えた便器
CN107419783A (zh) * 2017-08-02 2017-12-01 南京国荣环保科技有限公司 基于污水循环再利用系统的可移动生态厕所
JP7154663B1 (ja) * 2022-03-23 2022-10-18 株式会社アルソナ技研 災害対応便器

Also Published As

Publication number Publication date
EP0659945A3 (en) 1996-12-04
US5566401A (en) 1996-10-22
CA2138705A1 (en) 1995-06-22
EP0659945A2 (en) 1995-06-28
KR950018977A (ko) 1995-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08128100A (ja) 便器の洗浄機構
CN107949276B (zh) 模块式宠物排便器清洁装置
US10557256B2 (en) Holding tank for portable toilet
US3843976A (en) Method of and an apparatus for saving water used in toilets
JP4175063B2 (ja) 水洗便器
JPH01500529A (ja) トイレ等の使用方法及び装置
KR20130028819A (ko) 애견 자동 수세식 화장실
JPS5915139A (ja) 自動洗浄式衛生装置
US5615420A (en) Flushable portable toilet
JPH0913475A (ja) 便器への泡供給機構
JP2006274604A (ja) 局部洗浄装置
JP7134742B2 (ja) 便器装置
JP7134740B2 (ja) 便器装置
JPH03228718A (ja) 便器への自動薬品供給機構
JPH0288827A (ja) 循環式便所の補水方法
KR101886833B1 (ko) 간이 포세식 좌변기
JPH11343654A (ja) 瞬間泡封印便器
KR101943888B1 (ko) 거품 배출이 용이한 포세식 변기
KR200247242Y1 (ko) 포세식 좌변기
KR102504443B1 (ko) 절수형 친환경 좌변기
CN2515296Y (zh) 厕所便盆发泡防臭装置
JPH08105095A (ja) 臭気防止装置
KR20200136682A (ko) 소변기
JP2018053602A (ja) 便器装置
JPH0312860Y2 (ja)