JPH0913475A - 便器への泡供給機構 - Google Patents

便器への泡供給機構

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Publication number
JPH0913475A
JPH0913475A JP18661295A JP18661295A JPH0913475A JP H0913475 A JPH0913475 A JP H0913475A JP 18661295 A JP18661295 A JP 18661295A JP 18661295 A JP18661295 A JP 18661295A JP H0913475 A JPH0913475 A JP H0913475A
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JP
Japan
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air
pipe
foam
cleaning liquid
toilet
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JP18661295A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Kishi
光宏 岸
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Japanic Corp
Original Assignee
Japanic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 便器の内壁に向けて泡を供給し、便器に排泄
した屎尿や紙などが便器の内壁に付着しないように隔離
すると共に、屎尿や紙などを容易に流動させることがで
きる。 【構成】 空気を圧送する空気供給手段35と、界面活
性剤を含む洗浄液40を圧送する洗浄液供給手段41
と、空気供給手段35から送られる空気と洗浄液供給手
段41から送られる洗浄液を混合して流動させる混合パ
イプ47、48と、その表面に細かい開口を多数形成
し、混合パイプ47、48から送られる洗浄液と空気を
各開口から同時に噴出させることができ、便器16の内
壁に固定された発泡手段24、25とから構成された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、便器に排泄した屎尿や
紙などが便器の内壁に付着しないように隔離すると共
に、屎尿や紙などを容易に流動させることができる便器
への泡供給機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人体から排泄された屎尿は、家庭、会
社、公共施設等の便所に設置されている便器に排泄し、
環境を保持している。この便所に設けられている便器に
は、洋式、和式の2種類に区分けされ、住設備にとって
欠かせない生活必需品となっている。さて、家庭や会社
などの家屋に設けられている便所では、環境整備と衛生
向上のために本下水管と直結した水洗便所が主流になっ
てきている。この水洗便所では、水道水を一時貯留する
ための貯留タンクがあり、この貯留タンクに便器が接続
してあり、排泄行為の後で貯留タンク内の洗浄水を多量
に放出することで排泄物を本下水管に流出させていた。
このように、水道水の供給が受けれることができる水洗
便所では排泄物の放出は強制的に行うことができ、排泄
物の処理は容易である。
【0003】そして、この水洗便所では排泄物の放流の
処理において、大量の水を便器に放出することができ、
排泄物の放流と同時にその大量の水で便器の内壁を清掃
させることができるものである。このように、水洗便所
では排泄物の排除と清掃を平行して処理することがで
き、管理が比較的容易なものである。また、水洗便所の
便器の内壁が排泄物などにより汚れた場合であっても、
水洗便所には常時水道水が供給されていることから、そ
の供給されている水道水を使って汚れをブラシなどで流
し落とすことができるものである。このため、人為的な
清掃作業においても水道水の供給があれば、便器の清掃
は極めて容易なものである。
【0004】しかし、現実には本下水道が設置されてお
らず、非水洗の便所が設けられている家屋も多く残って
いる。例えば、従来から用いられてい浄化槽付きの便
所、汲み取り式の便所においては、便器まで清掃のため
の水道水が供給されておらず、自己清掃ができないもの
であった。また、浄化槽や汲み取り槽が便器に接続して
あるため、大量の水道水で便器に流し込むと、これらの
水道水が浄化槽や汲み取り槽に流れ込むことになり、水
道水で流し洗いをすることもできないものであった。
【0005】また、船舶、飛行機、汽車等の交通機関に
設置された便所では、交通機関内に固定してある貯留タ
ンクに便器の放流パイプが接続してあり、便器に排泄さ
れた排泄物は目的地まで貯留タンク内に収納される構造
となっている。この貯留タンクは交通機関の構造上の要
請からその大きさに制限があり、排泄物を収納するだけ
の容量で設計してあり、多量の清浄水を便器に流し込む
ことができないものであった。このような交通機関の便
器では清浄水を使用して、便器に付着した排泄物を流し
落とすことができにくいものであった。
【0006】さらには、災害地や工事現場などにおいて
一時的に設置して使用される仮設便所では、その使用目
的のために貯留タンクには大きさに制限があり、水洗便
所のように清浄水を用いて排泄物と汚れを流し落とす構
造を採用することができにくいものであった。このた
め、便器が汚れていても、便器に多量の清浄水を放流し
て便器を清掃することは不可能なものであった。
【0007】このような、浄化槽や汲み取り槽を利用す
る便所の便器、交通機関内に設けられた便器、仮設便所
に設置してある便器では、便器の内壁に排泄物などによ
る汚れが付着していても、大量に清掃水を使って汚れを
落とすことができないものであった。従来においては、
このような制限のある便器の清掃においては、水を含ま
せたモップ等で便器の表面を拭き取ることにより作業を
行っていた。だが、このような拭き取りによる清掃作業
は効率的とは言えず、また、便器を人為的な動作によっ
て清掃しなければならないことから、作業員に好まれる
作業ではなかった。また、便器を人為的に清掃するため
に、作業が非衛生的となるため、このような便器の清掃
作業の近代化が要請されていた。
【0008】このような実情により、便器の内壁に泡を
付着させ、この泡によって便器の内壁を覆っておき、排
泄物をその泡の上に落下させるように工夫した便器も提
供されている。このように提案された便器であっては、
排泄物は便器に覆われている泡に浮かんでいることにな
り、便器と排泄物が直接接触せず、便器の内壁には排泄
物による汚れが発生せず、常時清潔さを保つことができ
るものである。このような泡を発生させて、便器の汚れ
を極力防止できる泡を発生させることのできる便器は各
種の構造のものが提案されていた。
【0009】しかしながら、従来の泡発生機構では、泡
を発生させるために専用の水槽を設け、この水槽内に空
気を噴出して泡を連続的に発生させる構造のものが多か
った。そして、発生させた泡は水槽の壁を乗り越えさせ
て便器に導入させ、便器の内壁の全体に泡を付着させる
ようにしている。このような泡発生機構は、例えば、昭
和52年実用新案出願公開第70748号、昭和55年
実用新案出願公開第154786号、昭和56年実用新
案出願公開第51881号などが挙げられる。しかし、
この構成では比較的大きな水槽を便器に隣接して設置し
なければならず、機構が大きくなる欠点があった。ま
た、便器に排泄する行為は何時になると行われるか決ま
っておらず、使用者が便意をもよおした時に便器が使用
されることになる。このことから、便器は何時使用され
るか判らないため、泡発生機構は常時作動させて泡を発
生しておかなければならず、ランニングコストが掛かる
ものであった。また、水槽の壁を乗り越えた泡は、便器
の内壁全体を被うように流動させるため、便器の不必要
な部分にまで泡を付着させなければならず、泡が無駄に
なるものであった。
【0010】また、発生させた泡は必ずしも必要とする
部分に流動しないため、便器に特殊な溝や案内を形成し
ておき、水槽から発生した泡を誘導することも考えられ
ている。例えば、昭和56年実用新案出願公開第820
85号、昭和56年実用新案出願公開第91780号な
とが挙げられる。この構成では、発生した泡を目的とす
る便器の部分に誘導し、便器の内壁に付着させることが
できが、特殊な形状をした便器を使用しなければなら
ず、便器の価格が高くなり、一般に広く設置できにくい
ものであった。
【0011】また、発生させる泡は、洗浄液に空気を流
入させ、細かい均一な大きさの泡を発生させ、この泡を
便器内壁に付着させなければならず、微妙な制御が必要
となっていた。このため、例えば特願平5年34532
6号のように、泡を大量に発生させ、しかもその泡を均
一に便器内壁に流動させるような提案もなされている。
この提案された機構では、便器を二重の構造にし、外カ
バーと内ボールの間に洗浄液を溜めるための空間を形成
し、この空間内に洗浄水を満たすと共に、外カバーの底
には空気を放出させるための空気噴出体を設置してあ
る。この空気噴出体から空気を微細な形状で噴出させる
ことで、洗浄水が泡立てられ、その泡は順次上方に蓄積
させられることから、内ボールの上面にまで達成し、こ
の内ボールの上面より内壁に向かって流入することにな
る。このような泡立ての機構でおいては、細かい泡が順
次上部に溜められるため、内ボールの内壁に流入する泡
は、均一の細かい泡が付着することとなって、排泄物の
流動や粘着性を良好とさせるものであった。
【0012】しかしながら、この機構では便器自体を二
重の構造とし、外カバーと内ボールをの間に空間を形成
しなければならず、便器の構造が特殊となりその制作費
が高くなるものであった。また、二重の構造にした便器
の内部に洗浄水を充填しなければならず、便器を移動さ
せる場合においては、この洗浄水が邪魔となり、その移
動や清掃においては、洗浄水を排水したりしなければな
らず、使用中におけるメンテナンスが厄介なものとなっ
ていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このようなことから、
泡発生専用の水槽を必要とせず、瞬時に泡を発生するこ
とができ、その発生した泡を必要とする便器の場所に流
動させることができる便器への泡供給機構の開発が望ま
れていた。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、空気を圧送す
る空気供給手段と、界面活性剤を含む洗浄液を圧送する
洗浄液供給手段と、空気供給手段から送られる空気と洗
浄液供給手段から送られる洗浄液を混合して流動させる
混合パイプと、その表面に細かい開口を多数形成し、混
合パイプから送られる洗浄液と空気を各開口から同時に
噴出させることができ、便器の内壁に固定された発泡手
段とから構成されたことを特徴とする便器への泡供給機
構を提供するものである。
【0015】また、本発明は、空気を圧送する空気供給
手段と、界面活性剤を含む洗浄液を圧送する洗浄液供給
手段と、空気供給手段から送られる空気と洗浄液供給手
段から送られる洗浄液を混合して流動させる混合パイプ
と、混合パイプの終端に接続され、その表面に細かい開
口を多数形成し、混合パイプから送られる洗浄液と空気
を各開口から同時に噴出させる発泡手段と、この発泡手
段を内部の空間に収納し、発生させた泡を便器に流動さ
せる泡発生体とから構成されたことを特徴とする便器へ
の泡供給機構を提供するものである。
【0016】望ましくは、本発明は、前記洗浄液供給手
段と混合パイプの間には、供給する洗浄液の量を制御す
る絞り弁を介在させたことを特徴とする便器への泡供給
機構を提供するものである。
【0017】望ましくは、本発明は、前記発泡手段は、
混合パイプの終端に接続され、外周に複数の開口を形成
したパイプ状をした放出体と、この放出体の外周を取り
囲むように配置され、その内部に多数の空洞を持ち、内
部からその空洞を伝わって表面の細かな開口より洗浄液
と空気を噴出させる発泡体とから構成されたことを特徴
とする便器への泡供給機構を提供するものである。
【0018】望ましくは、本発明は、前記発泡体は、軽
石を材料としたことを特徴とする便器への泡供給機構を
提供するものである。
【0019】望ましくは、本発明は、前記発泡体は、ス
ポンジを材料としたことを特徴とする便器への泡供給機
構を提供するものである。
【0020】
【作用】本発明では、空気供給手段から供給される空気
と、洗浄液供給手段から供給される洗浄液は混合パイプ
に合流して流動され、混合パイプの終端に連結した発泡
手段より同時に噴出させられる。この洗浄液には界面活
性剤を含んでおり、泡立ち易い性質があり、発泡手段の
表面には細かな開口が多数形成してあり、この開口から
洗浄剤が空気と共に噴出されると泡を発生することにな
る。発泡手段の表面にある開口にまず洗浄剤が膜面を形
成し、その後で洗浄剤を吹き出すようにして空気が開口
より噴出するので、洗浄剤による泡は細かな形状とな
り、連続して泡を製造することができる。この発泡手段
は便器の内壁に固定してあるため、発生させた泡は便器
の内壁に流動し、泡で便器の内壁を包むことになり、便
器に排出した屎尿は泡の上に浮くように保持される。こ
のため、屎尿が便器に接触せず、便器は屎尿によって汚
れず、しかも、噴射した水により円滑に排出させること
ができる。
【0020】また、本発明では、内部が空洞となった泡
発生体の内部に発泡手段を収納してあり、泡発生体の下
流に便器を接続してある。このため、発泡手段で発生さ
せられた泡は泡発生体の内部空間を充満させ、次いで便
器の内壁に流動することになる。このため、泡発生体の
流出口を便器の必要とする場所に接続すれば、便器の汚
れやすい場所にのみ泡を案内することができ、便器の不
必要な場所にも泡を流出させることが無く、泡の無駄を
防止することができる。
【0021】そして、本発明では、洗浄液供給手段と混
合パイプの間に絞り弁を介在させてあるため、洗浄液の
供給量を調整することができ、空気と洗浄液の混合比を
自由に変更することができる。このため、洗浄液の性質
により、空気との混合比を変更し、最大の効率で泡を発
生させるように設定することができる。
【0022】そして、本発明では、発泡手段はパイプ状
をした放出体と、この放出体を包む発泡体とから構成さ
れ、洗浄液と空気は発泡体の内部にある細かな空洞を伝
わってその表面にまで流動することができる。そして、
発泡体の表面には、内部の空洞につながる細かい開口が
形成してあるため、この開口から吹き出す泡は細かな形
状となり、連続して泡を発生させることができる。
【0023】さらに、本発明では、発泡体は軽石を材料
としており、軽石を加工して放出体に嵌合してある。こ
のため、軽石の内部にある細かな空洞を空気と洗浄液が
流動し、その表面の開口より空気と洗浄液を円滑に噴出
させることができる。
【0024】さらに、本発明では、発泡体はスポンジを
材料としており、スポンジを加工して放出体に嵌合して
ある。このため、スポンジの内部にある細かな空洞を空
気と洗浄液が流動し、その表面の開口より空気と洗浄液
を円滑に噴出させることができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。本実施例では、本発明による泡供給機構を取り付け
た便器を仮設便所11に設置した例に付いて説明する。
この仮設便所11では、それだけ単独で自由に移動する
ことができ、災害地、工事現場、催し物会場等で一時的
に使用することができるものである。
【0026】先ず、図1は本実施例における仮設便所1
1の外観を示すものである。この仮設便所11の外殻
は、例えばプラスチックや強化合成樹脂等で形成されて
おり、外観は屋根を付けた立体形の箱状をしている。こ
の仮設便所11の底部は地面に設置される立体形をした
箱状の基台12となっており、この基台12の上部には
屋根を取り付けたハウス13が載置してある。このハウ
ス13の前面には、前側に開いて利用者がハウス13内
に出入りすることができるドアー14が取り付けてあ
る。
【0027】この仮設便所11の内部であって基台12
の上部には、排泄された屎尿を処理する屎尿処理装置1
5が固定してある(この実施例では、屎尿を加熱しする
ことで水分を蒸発させて乾燥させることができる機能を
持った屎尿処理装置15が示してある。しかし、この機
能を持った処理装置に限定されることなく、例えば、単
に屎尿を貯留し、後日そのまま回収するための貯留タン
クであってもよい)。この屎尿処理装置15の上面の中
央には和式の便器16が固定してあり、仮設便所11の
利用者はこの便器16を排泄のために利用することがで
きる。
【0028】次に、図2は屎尿処理装置15の上面に載
置固定した前述の便器16を正面から見たもので、周り
のハウス13などは省略してある。
【0029】この便器16の外観は従来から周知の和式
便器と似ており、この便器16は屎尿処理装置15の上
面に固定されている。この便器16は一体のものではな
く、受便体21と枠カバー22の2つの部材から構成さ
れている。この受便体21はその上方から見て小判型を
しており、その断面は中央を下方に向けて半円形に凹ま
せた形状をしている。また、枠カバー22は受便体21
の上縁周囲を覆うようにした中央が大きく開口した枠状
をしたものであり、この枠カバー22は受便体21の上
端の周縁を覆うように固定されている。この受便体21
の前側は上部に持ち上がっていて、従来の和式便所にお
ける金隠しの部分に相当する形状となっており、この金
隠しの部分には水を受便体21に噴出するための放水体
23が固定してある。また、受便体21の底部分であっ
て、その手前側には下方に延長した穴が形成してあり、
この穴の下部には図3で示すように屎尿処理のための乾
燥釜や貯留タンクと連結した蛇腹パイプ26が接続して
ある。そして、受便体21の内壁の上部の左右には泡を
放出する一対の発泡体24、25が固着してある。この
発泡体24、25によって泡立てられた洗浄液は図2、
図3中の泡Aのように流動され、受便体21の内壁にそ
の泡Aを均一に付着させながら、下方に流下できるよう
になっている。
【0030】次に、図3は前述した便器16を図2中に
おけるXーX方向に切断して矢視した断面を示し、同時
に発泡体24、25に空気と洗浄液を供給するための供
給手段を図示して説明するものである。
【0031】前述の受便体21は図3で示す断面図のよ
うに、その下部中央が半円形に湾曲しており、その底部
には排泄した屎尿を流下させるため穴としての放出管2
8が連続して形成してある。この放出管28の下端開口
にはゴム等の弾性力のある蛇腹パイプ26が接続してあ
り、この蛇腹パイプ26の下端には乾燥装置や貯留タン
クが接続されている。また、枠カバー22は上面から見
て中央が大きく開いた枠状をしており、その断面は図3
で示すように下方に向けてコの字形に形成されおり、下
方に垂れ下がったスカート部27となっている。このス
カート部27の断面がコの字形をした空間に受便体21
の上端を被せ、小判型の枠状をした受便体21によって
受便体21の上縁が覆われている。この枠カバー22の
前面は上方に隆起していて金隠しと同じ形状をしてお
り、この金隠しの部分には、水を放出するための放水体
23が固定してある。この放水体23は下方に向けたノ
ズルとなっており、その先端から水を噴出させることが
でき、受便体21で受け止められた屎尿を強制的に放出
管28、蛇腹パイプ26の方向に流動させることができ
る。
【0032】次に、屎尿処理装置15の内部には前記の
発泡体24、25に空気を供給する空気供給手段として
のエアーポンプ35と、発泡体24、25に洗浄液を供
給する洗浄液タンク39が収納してある(エアーポンプ
35と洗浄液タンク39は、いずれも屎尿処理装置15
の下部に位置させてあるが、その位置は図示していな
い)。このエアーポンプ35は、内部にモーターを内蔵
し、外部から空気を吸入して圧送するものであり、エア
ーポンプ35の一端には外部から空気を吸入するための
吸気口36が開口してあり、エアーポンプ35の他端に
は空気を圧送する空気パイプ37、38が接続してあ
る。このエアーポンプ35が駆動させられると、吸気口
36から吸い込んだ空気は圧縮させられ、空気パイプ3
7、38より流動させられようになっている。
【0033】次に、洗浄液タンク39はその内部に洗浄
液40を貯留するものであり、洗浄液40は界面活性剤
等を主成分としており、空気を混ぜることにより泡を発
生し易い性質を持っている。この洗浄液タンク39の側
面には、モーターによって駆動されて洗浄液40を吸い
上げる洗浄液供給手段としてのポンプ41の吸引側が接
続してあり、ポンプ41の吐出側には圧送パイプ42が
接続してある。この圧送パイプ42の終端は二股に分岐
しており、分岐したそれぞれのパイプには絞り弁43、
44が接続してあり、絞り弁43には給液パイプ45が
接続してあり、絞り弁44には給液パイプ46が接続し
てある。そして、この給液パイプ45の終端は前述した
空気パイプ37の終端と合流して混合パイプ47に接続
してあり、この混合パイプ47の終端はパイプ金具31
に接続してある。また、給液パイプ46の終端は前述し
た前述した空気パイプ38の終端と合流して混合パイプ
48に接続してあり、この混合パイプ48の終端はパイ
プ金具32に接続してある。この発泡体24とパイプ金
具31により発泡手段が構成されており、発泡体25と
パイプ金具32により発泡手段が構成されている。
【0034】次に、図4は前述した空気を供給するエア
ーポンプ35と、洗浄液を供給するポンプ41と、泡を
発生させる発泡体24の接続状態を模示的に示すもので
ある。この模示図では、一方の発泡体24のみを図示し
ており、他方の発泡体25は図示していないが、この発
泡体25でも同じ接続となる。また、図4での構成は、
前述した図3とはその一部が相違しているが、この模示
的な接続の系統は概念的な構成を示すものである。
【0035】前述したモーターで駆動させられるエアー
ポンプ35の吸引側には外部から空気を吸入するための
吸気口36が接続してあり、エアーポンプ35の排気側
には空気パイプ37が接続してある。この空気パイプ3
7の終端には三方に分岐した合流ジョイント50の一端
が接続してある。また、洗浄液40を満たした洗浄液タ
ンク39にはポンプ41の吸引側が接続してあり、この
ポンプ41の吐出側には圧送パイプ42が接続してあ
る。この圧送パイプ42には絞り弁43を介して給液パ
イプ45が接続してあり、給液パイプ46の終端には合
流ジョイント50の一端が接続してある。そして、この
合流ジョイント50の中間にある合流した排出端には混
合パイプ47が接続してあり、混合パイプ48の終端に
はパイプ金具31に接続してある。このパイプ金具31
は受便体21の側面に固着されるものであり、パイプ金
具31には受便体21の内部に位置させた発泡体24が
嵌め合わせてある。なお、この発泡体24はエアーポン
プ35から供給された空気と、ポンプ41から供給され
た洗浄液を同時に放出することができ、空気と洗浄液を
同時に混合させることにより受便体21内に泡を多量に
発生させることができる。
【0036】次に、図5は、図3、図4で示した発泡体
24とパイプ金具31の構成を具体的に示す一部を断面
にした側面図である。この図5では、発泡体25とパイ
プ金具32は示されていないが、発泡体25とパイプ金
具32の構成は図5で示した発泡体24とパイプ金具3
1の構成と同じである。
【0037】前述のパイプ金具31は、例えば真鍮やア
ルミ等の金属で一体に形成されたものであり、内部に流
動穴57を形成したパイプ状の構造となっており、外観
はややL字形となっている。このパイプ金具31の中央
は直角に折れ曲げられたL字部52となっており、L字
部52の一端(図5中の下側)には径大のフランジ53
が固定してあり、L字部52の一端(図5中の左側)に
は径大のフランジ54が固着してある。そして、フラン
ジ53の一方の側面(図5中の下側)には、このフラン
ジ53と軸線を同一としたネジ部55が連結してあり、
ネジ部55の外周に雄ねじを形成してあり、このネジ部
55の下方(図5中の下側)にはパイプ状をした接続部
56が連結してある。この接続部56は前述した混合パ
イプ47の終端をその外周に挿入して連結させるための
ものである。
【0038】次に、フランジ54の一方の側面(図5中
の左側)には、その終端を閉鎖したパイプ状をした放出
体としての先端部58が連結してあり、この先端部58
の周囲には、内部と外部を連通させる小口径をした複数
の放出口59が開口させてある。このようにして、L字
部52、フランジ53、54、ネジ部55、接続部5
6、先端部58により一体となったパイプ金具31が形
成されており、このパイプ金具31の内部には接続部5
6の下端から先端部58まで連続した流動穴57が穿っ
てある。この構成により、流動穴57は接続部56の下
端(図5中の下側)の開口から、先端が閉じてある先端
部58まで連通されている。
【0039】この先端部58の外周には、軽石やウレタ
ン等のように内部に細かな泡状の空洞を持ち、それぞれ
の空洞が連通した材質の発泡体24が被せてある。この
発泡体24の外形は長方体形状をしており、その中央に
は一端で開口して他端が閉鎖した挿通穴61が穿ってあ
る。この発泡体24の挿通穴61に先端部58を挿入し
てあり、発泡体24の一端はフランジ54に接近するま
で嵌め入れてあり、先端部58の全体は発泡体24によ
って覆われている。このように、発泡体24で先端部5
8を被ったため、放出口59から外部に流出する空気と
洗浄液は発泡体24の内部にある無数の細かい空洞を通
過し、細分化されて外部に放出されることになる。
【0040】次に、図6は前述したパイプ金具31と発
泡体24を分離し、その外観を立体的に示したものであ
る。
【0041】前述の発泡体24は外観が長方体形状をし
ており、その一方の側面より挿入穴61を開口してあ
り、この挿入穴61の終端は閉鎖してある。この挿入穴
61の側面の開口より先端部58を挿入することができ
る構成となっている。この挿入穴61の内径は前述した
先端部58の外径とほぼ同一となるように設定してあ
り、挿入穴61に先端部58を挿入した時に両者が外れ
ないように保持している。また、発泡体24は軽石やス
ポンジ状をしたウレタン等を材質といているが、他の材
料であっても、その内部に複数の空洞が連鎖するように
含まれている材質であれば使用することができる。
【0042】次に、本実施の作用について説明する。
【0043】図3の状態において、エアーポンプ35と
ポンプ41に電源を供給して同時に動作させる。する
と、エアーポンプ35は吸気口36により図3中で示す
C方向より空気を吸引し、圧縮した空気を2つの空気パ
イプ37、38に圧送する。また、ポンプ41が作動す
ると、ポンプ41は洗浄液タンク39内の洗浄液40を
吸引し、洗浄液を圧送パイプ42の方向に流動させる。
そして、圧送パイプ42内を流動した洗浄液は二股に分
岐し、それぞれ絞り弁43、44に流れることになる
が、各絞り弁43、44でその絞り量によって流れる洗
浄液の流量を制御され、一定の圧力に保たれてそれぞれ
給液パイプ45、46の方向に流動する。次いで、空気
パイプ37と給液パイプ45が合流するため、空気パイ
プ37から圧送された空気と給液パイプ45から流動さ
れた洗浄液は混合されて混合パイプ47に流れ、この混
合パイプ47よりパイプ金具31に伝えられる。そし
て、混合された空気と洗浄液は流動穴57を流動し、複
数の放出口59から外部に流出し、発泡体24の内部に
ある無数の空洞を通過し、発泡体24の表面で泡を立て
ながら流出する。このようにして空気と洗浄液は流動す
るが、混合パイプ47の内部では空気と洗浄液によって
泡立つことはなく、発泡体24の表面にある細かな穴よ
り空気と洗浄液が同時に放出される際に洗浄液は泡Aに
変化し、受便体21の内壁に付着して流下することにな
る(泡Aは図3を参照のこと)。
【0044】同様に、空気パイプ38から圧送された空
気と給液パイプ46から流動させられた洗浄液は、混合
パイプ48に混入し、空気と洗浄液は混合パイプ48を
通過した後でパイプ金具32に流れ、パイプ金具32に
固着した発泡体25より両者は同時に噴出される。この
噴出の際に、発泡体24の表面に開口している無数の細
かな穴より洗浄液と空気が同時に放出され、洗浄液は泡
Aとなるように泡立てられて受便体21の内壁に沿って
流下させられる。このような流れによって、エアーポン
プ35とポンプ41が同時に駆動されることで、空気と
洗浄液は同時に発泡体24、25の表面から泡立てられ
て流出し、それらの泡Aは受便体21の内壁に付着し、
受便体21の内壁全体を泡Aで覆うことになる。このた
め、便器16に向けて排泄された屎尿は、受便体21の
内壁には接触せずに泡Aと接触し、受便体21の内壁に
は接触しない。
【0045】この後、図示しないポンプによって放水体
23のノズルより水を受便体21に向けて噴出すると、
泡Aによって浮かされた状態の屎尿は押し流され、放出
管28の方向に流れて落下する。この放出管28の内部
を流下した屎尿は、放出管28の下部を通過して蛇腹パ
イプ26より乾燥釜あるいは貯留タンクに導かれること
になる。このように、泡Aが受便体21の内壁に付着し
ていることから、屎尿は泡Aで浮くように保持されてい
るので、泡Aが潤滑材の作用をすることになる。このた
め、屎尿は流動性が高くなるように保持されていて、か
つ、泡Aによって受便体21の内壁を汚すこともなくな
り、放水体23から噴出された水によって軽い力で放出
管28の方向に押し流すことができる。
【0046】次に、図4で模示的に示した配管の接続系
統によって、泡Aを発生させる原理を説明する。
【0047】前述のエアーポンプ35を駆動させると、
吸気口36より外部の空気が吸引され、空気パイプ37
の方向に空気が供給させられ、空気パイプ37が接続し
た合流ジョイント50に流入させられる。また、ポンプ
41を駆動させると、洗浄液タンク39内に貯留されて
いる洗浄液40は吸引され、圧送パイプ42の方向に供
給される。圧送パイプ42を流れる洗浄液は絞り弁43
によって絞られ、その流量が制限され、設定した圧力に
まで低下されて給液パイプ45の方向に流出される。つ
いで、洗浄液は給液パイプ45より合流ジョイント50
に流入させられ、この合流ジョイント50の内部で空気
パイプ37から圧送された空気と給液パイプ46から送
られた洗浄液とが混合される。この合流ジョイント50
の内部では、空気と洗浄液とが一定の比率で混合され、
その混合された状態で混合パイプ47方向に流動され、
パイプ金具31の流動穴57を流動し、さらに、発泡体
24の内部に形成した無数の空洞を伝わりながら流動
し、発泡体24の表面から洗浄液と空気が同時に噴出さ
れる。
【0048】この発泡体24の内部及び表面には無数の
細かい空洞が形成されており、各空洞が隣接する空洞と
つながっているため、細胞のように連結した穴が形成さ
れていることになる。これらのつながった空洞を洗浄液
と空気が流動し、発泡体24の表面よりにじみだすよう
にして流出し、発泡体24の表面から洗浄液が流出する
際には空気が同時に吹き出し、洗浄液は泡立てられる。
これは、無数のシャボン玉を発生させる機構と似てお
り、界面活性剤を含んだ洗浄液が発泡体24の表面にあ
る細かい穴の出口で膜面を張り、この後で空気が吹き出
されるために洗浄液はシャボンの玉のように膨らませら
れるからである。なお、パイプ金具31内を空気と洗浄
液が流動する際には、混合パイプ47より送られた洗浄
液と空気は流動穴57を流動しており、この流動穴57
の内部では泡は発生しない。この発泡体24の表面に開
口した細かな穴より洗浄液は泡Aとなって噴出され、こ
のようにして発生された泡Aが受便体21の内壁を流下
する。
【0049】次に、本発明の他の実施例を図7、図8に
より説明する。この図7でおいては、第一の実施例で説
明した和式便器とは相違し、腰掛けることのできる洋式
便器65に本発明を応用した例に付いて説明する。この
第二の実施例では、洋式便器65の内壁で泡Bを発生さ
せるのではなく、予め泡Bを発生させておき、泡Bを洋
式便器65に押し出すことができるものである。
【0050】モーターで駆動される空気供給手段として
のエアーポンプ66には外部から空気を吸引する吸気口
67が接続してあり、このエアーポンプ66の圧送側に
は送気パイプ68が接続してある。また、界面活性剤等
を主成分とする洗浄液70を貯留した洗浄液タンク69
には、モーターで駆動させられる洗浄液供給手段として
のポンプ71の吸引側が接続してあり、ポンプ71の吐
出側には圧送パイプ72が接続してある。この圧送パイ
プ72の終端には絞り弁73が接続してあり、絞り弁7
3には液パイプ80に接続してあり、液パイプ80の終
端は前述の送気パイプ68の終端と接続してあり、合流
した両者は混合パイプ74に接続されている。この混合
パイプ74の終端は二股に分岐していて、それぞれ分岐
パイプ75、76となっており、各分岐パイプ75、7
6の終端はT字形となった泡発生体77の両側に接続し
てある。そして、この泡発生体77のT字形となった中
央には泡供給パイプ78が接続してあり、この泡供給パ
イプ78の終端は洋式便器65の背中側に貫通開口した
放出路79に接続してある。
【0051】次に、図8はこの第二の実施例における主
要な構成要素である泡発生体77の内部の構成を示すた
めに切断した断面図である。
【0052】この泡発生体77はアルミや真鍮等の金属
性材料で形成されてたもので、図7、図8で示すように
全体の外観はT字形に組み立てられている。この泡発生
体77は、同一軸線になるように配置された流入部81
と82と、両流入部81と82の間に直角になるように
配置された放出部83より構成されている。それぞれの
流入部81、82、放出部83は、その内部がパイプ状
となっていて、流入部81、82、放出部83の3つが
接合した共通の中央には泡流動空洞84の空間が形成さ
れている。このように、泡発生体77は流入部81、8
2が一直線に形成され、両流入部81、82の中間に直
角方向に放出部83が接続されてT字形の形状となって
いる。そして、流入部81の内部には薄肉パイプ状をし
たインナーパイプ85が挿入してあり、流入部82の内
部には薄肉パイプ状をしたインナーパイプ86が挿入し
てある。また、放出部83の内部にも薄肉パイプ状をし
たインナーパイプ87が挿入してある。各インナーパイ
プ85、86、87は、それぞれの半分程度の長さが流
入部81、82、放出部83に挿入して固定してあり、
各インナーパイプ85、86、87の残り半分は外部に
突出させてある。
【0053】そして、インナーパイプ85の流入部81
より突出した部分には、一端を袋状に形成した閉鎖キャ
ップ88が固定してあり、この閉鎖キャップ88の終端
の袋部にはパイプ金具90が挿通してあり、パイプ金具
90はナット92によって閉鎖キャップ88に固定して
ある。同様に、インナーパイプ86の流入部82より突
出した部分には、一端を袋状に形成した閉鎖キャップ8
9が固定してあり、この閉鎖キャップ89の終端の袋部
にはパイプ金具91が挿入してあり、パイプ金具91は
ナット93によって閉鎖キャップ89に固定してある。
このようにして、流入部81の開口はインナーパイプ8
5、閉鎖キャップ88によって閉鎖され、さらに、閉鎖
キャップ88にはパイプ金具90がナット92によって
ネジ固定されていて、この流入部81の開口は水や空気
が漏れないように密封されている。同様に、流入部82
の開口はインナーパイプ86、閉鎖キャップ89によっ
て閉鎖され、さらに、閉鎖キャップ89にはパイプ金具
91がナット93によってネジ固定されていて、この流
入部82の開口は水や空気が漏れないように密封されて
いる。
【0054】前述のパイプ金具90、91はいずれも図
5、図6で示すパイプ金具31と同様の内部構造となっ
ている(パイプ金具31はL字形に曲げられているが、
パイプ金具90、91は直線状に形成されている)。こ
のパイプ金具90のインナーパイプ85側の側面には円
筒形をした放出体としての先端部94が連結してあり、
この先端部94はインナーパイプ85の中央の軸線に位
置させてある。このパイプ金具90と先端部94の内部
にはその中心軸に一致させて連通穴(図示せず)が開口
してあり、この連通穴はパイプ金具90の外側の面(図
8で右側)で開口しており、先端部94の先端で閉鎖し
ている。そして、この先端部94の外周には、内部に形
成した連通穴に通じる複数の放出口96が開口してあ
る。さらに、先端部94の周囲には軽石や発泡ウレタン
等の内部に無数の空洞を持った材料で円筒形に形成した
発泡体98が挿入してあり、この発泡体98はインナー
パイプ85の内部空間に位置しているが、発泡体98の
外周とインナーパイプ85の内周の間には隙間を形成さ
せてある。また、パイプ金具91のインナーパイプ86
側の側面には円筒形をした放出体としての先端部95が
連結してあり、この先端部95はインナーパイプ86の
中央の軸線に位置させてある。このパイプ金具91と先
端部95の内部にはその中心軸に一致させて連通穴が開
口してあり、この連通穴はパイプ金具91の外側の面
(図8で左側)で開口しており、先端部95の先端で閉
鎖している。そして、この先端部95の外周には、内部
に形成した連通穴に通じる複数の放出口97が開口して
ある。さらに、先端部95の周囲には軽石や発泡ウレタ
ン等の内部に無数の空洞を持った材料で円筒形に形成し
た発泡体99が挿入してあり、この発泡体99はインナ
ーパイプ86の内部空間に位置しているが、発泡体99
の外周とインナーパイプ86の内周の間には隙間を形成
させてある。
【0055】なお、パイプ金具90の閉鎖キャップ88
の外側に突出した図8中右側の先端には(この突出部に
は放出口96に通じる開口がある)分岐パイプ75の終
端が接続してある。同様に、パイプ金具91の閉鎖キャ
ップ89の外側に突出した図8中左側の先端には(この
突出部には放出口97に通じる開口がある)分岐パイプ
76の終端が接続してある。
【0056】また、泡発生体77の中央側面に突出した
放出部83には円筒形をしたインナーパイプ87が挿入
して固定してあり、このインナーパイプ87の半分の長
さは放出部83の終端(図8で上側)より突出させてあ
る。そして、インナーパイプ87の放出部83より突出
した上半分にはビニールパイプ等で形成した泡供給パイ
プ78の先端が挿入してあり、この泡供給パイプ78の
外周はインナーパイプ87と共に固定バンド100によ
って締め付けて固定してある。
【0057】次に、この第二の実施例における作用を説
明する。
【0058】前述したエアーポンプ66とポンプ71に
電源を供給して同時に動作させると、エアーポンプ66
は吸気口67より図7中のD方向から外部の空気を吸引
し、送気パイプ68の方向に空気を圧送して供給する。
また、ポンプ71はその吸引側より洗浄液タンク69内
にある洗浄液70を吸引して圧送パイプ72の方向に吐
出して供給する。この圧送パイプ72に供給した洗浄液
は、圧送パイプ72の終端に接続した絞り弁73でその
圧力が調整され、予め設定した圧力に減圧されて液パイ
プ80に供給される。この送気パイプ68から供給され
た空気と、液パイプ80から供給された洗浄液は、送気
パイプ68と液パイプ80の終端で合流し、両者は混合
させられながら混合パイプ74の内部を流動する。
【0059】この混合パイプ74の内部を流動する空気
と洗浄液は、混合パイプ74の終端で分岐パイプ75、
76の二つの方向に分流され、それぞれの分岐パイプ7
5、76を流動して泡発生体77の両端に流入する。こ
の泡発生体77の内部では、圧送された空気と洗浄液を
混合して泡を発生させ、発生させられた泡は泡発生体7
7の中間に接続した泡供給パイプ78より流動し、放出
路79の開口より洋式便器65の内壁を伝わるように噴
出される。放出路79の開口より放出された泡Bは、洋
式便器65の内壁全体に付着し、洋式便器65の内部は
細かな泡Bで被われることになり、洋式便器65の内壁
は露出しない。このため、洋式便器65に向けて屎尿を
排泄すると、屎尿はこの泡Bと接触して洋式便器65の
内壁に密着しない。そして、泡Bによって屎尿は浮くよ
うに保持されるので、軽い力で流動することができ、屎
尿はその自重で下方に円滑に落下し、屎尿乾燥釜や貯留
タンクに案内させられる。
【0060】次に、図7で示した泡発生体77の内部で
泡がどうように発生させられるかを図8により説明す
る。
【0061】前述したように、供給された空気と洗浄液
はそれぞれ分岐パイプ75、76で混合させられて流動
され、分岐パイプ75よりパイプ金具90に供給され、
分岐パイプ76よりパイプ金具91に供給されている。
このパイプ金具90に供給された空気と洗浄液は、パイ
プ金具90内に形成されている連通穴に流入し、先端部
94まで流れてこの先端部94の周囲に形成した放出口
96より外部に噴出させる。この先端部94の外周には
発泡体98が被せてあるため、放出口96から噴出した
空気と洗浄液は発泡体98内にある無数の細かく連結し
た空洞を伝わり、発泡体98の表面に開口した数多い細
かい穴から噴出させられる。そして、この発泡体98の
表面の細かい穴から空気と洗浄液が噴出されられる際に
は、洗浄液は穴の開口で膜面を形成し、空気が吹き付け
られるために洗浄液はシャボン玉のように泡立てられ
る。このように発泡体98で洗浄液が泡立てられると、
分岐パイプ75から空気が送り込まれているため、泡は
順次インナーパイプ85より泡流動空洞84の方向に押
し出される。次いで、泡は放出部83とインナーパイプ
87を通過し、泡供給パイプ78から洋式便器65の放
出路79まで流動させられる。
【0062】なお、分岐パイプ76よりパイプ金具91
に供給されている空気と洗浄液も同様に、発泡体99の
表面から泡を発生させ、泡流動空洞84の方向に発生さ
せた泡を流動させることができる。
【0063】このように、泡発生体77の左右に設けた
一対の発泡体98、99の表面で泡を発生させ、この泡
は泡供給パイプ78より順次押し出され、泡供給パイプ
78の先端に接続した放出路79に流動し、放出路79
の先端の開口より洋式便器65の内壁に泡Bとなって流
動させられる。
【0064】
【発明の効果】本願の発明は上述のように構成したの
で、空気供給手段から供給される空気と、洗浄液供給手
段から供給される洗浄液は混合パイプに合流して流動さ
れ、混合パイプの終端に連結した発泡手段より同時に噴
出させられる。この洗浄液には界面活性剤を含んでお
り、泡立ち易い性質があり、発泡手段の表面には細かな
開口が多数形成してあり、この開口から洗浄剤が空気と
共に噴出されると泡を発生することになる。発泡手段の
表面にある開口にまず洗浄剤が膜面を形成し、その後で
洗浄剤を吹き出すようにして空気が開口より噴出するの
で、洗浄剤による泡は細かな形状となり、連続して泡を
製造することができる。この発泡手段は便器の内壁に固
定してあるため、発生させた泡は便器の内壁に流動し、
泡で便器の内壁を包むことになり、便器に排出した屎尿
は泡の上に浮くように保持される。このため、屎尿が便
器に接触せず、便器は屎尿によって汚れず、しかも、噴
射した水により円滑に排出させることができる。
【0065】また、本願の発明によれば、内部が空洞と
なった泡発生体の内部に発泡手段を収納してあり、泡発
生体の下流に便器を接続してある。このため、発泡手段
で発生させられた泡は泡発生体の内部空間を充満させ、
次いで便器の内壁に流動することになる。このため、泡
発生体の流出口を便器の必要とする場所に接続すれば、
便器の汚れやすい場所にのみ泡を案内することができ、
便器の不必要な場所にも泡を流出させることが無く、泡
の無駄を防止することができる。
【0066】そして、本願の発明によれば、洗浄液供給
手段と混合パイプの間に絞り弁を介在させてあるため、
洗浄液の供給量を調整することができ、空気と洗浄液の
混合比を自由に変更することができる。このため、洗浄
液の性質により、空気との混合比を変更し、最大の効率
で泡を発生させるように設定することができる。
【0067】そして、本願の発明によれば、発泡手段は
パイプ状をした放出体と、この放出体を包む発泡体とか
ら構成され、洗浄液と空気は発泡体の内部にある細かな
空洞を伝わってその表面にまで流動することができる。
そして、発泡体の表面には、内部の空洞につながる細か
い開口が形成してあるため、この開口から吹き出す泡は
細かな形状となり、連続して泡を発生させることができ
る。
【0068】さらに、本願の発明によれば、発泡体は軽
石を材料としており、軽石を加工して放出体に嵌合して
ある。このため、軽石の内部にある細かな空洞を空気と
洗浄液が流動し、その表面の開口より空気と洗浄液を円
滑に噴出させることができる。
【0069】さらに、本願の発明によれば、発泡体はス
ポンジを材料としており、スポンジを加工して放出体に
嵌合してある。このため、スポンジの内部にある細かな
空洞を空気と洗浄液が流動し、その表面の開口より空気
と洗浄液を円滑に噴出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の発明である便器への泡供給機構の第一の
実施例を、屋外で使用する仮設便所に応用した例を示す
仮設便所の斜視図である。
【図2】本願の発明である便器への泡供給機構の第一の
実施例を、和式便器に設置した状態の外観を示す拡大外
観図である。
【図3】本願の発明である便器への泡供給機構の第一の
実施例を、和式便器に設置し、図2中においてXーX方
向に矢視した断面と空気と洗浄液を供給する系統回路を
示す説明図である。
【図4】本願の発明である便器への泡供給機構の第一の
実施例における、泡を発生させるための機構の概念を示
す説明図である。
【図5】本願の発明である便器への泡供給機構の第一の
実施例の泡発生手段の構成を具体的に示すその一部を断
面にした側面図である。
【図6】本願の発明である便器への泡供給機構の第一の
実施例の泡発生手段の外観を示すため、発泡体とパイプ
金具を分離した状態を示す斜視図である。
【図7】本願の発明である便器への泡供給機構の第二の
実施例を、洋式便器に設置した断面と断面と空気と洗浄
液を供給する系統回路を示す説明図である。
【図8】本願の発明である便器への泡供給機構の第二の
実施例における泡発生手段の内部構造を示す断面図であ
る。 16 便器 35 空気供給手段としてのエアーポンプ 40 洗浄液 41 洗浄液供給手段としてのポンプ 43 絞り弁 44 絞り弁 47 混合パイプ 48 混合パイプ 58 放出体としての先端部 65 便器 66 空気供給手段としてのエアーポンプ 70 洗浄液 71 洗浄液供給手段としてのポンプ 73 絞り弁 74 混合パイプ 77 泡発生体 94 放出体としての先端部 95 放出体としての先端部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気を圧送する空気供給手段と、界面活
    性剤を含む洗浄液を圧送する洗浄液供給手段と、空気供
    給手段から送られる空気と洗浄液供給手段から送られる
    洗浄液を混合して流動させる混合パイプと、その表面に
    細かい開口を多数形成し、混合パイプから送られる洗浄
    液と空気を各開口から同時に噴出させることができ、便
    器の内壁に固定された発泡手段とから構成されたことを
    特徴とする便器への泡供給機構。
  2. 【請求項2】 空気を圧送する空気供給手段と、界面活
    性剤を含む洗浄液を圧送する洗浄液供給手段と、空気供
    給手段から送られる空気と洗浄液供給手段から送られる
    洗浄液を混合して流動させる混合パイプと、混合パイプ
    の終端に接続され、その表面に細かい開口を多数形成
    し、混合パイプから送られる洗浄液と空気を各開口から
    同時に噴出させる発泡手段と、この発泡手段を内部の空
    間に収納し、発生させた泡を便器に流動させる泡発生体
    とから構成されたことを特徴とする便器への泡供給機
    構。
  3. 【請求項3】 前記洗浄液供給手段と混合パイプの間に
    は、供給する洗浄液の量を制御する絞り弁を介在させた
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の便器への泡供給
    機構。
  4. 【請求項4】 前記発泡手段は、混合パイプの終端に接
    続され、外周に複数の開口を形成したパイプ状をした放
    出体と、この放出体の外周を取り囲むように配置され、
    その内部に多数の空洞を持ち、内部からその空洞を伝わ
    って表面の細かな開口より洗浄液と空気を噴出させる発
    泡体とから構成されたことを特徴とする請求項1又は2
    記載の便器への泡供給機構。
  5. 【請求項5】 前記発泡体は、軽石を材料としたことを
    特徴とする請求項4記載の便器への泡供給機構。
  6. 【請求項6】 前記発泡体は、スポンジを材料としたこ
    とを特徴とする請求項4記載の便器への泡供給機構。
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