JPH08127527A - 浴用剤 - Google Patents

浴用剤

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JPH08127527A
JPH08127527A JP6011331A JP1133194A JPH08127527A JP H08127527 A JPH08127527 A JP H08127527A JP 6011331 A JP6011331 A JP 6011331A JP 1133194 A JP1133194 A JP 1133194A JP H08127527 A JPH08127527 A JP H08127527A
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pear
essence
bathing agent
bath agent
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久男 岩淵
Taku Hirose
卓 広瀬
Yoshikazu Hirai
義和 平井
Nobue Muramatsu
宣江 村松
Toshiyuki Fukuda
寿之 福田
Masaki Yagi
正喜 八木
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 梨種子エッセンスを含む浴用剤。 【効果】 本発明の浴用剤は安全性も高い上、血行促進
作用及び保温作用に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は浴用剤に関し、更に詳し
くは梨種子エッセンスを含有する浴用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】日本人は風呂好きの民族として知られて
いる。しかしながら、風呂に入る習慣は日本人に限られ
たことではなく、古くはローマ時代より、西洋に於いて
も広く行われていた事で、現在でも、ドイツに於いては
クアハウスであるとか、地名に温泉を意味するバードが
含まれるところが多かったりと、風呂が人類に提供して
きた喜びは少なくないことがうかがえる。
【0003】この様に人類に好まれてきた風呂の効果
は、温泉などにとけ込んでいる、塩等の無機物によると
ころが大きい。そこで、近年では、これらの温泉成分に
模した塩成分組成の浴用剤が、数多く販売されている。
また、一時期のハーブブームを反映して、これらにハー
ブエッセンスを配合したものなども市販されているが、
基本的には、無機塩に依存しているところが大きかっ
た。
【0004】これら無機塩の効果は、主として、血行促
進と保温効果であり、これにハーブエキス等を柔軟化剤
として加えたのが従来の浴用剤であると言える。従っ
て、単なる無機塩の効果から脱却した浴用剤は無かった
といえる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる状況を
鑑みてなされたものであり、無機塩の血行促進と保温効
果に皮膚の代謝活性化作用をも併せ持ち、且つ、安全性
の高い浴用剤を提供する事を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、浴用剤に
配合し得る物質で、且つ、皮膚の代謝活性化作用の強い
物質を、鋭意探索した結果、梨種子エッセンスにその作
用を見いだし、発明を完成させた。
【0007】本発明の梨とは、薔薇科に属する果樹のう
ち、長十郎、20世紀、豊水、幸水等の国産梨、及び、
ブランデー、フランセーズ等の洋梨の総称であり、これ
らの果実は日本に於いても、広く市販されており、食用
に供されている。本発明では、この果実中の梨の種子の
エッセンスを用いるが、梨種子よりエッセンスを得る方
法としては、圧搾方法と溶媒抽出方法が例示できる。
【0008】梨種子より、圧搾によってエッセンスを得
る方法であるが、これは通常の圧搾装置を用いて、加圧
して行えば良く、必要に応じて、加温しても構わない。
【0009】また、梨種子より、溶媒抽出によりエッセ
ンスを得る方法であるが、用いる溶媒としては、メタノ
ール、エタノール等のアルコール類、クロロホルム、ジ
クロロメタン等のハロゲン化炭化水素類、ジエチルエー
テル、イソプロピルエーテル等のエーテル類、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、ノルマルヘキサ
ン、シクロヘキサン、石油エーテル等の炭化水素類等か
ら選ばれる1種または2種以上が例示出来る。また、抽
出は連続式でもバッチ式でも良く、加温しても、室温で
も、冷却しても良い。また、適宜、攪拌を加えても良
い。種子の前処理として、予め乾燥等しても良い。抽出
作業後、ろ過により不溶物を取り除いた後、濃縮すれば
エッセンスが得られる。
【0010】梨種子エッセンスの、浴用剤への好適な配
合量は0.1〜10重量%である。これは、配合量が
0.1重量%未満では効果が期待できず、10重量%を
越えても効果が頭打ちだからである。
【0011】本発明の浴用剤では、梨種子エッセンス以
外に、浴用剤で一般的に用いられる任意成分、例えば、
硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム等の無機塩類、界面活
性剤、殺菌剤、香料、ハーブエキス、保湿剤、多価アル
コール類等が配合可能である。
【0012】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明について更に詳
しく説明するが、本発明がこれら実施例に何等限定を受
けないことは言うまでもない。
【0013】実施例1. 製造例1 梨の種子の乾燥物1Kgを細かく砕いた後、ノルマルヘ
キサン2lを加えて攪はんしながら加熱還流し、ろ過し
減圧濃縮し101gの淡黄色液体を得た。
【0014】実施例2. 製造例2 梨の種子の乾燥物1Kgを細かく砕いた後、ジクロロメ
タン2lを加えて攪はんしながら加熱還流し、ろ過し、
減圧濃縮し153gの淡黄色液体を得た。
【0015】実施例3. 製造例3 梨の種の乾燥物1Kgを細かく砕いた後、ジエチルエー
テル2lを加えて攪はんしながら加熱還流し、ろ過し、
減圧濃縮し112gの淡黄色液体を得た。
【0016】実施例4. 製造例4 梨の種子の乾燥物1Kgを細かく砕いた後、アセトン2
lを加えて攪はんしながら加熱還流し、ろ過し、減圧濃
縮し78gの淡黄色液体を得た。
【0017】実施例5. 製造例5 梨の種子1Kgを細かく砕いた後、50%エタノールク
ロロホルム溶液2lを加えて攪はんしながら加熱還流
し、ろ過し、減圧濃縮し111gの淡黄色液体を得た。
【0018】実施例6.梨の種子の乾燥物1Kgを圧搾
機にかけ、80℃に加熱しながら、450Kgで圧搾
し、21gの淡黄色液体を得た。
【0019】実施例7. 急性毒性 ICRマウス(雄性、5週齢、25〜35g)を用いて
急性毒性を検討した。即ち、1群6匹とし、製造例1〜
6の梨種子エッセンスをそれぞれ、1g/Kg経口投与
した。投与後14日に生死を判定しLD50値を求め
た。何れの動物も死亡例を認めず、従って、LD50値
は1g/Kg以上と思われる。これより、本発明のエッ
センスの安全性が高いことが判る。
【0020】実施例8. 局所毒性 ハートレイ系白色種モルモット(雌性、300〜350
g)6匹の背部を剃毛し1mm四方の部位を6つ作成し
た。それぞれの部位に実施例1〜6の梨種子エッセンス
を0.03mを1日1回5日連続投与し、6日目に皮膚
反応を本邦パッチテスト基準に基づいて判定した。即
ち、ー:無反応、±:擬陽性反応、+:陽性反応、+
+:浮腫を伴う反応の基準である。判定は何れの部位も
無反応であった。これより、本発明の梨種子エッセンス
は皮膚に対する局所毒性が低いことが判る。
【0021】実施例9. 角質ターンオーバー速度促進効果 皮膚の賦活化作用をターンオーバー促進作用をメルクマ
ールとして測定した。1群6匹のモルモットのそれぞれ
の背部を剃毛した後、実施例1〜6のエッセンスの10
%流動パラフィン溶液を塗布し、BLBランプにて80
W/cm2の光量で30分間紫外線を照射した。これを
1日1回、5日間続けた後、ダンシルクロライドを塗布
し、ダンシルクロライドの蛍光が消失するまでの日数を
測定した。なお、比較として、ターンオーバー促進剤と
して知られている、ビタミンAの10%流動パラフィン
溶液を用いた。結果を表1に示す。これより、本発明の
梨種子エッセンスは優れた角質ターンオーバー促進効果
を有することが判る。従って、これにより、皮膚を賦活
化することが期待できる。
【0022】
【表1】
【0023】実施例10. 配合例 下記成分をニーダーに秤込み、混練し浴用剤を得た。 硫酸ナトリウム 97 実施例1のエッセンス 2 香料 0.5 POE(60)硬化ヒマシ油 0.5
【0024】実施例11. 配合例 下記成分をニーダーに秤込み、混練し浴用剤を得た。 硫酸ナトリウム 50 炭酸水素ナトリウム 40 香料 0.5 POE(100)硬化ヒマシ油 0.5 実施例2のエッセンス 4 実施例3のエッセンス 5
【0025】実施例12. 配合例 下記成分をニーダーに秤込み、混練し浴用剤を得た。 硫酸ナトリウム 50 炭化水素ナトリウム 40 香料 0.5 実施例1のエッセンス 0.5 プロピレングリコール 5 ポリエチレングリコール(4000) 4
【0026】実施例13 配合例 下記成分を秤込み加熱攪拌し、溶解した後、冷却して浴
用剤を得た。 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 1 ブチルパラベン 0.05 メチルパラベン 0.1 ステアリン酸 0.1 エタノール 15 プロピレングリコール 10 実施例6のエッセンス 10 水 63.75
【0027】実施例14. 使用テスト 実施例13の浴用剤について実使用テストを行った。即
ち、実施例13の浴用剤と、実施例13の浴用剤中の実
施例3のエッセンスをオリーブ油に置換したものを20
名の人に1週間づつ使って貰い、アンケートに答えて貰
った。結果を表2に示す。これより、本発明の浴用剤が
優れている事が判る。
【0028】
【表2】
【0029】
【発明の効果】本発明の浴用剤は保温・血行促進効果に
優れる上、安全性も高く、皮膚の賦活作用もあるので大
変有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村松 宣江 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番1号 ポーラ化成工業株式会社横浜研究所内 (72)発明者 福田 寿之 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町560 ポーラ 化成工業株式会社戸塚研究所内 (72)発明者 八木 正喜 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町560 ポーラ 化成工業株式会社戸塚研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梨種子エッセンスを0.1〜10重量%
    含有する浴用剤。
  2. 【請求項2】 梨種子エッセンスが梨種子の圧搾物であ
    る、請求項1記載の浴用剤。
  3. 【請求項3】 梨種子エッセンスが梨種子の有機溶剤抽
    出物である、請求項1記載の浴用剤。
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FR2845286A1 (fr) * 2002-10-02 2004-04-09 Vincience Utilisation d'au moins un extrait de pepins de poire afin de traiter, de maniere preventive et/ou curative, les manifestations cutanees du vieillissement
WO2008027533A2 (en) * 2006-08-30 2008-03-06 The Procter & Gamble Company Personal care compositions comprising pear seed extract

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