JPH08125039A - 拡散層の形成方法 - Google Patents

拡散層の形成方法

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JPH08125039A
JPH08125039A JP22224295A JP22224295A JPH08125039A JP H08125039 A JPH08125039 A JP H08125039A JP 22224295 A JP22224295 A JP 22224295A JP 22224295 A JP22224295 A JP 22224295A JP H08125039 A JPH08125039 A JP H08125039A
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region
floating gate
semiconductor substrate
impurity species
insulating film
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JP22224295A
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Nobuyoshi Takeuchi
信善 竹内
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ショートチャネル効果を防止することができ、
かつバンド・バンド間トンネル電流を抑制することがで
きる拡散層の形成方法及び不揮発性半導体装置の製造方
法を提供する。 【解決手段】半導体基板の所定領域内の浮遊ゲート12
のエッジに対応する部分に接するように、拡散速度が遅
い第1の不純物種を高濃度で注入し、この領域内にエッ
ジに対応する部分から離間させて、拡散速度が速い第2
の不純物種を低濃度で注入し、第2の不純物種が第1の
不純物種より浮遊ゲート下のより内側に拡散され、かつ
第1の不純物種による拡散領域の一部が浮遊ゲートと重
なるトンネル領域となるように熱処理する。これによ
り、ショートチャネル効果を防止でき、かつバンド・バ
ンド間トンネル電流を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、拡散層の形成方法
及び不揮発性半導体記憶装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図17は、ゲート及びドレインの両方に
バイアスが印加された際のゲート端部における空乏層の
形成を一般的に説明する断面図である。まず、浮遊ゲー
ト52に負電圧VG ,P型半導体基板50内のドレイン
領域59に正電圧VD を印加して、浮遊ゲート52から
ドレイン領域へ電荷を引き抜こうとする場合、図17に
示すようにN+ 拡散層中に点線で示されるような空乏領
域50aが発生する。浮遊ゲート52とドレイン領域5
9との間の有効電界はこの空乏層のため弱められ、この
ためF−Nトンネル電流が減少する。従って、F−Nト
ンネル型のメモリでは、空乏層が発生しにくいかあるい
は発生してもそれが小さいような高濃度のN+ 拡散層と
多結晶シリコン(ポリシリコン)膜の浮遊ゲートとのオ
ーバーラップ領域つまりF−Nトンネル電流を通すトン
ネル窓が必要となる。
【0003】一方、P型半導体基板50内のN+ P接合
部のドレインエッジのN+ 領域では、電圧VG-VD の印
加によるバンドの曲りでバンド・バンド間トンネル電流
が流れる。
【0004】つまり、図17の酸化膜付近の界面領域5
9aで電界が極めて強くなり、バンド・バンド間トンネ
ル電流が流れホットホール等が発生し、トンネル酸化膜
へのホール注入等が起こり、素子の信頼性を低下させ素
子特性を速く劣化させる。
【0005】そこで、接合エッジの濃度傾斜をゆるやか
にしてより拡散層のバンドを曲り易くし、バンド・バン
ド間トンネル電流を抑制する技術が必要となる。このた
め、メモリセルのドレインエッジの濃度を低濃度に形成
したものがDDD(Double Diffused Drain )構造であ
る。
【0006】図18は従来のDDD構造を有する浮遊ゲ
ート型不揮発性半導体メモリセルの構成を例示する断面
図である。この共通ソース型メモリセルは2ポリ型のメ
モリセルであり、電荷は浮遊ゲート112から共通ソー
ス部119b,120へ引き抜かれる。バンド・バンド
間トンネル電流を抑制するため、N+ 拡散領域であるド
レインソース領域119aを形成した後、P型半導体基
板110にN- 不純物としてリンPを、N+ 不純物とし
てヒ素Asを同時にイオン注入し、その後の熱処理でリ
ンPとヒ素Asの拡散速度差を利用し、N+ 拡散領域1
19b及びN-拡散領域120を形成してDDD構造の
ソース領域を実現している。
【0007】なお、参照符号110aはチャネル領域、
111はトンネル効果を有する第1のゲート絶縁膜、1
17は素子分離領域を与えるフィールド酸化膜、121
は第2のゲート絶縁膜、122は制御ゲートである。
【0008】図19は従来の1ポリ型のLDD(Lightl
y Doped Drain )構造を有する浮遊ゲート型不揮発性半
導体メモリセルの製造方法を説明する概略断面図であ
る。
【0009】一般には、図19の(a)に示すように、
P型半導体基板110上に第1の絶縁膜111を形成し
た後に、多結晶シリコン膜を堆積し、この多結晶シリコ
ン膜をエッチングすることによりゲート112を形成す
る。その後、第1の絶縁膜111を介してゲート112
をマスクとしてセルフアラインでP型半導体基板110
にN- イオンを注入する。次に、図19の(b)に示す
ように、酸化膜を堆積しエッチングすることによりスペ
ーサ115を形成する。続いてゲート112及びスペー
サ115をマスクとして用いて、P型半導体基板110
にN+ イオンの注入を行う。そして、図19の(c)に
示すように、熱処理を行い、N+ 拡散領域119及びN
- 拡散領域119aを形成してLDD構造としている。
【0010】しかしながら、現在はメモリセルの微細化
が厳しく要求されている。図18に示した従来ののDD
D構造のメモリセルでは、多結晶シリコン膜をエッチン
グし浮遊ゲート112を形成した後に、リンPとヒ素A
sを同時にイオン注入し、同時に熱処理している。この
熱処理によりヒ素Asを拡散する際に、リンPのチャネ
ル領域内への拡散が進み過ぎ、ショートチャネルになり
易い。このため、この従来の方法はメモリセルの微細化
には向かないという問題がある。
【0011】また、従来の一般的なLDD形成方法で
は、例えば、図19の(c)に示すように、N+ 拡散領
域119が多結晶シリコン膜からなる浮遊ゲート112
の端部までしかとどかず、ファウラー・ノルドハイム
(以下、F−Nという)トンネル電流による動作をさせ
るためには、浮遊ゲート112とN+ 拡散領域119の
オーバーラップが十分でなかった。このため、ソース領
域と浮遊ゲートとの間の電荷の移動に手間どり、メモリ
セルの書込み/読出し/消去動作の劣化が早くおきてし
まうという問題がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題を
解決すべく成されたものであり、ショートチャネル効果
を防止することができ、F−Nトンネル領域を確保で
き、かつバンド・バンド間トンネル電流を抑制すること
ができる拡散層の形成方法及び不揮発性半導体記憶装置
の製造方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、第1に、第1の導電型の半導体基板の表
面にトンネル効果を有する絶縁膜を形成すること、前記
絶縁膜上に多結晶シリコン膜を形成すること、前記多結
晶シリコン膜をエッチングして、前記半導体基板のチャ
ネル領域上に浮遊ゲートを形成すること、前記半導体基
板のソース領域及びドレイン領域が形成される所定領域
内で、前記浮遊ゲート近傍の第1の所定位置に、前記半
導体基板に所定拡散速度の第2の導電型の第1の不純物
種を第1の濃度で注入すること、前記半導体基板の前記
ソース領域及び前記ドレイン領域が形成される所定領域
で、前記第1の所定位置から所定距離だけ離間した異な
る第2の所定位置に、前記半導体基板にその拡散速度が
第1の不純物種より速い第2の導電型の第2の不純物種
を前記第1の濃度より低い第2の濃度で注入すること、
及び拡散速度の速い前記第2の不純物種が拡散速度の遅
い第1の不純物種より前記浮遊ゲート下のより内側に拡
散されかつ前記第1の不純物種による拡散領域の一部が
前記第1の絶縁膜を介して前記浮遊ゲートと重なるトン
ネル領域となるように、熱処理により第2導電型の拡散
領域を形成すること、の各ステップから成ることを特徴
とする拡散層の形成方法を提供する。
【0014】第2に、第1の導電型の半導体基板の表面
にトンネル効果を有する第1の絶縁膜を形成すること、
前記第1の絶縁膜上に第1の多結晶シリコン膜を形成す
ること、前記第1の多結晶シリコン膜をエッチングし
て、前記半導体基板のチャネル領域上に浮遊ゲートを形
成すること、前記半導体基板のソース領域及びドレイン
領域が形成される所定領域で、前記浮遊ゲートのエッジ
に対応する部分に接するように前記半導体基板に所定拡
散速度の第2の導電型の第1の不純物を第1の濃度で注
入すること、前記半導体基板の前記ソース領域及び前記
ドレイン領域が形成される所定領域で、前記浮遊ゲート
の前記エッジから所定距離だけ離間させ、前記半導体基
板にその拡散速度が第1の不純物種より速い第2の導電
型の第2の不純物種を前記第1の濃度より低い第2の濃
度で注入すること、拡散速度の速い前記第2の不純物種
が拡散速度の遅い第1の不純物種より前記浮遊ゲート下
のより内側に拡散されかつ前記第1の不純物種による拡
散領域の一部が前記第1の絶縁膜を介して前記浮遊ゲー
トと重なるトンネル領域となるように、熱処理により第
2導電型の拡散領域を形成すること、全表面上に第2の
絶縁膜を形成すること、前記第2の絶縁膜の表面上に第
2の多結晶シリコン膜を形成すること、及び前記第2の
絶縁膜並びに前記第1及び第2の多結晶シリコン膜をエ
ッチングして、不揮発性メモリセルを形成すること、の
各ステップから成ることを特徴とする不揮発性半導体記
憶装置の製造方法を提供する。
【0015】第3に、第1の導電型の半導体基板の表面
にトンネル効果を有する第1の絶縁膜を形成すること、
前記第1の絶縁膜上に第1の多結晶シリコン膜を形成す
ること、前記第1の多結晶シリコン膜をエッチングし
て、前記半導体基板のチャネル領域上に浮遊ゲートを形
成すること、前記半導体基板のソース領域及びドレイン
領域が形成される所定領域で、前記浮遊ゲートをマスク
として用いてセルフアラインにより前記半導体基板に所
定拡散速度の第2の導電型の第1の不純物種を第1の濃
度で注入すること、前記半導体基板の前記ソース領域及
び前記ドレイン領域が形成される所定領域で、前記浮遊
ゲートのエッジに対応する部分から所定距離だけ離間さ
せ、前記半導体基板にその拡散速度が第1の不純物種よ
り速い第2の導電型の第2の不純物種を前記第1の濃度
より低い第2の濃度で注入すること、拡散速度の速い前
記第2の不純物種が拡散速度の遅い第1の不純物種より
前記浮遊ゲート下のより内側に拡散されかつ前記第1の
不純物種による拡散領域の一部が前記第1の絶縁膜を介
して前記浮遊ゲートと重なるトンネル領域となるよう
に、熱処理により第2導電型の拡散領域を形成するこ
と、全表面上に第2の絶縁膜を形成すること、前記第2
の絶縁膜の表面上に第2の多結晶シリコン膜を形成する
こと、及び前記第2の絶縁膜並びに前記第1及び第2の
多結晶シリコン膜をエッチングして、不揮発性メモリセ
ルを形成すること、の各ステップから成ることを特徴と
する不揮発性半導体記憶装置の製造方法を提供する。
【0016】第4に、第1の導電型の半導体基板の表面
にトンネル効果を有する絶縁膜を形成すること、前記絶
縁膜上に積層多結晶シリコン膜を形成すること、前記積
層多結晶シリコン膜をエッチングして、前記半導体基板
のチャネル領域上に浮遊ゲートを前記半導体基板のカッ
プリング領域上に制御ゲートをそれぞれ電気的に接続し
た状態で形成すること、前記半導体基板のソース領域及
びドレイン領域が形成される所定領域で、前記浮遊ゲー
ト及び前記制御ゲートをマスクとして用いてセルフアラ
インにより前記半導体基板に所定拡散速度の第2の導電
型の第1の不純物種を第1の濃度で注入すること、前記
半導体基板の前記ソース領域及び前記ドレイン領域が形
成される所定領域で、前記浮遊ゲートのエッジに対応す
る部分から所定距離だけ離間させ、前記半導体基板にそ
の拡散速度が第1の不純物種より速い第2の導電型の第
2の不純物種を前記第1の濃度より低い第2の濃度で注
入すること、及び拡散速度の速い前記第2の不純物種が
拡散速度の遅い第1の不純物種より前記浮遊ゲート下の
より内側に拡散されかつ前記第1の不純物種による拡散
領域の一部が前記絶縁膜を介して前記浮遊ゲートと重な
るトンネル領域となるように、熱処理により第2導電型
の拡散領域を形成すること、の各ステップから成ること
を特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法を提供
する。
【0017】第5に、第1の導電型の半導体基板の表面
に酸化膜を形成すること、前記酸化膜をエッチングし、
前記半導体基板のチャネル領域上の浮遊ゲート形成領域
に酸化膜領域を形成すること、前記半導体基板のソース
領域、ドレイン領域及び前記酸化膜領域を含む全表面上
に所定膜厚の第1の多結晶シリコン膜を形成すること、
前記第1の多結晶シリコン膜の前記ソース領域及び前記
ドレイン領域が形成される所定領域に、所定拡散速度の
第2の導電型の第1の不純物種を第1の濃度で注入する
こと、前記第2の導電型の第1の不純物種を前記第1の
多結晶シリコン膜から前記ソース領域及びドレイン領域
内に拡散し、前記第1の不純物種による第1の拡散領域
の一部が前記酸化膜領域と重なるように、第1の熱処理
を行うこと、前記半導体基板の前記ソース領域及び前記
ドレイン領域が形成される所定領域内で前記第1の多結
晶シリコン膜内に所定深さで、その拡散速度が第1の不
純物種より速い第2の導電型の第2の不純物種を前記第
1の濃度より低い第2の濃度で注入すること、前記第1
の多結晶シリコン膜をエッチバックして前記酸化膜領域
の表面を露出させること、前記酸化膜領域をエッチング
により除去すること、前記ソース領域及び前記ドレイン
領域上の前記第1の多結晶シリコン膜上に素子分離用フ
ィールド酸化膜を形成し同時に前記半導体基板上にトン
ネル効果を有する第1の絶縁膜を形成し、かつ拡散速度
の速い前記第2の不純物種が拡散速度の遅い第1の不純
物種より前記浮遊ゲート形成領域下の前記半導体基板の
より内側に拡散されるように、第2の熱処理を行うこ
と、全表面上に第2の多結晶シリコン膜を形成するこ
と、前記第2の多結晶シリコン膜をエッチングして、前
記半導体基板の前記チャネル領域及び前記フィールド酸
化膜の所定領域上に浮遊ゲートを形成すること、全表面
上に第2の絶縁膜を形成すること、前記第2の絶縁膜の
表面上に第3の多結晶シリコン膜を形成すること、及び
前記第2の絶縁膜並びに前記第1、第2及び第3の多結
晶シリコン膜をエッチングして、不揮発性メモリセルを
形成すること、の各ステップから成ることを特徴とする
不揮発性半導体記憶装置の製造方法を提供する。
【0018】第6に、第1の導電型の半導体基板の表面
にトンネル効果を有する第1の絶縁膜を形成すること、
前記第1の絶縁膜上に第1の多結晶シリコン膜を形成す
ること、前記第1の多結晶シリコン膜をエッチングし
て、前記半導体基板尾チャネル領域上に浮遊ゲートを形
成すること、前記半導体基板のソース領域及びドレイン
領域が形成される所定領域で、前記浮遊ゲートをマスク
として用いてセルフアラインにより前記半導体基板に所
定拡散速度の前記第2の導電型の第1の不純物種を第1
の濃度で注入すること、前記第2の導電型の第1の不純
物種が前記浮遊ゲートの内側に拡散されて形成された前
記第1の不純物種による第1の拡散領域の一部が前記第
1の絶縁膜を介して前記浮遊ゲートと重なりトンネル領
域となり、かつ前記浮遊ゲートの側面に所定膜厚のサイ
ド酸化膜が形成されるように、第1の熱処理を行うこ
と、前記半導体基板の前記ソース領域及び前記ドレイン
領域が形成される所定領域で、前記浮遊ゲート及び前記
サイド酸化膜をマスクとして用いてセルフアラインによ
り前記半導体基板にその拡散速度が第1の不純物種より
速い第2の導電型の第2の不純物種を前記第1の濃度よ
り低い第2の濃度で注入すること、拡散速度の速い前記
第2の不純物種が拡散速度の遅い第1の不純物種より前
記浮遊ゲート下のより内側に拡散されて形成された第2
の不純物種による第2の拡散領域の一部が前記第1の絶
縁膜を介して前記浮遊ゲートと重なり部分を形成するよ
うに、第2の熱処理を行うこと、全表面上に第2の絶縁
膜を形成すること、前記第2の絶縁膜の表面上に第2の
多結晶シリコン膜を形成すること、及び前記第2の絶縁
膜並びに前記第1及び第2の多結晶シリコン膜をエッチ
ングして、不揮発性メモリセルを形成すること、の各ス
テップから成ることを特徴とする不揮発性半導体記憶装
置の製造方法を提供する。
【0019】第7に、第1の導電型の半導体基板と、前
記半導体基板上にトンネル効果を有する第1の絶縁膜を
介して形成され、前記第1の絶縁膜を介して前記ドレイ
ン領域との間で電荷の充放電を行う浮遊ゲート電極と、
前記半導体基板の表面上で所定の間隔をもって互いに平
行に離間して並置され第2の導電型の濃度の高い不純物
種と濃度の低い不純物種とを拡散して構成され前記濃度
の高い不純物種と前記濃度の低い不純物種との傾斜接合
を有する拡散層から成る第2導電型のソース領域と、前
記半導体基板の表面上で前記ソース領域に沿って延在
し、チャネル領域を介して前記ソース領域と離間して形
成され、第2の導電型の濃度の高い不純物種と濃度の低
い不純物種とを拡散して形成され、前記浮遊ゲート電極
と前記濃度の高い不純物種の拡散層との重なり部分をト
ンネル領域として有し、かつ前記濃度の高い不純物種と
前記濃度の低い不純物種との傾斜接合を有する第2の導
電型のドレイン領域と、第2の絶縁膜を介して前記浮遊
ゲート電極上に形成され、ソース領域と直交して延在す
る制御ゲート電極と、を具備したことを特徴とする浮遊
ゲート型不揮発性半導体メモリセルを提供する。
【0020】第8に、第1の導電型の半導体基板と、マ
トリクス上に配列されたメモリセル群と、制御電極とな
るワード線と、前記メモリセル群を構成する各メモリセ
ルに接続されたビット線と、を具備し、前記メモリセル
群を構成する各メモリセルは、前記半導体基板上にトン
ネル効果を有する第1の絶縁膜を介して形成され、前記
第1の絶縁膜を介して前記ドレイン領域との間で電荷の
充放電を行う浮遊ゲート電極と、前記半導体基板の表面
上で所定の間隔をもって互いに平行に離間して並置され
第2の導電型の濃度の高い不純物種と濃度の低い不純物
種とを拡散して構成され前記濃度の高い不純物種と前記
濃度の低い不純物種との傾斜接合を有する拡散層から成
る第2導電型のソース領域と、前記半導体基板の表面上
で前記ソース領域の沿って延在し、チャネル領域を介し
て前記ソース領域と離間して形成され、第2の導電型の
濃度の高い不純物種と濃度の低い不純物種とを拡散して
構成され、前記浮遊ゲート電極と前記濃度の高い不純物
種の拡散層との重なり部分をトンネル領域として有し、
かつ前記濃度の高い不純物種と前記濃度の低い不純物種
との傾斜接合を有する第2の導電型のドレイン領域と、
を有し、前記制御ゲート電極となるワード線は、前記第
2の絶縁膜を介して前記浮遊ゲート電極上に形成され、
前記ビット線は前記各メモリセルの前記ソース領域及び
前記ドレイン領域に接続されることを特徴とする浮遊ゲ
ート型不揮発性半導体メモリアレイを提供する。
【0021】さらに、本発明の好適な実施例において
は、前記第2の導電型の第1の不純物種がヒ素イオンか
らなり、前記第2の導電型の第2の不純物種がリンイオ
ンからなっている。更に、拡散速度の遅い第2の導電型
の第1の不純物種が注入された後に、全表面に高温酸化
膜(HTO)からなる第3の絶縁膜を形成すること、及
び前記浮遊ゲートの前記エッジから所定距離だけ離間さ
せるために、前記第3の絶縁膜をエッチングして前記浮
遊ゲートの側面に所定形状のスペーサを形成することの
各ステップを具備する。また、前記第1の多結晶シリコ
ン膜を形成後に、更に、全表面上に高温酸化膜(HT
O)からなる第2の絶縁膜を形成すること、及び前記第
2の絶縁膜をエッチングして、前記ソース領域及び前記
ドレイン領域上の第1の多結晶シリコン膜内に所定形状
のスペーサを形成することの各ステップを具備し、前記
第2の導電型の第2の不純物種の注入が前記ソース領域
及び前記ドレイン領域が形成される所定領域内で前記ス
ペーサ間の第1の多結晶シリコン膜内に前記所定深さで
行われ、前記スペーサが前記酸化膜領域と共にエッチン
グにより除去される。また、前記第1の熱処理の後に、
更に、全表面上に高温酸化膜(HTO)からなる第2の
絶縁膜を形成すること、及び前記第2の絶縁膜をエッチ
ングして、前記ソース領域及び前記ドレイン領域上の前
記酸化膜の側面に所定形状のスペーサを形成することの
各ステップを具備し、前記第1の多結晶シリコン膜が前
記ソース領域、前記ドレイン領域、前記スペーサ及び前
記酸化膜領域上形成され、前記第2の導電型の第2の不
純物種の注入が前記半導体基板の前記ソース領域及び前
記ドレイン領域が形成される所定領域内で前記第1の多
結晶シリコン膜内に所定深さで行われ、前記スペーサが
前記酸化膜領域と共にエッチングにより除去される。ま
た、前記第2の熱処理により前記素子分離用フィールド
酸化膜の所定膜厚が形成される。また、浮遊ゲート型不
揮発性半導体メモリセルにおいては、前記トンネル領域
の基板表面の不純物濃度が1019ないし1021cm-3
あり、前記濃度の低い不純物種の拡散領域のエッジが5
×1019cm-3より低い濃度にある。また、前記トンネ
ル領域の基板表面の不純物濃度が1020ないし1021
-3であり、前記濃度の低い不純物種の拡散領域のエッ
ジが5×1018cm-3より低い濃度にある。
【0022】本発明においては、浮遊ゲート型不揮発性
半導体メモリセルの形状において、例えば、P型半導体
基板上に多結晶シリコン膜からなる浮遊ゲートが形成さ
れた後に、ドレイン領域内にトンネル領域を形成するた
めにN+ イオンとしてヒ素Asが浮遊ゲートをマスクと
してセルフアラインによりイオン注入する。次に、浮遊
ゲートの両側面にスペーサを形成し、バンド・バンド間
トンネル電流抑制のためのN- 不純物としてリンPが浮
遊ゲート及びスペーサをマスクとしてセルフアラインに
よりドレイン領域にイオン注入される。その後、熱処理
により、N+ 不純物及びN- 不純物が拡散される。
【0023】このため、N+ イオンのヒ素Asが拡散さ
れることによりトンネル領域が確保でき、かつ、N-
オンのリンPの拡散速度がN+ イオンのヒ素Asの拡散
速度より速くても、スペーサを用いてイオン注入が行わ
れ、浮遊ゲートのエッジから離れた位置からチャネル領
域内に向けて拡散を開始させることによりショートチャ
ネルを防ぎつつ、バンド間トンネル電流をも抑制できる
DDD構造を有する浮遊ゲート型不揮発性半導体メモリ
セルを形成することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0025】(第1実施形態)図1の(a)及び(b)
はそれぞれ本発明の第1実施形態に係る浮遊ゲート型不
揮発性半導体メモリセルの構成を概略的に示す断面図及
び平面図である。この第1実施形態は、例えば、チャネ
ル消去、ドレイン書き込みをF−N電流を用いて行う場
合の例を示す。
【0026】図1(a)において、浮遊ゲート電極12
は、P型(第1の導電型)の半導体基板10の上にトン
ネル効果を有する第1の絶縁膜11を介して形成され、
ドレイン領域、ソース領域及びチャネル領域との間で電
荷の充放電を行う。浮遊ゲート電極12の両面側には、
サイドウォールとしてスペーサ15が形成されている。
N型(第2の導電型)のソース領域は、半導体基板10
の表面上で所定の間隔をもって互いに平行に離間して並
置され、N型の濃度の高い不純物種のN+ 拡散領域19
と濃度の低い不純物種のN- 拡散領域20の傾斜接合を
有する拡散層からなっている。
【0027】N型のドレイン領域は、前記半導体基板1
0の表面上で前記ソース領域に沿って延在し、チャネル
領域10aを介して前記ソース領域と離間して形成され
る。このドレイン領域は、N型の濃度の高い不純物種の
+ 拡散領域19と濃度の低い不純物のN- 拡散領域2
0により構成され、前記浮遊ゲート電極12と前記濃度
の高い不純物種のN+ 拡散領域19との重なり部分をト
ンネル領域19aとして有し、かつ前記濃度の高い不純
物種のN+ 拡散領域19と前記濃度の低い不純物種のN
- 拡散領域20との傾斜接合を有している。
【0028】各メモリセルはフィールド酸化膜17a
(図2(b)参照)によって分離されており、それに連
続して拡散領域19上に厚い酸化膜17が形成されてい
る。
【0029】制御ゲート電極22は、後述するONO膜
からなる第2の絶縁膜21を介して前記浮遊ゲート電極
12上に形成され、図1(b)に示すように、ソース領
域に対して直交するようにして延在し、ワード線WLと
して作用する。浮遊ゲート12は、図1(b)に示すよ
うに、N+ 拡散領域19及びN- 拡散領域20とオーバ
ラップしている。
【0030】図2(a)及び(b)はそれぞれ本発明の
浮遊ゲート型不揮発性半導体メモリセルアレイの構成を
概略的に示す平面図及び断面図である。
【0031】共通ソース型の一群のメモリセル25は半
導体基板上にマトリクス上に配列されており、制御ゲー
ト22がワード線WLとして動作し、ビット線BLは、
コンタクトホール等を介して各メモリセルのドレインに
各メモリ毎、及び多数のメモリの共通ソース領域に接続
されている。なお、ビット線のドレインへの接続はメモ
リセル毎に限るものではない。
【0032】図3(a)及び(b)はそれぞれ本発明の
浮遊ゲート型不揮発性半導体メモリセルアレイの別の構
成を概略的に示す平面図及び断面図である。
【0033】一群のメモリセル25aは基板上にマトリ
クス上に配列されており、制御ゲート22がワード線W
Lとして動作し、ビット線BLはソース領域・ドレイン
領域共に各メモリセル毎に接続されている。
【0034】次に、図4乃至図6を参照して、本発明の
第1実施形態に係る浮遊ゲート型不揮発性半導体メモリ
セルの製造方法について説明する。
【0035】図4(a)に示すように、P型の半導体基
板10上の全表面上に、トンネル効果を有する厚さ9n
mの第1の絶縁膜であるトンネル酸化膜11aが、温度
800℃、O2 /(O2 +HCl)=4.2%の酸化工
程と、温度900℃、O2 /N2 の混合ガス雰囲気中で
のアニール工程とにより形成される。このトンネル酸化
膜11a上に、後に浮遊ゲート12となる第1の多結晶
シリコン膜12aが低圧気相成長法(LPCVD)によ
り温度630℃のSiH4 ガス雰囲気で150nm堆積
される。この多結晶シリコン膜12aに、リンPが加速
電圧30KeV、7×1014/cm2 の条件でドープさ
れた後に、この多結晶シリコン膜12aは温度900
℃、N2 ガスでアニールされ活性化される。次に、処理
中前記浮遊ゲートの表面を確保するために、窒化(Si
N)膜13aが、多結晶シリコン膜12aの上に、LP
CVDにより温度790℃、NH3 /SiH4 ガス雰囲
気で全表面に厚さ60nm堆積される。
【0036】次に、図4(b)に示すように、フォトレ
ジスト14を用いて写真蝕刻法(フォトステップ)でパ
ターニングが行われ、その後反応性イオンエッチング
(RIE)を用いて、窒化膜13aがCHF3 ガスでエ
ッチングされ、多結晶シリコン膜12aがHBr/Cl
2 ガスでエッチングされ、浮遊ゲート12の切り出しが
行われる。次に、半導体基板10のソース領域及びドレ
イン領域が形成される所定領域に、浮遊ゲート12をマ
スクとして用いてセルフアラインにより半導体基板10
に拡散速度の遅い所定拡散速度を有する第1の不純物種
であるN+ 不純物としてのヒ素Asが加速電圧60Ke
V、3×1015/cm2 で後述する第1の所定濃度でイ
オン注入される。
【0037】次に、図4(c)に示すように、LPCV
Dを用いて温度800℃、N2 O/SiH4 ガス雰囲気
で全表面に高温酸化膜(High Temperature Oxide=HT
O)15aが厚さ150nm堆積される。このHTO膜
15aは熱酸化膜(ThermalOxide に近く、良い膜質が
得られる。
【0038】次に、図5(a)に示すように、半導体基
板10の前記ソース領域及び前記ドレイン領域が形成さ
れる所定領域で、浮遊ゲート12のエッジに対応する位
置から所定距離だけ離間させるために、HTO膜15a
をエッチングして浮遊ゲート12の両側面に所定形状の
スペーサ15がサイドウォールとして形成される。この
第1実施形態では、スペーサ15は膜厚0.1μm以上
に形成される。ここで、HTO膜15aの膜厚、及びス
ペーサ形成のためのエッチングはその後の熱処理条件に
応じて種々の設定が可能である。
【0039】次に、図5(b)に示すように、スペーサ
15が形成された後に、フォトステップでソース側の拡
散領域がフォトレジスト16で覆われる。その後、第2
の不純物種であるN- 不純物としてのリンPがドレイン
領域にのみ加速電圧30KeV、5×1014/cm2
前記第1の所定濃度より低い後述する第2の所定濃度で
イオン注入される。第2の不純物種であるリンPの拡散
速度は第1の不純物であるヒ素Asの拡散速度よりも速
い。
【0040】次に、図5(c)に示すように、温度90
0℃、H2 /O2 混合ガス雰囲気で熱処理を行いソース
・ドレインを酸化する。つまり、拡散速度の速いリンP
が拡散速度の遅いヒ素Asより浮遊ゲート12下のより
内側に拡散されかつ前記第1の不純物種による拡散領域
の一部が第1の絶縁膜11を介して浮遊ゲート12と重
なるトンネル領域となるように、熱処理によりN+ 拡散
領域19及びN- 拡散領域20が形成される。N- イオ
ンのリンPはスペーサの外側から拡散させるため、リン
Pの過度の拡散によるショートチャネルを抑制すること
ができる。この熱処理により半導体基板10の所定領域
に酸化膜17も形成される。その後に、浮遊ゲート12
上に窒化膜13が温度180℃でH3 PO4 によるエッ
チングによって除去される。
【0041】次に、図6に示すように、HTO膜/Si
N膜/HTO膜(ONO膜)の組み合わせで、夫々膜厚
5nm/8nm/7nmで積層することにより、全表面
に第2の絶縁膜であるONO膜21が形成される。その
後に、ONO膜21上の全表面に第2の多結晶シリコン
膜22aが堆積され、POC13、温度875℃でドー
ピングが行われる。その後、タングステンシリサイド
(WSix)膜22bが200nm堆積される。次に、
WSix膜22b、多結晶シリコン膜22a及びONO
膜21及び多結晶シリコン膜12がエッチングされ、セ
ルが切り出される。セルの切り出しは、WSix膜22
bはSF6 /HBrガスを用いて、多結晶シリコン膜2
2a及び12はHBr/Cl2 の混合ガスを用いて、O
NO膜21はCHF3 ガスを用いてRIEでエッチング
することにより行われる。この後、パッシベーション膜
(図示せず)等が形成される。
【0042】次に、メモリセルの半導体基板内の拡散領
域の形成について更に詳述する。前述したように、本実
施形態では、多結晶シリコン膜の浮遊ゲート12をエッ
チングで切り出した後に、浮遊ゲート12をマスクとし
て用いて、N+ 拡散領域19を形成するためにヒ素As
が導入される。つまり、ヒ素Asは浮遊ゲート12と拡
散領域間にトンネル酸化膜11aを介してトンネル電流
を流すためのトンネル窓用のN+ 拡散領域19を形成す
るために用いられる。従って、浮遊ゲート12とオーバ
ーラップするこのトンネル窓用のN+ 拡散領域19は、
浮遊ゲート−ドレイン拡散領域間に印加される電圧で空
乏化しないように、その濃度を高くしておく必要があ
る。
【0043】具体的には、トンネル窓の表面つまりN+
拡散領域19の基板表面の不純物濃度で1019ないし1
21cm-3(固溶限)の間にある必要がある。この場
合、N- 拡散領域20の不純物濃度は5×1019cm-3
より低く設定することができる。また、不純物濃度10
20ないし1021cm-3のN+ 拡散領域19が浮遊ゲート
12とオーバーラップしていることが好適である。この
場合には、N- 拡散領域20の不純物濃度は5×1018
cm-3より低く設定してもよい。
【0044】従来のLDD形成方法を用いた場合には、
+ 拡散領域はスペーサの外側から浮遊ゲート12まで
拡散してくるため、浮遊ゲートのエッジではその不純物
濃度は1018ないし1019cm-3に低下してしまう。こ
のため、浮遊ゲートー拡散領域間に印加された電圧で容
易に空乏化し、F−Nトンネル電流が激減してしまうの
である。しかし、本実施形態では、N+ 不純物であるヒ
素Asがゲートエッジに対応する部分からチャネル領域
10aに向けて拡散を開始するので、浮遊ゲート12の
エッジに対応する部分でその不純物濃度を低下させずに
+ 拡散領域を形成することができる。
【0045】また、本実施形態では、N- 不純物である
リンPをスペーサ15を形成した後に導入している。ト
ンネル窓19aを形成するヒ素AsのN+ イオンがゲー
トエッジに対応する部分からチャネル領域10aに向け
て拡散を開始した時、バンド・バンド間トンネル電流を
制御するためのN- 不純物であるリンPがスペーサエッ
ジに対応する部分から拡散を開始する。リンPはヒ素A
sよりも拡散速度が速いため、条件を適正に選択すれ
ば、トンネル窓19aを形成するヒ素AsのN+イオン
をリンPのN- イオンが追越し、傾斜接合からなる拡散
領域を形成することができる。
【0046】N- 不純物としてのリンPによるN- 拡散
領域は、接合部におけるN+ 不純物のヒ素Asの急峻な
濃度勾配をなだらかにし、例えば、トンネル酸化膜11
が5nmないし30nm、電位差VGDが12V程度の場
合、バンド・バンド間トンネル電流が最大となるヒ素A
sの濃度1018ないし5×1019cm-3の濃度勾配をな
だらかにし、自らが印加電圧で空乏化することによって
バンド間トンネル電流を抑制する。従って、N- 拡散領
域20のエッジの不純物濃度は、1018ないし5×10
19cm-3より低くなければならない。
【0047】なお、このようなDDD構造はドレイン領
域にだけ形成されるわけではなく、ソース・ドレイン両
領域あるいはソース領域のみに形成することもでき、使
用するメモリセルの動作条件に応じて使い分けることが
できる。このことは、この第1実施形態に限られず、他
の実施形態についても同様に当てはまる。
【0048】この第1実施形態によれば、トンネル窓を
確保しつつ、バンド・バンド間トンネル電流及びショー
トチャネルを抑制することができる不揮発性メモリ用の
拡散層を簡便な方法で形成することができる。
【0049】(第2実施形態)図7及び図8は本発明の
第2実施形態に係る浮遊ゲート型不揮発性半導体メモリ
セルの製造工程を説明する断面図である。
【0050】この第2実施形態は、ソース・ドレイン領
域を形成する不純物のイオン注入に代えて、固相拡散源
を不純物源として用いた例である。つまり、半導体基板
にヒ素Asを導入した後に、多結晶シリコン膜からなる
ゲート領域から離れた領域にリンPを固相拡散源から拡
散により導入する。DDD構造を作るための方法とし
て、この固相拡散源にイオンを注入する際にスペーサが
用いられる例が示されている。
【0051】次に、図7及び図8を参照して、本発明の
第2実施形態の浮遊ゲート型不揮発性半導体メモリセル
の製造方法について説明する。
【0052】まず、図7(a)に示すように、P型半導
体基板10上の全表面に厚い酸化膜が形成され、フォト
ステップにより半導体基板10上の浮遊ゲート形成領域
に酸化膜領域30が形成され、続いて、全表面上に固相
拡散源として使用される所定膜厚の第1の多結晶シリコ
ン膜31aが形成される。
【0053】その後、半導体基板10のソース領域及び
ドレイン領域が形成される所定領域内で、第1の多結晶
シリコン膜31aに所定拡散速度の第2の導電型の第1
の不純物種つまりN+ 不純物のヒ素Asが所定の濃度で
イオン注入される。
【0054】次に、第1の熱処理が行われ、第1の多結
晶シリコン膜31aにドープされたN+ 不純物のヒ素A
sが多結晶シリコン膜31aから半導体基板10へ拡散
される。この時、N+ 不純物のヒ素Asは、N+ 拡散領
域の一部が絶縁膜を介して酸化膜領域30とオーバーラ
ップするように、酸化膜領域30の内側に拡散される。
【0055】次に、図7(b)に示すように、第1の多
結晶シリコン膜31aの上に、第2の絶縁膜であるHT
O膜32aが堆積され、続いて、図7(c)に示すよう
に、HTO膜32aがRIEによりエッチングされて、
ソース領域及びドレイン領域内の第1の多結晶シリコン
膜31aの側面に所定形状のスペーサ32が形成され
る。
【0056】次に半導体基板10のソース領域及びドレ
イン領域が形成される所定領域内で第1の多結晶シリコ
ン膜31a内に所定深さで、その拡散速度がN+ 不純物
のヒ素Asより速い第2の導電型の第2の不純物種であ
るN- 不純物のリンPを前記第1の濃度より低い第2の
濃度で注入する。このN- 不純物であるリンPのドーピ
ングは、ソース領域及びドレイン領域が形成される所定
領域内でスペーサ32間の第1の多結晶シリコン膜31
a内に所定深さで行われる。この時、リンPは、半導体
基板10と接し、スペーサ32で挟まれた狭い領域内に
イオン注入されなければならない。後のエッチバックに
より、厚い酸化膜領域30上の第1の多結晶シリコン膜
31aは除去されてしまうので、リンPのイオン注入
は、少なくとも注入深さ中心までの距離Rpが第1の多
結晶シリコン膜31aの膜厚を越えないようにして行え
ば良い。また、リンPの注入エネルギーが低い場合に
は、拡散領域を制限するスペーサ32は不要である。
【0057】次に、図8(a)に示すように、エッチバ
ックにより厚い酸化膜領域30上の第1の多結晶シリコ
ン膜31aが除去される。この時スペーサ32の一部も
同時に除去される。引き続き図8(b)に示すように、
酸化膜領域30及びスペーサ32がエッチングにより除
去され、第1の多結晶シリコン膜31だけが残される。
【0058】次に、図8(c)に示すように、第2の熱
処理が行われ、多結晶シリコン膜と半導体、基板との酸
化速度の差を利用して、ソース領域及びドレイン領域上
の第1の多結晶シリコン膜31上に厚い酸化膜11cが
形成され同時に半導体基板10のチャネル領域10a上
にトンネル効果を有するトンネル酸化膜11が形成され
る。また、この第2の熱処理により、第1の多結晶シリ
コン膜31にドーピングされているリンPが半導体基板
10の内部に拡散され、N+ 拡散領域19内のヒ素As
も更に拡散される。その結果、拡散速度の速いリンPが
拡散速度の遅いヒ素Asより浮遊ゲート12形成領域下
の半導体基板10のより内側に拡散され、傾斜接合とし
てN+ 拡散領域19及びN- 拡散領域20が形成され
る。
【0059】次に、図8(d)に示すように、浮遊ゲー
ト12を形成するために、全表面上に第2の多結晶シリ
コン膜が堆積されエッチングにより半導体基板10の浮
遊ゲート形成領域及びフィールド酸化膜11cに所定領
域上に浮遊ゲート12が形成される。続いて、全表面上
に第2の絶縁膜つまりONO膜21が形成され、更に全
表面上に第3の多結晶シリコン膜が形成される。ONO
膜21並びに第1、第2及び第3の多結晶シリコン膜が
同時にエッチングされ、第3の多結晶シリコン膜により
制御ゲート22が形成されるとともに、メモリセルが切
り出される。
【0060】この第2の実施例によれば、N+ 不純物で
あるとヒ素AsとN- 不純物であるリンPとが固相拡散
源から半導体基板内に拡散により導入され、熱処理によ
るヒ素AsとリンPとの拡散速度差を利用して、DDD
構造を形成する。このため、イオン注入による結晶のダ
メージを排除して拡散領域を形成することができる。
【0061】(第3実施形態)図9は本発明の第3実施
形態に係る浮遊ゲート型不揮発性半導体メモリセルの製
造工程を説明する断面図である。
【0062】この第3実施形態は、第2実施形態におけ
る多結晶シリコン膜の堆積工程とスペーサの形成工程と
を入れ換えたものである。やはり、ヒ素Asを半導体基
板のソース・ドレイン領域に導入した後に、多結晶シリ
コン膜のゲート領域から離れた領域にリンPを導入する
ためにスペーサを用いた例である。
【0063】次に、図9を参照して、本発明の第3の実
施例の浮遊ゲート型不揮発性半導体メモリセルの製造方
法について説明する。なお、ここでは第2実施形態と異
なる部分についてのみ説明する。
【0064】図9(a)に示すように、第2実施形態と
同様に、酸化膜領域40が形成された後、N+ 不純物で
あるヒ素Asが拡散されてN+ 拡散領域が形成され、続
いて図9(b)に示すように、HTO膜が堆積され、エ
ッチングされて、スペーサ42が形成される。
【0065】次に、図9(c)に示すように、多結晶シ
リコン膜41が堆積される。多結晶シリコン膜41にN
- 不純物であるリンPがドーピングされ、熱処理によ
り、N- 不純物のリンPが多結晶シリコン膜41から半
導体基板10に拡散される。
【0066】以下、第2実施形態の図8(a)に示す工
程に続き、第2実施形態と同様にリンPとヒ素Asの拡
散速度差を利用して、N+ 拡散領域19及びN- 拡散領
域20が形成され、DDD構造が実現される。
【0067】つまり、この第3実施形態では、予めスペ
ーサ42によりN- 不純物のリンPの拡散領域が制限さ
れるので、多結晶シリコン膜41上のN- 不純物のリン
Pの注入領域は特に制限されていない。
【0068】この第3実施形態によれば、やはりイオン
注入による結晶のダメージを排除して半導体基板に拡散
領域を形成することができる。
【0069】(第4実施形態)図10の(a)〜(d)
はは本発明の第4実施形態に係る浮遊ゲート型不揮発性
半導体メモリセルおよびその製造工程を説明する断面図
である。
【0070】この第4実施形態は、図14(a)に示す
ような、1ポリ型EEPROM(NMOS)の浮遊ゲー
ト12部の例であり、例えば、1993年VLSI Symposi
umで発表されたEEPROMセルの浮遊ゲート部を示す
(1993、VLSI Symposium5A−2)。
【0071】図10(a)では、P型半導体基板10内
にN型ウエルが形成され、N型ウエル内にP+ 拡散領域
及びN+ 拡散領域が形成されている。P型半導体基板1
0内には、N+ 拡散領域が形成されている。半導体基板
10上の全表面にトンネル効果を有する絶縁膜11(図
示せず)が形成され、絶縁膜11上に多結晶シリコン膜
をエッチングすることにより、半導体基板10上に浮遊
ゲート12が前記N型ウエル上にPチャネルトランジス
タのゲートがそれぞれ電気的に接続した状態で形成され
ている。N型ウエル及びPチャネルトランジスタが制御
ゲートとして作用する。浮遊ゲート12はF−Nトンネ
ルにより電荷の引き抜きが行われるが、この場合もバン
ド・バンド間トンネルを防ぐためにはDDD構造が良
い。従って、トンネル領域を確保するためには、以下に
説明する製造方法が有利である。
【0072】この態様に係る製造方法を図10の(b)
から(d)参照して説明する。
【0073】まず、図10(b)に示すように、拡散速
度の遅い第2の導電型の第1の不純物種つまりN+ 不純
物であるヒ素イオンが、半導体基板10のソース領域及
びドレイン領域が形成される所定領域に、浮遊ゲート1
2をマスクとして用いてセルフアラインにより第1の濃
度で注入される。
【0074】次に、図10(c)に示すように、全表面
に高温酸化膜(HTO膜)が形成され、浮遊ゲート12
のエッジから所定距離だけ離間させるために、前記HT
O膜をエッチングして浮遊ゲート12の両側面に所定形
状のスペーサ42が形成される。このスペーサ42は、
例えば、膜厚0.1μm以上のサイドウォールとして形
成される。
【0075】その後、半導体基板10の前記ソース領域
及び前記ドレイン領域が形成される所定領域に、浮遊ゲ
ート12の前記エッジからスペーサ42により所定距離
だけ離間した位置に、その拡散速度がヒ素イオンのもの
より速い第2の導電型の第2の不純物種つまりリンPオ
インが前記第1の濃度より低い第2の濃度で半導体基板
10に注入される。
【0076】次に、図10(d)に示すように、熱処理
が行われ、拡散速度の速いリンPイオンが拡散速度の遅
いヒ素Asイオンより浮遊ゲート12下のチャネル領域
のより内側に拡散されて、N- 拡散領域20が形成さ
れ、かつヒ素AsイオンによるN+ 拡散領域19の一部
がトンネル酸化膜11を介して浮遊ゲート12の幅と重
なるトンネル領域を形成するようにN+ 拡散領域19が
形成される。
【0077】この第4実施形態によれば、拡散速度の速
いリンPを浮遊ゲートから離して半導体基板に導入して
いるので、一般のトランジスタのDDD形式にも、ショ
ートチャネル制御の目的で使用することができる。ま
た、論理回路と一体化した1ポリ型のEEPROMを形
成する際にメモリのイオン注入と論理回路のイオン注入
とを同時に行ってもメモリ部分及び論理回路部分の双方
にメリットがある。
【0078】(第5実施形態)図11の(a)及び
(b)は本発明の第5実施形態に係る浮遊ゲート型不揮
発性半導体の製造工程を説明する断面図である。この第
5実施形態は、第2の導電型の第2の不純物種を浮遊ゲ
ートから離して半導体基板に導入する方法として、図1
1の(a)及び(b)に示すように、斜めイオン注入を
行う方法を採用している。
【0079】この方法においては、まず、半導体基板1
0上の全表面にトンネル効果を有する絶縁膜11が形成
され、絶縁膜11上に形成した多結晶シリコン膜をエッ
チングすることにより、半導体基板10のチャネル領域
上に浮遊ゲート12が形成される。その後、フォトステ
ップによりフォトレジストをパターニングし、ドレイン
領域及びソース領域のいずれかを覆う。第2の導電型の
第2の不純物種つまりN- イオンのリンPが、図11
(a)では浮遊ゲート12及びフォトレジスト60をマ
スクとして用いて、また、図11(b)では浮遊ゲート
12及びフォトレジスト61をマスクとして用いて、表
面上の法線方向から20°以上の角度の斜めイオン注入
によりソース領域及びドレイン領域について個別に浮遊
ゲート12から離して注入される。
【0080】この第5実施形態によれば、スペーサを形
成する必要がないため、半導体基板内に拡散領域を形成
する製造工程を簡単化することができる。
【0081】(第6実施形態)図12の(a)から
(c)は本発明の第6実施形態に係る浮遊ゲート型不揮
発性半導体メモリセルを説明する断面図である。この第
6の実施例では、フォトレジストをマスクとして用い
ず、浮遊ゲート12だけをマスクとして用いて、第2の
導電型の第1の不純物種つまりN+ 不純物であるヒ素イ
オンが、表面上の法線方向から20°以上の角度の斜め
イオン注入を用いることにより、浮遊ゲート12の下側
に注入される。
【0082】つまり、第6実施形態では、図12(a)
に示すように、N+ 不純物であるヒ素Asが、ソース領
域及びドレイン領域別に浮遊ゲート12の下に食い込む
ように斜めイオン注入される。
【0083】次に、図12(b)に示すように、第2の
導電型の第2の不純物種つまりN-不純物であるリンP
は普通に浮遊ゲート12をマスクとしてセルフアライン
でゲートエッジの直下に注入される。その後、図12
(c)に示すように、熱処理により、N+ 拡散領域19
及びN- 拡散領域20が形成され、DDD構造が実現さ
れる。なお、この実施形態では、浮遊ゲート12の幅
は、N+ 不純物であるヒ素Asの食い込みを考慮して、
チャネル長を確保するように決定される。
【0084】この第6実施形態によれば、スペーサを形
成する必要がなく、またフォトレジストをマスクとして
用いる必要もないため、半導体基板内に拡散領域を形成
する製造工程をさらに簡単化することができる。
【0085】(第7実施形態)図13の(a)及び
(b)、並びに図14の(a)及び(b)は本発明の第
7実施形態に係る浮遊ゲート型不揮発性半導体メモリセ
ルの製造工程を説明する断面図である。これらの図面を
参照して、以下、本実施形態の浮遊ゲート型不揮発性半
導体メモリセルの製造方法について説明する。
【0086】まず、図13(a)に示すように、P型の
半導体基板10上の全表面にトンネル効果を有する第1
の絶縁膜11が形成され、この第1の絶縁膜11上に第
1の多結晶シリコン膜が形成される。
【0087】第1の多結晶シリコン膜の形成後に、浮遊
ゲートの表面を保護する窒化(SiN)膜が全表面に形
成される窒化膜及び第1の多結晶シリコン膜がエッチン
グされ、半導体基板10のチャネル領域上に窒化膜領域
13及び浮遊ゲート12が形成される。半導体基板10
のソース領域及びドレイン領域が形成される所定領域
で、窒化膜領域13及び浮遊ゲート12をマスクとして
用いてセルフアラインにより、半導体基板10に所定拡
散速度の第2の導電型の第1の不純物種つまりN+ 不純
物であるヒ素Asが第1の濃度でイオン注入される。
【0088】次に、図13(b)に示すように、第1の
熱処理が行われ、N+ 不純物であるヒ素Asが浮遊ゲー
ト12の内側に拡散されて形成されたN+ 拡散領域19
の一部が第1の絶縁膜11を介して浮遊ゲート12とオ
ーバーラップしてトンネル領域を形成し、かつ浮遊ゲー
ト12の両側面に所定膜厚のサイド酸化膜12cが形成
される。つまり、アニール及び酸化処理により、ヒ素A
sイオンの浮遊ゲート12下への追い込み及び多結晶シ
リコンのサイド酸化膜12cが形成される。この浮遊ゲ
ート12の幅は側面にサイド酸化膜12cが形成される
ことを考慮して設計される。この第1の熱処理により、
半導体基板10の所定領域に酸化膜17が形成される。
【0089】次に、図14(a)に示すように、その拡
散速度が第1の不純物種により速い第2の導電型の第2
の不純物種つまりN- 不純物であるリンPが、浮遊ゲー
ト12及びサイド酸化膜12cをマスクとして用いてセ
ルフアラインにより、酸化膜17を介して、半導体基板
10のソース領域及びドレイン領域が形成される所定領
域に前記第1の濃度より低い第2の濃度で注入される。
【0090】次に、図14(b)に示すように、第2の
熱処理が行われ、拡散速度の速いリンPが拡散速度の遅
いヒ素Asより浮遊ゲート12下のより内側に拡散され
て、リンPによるN- 拡散領域20が形成される。この
第2の熱処理によりN+ 拡散領域19を形成するN+
オンであるヒ素Asも拡散される。この第2の熱処理に
より、酸化膜17が所定膜厚に形成される。以後、図示
しないがSiN膜13が除去され、全表面上に第2の絶
縁膜(ONO膜)が形成され、更に第2の多結晶シリコ
ン膜が形成される。第2の絶縁膜及び第2の多結晶シリ
コン膜がそれぞれエッチングされ、第2の多結晶シリコ
ン膜により制御ゲートが形成される。
【0091】この第7実施形態でも、多結晶シリコン膜
の浮遊ゲート12が形成された後にN+ 不純物のヒ素A
sのイオン注入が行われ、その後、N- 不純物のリンP
のイオン注入が行われ、熱処理により拡散領域が形成さ
れる。
【0092】この第7実施形態によれば、HTO膜を堆
積してエッチングによりスペーサを形成する第1ないし
第4実施形態に比べて、酸化工程だけでサイド酸化膜が
形成できるので、半導体基板内に拡散領域を形成する製
造工程を簡単化することができる。
【0093】以上説明したような本発明の各実施形態に
より、ショートチャネル効果を抑制することができる
が、以上のような方法を用いても、DDD構造では、パ
ンチスルー耐性が低下するという問題が残存する。
【0094】トランジスターのしきい値や、チャネル部
のN- 幅を変えずにパンチスルー耐性を改善するために
は、第1の導電型不純物(P型不純物)であるホウ素B
のイオン注入が好適である。この場合に、ホウ素Bの拡
散速度はヒ素AsやリンPよりも遥かに速いので、以下
のように、ポリシリコンゲート形成→N+ 不純物として
のヒ素As注入→スペーサー形成→N- 不純物としての
リンP注入→熱処理→ホウ素Bブランク注入、という工
程で行われる。
【0095】具体的には、まず、図15(a)に示すよ
うに、浮遊ゲート12を形成後、拡散速度の遅いN+
純物であるAsイオンが、半導体基板10のソース領域
及びドレイン領域が形成される所定領域に、浮遊ゲート
12をマスクとして用いてセルフアラインで第1の濃度
で注入される。次に、図15(b)に示すように、全表
面に高温酸化膜(HTO膜)が形成された後、このHT
O膜がエッチングされることにより浮遊ゲート12の両
側面に所定形状のスペーサ(サイドウォール)44が形
成される。その後、半導体基板10の前記ソース領域及
び前記ドレイン領域が形成される所定領域に、浮遊ゲー
ト12の前記エッジからスペーサ44によって離間した
位置に、その拡散速度がヒ素イオンより速いPが前記第
1の濃度より低い第2の濃度で半導体基板10に注入さ
れる。次いで、熱処理が行われ、拡散速度の速いリンP
イオンが拡散速度の遅いヒ素Asイオンより浮遊ゲート
12下のチャネル領域のより内側に拡散されて、図15
(c)に示すように、N-拡散領域20が形成され、か
つヒ素AsイオンによるN+ 拡散領域19の一部がトン
ネル酸化膜11を介して浮遊ゲート12の幅と重なるト
ンネル領域を形成するようにN+ 拡散領域19が形成さ
れる。その後、図15(d)に示すように、ホウ素Bが
チャネル領域には入らない程度のエネルギーでイオン注
入され、そのホウ素Bが注入された領域が、P+ にはな
らないまでも、N- の濃度を薄め、空乏層の拡がりを小
さくすることができる。これにより、結果としてパンチ
スルー耐性を向上させることができる。
【0096】他の方法は、セル切り出し後、周辺トラン
ジスターにスペーサーを形成する際に、セルにもスペー
サーが形成されることを利用する方法である。すなわ
ち、セルのソース/ドレイン領域に厚い酸化膜を形成す
る場合、その断面図は図16(a)に示すようになり、
周辺トランジスターにスペーサーを形成する場合、その
A−A´断面は図16(b)のようになる。すなわち、
浮遊ゲート12、絶縁膜21及び制御ゲート22の側方
にスペーサー46が形成される。このときセルにホウ素
Bをイオン注入すると(特に、斜めイオン注入)、その
後の熱処理でBはチャネルの下のやや深い所まで拡散
し、N- の膨らみを狭めることができ、結果としてパン
チスルー耐性を向上させることができる。
【0097】ただし、斜めイオン注入の角度(鉛直軸と
の間の角度)があまり大きいと、セルのしきい値に影響
が出るため、鉛直方向から20°程度の角度までである
ことが好ましい。
【0098】なお、上記各実施形態では、N+ 不純物と
してヒ素Asを用いて説明したが、本発明では、N+
純物としてはヒ素Asに代えてアンチモンSb等を用い
ることができる。また、N- イオンもリンPに限るもの
ではない。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
不揮発性メモリセルにおいて、基板のソース及びドレイ
ン領域が形成される所定領域内で拡散速度の遅い不純物
種、例えばヒ素をイオン注入した後スペーサを形成し、
その後拡散速度の速い不純物種、例えばリンを多結晶シ
リコンの浮遊ゲートのエッジに対応する部分から離間し
た位置にイオン注入しているので、リンの拡散によるシ
ョートチャネル効果を防止することができる。また、浮
遊ゲートのエッジに対応する部分に打ち込んだヒ素の拡
散領域により、浮遊ゲートとの間のF−Nトンネル電流
の通路を確保することができる。さらに、DDD構造と
したためバンド・バンド間トンネル電流を抑制すること
もできる。さらにまた、本発明によれば、実用的な不揮
発性メモリセルを非常に簡便な方法で実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る浮遊ゲート型不揮
発性半導体メモリセルの構成を概略的に示す断面図及び
平面図。
【図2】本発明の浮遊ゲート型不揮発性半導体メモリセ
ルアレイの構成を概略的に示す平面図及び断面図。
【図3】本発明の浮遊ゲート型不揮発性半導体メモリセ
ルアレイの別の構成を概略的に示す平面図及び断面図。
【図4】本発明の第1実施形態に係る浮遊ゲート型不揮
発性半導体メモリセルの製造工程を説明する断面図。
【図5】本発明の第1実施形態に係る浮遊ゲート型不揮
発性半導体メモリセルの製造工程を説明する断面図。
【図6】本発明の第1実施形態に係る浮遊ゲート型不揮
発性半導体メモリセルの製造工程を説明する断面図。
【図7】本発明の第2実施形態に係る浮遊ゲート型不揮
発性半導体メモリセルの製造工程を説明する断面図。
【図8】本発明の第2実施形態に係る浮遊ゲート型不揮
発性半導体メモリセルの製造工程を説明する断面図。
【図9】本発明の第3実施形態に係る浮遊ゲート型不揮
発性半導体メモリセルの製造工程を説明する断面図。
【図10】本発明の第4実施形態に係る浮遊ゲート型不
揮発性半導体メモリセルの製造工程を説明する断面図。
【図11】本発明の第5実施形態に係る浮遊ゲート型不
揮発性半導体メモリセルの製造工程を説明する断面図。
【図12】本発明の第6実施形態に係る浮遊ゲート型不
揮発性半導体メモリセルの製造工程を説明する断面図。
【図13】本発明の第7実施形態に係る浮遊ゲート型不
揮発性半導体メモリセルの製造工程を説明する断面図。
【図14】本発明の第7実施形態に係る浮遊ゲート型不
揮発性半導体メモリセルの製造工程を説明する断面図。
【図15】DDD構造において、パンチスルー耐性を向
上させるための方法を説明するための断面図。
【図16】DDD構造において、パンチスルー耐性を向
上させるための他の方法を説明するための断面図。
【図17】ゲート及びドレインの両方にバイアスが印加
された際のゲート端部における空乏層の形成を一般的に
説明する断面図。
【図18】従来のDDD構造を有する浮遊ゲート型不揮
発性半導体メモリセルの構成を例示する断面図。
【図19】従来の1ポリ型のDDD構造を有する浮遊ゲ
ート型不揮発性半導体メモリセルの製造方法を説明する
概略断面図。
【符号の説明】
10…P型半導体基板、10a…チャネル領域、11…
第1のゲート絶縁膜(トンネル酸化膜)、12…浮遊ゲ
ート、12c…サイド酸化膜、13…SiN膜領域、1
4,16…フォトレジスト、15…スペーサ、15a…
HTO膜、17…酸化膜、17a…フィールド酸化膜、
19…N+ 拡散領域、19a…トンネル窓、20…N-
拡散領域、21…第2のゲート絶縁膜(ONO膜)、2
2…制御ゲート、22a…多結晶シリコン膜、22b…
WSix膜、30,40…酸化膜、32,42,44,
46…スペーサ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導電型の半導体基板の表面にトン
    ネル効果を有する絶縁膜を形成すること、 前記絶縁膜上に多結晶シリコン膜を形成すること、 前記多結晶シリコン膜をエッチングして、前記半導体基
    板のチャネル領域上に浮遊ゲートを形成すること、 前記半導体基板のソース領域及びドレイン領域が形成さ
    れる所定領域内で、前記浮遊ゲート近傍の第1の所定位
    置に、前記半導体基板に所定拡散速度の第2の導電型の
    第1の不純物種を第1の濃度で注入すること、 前記半導体基板の前記ソース領域及び前記ドレイン領域
    が形成される所定領域で、前記第1の所定位置から所定
    距離だけ離間した異なる第2の所定位置に、前記半導体
    基板にその拡散速度が第1の不純物種より速い第2の導
    電型の第2の不純物種を前記第1の濃度より低い第2の
    濃度で注入すること、及び拡散速度の速い前記第2の不
    純物種が拡散速度の遅い第1の不純物種より前記浮遊ゲ
    ート下のより内側に拡散されかつ前記第1の不純物種に
    よる拡散領域の一部が前記第1の絶縁膜を介して前記浮
    遊ゲートと重なるトンネル領域となるように、熱処理に
    より第2導電型の拡散領域を形成すること、 の各ステップから成ることを特徴とする拡散層の形成方
    法。
  2. 【請求項2】 第1の導電型の半導体基板の表面にトン
    ネル効果を有する第1の絶縁膜を形成すること、 前記第1の絶縁膜上に第1の多結晶シリコン膜を形成す
    ること、 前記第1の多結晶シリコン膜をエッチングして、前記半
    導体基板のチャネル領域上に浮遊ゲートを形成するこ
    と、 前記半導体基板のソース領域及びドレイン領域が形成さ
    れる所定領域で、前記浮遊ゲートのエッジに対応する部
    分に接するように前記半導体基板に所定拡散速度の第2
    の導電型の第1の不純物を第1の濃度で注入すること、 前記半導体基板の前記ソース領域及び前記ドレイン領域
    が形成される所定領域で、前記浮遊ゲートの前記エッジ
    から所定距離だけ離間させ、前記半導体基板にその拡散
    速度が第1の不純物種より速い第2の導電型の第2の不
    純物種を前記第1の濃度より低い第2の濃度で注入する
    こと、 拡散速度の速い前記第2の不純物種が拡散速度の遅い第
    1の不純物種より前記浮遊ゲート下のより内側に拡散さ
    れかつ前記第1の不純物種による拡散領域の一部が前記
    第1の絶縁膜を介して前記浮遊ゲートと重なるトンネル
    領域となるように、熱処理により第2導電型の拡散領域
    を形成すること、 全表面上に第2の絶縁膜を形成すること、 前記第2の絶縁膜の表面上に第2の多結晶シリコン膜を
    形成すること、及び前記第2の絶縁膜並びに前記第1及
    び第2の多結晶シリコン膜をエッチングして、不揮発性
    メモリセルを形成すること、 の各ステップから成ることを特徴とする不揮発性半導体
    記憶装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 第1の導電型の半導体基板の表面にトン
    ネル効果を有する第1の絶縁膜を形成すること、 前記第1の絶縁膜上に第1の多結晶シリコン膜を形成す
    ること、 前記第1の多結晶シリコン膜をエッチングして、前記半
    導体基板のチャネル領域上に浮遊ゲートを形成するこ
    と、 前記半導体基板のソース領域及びドレイン領域が形成さ
    れる所定領域で、前記浮遊ゲートをマスクとして用いて
    セルフアラインにより前記半導体基板に所定拡散速度の
    第2の導電型の第1の不純物種を第1の濃度で注入する
    こと、 前記半導体基板の前記ソース領域及び前記ドレイン領域
    が形成される所定領域で、前記浮遊ゲートのエッジに対
    応する部分から所定距離だけ離間させ、前記半導体基板
    にその拡散速度が第1の不純物種より速い第2の導電型
    の第2の不純物種を前記第1の濃度より低い第2の濃度
    で注入すること、 拡散速度の速い前記第2の不純物種が拡散速度の遅い第
    1の不純物種より前記浮遊ゲート下のより内側に拡散さ
    れかつ前記第1の不純物種による拡散領域の一部が前記
    第1の絶縁膜を介して前記浮遊ゲートと重なるトンネル
    領域となるように、熱処理により第2導電型の拡散領域
    を形成すること、 全表面上に第2の絶縁膜を形成すること、 前記第2の絶縁膜の表面上に第2の多結晶シリコン膜を
    形成すること、及び前記第2の絶縁膜並びに前記第1及
    び第2の多結晶シリコン膜をエッチングして、不揮発性
    メモリセルを形成すること、 の各ステップから成ることを特徴とする不揮発性半導体
    記憶装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 第1の導電型の半導体基板の表面にトン
    ネル効果を有する絶縁膜を形成すること、 前記絶縁膜上に積層多結晶シリコン膜を形成すること、 前記積層多結晶シリコン膜をエッチングして、前記半導
    体基板のチャネル領域上に浮遊ゲートを前記半導体基板
    のカップリング領域上に制御ゲートをそれぞれ電気的に
    接続した状態で形成すること、 前記半導体基板のソース領域及びドレイン領域が形成さ
    れる所定領域で、前記浮遊ゲート及び前記制御ゲートを
    マスクとして用いてセルフアラインにより前記半導体基
    板に所定拡散速度の第2の導電型の第1の不純物種を第
    1の濃度で注入すること、 前記半導体基板の前記ソース領域及び前記ドレイン領域
    が形成される所定領域で、前記浮遊ゲートのエッジに対
    応する部分から所定距離だけ離間させ、前記半導体基板
    にその拡散速度が第1の不純物種より速い第2の導電型
    の第2の不純物種を前記第1の濃度より低い第2の濃度
    で注入すること、及び拡散速度の速い前記第2の不純物
    種が拡散速度の遅い第1の不純物種より前記浮遊ゲート
    下のより内側に拡散されかつ前記第1の不純物種による
    拡散領域の一部が前記絶縁膜を介して前記浮遊ゲートと
    重なるトンネル領域となるように、熱処理により第2導
    電型の拡散領域を形成すること、 の各ステップから成ることを特徴とする不揮発性半導体
    記憶装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 第1の導電型の半導体基板の表面に酸化
    膜を形成すること、 前記酸化膜をエッチングし、前記半導体基板のチャネル
    領域上の浮遊ゲート形成領域に酸化膜領域を形成するこ
    と、 前記半導体基板のソース領域、ドレイン領域及び前記酸
    化膜領域を含む全表面上に所定膜厚の第1の多結晶シリ
    コン膜を形成すること、 前記第1の多結晶シリコン膜の前記ソース領域及び前記
    ドレイン領域が形成される所定領域に、所定拡散速度の
    第2の導電型の第1の不純物種を第1の濃度で注入する
    こと、 前記第2の導電型の第1の不純物種を前記第1の多結晶
    シリコン膜から前記ソース領域及びドレイン領域内に拡
    散し、前記第1の不純物種による第1の拡散領域の一部
    が前記酸化膜領域と重なるように、第1の熱処理を行う
    こと、 前記半導体基板の前記ソース領域及び前記ドレイン領域
    が形成される所定領域内で前記第1の多結晶シリコン膜
    内に所定深さで、その拡散速度が第1の不純物種より速
    い第2の導電型の第2の不純物種を前記第1の濃度より
    低い第2の濃度で注入すること、 前記第1の多結晶シリコン膜をエッチバックして前記酸
    化膜領域の表面を露出させること、 前記酸化膜領域をエッチングにより除去すること、 前記ソース領域及び前記ドレイン領域上の前記第1の多
    結晶シリコン膜上に素子分離用フィールド酸化膜を形成
    し同時に前記半導体基板上にトンネル効果を有する第1
    の絶縁膜を形成し、かつ拡散速度の速い前記第2の不純
    物種が拡散速度の遅い第1の不純物種より前記浮遊ゲー
    ト形成領域下の前記半導体基板のより内側に拡散される
    ように、第2の熱処理を行うこと、 全表面上に第2の多結晶シリコン膜を形成すること、 前記第2の多結晶シリコン膜をエッチングして、前記半
    導体基板の前記チャネル領域及び前記フィールド酸化膜
    の所定領域上に浮遊ゲートを形成すること、 全表面上に第2の絶縁膜を形成すること、 前記第2の絶縁膜の表面上に第3の多結晶シリコン膜を
    形成すること、及び前記第2の絶縁膜並びに前記第1、
    第2及び第3の多結晶シリコン膜をエッチングして、不
    揮発性メモリセルを形成すること、 の各ステップから成ることを特徴とする不揮発性半導体
    記憶装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 第1の導電型の半導体基板の表面にトン
    ネル効果を有する第1の絶縁膜を形成すること、 前記第1の絶縁膜上に第1の多結晶シリコン膜を形成す
    ること、 前記第1の多結晶シリコン膜をエッチングして、前記半
    導体基板のチャネル領域上に浮遊ゲートを形成するこ
    と、 前記半導体基板のソース領域及びドレイン領域が形成さ
    れる所定領域で、前記浮遊ゲートをマスクとして用いて
    セルフアラインにより前記半導体基板に所定拡散速度の
    前記第2の導電型の第1の不純物種を第1の濃度で注入
    すること、 前記第2の導電型の第1の不純物種が前記浮遊ゲートの
    内側に拡散されて形成された前記第1の不純物種による
    第1の拡散領域の一部が前記第1の絶縁膜を介して前記
    浮遊ゲートと重なりトンネル領域となり、かつ前記浮遊
    ゲートの側面に所定膜厚のサイド酸化膜が形成されるよ
    うに、第1の熱処理を行うこと、 前記半導体基板の前記ソース領域及び前記ドレイン領域
    が形成される所定領域で、前記浮遊ゲート及び前記サイ
    ド酸化膜をマスクとして用いてセルフアラインにより前
    記半導体基板にその拡散速度が第1の不純物種より速い
    第2の導電型の第2の不純物種を前記第1の濃度より低
    い第2の濃度で注入すること、 拡散速度の速い前記第2の不純物種が拡散速度の遅い第
    1の不純物種より前記浮遊ゲート下のより内側に拡散さ
    れて形成された第2の不純物種による第2の拡散領域の
    一部が前記第1の絶縁膜を介して前記浮遊ゲートと重な
    り部分を形成するように、第2の熱処理を行うこと、 全表面上に第2の絶縁膜を形成すること、 前記第2の絶縁膜の表面上に第2の多結晶シリコン膜を
    形成すること、及び前記第2の絶縁膜並びに前記第1及
    び第2の多結晶シリコン膜をエッチングして、不揮発性
    メモリセルを形成すること、 の各ステップから成ることを特徴とする不揮発性半導体
    記憶装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 第1の導電型の半導体基板と、 前記半導体基板上にトンネル効果を有する第1の絶縁膜
    を介して形成され、前記第1の絶縁膜を介して前記ドレ
    イン領域との間で電荷の充放電を行う浮遊ゲート電極
    と、 前記半導体基板の表面上で所定の間隔をもって互いに平
    行に離間して並置され第2の導電型の濃度の高い不純物
    種と濃度の低い不純物種とを拡散して構成され前記濃度
    の高い不純物種と前記濃度の低い不純物種との傾斜接合
    を有する拡散層から成る第2導電型のソース領域と、 前記半導体基板の表面上で前記ソース領域に沿って延在
    し、チャネル領域を介して前記ソース領域と離間して形
    成され、第2の導電型の濃度の高い不純物種と濃度の低
    い不純物種とを拡散して形成され、前記浮遊ゲート電極
    と前記濃度の高い不純物種の拡散層との重なり部分をト
    ンネル領域として有し、かつ前記濃度の高い不純物種と
    前記濃度の低い不純物種との傾斜接合を有する第2の導
    電型のドレイン領域と、 第2の絶縁膜を介して前記浮遊ゲート電極上に形成さ
    れ、ソース領域と直交して延在する制御ゲート電極と、 を具備したことを特徴とする浮遊ゲート型不揮発性半導
    体メモリセル。
  8. 【請求項8】 第1の導電型の半導体基板と、 マトリクス上に配列されたメモリセル群と、 制御電極となるワード線と、 前記メモリセル群を構成する各メモリセルに接続された
    ビット線と、を具備し、 前記メモリセル群を構成する各メモリセルは、 前記半導体基板上にトンネル効果を有する第1の絶縁膜
    を介して形成され、前記第1の絶縁膜を介して前記ドレ
    イン領域との間で電荷の充放電を行う浮遊ゲート電極
    と、 前記半導体基板の表面上で所定の間隔をもって互いに平
    行に離間して並置され第2の導電型の濃度の高い不純物
    種と濃度の低い不純物種とを拡散して構成され前記濃度
    の高い不純物種と前記濃度の低い不純物種との傾斜接合
    を有する拡散層から成る第2導電型のソース領域と、 前記半導体基板の表面上で前記ソース領域の沿って延在
    し、チャネル領域を介して前記ソース領域と離間して形
    成され、第2の導電型の濃度の高い不純物種と濃度の低
    い不純物種とを拡散して構成され、前記浮遊ゲート電極
    と前記濃度の高い不純物種の拡散層との重なり部分をト
    ンネル領域として有し、かつ前記濃度の高い不純物種と
    前記濃度の低い不純物種との傾斜接合を有する第2の導
    電型のドレイン領域と、を有し、 前記制御ゲート電極となるワード線は、前記第2の絶縁
    膜を介して前記浮遊ゲート電極上に形成され、前記ビッ
    ト線は前記各メモリセルの前記ソース領域及び前記ドレ
    イン領域に接続されることを特徴とする浮遊ゲート型不
    揮発性半導体メモリアレイ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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