JPH08124000A - 現金自動支払機の移動装置 - Google Patents

現金自動支払機の移動装置

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JPH08124000A
JPH08124000A JP6283993A JP28399394A JPH08124000A JP H08124000 A JPH08124000 A JP H08124000A JP 6283993 A JP6283993 A JP 6283993A JP 28399394 A JP28399394 A JP 28399394A JP H08124000 A JPH08124000 A JP H08124000A
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atm
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moving device
atm main
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 設置工事或はメインテナンス作業を簡単に行
うことができ、また、設置床面の材質や強度等が従来品
のように問題とならないATMの移動装置を提供する。 【構成】 ATM本体10を設置したい床上に、軌条部材
2a,3aと該軌条部材2a,3aに跨装されたスライダ部材2
b,3bとから成る直線スライドガイド機構2,3を設置
すると共に、前記軌条部材2a,3aと平行にラック部材4
を敷設する一方、前記スライドガイド機構2,3におけ
るスライダ部材2b,3bの上にATM本体10を載架支持さ
せると共に、該ATM本体10に前記ラック部材4に噛合
し、かつ、モ−タ7等の動力により回転させられるピニ
オン部材8を設けて成ること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、現金自動支払機等の現
金の自動取扱機(以下、単にATMという)の移動装
置、殊に、移動機構の構造に工夫を凝らすことにより、
ATM本体を移動可能状態として設置することを容易に
し、また、ATMの設置スペ−スのスペ−ス効率も上げ
ることができ、加えて、防盗性を高めたATM本体でも
容易に移動可能に設置出来るATMの移動装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、銀行等に設置されるATM
は、メインテナンスや払出現金の補充等のために、AT
Mをその前後方向で移動可能にした設置構造が採られて
おり、そのような構造例として、例えば、特開昭62−
97088号、実開昭59−70272号、実開平1−
151370号、実公平6−3489号などによる提案
がある。
【0003】これらの中の移動機構の例としては、AT
M本体の底部四隅にキャスタ等の支持転輪を配設するこ
とにより、当該ATMを移動可能に形成すると共に、該
ATM本体に、例えば、油圧シリンダによる進退力を作
用させるようにしたものがある。
【0004】しかし乍ら、ATM本体に転輪を付けて、
この転輪を設置床面上を転動させると、ATM本体の重
量が相当大きいため、床面の強度や材質、或は、床の水
平度等が所要のものでなければならず、そのような要件
を満たさない床面の場所ではATMを設置するために、
床の補強工事や可動床板を付設すること等が不可欠であ
るという問題がある。
【0005】また、移動駆動源に油圧シリンダを使用す
ると、当該シリンダの油圧系や油圧源を別途設置するこ
とが不可欠であるため、移動機構全体の構造が煩雑化
し、設置手間やメインテナンスの手間を煩雑なものと
し、これが、結局コスト高の要因の一つになるという難
点もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような点
に鑑み、設置工事或はメインテナンス作業を簡単に行う
ことができ、また、設置床面の材質や強度等が従来品の
ように問題とならないATMの移動装置を提供すること
を、その課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
を目的としてなされた本発明移動装置の構成は、ATM
本体を設置したい床上に、軌条部材と該軌条部材に跨装
されたスライダ部材とから成る直線スライドガイド機構
を設置すると共に、前記軌条部材と平行にラック部材を
敷設する一方、前記スライドガイド機構におけるスライ
ダ部材の上にATM本体を載架支持させると共に、該A
TM本体に前記ラック部材に噛合し、かつ、モ−タ等の
動力により回転させられるピニオン部材を設けて成るこ
とを特徴とするものである。
【0008】
【作用】直線スライドガイド機構には、標準化されて市
販されているものを使用することができるので、既設A
TM本体、新設のATM本体のいずれにも、移動装置を
容易に適用することが出来る。また、ベ−スプレ−トと
載置プレ−トとを、直線スライドガイド機構を両プレ−
トの間に介在させて連結したことによって、ATM本体
の移動装置部分を単独に予めユニット化することが容易
となり、設置の容易性、或は、メインテナンスの容易性
を実現できる。
【0009】
【実施例】次に本発明装置の実施例について、図に拠り
説明する。図1はユニット化した本発明装置の一例を一
部切截した平面図、図2は図1の正面図、図3は図1の
右側面図、図4は図1〜図3の本発明装置の構成を分解
して示す斜視図、図5は本発明装置を適用したATMの
設置状態例を示す平面図、図6はATMを手前側に移動
させた例の平面図、図7は本発明装置を使用したATM
本体の設置例の斜視図である。
【0010】図1〜図4に於て、1は、上面の左右両側
近くに2本の直線スライドガイド機構2,3を平行に取
付けると共に、図示した例では前記ガイド機構3の外側
に、それと平行に、かつ、歯4aを内側に向けてラック部
材4を敷設した大略平面矩形状をなすベ−スプレ−ト
で、この例においては当該プレ−ト1の奥行量(前後
幅)は、その上に載置されるATM本体の奥行量と大略
同等乃至は少し小さい程度に形成されている。
【0011】ここで、直線スライドガイド機構2,3
は、断面異形T型の軌条部材2a,3aと、該軌条部材2a,
3aに転動ボ−ルを介在して跨装されたスライダ部材2b,
3bとにより形成されており、図示した機構2,3は標準
化されて市販されているものを使用したが、別途設計,
製作されたものであっても差支えないこと勿論である。
スライダ部材2b,3bは、1本の軌条部材2a,3aに対し
て、ここではそれぞれ2個が跨装されているが、スライ
ダ部材2b,3bの個数を、軌条部材2a,3aについて3個或
はそれ以上とすることは任意である。
【0012】5は上記ベ−スプレ−ト1の上に設けた2
本のスライドガイド機構2,3を覆うことが出来るよう
に、伏せた浅底箱状をなす断面に形成した載置プレ−
ト、5aはこの載置プレ−ト5の内面に適宜のパタ−ンで
取付けた補強リブである。
【0013】上記載置プレ−ト5のラック部材4に対向
した側面には、断面形状がほぼ逆L字状をなすブラケッ
ト6が設けられ、該ブラケット6にギア−ドモ−タ7が
マウントされている。前記モ−タ7の出力軸には、前記
ラック4の歯に噛合するピニオン8が取付けられてお
り、該ピニオン8がモ−タ7により回転させられると、
この載置プレ−ト5が直線スライドガイド機構2,3に
支持されていることにより、軌条部材2a,3aに沿って進
退自在である。なお5bは、スライダ部材2b,3bの上面と
載置ベ−ス5の裏面の間にかませた取付スペ−スであ
る。
【0014】9は上記載置プレ−ト5の裏面において、
前方(図1,図2の左側)に、当該プレ−ト5の進退方
向に向けて設けた補助ロ−ラで、該ロ−ラ9は、その
左,右が軸受9aに回転自在に支持されており、以上のベ
−スプレ−ト1から補助ロ−ラ9までの構成によって、
ユニット化された本発明ATM移動装置の一例を構成す
る。なお、ロ−ラ9が設けられた部分に対応するベ−ス
プレ−ト1は、その部分を凹状に切欠1aしてロ−ラ9の
走行時の段差が形成されないようにしている。
【0015】ここで、補助ロ−ラ9は、図示した例のよ
うなロ−ラ状のもの以外に、一般的な固定キャスタ等を
用いた転輪であってもよい。また、補助ロ−ラ9やこれ
に代わる転輪は、本発明装置においては必らず必要なも
のではない。これは上記の直線スライドガイド機構2,
3におけるスライダ部材2b,3bが、軌条部材2a,3aに対
して軌条方向にのみ自由度が与えられ、軌条部材2a,3a
に直交する方向、つまり、軌条の上下方向や左右方向に
対しては、脱去不能に形成されているので、スライダ部
材2b,3bにATM本体が偏荷重として載架されても、ス
ライダ部材2b,3bの走行に問題はないからである。な
お、図4において、CBはベ−スプレ−ト1とモ−タ7
等の間に架設されるケ−ブル類の支持コンベアである。
【0016】上記のように構成された本発明移動装置
は、前,後2組のスライダ部材2b,3bをATM載置プレ
−ト5の後半側(図1の右半側)に位置付けて、当該プ
レ−ト5を前記2組のスライダ部材2b,3bの上に載置固
定し、この載置プレ−ト5の上に、当該プレ−ト5の平
面形状と略同形状の平面投影形状を有するATM本体10
を載置固定することにより、そのATM本体10は、ベ−
スプレ−ト1の上で前後移動可能な状態に載架されるこ
ととなる。なお、図1の例では、ベ−スプレ−ト1上の
ラック4,ブラケット6,モ−タ7の部分は載置プレ−
ト5の外側にはみ出しているが、このはみ出し部分は、
ATMの設置の際、図7に例示するようにボックス状を
なすサ−ビススタンドBSなどによってカバ−する。
【0017】而して、本発明移動装置を使用してATM
本体10を移動可能に設置するには、図5に例示するよう
に、壁面Wから一例として、約500〜600mm離して本発明
移動装置のユニットを床F上に設置し、該ユニットの載
置プレ−ト5の上にATM本体10を載架固定することに
より、移動可能なATM本体10の設置が終わる。従っ
て、ATM本体10の設置はきわめて簡易な設置作業で終
了する。なお、図5〜図7に例示したATM本体10は、
本体後面を開閉可能な扉仕様とした防護壁11aと、側面
防護壁11bで被覆したものを設置している。尚、図7に
おいてPLは、設置したATM本体10と壁面Wの間に配
置したパネルである。
【0018】このようにして、壁面Wに沿って500〜600
mmの空間を形成して列設された複数台のATM本体10に
対し、各種のメインテナンスの必要が生じたときは、該
当するATM本体10が載置された本発明移動装置におけ
るモ−タ7を、ここでは一例として正転起動させること
により、ATM本体10を手前側に移動させる。
【0019】即ち、モ−タ7が正転起動されると、その
出力軸のピニオン8がラック部材4の歯4aの上を転動す
ること、並びに、ATM本体10を載置した載置プレ−ト
5がスライダ部材2b,3bによって軌条部材2a,3aの上に
スライド自在に支持されていることによって、図4の手
前側(下側)に走行する。この走行終端は、例えばラッ
ク部材2a,3aの手前端側やその近くに設けたリミットス
イッチや近接センサ等による検出センサによって、例え
ばピニオン8やこれに代わるものの有無を検出するよう
にしておき、その検出信号によって前記モ−タの減速,
停止の制御を行うことにより、自動的に停止させる。図
4の例では前記リミットスイッチLS1,LS2は、ブラケッ
ト6に取付けてある。
【0020】ATM本体10がベ−スプレ−ト1の前方側
へ約500〜600mm程度移動して停止すると、当該ATM本
体10とその後方の壁面Wの間には、1000〜1200mm程度の
前後幅を持つ空間Sが形成されるので、扉仕様の防護壁
11aを開けてATM本体10に必要なメインテナンス等を
広い空間Sにおいて実行することができる。メインテナ
ンス等が終了すれば、前記防護壁11aを閉じ、モ−タ7
を逆転起動させてATM本体10を後退移動させて元位置
に復帰させる。ATM本体10の後退終端での停止方法
は、進出移動終端における自動停止と同様の手法により
行えばよい。
【0021】
【発明の効果】本発明は以上の通りであって、ATM本
体の移動装置を床に接地されるベ−スプレ−トとATM
本体を載せる載置プレ−トとを、両者の間に標準化され
て市販もされている直線スライドガイド機構を介在させ
て前記載置プレ−トをベ−スプレ−ト上で移動可能にし
た構造としたから、構造が簡潔であり、移動装置を単独
でユニット化し易いという利点がある。
【0022】また、上記ベ−スプレ−トと載置プレ−ト
との相対移動の駆動機構に、ATM本体による縦荷重を
かけない配置態様をとるラックピニオン機構を使用した
ので、移動駆動機構をコンパクトに形成することがで
き、前記ユニット化を進める上で有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ユニット化した本発明装置の一例を一部切截し
た平面図。
【図2】図1の正面図。
【図3】図1の右側面図。
【図4】図1〜図3の本発明装置の構成を分解して示す
斜視図。
【図5】本発明装置を適用したATMの設置状態例を示
す平面図。
【図6】ATMを手前側に移動させた例の平面図。
【図7】本発明装置を使用したATM本体の設置例の斜
視図。
【符号の説明】
1 ベ−スプレ−ト 2,3 直線スライドガイド機構 2a,3a 軌条部材 2b,3b スライダ部材 4 ラック部材 5 載置プレ−ト 6 ブラケット 7 モ−タ 8 ピニオン 9 補助ロ−ラ 10 ATM本体 11a,11b 防護壁 W 壁面 F 床 S 空間 BS ボックス状スタンド

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ATM本体を設置したい床上に、軌条部
    材と該軌条部材に跨装されたスライダ部材とから成る直
    線スライドガイド機構を設置すると共に、前記軌条部材
    と平行にラック部材を敷設する一方、前記スライドガイ
    ド機構におけるスライダ部材の上にATM本体を載架支
    持させると共に、該ATM本体に前記ラック部材に噛合
    し、かつ、モ−タ等の動力により回転させられるピニオ
    ン部材を設けて成ることを特徴とする現金自動支払機の
    移動装置。
  2. 【請求項2】 直線スライドガイド機構は、床上に配置
    されるベ−スプレ−ト上に設ける一方、該スライドガイ
    ド機構におけるスライダ部材の上には、ATM本体を載
    置する載置プレ−トを架設した請求項1の現金自動支払
    機の移動装置。
  3. 【請求項3】 直線スライドガイド機構とラック部材が
    取付けられたベ−スプレ−トと、モ−タとピニオンを具
    備し、かつ、ATM本体が載置される載置ベ−スとは、
    両プレ−トを組合せてユニット化し、ATM設置場所に
    おいて当該ユニットを設置して、ATM本体を前記載置
    ベ−ス上に取付けるようにした請求項1又は2の現金自
    動支払機の移動装置。
  4. 【請求項4】 ラック部材は直線スライドガイド機構の
    軌条部材の内側又は外側に敷設した請求項1〜3のいず
    れかの現金自動支払機の移動装置。
  5. 【請求項5】 ATM本体の移動進出側の先端側底部に
    は補助ロ−ラ部材を設けた請求項1〜4のいずれかの現
    金自動支払機の移動装置。
  6. 【請求項6】 ATM本体は外側に防盗性壁面を装設し
    て、直線スライドガイド機構のスライダ部材又は載置プ
    レ−トの上に載架した請求項1〜5のいずれかの現金自
    動支払機の移動装置。
  7. 【請求項7】 載置プレ−トに載せられたATM本体の
    平面投影外形からはみ出した移動装置の構成部材は、ボ
    ックススタンド状をなすように形成したサ−ビススタン
    ドや屑箱などの筺体によってカバ−した請求項1〜6の
    いずれかの現金自動支払機の移動装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003317132A (ja) * 2002-04-19 2003-11-07 Itoki Crebio Corp Atmのメンテナンス装置
JP2004213381A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Itoki Crebio Corp Atmの手動式メンテナンス装置
US8186285B2 (en) 2007-02-22 2012-05-29 The Fitts Company, Inc. Slider assembly for ATM
CN107862794A (zh) * 2017-11-28 2018-03-30 上海量科电子科技有限公司 能够自动补货的自助售货机及实施方法
CN108062835A (zh) * 2018-02-01 2018-05-22 河南银融安防设备有限公司 一种自动取款设备
JP2022111403A (ja) * 2021-01-20 2022-08-01 富士通フロンテック株式会社 自動取引装置および取付構造

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