JP3368761B2 - 収納庫付き建物 - Google Patents

収納庫付き建物

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JP3368761B2
JP3368761B2 JP22192596A JP22192596A JP3368761B2 JP 3368761 B2 JP3368761 B2 JP 3368761B2 JP 22192596 A JP22192596 A JP 22192596A JP 22192596 A JP22192596 A JP 22192596A JP 3368761 B2 JP3368761 B2 JP 3368761B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば高層住宅
やオフィスなどの建物において、その一階床下、二階床
下(一階天井裏)などのデッドスペースを利用して収納
庫を配設した収納庫付き建物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の構成としては、たとえば
特開平7−127238号公報に見られる建物内収納庫が提供
されている。この従来構成は、高層住宅(建物)が、階
層を形成するスラブ(床)や室区画の側壁などからな
り、さらに梁部がスラブに対して上方に突出して形成さ
れている。そして梁部の上面を介して複数の根太材(ビ
ーム)が渡され、これら根太材上に床板が配設されるこ
とで、スラブと床板との間に収納スペースが形成されて
いる。
【0003】ここで根太材は、複数本が平行して配設さ
れ、そして配設長さが長いときには、すなわち室面積が
広いときには、根太材が大引ビームとされて、平行した
大引ビーム間に複数本のサブビームが、たとえば一端を
差し込んだのち他端を落とし込むことで組み立てられて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来構成によ
ると、サブビームの組み立ては、傾斜させて差し込むこ
とから容易に行えず、またサブビームの一端が差し込み
のために欠如形成されていることから、その欠如部分と
床板との間に大きな隙間が生じて、床板の配設支持が好
適に行われず、さらに隙間により騒音が発生する恐れも
ある。さらにサブビームの両端は異なる形状であり、そ
の製作は容易に行えずかつ精度も低下する。
【0005】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、サブビームの組み立てを容易に行えるとともに、サ
ブビームの製作を容易にかつ精度よく行え、しかも、サ
ブビームと床板との間の隙間を小さくし得る収納庫付き
建物を提供することを目的としたものである。
【0006】また請求項2記載の発明は、サブビームと
床板との間の隙間を殆ど無くし得る収納庫付き建物を提
供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明の請求項1記載の収納庫付き建物は、建
物の床の上方に、複数の大引ビームやサブビームを介し
て床板が配設されて、これら床と床板との間に収納スペ
ースが形成された収納庫付き建物であって、大引ビーム
は、天板部と一対の側板部と底板部とにより矩形筒状体
に形成され、そして天板部から側板部に亘っての両コー
ナ部には、それぞれ落とし込み用スリットが長さ方向の
複数箇所に形成され、サブビームは、天板部と一対の側
板部とにより門形状に形成され、そして長さ方向の両端
には、側板部の一部を欠如することで下方への係止片が
形成され、この係止片を前記落とし込み用スリットに上
方から落とし込むとともに、その天板部の両端を大引ビ
ームの天板部に載置することで、平行した大引ビーム間
にサブビームが配設されることを特徴としたものであ
る。
【0008】したがって請求項1の発明によると、サブ
ビームの配設は、平行した大引ビーム間にサブビームを
下降させることで行える。そして大引ビームの天板部上
にサブビームの天板部の両端が位置することで、大引ビ
ームの天板部と床板との間の隙間を小さくし得る。
【0009】また本発明の請求項2記載の収納庫付き建
物は、上記した請求項1記載の構成において、大引ビー
ムの天板部上には、大引ビーム間に配設されたサブビー
ムにおける天板部端面間の隙間を埋めるスペーサが配設
されていることを特徴としたものである。
【0010】したがって請求項2の発明によると、スペ
ーサにより、床板と大引ビームならびにサブビームとの
間の隙間を、皆無にまたは極めて小さくし得る。そして
本発明の請求項3記載の収納庫付き建物は、上記した請
求項2記載の構成において、スペーサがゴムからなるこ
とを特徴としたものである。
【0011】したがって請求項3の発明によると、スペ
ーサを安価に提供し得るとともに、隙間に対して効果的
に配設し得る。さらに本発明の請求項4記載の収納庫付
き建物は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載の構
成において、ビーム上にゴム板が配設され、このゴム板
上に床板が配設されていることを特徴としたものであ
る。
【0012】したがって請求項4の発明によると、人が
飛跳ねるなどして床板上に生じた衝撃を、ゴム板によっ
て吸収し得る。しかも本発明の請求項5記載の収納庫付
き建物は、上記した請求項1〜4のいずれかに記載の構
成において、床板は、表面層と中間ゴム層と裏面層から
なり、裏面層の継ぎ目がビーム上に位置されていること
を特徴としたものである。
【0013】したがって請求項5の発明によると、床板
の表面層に生じた衝撃を中間ゴム層によって吸収し得る
とともに、裏面層の継ぎ目の部分をビームにより好適に
支持し得る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
に基づいて説明する。図2、図3において、高層住宅
(建物の一例)1は、階層を形成する床2や室区画の側
壁3などからなり、床2と側壁3とからなるコーナ部や
中間部などには、床2に対して上方に突出した梁部(逆
梁)4が形成されている。そして床2の上方には、ビー
ム支え装置40Aを介して複数の大引ビーム(根太材)10
が平行して渡されるとともに、隣接した大引ビーム10間
は複数のサブビーム20により連結されている。さらに、
これら大引ビーム10やサブビーム20や梁部4の上面間に
亘って床板30が配設され、以て床2と床板30との間に梁
部4の高さに相当する収納スペース5が形成されてい
る。
【0015】前記大引ビーム10は図1、図6に示すよう
に、天板部11と一対の側板部12と底板部13とを有する状
態で、矩形筒状体に折り曲げ形成されている。この折り
曲げにより生じた一対の縁間の連結部14が天板部11の中
央部分に位置されるとともに、この天板部11の上面は扁
平な受け面15に形成されている。そして天板部11から側
板部12に亘っての両コーナ部には、それぞれサブビーム
20が係合自在な落とし込み用スリット16が、長さ方向の
複数箇所に形成されている。さらに一対の側板部12に
は、互いに連通状態となる横方向の貫通孔17が、長さ方
向の複数箇所に形成されている。
【0016】前記サブビーム20は、天板部21と、一対の
側板部22と、短幅で一対の底板部23とにより門形状に形
成されている。そして長さ方向の両端には、側板部22と
底板部23の一部を欠如することで、側板部22の端残存部
により下方へのフック状の係止片24が形成されるととも
に、天板部21の端残存部により水平状の載置片25が形成
される。したがって、両端の係止片24を落とし込み用ス
リット16に上方から落とし込むとともに、載置片25を大
引ビーム10の受け面15に載置することで、平行した大引
ビーム10間に、単数本または複数本のサブビーム20が配
設される。
【0017】前記大引ビーム10の天板部11上には、大引
ビーム10間に配設されたサブビーム20における係止片24
間(天板部端面間)の隙間を埋めるスペーサ35が配設さ
れ、このスペーサ35はゴムにより形成され、大引ビーム
10の全長に亘って配設されている。前記サブビーム20の
上にはゴム板36が全長に亘って配設され、これらスペー
サ35やゴム板36上に前記床板30が配設される。この床板
30は、表面層(フローリング)31と中間ゴム層32と裏面
層(パーチクルボード)33とからなり、この裏面層33の
継ぎ目34がビーム10,20上に位置される。
【0018】前記ビーム支え装置40Aは、図3に示すよ
うに、床2上に載置されかつ必要に応じてアンカーボル
ト41により固定されるベース体42と、このベース体42の
中央部から立設されかつ中間の回転操作部43が操作され
ることで上下長さを調整自在なジャッキ44と、このジャ
ッキ44の上端に取り付けられた連結金具45などにより構
成され、この連結金具45は、前記大引ビーム10の端部に
形成された貫通孔17に作用される連結具(ボルト・ナッ
トなど)46を介して大引ビーム10に一体化される。
【0019】前記収納スペース5内で前記床板30の下方
には、前記大引ビーム10側に一体化されるレール体(ガ
イド体の一例)50が、大引ビーム10に沿って(真下に)
配設されている。このレール体50は図2〜図6に示すよ
うに、上位横板状部51と縦板状部52と下位横板状部53と
により断面I字状に形成されている。そして上位横板状
部51には、上面開放の上位蟻溝部54が二条(複数条)で
形成され、また下位横板状部53には、下面開放の下位蟻
溝部55が二条(複数条)で形成されている。
【0020】これによりレール体50は、縦板状部52の両
側に側外方で開放された輪体嵌合部56が形成され、そし
て下位横板状部53の上向き面により輪体支持面57が形成
される。なおレール体50は、たとえばアルミニウムの押
し出し成形などにより一体成形され、その際に空洞部が
適宜に形成される。
【0021】前記レール体50は、前記大引ビーム10から
の連結部材60によりその上部が連結されている。すなわ
ち連結部材60は、大引ビーム10の下面に当接自在な横板
部61と、この横板部61から上方へ切り越し状に形成され
た一対の縦板部62とにより型枠状に形成されている。そ
して一対の縦板部62は大引ビーム10の側面に密状に配置
され、その際に、適宜にスペーサ63が介在される。
【0022】前記縦板部62には、大引ビーム10の長さ方
向に沿った長孔64が形成され、この長孔64から貫通孔17
に亘って連結具(ボルト・ナットなど)65を作用させる
ことで、連結部材60は大引ビーム10に対して、長さ方向
に位置調整自在に連結される。また横板部61には貫通孔
66が形成され、この貫通孔66から前記上位蟻溝部54に亘
って連結具(ボルト・ナットなど)67を作用させること
で、連結部材60はレール体50の上部に連結される。これ
によりレール体50は、前記大引ビーム10からの連結部材
60によりその上部が連結される。
【0023】前記レール体50の下部は、ガイド体支え装
置40Bにより床2側で支えられている。すなわち、ガイ
ド体支え装置40Bは前記ビーム支え装置40Aと同様な構
成であって、図5に示すように、アンカーボルト41によ
り固定されるベース体42と、回転操作部43が操作される
ことで上下長さを調整自在なジャッキ44と、連結金具45
などにより構成される。そして連結金具45には貫通孔47
が形成され、この貫通孔47から前記下位蟻溝部55に亘っ
て連結具(ボルト・ナットなど)46を作用させること
で、ガイド体支え装置40Bはレール体50の下部に連結さ
れる。これによりレール体50の下部は、ガイド体支え装
置40Bにより床2側で支えられる。
【0024】前記レール体50に被ガイド体を介して吊り
下げ状に支持案内されて、一定経路A上で移動自在な収
納体70が設けられる。この収納体70は図2〜図6に示す
ように、底板部71と、この底板部71の左右側端にその下
部が連結具(ねじなど)74により連結された左右一対の
側板部72と、前記底板部71の前後端にその下部が連結具
74により連結されるとともに側板部72の前後端にその両
側部が連結具74により連結された前後一対の前後板部73
とにより、前後方向に長い長尺箱体に形成されている。
【0025】前記収納体70の側板部72の外面で複数箇所
には、被ガイド体の一例である輪体75が遊転自在に設け
られている。すなわち、側板部72の一定経路Aの方向の
二箇所(左右で合計四箇所)には、固定具76を介してブ
ラケット77が取り付けられ、これらブラケット77には、
横外方へ伸びる輪体軸78が一体化されている。そして輪
体75は、軸受を介して輪体軸78に外嵌されることで、収
納体70側に遊転自在に設けられる。ここで輪体75は、前
記レール体50の輪体嵌合部56に嵌合される外径に設定さ
れており、そして輪体支持面57に支持される。これによ
り収納体70は、レール体50に輪体75群を介して吊り下げ
状に支持案内されて、一定経路A上で移動自在となる。
【0026】前記収納体70の少なくとも一側でかつ一定
経路Aに沿った複数箇所から、それぞれ手動操作部79が
収納体70内に向けて横方向に連設されている。図2〜図
4に示すように、前記床板30には、少なくとも一部が前
記一定経路Aの一部に上方から対向する出し入れ口80が
設けられ、この出し入れ口80は矩形筒枠体81により形成
されている。この出し入れ口80は、蓋体82によって開閉
自在に構成され、その際に蓋体82は、一側縁が蝶番83を
介して矩形筒枠体81側に揺動自在に連結され、そして他
端側は、矩形筒枠体81側に設けられたストッパー体84に
当接自在に構成される。
【0027】以下に、上記した実施の形態における作用
を説明する。収納庫を配設するに、まず大引ビーム10や
サブビーム20の配設を行う。すなわち大引ビーム10は、
その長さ方向の両端や中間の適所をビーム支え装置40A
により支持することで、所定の位置に配設し得る。これ
は、ベース体42をアンカーボルト41により床2上に固定
させ、そして連結金具45を、大引ビーム10に形成した貫
通孔17に連結具46を作用させてこの大引ビーム10に一体
化させることで行える。その際に、回転操作部43を操作
してジャッキ44の上下長さを調整することで、大引ビー
ム10を所定のレベルに配設し得る。
【0028】このようにして大引ビーム10の配設を行っ
たのち、または大引ビーム10を配設しながら、平行した
大引ビーム10間にサブビーム20を配設させる。すなわ
ち、サブビーム20を下降して、その両端に形成した係止
片24を大引ビーム10の落とし込み用スリット16に上方か
ら落とし込むとともに、載置片25を大引ビーム10の受け
面15に載置することで、平行した大引ビーム10間に、単
数本または複数本のサブビーム20を配設し得る。
【0029】このようにサブビーム20の配設は、上方か
らの落とし込みのみにより行えることから、組み立て性
を向上し得、またサブビーム20の両端は同じ形状でよい
ことから、その製作は容易にかつ精度よく行える。そし
て大引ビーム10の受け面15に一対の載置片25を載置させ
ることで、大引ビーム10の受け面15上の隙間を小さくし
得る。
【0030】次いで、目的とする大引ビーム10の下方に
レール体50を配設する。すなわち、連結部材60に形成し
た長孔64から貫通孔17に亘って連結具65を作用させるこ
とで、連結部材60を大引ビーム10に連結し得、そして横
板部61に形成した貫通孔66から上位蟻溝部54に亘ってに
連結具67を作用させることで、連結部材60をレール体50
の上部に連結し得、以てレール体50を、大引ビーム10か
らの連結部材60によりその上部を連結させる。そしてレ
ール体50の下部を複数のガイド体支え装置40Bにより、
前述したビーム支え装置40Aと同様にして床2側で支え
る。
【0031】このようにしてレール体50の配設を行った
のち、一対のレール体50間に収納体70を組み込む。すな
わち収納体70を、複数の輪体75を、左右一対のレール体
50の輪体支持面57に支持案内させて組み込む。その際
に、収納体70を連結具74群により組立状としており、こ
れによると収納スペース5への搬入などを容易に行え
る。しかし収納体70は、溶接やリベットなどにより一部
または全部を固定化した状態で収納スペース5への搬入
などを行ってもよい。
【0032】このようにして収納体70を組み込む前後に
おいて、大引ビーム10やサブビーム20や梁部4の上面間
に亘って床板30を配設する。すなわち、まずゴム製のス
ペーサ35を、大引ビーム10の天板部11上で、大引ビーム
10間に配設されたサブビーム20における係止片24間に配
置し、係止片24間の隙間を埋める。次いで、サブビーム
20の上にゴム板36を配設したのち、これらスペーサ35や
ゴム板36上に床板30を配設させる。その際に、床板30を
形成する裏面層33の継ぎ目34をビーム10,20上に位置さ
せて、床板30の配設を行う。
【0033】上記のように構成された収納庫付き建物に
おいて、床板30上にある物品(被収納物)を床板30の下
に入庫(収納)させるに、まず蓋体82を開動して出し入
れ口80を開放させる。そして出し入れ口80を通して収納
体70側の手動操作部79を把持し、人力によって収納体70
を押し引き移動させて、目的とする空の場所を出し入れ
口80に対向させる。その際に収納体70の移動は、複数の
輪体75が、左右一対のレール体50の輪体支持面57に支持
案内されて転動することで、一定経路A上において安定
して行われる。
【0034】このようにして、空の場所を出し入れ口80
に対向させた状態で、物品を、出し入れ口80を通して空
の場所に下ろすことで、収納体70側に収納し得る。その
後に蓋体82を閉動して出し入れ口80を閉塞することで、
一連の入庫作業を終える。
【0035】なお上述とは逆の動作によって、収納体70
内に収納してある物品の中から、目的とする物品を床板
30上に取り出せ得、以て一連の出庫作業を行える。上記
のように構成されかつ操作される収納庫付き建物におい
て、床板30側の荷重は、スペーサ35やゴム板36を介して
大引ビーム10やサブビーム20で支持し得、さらに継ぎ目
34の部分も、ゴム板36やスペーサ35を介して大引ビーム
10やサブビーム20で支持し得る。したがって、床板30と
大引ビーム10ならびにサブビーム20との間の隙間を、皆
無にまたは小さくし得、以て床板30の配設支持を好適に
行えるとともに、隙間や継ぎ目34による騒音は殆ど発生
しないことになる。
【0036】また、人が飛跳ねるなどして床板30の表面
層31に生じた衝撃は、中間ゴム層32やゴム板36などによ
って吸収し得るとともに、衝撃による騒音の発生を減少
し得る。
【0037】そして、大引ビーム10に掛かる床板30側の
荷重を、レール体50ならびに複数のガイド体支え装置40
Bを介して床2側で支持し得、さらにレール体50に掛か
る収納体70側の荷重を、ガイド体支え装置40Bを介して
床2側で支持し得ることによって、床板30や収納体70側
の荷重を、レール体50やガイド体支え装置40Bを介して
安定して支持し得る。しかも、収納体70側の荷重が掛か
るレール体50を大引ビーム10に一体化することによっ
て、このレール体50の配設を正確にかつ安定して行え
る。
【0038】なお収納スペース5は、梁部4の高さに相
当することから、デッドスペースを利用して、各階の占
有高さを高くすることなく形成し得る。さらに、複数の
手動操作部79を横方向に連設して格納体70内に位置させ
ることで、収納体70の上縁を床板30側に十分に接近し
得、収納スペース5を高さ方向において十分に有効利用
し得る。
【0039】上記した実施の形態では、収納スペース5
内に収納体70が配設され、開放させた出し入れ口80を通
して手動操作部79を把持することにより、収納体70を人
力により押し引き移動させているが、これはモータなど
の駆動装置を使用して収納体70を移動させる形式であっ
てもよい。また収納スペース5内に収納体70を配設せ
ず、物品を床2上に直接にまたはコンテナなどを介して
収納させてもよい。
【0040】上記した実施の形態では、ゴムからなるス
ペーサ35を使用しているが、これはゴム以外の、合板や
樹脂などからなるスペーサ35であってもよく、またスペ
ーサ35を省略してもよい。
【0041】上記した実施の形態では、ビーム10,20上
にゴム板36が配設されているが、これはゴム板36を省略
して、ビーム10,20上に床板30が直接に配設される形式
であってもよい。
【0042】上記した実施の形態では、裏面層33の継ぎ
目34をビーム10,20上に位置させて床板30を配設してい
るが、これは継ぎ目34をビーム10,20上から外して床板
30を配設してもよい。
【0043】上記した実施の形態では、長尺箱状の収納
体70により長尺で大きい格納部が形成され、この収納部
を利用して長尺物品の収納を容易に行えるが、これは収
納体70内にコンテナが載置される形式であってもよい。
【0044】上記した実施の形態では、出し入れ口80に
蓋板82が設けられているが、この蓋板82がない形式であ
ってもよい。また蓋板82は、また上下方向に揺動自在な
形式のほか、片開きや観音開きによる開閉形式、引き戸
式(スライド式)、嵌め込み式などで開閉させる形式で
もよい。
【0045】上記した実施の形態では、被ガイド体とし
て輪体75が示されているが、この被ガイド体としてはガ
イド体に支持案内される摺動体形式であってもよい。上
記した実施の形態では、支え装置40A,40Bとしてジャ
ッキ形式を示しているが、これは長さ調節を行わない支
柱形式であってもよい。また大引ビーム10の端部がビー
ム支え装置40Aで支持されているが、これは大引ビーム
10が梁部4の上面で支持される形式や、側壁3や梁部4
に固定されたブラケットに大引ビーム10が支持される形
式などであってもよい。
【0046】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、サ
ブビームの配設は、平行した大引ビーム間にサブビーム
を下降させるだけで行うことができて、組み立て性を向
上でき、またサブビームの両端は同じ形状でよいことか
ら、その製作は容易にかつ精度よく行うことができる。
そして大引ビームの天板部上にサブビームの天板部の両
端が位置することで、大引ビームと床板との間の隙間を
小さくでき、隙間による騒音を減少できる。
【0047】また上記した本発明の請求項2によると、
スペーサにより、床板と大引ビームならびにサブビーム
との間の隙間を、皆無にまたは極めて小さくでき、以て
床板の配設支持を好適に行うことができるとともに、隙
間による騒音は殆ど発生しないことになる。
【0048】そして上記した本発明の請求項3による
と、スペーサを安価に提供できるとともに、隙間に対し
て効果的に配設できる。さらに上記した本発明の請求項
4によると、人が飛跳ねるなどして床板上に生じた衝撃
をゴム板によって吸収できて、衝撃による騒音の発生を
減少できる。
【0049】しかも上記した本発明の請求項5による
と、床板の表面層に生じた衝撃を中間ゴム層によって吸
収できて騒音の発生を減少できるとともに、裏面層の継
ぎ目の部分をビームにより好適に支持できて、この継ぎ
目による騒音の発生を減少できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示し、収納庫付き建物に
おけるビーム部分の一部切り欠き斜視図である。
【図2】同収納庫付き建物の一部切り欠き斜視図であ
る。
【図3】同収納庫付き建物の縦断側面図である。
【図4】同収納庫付き建物の一部切り欠き平面図であ
る。
【図5】同収納庫付き建物の要部の正面図である。
【図6】同収納庫付き建物の要部の縦断正面図である。
【符号の説明】
2 床 4 梁部 5 収納スペース 10 大引ビーム 11 天板部 12 側板部 13 底板部 15 受け面 16 落とし込み用スリット 20 サブビーム 21 天板部 22 側板部 24 係止片 25 載置片(天板部の両端) 30 床板 31 表面層 32 中間ゴム層 33 裏面層 34 継ぎ目 35 ゴムからなるスペーサ 36 ゴム板 40A ビーム支え装置 40B ガイド体支え装置 44 ジャッキ 50 レール体(ガイド体) 56 輪体嵌合部 60 連結部材 70 収納体 75 輪体(被ガイド体) 79 手動操作部 A 一定経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 15/00 E04F 15/00 101 E04F 19/08 103

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の床の上方に、複数の大引ビームや
    サブビームを介して床板が配設されて、これら床と床板
    との間に収納スペースが形成された収納庫付き建物であ
    って、大引ビームは、天板部と一対の側板部と底板部と
    により矩形筒状体に形成され、そして天板部から側板部
    に亘っての両コーナ部には、それぞれ落とし込み用スリ
    ットが長さ方向の複数箇所に形成され、サブビームは、
    天板部と一対の側板部とにより門形状に形成され、そし
    て長さ方向の両端には、側板部の一部を欠如することで
    下方への係止片が形成され、この係止片を前記落とし込
    み用スリットに上方から落とし込むとともに、その天板
    部の両端を大引ビームの天板部に載置することで、平行
    した大引ビーム間にサブビームが配設されることを特徴
    とする収納庫付き建物。
  2. 【請求項2】 大引ビームの天板部上には、大引ビーム
    間に配設されたサブビームにおける天板部端面間の隙間
    を埋めるスペーサが配設されていることを特徴とする請
    求項1記載の収納庫付き建物。
  3. 【請求項3】 スペーサがゴムからなることを特徴とす
    る請求項2記載の収納庫付き建物。
  4. 【請求項4】 ビーム上にゴム板が配設され、このゴム
    板上に床板が配設されていることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載の収納庫付き建物。
  5. 【請求項5】 床板は、表面層と中間ゴム層と裏面層か
    らなり、裏面層の継ぎ目がビーム上に位置されているこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の収納庫
    付き建物。
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