JPH09303678A - 支え装置 - Google Patents

支え装置

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JPH09303678A
JPH09303678A JP12286696A JP12286696A JPH09303678A JP H09303678 A JPH09303678 A JP H09303678A JP 12286696 A JP12286696 A JP 12286696A JP 12286696 A JP12286696 A JP 12286696A JP H09303678 A JPH09303678 A JP H09303678A
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JP
Japan
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floor
support device
integrated
erection member
floor plate
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Application number
JP12286696A
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English (en)
Inventor
Etsuo Taniguchi
悦雄 谷口
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Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床板などを支える支え装置は、地震などによ
り大きな振動が作用したとき吸収しきれなくなり、固定
維持ができなくなって倒れる場合がある。 【解決手段】 使用時における架設部材9側の荷重を、
多数の支え装置10などを介して床2側で支える。支え装
置10は、上端の連結体16を複数個の連結具18により架設
部材9に強く連結し、また下端のベース体11を床2上に
摺接自在に載置したことで、大きな振動がどの方向から
作用したとしても、ベース体11と床2との間での摺接に
より全て吸収でき、以て支え装置10は倒れる恐れもな
く、常に支え作用を維持する。架設部材9側の走行音
を、可撓性のベース体11により吸収して床2側への伝達
を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば床に対し
て上方に配設した床板などの架設部材を支えるために、
これら床と架設部材との間に設けられる支え装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の支え装置としては、たと
えば図8、図9に示される構成が提供されている。この
従来構成は、床50に対して上方に木製の梁材51が設けら
れ、この梁材51の所定箇所の下面に木材52が当て付けら
れるとともに、梁材51に対して上方から打ち込まれる釘
53などによって、梁材51に木材52が一体化されている。
また梁材51の上面側には床板54が配設される。そして床
50と木材52との間に、中間の回転操作部56を操作するこ
とで上下長さを調整自在なジャッキ形式の支え装置55が
配設されている。この支え装置55は樹脂製であって、そ
の下端は接着剤57により床50に固定され、また上端は木
材52の下面に当接されている。
【0003】この従来構成によると、上下長さを縮めた
支え装置55を木材52の下方に位置させ、そして支え装置
55の下端を接着剤57により床50に固定させたのち、支え
装置55の上下長さを伸ばして、その上端を木材52の下面
に当接させることで、梁材51などを介して床板54側の荷
重が支えられる。そして、たとえば振動が作用したと
き、支え装置55の下端と木材52との間での摺接により吸
収し得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
構成によると、地震などにより大きな振動が作用したと
き、支え装置55の上端と木材52との間での摺接では吸収
しきれなくなり、接着剤57の接着固定力による固定維持
ができなくなって、支え装置55が倒れる場合がある。ま
た床板54の走行音が支え装置55を介して床50に伝達さ
れ、騒音が生じるなどの問題がある。
【0005】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、簡単な構成でありながら、大きな振動が作用したと
きでも倒れることがなく、また床板走行音を伝達しない
支え装置を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の支え装置は、床
に対して上方に配設した架設部材の支え装置であって、
床上に載置される可撓性のベース体と、このベース体か
ら立設されかつ中間の回転操作部を操作することで上下
長さを調整自在なジャッキ体と、このジャッキ体の上端
に取り付けられかつ前記架設部材側に複数個の連結具を
介して一体化される連結体とにより構成されることを特
徴としたものである。
【0007】したがって請求項1の発明によると、架設
部材を配設するに、まず架設部材の所定箇所に複数個の
連結具を介して連結体を連結して、架設部材に支え装置
を一体化させる。このとき、支え装置のベース体を床上
に載置させる。このように架設部材を配設したのち、ま
たは配設中に、支え装置の回転操作体を回転操作してジ
ャッキ体の上下長さを調整し、以て架設部材の上下レベ
ルや傾斜を調整する。
【0008】使用時における架設部材側の荷重は、多数
の支え装置などを介して床側で支え得る。その際に支え
装置は、その上端の連結体を複数個の連結具により架設
部材に強く連結し、また下端のベース体を床上に摺接自
在に載置していることから、たとえば地震などにより大
きな振動がどの方向から作用したとしても、ベース体と
床との間での摺接により全て吸収し得、以て支え装置は
倒れる恐れもなく、常に支え作用を維持し得る。そして
架設部材側の走行音は、可撓性のベース体により吸収し
て床側への伝達を防止し得る。
【0009】また本発明の請求項2記載の支え装置は、
上記した請求項1記載の構成において、可撓性のベース
体がゴムにより形成されることを特徴としたものであ
る。したがって請求項2の発明によると、ゴムにより、
上下振動も迅速かつ確実に吸収し得る。
【0010】そして本発明の請求項3記載の支え装置
は、上記した請求項1記載の構成において、架設部材
は、複数本の大引ビームと、これら大引ビームの上面間
に配設された床板とからなり、前記大引ビームに連結体
が一体化されることを特徴としたものである。
【0011】したがって請求項3の発明によると、架設
部材を配設するに、まず大引ビームの所定箇所に連結体
を当接させた状態で、両者間を複数個の連結具により連
結する。次いで、それぞれ支え装置を一体化した複数本
の大引ビームを、ベース体を床上に載置しながら平行し
て配置させる。そして、回転操作体を回転操作して大引
ビームの上下レベルや傾斜を調整した後に、大引ビーム
群の上面間に亘って床板を配設させる。なお、架設部材
側の全ての配設を行ったのち、回転操作体を回転操作す
ることで、床板の上面に対する水平状の最終調整を行え
る。
【0012】さらに本発明の請求項4記載の支え装置
は、上記した請求項1記載の構成において、架設部材
は、複数本の大引ビームと、これら大引ビームの上面間
に配設された床板とからなり、この床板と床との間に収
納スペースを形成し、前記大引ビームに連結体が一体化
されることを特徴としたものである。
【0013】したがって請求項4の発明によると、支え
装置におけるジャッキ体の上下長さの調整操作は、収納
スペース内から容易に行える。また収納スペースに対し
て物品の出し入れを行え、その際に収納スペースは、デ
ッドスペースを利用して形成し得る。
【0014】しかも本発明の請求項5記載の支え装置
は、上記した請求項4記載の構成において、収納スペー
スには、架設部材側からの吊り部材により支持されるガ
イド体が配設されるとともに、このガイド体に吊り下げ
状に支持案内されて一定経路上で移動自在な収納体が設
けられ、前記吊り部材に連結体が一体化されることを特
徴としたものである。
【0015】したがって請求項5の発明によると、収納
体を移動させて、たとえば出し入れ口に対向させること
で、物品を収納体側に収納し得、また収納体内から目的
とする物品を床板上に取り出せ得る。そして、収納体側
の荷重が掛かるガイド体を、吊り部材を介して大引ビー
ム側で吊り支持するとともに、この吊り部材を、支え装
置を介して床側で支持することによって、ガイド体の配
設を正確にかつ安定して行える。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第一の実施の形
態を図1〜図4に基づいて説明する。図3、図4におい
て、高層住宅(建物の一例)1は、階層を形成する床2
や室区画の側壁3などからなり、床2と側壁3とからな
るコーナ部や中間部などには、床2に対して上方に突出
した梁部(逆梁)4が形成されている。そして床2の上
方には、複数の大引ビーム(根太材)5が平行して渡さ
れるとともに、隣接した大引ビーム5間は複数のサブビ
ーム6により連結されている。前記大引ビーム5は断面
矩形の筒状に形成され、その長さ方向の複数箇所(所定
箇所)で両側板部分には、横方向の貫通孔7が形成され
ている。
【0017】そして、大引ビーム5とサブビーム6や梁
部4の上面間に亘って床板8が配設され、以て床2と床
板8との間に梁部4の高さに相当する収納スペースSが
形成されている。これら大引ビーム5やサブビーム6や
床板8によって、床2に対して上方に配設された架設部
材9の一例が構成され、この架設部材9は複数の支え装
置(鉄製の束)10を介して床2側に支えられる。
【0018】すなわち支え装置10は図1、図2に示すよ
うに、床2上に載置される断面凹状の防振用ゴムからな
るベース体(可撓性のベース体の一例)11と、このベー
ス体11から立設されかつ中間の回転操作部15を操作する
ことで上下長さを調整自在なジャッキ体12と、このジャ
ッキ体12の上端に取り付けられかつ前記大引ビーム(架
設部材側)5に一体化される連結体16などにより構成さ
れている。
【0019】前記ジャッキ体12は、ロッド状の下位支え
部13ならびに上位支え部14と、これら支え部13,14の相
対向端部に逆方向に形成されたねじ13A,14Aが螺合さ
れるナット状の前記回転操作部15とによりターンバック
ル状に構成されている。そして、下位支え部13の下端に
一体化された円板部材13Bが、前記ベース体11の凹部11
A内に上方から嵌合されている。
【0020】前記連結体16は、前記大引ビーム5の下面
に当接自在な底板部16Aと、大引ビーム5の一側面に当
接自在な側板部16Bと、大引ビーム5の他側面に係止自
在な短寸の立ち上がり板部16Cとにより、断面がほぼL
字形の型枠状に形成されている。前記側板部16Bには一
対(複数)の貫通孔17が形成され、これら貫通孔17は前
記大引ビーム5の一対の貫通孔7に同時に連通自在に構
成されている。そして前記底板部16Aの下面に対して、
前記上位支え部14の上端が溶接などにより一体化されて
いる。
【0021】前記大引ビーム5の貫通孔7に連結体16の
貫通孔17を連通させた状態で、ボルトナット(連結具の
一例)18が締め付け作用され、以て連結体16は、一対
(複数個)のボルトナット18を介して大引ビーム(架設
部材側)5に一体化される。
【0022】なお前記床板8の適所には、図3、図4に
示すように出し入れ口20が設けられ、この出し入れ口20
は矩形筒枠体21により形成されている。この出し入れ口
20は、蓋体22によって開閉自在に構成され、その際に蓋
体22は、一側縁が蝶番23を介して矩形筒枠体21側に揺動
自在に連結され、そして他端側は矩形筒枠体21側に設け
られたストッパー体24に当接自在に構成される。
【0023】以下に、上記した第一の実施の形態におけ
る作用を説明する。架設部材9を配設するに、まず大引
ビーム5の所定箇所に支え装置10が一体化される。これ
は、連結体16の底板部16Aを大引ビーム5の下面に当接
させ、連結体16の側板部16Bを大引ビーム5の一側面に
当接させ、連結体16の立ち上がり板部16Cを大引ビーム
5の他側面に係止させた状態で、連通された二組の貫通
孔7,17間にそれぞれボルトナット18を締め付け作用さ
せることで行われる。
【0024】次いで、それぞれ支え装置10が一体化され
た複数本の大引ビーム5が、支え装置10のベース体11を
床2上に載置させながら平行して渡される。その際に、
隣接した大引ビーム5間がサブビーム6の嵌め込みなど
で連結されることで、組み立て時は、大引ビーム5や支
え装置10が倒れることなく容易に行える。
【0025】このようにして全ての大引ビーム5を配設
したのち、または大引ビーム5の配設中に、支え装置10
の回転操作体15を回転操作することでジャッキ体12の上
下長さが調整され、以て大引ビーム5の上下レベルや傾
斜が調整される。その後に、大引ビーム5群やサブビー
ム6群や梁部4の上面間に亘って床板8が配設され、以
て床2と床板8との間に、梁部4の高さに相当する収納
スペースSが形成される。
【0026】なお、大引ビーム5や床板8など、すなわ
ち架設部材9側の全ての配設を行ったのち、支え装置10
のジャッキ体12の上下長さを調整することで、床板8の
上面に対する水平状の最終調整を行え、その際に支え装
置10の操作は、開放した出し入れ口20から収納スペース
S内に入ることで容易に行える。
【0027】上記のように組み立てたのちで、使用時に
おける大引ビーム5や床板8など架設部材9側の荷重
は、多数の支え装置10などを介して床2側に支えられ
る。その際に支え装置10は、その上端の連結体16が一対
のボルトナット18により大引ビーム5に強く連結され、
また下端のベース体11が床2上に摺接自在に載置されて
いることから、たとえば地震などにより大きな振動がど
の方向から作用したとしても、ベース体11と床2との間
での摺接により全て吸収し得ることになり、以て支え装
置10は倒れる恐れもなく、常に支え作用は維持される。
【0028】さらに防振用ゴム(可撓性)からなるベー
ス体11により、上下振動も迅速かつ確実に吸収し得ると
ともに、床板8側の走行音も吸収して、床2側への伝達
を防止し得、騒音の発生を防止し得る。
【0029】なお、蓋体22を開閉動させることで、出し
入れ口20を通して、収納スペースSに対し物品の出し入
れを行える。その際に収納スペースSは、梁部4の高さ
に相当することから、デッドスペースを利用して、各階
の占有高さを高くすることなく形成し得る。
【0030】以下に、本発明の第二の実施の形態を図5
に基づいて説明する。たとえば体育館25の二重床を形成
するのに支え装置10を使用している。すなわち、体育館
25は、コンクリートなどからなる床2の上に建物26が構
築され、さらに建物26内には、大引ビーム5やサブビー
ム6などを介して床板8が配設され、そして複数の大引
ビーム5が、それぞれ複数の支え装置10を介して床2側
に支えられる。
【0031】以下に、本発明の第三の実施の形態を図
6、図7に基づいて説明する。前述した第一の実施の形
態に加えて、収納スペースS内に収納体35などが設けら
れている。すなわち、収納スペースSには、架設部材9
側からの吊り部材30により支持されるガイド体33が配設
されるとともに、このガイド体33に吊り下げ状に支持案
内されて一定経路R上で移動自在な収納体35が設けられ
ている。
【0032】前記吊り部材30は、大引ビーム5の一側面
から下面の形状に沿って密に当てがわれるように形成さ
れた当接部30Aと、この当接部30Aの下端から連なる垂
下部30Bと、この垂下部30Bの両側縁から直角状に連設
された連結部30Cと、前記垂下部30Bの下端に連なる断
面U字形の受け部30Dなどにより型枠状に形成されてい
る。
【0033】前記当接部30Aには、大引ビーム5の長さ
方向に沿った長孔31が形成され、この長孔31を前記大引
ビーム5の貫通孔7に連通させた状態でボルトナット
(連結具)32を作用させることで、吊り部材30は大引ビ
ーム5に対して、長さ方向に位置調整自在に連結され
る。前記受け部30Dは垂下部30Bの幅に対して長く、こ
の垂下部30Bから両方に突出するように形成され、その
突出部の上面により受け面が形成されている。
【0034】前記ガイド体33は矩形の型レール状であっ
て、前記受け面上に載置されたのち前記連結部30Cにボ
ルトナット(連結具)34を介して連結される。そしてガ
イド体33には、上向きのレール部33Aが設けられる。前
記収納体35は長尺箱体からなり、その側板部の外面複数
箇所にブラケット36を介して被ガイド体である輪体37が
設けられるとともに、一側には一定経路Rに沿った手動
操作部38が、格納部39内の上部に位置するように横方向
に連設されている。前記輪体37は、前記ガイド体33のレ
ール部33Aに支持案内される。
【0035】前記吊り部材30は、支え装置40を介して床
2側で支持されている。すなわち支え装置40は、前記支
え装置10と同様であって、凹部41Aが形成された防振用
ゴムからなるベース体41と、下位支え部43と上位支え部
44との相対向端部に形成されたねじ43A,44Aに回転操
作部45が螺合されたジャッキ体42と、下位支え部43の下
端に一体化された円板部材43Bなどから構成されてい
る。そして上位支え部44の上端にはプレート状の連結体
46が一体化され、この連結体46は前記受け部30Dの下面
中央部に、一対(複数個の)のボルトナット(連結具)
47を介して一体化されている。なお、大引ビーム5の別
の箇所は、複数の支え装置10により床2側に支えられて
いる。
【0036】この第三の実施の形態によると、蓋体22を
開動して出し入れ口20を開放させ、出し入れ口20を通し
て収納体35側の手動操作部38を把持し、人力によって収
納体35を押し引き移動させて、格納部39の目的とする箇
所を出し入れ口20に対向させる。そして物品を、出し入
れ口20を通して格納部39内へ下ろすことで収納体35側に
収納し得、また収納体35の格納部39内に収納してある物
品の中から、目的とする物品を床板8上に取り出せ得
る。
【0037】前述のような操作を行う際に、収納体35側
の荷重が掛かるガイド体33を、吊り部材30を介して大引
ビーム5側で吊り支持するとともに、この吊り部材30
を、支え装置40を介して床2側で支持することによっ
て、ガイド体33の配設を正確にかつ安定して行える。
【0038】上記した各実施の形態では、架設部材9と
して大引ビーム5や床板8が示されているが、これは架
設作業場を支え装置10により支える形式などであっても
よい。
【0039】上記した各実施の形態では、可撓性のベー
ス体11,41として防振用ゴムが示されているが、これは
軟質樹脂体などであってもよい。上記した各実施の形態
では、連結具としてボルトナット18,47が示されている
が、これはリベットなどであってもよい。
【0040】上記した第一、第三の実施の形態では、床
2と床板8との間に梁部4の高さに相当する収納スペー
スSが形成されているが、これは、たとえば第二の実施
の形態のように逆梁でない建物で、床板8の全てが大引
ビーム5上に配設され、そして収納スペースSが形成さ
れない構成であってもよい。
【0041】上記した第三の実施の形態では、収納スペ
ースS内に収納体35などが配設されているが、これは収
納スペースSのみで、収納体35などが配設されない形式
であってもよい。
【0042】上述した第三の実施の形態においては、中
間の吊り部材30がその両側でガイド体33の支持を行うこ
とで、収納体35どうしを近接して配設し得、そして吊り
部材30を、支え装置40を介して床2側で支持すること
で、これら吊り部材30や支え装置40により、床支持材と
レール支持材とを兼用し得る。しかし、中間の吊り部材
30が片側のみでガイド体33の支持を行ってもよく、この
場合、支え装置40を省略し得、また架設部材9の支持は
支え装置10群のみで行われる。
【0043】上記した第三の実施の形態では、収納体35
の一側に手動操作部38が設けられているが、これは両側
ともに手動操作部38が設けられた形式であってもよく、
また手動操作部38を全く設けない形式であってもよい。
【0044】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、使
用時における架設部材側の荷重は、多数の支え装置など
を介して床側で支えることができる。その際に支え装置
は、その上端の連結体を複数個の連結具により大引ビー
ムに強く連結し、また下端のベース体を床上に摺接自在
に載置した簡単な構成でありながら、たとえば地震など
により大きな振動がどの方向から作用したとしても、ベ
ース体と床との間での摺接により全て吸収でき、以て支
え装置は倒れる恐れもなく、常に支え作用を維持でき
る。そして架設部材側の走行音を、可撓性のベース体に
より吸収して床側への伝達を防止でき、騒音の発生を防
止できる。
【0045】また上記した本発明の請求項2によると、
ゴムにより、上下振動も迅速かつ確実に吸収できる。そ
して上記した本発明の請求項3によると、大引ビームの
所定箇所に連結体を複数個の連結具により連結すること
で、それぞれ支え装置を一体化した大引ビームを形成で
き、この大引ビームの複数本を、ベース体を床上に載置
しながら平行して配置するとともに、回転操作体を回転
操作して大引ビームの上下レベルや傾斜を調整した後
に、大引ビーム群の上面間に亘って床板を配設すること
で、架設部材の配設を行うことができる。
【0046】さらに上記した本発明の請求項4による
と、支え装置におけるジャッキ体の上下長さの調整操作
を収納スペース内から容易に行うことができるととも
に、収納スペースに対して物品の出し入れを行うことが
でき、その際に収納スペースは、デッドスペースを利用
して形成できる。
【0047】しかも上記した本発明の請求項5による
と、収納体を移動させて目的とする部分をたとえば出し
入れ口に対向させることで、床板上と収納体内との間で
物品(被収納物)の出し入れを行うことができる。その
際に収納体の移動は、被ガイド体がガイド体に吊り下げ
状で支持案内されて行うことができ、以て物品の落下な
どを防止できるとともに、重量が大の物品でも容易に安
定して取り扱うことができる。そして収納体側の荷重が
掛かるガイド体を、吊り部材を介して大引ビーム側で吊
り支持し、かつ吊り部材を、支え装置を介して床側で支
え支持することで、このガイド体の配設を正確にかつ安
定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示し、支え装置の
一部切り欠き側面図である。
【図2】同支え装置の一部切り欠き正面図である。
【図3】同支え装置を使用した建物の一部切り欠き斜視
図である。
【図4】同支え装置を使用した建物の縦断正面図であ
る。
【図5】本発明の第二の実施の形態を示し、支え装置を
使用した体育館の縦断正面図である。
【図6】本発明の第三の実施の形態を示し、支え装置を
使用した収納庫付き建物の一部切り欠き斜視図である。
【図7】同支え装置を使用した収納庫付き建物の要部の
縦断正面図である。
【図8】従来例を示し、支え装置の側面図である。
【図9】同支え装置の正面図である。
【符号の説明】
1 高層住宅(建物) 2 床 4 梁部 5 大引ビーム 7 貫通孔 8 床板 9 架設部材 10 支え装置 11 ベース体 11A 凹部 12 ジャッキ体 13 下位支え部 14 上位支え部 15 回転操作体 16 連結体 17 貫通孔 18 ボルトナット(連結具) 20 出し入れ口 22 蓋体 25 体育館 26 建物 30 吊り部材 31 長孔 32 ボルトナット 33 ガイド体 33A レール部 35 収納体 37 輪体(被ガイド体) 40 支え装置 41 ベース体 41A 凹部 42 ジャッキ体 43 下位支え部 44 上位支え体 45 回転操作体 46 連結体 47 ボルトナット(連結具) S 収納スペース R 一定経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B66F 3/08 B66F 3/08 G C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床に対して上方に配設した架設部材の支
    え装置であって、床上に載置される可撓性のベース体
    と、このベース体から立設されかつ中間の回転操作部を
    操作することで上下長さを調整自在なジャッキ体と、こ
    のジャッキ体の上端に取り付けられかつ前記架設部材側
    に複数個の連結具を介して一体化される連結体とにより
    構成されることを特徴とする支え装置。
  2. 【請求項2】 可撓性のベース体がゴムにより形成され
    ることを特徴とする請求項1記載の支え装置。
  3. 【請求項3】 架設部材は、複数本の大引ビームと、こ
    れら大引ビームの上面間に配設された床板とからなり、
    前記大引ビームに連結体が一体化されることを特徴とす
    る請求項1記載の支え装置。
  4. 【請求項4】 架設部材は、複数本の大引ビームと、こ
    れら大引ビームの上面間に配設された床板とからなり、
    この床板と床との間に収納スペースを形成し、前記大引
    ビームに連結体が一体化されることを特徴とする請求項
    1記載の支え装置。
  5. 【請求項5】 収納スペースには、架設部材側からの吊
    り部材により支持されるガイド体が配設されるととも
    に、このガイド体に吊り下げ状に支持案内されて一定経
    路上で移動自在な収納体が設けられ、前記吊り部材に連
    結体が一体化されることを特徴とする請求項4記載の支
    え装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008196120A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 Sanyo Industries Ltd 床構造

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JP2008196120A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 Sanyo Industries Ltd 床構造

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