JP2842994B2 - ホイスト用移動装置 - Google Patents
ホイスト用移動装置Info
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- JP2842994B2 JP2842994B2 JP18323194A JP18323194A JP2842994B2 JP 2842994 B2 JP2842994 B2 JP 2842994B2 JP 18323194 A JP18323194 A JP 18323194A JP 18323194 A JP18323194 A JP 18323194A JP 2842994 B2 JP2842994 B2 JP 2842994B2
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- hoist
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- Leg Units, Guards, And Driving Tracks Of Cranes (AREA)
- Railway Tracks (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、倉庫等の建物内若しく
は地下躯体の構築する際の逆打ち工法において、梁間に
架設されたI形鋼の走行レールの下端フランジを走行
し、押しボタン操作等で遠隔制御されて荷物や資材等を
揚重するホイストに関する。
は地下躯体の構築する際の逆打ち工法において、梁間に
架設されたI形鋼の走行レールの下端フランジを走行
し、押しボタン操作等で遠隔制御されて荷物や資材等を
揚重するホイストに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気ホイストは、図16に示すよ
うに、I形鋼を所望の箇所に配置した走行レールの下端
フランジにモノレール型の走行装置により移動して、そ
の走行装置の下に懸吊した巻上機で資材等を揚重するよ
うになっている。
うに、I形鋼を所望の箇所に配置した走行レールの下端
フランジにモノレール型の走行装置により移動して、そ
の走行装置の下に懸吊した巻上機で資材等を揚重するよ
うになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
電気ホイストでは、走行レールに沿って移動するだけな
ので、揚重できる作業範囲は前記走行レールの真下に限
られていた。よって、従来の電気ホイストでは直線的な
移動だけで水平面内で自由に移動することができず、建
物の全体を広くカバーすることができないと言う問題点
があった。
電気ホイストでは、走行レールに沿って移動するだけな
ので、揚重できる作業範囲は前記走行レールの真下に限
られていた。よって、従来の電気ホイストでは直線的な
移動だけで水平面内で自由に移動することができず、建
物の全体を広くカバーすることができないと言う問題点
があった。
【0004】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、水平面内を自由に移動して建物の広い範囲を揚重
作業範囲としてカバーできる、ホイスト用移動装置を提
供することを目的とする。
ので、水平面内を自由に移動して建物の広い範囲を揚重
作業範囲としてカバーできる、ホイスト用移動装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題を解決
し上記目的を達成するための要旨は、並列させた1対の
走行レールを縦横に架設し、前記1対の走行レールに、
方向転換装置を介して懸架され走行装置で縦横に移動す
る全体円形状のリングレールを設け、該リングレールに
周方向用移動装置を介して半径方向に懸架され当該リン
グレールに対して水平面内で回動するホイスト用走行レ
ールを設け、該ホイスト用走行レールの長手方向に走行
自在なホイストを設け、前記方向転換装置は、前記走行
レールと前記リングレールとが交錯する4箇所に各々設
けられ、かつ、当該方向転換装置における方向転換レー
ルが前記リングレール側に設けられたモータで当該方向
転換レールに跨設された支持部材を介して回転され、前
記モータによって方向転換レールを回転させる4箇所の
偶力が、互いに打ち消し合って前記リングレールが回転
しないように前記モータの回転方向が設定されているこ
とである。
し上記目的を達成するための要旨は、並列させた1対の
走行レールを縦横に架設し、前記1対の走行レールに、
方向転換装置を介して懸架され走行装置で縦横に移動す
る全体円形状のリングレールを設け、該リングレールに
周方向用移動装置を介して半径方向に懸架され当該リン
グレールに対して水平面内で回動するホイスト用走行レ
ールを設け、該ホイスト用走行レールの長手方向に走行
自在なホイストを設け、前記方向転換装置は、前記走行
レールと前記リングレールとが交錯する4箇所に各々設
けられ、かつ、当該方向転換装置における方向転換レー
ルが前記リングレール側に設けられたモータで当該方向
転換レールに跨設された支持部材を介して回転され、前
記モータによって方向転換レールを回転させる4箇所の
偶力が、互いに打ち消し合って前記リングレールが回転
しないように前記モータの回転方向が設定されているこ
とである。
【0006】そして、前記方向転換装置は、1対の走行
レールが交錯する箇所で所定の間隙をおいて各々対向さ
せた走行レールの端面間に、方向転換レール受板に回転
自在に垂設された支持軸と、該支持軸に固着され少なく
ともレールの下端フランジの高さを前記走行レールの下
端フランジと一致させて回転自在に支承されたな方向転
換レールと、該方向転換レールと走行レールに走行自在
に吊着されてリングレールを支承する回動自在な支持部
材とからなり、前記方向転換レールは、前記支持軸との
接合部がその上部においてのみ接合され中央部と下部が
切除されて前記支持部材が前後左右の両方向に往来でき
るような通過領域を確保した形状で十字状に直交配設さ
れていることである。
レールが交錯する箇所で所定の間隙をおいて各々対向さ
せた走行レールの端面間に、方向転換レール受板に回転
自在に垂設された支持軸と、該支持軸に固着され少なく
ともレールの下端フランジの高さを前記走行レールの下
端フランジと一致させて回転自在に支承されたな方向転
換レールと、該方向転換レールと走行レールに走行自在
に吊着されてリングレールを支承する回動自在な支持部
材とからなり、前記方向転換レールは、前記支持軸との
接合部がその上部においてのみ接合され中央部と下部が
切除されて前記支持部材が前後左右の両方向に往来でき
るような通過領域を確保した形状で十字状に直交配設さ
れていることである。
【0007】方向変換装置に、方向転換レールの上部の
位置決め帯板の上面に直交配置でクリック用に設けられ
たV溝と、前記位置決め帯板の上面に付勢されて転動す
る転動子を有し方向転換レール受板の所定の位置に設け
られたクリック装置とでなるクリック手段が設けられ、
方向転換レールと走行レールとが位置合わせされたとき
に前記転動子が前記V溝に落ち込んでクリック感が得ら
れること、;前記リングレールに、走行装置と方向転換
装置と周方向用移動装置及びホイストの各駆動モータ用
の電源装置が設けられ、該電源装置がリングレールに移
動自在に吊持されるとともに、ホイスト用走行レールに
支持枠材で連結され、リングレールに対するホイスト用
走行レールの移動と同時かつ同方向に移動し、縦横に架
設された走行レールに懸吊された複数のホイスト用移動
装置が各々独立して移動できることである。
位置決め帯板の上面に直交配置でクリック用に設けられ
たV溝と、前記位置決め帯板の上面に付勢されて転動す
る転動子を有し方向転換レール受板の所定の位置に設け
られたクリック装置とでなるクリック手段が設けられ、
方向転換レールと走行レールとが位置合わせされたとき
に前記転動子が前記V溝に落ち込んでクリック感が得ら
れること、;前記リングレールに、走行装置と方向転換
装置と周方向用移動装置及びホイストの各駆動モータ用
の電源装置が設けられ、該電源装置がリングレールに移
動自在に吊持されるとともに、ホイスト用走行レールに
支持枠材で連結され、リングレールに対するホイスト用
走行レールの移動と同時かつ同方向に移動し、縦横に架
設された走行レールに懸吊された複数のホイスト用移動
装置が各々独立して移動できることである。
【0008】
【作用】本発明のホイスト用移動装置によれば、リング
レール内の範囲を全部カバーするとともに、リングレー
ルが建物内を縦横に移動できるので、広い範囲を揚重作
業領域にすることができて、建築資材等の搬入・搬出や
重量物の移動を能率良く行うことができる。前記方向転
換装置は、前記走行レールと前記リングレールとが交錯
する4箇所に各々設けられ、かつ、当該方向転換装置に
おける方向転換レールが前記リングレール側に設けられ
たモータで当該方向転換レールに跨設された支持部材を
介して回転され、前記モータによって方向転換レールを
回転させる4箇所の偶力が、互いに打ち消し合うように
前記モータの回転方向が設定されているので、前記リン
グレールが回転しないものである。また、前記リングレ
ールと、該リングレールの直径よりも長い走行レールと
を組み合わせることにより、建物等の柱間の隅々までを
カバーするような大きな範囲で揚重作業が可能となる。
レール内の範囲を全部カバーするとともに、リングレー
ルが建物内を縦横に移動できるので、広い範囲を揚重作
業領域にすることができて、建築資材等の搬入・搬出や
重量物の移動を能率良く行うことができる。前記方向転
換装置は、前記走行レールと前記リングレールとが交錯
する4箇所に各々設けられ、かつ、当該方向転換装置に
おける方向転換レールが前記リングレール側に設けられ
たモータで当該方向転換レールに跨設された支持部材を
介して回転され、前記モータによって方向転換レールを
回転させる4箇所の偶力が、互いに打ち消し合うように
前記モータの回転方向が設定されているので、前記リン
グレールが回転しないものである。また、前記リングレ
ールと、該リングレールの直径よりも長い走行レールと
を組み合わせることにより、建物等の柱間の隅々までを
カバーするような大きな範囲で揚重作業が可能となる。
【0009】方向変換レールを十字状に直交配設するこ
とで、常に方向転換レールと走行レールとが直線状に位
置合わせされて、他のホイスト用移動装置の走行が可能
となり、複数のホイスト用移動装置を走行レールに装備
ずることができる。
とで、常に方向転換レールと走行レールとが直線状に位
置合わせされて、他のホイスト用移動装置の走行が可能
となり、複数のホイスト用移動装置を走行レールに装備
ずることができる。
【0010】
【0011】
【0012】また、方向転換装置にクリック手段を設け
ることで、走行レールと方向転換レールとが正確に位置
合わせされるようになる。
ることで、走行レールと方向転換レールとが正確に位置
合わせされるようになる。
【0013】更に、リングレールに電源装置を設けたこ
とで、各ホイスト用移動装置が独立して使用することが
できるようになり、電源供給ケーブルなどを走行レール
に架線し複雑に配線する必要がなくなってコンパクトな
ものとなる。
とで、各ホイスト用移動装置が独立して使用することが
できるようになり、電源供給ケーブルなどを走行レール
に架線し複雑に配線する必要がなくなってコンパクトな
ものとなる。
【0014】
【実施例】次に、本発明に係る実施例について図面を参
照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施例に
係るホイスト用移動装置1の平面図であり、図2乃至図
5は各部の拡大詳細図である。
照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施例に
係るホイスト用移動装置1の平面図であり、図2乃至図
5は各部の拡大詳細図である。
【0015】前記ホイスト用移動装置1の全体の概略構
成について説明する。例えば建物に1対の走行レール
(I形鋼)2,3,4,5を縦横に並列させて架設す
る。そして、前記走行レール2,3若しくは4,5に方
向転換装置6を介して懸吊され当該走行レールに沿って
縦横に移動する全体円形状でI形鋼のリングレール7を
設ける。前記方向転換装置6の詳細については後述す
る。
成について説明する。例えば建物に1対の走行レール
(I形鋼)2,3,4,5を縦横に並列させて架設す
る。そして、前記走行レール2,3若しくは4,5に方
向転換装置6を介して懸吊され当該走行レールに沿って
縦横に移動する全体円形状でI形鋼のリングレール7を
設ける。前記方向転換装置6の詳細については後述す
る。
【0016】前記リングレール7に周方向用移動装置8
を介して懸吊され半径方向に架設されて当該リングレー
ル7に対して平行面内で回動するI形鋼のホイスト用走
行レール9を設ける。
を介して懸吊され半径方向に架設されて当該リングレー
ル7に対して平行面内で回動するI形鋼のホイスト用走
行レール9を設ける。
【0017】そして、前記ホイスト用走行レール9には
その下端フランジ9aにホイスト10が走行自在に跨設
されている。
その下端フランジ9aにホイスト10が走行自在に跨設
されている。
【0018】次に各細部について説明すると、前記方向
転換装置6は、図1に示すように、走行レール2,3若
しくは4,5とリングレール7とが平面視で交錯する4
箇所に各々設けられるもので、図2乃至図4に示すよう
に、当該走行レール2〜5を縁切りして所定の間隙をお
いて各々対向させ、走行レール上面に円盤状の方向転換
レール受板11を溶接等の手段で固着する。
転換装置6は、図1に示すように、走行レール2,3若
しくは4,5とリングレール7とが平面視で交錯する4
箇所に各々設けられるもので、図2乃至図4に示すよう
に、当該走行レール2〜5を縁切りして所定の間隙をお
いて各々対向させ、走行レール上面に円盤状の方向転換
レール受板11を溶接等の手段で固着する。
【0019】そして、方向転換レール受板11の中心に
支持軸12を垂設し、前記所定の間隙よりも若干短い長
さの方向転換レール(I形鋼)13をその下端フランジ
13aの高さを他の走行レールの下端フランジ(例えば
2a)と一致させて前記支持軸12の下端部に回転自在
に支承させる。
支持軸12を垂設し、前記所定の間隙よりも若干短い長
さの方向転換レール(I形鋼)13をその下端フランジ
13aの高さを他の走行レールの下端フランジ(例えば
2a)と一致させて前記支持軸12の下端部に回転自在
に支承させる。
【0020】前記方向転換レール13の下端フランジ1
3aに走行タイヤ14aとモータ14bとで走行自在に
跨設された断面コ字状の支持部材14に、リングレール
7を回転自在に支承させる。そして、前記支持部材14
の下面には回転ギア15が固着されており、これに噛合
させて駆動ギア16がモータ17の回転軸に一体的に回
転すべく嵌着されている。前記モータ17は、前記リン
グレール7側に取付部材等で固着されている。
3aに走行タイヤ14aとモータ14bとで走行自在に
跨設された断面コ字状の支持部材14に、リングレール
7を回転自在に支承させる。そして、前記支持部材14
の下面には回転ギア15が固着されており、これに噛合
させて駆動ギア16がモータ17の回転軸に一体的に回
転すべく嵌着されている。前記モータ17は、前記リン
グレール7側に取付部材等で固着されている。
【0021】このようにして方向転換装置6が構成さ
れ、前記モータ17を回転させることで、リングレール
7に対して回転ギア15が回転し、それと共に支持部材
14及び方向転換レール13が回転するものである。
れ、前記モータ17を回転させることで、リングレール
7に対して回転ギア15が回転し、それと共に支持部材
14及び方向転換レール13が回転するものである。
【0022】なお、この方向転換装置6は、図1に示す
ように、4箇所に配置されているのでモータ17の回転
力による偶力が互いに打ち消すように回転方向を反対に
して(図中の矢印方向)、リングレール7がモータ17
の回転に伴う偶力で回転しないようにするものである。
ように、4箇所に配置されているのでモータ17の回転
力による偶力が互いに打ち消すように回転方向を反対に
して(図中の矢印方向)、リングレール7がモータ17
の回転に伴う偶力で回転しないようにするものである。
【0023】次に、前記周方向用移動装置8は、前記リ
ングレール7にホイスト用走行レール9を回転自在に取
り付けるためのもので、図2及び図4に示すように、リ
ングレール7の下端フランジ7a上を走行する走行タイ
ヤ18を回転自在に支持する断面コ字状の懸吊部材19
に、前記走行タイヤ18を回転駆動させるモータ20が
設けられている。
ングレール7にホイスト用走行レール9を回転自在に取
り付けるためのもので、図2及び図4に示すように、リ
ングレール7の下端フランジ7a上を走行する走行タイ
ヤ18を回転自在に支持する断面コ字状の懸吊部材19
に、前記走行タイヤ18を回転駆動させるモータ20が
設けられている。
【0024】そして、この懸吊部材19の下面にホイス
ト用走行レール9の一端部の上面が溶接等の手段で固着
されて、リングレール7の下側にホイスト用走行レール
9が水平面内で回動自在に懸吊される。
ト用走行レール9の一端部の上面が溶接等の手段で固着
されて、リングレール7の下側にホイスト用走行レール
9が水平面内で回動自在に懸吊される。
【0025】前記周方向用移動装置8がホイスト用走行
レール9の両端部に設けられ、該周方向用移動装置8の
モータ20を同時に同方向に作動させることで、図1に
示すように、リングレール7に対して回転中心をリング
レール7の軸心と同軸にして、前記ホイスト用走行レー
ル9が時計方向若しくは反時計方向に回転する。
レール9の両端部に設けられ、該周方向用移動装置8の
モータ20を同時に同方向に作動させることで、図1に
示すように、リングレール7に対して回転中心をリング
レール7の軸心と同軸にして、前記ホイスト用走行レー
ル9が時計方向若しくは反時計方向に回転する。
【0026】そして、図1に示すように、ホイスト10
が前記ホイスト用走行レール9の長手方向において移動
自在であるので、リングレール7で囲まれた内側の全部
が揚重作業の範囲となる。
が前記ホイスト用走行レール9の長手方向において移動
自在であるので、リングレール7で囲まれた内側の全部
が揚重作業の範囲となる。
【0027】更に、ホイスト用走行レール9を、リング
レール7の直径よりも長くすることで、当該リングレー
ル7の範囲を越えた揚重作業範囲とすることもできる。
レール7の直径よりも長くすることで、当該リングレー
ル7の範囲を越えた揚重作業範囲とすることもできる。
【0028】また、図3乃至図4に示す符号21は、方
向転換レール13の中央部に設けられた位置決めセンサ
ーを示しており、リングレール7を回転自在に支承して
いる支持部材14が走行して前記方向転換レール13の
中央部に到達した時に、前記支持部材14の走行用制御
装置(図示せず)が方向転換モードである場合には、前
記位置決めセンサー21が反応して走行用のモータ14
bの回転が停止されるようになされている。
向転換レール13の中央部に設けられた位置決めセンサ
ーを示しており、リングレール7を回転自在に支承して
いる支持部材14が走行して前記方向転換レール13の
中央部に到達した時に、前記支持部材14の走行用制御
装置(図示せず)が方向転換モードである場合には、前
記位置決めセンサー21が反応して走行用のモータ14
bの回転が停止されるようになされている。
【0029】このようにして形成されたホイスト用移動
装置1を使用する方法を説明すると、建物や地下躯体の
梁等に架設された走行レール2,3若しくは4,5に対
してリングレール7を直線的に一方向に移動させるに
は、走行用制御装置(図示せず)を遠隔操作して、モー
タ14を駆動・回転させ走行タイヤ14aを回転させて
支持部材14を介して移動させる。
装置1を使用する方法を説明すると、建物や地下躯体の
梁等に架設された走行レール2,3若しくは4,5に対
してリングレール7を直線的に一方向に移動させるに
は、走行用制御装置(図示せず)を遠隔操作して、モー
タ14を駆動・回転させ走行タイヤ14aを回転させて
支持部材14を介して移動させる。
【0030】次に、リングレール7を、例えば走行レー
ル2,3から走行レール4,5へと横方向に移動させる
には、前記走行用制御装置において方向変換モードにし
て前記支持部材14を遠隔操作で走行させる。そして、
この支持部材14が方向転換レール13の中央部に到達
すると、位置決めセンサー21が反応して前記支持部材
14のモータ14bの駆動が停止し、次に、4箇所の方
向転換装置6におけるモータ17を所定の方向に回転さ
せる。
ル2,3から走行レール4,5へと横方向に移動させる
には、前記走行用制御装置において方向変換モードにし
て前記支持部材14を遠隔操作で走行させる。そして、
この支持部材14が方向転換レール13の中央部に到達
すると、位置決めセンサー21が反応して前記支持部材
14のモータ14bの駆動が停止し、次に、4箇所の方
向転換装置6におけるモータ17を所定の方向に回転さ
せる。
【0031】前記モータ17の回転方向は、リングレー
ル7が偶力で回転しないように、図1に示すように、互
いにモータ17の回転に伴う偶力を打ち消すように回転
させるのである。
ル7が偶力で回転しないように、図1に示すように、互
いにモータ17の回転に伴う偶力を打ち消すように回転
させるのである。
【0032】そして、方向転換レール13を、図5に示
すように、略直角に回転させて走行レール4または5と
直線状に位置させる。
すように、略直角に回転させて走行レール4または5と
直線状に位置させる。
【0033】このとき、前記方向転換レール13が略直
角に回転した時に、機構的にその位置でロックするよう
にし、かつ、位置決めスイッチで前記モータ17の回転
が自動的に停止するように制御するのが好ましいもので
ある。
角に回転した時に、機構的にその位置でロックするよう
にし、かつ、位置決めスイッチで前記モータ17の回転
が自動的に停止するように制御するのが好ましいもので
ある。
【0034】前記4箇所の方向転換装置6の方向転換レ
ール13が、図6に示すように、全て走行レール4,5
と直線状になったら、再び走行用制御装置を介して遠隔
操作でモータ14bを駆動させて支持部材14を走行さ
せ、リングレール7を図面左方向から図面上若しくは下
方向へと直交方向に移動させるものである。
ール13が、図6に示すように、全て走行レール4,5
と直線状になったら、再び走行用制御装置を介して遠隔
操作でモータ14bを駆動させて支持部材14を走行さ
せ、リングレール7を図面左方向から図面上若しくは下
方向へと直交方向に移動させるものである。
【0035】このようにして、リングレール7を前記走
行レール2,3若しくは4,5へと縦横に移動させ、更
に、前記リングレール7に懸架されたホイスト用走行レ
ール9を水平面内で回転させてホイスト10を使用する
ことができるようになり、図7に示すように、建物内の
柱間のa,bの範囲をカバーしてほぼ全範囲に亘る広範
囲を揚重作業範囲としてカバーできることになる。
行レール2,3若しくは4,5へと縦横に移動させ、更
に、前記リングレール7に懸架されたホイスト用走行レ
ール9を水平面内で回転させてホイスト10を使用する
ことができるようになり、図7に示すように、建物内の
柱間のa,bの範囲をカバーしてほぼ全範囲に亘る広範
囲を揚重作業範囲としてカバーできることになる。
【0036】次に、本発明の第2実施例に係るホイスト
用移動装置22について説明する。このホイスト用移動
装置22には、図8乃至図10に示すように、走行装置
と方向転換装置6aと周方向用移動装置8及びホイスト
10の各駆動モータ用の電源装置23が設けられてい
る。
用移動装置22について説明する。このホイスト用移動
装置22には、図8乃至図10に示すように、走行装置
と方向転換装置6aと周方向用移動装置8及びホイスト
10の各駆動モータ用の電源装置23が設けられてい
る。
【0037】前記電源装置23は、取付位置としてリン
グレール7の下に走行タイヤ23aを介して移動自在に
吊持され、周方向用移動装置8で回動するホイスト用走
行レール9に支持枠材23b,23bで水平方向で連結
され、前記走行レール9の移動と同時に、かつ、同方向
にリングレール7に対して移動するようになっている。
グレール7の下に走行タイヤ23aを介して移動自在に
吊持され、周方向用移動装置8で回動するホイスト用走
行レール9に支持枠材23b,23bで水平方向で連結
され、前記走行レール9の移動と同時に、かつ、同方向
にリングレール7に対して移動するようになっている。
【0038】前記電源装置23によって、縦横に架設さ
れた走行レール2,3,4,5に複数のホイスト用移動
装置22が懸吊されても、各々の移動装置22で独立し
て移動することが可能となって、電源ケーブルを前記走
行レール2,3等に複雑に配線して当該移動装置22に
供給する必要が無く、シンプルな構成となる。
れた走行レール2,3,4,5に複数のホイスト用移動
装置22が懸吊されても、各々の移動装置22で独立し
て移動することが可能となって、電源ケーブルを前記走
行レール2,3等に複雑に配線して当該移動装置22に
供給する必要が無く、シンプルな構成となる。
【0039】また、ホイスト用移動装置22における方
向転換装置6aの方向転換レール24は、図11乃至図
12に示すように、十字状に形成された方向転換レール
受板26が縁切りされて対向する走行レール(例えば、
走行レール2とこれに直交する走行レール4)に架設し
て溶接で固着され、該方向転換レール受板26の中心に
回転自在に垂設された支持軸25に、十字型に4カ所に
配置し固着されている。
向転換装置6aの方向転換レール24は、図11乃至図
12に示すように、十字状に形成された方向転換レール
受板26が縁切りされて対向する走行レール(例えば、
走行レール2とこれに直交する走行レール4)に架設し
て溶接で固着され、該方向転換レール受板26の中心に
回転自在に垂設された支持軸25に、十字型に4カ所に
配置し固着されている。
【0040】更に、前記支持軸25と4枚の方向転換レ
ール24の接合部は、上部においてのみ接合されてお
り、それ以外の中央部と下部は切除されて、支持部材2
7が前後左右の両方向に往来できるような通過領域を確
保した形状となっている。
ール24の接合部は、上部においてのみ接合されてお
り、それ以外の中央部と下部は切除されて、支持部材2
7が前後左右の両方向に往来できるような通過領域を確
保した形状となっている。
【0041】そして、前記支持軸25の下部には、支持
部材27の走行タイヤ28,29,30,31が脱輪す
ることのないように、中継用レール24aが前記方向転
換レール24に方向を合わせて4カ所で十字状に固設さ
れている。
部材27の走行タイヤ28,29,30,31が脱輪す
ることのないように、中継用レール24aが前記方向転
換レール24に方向を合わせて4カ所で十字状に固設さ
れている。
【0042】また、前記支持部材27における走行タイ
ヤ28,29,30,31は、図12に示すように、走
行タイヤ28,28と走行タイヤ29,29は対向配置
となっているが、走行タイヤ30,31がその位置をず
らして配置されている。
ヤ28,29,30,31は、図12に示すように、走
行タイヤ28,28と走行タイヤ29,29は対向配置
となっているが、走行タイヤ30,31がその位置をず
らして配置されている。
【0043】前記支持部材27において、回転テーブル
34から立設された取付板27a,27aから各々左右
方向に延設されその端部に回転自在に設けられた4個の
ガイドローラー27bは、走行レールの下フランジの端
面を挟むようにした該支持部材27の走行用のガイド手
段である。
34から立設された取付板27a,27aから各々左右
方向に延設されその端部に回転自在に設けられた4個の
ガイドローラー27bは、走行レールの下フランジの端
面を挟むようにした該支持部材27の走行用のガイド手
段である。
【0044】このことで、一方向における前記走行レー
ル24と中継用レール24aとの間隙に前記中継用タイ
ヤ30,31が同時に落ち込むことが無く、スムーズな
走行が維持されるものである。
ル24と中継用レール24aとの間隙に前記中継用タイ
ヤ30,31が同時に落ち込むことが無く、スムーズな
走行が維持されるものである。
【0045】前記4枚の方向転換レール24に支持部材
27が前後左右に往来するので、該支持部材27におけ
る走行用のモータ32は、図11に示すように、方向転
換レール24及び中継用レール24aの下に間隙を有し
て設置され、これらと衝突しないようになっている。
27が前後左右に往来するので、該支持部材27におけ
る走行用のモータ32は、図11に示すように、方向転
換レール24及び中継用レール24aの下に間隙を有し
て設置され、これらと衝突しないようになっている。
【0046】また、前記方向転換レール24は、図12
に示すように、方向転換装置6a用のモータ33によっ
て回転テーブル34と支持装置27を介して所定方向に
略90゜回転するので、その回転停止時の位置合わせの
ために、電気的センサー35,ストッパー36及びスト
ッパー桿36aを前記回転テーブル34と支持鋼材3
7,38に設けている。
に示すように、方向転換装置6a用のモータ33によっ
て回転テーブル34と支持装置27を介して所定方向に
略90゜回転するので、その回転停止時の位置合わせの
ために、電気的センサー35,ストッパー36及びスト
ッパー桿36aを前記回転テーブル34と支持鋼材3
7,38に設けている。
【0047】更に、図11及び図14と図15に示すよ
うに、前記4枚の方向転換レール24の上端部に、円盤
状の平板で互いに溶接して連結した回転補強板24bが
設けられ、該回転補強板24bの上面でその周縁に沿っ
てクリック用の位置決め帯板24cが設けられている。
該位置決め帯板24cの上面には、直交配置でクリック
用のV溝24dが設けられている。
うに、前記4枚の方向転換レール24の上端部に、円盤
状の平板で互いに溶接して連結した回転補強板24bが
設けられ、該回転補強板24bの上面でその周縁に沿っ
てクリック用の位置決め帯板24cが設けられている。
該位置決め帯板24cの上面には、直交配置でクリック
用のV溝24dが設けられている。
【0048】そして、方向転換レール受板26,26の
互いに直交する方向で、前記位置決め帯板24c上に位
置する箇所に、クリック装置39が2カ所に設けられて
いる。
互いに直交する方向で、前記位置決め帯板24c上に位
置する箇所に、クリック装置39が2カ所に設けられて
いる。
【0049】前記クリック装置39には、前記位置決め
帯板24cの上面を転動する転動子39aがコイルバネ
39b等で下方向に付勢され、かつ、上下動自在に設け
られている。そして、前記V溝24dの位置で前記転動
子39aがその溝に落ち込み、クリック感が得られるも
のである。
帯板24cの上面を転動する転動子39aがコイルバネ
39b等で下方向に付勢され、かつ、上下動自在に設け
られている。そして、前記V溝24dの位置で前記転動
子39aがその溝に落ち込み、クリック感が得られるも
のである。
【0050】次に、図15に示すように、方向転換装置
の回転補強板24bから吊持部材40aを介して、支持
部材27の通過を確保して配置した円弧状の進入阻止板
40が4カ所に配置されて吊着されている。
の回転補強板24bから吊持部材40aを介して、支持
部材27の通過を確保して配置した円弧状の進入阻止板
40が4カ所に配置されて吊着されている。
【0051】この各進入阻止板40によって、通常は縦
横の走行レールに対して各方向転換レール24がそれぞ
れ直線状態であると、方向転換装置の支持部材27の縦
横の通過が阻害されないが、例えば、一つの支持部材2
7が方向転換レール24に進入してそれの方向変換のた
めに、モータ33で支持部材27,方向転換レール24
と回転補強板24bとが回転されると、前記進入阻止板
40も前記回転補強板24bと共に回転し、走行レール
2,4の走行路を全部封鎖することになる。
横の走行レールに対して各方向転換レール24がそれぞ
れ直線状態であると、方向転換装置の支持部材27の縦
横の通過が阻害されないが、例えば、一つの支持部材2
7が方向転換レール24に進入してそれの方向変換のた
めに、モータ33で支持部材27,方向転換レール24
と回転補強板24bとが回転されると、前記進入阻止板
40も前記回転補強板24bと共に回転し、走行レール
2,4の走行路を全部封鎖することになる。
【0052】よって、一箇所の方向転換レール24に支
持部材27が進入している場合には、他のホイスト用移
動装置の支持部材は進入できないものである。
持部材27が進入している場合には、他のホイスト用移
動装置の支持部材は進入できないものである。
【0053】また、誤動作等により方向転換レール24
と走行レール2,3,4,5とが直線状でないときに、
前記進入阻止板40で支持部材27が方向転換レール2
4に進入するのが阻止され、支持部材27が脱落防止さ
れる。
と走行レール2,3,4,5とが直線状でないときに、
前記進入阻止板40で支持部材27が方向転換レール2
4に進入するのが阻止され、支持部材27が脱落防止さ
れる。
【0054】また、図15に示すように、方向転換装置
において、走行レール24に支持部材27が進入して方
向転換中に、誤操作によりモータ32が駆動して走行タ
イヤ28,29,30,31が回転して支持部材27が
移動すると走行レール24から脱落してしまうおそれが
あるので、該支持部材27の走行レール24からの脱落
を阻止する手段として円弧状の安全カバー41が、支持
部材の走行レール2,4に沿っての移動を確保して、4
カ所に配置して吊持されている。
において、走行レール24に支持部材27が進入して方
向転換中に、誤操作によりモータ32が駆動して走行タ
イヤ28,29,30,31が回転して支持部材27が
移動すると走行レール24から脱落してしまうおそれが
あるので、該支持部材27の走行レール24からの脱落
を阻止する手段として円弧状の安全カバー41が、支持
部材の走行レール2,4に沿っての移動を確保して、4
カ所に配置して吊持されている。
【0055】前記安全カバー41は、方向転換レール受
板26から支持鋼材等で支承するようにしても良いし、
走行レール2,4の上部から支承するようにしても良
く、要は、方向転換中の支持部材27が方向転換レール
24から脱落しないように、ストッパーとなる固定板で
あればよい。よって、前記進入阻止板40は回転補強板
24bと共に回転するが、この安全カバー41は位置固
定されたものである。
板26から支持鋼材等で支承するようにしても良いし、
走行レール2,4の上部から支承するようにしても良
く、要は、方向転換中の支持部材27が方向転換レール
24から脱落しないように、ストッパーとなる固定板で
あればよい。よって、前記進入阻止板40は回転補強板
24bと共に回転するが、この安全カバー41は位置固
定されたものである。
【0056】このようにして、第2実施例に係るホイス
ト用移動装置22では、その方向転換装置において、十
字型の方向転換レール24の走行レール2,3,4,5
に対する回転位置決めがクリック感があって正確に位置
決めされ、また、安全性の面では、進入阻止板40で走
行レールと方向転換レールとが直線状でないときに支持
部材27の進入が阻止され、安全カバー41で支持部材
27が方向転換レール24から脱落しないようになされ
る。
ト用移動装置22では、その方向転換装置において、十
字型の方向転換レール24の走行レール2,3,4,5
に対する回転位置決めがクリック感があって正確に位置
決めされ、また、安全性の面では、進入阻止板40で走
行レールと方向転換レールとが直線状でないときに支持
部材27の進入が阻止され、安全カバー41で支持部材
27が方向転換レール24から脱落しないようになされ
る。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のホイスト
用移動装置は、並列させた1対の走行レールを縦横に架
設し、前記1対の走行レールに、方向転換装置を介して
懸架され走行装置で縦横に移動する全体円形状のリング
レールを設け、該リングレールに周方向用移動装置を介
して半径方向に懸架され当該リングレールに対して水平
面内で回動するホイスト用走行レールを設け、該ホイス
ト用走行レールの長手方向に走行自在なホイストを設
け、前記方向転換装置は、前記走行レールと前記リング
レールとが交錯する4箇所に各々設けられ、かつ、当該
方向転換装置における方向転換レールが前記リングレー
ル側に設けられたモータで当該方向転換レールに跨設さ
れた支持部材を介して回転され、前記モータによって方
向転換レールを回転させる4箇所の偶力が、互いに打ち
消し合って前記リングレールが回転しないように前記モ
ータの回転方向が設定されているので、前記リングレー
ルの内側の全範囲においてホイストが走行できて揚重作
業範囲とすることができると共に、このリングレールが
建物等に縦横に架設された走行レールによって移動でき
る。また、前記建物等の広い範囲が揚重作業範囲として
カバーされ、建築資材や重量物の揚重及び移動が容易と
なる。前記方向転換装置は、走行レールとリングレール
とが交錯する4箇所に各々設けられ、かつ、方向転換レ
ールを回転させるモータの偶力が、互いに打ち消し合う
ようにされているので、前記リングレールが回転しない
ものである、と云う優れた効果を奏する。
用移動装置は、並列させた1対の走行レールを縦横に架
設し、前記1対の走行レールに、方向転換装置を介して
懸架され走行装置で縦横に移動する全体円形状のリング
レールを設け、該リングレールに周方向用移動装置を介
して半径方向に懸架され当該リングレールに対して水平
面内で回動するホイスト用走行レールを設け、該ホイス
ト用走行レールの長手方向に走行自在なホイストを設
け、前記方向転換装置は、前記走行レールと前記リング
レールとが交錯する4箇所に各々設けられ、かつ、当該
方向転換装置における方向転換レールが前記リングレー
ル側に設けられたモータで当該方向転換レールに跨設さ
れた支持部材を介して回転され、前記モータによって方
向転換レールを回転させる4箇所の偶力が、互いに打ち
消し合って前記リングレールが回転しないように前記モ
ータの回転方向が設定されているので、前記リングレー
ルの内側の全範囲においてホイストが走行できて揚重作
業範囲とすることができると共に、このリングレールが
建物等に縦横に架設された走行レールによって移動でき
る。また、前記建物等の広い範囲が揚重作業範囲として
カバーされ、建築資材や重量物の揚重及び移動が容易と
なる。前記方向転換装置は、走行レールとリングレール
とが交錯する4箇所に各々設けられ、かつ、方向転換レ
ールを回転させるモータの偶力が、互いに打ち消し合う
ようにされているので、前記リングレールが回転しない
ものである、と云う優れた効果を奏する。
【0058】また、前記方向転換装置は、1対の走行レ
ールが交錯する箇所で所定の間隙をおいて各々対向させ
た走行レールの端面間に、方向転換レール受板に回転自
在に垂設された支持軸と、該支持軸に固着され少なくと
もレールの下端フランジの高さを前記走行レールの下端
フランジと一致させて回転自在に支承されたな方向転換
レールと、該方向転換レールと走行レールに走行自在に
吊着されてリングレールを支承する回動自在な支持部材
とからなり、前記方向転換レールは、前記支持軸との接
合部がその上部においてのみ接合され中央部と下部が切
除されて前記支持部材が前後左右の両方向に往来できる
ような通過領域を確保した形状で十字状に直交配設され
ているので、常に方向転換レールと走行レールとが直線
状に位置合わせされて、他のホイスト用移動装置の走行
が可能となり、複数のリングレールを、縦横に架設され
た走行レールに沿って直交させて走行させることがで
き、ホイストの揚重作業範囲を広くすることができると
云う優れた効果を奏する。
ールが交錯する箇所で所定の間隙をおいて各々対向させ
た走行レールの端面間に、方向転換レール受板に回転自
在に垂設された支持軸と、該支持軸に固着され少なくと
もレールの下端フランジの高さを前記走行レールの下端
フランジと一致させて回転自在に支承されたな方向転換
レールと、該方向転換レールと走行レールに走行自在に
吊着されてリングレールを支承する回動自在な支持部材
とからなり、前記方向転換レールは、前記支持軸との接
合部がその上部においてのみ接合され中央部と下部が切
除されて前記支持部材が前後左右の両方向に往来できる
ような通過領域を確保した形状で十字状に直交配設され
ているので、常に方向転換レールと走行レールとが直線
状に位置合わせされて、他のホイスト用移動装置の走行
が可能となり、複数のリングレールを、縦横に架設され
た走行レールに沿って直交させて走行させることがで
き、ホイストの揚重作業範囲を広くすることができると
云う優れた効果を奏する。
【0059】前記方向転換レールが、支持部材の通過領
域を確保して、十字状に直交配設されているので、常
に、一方向の方向転換レールが走行レールと直線状にセ
ットされると他の直交した方向転換レールも他の走行レ
ールに直線状にセットされ、ホイスト用移動装置の支持
部材がレールから脱落するおそれが無くなると言う優れ
た効果を奏する。
域を確保して、十字状に直交配設されているので、常
に、一方向の方向転換レールが走行レールと直線状にセ
ットされると他の直交した方向転換レールも他の走行レ
ールに直線状にセットされ、ホイスト用移動装置の支持
部材がレールから脱落するおそれが無くなると言う優れ
た効果を奏する。
【0060】
【0061】
【0062】前記方向転換装置に、方向転換レールと走
行レールとが位置合わせされたときにクリック感を生じ
るクリック手段を設けたことにより、走行レールと方向
転換レールとの位置合わせ精度が向上すると言う優れた
効果を奏する。
行レールとが位置合わせされたときにクリック感を生じ
るクリック手段を設けたことにより、走行レールと方向
転換レールとの位置合わせ精度が向上すると言う優れた
効果を奏する。
【0063】前記リングレールに、走行装置と方向転換
装置と周方向用移動装置及びホイストの各駆動モータ用
の電源装置が設けられ、該電源装置がリングレールに移
動自在に吊持されるとともに、ホイスト用走行レールに
支持枠材で連結され、リングレールに対するホイスト用
走行レールの移動と同時かつ同方向に移動し、縦横に架
設された走行レールに懸吊された複数のホイスト用移動
装置が各々独立して移動できるので、縦横に架設された
走行レールに複数のホイスト用移動装置が装備されて揚
重作業能率が向し、しかも複雑な電源配線等することが
なくコンパクトに構成することができる。
装置と周方向用移動装置及びホイストの各駆動モータ用
の電源装置が設けられ、該電源装置がリングレールに移
動自在に吊持されるとともに、ホイスト用走行レールに
支持枠材で連結され、リングレールに対するホイスト用
走行レールの移動と同時かつ同方向に移動し、縦横に架
設された走行レールに懸吊された複数のホイスト用移動
装置が各々独立して移動できるので、縦横に架設された
走行レールに複数のホイスト用移動装置が装備されて揚
重作業能率が向し、しかも複雑な電源配線等することが
なくコンパクトに構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るホイスト用移動装置の平面図であ
る。
る。
【図2】同ホイスト用移動装置の一部正面図である。
【図3】同ホイスト用移動装置の方向転換装置の詳細な
構造を示す正面図である。
構造を示す正面図である。
【図4】同ホイスト用移動装置の要部を示す縦断面図で
ある。
ある。
【図5】同ホイスト用移動装置の方向転換装置の1箇所
における方向転換の様子を示す平面図である。
における方向転換の様子を示す平面図である。
【図6】同ホイスト用移動装置により、直交方向にリン
グレールが走行する様子を示す平面図である。
グレールが走行する様子を示す平面図である。
【図7】本発明のホイスト用移動装置によってカバーさ
れる揚重作業範囲を示す説明図である。
れる揚重作業範囲を示す説明図である。
【図8】第2実施例に係るホイスト用移動装置の概略平
面図である。
面図である。
【図9】同第2実施例に係るホイスト用移動装置の正面
図である。
図である。
【図10】同図9の一部を拡大した詳細図である。
【図11】同第2実施例に係るホイスト用移動装置の方
向転換装置の部分詳細図である。
向転換装置の部分詳細図である。
【図12】同第2実施例の方向転換装置の一部平面図で
ある。
ある。
【図13】同第2実施例の方向転換図の正面図である。
【図14】同第2実施例の方向転換装置のクリック手段
の構造を示す一部拡大正面図である。
の構造を示す一部拡大正面図である。
【図15】同第2実施例の方向転換装置の平面図であ
る。
る。
【図16】従来例に係るホイストの走行状態を示す斜視
図である。
図である。
1 ホイスト用移動装置、 2,3,4,5 走行レール、 6,6a 方向転換装置、 7 リングレール、 8 周方向移動装置、 9 ホイスト用走行レール、 10 ホイスト、 11,26 方向転換レール受板、 13,24 方向転換レール、 14,27 支持部材、 14b,17,20,32,33 モータ、 15 回転ギア。 22 第2実施例に係るホイスト用移動装置、 23 電源装置、 24a 中継用レール、 24b 回転補強板、 24c 位置決め帯板、 24d V溝、 25 支持軸、 28,29,30,31 走行タイヤ、 34 回転テーブル、 35 電気的センサー、 36 ストッパー、 39 クリック装置、 39a 転動子、 40 進入阻止板、 41 安全カバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B61J 1/00 B61J 1/06 B61B 13/00 B66C 7/12 B66D 3/26
Claims (4)
- 【請求項1】 並列させた1対の走行レールを縦横に架
設し、前記1対の走行レールに、方向転換装置を介して
懸架され走行装置で縦横に移動する全体円形状のリング
レールを設け、 該リングレールに周方向用移動装置を介して半径方向に
懸架され当該リングレールに対して水平面内で回動する
ホイスト用走行レールを設け、 該ホイスト用走行レールの長手方向に走行自在なホイス
トを設け前記方向転換装置は、前記走行レールと前記リ
ングレールとが交錯する4箇所に各々設けられ、かつ、
当該方向転換装置における方向転換レールが前記リング
レール側に設けられたモータで当該方向転換レールに跨
設された支持部材を介して回転され、 前記モータによって方向転換レールを回転させる4箇所
の偶力が、互いに打ち消し合って前記リングレールが回
転しないように前記モータの回転方向が設定されている
こと、 を特徴とするホイスト用移動装置。 - 【請求項2】 方向転換装置は、1対の走行レールが交
錯する箇所で所定の間隙をおいて各々対向させた走行レ
ールの端面間に、方向転換レール受板に回転自在に垂設された支持軸と、 該支持軸に固着され 少なくともレールの下端フランジの
高さを前記走行レールの下端フランジと一致させて回転
自在に支承されたな方向転換レールと、 該方向転換レールと走行レールに走行自在に吊着されて
リングレールを支承する回動自在な支持部材とからな
り、前記方向転換レールは、前記支持軸との接合部がその上
部においてのみ接合され中央部と下部が切除されて前記
支持部材が前後左右の両方向に往来できるような通過領
域を確保した形状で十字状に直交配設されていること、 を特徴とする請求項1に記載の ホイスト用移動装置。 - 【請求項3】 方向変換装置に、方向転換レールの上部
の位置決め帯板の上面に直交配置でクリック用に設けら
れたV溝と、 前記位置決め帯板の上面に付勢されて転動する転動子を
有し方向転換レール受 板の所定の位置に設けられたクリ
ック装置とでなるクリック手段が設けられ、 方向転換レールと走行レールとが位置合わせされたとき
に前記転動子が前記V溝に落ち込んでクリック感が得ら
れること、 を特徴とする請求項1または2に 記載されたホイスト用
移動装置。 - 【請求項4】 リングレールに、走行装置と方向転換装
置と周方向用移動装置及びホイストの各駆動モータ用の
電源装置が設けられ、 該電源装置がリングレールに移動自在に吊持されるとと
もに、ホイスト用走行レールに支持枠材で連結され、リ
ングレールに対するホイスト用走行レールの移動と同時
かつ同方向に移動し、 縦横に架設された走行レールに懸吊された複数のホイス
ト用移動装置が各々独立して移動できること、 を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに 記載のホイス
ト用移動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18323194A JP2842994B2 (ja) | 1993-10-26 | 1994-08-04 | ホイスト用移動装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-266938 | 1993-10-26 | ||
JP26693893 | 1993-10-26 | ||
JP18323194A JP2842994B2 (ja) | 1993-10-26 | 1994-08-04 | ホイスト用移動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07172317A JPH07172317A (ja) | 1995-07-11 |
JP2842994B2 true JP2842994B2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=26501753
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18323194A Expired - Fee Related JP2842994B2 (ja) | 1993-10-26 | 1994-08-04 | ホイスト用移動装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2842994B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20020021662A (ko) * | 2002-02-15 | 2002-03-21 | 이규석 | 실내 리프팅장치 |
US8651790B2 (en) | 2006-09-25 | 2014-02-18 | Charles E. Benedict | Warehouse storage system |
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US7850412B2 (en) | 2006-09-25 | 2010-12-14 | Bec Companies, Inc. | Overhead boat storage system |
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CN102320525A (zh) * | 2011-09-27 | 2012-01-18 | 新兴铸管股份有限公司 | 一种单梁式悬臂吊 |
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