JPH08123847A - 盤内配線情報作成方法 - Google Patents

盤内配線情報作成方法

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JPH08123847A
JPH08123847A JP6262950A JP26295094A JPH08123847A JP H08123847 A JPH08123847 A JP H08123847A JP 6262950 A JP6262950 A JP 6262950A JP 26295094 A JP26295094 A JP 26295094A JP H08123847 A JPH08123847 A JP H08123847A
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Yoshiaki Morisawa
吉明 森沢
Kenichirou Yomogihara
健一郎 艾原
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】1つの配線情報ファイルのみを用い、配線情報
を作成する処理時間を短くし、かつ配線情報ファイルを
容易に管理する。 【構成】機器配置パターン番号と内器機器の電流容量と
配線用部材の色ないし絶縁被覆の種類とを入力する(S
1)。次に、入力された情報のうち機器配置パターン番
号と内器機器の電流容量とを配線情報ファイルF1 と照
合して配線用部材の形状・寸法を抽出する(S2)。そ
の後、配線用部材の形状・寸法と入力情報とを用いて配
線用部材の加工に要する加工図ないし部材リストを出力
する(S3)。機器配置パターン番号は、盤内に配置さ
れる内器機器の配置と内器機器に接続される配線用部材
の種類および経路とのパターンごとに付与される。ま
た、配線情報ファイルには、各機器配置パターン番号に
対応付けて内器機器の電流容量ごとに配線用部材の形状
・寸法を複数組格納してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分電盤、配電盤、制御
盤のような盤内でブレーカ、リレー、スイッチ等の内器
機器を相互に電気的に接続する配線について寸法や形状
を決定する盤内配線情報作成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、盤内に配置した内器機器を相互
に電気的に接続する配線の断面寸法や断面形状は内器機
器の容量により決定され、配線の長手方向の形状は配線
経路により決定され、配線の本数や色は内器機器の仕様
により決定される。このように、盤内の配線について決
定すべき項目が多数あり、従来は人手によってこれらの
項目を決定していたものであるから、非常に手間がかか
るという問題を有していた。
【0003】一方、配線情報を作成する技術としては、
特開平5−274382号公報に記載されているよう
に、屋内配線用に提案されたものがある。この公報に記
載された発明では、屋内配線に用いる配線器具の種類お
よび位置と電気的接続関係とを器具情報として対話的に
入力し、配線器具の種類、接続関係を組にした配線パタ
ーン要素をあらかじめ複数種類登録してある第1のデー
タベースと照合することによって、入力した器具情報の
部分ごとの配線パターン要素を抽出し、さらに抽出した
複数の配線パターン要素の電源を共通化することによっ
て回路構成情報を得ることが記載されている。第1のデ
ータベースには、配線パターン要素に関連して配線の種
類(線径、絶縁、形状、色)も登録されていて、配線パ
ターン要素が抽出されると、配線の種類も決まるように
なっている。その後、配線器具の配置位置(上記公報で
は配線器具をジョイントボックスを介して接続している
から、ジョイントボックスの位置も配線器具の位置とし
て求めている)と配線経路とを組にした布線パターンを
あらかじめ複数種類登録してある第2のデータベースと
照合することによって、配線器具の位置および回路構成
情報での配線器具間の接続関係に基づいて配線の布線経
路を決定する。布線経路が決定されると配線の長さを決
めることができる。
【0004】上述の手順をまとめると、配線器具の種類
および接続関係から第1のデータベースを用いて回路網
および配線の種類を決定し、配線器具の配置位置から第
2のデータベースを用いて配線の布線経路および長さを
決定することになる。また、両データベースには回路網
や布線経路が部分ごとに部品化された形で登録されてい
るから、入力された器具情報を部分ごとに分割すること
によってデータベースとの照合を行なっている。
【0005】配線情報を作成する技術として、特開平1
−142980号公報に記載された発明のように、電線
の両端に設けたコネクタを装置に結合することによって
装置間を電気接続するようにしたハーネス用回路につい
て、電線およびコネクタの仕様をCAD図面に基づいて
決定する技術も提案されている。この公報に記載された
発明では、装置間の接続関係およびコネクタの割当てを
示すCAD図面であるハーネス用回路図と、使用するコ
ネクタについて種類別の部品番号を与えたコネクタ表と
を用いて、コネクタの種類、電線の太さ、色等を決定す
る。すなわち、ハーネス用回路図に用いられているコネ
クタの種類をコネクタ表から抽出し、あらかじめ複数種
類のコネクタとコネクタに接続された電線との組を登録
してある部品情報マスターファイルとコネクタの種類と
を照合することによって、部品情報マスターファイルか
ら使用可能なコネクタと電線との組を抽出している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来構成では、いずれも複数のデータベースを用いている
ものであるから、データベースとの照合を行う処理時間
がかかり、データベースの管理も面倒であるという問題
を有している。本発明は上記問題点の解決を目的とする
ものであり、1つの配線情報ファイル(データベース)
のみを用いて配線情報を作成することにより、処理時間
が短縮できるようにし、かつ配線情報ファイルの管理が
容易になるようにした盤内配線情報作成方法を提供しよ
うとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、盤内に配置される内器機器の配
置と内器機器に接続される配線用部材の種類および経路
とを機器配置パターンとし、各機器配置パターンについ
て内器機器の電流容量ごとに配線用部材の形状・寸法を
複数組格納した配線情報ファイルを設け、機器配置パタ
ーンの種類と内器機器の電流容量と配線用部材の色ない
し絶縁被覆の種類とを入力情報とし、この入力情報のう
ち機器配置パターンの種類と内器機器の電流容量とを配
線情報ファイルと照合して配線用部材の形状・寸法を抽
出した後、配線用部材の形状・寸法と入力情報とを用い
て配線用部材の加工に要する加工図ないし部材リストを
出力する方法を採用している。
【0008】請求項2の発明は、上記目的を達成するた
めに、盤内に配置される内器機器の配置と内器機器に接
続される配線用部材の種類および経路とを機器配置パタ
ーンとし、各機器配置パターンについて内器機器の電流
容量ごとに配線用部材の形状・寸法を複数組格納した配
線情報ファイルを設け、別途にCAD装置により作成さ
れ少なくとも内器機器の配置、電流容量と配線用部材の
種類、経路、色、絶縁被覆の種類とを含む組立図ファイ
ルを入力情報とし、この入力情報のうち内器機器の配置
および配線用部材の経路から機器配置パターンの種類を
識別し、機器配置パターンの種類と内器機器の電流容量
とを配線情報ファイルと照合して配線用部材の形状・寸
法を抽出した後、配線用部材の形状・寸法と入力情報と
を用いて配線用部材の加工に要する加工図ないし部材リ
ストを出力する方法を採用している。
【0009】配線用部材を多芯で絶縁被覆を有するワイ
ヤ状電線とする場合は、配線情報ファイルに、寸法とし
て断面積、長さを格納し、形状として曲げ位置、曲げ角
度を格納すればよい。また、配線用部材を板状電線とす
る場合は、配線情報ファイルに、寸法として幅、板厚、
長さを格納し、形状として厚み方向の曲げ位置、厚み方
向の曲げ角度、厚み方向の直交する面内での曲げ位置、
厚み方向に直交する面内での曲げ角度を格納すればよ
い。
【0010】
【作用】各請求項の発明では、盤内に配置される内器機
器の配置と内器機器に接続される配線用部材の種類およ
び経路とを機器配置パターンとし、各機器配置パターン
について内器機器の電流容量ごとに配線用部材の形状・
寸法を複数組格納した配線情報ファイルを設けているの
で、機器配置パターンと内器機器の電流容量とが決まれ
ば、両情報をキーに用いて配線情報ファイルから配線用
部材の形状・寸法を抽出することができ、2種類のキー
と1つのファイルとによって、配線用部材の形状・寸法
を容易に決定することができる。キーを入力する方法と
しては、人手によって入力装置を操作してもよいが、組
立図をCAD装置によって作成している場合には、その
組立図ファイルを入力情報に用いることで、配線情報フ
ァイルとの照合に必要な入力情報を人手で操作せずに与
えることができ、入力情報の入力誤りの可能性が低減す
る。
【0011】配線用部材には多芯で絶縁被覆を有するワ
イヤ状電線あるいは板状電線を用いることができ、ワイ
ヤ状電線か板状電線かに応じて配線情報ファイルに格納
する情報は相違する。したがって、いずれか一方のみに
制限すれば、処理に要するコストが低減する。
【0012】
【実施例】以下の実施例では、内器機器として主幹ブレ
ーカ、送り機器などの主幹機器と、分岐ブレーカ、リレ
ー、スイッチなどの分岐機器とを用いた分電盤について
説明するが、他の盤であっても同様の技術を適用可能で
ある。 (実施例1)本発明はCADシステムの一部に適用され
るものであって、キーボードやマウスなどの入力装置
と、表示用のディスプレイ装置と、後述する手順で分電
盤内の内器機器に接続する配線用部材の加工図ないし配
線用部材の部材リストを求める処理装置と、処理装置で
求めた加工図や部材リストを出力する印刷装置などを備
える。処理装置は、ハードディスク装置のような記憶装
置を備え、大量の情報を記憶し、また記憶した情報を検
索できるように構成されている。
【0013】本発明では、分電盤内の内器機器を大きく
主幹機器と分岐機器とに分類し、主幹機器と分岐機器と
について、それぞれ複数種類の機器配置パターンをあら
かじめ規定してある。機器配置パターンは、図2に示す
ような図形を用いた情報であって、内器機器の種類、配
置、配線用部材の種類、経路を概略図として示したもの
である。また、各機器配置パターンごとに、主幹機器に
ついてはM−j(j=1、2、……)、分岐機器につい
てはB−k(k=1、2、……)という形式で機器配置
パターン番号を付与してある。ここで、内器機器の種類
には、主幹機器では主幹ブレーカM、1次送り機器(た
とえば、非常灯用への給電部材)1、2次送り機器(た
とえば、他の盤への給電部材)2などがあり、分岐機器
では分岐ブレーカB、リレー、スイッチなどがあり、ま
た極数も含まれる。内器機器の配置は盤に対するおおよ
その占有領域を示す。配線用部材の種類とは、図3のよ
うな断面が長方形状の板状電線Lbか図4のような多芯
で絶縁被覆ISを有する断面円状のワイヤ状電線Lwか
の別である。図2では分岐機器については同じ機器配置
パターン番号(B−1)のものを示してあり、主幹機器
についてはあらかじめ用意してある機器配置パターンの
うち上記機器配置パターン番号(B−1)に適合する機
器配置パターン番号(M−1〜M−6)のものを示して
ある。このような機器配置パターンは、処理装置の記憶
装置に格納しておきディスプレイ装置に図形として一覧
表示した状態で入力装置により選択したり、印刷や筆記
による一覧表を参照して入力装置により入力する。この
ような方法で、機器配置パターン番号を処理装置に入力
することができる。
【0014】ところで、出力される情報は配線用部材の
加工図ないし部材リストであって、出力情報には、機器
配置パターン番号、内器機器の電流容量、配線用部材の
寸法(断面および長手方向の各寸法)、配線用部材の曲
げ位置、配線用部材の曲げ角度(板状電線Lbでは厚み
方向に直交する面内および厚み方向での曲げ角度)、配
線用部材の色、配線用部材の本数に関する情報が必要で
ある。また、ワイヤ状電線Lwでは絶縁被覆の種類に関
する情報も必要になる。ここで、上述のように機器配置
パターン番号が処理装置に入力されるのであって、機器
配置パターンは配線用部材の種類を含むから、機器配置
パターン内の各配線用部材に接続される内器機器の電流
容量を決めてやれば、配線用部材に要求される電流容量
が決定され、配線用部材の断面の寸法を決定することが
できる。さらに、機器配置パターンは内器機器の配置を
含んでおり、配線用部材の断面の寸法が決まれば、その
ような配置を得るための配線用部材の長さ寸法、曲げ位
置、曲げ角度を決めることができる。つまり、機器配置
パターン番号と内器機器の電流容量とによって、配線用
部材の形状・寸法を決定することができる。
【0015】配線用部材の色は指示する必要があり、デ
ィスプレイ装置に機器配置パターンを表示する構成で
は、色を選択すべき配線用部材の領域内をマウスなどを
用いて選択し、この領域に対してキーボードやマウスで
色を選択する。また、キーボードから機器配置パターン
番号を入力する場合には、各配線用部材に識別記号を付
与しておき、識別記号ごとに色を選択する。色の選択に
は、ディスプレイ装置の画面上に色リストを表示してお
きマウスで指示する方法や、色ごとに番号を付与してお
きキーボードから番号を指定する方法などがある。さら
に、各配線用部材の色を最初は同色としておき、色を変
更する配線用部材のみを指定して色を選択してもよい。
【0016】ワイヤ状電線Lwでは、上述のように絶縁
被覆ISの種類についても指定する必要があるから、絶
縁被覆ISの種類(実際には電線の種類:IV線、KI
V線等)が入力の情報として必要である。絶縁被覆IS
の種類は、キーボードによる番号の入力ないしディスプ
レイ装置の画面上での選択によって入力される。上述の
ようにして機器配置パターンに示されている配線用部材
の色および絶縁被覆ISが決まれば、同種類、同寸法、
同色の配線用部材が何本ずつ必要であるかを決定するこ
とができる。結局、配線用部材の加工図ないし部材リス
トを得るために入力すべき情報は、機器配置パターン番
号のほか、内器機器の電流容量と機器配置パターンに示
された各配線用部材の色および種類であればよいことに
なる。
【0017】次に、機器配置パターン番号、内器機器の
電流容量、配線用部材の色および種類の入力情報を用い
て配線用部材の加工図ないし部材リストを得る手順につ
いて説明する。本発明では、機器配置パターン番号と、
機器配置パターンに含まれる各配線用部材の電流容量と
に基づいて、配線用部材の寸法、配線用部材の曲げ位
置、配線用部材の曲げ角度(板状電線Lbでは厚み方向
に直交する面内と厚み方向とについての曲げ角度)を求
めるために配線情報テーブルを用いる。配線情報テーブ
ルは、各機器配置パターン番号ごとに、配線用部材の電
流容量を少なくとも1種類ずつ登録し、かつ機器配置パ
ターン番号と電流容量との組み合わせを、配線用部材の
寸法、曲げ位置、曲げ角度(つまり、配線用部材の形状
・寸法)に対応付けたものである。また、配線情報テー
ブルは、配線用部材の種類別に設けられている。板状電
線Lbに関する配線情報テーブルは、図5(a)に示す
ように、機器配置パターン番号(「パターン番号」と記
載)および配線用部材の電流容量(「容量」と記載)
を、配線用部材の板厚、幅、長さ、曲げ位置、曲げ角度
に対応付けてある。板状電線Lbに関する折曲には、上
述したように、厚み方向に直交する面内での折曲と厚み
方向の折曲とがあるから、曲げ角度については、折曲す
る方向別に項目(曲げ角度1、曲げ角度2)を設けてあ
る。また、ワイヤ状電線Lwに関する配線情報テーブル
は、図5(b)に示すように、機器配置パターン番号お
よび配線用部材の電流容量を、配線用部材の断面積、長
さ、曲げ位置、曲げ角度に対応付けてある。また、配線
用部材に折曲部分がなければ曲げ位置や曲げ角度に関す
るデータは省かれる(「−」で示す)。ここで、配線用
部材の曲げ位置は、配線用部材の長手方向に沿った中心
線上で配線用部材の一端からの寸法(単位はmm)とし
て示してある。
【0018】上述のように、機器配置パターン番号と内
器機器の電流容量とを入力装置によって入力すれば、機
器配置パターン番号によって、各部位の配線用部材の種
類が決まり、また機器配置パターン番号および電流容量
の一致する配線用部材について寸法、曲げ位置、曲げ角
度(板状電線では曲げ角度1、曲げ角度2)を配線情報
テーブルから抽出することができる。加工図ないし部材
リストを出力するための他の情報については、入力装置
により入力された情報から得られるから、機器配置パタ
ーン番号および電流容量を配線情報テーブルと照合して
得た情報と、入力装置により入力した情報とを合わせる
ことによって、加工図ないし部材リストを作成すること
ができる。加工図の作成には、出力情報をCAD装置に
渡してCAD装置にあらかじめ登録してある図面データ
と照合し(基本的には機器配置パターン番号を渡せば、
必要な配線用部材の形状がわかる)、必要な図面データ
を抽出して出力情報を所要箇所に記入するのである。こ
のとき、必要に応じて数値データにより図面データが補
正される。
【0019】加工図は、板状電線Lbについては、図6
(a)(b)に示すように、平面図と側面図と斜視図と
を含み、配線用部材の寸法、曲げ位置、曲げ角度によっ
て処理装置内で求めた各部位の寸法が記入される。ここ
に、寸法を記入する部位はあらかじめ決められている。
また、ワイヤ状電線Lwについては、図7(a)(b)
に示すように、平面図と側面図とであって、配線用部材
の寸法、曲げ位置、曲げ角度に応じて各部位の寸法が記
入される。また、配線用部材の寸法、曲げ位置、曲げ角
度などを、図8(a)(b)に示すような部材リストに
よって与えることもできる。図8(a)は機器配置パタ
ーンM−3について主幹ブレーカMの電流容量が400
Aの場合であって図7(a)の加工図に対応し、図8
(b)は機器配置パターンM−4について主幹ブレーカ
Mの電流容量が400Aの場合であって図7(b)の加
工図に対応する。つまり、図8(a)の部材リストと図
8(a)の加工図とが同時に出力され、図8(b)の部
材リストと図7(b)の加工図との両方を出力すること
ができる。ここで、板状電線Lbについて加工図のみを
出力し、ワイヤ状電線Lwについて加工図と部材リスト
とを出力しているが、板状電線Lbについて加工図と部
材リストとを出力してもよいし、またワイヤ状電線La
について加工図のみとしてもよい。
【0020】上記手順をまとめると、図1のようにな
る。まず、機器配置パターン番号、選択した機器配置パ
ターンで用いる内器機器の仕様(電流容量のみでよい
が、極数や内器機器の種別も入力してよい)、選択した
機器配置パターンで板状電線Lbを用いる場合にはその
色、選択した機器配置パターンでワイヤ状電線Lwを用
いる場合にはその色および絶縁被覆ISの種類を入力装
置を用いて入力する(S1)。内器機器の仕様は、たと
えば主幹ブレーカMであれば、「MCB3P400A」
というような形式で入力すればよく、「MCB」は主幹
ブレーカM、「3P」は3極型、「400A」は電流容
量が400Aであることをそれぞれ示す。次に、これら
の入力情報から機器配置パターン番号と電流容量のみを
抽出して、配線情報ファイルF1 と照合する(S2)。
配線情報ファイルF1 には上述した各種情報が登録され
ているから、機器配置パターン番号および電流容量の照
合を行ない、一致する情報を配線情報ファイルF1 から
抽出する。このようにして抽出した情報は入力情報と合
わせて配線情報として用いられるのであって、こうにし
て得られた配線情報に基づいて加工図ないし部材リスト
を作成する(S3)。
【0021】図1の手順による具体例として、機器配置
パターン番号がM−1である場合と、機器配置パターン
番号がM−3である場合とについて説明する。機器配置
パターン番号M−1の機器配置パターンは板状電線Lb
のみを用いる機器配置パターンであって、入力装置によ
る入力情報として、内器機器の仕様「MCB3P400
A」、機器配置パターン番号「M−1」、各板状電線L
bの色「黒、白、赤」を入力する。色については各板状
電線Lbごとに指定し、画面上に機器配置パターン番号
「M−1」に応じて表示した図形の中の板状電線Lbの
上にマウスによってポインタを合わせることによって所
望の板状電線Lbを選択してから、その板状電線Lbに
応じた色を番号ないしマウスのポインタによって選択す
るのである。このとき、分岐機器Bの仕様(たとえば、
「MCB2P100A」とする)についても同時に入力
すれば分岐機器Bについても配線情報を作成することが
できる。「M−1」と「400A」とをキーに用いて配
線情報ファイルF1 との照合を行なうと、「板厚:8m
m、幅:30mm、長さ:200mm、厚み方向の曲げ
位置:80mm,120mm、厚み方向の曲げ角度2:
30度」という情報を抽出することができる。したがっ
て、入力情報と配線情報ファイルF1 から抽出した情報
とによって、出力情報として、図6に示すような平面
図、側面図、斜視図を含み、要所に寸法を記入するとと
もに、板厚、本数、色を所定欄に記入した加工図を得る
ことができる。
【0022】機器配置パターン番号がM−3の機器配置
パターンでは、配線用部材としてワイヤ状電線Lwのみ
を用いており、入力装置からの入力情報としては、内器
機器の仕様「MCB3P400A」、機器配置パターン
番号「M−3」、各ワイヤ状電線Lwの色「黒、白、
赤」、および絶縁被覆ISの種類を特定する電線の種類
「IV線」を入力する。この入力情報のうち、「M−
3」と「400A」とをキーに用いて配線情報ファイル
1 と照合すると、「断面積:250mm2 、長さ:2
00mm、曲げ位置:なし、曲げ角度:なし」という情
報を抽出することができる。したがって、入力情報と配
線情報ファイルF1 から抽出した情報とを合わせて、図
7のようなワイヤ状電線Lwの平面図、側面図を含み、
要所に寸法を記入するとともに、所定欄に本数、色を記
入した加工図を得ることができ、また、図8に示すよう
な部材リストを作成することができる。
【0023】上述した例では、板状電線Lbの場合に加
工図を作成し、ワイヤ状電線Lwの場合には加工図と部
材リストとを得ているが、出力情報の形態はとくに限定
されるものではなく、板状電線Lbについて加工図に加
えて部材リストを作成してもよく、逆に、ワイヤ状電線
Lwについて加工図のみとしてもよい。また、加工用の
情報を得ることができるから、これに基づいて板状電線
Lbやワイヤ状電線Lwを実際に加工する数値制御加工
機の制御用のデータを作成することも可能になる。
【0024】(実施例2)実施例1では入力情報をキー
ボードやマウスのような入力装置から得るようにしてい
たが、本実施例は図9に示すように、別途にCAD装置
を用いて作成した組立図に含まれる情報を入力情報とし
て用いるものである。このような組立図は承認図を作成
する段階の情報を用いて作成される。すなわち、承認図
を承認図CADシステムで作成する際に、入力した機器
情報に応じて、あらかじめ登録されている機器配置パタ
ーンが選択され、自動的に最適な機器配置が行われて承
認図が作成される。また同時に、内器組立図CADシス
テムのような下位システムに引き渡すための所要のデー
タのみを抽出した中間ファイルを作成する。この中間フ
ァイルには、機器配置パターン番号等の配線用部材の加
工図や部材リストを作成する際に必要な入力情報となる
情報が書き込まれている。中間ファイルは内器組立図C
ADシステムに読み込まれ、組立図CADシステムによ
り組立図が作成される。このとき内器組立図ファイルF
2 が作成されるのであって、内器組立図ファイルF2
は、機器配置パターン番号のほか、分電盤内の内器機器
の配置、電流容量、内器機器に接続される配線用部材の
種類、経路、色、絶縁被覆ISの種類などの情報が書き
込まれる。
【0025】ここで、処理装置には機器配置パターンが
あらかじめ登録されているものとする。内器組立図ファ
イルF2 に格納された情報を処理装置に電子的に転送す
れば、内器組立図ファイルF2 に格納された情報から機
器配置パターン番号が抽出される(S1)。また、内器
組立図ファイルF2 に格納された情報から内器機器の電
流容量、配線用部材の種類、色、絶縁被覆ISの種類が
抽出され、処理装置に入力される。
【0026】機器配置パターン番号と内器機器の電流容
量、配線用部材の種類、色、絶縁被覆ISの種類がわか
れば、以後の処理は実施例1と同じであり、配線情報フ
ァイルF1 との照合により、配線用部材の加工に必要な
情報を抽出し(S2)、加工図と部材リストとを作成す
る(S3)。本実施例のようにCAD装置を用いて作成
した情報から処理装置に必要な情報を抽出して配線用部
材の加工に必要な出力情報を得るようにしているから、
処理装置の上位システムとしてCAD装置を用い、上位
システムで作成した組立図を処理装置に電子的に転送す
るだけで配線用部材の加工に必要な出力情報を得ること
ができ、キーボードやマウスのように人手によって操作
される入力装置を用いて処理装置に入力情報を与える場
合に比較して入力誤りの機会が少なくなる。すなわち、
処理装置に入力情報をどのようにして与えるかにはかか
わらず、組立図を作成する作業は必要であるから、組立
図を作成して検図を行なった後、改めて人手によって処
理装置に入力情報を与える場合よりも、CAD装置で作
成した組立図のデータを処理装置に電子的に転送するほ
うが、入力誤りの機会が少なくなるのである。他の構成
および動作は実施例1と同様である。
【0027】
【発明の効果】各請求項の発明は上述のように、盤内に
配置される内器機器の配置と内器機器に接続される配線
用部材の種類および経路とを機器配置パターンとし、各
機器配置パターンについて内器機器の電流容量ごとに配
線用部材の形状・寸法を複数組格納した配線情報ファイ
ルを設けているので、機器配置パターンと内器機器の電
流容量とが決まれば、両情報をキーに用いて配線情報フ
ァイルから配線用部材の形状・寸法を抽出することがで
き、2種類のキーと1つのファイルとによって、配線用
部材の形状・寸法を容易に決定することができるという
利点がある。すなわち、1つの配線情報ファイルのみを
用いて加工図や部材リストを作成することができるか
ら、入力情報を配線情報ファイルと照合するのが容易で
あり、照合に要する処理時間が短くなって、入力から結
果の出力までの時間が短くなるという利点を有し、しか
もデータベースとして1つの配線情報ファイルを設けて
いるだけであるから、データの管理が容易であるという
利点もある。また、組立図をCAD装置によって作成
し、その組立図ファイルを入力情報に用いた場合には、
配線情報ファイルとの照合に必要な入力情報を人手で操
作せずに与えることができ、入力情報の入力誤りの可能
性が低減するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の処理手順を示す流れ図である。
【図2】実施例1に用いる機器配置パターンの例を示す
図である。
【図3】実施例1に用いる板状電線を示す斜視図であ
る。
【図4】実施例1に用いるワイヤ状電線を示し、(a)
は側面図、(b)は断面図である。
【図5】実施例1に用いる機器配置ファイルの内容の例
を示す図である。
【図6】実施例1における加工図の例を示す図である。
【図7】実施例1における加工図の他の例を示す図であ
る。
【図8】実施例1における部材リストの例を示す図であ
る。
【図9】実施例2の処理手順を示す流れ図である。
【符号の説明】 B 分岐ブレーカ B−1 機器配置パターン Lb 板状電線 Lw ワイヤ状電線 M 主幹ブレーカ M−1〜M−6 機器配置パターン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 盤内に配置される内器機器の配置と内器
    機器に接続される配線用部材の種類および経路とを機器
    配置パターンとし、各機器配置パターンについて内器機
    器の電流容量ごとに配線用部材の形状・寸法を複数組格
    納した配線情報ファイルを設け、機器配置パターンの種
    類と内器機器の電流容量と配線用部材の色ないし絶縁被
    覆の種類とを入力情報とし、この入力情報のうち機器配
    置パターンの種類と内器機器の電流容量とを配線情報フ
    ァイルと照合して配線用部材の形状・寸法を抽出した
    後、配線用部材の形状・寸法と入力情報とを用いて配線
    用部材の加工に要する加工図ないし部材リストを出力す
    ることを特徴とする盤内配線情報作成方法。
  2. 【請求項2】 盤内に配置される内器機器の配置と内器
    機器に接続される配線用部材の種類および経路とを機器
    配置パターンとし、各機器配置パターンについて内器機
    器の電流容量ごとに配線用部材の形状・寸法を複数組格
    納した配線情報ファイルを設け、別途にCAD装置によ
    り作成され少なくとも内器機器の配置、電流容量と配線
    用部材の種類、経路、色、絶縁被覆の種類とを含む組立
    図ファイルを入力情報とし、この入力情報のうち内器機
    器の配置および配線用部材の経路から機器配置パターン
    の種類を識別し、機器配置パターンの種類と内器機器の
    電流容量とを配線情報ファイルと照合して配線用部材の
    形状・寸法を抽出した後、配線用部材の形状・寸法と入
    力情報とを用いて配線用部材の加工に要する加工図ない
    し部材リストを出力することを特徴とする盤内配線情報
    作成方法。
  3. 【請求項3】 配線用部材は多芯で絶縁被覆を有するワ
    イヤ状電線であって、配線情報ファイルには、寸法とし
    て断面積、長さが格納され、形状として曲げ位置、曲げ
    角度が格納されていることを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の盤内配線情報作成方法。
  4. 【請求項4】 配線用部材は板状電線であって、配線情
    報ファイルには、寸法として幅、板厚、長さが格納さ
    れ、形状として厚み方向の曲げ位置、厚み方向の曲げ角
    度、厚み方向の直交する面内での曲げ位置、厚み方向に
    直交する面内での曲げ角度が格納されていることを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の盤内配線情報作成
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9343907B2 (en) 2013-01-11 2016-05-17 Mitsubishi Electric Corporation Energy assist system selection supporting apparatus, capacity selecting apparatus, power consumption calculating apparatus, and layout generating apparatus

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