JPH08123098A - 二成分系現像剤 - Google Patents
二成分系現像剤Info
- Publication number
- JPH08123098A JPH08123098A JP6298037A JP29803794A JPH08123098A JP H08123098 A JPH08123098 A JP H08123098A JP 6298037 A JP6298037 A JP 6298037A JP 29803794 A JP29803794 A JP 29803794A JP H08123098 A JPH08123098 A JP H08123098A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carrier
- coating layer
- toner
- polymer
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 静電潜像を現像するためのトナーと被覆キャ
リアから成る二成分系現像剤において、被覆材としてポ
リチタノカルボシラン重合体を用いたことを特徴とする
二成分系現像剤。 【効果】 本発明の二成分系現像剤は、長期の使用によ
っても、キャリア芯材と被覆層の剥れや損傷がなく、ま
たトナーのスペントが防止されるため、帯電量の低下や
トナー飛散がないので、複写機内の汚染や画像品質の低
下の生じないものである。
リアから成る二成分系現像剤において、被覆材としてポ
リチタノカルボシラン重合体を用いたことを特徴とする
二成分系現像剤。 【効果】 本発明の二成分系現像剤は、長期の使用によ
っても、キャリア芯材と被覆層の剥れや損傷がなく、ま
たトナーのスペントが防止されるため、帯電量の低下や
トナー飛散がないので、複写機内の汚染や画像品質の低
下の生じないものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は二成分系現像剤に関し、
更に詳しくはトナーと被覆キャリアからなる二成分系現
像剤に関する。
更に詳しくはトナーと被覆キャリアからなる二成分系現
像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、二成分系現像剤はトナー粒子と
キャリア粒子が構成され、このうちキャリア粒子は通常
トナー粒子(スペントトナー)が付着しないようにその
表面に被覆層が設けられている。このような被覆層の例
としてはカーボンを含有させたもの(特開昭56−75
659号公報)、カーボンと白色系の導電性物質を含有
させたもの(特開平1−101560号公報)、シリコ
ーン樹脂にカーボンとシランカップリング剤を含有させ
たもの(特開平4−204551号公報)等が知られて
いる。
キャリア粒子が構成され、このうちキャリア粒子は通常
トナー粒子(スペントトナー)が付着しないようにその
表面に被覆層が設けられている。このような被覆層の例
としてはカーボンを含有させたもの(特開昭56−75
659号公報)、カーボンと白色系の導電性物質を含有
させたもの(特開平1−101560号公報)、シリコ
ーン樹脂にカーボンとシランカップリング剤を含有させ
たもの(特開平4−204551号公報)等が知られて
いる。
【0003】しかしながら、これら従来の被覆キャリア
は長期の使用によって被覆層が芯材から剥れやすくな
り、また、種々の条件によって被覆層に損傷が起こり、
更には被覆層の種類によってはキャリア芯材にスペント
トナーが付着して帯電量(Q/M)の低下やトナー飛散
が生じて、複写機内の汚染や画像品質の低下を来たし、
またカラートナーの場合には色特性を劣化させるという
欠点があった。
は長期の使用によって被覆層が芯材から剥れやすくな
り、また、種々の条件によって被覆層に損傷が起こり、
更には被覆層の種類によってはキャリア芯材にスペント
トナーが付着して帯電量(Q/M)の低下やトナー飛散
が生じて、複写機内の汚染や画像品質の低下を来たし、
またカラートナーの場合には色特性を劣化させるという
欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の欠点を克服し、長期の使用によってもキャリア被覆層
の剥れや損傷がなく、しかもトナーのスペント化が防止
され、加えて複写機内の汚染や画像品質の低下のない、
耐久性に優れた二成分系現像剤を提供することを目的と
する。
の欠点を克服し、長期の使用によってもキャリア被覆層
の剥れや損傷がなく、しかもトナーのスペント化が防止
され、加えて複写機内の汚染や画像品質の低下のない、
耐久性に優れた二成分系現像剤を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討した結果、キャリア被覆層の
材料としてポリチタノカルボシラン重合体を用いること
が有効であることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
を達成するために鋭意検討した結果、キャリア被覆層の
材料としてポリチタノカルボシラン重合体を用いること
が有効であることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】すなわち、本発明によれば、静電潜像を現
像するためのトナーと表面に被覆層を有するキャリアか
ら成る二成分系現像剤において、被覆層がポリチタノカ
ルボシラン重合体により形成されていることを特徴とす
る乾式二成分現像剤が提供され、また、被覆層がポリチ
タノカルボシラン重合体とシリーコン樹脂又はフッ素樹
脂との混合物で形成されている上記二成分系現像剤が提
供され、更には、被覆層に導電性材料が分散されている
ことを特徴とする前記二成分系現像剤、及びキャリア粒
子の粒径は30〜80μmである前記二成分系現像剤が
提供される。
像するためのトナーと表面に被覆層を有するキャリアか
ら成る二成分系現像剤において、被覆層がポリチタノカ
ルボシラン重合体により形成されていることを特徴とす
る乾式二成分現像剤が提供され、また、被覆層がポリチ
タノカルボシラン重合体とシリーコン樹脂又はフッ素樹
脂との混合物で形成されている上記二成分系現像剤が提
供され、更には、被覆層に導電性材料が分散されている
ことを特徴とする前記二成分系現像剤、及びキャリア粒
子の粒径は30〜80μmである前記二成分系現像剤が
提供される。
【0007】本発明で用いるポリチタノカルボシラン重
合体はポリカルボシラン骨格(−(Si−C)n−)の主
鎖がチタン有機化合物によって架橋結合された網目状の
有機ケイ素ポリマーである。このポリチタノカルボシラ
ン重合体はジメチルジクロロシランの脱塩素重縮合反応
により合成できる。例えば、ポリジメチルシランにジフ
ェニルジクロロシランとほう酸との重縮合により得られ
るポリボロジフェニルシロキサンとチタン化合物を加熱
により重縮合させて、このポリチタノカルボシラン重合
体を得る。またこのポリチタノカルボシランにはキシレ
ン等の有機溶剤に希釈してFe、Co、Cr等の金属酸
化物を含ませても良い。
合体はポリカルボシラン骨格(−(Si−C)n−)の主
鎖がチタン有機化合物によって架橋結合された網目状の
有機ケイ素ポリマーである。このポリチタノカルボシラ
ン重合体はジメチルジクロロシランの脱塩素重縮合反応
により合成できる。例えば、ポリジメチルシランにジフ
ェニルジクロロシランとほう酸との重縮合により得られ
るポリボロジフェニルシロキサンとチタン化合物を加熱
により重縮合させて、このポリチタノカルボシラン重合
体を得る。またこのポリチタノカルボシランにはキシレ
ン等の有機溶剤に希釈してFe、Co、Cr等の金属酸
化物を含ませても良い。
【0008】ポリチタノカルボシランの製造工程は次の
ようになる。
ようになる。
【化1】
【0009】〔トナー構成〕本発明で用いるトナーは結
着樹脂、着色剤、荷電制御剤等からなる。 結着樹脂例 ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチル
スチレン、スチレン−クロロスチレン共重合体、スチレ
ン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル
酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合
体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−
アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−アクリル酸フ
ェニル共重合体等)、スチレン−メタクリル酸エステル
共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、ス
チレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタ
クリル酸ブチル共重合体、スチレン−メタクリル酸フェ
ニル共重合体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メ
チル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル
酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレン又は
スチレン置換体を含む単重合体又は共重合体)、塩化ビ
ニル樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、低分子量ポリエ
チレン、低分子量ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、
ポリウレタン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアク
リレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビニルブチラー
ル、特に好ましく用いられるのはスチレン系樹脂であ
る。
着樹脂、着色剤、荷電制御剤等からなる。 結着樹脂例 ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチル
スチレン、スチレン−クロロスチレン共重合体、スチレ
ン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル
酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合
体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−
アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−アクリル酸フ
ェニル共重合体等)、スチレン−メタクリル酸エステル
共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、ス
チレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタ
クリル酸ブチル共重合体、スチレン−メタクリル酸フェ
ニル共重合体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メ
チル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル
酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレン又は
スチレン置換体を含む単重合体又は共重合体)、塩化ビ
ニル樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、低分子量ポリエ
チレン、低分子量ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、
ポリウレタン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアク
リレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビニルブチラー
ル、特に好ましく用いられるのはスチレン系樹脂であ
る。
【0010】 着色剤としては、ブラック用着色剤の
具体例としてカーボンブラック、スピリットブラック、
アニリンブラック、(C.I.Pigment Bla
ck1)等を挙げることができる。イエロー着色剤の具
体例としては、 C.I.Pigment Yellow 1 Symu
ler Fast Yellow GH(大日本イン
キ) C.I.Pigment Yellow 3 Symu
ler Fast Yellow 10GH(大日本イ
ンキ) C.I.Pigment Yellow 12 Sym
uler FastYellow GF(大日本イン
キ) C.I.Pigment Yellow 13 Sym
uler FastYellow GRF(大日本イン
キ) C.I.Pigment Yellow 14 Sym
uler FastYellow 5GR(大日本イン
キ) C.I.Pigment Yellow 17 Sym
uler FastYellow 8GR(大日本イン
キ)、更にC.I.Pigment Yellow 1
2として イエロー152(有本化学) ピグメントイエローGRT(山陽色素) スミカプリントイエローST−0(住友化学) ベンジンイエロー1316(野間化学) 等を挙げることができる。
具体例としてカーボンブラック、スピリットブラック、
アニリンブラック、(C.I.Pigment Bla
ck1)等を挙げることができる。イエロー着色剤の具
体例としては、 C.I.Pigment Yellow 1 Symu
ler Fast Yellow GH(大日本イン
キ) C.I.Pigment Yellow 3 Symu
ler Fast Yellow 10GH(大日本イ
ンキ) C.I.Pigment Yellow 12 Sym
uler FastYellow GF(大日本イン
キ) C.I.Pigment Yellow 13 Sym
uler FastYellow GRF(大日本イン
キ) C.I.Pigment Yellow 14 Sym
uler FastYellow 5GR(大日本イン
キ) C.I.Pigment Yellow 17 Sym
uler FastYellow 8GR(大日本イン
キ)、更にC.I.Pigment Yellow 1
2として イエロー152(有本化学) ピグメントイエローGRT(山陽色素) スミカプリントイエローST−0(住友化学) ベンジンイエロー1316(野間化学) 等を挙げることができる。
【0011】マゼンタ着色剤の具体例としては、 C.I.Pigment Red 81 Symule
r Rhodamine Y Toner F(大日本
インキ) C.I.Pigment Red 122 Perma
nent PinkE(ヘキスト) C.I.Pigment Red 57 Symule
r Brill Carmine 6B(大日本イン
キ) C.I.Pigment Red 22 Symule
r Fast Brill Scarlet BG(大
日本インキ) C.I.Pigment Red 21 Sanyo
Fast Red GR(山陽色素) C.I.Pigment Red 18 Sanyo
ToluidineMaroon Medium(山陽
色素) C.I.Pigment Red 114 Symul
er Fast Carmine B5(大日本イン
キ) C.I.Pigment Red 112 Symul
er Fast Red FGR(大日本インキ) C.I.Pigment Red 5 Symuler
Fast Carmine F5(大日本インキ)等
を挙げることができる。
r Rhodamine Y Toner F(大日本
インキ) C.I.Pigment Red 122 Perma
nent PinkE(ヘキスト) C.I.Pigment Red 57 Symule
r Brill Carmine 6B(大日本イン
キ) C.I.Pigment Red 22 Symule
r Fast Brill Scarlet BG(大
日本インキ) C.I.Pigment Red 21 Sanyo
Fast Red GR(山陽色素) C.I.Pigment Red 18 Sanyo
ToluidineMaroon Medium(山陽
色素) C.I.Pigment Red 114 Symul
er Fast Carmine B5(大日本イン
キ) C.I.Pigment Red 112 Symul
er Fast Red FGR(大日本インキ) C.I.Pigment Red 5 Symuler
Fast Carmine F5(大日本インキ)等
を挙げることができる。
【0012】シアン着色剤の具体例としては、 C.I.Pigment Blue 15 Fasto
gen Blue GS(大日本インキ) C.I.Pigment Blue 15 Fasto
gen Blue GS Chromofine SR
(大日精化) C.I.Pigment Blue 16 Sumit
one Cyanine Blue LG(住友化学) C.I.Pigment Green 7 Phtha
locyanineGreen(東京インキ) C.I.Pigment Green 36 Cyan
ine Green2YL(東洋インキ) C.I.Pigment Blue 15:3 Cya
nine BlueGGK(日本ピグメント)等を挙げ
ることができる。これらの着色剤は、結着樹脂100重
量部に対して0.5〜40重量部、好ましくは1〜30
重量部で使用される。
gen Blue GS(大日本インキ) C.I.Pigment Blue 15 Fasto
gen Blue GS Chromofine SR
(大日精化) C.I.Pigment Blue 16 Sumit
one Cyanine Blue LG(住友化学) C.I.Pigment Green 7 Phtha
locyanineGreen(東京インキ) C.I.Pigment Green 36 Cyan
ine Green2YL(東洋インキ) C.I.Pigment Blue 15:3 Cya
nine BlueGGK(日本ピグメント)等を挙げ
ることができる。これらの着色剤は、結着樹脂100重
量部に対して0.5〜40重量部、好ましくは1〜30
重量部で使用される。
【0013】〔荷電制御剤〕荷電制御剤としては、負極
性のものとして、金属錯塩染料、サリチル酸金属塩又は
サリチル酸誘導体の金属塩等があり、また正極性のもの
として、ニグロシン染料、第4級アンモニウム塩、アミ
ノ基を含む樹脂等がある。この荷電制御剤は、結着樹脂
100部に対して0.05〜25重量部、好ましくは
0.1〜20重量部で使用される。本発明のトナー粒径
は、約30μm以下、好ましくは3〜20μmとする。
性のものとして、金属錯塩染料、サリチル酸金属塩又は
サリチル酸誘導体の金属塩等があり、また正極性のもの
として、ニグロシン染料、第4級アンモニウム塩、アミ
ノ基を含む樹脂等がある。この荷電制御剤は、結着樹脂
100部に対して0.05〜25重量部、好ましくは
0.1〜20重量部で使用される。本発明のトナー粒径
は、約30μm以下、好ましくは3〜20μmとする。
【0014】本発明においては、トナー粒子に、流動性
付与剤を添加してもよい。流動性付与剤としては、シリ
カ、アルミナ、マグネシア、ジルコニア、フェライト、
マグネタイト等の金属酸化物の微粒子及びそれら微粒子
をシランカップリング剤、チタネートカップリング剤、
ジルコアルミネート、四級化アンモニウム塩、脂肪酸、
脂肪酸金属塩、フッ素系活性剤、溶剤、ポリマー等の処
理剤によって表面処理または被覆したもの、ステアリン
酸、ステアリン酸亜鉛等の脂肪酸またはその金属塩の微
粒子、及びそれら微粒子を前記処理剤により表面処理し
たものポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリフ
ッ化ビニリデン等のポリマー微粒子及びそれら微粒子を
前記処理剤で表面処理または被覆したものが用いられ
る。これら流動性付与剤の平均粒径は、0.01〜3μ
mの範囲のものが使用される。トナー粒子と流動性付与
剤との混合方法は、粉体が流動状態で気流又は機械力な
どにより高速運動させ、実質的に粉砕を起こさないよう
に行なう。混合機としては、高速流動型の混合機、例え
ば、ヘンシェルミキサー、UMミキサー等である。
付与剤を添加してもよい。流動性付与剤としては、シリ
カ、アルミナ、マグネシア、ジルコニア、フェライト、
マグネタイト等の金属酸化物の微粒子及びそれら微粒子
をシランカップリング剤、チタネートカップリング剤、
ジルコアルミネート、四級化アンモニウム塩、脂肪酸、
脂肪酸金属塩、フッ素系活性剤、溶剤、ポリマー等の処
理剤によって表面処理または被覆したもの、ステアリン
酸、ステアリン酸亜鉛等の脂肪酸またはその金属塩の微
粒子、及びそれら微粒子を前記処理剤により表面処理し
たものポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリフ
ッ化ビニリデン等のポリマー微粒子及びそれら微粒子を
前記処理剤で表面処理または被覆したものが用いられ
る。これら流動性付与剤の平均粒径は、0.01〜3μ
mの範囲のものが使用される。トナー粒子と流動性付与
剤との混合方法は、粉体が流動状態で気流又は機械力な
どにより高速運動させ、実質的に粉砕を起こさないよう
に行なう。混合機としては、高速流動型の混合機、例え
ば、ヘンシェルミキサー、UMミキサー等である。
【0015】本発明に係るトナーは、種々の公知の方
法、またはそれらを組み合わせた方法により製造するこ
とができる。例えば、混練−粉砕法では、結着樹脂とカ
ーボンブラックなどの着色剤および必要とされる添加剤
を乾式混合し、エレストルーダー又は二本ロール、三本
ロール等にて加熱溶融混練し、冷却固化後、ジェットミ
ルなどの粉砕機にて粉砕し、気流分級機により分級して
トナーが得られる。また、懸濁重合法や非水分散重合法
により、モノマーと着色剤、添加剤から直接トナーを製
造することも可能である。
法、またはそれらを組み合わせた方法により製造するこ
とができる。例えば、混練−粉砕法では、結着樹脂とカ
ーボンブラックなどの着色剤および必要とされる添加剤
を乾式混合し、エレストルーダー又は二本ロール、三本
ロール等にて加熱溶融混練し、冷却固化後、ジェットミ
ルなどの粉砕機にて粉砕し、気流分級機により分級して
トナーが得られる。また、懸濁重合法や非水分散重合法
により、モノマーと着色剤、添加剤から直接トナーを製
造することも可能である。
【0016】〔キャリア構成〕本発明において使用され
るキャリアは、キャリア芯材と被覆用樹脂であるポリチ
タノカルボシラン重合体よりなる。キャリア芯材として
は、酸化鉄粉、Ni−Znフェライト、Cu−Znフェ
ライト、Baフェライト、Srフェライト、Znフェラ
イト、ガラスビーズ、鉄粉、Ni粉、Co粉、樹脂ビー
ズ等が挙げられる。またキャリア芯材は平均粒子径は3
0〜80μmを有するものが好ましく用いられる。
るキャリアは、キャリア芯材と被覆用樹脂であるポリチ
タノカルボシラン重合体よりなる。キャリア芯材として
は、酸化鉄粉、Ni−Znフェライト、Cu−Znフェ
ライト、Baフェライト、Srフェライト、Znフェラ
イト、ガラスビーズ、鉄粉、Ni粉、Co粉、樹脂ビー
ズ等が挙げられる。またキャリア芯材は平均粒子径は3
0〜80μmを有するものが好ましく用いられる。
【0017】キャリア被覆用樹脂としては、前記したポ
リチタノカルボシラン重合体が用いられる。このポリチ
タノカルボシラン重合体から形成される被覆層はキャリ
ア芯材との接着性に優れているので、被覆キャリア粒子
の耐久性が向上する。
リチタノカルボシラン重合体が用いられる。このポリチ
タノカルボシラン重合体から形成される被覆層はキャリ
ア芯材との接着性に優れているので、被覆キャリア粒子
の耐久性が向上する。
【0018】この場合、シリコーン系樹脂やフッ素系樹
脂を併用すると、その接着性が更に高められ、また離型
性も向上するので好ましい。シリコーン樹脂としては、
種々のものが用いられるが、たとえばその市販品として
は、信越化学社製KR371、KR255、KR25
1、トーレシリコン社製SR2400、SR2406等
があり、また変性シリコーン樹脂としては信越化学社製
KR206(アルキッド樹脂変性品)、KR3093
(アクリル樹脂変性品)ES1001N(エポキシ樹脂
変性品)、SR2110(アルキッド樹脂変性品)等が
ある。フッ素樹脂の具体例は以下の通りである。 ポリテトラフルオロエチレン(PTFE) テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロエチレン共重
合体(FEP) ポリビニリデンフルオライド(PVDF) ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE) テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合体(PFA) 上記の他にフッ素樹脂中にフィラー入りのものを用いて
もよい。また。上記重合体及び共重合体は単独で被覆材
として使用できるが、他の樹脂成分を含有しても良い。
他の樹脂成分としては、スチレン、メチルスチレン、ジ
メチルスチレン、トリメチルスチレン、アクリル酸、メ
タクリル酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、
アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸ベ
ンジル、メタクリル酸ベンジル、アクリル酸アミド、メ
タクリル酸アミド、アクリル酸シクロヘキシル、メタク
リル酸シクロヘキシル、アクリル酸ヒドロキシエチル、
メタクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸グリシジ
ル、メタクリル酸グリシジル、酢酸ビニルの重合体また
は任意の2種類以上の単量体から重合された共重合があ
る。以上のような被覆用樹脂の使用量は、キャリア芯材
100重量部当り0.5〜50重量部が適当である。
脂を併用すると、その接着性が更に高められ、また離型
性も向上するので好ましい。シリコーン樹脂としては、
種々のものが用いられるが、たとえばその市販品として
は、信越化学社製KR371、KR255、KR25
1、トーレシリコン社製SR2400、SR2406等
があり、また変性シリコーン樹脂としては信越化学社製
KR206(アルキッド樹脂変性品)、KR3093
(アクリル樹脂変性品)ES1001N(エポキシ樹脂
変性品)、SR2110(アルキッド樹脂変性品)等が
ある。フッ素樹脂の具体例は以下の通りである。 ポリテトラフルオロエチレン(PTFE) テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロエチレン共重
合体(FEP) ポリビニリデンフルオライド(PVDF) ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE) テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合体(PFA) 上記の他にフッ素樹脂中にフィラー入りのものを用いて
もよい。また。上記重合体及び共重合体は単独で被覆材
として使用できるが、他の樹脂成分を含有しても良い。
他の樹脂成分としては、スチレン、メチルスチレン、ジ
メチルスチレン、トリメチルスチレン、アクリル酸、メ
タクリル酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、
アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸ベ
ンジル、メタクリル酸ベンジル、アクリル酸アミド、メ
タクリル酸アミド、アクリル酸シクロヘキシル、メタク
リル酸シクロヘキシル、アクリル酸ヒドロキシエチル、
メタクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸グリシジ
ル、メタクリル酸グリシジル、酢酸ビニルの重合体また
は任意の2種類以上の単量体から重合された共重合があ
る。以上のような被覆用樹脂の使用量は、キャリア芯材
100重量部当り0.5〜50重量部が適当である。
【0019】また、本発明においては、キャリア被覆層
に導電性材料を含有させておくと接着性が更に改善さ
れ、またキャリア抵抗の調整が図られ、加えて画像のエ
ッジ効果の抑制につながるので有効である。すなわち、
キャリア被覆層に導電性材料を含有させると、ポリチタ
ノカルポシラン重合体単独では被覆層の抵抗が高くな
り、現像電界が小さくなり、黒部では画像部の周辺部の
濃度が高く中心部が低くなるエッジ効果が大きくなり、
例えばカラー画像をとると画像品質として好ましくない
現象を生じる場合があるが、このような欠点はキャリア
被覆層に導電性材料を含有させることによって解消する
ことができる。
に導電性材料を含有させておくと接着性が更に改善さ
れ、またキャリア抵抗の調整が図られ、加えて画像のエ
ッジ効果の抑制につながるので有効である。すなわち、
キャリア被覆層に導電性材料を含有させると、ポリチタ
ノカルポシラン重合体単独では被覆層の抵抗が高くな
り、現像電界が小さくなり、黒部では画像部の周辺部の
濃度が高く中心部が低くなるエッジ効果が大きくなり、
例えばカラー画像をとると画像品質として好ましくない
現象を生じる場合があるが、このような欠点はキャリア
被覆層に導電性材料を含有させることによって解消する
ことができる。
【0020】このような導電性材料の具体例としては下
記のものが挙げられる。 (イ)白色形導電材 ETC−52(TiO2系)チタン工業社製 KV400(TiO2系)チタン工業社製 ECR−72(TiO2系)チタン工業社製 ECTR−82(TiO2系)チタン工業社製 500W(TiO2系)石原産業社製 300W(TiO2系)石原産業社製 S−1(TiO2系)石原産業社製 W−1(SnO2系)三菱金属社製 23K(ZnO)白水化学社製 導電性亜鉛華No.1(ZnO)本荘ケミカル社製 導電性亜鉛華No.2(ZnO)本荘ケミカル社製 W=10(TiO2系)三菱金属社製 デントールWK−100(導電性繊維)大塚化学社製 デントールWK−200(導電性繊維)大塚化学社製 デントールWK−300(導電性繊維)大塚化学社製 MEC300(SnO2系)帝国加工社製 MEC500(SnO2系)帝国加工社製 (ロ)カーボン Black Pearls 2000,VULCANX
C−72(キャボット社製) ケッチェンblack EC・DJ500,ケッチェン
black EC・DJ600(ライオンアクゾ社製) デンカblack粒状、デンカblack粉状(電気化
学工業社製) CONDUCTEX975,CONDUCTEX SC
(コロンビアカーボン社製)
記のものが挙げられる。 (イ)白色形導電材 ETC−52(TiO2系)チタン工業社製 KV400(TiO2系)チタン工業社製 ECR−72(TiO2系)チタン工業社製 ECTR−82(TiO2系)チタン工業社製 500W(TiO2系)石原産業社製 300W(TiO2系)石原産業社製 S−1(TiO2系)石原産業社製 W−1(SnO2系)三菱金属社製 23K(ZnO)白水化学社製 導電性亜鉛華No.1(ZnO)本荘ケミカル社製 導電性亜鉛華No.2(ZnO)本荘ケミカル社製 W=10(TiO2系)三菱金属社製 デントールWK−100(導電性繊維)大塚化学社製 デントールWK−200(導電性繊維)大塚化学社製 デントールWK−300(導電性繊維)大塚化学社製 MEC300(SnO2系)帝国加工社製 MEC500(SnO2系)帝国加工社製 (ロ)カーボン Black Pearls 2000,VULCANX
C−72(キャボット社製) ケッチェンblack EC・DJ500,ケッチェン
black EC・DJ600(ライオンアクゾ社製) デンカblack粒状、デンカblack粉状(電気化
学工業社製) CONDUCTEX975,CONDUCTEX SC
(コロンビアカーボン社製)
【0021】導電性材料の使用量は被覆用樹脂100重
量部に対して0.05〜70重量部、より好ましくは
0.1〜50重量部、又、必要に応じて、被覆層の接着
層の接着力向上のために、又、導電性物質の分散性向上
のために、又、Q/M調整のためにシランカップリング
剤を上記被覆層に添加してよい。被覆層の形成は、従来
と同様、キャリア粒子表面に噴霧法、浸漬法等の手段で
塗布すればよい。
量部に対して0.05〜70重量部、より好ましくは
0.1〜50重量部、又、必要に応じて、被覆層の接着
層の接着力向上のために、又、導電性物質の分散性向上
のために、又、Q/M調整のためにシランカップリング
剤を上記被覆層に添加してよい。被覆層の形成は、従来
と同様、キャリア粒子表面に噴霧法、浸漬法等の手段で
塗布すればよい。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。 実施例1 〔トナー処方〕下記処方の混合物を2本ロール上で加熱
下で混練し冷却後粉砕分級し、粒径5〜20μmの二成
分系現像剤用トナーをつくった。 ポリスチレン(エッソ社製D−125) 100部 含金属染料(保土谷化学社製スピロンブラックBH) 5部 カーボンブラック(三菱化成社製#44) 10部 〔キャリア処方〕キャリア被覆材として下記処方により
コーティング液を調製した。 ポリチタノカルボシラン重合体 300重量部 トルエン 1500重量部 回転円板型流動層微粒子コーティング装置に、平均粒径
50μmのフェライト・キャリア5kg入れ流動させな
がら、上記処方のコーティング液を80℃の加熱下に散
布し、塗布を行なった塗布物をコーティング装置よりと
り出し恒温槽に入れ、200℃で2時間加熱しシリコー
ン膜の硬化を行なわせた。このキャリア100重量部と
トナー2.7重量部を混合して負帯電型現像剤を調製し
た。この現像剤をリコー製FT6960複写機にセット
して画像出しをしたところ、地汚れもなく良好であっ
た。更に、連続10万枚の通紙後も良好な画像であり、
この現像剤からトナーを取りのぞいたキャリアの表面を
電子顕微鏡写真(以下SEMという)で観察したところ
被覆層の剥れは全くみられなかった。
する。 実施例1 〔トナー処方〕下記処方の混合物を2本ロール上で加熱
下で混練し冷却後粉砕分級し、粒径5〜20μmの二成
分系現像剤用トナーをつくった。 ポリスチレン(エッソ社製D−125) 100部 含金属染料(保土谷化学社製スピロンブラックBH) 5部 カーボンブラック(三菱化成社製#44) 10部 〔キャリア処方〕キャリア被覆材として下記処方により
コーティング液を調製した。 ポリチタノカルボシラン重合体 300重量部 トルエン 1500重量部 回転円板型流動層微粒子コーティング装置に、平均粒径
50μmのフェライト・キャリア5kg入れ流動させな
がら、上記処方のコーティング液を80℃の加熱下に散
布し、塗布を行なった塗布物をコーティング装置よりと
り出し恒温槽に入れ、200℃で2時間加熱しシリコー
ン膜の硬化を行なわせた。このキャリア100重量部と
トナー2.7重量部を混合して負帯電型現像剤を調製し
た。この現像剤をリコー製FT6960複写機にセット
して画像出しをしたところ、地汚れもなく良好であっ
た。更に、連続10万枚の通紙後も良好な画像であり、
この現像剤からトナーを取りのぞいたキャリアの表面を
電子顕微鏡写真(以下SEMという)で観察したところ
被覆層の剥れは全くみられなかった。
【0023】実施例2 〔トナー処方〕下記処方の混合物を2本ロール上で加熱
下で混練し冷却後粉砕分級し、粒径5〜20μmの二成
分系現像剤用トナーをつくった。 ポリスチレン(エッソ社製D−125) 100部 含金属染料(保土谷化学社製スピロンブラックBH) 5部 カーボンブラック(三菱化成社製#44) 10部 〔キャリア処方〕キャリア被覆材として下記処方により
コーティング液を調製した。 シリコーン樹脂液(トーレシリコーン SR2406、固形分20%) 400重量部 ポリチタノカルボシラン重合体 100重量部 トルエン 1500重量部 回転円板型流動層微粒子コーティング装置に平均粒径5
0μmのフェライト・キャリア5kg入れ流動させなが
ら、上記処方のコーティング液を80℃の加熱下に散布
し、塗布を行なった塗布物をコーティング装置よりとり
出し恒温槽に入れ、200℃で2時間加熱しシリコーン
膜の硬化を行なわせた。上記で得られたトナーとキャリ
アを実施例1と同様に配合し、負帯電型現像剤を調製
し、実施例1と同じ方法でテストしたところ、実施例1
と同じ結果を得た。また、この現像剤はキャリア被覆層
にシリコーン樹脂が混合されているので、キャリア表面
のスペントトナーの付着が少なく、更に連続通紙20万
枚まで行なってみたが良好な画像が得られた。またトナ
ーが現像剤中に補給された直後であってもキャリアの劣
化が少なく、帯電量(Q/M)の低下がないため、感光
体及びコピー紙上の汚れは全くみられなかった。又、キ
ャリア上の被覆層の剥れもなかった。
下で混練し冷却後粉砕分級し、粒径5〜20μmの二成
分系現像剤用トナーをつくった。 ポリスチレン(エッソ社製D−125) 100部 含金属染料(保土谷化学社製スピロンブラックBH) 5部 カーボンブラック(三菱化成社製#44) 10部 〔キャリア処方〕キャリア被覆材として下記処方により
コーティング液を調製した。 シリコーン樹脂液(トーレシリコーン SR2406、固形分20%) 400重量部 ポリチタノカルボシラン重合体 100重量部 トルエン 1500重量部 回転円板型流動層微粒子コーティング装置に平均粒径5
0μmのフェライト・キャリア5kg入れ流動させなが
ら、上記処方のコーティング液を80℃の加熱下に散布
し、塗布を行なった塗布物をコーティング装置よりとり
出し恒温槽に入れ、200℃で2時間加熱しシリコーン
膜の硬化を行なわせた。上記で得られたトナーとキャリ
アを実施例1と同様に配合し、負帯電型現像剤を調製
し、実施例1と同じ方法でテストしたところ、実施例1
と同じ結果を得た。また、この現像剤はキャリア被覆層
にシリコーン樹脂が混合されているので、キャリア表面
のスペントトナーの付着が少なく、更に連続通紙20万
枚まで行なってみたが良好な画像が得られた。またトナ
ーが現像剤中に補給された直後であってもキャリアの劣
化が少なく、帯電量(Q/M)の低下がないため、感光
体及びコピー紙上の汚れは全くみられなかった。又、キ
ャリア上の被覆層の剥れもなかった。
【0024】実施例3 〔トナー処方〕トナー処方として下記の混合物を2本ロ
ール上で加熱下で混練し冷却後、粉砕分級し、5〜20
μmのトナーをつくった。 ポリスチレン(エッソ社製D−125) 100重量部 ニグロシン染料(スピリットブラックSB:オリエント化学) 2重量部 カーボン#44(三菱化成) 15重量部 〔キャリア処方〕実施例2のキャリア被覆材の処方中の
シリコーン樹脂のみをテトラフルオロエチレン−ヘキサ
フルオロプロピレン共重合体(フッ素樹脂)に代え、こ
の被覆材を70μmのフェライト芯材にコート後350
℃にて焼成して被覆層を得た。上記で得られたトナーと
キャリアを実施例1と同様に配合して正帯電の現像剤を
つくり、リコー製FT−3300にセットして実施例1
と同じ要領でテストしたところ実施例1と同様な結果を
得た。
ール上で加熱下で混練し冷却後、粉砕分級し、5〜20
μmのトナーをつくった。 ポリスチレン(エッソ社製D−125) 100重量部 ニグロシン染料(スピリットブラックSB:オリエント化学) 2重量部 カーボン#44(三菱化成) 15重量部 〔キャリア処方〕実施例2のキャリア被覆材の処方中の
シリコーン樹脂のみをテトラフルオロエチレン−ヘキサ
フルオロプロピレン共重合体(フッ素樹脂)に代え、こ
の被覆材を70μmのフェライト芯材にコート後350
℃にて焼成して被覆層を得た。上記で得られたトナーと
キャリアを実施例1と同様に配合して正帯電の現像剤を
つくり、リコー製FT−3300にセットして実施例1
と同じ要領でテストしたところ実施例1と同様な結果を
得た。
【0025】実施例4 〔トナー処方〕表1に示すフルカラー用各色のトナーの
着色剤(他の樹脂、制御剤は各色共通)
着色剤(他の樹脂、制御剤は各色共通)
【表1】 ポリエステル樹脂 100重量部 極性制御剤ボントロンE84(オリエント化学) 2.5重量部 上記各成分を混合し実施例1と同じ方法でカラートナー
を得た。 〔キャリア処方〕実施例2のキャリア処方の処方に導電
材としてケッチェンブラックEC DJ500(ライオ
ンアクゾ社)を4.5重量部を添加して実施例2と同じ
方法でキャリア被覆層を得た。各カラートナーはキャリ
ア100重量部に対してトナー5重量部の割合で混合し
て負帯電型現像剤を得た。これらの現像剤をリコー製プ
リテール500にセットして画像出しをしたところ、良
好な画像を得た。又、5万枚の連続通紙しても良好な画
像が得られた。
を得た。 〔キャリア処方〕実施例2のキャリア処方の処方に導電
材としてケッチェンブラックEC DJ500(ライオ
ンアクゾ社)を4.5重量部を添加して実施例2と同じ
方法でキャリア被覆層を得た。各カラートナーはキャリ
ア100重量部に対してトナー5重量部の割合で混合し
て負帯電型現像剤を得た。これらの現像剤をリコー製プ
リテール500にセットして画像出しをしたところ、良
好な画像を得た。又、5万枚の連続通紙しても良好な画
像が得られた。
【0026】実施例5〜6及び比較例1〜2 実施例4のキャリア処方中のキャリア芯材の粒径を表2
のように代えた以外は実施例4と同じ要領でテストして
表2のような結果を得た。
のように代えた以外は実施例4と同じ要領でテストして
表2のような結果を得た。
【表2】
【0027】比較例3 〔トナー処方〕下記処方の混合物を2本ロール上で加熱
下で混練し冷却後粉砕分級し、粒径5〜20μmの二成
分系現像剤用トナーをつくった。 ポリスチレン(エッソ社製D−125) 100部 含金属染料(保土谷化学社製スピロンブラックBH) 5部 カーボンブラック(三菱化成社製#44) 10部 〔キャリア処方〕キャリア粒子としては、キャリア被覆
材として下記処方によりコーティング液を調製した。 メチルメタアクリレート(MMA) 50重量部 トルエン 4500重量部 回転円板型流動層微粒子コーティング装置に平均粒径5
0μmのフェライト・キャリア5kg入れ流動させなが
ら、上記処方のコーティング液を50℃の加熱下に散布
し、被覆キャリアを得た。上記トナーとキャリアを混合
し、実施例1と同様にして現像剤をつくり実施例1と同
じ方法でテストしたところ、5000枚でコピー紙上の
地汚れが目立ち、機内のトナー飛散がきわめて多かっ
た。このキャリア表面をSEMでみるとスペントトナー
の付着が目立った。
下で混練し冷却後粉砕分級し、粒径5〜20μmの二成
分系現像剤用トナーをつくった。 ポリスチレン(エッソ社製D−125) 100部 含金属染料(保土谷化学社製スピロンブラックBH) 5部 カーボンブラック(三菱化成社製#44) 10部 〔キャリア処方〕キャリア粒子としては、キャリア被覆
材として下記処方によりコーティング液を調製した。 メチルメタアクリレート(MMA) 50重量部 トルエン 4500重量部 回転円板型流動層微粒子コーティング装置に平均粒径5
0μmのフェライト・キャリア5kg入れ流動させなが
ら、上記処方のコーティング液を50℃の加熱下に散布
し、被覆キャリアを得た。上記トナーとキャリアを混合
し、実施例1と同様にして現像剤をつくり実施例1と同
じ方法でテストしたところ、5000枚でコピー紙上の
地汚れが目立ち、機内のトナー飛散がきわめて多かっ
た。このキャリア表面をSEMでみるとスペントトナー
の付着が目立った。
【0028】比較例4 〔トナー処方〕下記処方の混合物を2本ロール上で加熱
下で混練し冷却後粉砕分級し、粒径5〜20μmの二成
分系現像剤用トナーをつくった。 ポリスチレン(エッソ社製D−125) 100部 含金属染料(保土谷化学社製スピロンブラックBH) 5部 カーボンブラック(三菱化成社製#44) 10部 〔キャリア処方〕実施例2のキャリア処方において、処
方中のポリチタノカルボシラン重合体を除いた被覆キャ
リアを得た。かかるトナーとキャリアから現像剤を実施
例2と同様な方法で調製し、実施例2と同じ方法でテス
トしたところ、10万コピー後のキャリア表面をSEM
でみたところ、明らかにキャリア芯材からの被覆層の剥
れが観察された。
下で混練し冷却後粉砕分級し、粒径5〜20μmの二成
分系現像剤用トナーをつくった。 ポリスチレン(エッソ社製D−125) 100部 含金属染料(保土谷化学社製スピロンブラックBH) 5部 カーボンブラック(三菱化成社製#44) 10部 〔キャリア処方〕実施例2のキャリア処方において、処
方中のポリチタノカルボシラン重合体を除いた被覆キャ
リアを得た。かかるトナーとキャリアから現像剤を実施
例2と同様な方法で調製し、実施例2と同じ方法でテス
トしたところ、10万コピー後のキャリア表面をSEM
でみたところ、明らかにキャリア芯材からの被覆層の剥
れが観察された。
【0029】比較例5 〔トナー処方〕実施例4で用いたトナー 〔キャリア処方〕実施例4のキャリア処方において、処
方中のポリチタノカルボシラン重合体を除いた被覆キャ
リアを得た。 これらのトナーとキャリアから実施例4と同様にして現
像剤を作り、これを実施例4と同じ方法でテストしたと
ころ、1万枚通紙後のイエロー画像をみるとくすんだ色
となっていた。これはキャリア被覆層中のカーボンがけ
ずれてイエロー画像の色特性がくすんだためと思われ
る。
方中のポリチタノカルボシラン重合体を除いた被覆キャ
リアを得た。 これらのトナーとキャリアから実施例4と同様にして現
像剤を作り、これを実施例4と同じ方法でテストしたと
ころ、1万枚通紙後のイエロー画像をみるとくすんだ色
となっていた。これはキャリア被覆層中のカーボンがけ
ずれてイエロー画像の色特性がくすんだためと思われ
る。
【0030】実施例7 〔トナー処方〕下記処方の混合物を2本ロール上で加熱
下で混練し冷却後粉砕分級し、粒径5〜20μmの二成
分系現像剤用トナーをつくった。 ポリスチレン(エッソ社製D−125) 100部 含金属染料(保土谷化学社製スピロンブラックBH) 5部 カーボンブラック(三菱化成社製#44) 10部 〔キャリア処方〕キャリア粒子としては、キャリア被覆
材として下記処方によりコーティング液を調製した。 ポリチタノカルボシラン重合体 300重量部 ケッチェンブラックEC DJ500(ライオンアクゾ社製)4.5重量部 トルエン 1500重量部 回転円板型流動層微粒子コーティング装置に平均粒径5
0μmのフェライト・キャリア5kg入れ流動させなが
ら、上記処方のコーティング液を80℃の加熱下に散布
し、塗布を行なった塗布物をコーティング装置よりとり
出し恒温槽に入れ、200℃で2時間加熱しシリコーン
膜の硬化を行なわせた。上記で得られたトナーとキャリ
アから現像剤を調製し、実施例1と同じ方法でテストし
たところベタ埋まりのよいエッジ効果の少ない良好な画
像が得られた。
下で混練し冷却後粉砕分級し、粒径5〜20μmの二成
分系現像剤用トナーをつくった。 ポリスチレン(エッソ社製D−125) 100部 含金属染料(保土谷化学社製スピロンブラックBH) 5部 カーボンブラック(三菱化成社製#44) 10部 〔キャリア処方〕キャリア粒子としては、キャリア被覆
材として下記処方によりコーティング液を調製した。 ポリチタノカルボシラン重合体 300重量部 ケッチェンブラックEC DJ500(ライオンアクゾ社製)4.5重量部 トルエン 1500重量部 回転円板型流動層微粒子コーティング装置に平均粒径5
0μmのフェライト・キャリア5kg入れ流動させなが
ら、上記処方のコーティング液を80℃の加熱下に散布
し、塗布を行なった塗布物をコーティング装置よりとり
出し恒温槽に入れ、200℃で2時間加熱しシリコーン
膜の硬化を行なわせた。上記で得られたトナーとキャリ
アから現像剤を調製し、実施例1と同じ方法でテストし
たところベタ埋まりのよいエッジ効果の少ない良好な画
像が得られた。
【0031】
【発明の効果】本発明の二成分系現像剤は、長期の使用
によっても、キャリア芯材と被覆層の剥れや損傷がな
く、またトナーのスペントが防止されるため帯電量の低
下やトナー飛散がなく、また、複写機内の汚染や画像品
質の低下の生じないものである。
によっても、キャリア芯材と被覆層の剥れや損傷がな
く、またトナーのスペントが防止されるため帯電量の低
下やトナー飛散がなく、また、複写機内の汚染や画像品
質の低下の生じないものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 智美 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内
Claims (4)
- 【請求項1】 静電潜像を現像するためのトナーと表面
に被覆層を有するキャリアから成る二成分系現像剤にお
いて、被覆層がポリチタノカルボシラン重合体により形
成されていることを特徴とする乾式二成分現像剤。 - 【請求項2】 被覆層がポリチタノカルボシラン重合体
とシリコーン樹脂又はフッ素樹脂との混合物で形成され
ていることを特徴とする請求項1の乾式二成分系現像
剤。 - 【請求項3】 被覆層に導電性材料が分散されているこ
とを特徴とする請求項1又は2の乾式二成分現像剤。 - 【請求項4】 キャリア粒子の粒径は30〜80μmで
ある請求項1乃至3いずれか記載の二成分系現像剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6298037A JPH08123098A (ja) | 1994-09-02 | 1994-11-08 | 二成分系現像剤 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-234322 | 1994-09-02 | ||
JP23432294 | 1994-09-02 | ||
JP6298037A JPH08123098A (ja) | 1994-09-02 | 1994-11-08 | 二成分系現像剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08123098A true JPH08123098A (ja) | 1996-05-17 |
Family
ID=26531498
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6298037A Pending JPH08123098A (ja) | 1994-09-02 | 1994-11-08 | 二成分系現像剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08123098A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010224054A (ja) * | 2009-03-19 | 2010-10-07 | Powdertech Co Ltd | 電子写真現像剤用フェライトキャリア及び該フェライトキャリアを用いた電子写真現像剤 |
-
1994
- 1994-11-08 JP JP6298037A patent/JPH08123098A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010224054A (ja) * | 2009-03-19 | 2010-10-07 | Powdertech Co Ltd | 電子写真現像剤用フェライトキャリア及び該フェライトキャリアを用いた電子写真現像剤 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5522452B2 (ja) | 2成分現像剤用キャリア | |
JP5454081B2 (ja) | キャリア | |
JP2998633B2 (ja) | 静電潜像現像剤用キャリア、その製造方法、静電潜像現像剤、画像形成方法及び画像形成装置 | |
US10054868B2 (en) | Carrier, two-component developer, developer for replenishment, process cartridge, image forming apparatus, and image forming method | |
JP2010117519A (ja) | キャリア | |
JP2011145388A (ja) | 電子写真用キャリアおよび現像剤および画像形成装置 | |
JP2000284524A (ja) | 電子写真用トナー、該トナーを含有した現像剤およびこれらを用いたカラー画像形成方法とローラ定着装置 | |
JPH08123098A (ja) | 二成分系現像剤 | |
JPH09204064A (ja) | 電子写真用トナーと現像剤及びそれらを用いた画像形成方法 | |
EP3465350B1 (en) | Carrier for developing electrostatic latent image, two-component developer, developer for replenishment, image forming device, process cartridge, and image forming method | |
JP5229531B2 (ja) | 電子写真現像剤用キャリア、現像剤、画像形成方法およびプロセスカートリッジ | |
JPS58121046A (ja) | 電子写真用キャリアーの製造方法 | |
JP5403357B2 (ja) | 2成分現像剤用キャリア及びその製造方法 | |
JP3270164B2 (ja) | トナーセット、二成分現像剤セットおよび多色画像形成方法 | |
JPH09138527A (ja) | 乾式二成分系カラー現像剤 | |
JPH06324525A (ja) | カラー画像形成方法 | |
JP5534405B2 (ja) | 2成分現像剤用キャリア及びその製造方法 | |
JPH10171168A (ja) | 電子写真用キャリアおよびそれを用いた電子写真用現像剤 | |
JPH0784411A (ja) | フルカラー二成分系現像剤 | |
JP2004109678A (ja) | 静電荷像現像剤用キャリア、静電荷像現像剤 | |
JP3104481B2 (ja) | 正荷電性トナーおよび2成分現像剤 | |
JPH08286428A (ja) | カラー電子写真用現像剤及びこれを用いたカラー画像形成方法 | |
JP5505724B2 (ja) | 現像剤用キャリアと二成分現像剤、それらの製法、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ | |
JPH02219063A (ja) | 電子写真用乾式二成分現像剤 | |
JP2003098718A (ja) | トナー現像剤および現像方法 |