JP3270164B2 - トナーセット、二成分現像剤セットおよび多色画像形成方法 - Google Patents

トナーセット、二成分現像剤セットおよび多色画像形成方法

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JP3270164B2 JP00905993A JP905993A JP3270164B2 JP 3270164 B2 JP3270164 B2 JP 3270164B2 JP 00905993 A JP00905993 A JP 00905993A JP 905993 A JP905993 A JP 905993A JP 3270164 B2 JP3270164 B2 JP 3270164B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフルカラー現像剤、特に
フルカラー二成分現像剤を用いるトナーセットに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】静電複写画像の鮮明度はトナーの粒径に
よって影響されることが多く、トナーの粒径が小さい
程、鮮明な画像が形成される。
【0003】デジタル信号を用いたカラー複写機の場
合、潜像は一定の電位のドットにより形成され、ベタ
部、ハーフトーン部、ライト部等の階調はドット密度を
変えることによって表現されるために、トナーの粒径が
小さい方が解像度および階調性が良好になる。
【0004】一般にこのようなカラー複写機に用いられ
ているトナー粒径はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ックの何れも同じであるのが現状である。トナー粒径を
小さくするためには粉砕、分級工程で時間がかかるので
結果として製造原価の上昇になるのが問題であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、粒径の大き
いトナーを用いても画像品質を低下させないようなトナ
ーセットを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の構成は、イエロー、マゼンタ、シアンおよび
黒の、色が互いに異なった四種類のトナーからなるフル
カラートナーセットにおいて、トナーの体積平均粒径に
ついて、少なくとも1種のトナーが他のトナーより大き
く、かつ黒色トナーが他のトナーと同じか小さく、しか
も該黒色トナーが最大の体積平均粒径を持つ他のトナー
より1μm以上小さいことを特徴とする静電複写多色画
像形成装置用フルカラートナーセット、あるいはこのト
ナーとキャリアからなる、静電複写多色画像形成装置用
フルカラー二成分現像剤セット、または、黒色トナーの
体積平均粒径が3〜9μmである前記フルカラー二成分
現像剤セット、または前記フルカラートナーセット又は
前記フルカラー二成分現像剤セットを用いる多色画像形
成方法である。なお、「フルカラートナーセット」及び
「フルカラーに成分現像剤セット」のセットとは、同一
の多色画像形成装置に同時に搭載して用いられる4種の
トナー又は現像剤の組み合わせという意味であり、この
相互に特定の条件にある4種のすなわち4色のトナー等
を用いると、得られる多色画像は本発明の所期の目的を
達成するものになる。従って、前記「セット」とは、ト
ナー自体が必ずしも4種のトナーをセットにして製品と
して流通し販売されることを意味するものではない。そ
して、本件発明の態様はつぎの通りである。 (1)イエロー、マゼンタ、シアンおよび黒の、色が互
いに異なった四種類のトナーからなるフルカラートナー
セットにおいて、トナーの体積平均粒径について、少な
くとも1種のトナーが他のトナーより大きく、かつ黒色
トナーが他のトナーと同じか小さく、しかも該黒色トナ
ーが最大の体積平均粒径を持つ他のトナーより1μm以
上小さいことを特徴とする静電複写多色画像形成装置に
同時に搭載して用いられるフルカラートナーセット。 (2)上記(1)に記載のフルカラートナーセットを構
成するイエロー色トナー (3)上記(1)に記載のフルカラートナーセットを構
成するマゼンタ色トナー (4)上記(1)に記載のフルカラートナーセットを構
成するシアン色トナー (5)上記(1)に記載のフルカラートナーセットを構
成する黒色トナー (6)上記(1)に記載の各トナーとキャリアとからな
る静電複写多色画像形成装置に同時に搭載して用いられ
るフルカラー二成分現像剤セット。 (7)上記(6)に記載のフルカラー二成分現像剤セッ
トを構成する単色二成分現像剤。 (8)黒色トナーの体積平均粒径が3〜9μmであるこ
とを特徴とする、上記(6)に記載のフルカラー二成分
現像剤セット。 (9)上記(1)、(6)又は(8)のいずれかに記載
のフルカラートナーセット又はフルカラー二成分現像剤
セットを用いることを特徴とする静電複写多色画像形成
方法。 (10)上記(1)、(6)又は(8)のいずれかに記
載のフルカラートナーセット又はフルカラー二成分現像
剤セットが搭載されてなることを特徴とする静電複写多
色画像形成装置。
【0007】上記構成によって、画像品質の低下が防止
できる理由を説明すると、粒径の小さいトナーで形成さ
れた線画像は鮮明であり、特に、観察したときの全体の
画質の向上に有効である。
【0008】線画像は一般に黒色の場合が多く、カラー
画像の部分は一般に面積が大きいのでカラートナーの粒
径は黒トナーに比較して大きくても鮮明な感じに影響を
及ぼすものではない。カラー複写機の場合、黒トナーは
カラーの墨入れと原稿中の絵と文字とを分離して黒部の
文字を再現するためのものであり、文字再現を重視する
以上、カラートナー(イエロー、マゼンタ、シアン)に
対して、トナー粒径を極力小さくしておくと高解像度の
黒文字再現性が得られるのである。
【0009】キャリアを用いる二成分現像剤の場合キャ
リア粒子に被覆層を設けておくと、スペントトナーの付
着防止になり、常に一定の帯電を得られると共に、スペ
ントトナーの付着がないので長期間用いてもキャリア抵
抗の上昇がないので常にエッジ効果のないカラー画像を
提供できる。
【0010】ところで、トナーの体積平均粒径の差が1
μm未満では解像度の顕著な差が現れないので画像品質
の向上に有効ではない。
【0011】また、トナーの体積平均粒径は二成分現像
剤の場合粒径の小さいトナー粒径が3〜9μmが適当で
ある。
【0012】以下、トナーの材料について説明する。
【0013】結着樹脂としては、下記の材料が挙げられ
る。
【0014】ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ
−α−メチルスチレン、スチレン−クロロスチレン共重
合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチ
レン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重
合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレ
ン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸
エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合
体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン
−アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−メタク
リル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチ
ル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、
スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−メ
タクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−α−クロ
ルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニト
リル−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂
(スチレン又はスチレン置換体を含む単重合体又は共重
合体)、塩化ビニル樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、
フェニール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、低
分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、アイオ
ノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、ケトン樹脂、エチレン
−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビ
ニルブチラール、特に好ましく用いられるのはポリエス
テル系又はスチレン系樹脂である。
【0015】次に着色材のうち、モノ・カラー用着色材
としては下記のものが挙げられる。 赤:パーマネント・レッド、ブリリアント・カーミン6
B、ローダミンレーキ 青:フタロシアニン・ブルー、アルカリ・ブルー、ファ
スト・スカイブルー 緑:マラカイト・グリーン、ピグメント・グリーン、ク
ロム・グリーン フルカラー用の着色材の具体例は下記のとおりである。
【0016】イエロー着色材の具体例 C.I.pigment Yellow 1 Symu
ler FastYellow GH (大日本イン
キ) C.I.pigment Yellow 3 Symu
ler FastYellow 10GH(大日本イン
キ) C.I.pigment Yellow 12 Sym
uler FastYellow GF(大日本イン
キ) C.I.pigment Yellow 13 Sym
uler FastYellow GRF(大日本イン
キ) C.I.pigment Yellow 14 Sym
uler FastYellow 5GR(大日本イン
キ) C.I.pigment Yellow 17 Sym
uler FastYellow 8GR(大日本イン
キ) 更に C.I.pigment Yellow 12として イエロー152 (有本化学) ピグメントイエローGRT(山陽色素) スミカプリントイエローST−O(住友化学) ベンジジンイエロー1316(野間化学) セイカファストイエロー2300(大日精化) リオノールイエローGRT(東洋インキ) マゼンタ着色材の具体例 C.I.pigment Red 81 Symule
xRhodamine Y Toner F(大日本イ
ンキ) C.I.pigment Red 122 C.I.pigment Red 57 Symule
r BrillCarmine 6B(大日本インキ) C.I.pigment Red 22 Symule
r FastBrill Scarlet BG(大日
本インキ) C.I.pigment Red 21 Sanyo
Fast RedGR(山陽色素) C.I.pigment Red 18 Sanyo
ToluidineMaroom Medium(山陽
色素) C.I.pigment Red 114 Symul
er FastCarmine BS(大日本インキ) C.I.pigment Red 112 Symul
er FastRed FGR(大日本インキ) C.I.pigment Red 5 Symuler
FastCarmine FB(大日本インキ) シアン着色材の具体例 C.I.pigment Blue 15 Fasto
gen BlueGS(大日本インキ) Chromofine SR(大日精化) C.I.pigment Blue 16 Sumit
oneCyanine Blue LG(住友化学) C.I.pigment Green 7 phtha
locyanineGreen(東京インキ) C.I.pigment Green 36 Cyan
ine Green2 YL(東洋インキ) C.I.pigment Blue 15:3 Cya
nine BlueGGK(日本ピグメント) ブラック用着色材の具体例 カーボンブラック スピリットブラック アニリンブラック(C.I.pigment Blac
k 1) 着色材量は結着樹脂100重量部に対して、0.1〜1
5重量部、より好ましくは0.1〜9重量部が適当であ
る。
【0017】電荷制御剤の具体例 電荷制御剤としては、ニグロシン染料、含クロム錯体、
第4級アンモニウム塩等が用いられ、これらはトナー粒
子の極性により使い分けする。
【0018】カラートナーの場合、トナーの色調に影響
を与えない無色又は淡色のものが好ましく、例えば、サ
リチル酸金属塩又はサリチル酸誘導体の金属塩(ボント
ロンE84=オリエント社製) 制御剤量は結着樹脂100重量部に対して0.1〜10
重量部より好ましくは0.2〜7重量部である。
【0019】流動性付与剤の具体例 次いで、得られたトナー粒子に、流動性付与剤を添加し
てもよい。
【0020】本発明において、流動性付与剤としては、
シリカ、アルミナ、マグネシア、ジルコニア、フェライ
ト、マグネタイト等の金属酸化物の微粒子及びそれら微
粒子をシランカップリング剤、チタネートカップリング
剤、ジルコアルミネート、四級化アンモニウム塩、脂肪
酸、脂肪酸金属塩、フッ素系活性剤、溶剤、ポリマー等
の処理剤によって表面処理または被覆したもの、ステア
リン酸、ステアリン酸亜鉛等の脂肪酸またはその金属塩
の微粒子、及びそれら微粒子を前記処理剤により表面処
理したものポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、ポ
リフッ化ビニリデン等のポリマー微粒子及びそれら微粒
子を前記処理剤で表面処理または被覆したものが用いら
れる。これら流動性付与剤の平均粒径は、0.01〜3
μmの範囲のものが使用される。
【0021】これら流動性付与剤の添加量は、トナー粒
子100重量部に対して0.1〜7.0重量部、特に
0.2〜5.0重量部の範囲が好ましい。
【0022】トナー粒子と流動性付与剤との混合方法
は、粉体が流動状態で気流又は機械力などにより高速運
動させ、実質的に粉砕を起こさないように行なう。混合
機としては、高速流動型の混合機、例えば、ヘンシェル
ミキサー、UMミキサー等である。
【0023】本発明に係るトナーを製造する方法として
は、種々の公知の方法、またはそれらを組み合わせた方
法により製造することができる。
【0024】例えば、混練−粉砕法では、バインダーレ
ジンとカーボンブラックなどの着色剤および必要とされ
る添加剤を乾式混合し、エクストルーダー又は二本ロー
ル、三本ロール等にて加熱溶融混練し、冷却固化後、ジ
ェットミルなどの粉砕機にて粉砕し、気流分級機により
分級してトナーが得られる。
【0025】また、懸濁重合法や非水分散重合法によ
り、モノマーと着色剤、添加剤から直接トナーを製造す
ることも可能である。
【0026】次にキャリアについて説明する。
【0027】キャリア芯材の材料 本発明の現像剤において用いることのできる樹脂被覆キ
ャリアの芯材としては、鉄粉、酸化処理鉄粉、フェライ
ト、ニッケル等の磁性体が使用できる。芯物質の粒径は
20〜500μm、好ましくは30〜300μm程度が
適当である。
【0028】次にキャリアコーティング用の離型性樹脂
としてはポリオレフィン系樹脂、例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン、及びクロロスル
ホン化ポリエチレン;ポリビニル及びポリビニリデン系
樹脂、例えばポリスチレン、アクリル樹脂(例えばポリ
メチルメタクリレート)、ポリアクリロニトリル、ポリ
ビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾー
ル、ポリビニルエーテル及びポリビニルケトン;塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体;スチレン−アクリル酸共重
合体;オルガノシロキサン結合からなるストレートシリ
コン樹脂のようなシリコン樹脂又はその変性品(例えば
アルキド樹脂、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリウレ
タン等による変性品);弗素樹脂、例えばポリテトラフ
ルオロエチレン、ポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビニリデ
ン、ポリクロロトリフルオロエチレン;ポリアミド;ポ
リエステル、例えばポリエチレンテレフタレート;ポリ
ウレタン;ポリカーボネート;アミノ樹脂、例えば尿素
−ホルムアルデヒド樹脂;エポキシ樹脂等が挙げられ
る。中でもスペントトナーのキャリアへの付着防止の点
で好ましいのはアクリル樹脂、シリコン樹脂又はその変
性品、弗素樹脂、特にシリコン樹脂又はその変性品であ
る。なおシリコン樹脂(但しストレートシリコン樹脂)
の市販品としては信越化学社製KR271、KR25
5、KR251、トーレシリコン社製SR2400、S
R2406等があり、また変性シリコン樹脂としては信
越化学社製KR206(アルキッド樹脂変性品)、KR
3093(アクリル樹脂変性品)、ES1001N(エ
ポキシ樹脂変性品)、トーレシリコン社製SR2115
(エポキシ樹脂変性品)、SR2110(アルキッド樹
脂変性品)等がある。
【0029】以上のような離型性樹脂の使用量はキャリ
ア芯材100重量部当り0.1〜50重量部程度が適当
である。より好ましくは0.5〜30重量部である。
【0030】3)導電性材料の具体例としては下記のも
のが挙げられる。
【0031】(イ)白色系導電材 ETC−52 (TiO2系) チタン工業
社製 KV400 (TiO2系) チタン工業
社製 ECR−72 (TiO2系) チタン工業
社製 ECTR−82 (TiO2系) チタン工業
社製 500W (TiO2系) 石原産業社
製 300W (TiO2系) 石原産業社
製 S−1 (TiO2系) 石原産業社
製 W−1 (SnO2系) 三菱金属社
製 23K (ZnO) 白水化学社
製 導電性亜鉛華No.1 (ZnO) 本荘ケミ
カル社製 導電性亜鉛華No.2 (ZnO) 本荘ケミ
カル社製 W−10 (TiO2系) 三菱金属
社製 デントールWK−100 (導電性繊維) 大塚化学
社製 デントールWK−200 (導電性繊維) 大塚化学
社製 デントールWK−300 (導電性繊維) 大塚化学
社製 MEC300 (SnO2系) 帝国化工
社製 MEC500 (SnO2系) 帝国化工
社製 (ロ)カーボン Black Pearls 2000,VULCANX
C−72(キャボット社製) ケッチェンblack EC・DJ500,ケッチェン
black EC・DJ600
(ライオンアクゾ社製) デンカblack粒状、デンカblack粉状(電気化
学工業社製) CONDUCTEX975,CONDUCTEX SC
(コロンビアカーボン社製) 導電性物質の量はシリコン樹脂100重量部に対して
0.05〜70重量部、より好ましくは0.1〜50重
量部、又、必要に応じて、被覆層の接着力向上のため
に、又、導電性物質の分散性向上のためにシランカップ
リング剤を上記コート層に添加してもよい。
【0032】被覆層の形成は、従来と同様、キャリア粒
子表面に噴霧法、浸漬法等の手段で塗布すればよい。
【0033】
【実施例】以下実施例によって本発明を具体的に説明す
る。なお実施例および比較例に記載の各成分の量(部)
は重量部である。
【0034】実施例1 スチレン樹脂100部に対して表−1の着色材と電荷制
御剤を用いてモノカラートナーを得た。
【0035】
【表1】
【0036】トナーの製造方法は2本ロール上で加熱下
で混練し、冷却後粉砕分級して黒トナーと赤トナーは平
均粒径10.0μmのトナーとし、青トナーと緑トナー
は11.5μmのトナーを作製した。各トナーには、ト
ナー100部に対して酸化チタンを0.3部の割合で外
添添加した。
【0037】キャリア粒子としては、キャリア被覆材と
して下記処方によりコーティング液を調製した。
【0038】 シリコーン樹脂液(トーレ シリコーンSR2406、固形分 20%) 500部 導電材ケッチェン・ブラックECDJ600(ライオンアクゾ 社) 4.0部 トルエン 1500部 回転円板型流動層粒子コーティング装置に平均粒径10
0μmのフェライト・キャリアを5kg入れ流動させな
がら上記処方のコーティング液を80℃の加熱下に散布
し、塗布を行った塗布物をコーティング装置よりとり出
し恒温槽に入れ、200℃で2時間加熱しシリコーン膜
の硬化を行わせた。
【0039】トナー各色3部に対し、キャリアとの総量
100部となるように混合して二成分現像剤を作製し
た。この剤をリコー製FT3300機に入れて、画像出
しをしたところ、黒色と赤色の画像はシャープなもので
他色と比べてすぐれた画像となった。
【0040】実施例2 スチレン樹脂100部に対して表−2の着色材と電荷制
御剤を用いてモノカラートナーを得た。
【0041】
【表2】
【0042】トナーの製造方法は2本ロール上で加熱下
で混練し冷却後粉砕分級して黒トナーと赤トナーは平均
粒径12.0μmのトナーとし、青トナーと緑トナーは
10.5μmのトナーを作製した。各トナーにはトナー
100部に対して酸化チタンを0.3部の割合で外添添
加した。
【0043】キャリア粒子としては、キャリア被覆材と
して下記処方によりコーティング液を調製した。
【0044】 シリコーン樹脂液(トーレ シリコーンSR2406、固形分 20%) 500部 導電材ケッチェン・ブラックECDJ600(ライオンアクゾ 社) 4.0部 トルエン 1500部 回転円板型流動層粒子コーティング装置に平均粒径10
0μmのフェライト・キャリアを5kg入れ流動させな
がら上記処方のコーティング液を80℃の加熱下に散布
し、塗布を行なった塗布物をコーティング装置よりとり
出し恒温槽に入れ、200℃で2時間加熱しシリコーン
膜の硬化を行わせた。
【0045】トナー各色3部に対し、キャリアとの総量
100部となるように混合して二成分現像剤を作製し
た。この現像剤をリコー製FT3300機に入れて、画
像出しをしたところ、青色と緑色の画像はシャープなも
ので他色と比べてすぐれた画像となった。
【0046】実施例3 ポリエステル樹脂100部に対して表−3の着色材と電
荷制御剤を用いてフルカラートナーを得た。
【0047】
【表3】
【0048】トナーの製造方法は2本ロール上で加熱下
で混練し冷却後粉砕分級して黒トナーとイエローとマゼ
ンタトナーは平均粒径10.0μmのトナーとし、シア
ントナーは11.5μmのトナーを作製し、各トナー1
00部に対し、シリカ(R972、日本アエロジル社)
を0.6部の割合で外添添加した。
【0049】キャリア粒子としてはキャリア被覆材とし
て下記処方によりコーティング液を調製した。
【0050】 シリコーン樹脂液(トーレ シリコーンSR2406、固形分 20%) 300部 トルエン 1500部 回転円板型流動層粒子コーティング装置に平均粒径50
μmのフェライト・キャリアを5kg入れ流動させなが
ら上記処方のコーティング液を80℃の加熱下に散布
し、塗布を行った塗布物をコーティング装置よりとり出
し恒温槽に入れ、200℃で2時間加熱しシリコーン膜
の硬化を行わせた。
【0051】上記各色トナー各5部と上記キャリアとの
総量100部となるように混合して各色の二成分現像剤
を作製した。この現像剤をデジタルフルカラー機800
0リアラ(リコー製)に入れて、A現像剤=黒、B現像
剤=マゼンタ、C現像剤=イエロー、D現像剤=シアン
として画像出しをしたところ、黒及び赤の文字部はトナ
ー粒径が小さいのでシャープとなっていた。グリーンは
ややシャープ性に欠けていた。又、50,000枚通紙
しても画像には問題はなかった。
【0052】実施例4 ポリエステル樹脂100部に対して表4の着色材と電荷
制御剤を用いてフルカラートナーを得た。
【0053】
【表4】
【0054】トナーの製造方法は2本ロール上で加熱下
で混練し、冷却後粉砕分級して黒トナーとマゼンタトナ
ーは平均粒径11.5μmのトナーとし、イエローとシ
アントナーは10.0μmのトナーを作製し、各トナー
100部に対しシリカ(R972、日本アエロジル社)
を0.6部の割合で外添添加した。
【0055】キャリア粒子としては、キャリア被覆材と
して下記処方によりコーティング液を調製した。
【0056】 シリコーン樹脂液(トーレ シリコーンSR2406、固形分 20%) 300部 トルエン 1500部 回転円板型流動層粒子コーティング装置に平均粒径50
μmのフェライト・キャリアを5kg入れ流動させなが
ら上記処方のコーティング液を80℃の加熱下に散布
し、塗布を行った塗布物をコーティング装置よりとり出
し恒温槽に入れ、200℃で2時間加熱しシリコーン膜
の硬化を行わせた。
【0057】上記各色トナー各5部と上記キャリアとの
総量100部となるように混合して各色の二成分現像剤
を作製した。この現像剤をデシダルフルカラー機800
0リアラ(リコー製)に入れてA現像剤=黒、B現像剤
=マゼンタ、C現像剤=イエロー、D現像剤=シアンと
して画像出しをしたところ、グリーン(緑)の文字部は
トナー粒径が小さいのでシャープとなっている。黒文字
はややシャープ性に欠けていた。又50,000枚通紙
しても画像には問題はなかった。
【0058】実施例5 実施例3においてトナー粒径を表5のようにかえた以外
は実施例3とすべて同じとした。
【0059】
【表5】
【0060】黒及びグリーンの文字部はトナー粒径が小
さいのでシャープとなっている。実施例3よりトナー粒
径が小さいので更にシャープ性は良い。
【0061】実施例6 トナーは実施例1のもの。
【0062】キャリア粒子としては実施例1に対して導
電材を加えて実施例1よりシリコン樹脂液を多くしても
コート層の抵抗が上昇しないようにした。他は実施例1
と同じ。
【0063】キャリア被覆材として下記処方によりコー
ティング液を調製した。
【0064】 シリコーン樹脂液(トーレ シリコーンSR2406、固形分 20%) 500部 導電材ケッチェンブラック ECDJ 600(ライオンアク ゾ社) 4.0部 トルエン 1500部 回転円板型流動層粒子コーティング装置に平均粒径10
0μmのフェライト・キャリアを5kg入れ流動させな
がら上記処方のコーティング液を80℃の加熱下に散布
し、塗布を行った塗布物をコーティング装置よりとり出
し恒温槽に入れ、200℃で2時間加熱しシリコーン膜
の硬化を行わせた。
【0065】エッジ効果もなく、実施例1と同じ結果を
得た。
【0066】実施例7 トナーは実施例5のもの。
【0067】キャリア粒子としては実施例3に対して導
電材を加えて実施例1よりシリコン樹脂液を多くしても
コート層の抵抗が上昇しないようにした。他は実施例3
と同じ。
【0068】キャリア被覆材として下記処方によりコー
ティング液を調製した。
【0069】 シリコーン樹脂液(トーレ シリコーンSR2406、 固形分20%) 500部 導電材ケッチェンブラック ECDJ 600 (ライオンアクゾ社) 4.0部 トルエン 1500部 回転円板型流動層粒子コーティング装置に平均粒径10
0μmのフェライト・キャリアを5kg入れ流動させな
がら上記処方のコーティング液を80℃の加熱下に散布
し、塗布を行った塗布物をコーティング装置よりとり出
し恒温槽に入れ、200℃で2時間加熱しシリコーン膜
の硬化を行わせた。
【0070】エッジ効果もなく、実施例5と同じ結果を
得た。
【0071】実施例8 実施例7のキャリア被覆層の導電材をケッチェンブラッ
クECDJ600から23K(白水化学)を20部にか
えた以外は実施例7と同じトナーでテストしたところ実
施例5と同じ結果を得た。
【0072】実施例9 実施例5のトナーを表6のようにかえた以外は実施例5
と同じ。
【0073】
【表6】
【0074】黒トナーの粒径が小さいのでシャープな文
字再現性となる。
【0075】比較例及び実施例 実施例1のトナーを基に下表のようにトナー粒径をかえ
て、実施例1と同じようにテストした。
【0076】
【表7】
【0077】比較例4 実施例1においてキャリア粒子を未被覆のものを用いた
以外は実施例1と同じテストをしたところ2000枚の
通紙でスペント・トナーがキャリア粒子に付着してエッ
ジ効果が大きくなってしまった。
【0078】比較例5 実施例6のキャリアコート処方中の導電材を抜いて被覆
したキャリアを用いて実施例6と同じテストをしたとこ
ろ、エッジ効果が大きな画像となってしまった。
【0079】比較例及び実施例 実施例13のトナーを基に下表のようにトナー粒径をか
えて、実施例3と同じようにテストした。
【0080】
【表8】
【0081】比較例9 実施例5のキャリア粒子をノン・コート(未被覆)を用
いた他は実施例5と同じで通紙テスト2000枚でスペ
ントトナーがキャリア粒子に付着するためエッジ効果が
大きい画像となった。(コートキャリアは50,000
枚通紙しても問題はない。) 比較例10 実施例7のキャリア被覆処方の導電材を抜いてコートし
たキャリア粒子を用いた他は実施例7と同じように画像
出しをしたところエッジ効果が大きくて良好な画像とな
らなかった。
【0082】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれば
比較的粒径の大きいトナーを用いても鮮明な感じを受け
る画像が形成できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡元 義尚 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 望月 千春 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 鈴木 智美 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 松田 浩明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 郷原 秀文 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平3−4234(JP,A) 特開 平5−2309(JP,A) 特開 昭59−31971(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/01 G03G 15/01 - 15/01 117

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イエロー、マゼンタ、シアンおよび黒
    の、色が互いに異なった四種類のトナーからなるフルカ
    ラートナーセットにおいて、トナーの体積平均粒径につ
    いて、少なくとも1種のトナーが他のトナーより大き
    く、かつ黒色トナーが他のトナーと同じか小さく、しか
    も該黒色トナーが最大の体積平均粒径を持つ他のトナー
    より1μm以上小さいことを特徴とする静電複写多色画
    像形成装置に同時に搭載して用いられるフルカラートナ
    ーセット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフルカラートナーセット
    を構成するイエロー色トナー
  3. 【請求項3】 請求項1記載のフルカラートナーセット
    を構成するマゼンタ色トナー
  4. 【請求項4】 請求項1記載のフルカラートナーセット
    を構成するシアン色トナー
  5. 【請求項5】 請求項1記載のフルカラートナーセット
    を構成する黒色トナー
  6. 【請求項6】 請求項1記載の各トナーとキャリアとか
    らなることを特徴とする静電複写多色画像形成装置に同
    時に搭載して用いられるフルカラー二成分現像剤セッ
    ト。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のフルカラー二成分現像
    剤セットを構成する単色二成分現像剤。
  8. 【請求項8】 黒色トナーの体積平均粒径が3〜9μm
    であることを特徴とする、請求項6に記載のフルカラー
    二成分現像剤セット。
  9. 【請求項9】 請求項1、6又は8のいずれかに記載の
    フルカラートナーセット又はフルカラー二成分現像剤セ
    ットを用いることを特徴とする、静電複写多色画像形成
    方法。
  10. 【請求項10】 請求項1、6又は8に記載のフルカラ
    ートナーセット又はフルカラー二成分現像剤セットが搭
    載されてなることを特徴とする静電複写多色画像形成装
    置。
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