JPH08120878A - 建築用内装材 - Google Patents

建築用内装材

Info

Publication number
JPH08120878A
JPH08120878A JP26004894A JP26004894A JPH08120878A JP H08120878 A JPH08120878 A JP H08120878A JP 26004894 A JP26004894 A JP 26004894A JP 26004894 A JP26004894 A JP 26004894A JP H08120878 A JPH08120878 A JP H08120878A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wood
plate
small holes
sound
interior material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26004894A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyoji Fujiwara
恭司 藤原
Shigeo Yamazaki
重雄 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YAMAZAKI MOKUZAITEN KK
Original Assignee
YAMAZAKI MOKUZAITEN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YAMAZAKI MOKUZAITEN KK filed Critical YAMAZAKI MOKUZAITEN KK
Priority to JP26004894A priority Critical patent/JPH08120878A/ja
Publication of JPH08120878A publication Critical patent/JPH08120878A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外表面の見映えを良くして外観品質を向上さ
せることができるようにし、そのまま壁や天井等に使用
できるようにするとともに、吸音性能の向上を図る。 【構成】 表面板1を木目が表出する細長状の無垢の木
材単体1aを連設形成した集成材で構成し、表面板1に
貫通する小孔5を多数形成する一方、裏面板2を木材の
オガ屑等の細状体を接着剤で固化させて多孔質状に形成
し、この表面板1と裏面板2とを接着剤で接合し、ま
た、表面板1の一辺に溝3を形成し、他辺に溝3に嵌合
する形状の突条4を形成した。これにより、木目が表出
させられて外観品質の向上が図られるとともに、音響エ
ネルギーが小孔5中に吸収されかつ多孔質裏面板2の細
孔中に吸収されて吸音されていき、小孔5及び裏面板2
の多孔質体で二段に吸音することができることから、吸
音性能が向上させられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築用内装材に係り、
特に、吸音材として壁や天井に使用される建築用内装材
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の建築用内装材としては、
例えば、パルプ繊維を接着剤で固化させ、音響エネルギ
ーをパルプ繊維の細孔中に吸収して吸音するボードが知
られている。また、石膏板等に小孔を多数行列状に設け
音響エネルギーを小孔中に吸収して吸音するものも知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の建築用内装材にあっては、外表面が繊維や石膏板
であると、地肌が露出してしまうので、そのまま壁や天
井に使用した場合、見映えが悪く、そのため、別途別の
材料で覆ったり、塗装を施す等の化粧が必要になるとい
う問題があった。また、必ずしも吸音性が充分とはいえ
ず、より一層の吸音性能の向上が要請されている。
【0004】本発明は上記の問題点に鑑みて為されたも
ので、外表面の見映えを良くして外観品質を向上させる
ことができるようにし、そのまま壁や天井等に使用でき
るようにするとともに、吸音性能の向上を図った建築用
内装材の提供を目的とする。そして、必要に応じ、施工
作業性,耐久性の向上を図る点も課題とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明の建築用内装材は、表面板と裏面板とを
接合して形成された建築用内装材において、上記表面板
を木目が表出する木材で構成し、該表面板に貫通する小
孔を多数形成する一方、上記裏面板を木材のオガ屑等の
細状体を接着剤で固化させて多孔質状に形成したもので
ある。
【0006】上記表面板の小孔の内径を5〜10mmに
設定し、小孔全体の開口率(表面板の外表面積に対する
小孔全部の開口面積和の比率)を5〜30%にしたこと
が有効である。
【0007】また、上記裏面板をその比重が0.2〜
0.5になるよう形成したことが有効である。
【0008】そして、必要に応じ、上記表面板と裏面板
との接合体を矩形板状に形成し、該表面板の一辺に長手
方向に沿う溝を形成し、該表面板の上記一辺に平行な他
辺に上記溝に嵌合する形状の突条を形成した構成として
いる。また、必要に応じ、上記表面板を細長状の木材単
体を連設形成した集成材で構成している。
【0009】
【作用】このような構成からなる建築用内装材によれ
ば、表面板が木目が表出する木材で構成されているの
で、この外表面を予めかんな加工等により滑らかにして
おけば、表面の滑らかな木目が室内に露出することにな
り、そのため、見映えが良く、外観品質が向上させられ
る。また、吸音性能を発揮する際は、先ず、音波が表面
板の小孔に至ると、音響エネルギーがこの小孔中に吸収
されて吸音されるとともに、その後、小孔内の裏面板に
音波が至ると、音響エネルギーが多孔質裏面板の細孔中
に吸収されて吸音されていく。即ち、小孔及び多孔質体
で二段に吸音され、しかも、表面板及び裏面板の木質に
よっても吸音されるので、それだけ、吸音性能が向上さ
せられる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例
に係る建築用内装材について詳細に説明する。図1及び
図2に示すように、実施例に係る建築用内装材は、表面
板1と裏面板2とを接着剤を介して接合して形成されて
いる。この表面板1は、例えば、厚さT1 =12mmに
形成され、裏面板2は、例えば、厚さT2 =9mmに形
成され、その接合体は細長状の矩形板状に、例えば、幅
H=130mm、長さL=1800mmに形成されてい
る。
【0011】表面板1の一辺には長手方向に沿う溝3が
形成されており、この表面板1の上記一辺に平行な他辺
には上記溝3に嵌合する形状の突条4が形成されてい
る。突条4の突出寸法C(溝3の深さ)は、上記の寸法
例においては、例えば、C=9mmに設定されている。
【0012】また、表面板1は、木目が表出する無垢の
木材で構成されている。実施例では、表面板1は、例え
ば、アカマツやカラマツ等の松材で形成され、細長状の
無垢の木材単体1aを連設形成した集成材で構成されて
いる。更に、表面板1の外表面は予めかんな加工されて
おり、表面が滑らかに形成されている。更にまた、表面
板1には、貫通する小孔5が行列をなして多数形成され
ている。この小孔5は、木材単体1aの接合部に跨がる
ことなく、各単体1aに夫々設けられている。そのた
め、小孔5によって木材単体1aの強度が弱められる事
態が防止される。
【0013】小孔5の内径Dは、上記の寸法例では、例
えば、D=6mmに設定され、行列方向に隣接する小孔
5同士のピッチPは、上記の寸法例では、P=22mm
に設定されている。そして、表面板1の小孔5の開口率
(表面板1の外表面積に対する小孔5全部の開口面積和
の比率)を5〜30%にしている。
【0014】更にまた、裏面板2は、木材のオガ屑等の
細状体を接着剤で固化させて多孔質状に形成されてい
る。細状体としては、例えば、1〜2mm以下の細かい
粒状のオガ屑、あるいは、木材を細長の繊維状に粉砕し
たもの等、適宜のものが用いられる。また、裏面板2
は、その比重が0.2〜0.5になるよう形成されてい
る。
【0015】従って、この実施例に係る建築用内装材を
施工するときは、例えば、天井に敷設するときは、表面
板1の一辺の溝3に別の表面板1の突条4を嵌合させな
がら梁材等に釘等で固定していく。この場合、溝3に突
条4を嵌合するだけで隣接する内装材の位置合わせをす
ることができるので、それだけ、施工作業性が良く、し
かも、裏面板2の比重が0.2〜0.5と軽いので、こ
の点でも、取扱が容易で、施工作業性が向上させられ
る。
【0016】施工された状態では、表面板1の外表面が
室内に露出し、この外表面は予めかんな加工されて表面
が滑らかに形成されているので、滑らかな木目が露出
し、そのため、見映えが良く、外観品質が向上させられ
る。このため、特に別途別の材料で覆ったり、塗装を施
す等の化粧が不要になる。また、表面板1は溝3に突条
4を嵌合させて連設されているので、内装材間が容易に
分離しにくくなり、それだけ耐久性が向上させられる。
【0017】そして、この建築用内装材は、吸音性能を
発揮する。即ち、表面板1に多数の小孔5があるので、
先ず、音波が小孔5に至ると、音響エネルギーがこの小
孔5中に吸収されて吸音されるとともに、その後、小孔
5内の裏面板2に音波が至り、この際、音響エネルギー
が多孔質裏面板2の細孔中に吸収されて吸音されてい
く。即ち、小孔5及び多孔質体で二段に吸音され、しか
も、表面板1及び裏面板2の木質によっても吸音される
ので、それだけ、吸音性能が向上させられる。更に、裏
面板2は、比重が軽いことから、空隙が多くなり、それ
だけ、吸音効率が良く、この点でも、吸音性能が向上さ
せられる。
【0018】図3は、開口率6%にした内装材(表面材
の厚さT1 =12mm,裏面板2の厚さT2 =9mm,
裏面板2の比重が0.35)において、周波数毎の垂直
入射吸音率を、試験により測定した結果をグラフにした
ものである。裏面板2の背後の空気層によって、低い周
波数の吸収率に差があるが、250HZ 付近の吸収率は
いずれも高く、吸音率が極めて良いことが分かる。実験
によれば、表面板の小孔5の内径Dを5〜10mmに設
定し、小孔5全体の開口率を5〜30%にした場合に、
小孔5が大きくなって外観を損ねることなく、最適な吸
音性を発揮することが確認された。
【0019】尚、上記実施例において、表面板1及び裏
面板2の木材の種類は上述したものに限られるものでは
なく、針葉樹,広葉樹を問わずどのような種類の木材を
使用しても良いことは勿論である。また、表面板1及び
裏面板2の寸法も、上述した数値に限定されるものでは
なく、適宜変更して差し支えない。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の建築用内
装材によれば、表面板が木目が表出する木材で構成され
ているので、この外表面を予めかんな加工等により滑ら
かにしておけば、表面の滑らかな木目を室内に露出させ
ることができ、見映えを良くして外観品質を向上させる
ことができる。そのため、別途別の材料で覆ったり、塗
装を施す等の化粧をしなくても、そのまま壁や天井等に
使用できる。また、音響エネルギーを表面板の小孔及び
裏面板の多孔質体で二段に吸音することができ、しか
も、表面板及び裏面板の木質によっても吸音することが
できるので、それだけ、吸音性能を向上させることがで
きる。即ち、本発明によれば、木目が表出する木材と多
孔質の木質材料とを接着して、吸音性を向上させつつ木
材の持つ美しさを表出させるという、今までにない新し
い内装材を提供できた。
【0021】更に、表面板の小孔の内径を5〜10mm
に設定し、小孔全体の開口率を5〜30%にした場合に
は、小孔が大きくなって外観を損ねることなく、最適な
吸音性を発揮することができるという効果がある。
【0022】更にまた、裏面板をその比重が0.2〜
0.5になるよう形成した場合には、裏面板が軽くなる
ので、この点で、取扱が容易で、施工作業性が向上させ
られる。また、比重が軽いことから、裏面板の、空隙が
多くなり、それだけ、吸音効率が良くなり、吸音性能が
向上させられる。
【0023】また、表面板の一辺に溝を形成し他辺に溝
に嵌合する形状の突条を形成した場合には、溝に突条を
嵌合するだけで隣接する内装材の位置合わせをすること
ができるので、それだけ、施工作業性が向上させられる
とともに、施工後に内装材間が容易に分離しにくいの
で、それだけ耐久性が向上させられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る建築用内装材を示す断面
斜視図である。
【図2】本発明の実施例に係る建築用内装材の全体を示
す斜視図である。
【図3】本発明の実施例に係る建築用内装材の吸音特性
を示すグラフ図である。
【符号の説明】 1 表面板 1a 木材単体 2 裏面板 3 溝 4 突条 5 小孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 1/86 D E04F 13/10 A 9127−2E

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面板と裏面板とを接合して形成された
    建築用内装材において、上記表面板を木目が表出する木
    材で構成し、該表面板に貫通する小孔を多数形成する一
    方、上記裏面板を木材のオガ屑等の細状体を接着剤で固
    化させて多孔質状に形成したことを特徴とする建築用内
    装材。
  2. 【請求項2】 上記表面板の小孔の内径を5〜10mm
    に設定し、小孔全体の開口率(表面板の外表面積に対す
    る小孔全部の開口面積和の比率)を5〜30%にしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の建築用内装材。
  3. 【請求項3】 上記裏面板をその比重が0.2〜0.5
    になるよう形成したことを特徴とする請求項1または2
    記載の建築用内装材。
  4. 【請求項4】 上記表面板と裏面板との接合体を矩形板
    状に形成し、該表面板の一辺に長手方向に沿う溝を形成
    し、該表面板の上記一辺に平行な他辺に上記溝に嵌合す
    る形状の突条を形成したことを特徴とする請求項1,2
    または3記載の建築用内装材。
  5. 【請求項5】 上記表面板を細長状の木材単体を連設形
    成した集成材で構成したことを特徴とする請求項1,
    2,3または4記載の建築用内装材。
JP26004894A 1994-10-25 1994-10-25 建築用内装材 Pending JPH08120878A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26004894A JPH08120878A (ja) 1994-10-25 1994-10-25 建築用内装材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26004894A JPH08120878A (ja) 1994-10-25 1994-10-25 建築用内装材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08120878A true JPH08120878A (ja) 1996-05-14

Family

ID=17342585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26004894A Pending JPH08120878A (ja) 1994-10-25 1994-10-25 建築用内装材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08120878A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006080731A1 (en) * 2004-10-20 2006-08-03 Chun-Won Kang A method for improving wood sound-absorbance and a sound-absorbing wood thereby
KR100614601B1 (ko) * 1999-09-11 2006-08-25 강춘원 목질 흡음재 및 그 제조방법
WO2017017144A1 (de) * 2015-07-27 2017-02-02 Hamberger Industriewerke Gmbh Wandkonstruktion und verfahren zum montieren

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100614601B1 (ko) * 1999-09-11 2006-08-25 강춘원 목질 흡음재 및 그 제조방법
WO2006080731A1 (en) * 2004-10-20 2006-08-03 Chun-Won Kang A method for improving wood sound-absorbance and a sound-absorbing wood thereby
WO2017017144A1 (de) * 2015-07-27 2017-02-02 Hamberger Industriewerke Gmbh Wandkonstruktion und verfahren zum montieren

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4535382B2 (ja) 有孔板継目部の補強構造
JPH08120878A (ja) 建築用内装材
KR200397077Y1 (ko) 음향반사판용 곡면패널 및 이를 이용한 음향반사판
US20080230310A1 (en) Curved Panel for Acoustical Shell, Method of Manufacturing the Same, and Acoustical Shell Using the Same
JPS6183743A (ja) 吸音性を有する遮音パネル
JPH10711A (ja) 木質系フラッシュパネル用芯材
JP3524044B2 (ja) 竹の集成材体
JPS6337365Y2 (ja)
JP3300316B2 (ja) 建築用板および該建築用板を用いた壁下地構造
JP2834488B2 (ja) 家屋における表面仕上材の施工方法
JPS5853153B2 (ja) 建築壁材
JPH0327145Y2 (ja)
JP3069469B2 (ja) 框及びその製造方法
JPS5815587Y2 (ja) 開口部枠材
JPS6336096Y2 (ja)
JPH07165197A (ja) 衛星用ハニカムパネル
JPH0224825Y2 (ja)
JPH047947Y2 (ja)
JP3384851B2 (ja) 石膏ボードの角部形成構造
JPS5927809Y2 (ja) カ−テンボツクス
JPS6237685Y2 (ja)
JPH0122816Y2 (ja)
JPS63206555A (ja) 内装仕上げ構造
JPS6141531A (ja) 吸音化粧材及びその製造方法
JPS597936Y2 (ja) 防湿目地構造