JPH0811973B2 - ねじれ減衰装置 - Google Patents
ねじれ減衰装置Info
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- JPH0811973B2 JPH0811973B2 JP60136743A JP13674385A JPH0811973B2 JP H0811973 B2 JPH0811973 B2 JP H0811973B2 JP 60136743 A JP60136743 A JP 60136743A JP 13674385 A JP13674385 A JP 13674385A JP H0811973 B2 JPH0811973 B2 JP H0811973B2
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- Japan
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- flange
- hub
- movable
- damping device
- flanges
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F15/00—Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
- F16F15/10—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
- F16F15/12—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
- F16F15/1202—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon the damping action being at least partially controlled by centrifugal masses
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
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- F16F15/10—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
- F16F15/12—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
- F16F15/121—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon using springs as elastic members, e.g. metallic springs
- F16F15/123—Wound springs
- F16F15/12353—Combinations of dampers, e.g. with multiple plates, multiple spring sets, i.e. complex configurations
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
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- F16F15/123—Wound springs
- F16F15/1238—Wound springs with pre-damper, i.e. additional set of springs between flange of main damper and hub
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一般的には、少なくとも2つの共軸部分を
具備するねじれ減衰装置であって、それら2つの共軸部
分が弾性手段に抗して相対的角度変位の所定限度内で互
いに関して回転するように配置され、その弾性手段が、
通常、円周方向に作用するようになった円周方向弾性手
段と呼ばれ、しかもかかる相対的角度変位の少なくとも
一部に亘って共軸部分曲で円周方向に作動するようにな
っているねじれ減衰装置に関する。
具備するねじれ減衰装置であって、それら2つの共軸部
分が弾性手段に抗して相対的角度変位の所定限度内で互
いに関して回転するように配置され、その弾性手段が、
通常、円周方向に作用するようになった円周方向弾性手
段と呼ばれ、しかもかかる相対的角度変位の少なくとも
一部に亘って共軸部分曲で円周方向に作動するようにな
っているねじれ減衰装置に関する。
周知のように、この種のねじれ減衰装置は、通常、特
に自動車用のクラッチ板構造に組み込まれており、この
場合両回転部分の一方には摩擦ディスクが設けられ、こ
の摩擦ディスクは第1のシャフト(実際には、駆動シャ
フトであり、自動車の場合にはエンジンの出力シャフト
である)とともに回転するようになっており、またもう
一方の回転部分にはハブが設けられ、このハブは第2の
シャフト(実際には、被駆動シャフトであり、自動車の
場合には歯車箱の入力シャフトである)とともに回転す
るようになっている。
に自動車用のクラッチ板構造に組み込まれており、この
場合両回転部分の一方には摩擦ディスクが設けられ、こ
の摩擦ディスクは第1のシャフト(実際には、駆動シャ
フトであり、自動車の場合にはエンジンの出力シャフト
である)とともに回転するようになっており、またもう
一方の回転部分にはハブが設けられ、このハブは第2の
シャフト(実際には、被駆動シャフトであり、自動車の
場合には歯車箱の入力シャフトである)とともに回転す
るようになっている。
かかるねじれ減衰装置は、両回転部分の一方に回転ト
ルクを与えた場合にその他方の回転部分に加えられる回
転トルクを調整して伝達し得るようにするために用いら
れるものである。換言すれば、ねじれ減衰装置が組み込
まれる運動伝達システム(自動車の場合にあっては、エ
ンジンから駆動車輪に至る運動伝達システム)の如何な
る箇所においても発生し得る振動をも取り除くために、
ねじれ減衰装置が用いられる。
ルクを与えた場合にその他方の回転部分に加えられる回
転トルクを調整して伝達し得るようにするために用いら
れるものである。換言すれば、ねじれ減衰装置が組み込
まれる運動伝達システム(自動車の場合にあっては、エ
ンジンから駆動車輪に至る運動伝達システム)の如何な
る箇所においても発生し得る振動をも取り除くために、
ねじれ減衰装置が用いられる。
実際には、そのようなねじれ減衰装置は、ハブと、こ
のハブのまわりに設けられた横方向環状形部材を構成す
る少なくとも1つのフランジ(通常はハブフランジと呼
ばれる)と、このハブフランジに対して平行となった少
なくとも1つのリング(通常は案内リングと呼ばれる)
とを包含し、該ハブおよび該ハブフランジの間には噛合
手段がクリアランスをもって設けられ、また該案内リン
グは横方向環状形部材を構成するハブフランジの場合と
同様に該ハブのまわりに設けられるが、そのハブからは
独立されている。
のハブのまわりに設けられた横方向環状形部材を構成す
る少なくとも1つのフランジ(通常はハブフランジと呼
ばれる)と、このハブフランジに対して平行となった少
なくとも1つのリング(通常は案内リングと呼ばれる)
とを包含し、該ハブおよび該ハブフランジの間には噛合
手段がクリアランスをもって設けられ、また該案内リン
グは横方向環状形部材を構成するハブフランジの場合と
同様に該ハブのまわりに設けられるが、そのハブからは
独立されている。
ハブとハブフランジと間には第1の減衰段階機構が形
成され、またハブフランジと1つもしくはそれ以上の案
内リングとの間には第2の減衰段階機構が形成される。
成され、またハブフランジと1つもしくはそれ以上の案
内リングとの間には第2の減衰段階機構が形成される。
クラッチ板の場合にあっては、1つもしくはそれ以上
の案内リングには、たいていの場合、摩擦ディスクが設
けられる。
の案内リングには、たいていの場合、摩擦ディスクが設
けられる。
周知のように、少なくとも或る適用例、特に自動車の
クラッチ板の場合には、ハブフランジとハブとの間に用
いられる円周方向弾性手段を剛性の小さな弾性手段とす
ることが有利である。
クラッチ板の場合には、ハブフランジとハブとの間に用
いられる円周方向弾性手段を剛性の小さな弾性手段とす
ることが有利である。
このような構成が自動車用のクラッチ板に適用された
場合、自動車の停止時特に暖機運転(ウォーミングアッ
プ)時には、トルク値が小さく、歯車箱のニュートラル
設定騒音を有利に排除することができる。なお、このこ
と自体は良く知られている。
場合、自動車の停止時特に暖機運転(ウォーミングアッ
プ)時には、トルク値が小さく、歯車箱のニュートラル
設定騒音を有利に排除することができる。なお、このこ
と自体は良く知られている。
しかしながら、通常、かかる構成には、それ自体が別
のタイプの騒音の原因になるという不幸な側面がある。
これは、自動車の適用例の場合にあっては、“クランク
(clunk)”と呼ばれている。この場合、自動車の運転
手はアクセルに及ぼしていた圧力をたいていの場合とっ
さに解放して、組立体の作動をいわゆる“アップシフ
ト”モード(このモードでは、エンジンのトルクは抵抗
トルクに優る)からいわゆる“ダウンシフト”モード
(このモードでは、先の場合とは逆の状態となる)に変
える。
のタイプの騒音の原因になるという不幸な側面がある。
これは、自動車の適用例の場合にあっては、“クランク
(clunk)”と呼ばれている。この場合、自動車の運転
手はアクセルに及ぼしていた圧力をたいていの場合とっ
さに解放して、組立体の作動をいわゆる“アップシフ
ト”モード(このモードでは、エンジンのトルクは抵抗
トルクに優る)からいわゆる“ダウンシフト”モード
(このモードでは、先の場合とは逆の状態となる)に変
える。
ハブフランジとハブとの間に配置された円周方向弾性
手段はその小さな剛性のために直ぐに極限状態となる。
このためハブに対するハブフランジの見掛け上瞬時でし
かも騒々しい揺動運動が毎回起きることになり、これ
は、ハブフランジとハブとの間でクリアランスをもって
作動させられるようになった噛合手段間での一方の円周
方向から他方の円周方向への支承係合における変化に対
応している。その理由は、一方の円周方向において極限
状態とされていた円周方向弾性手段が膨張され、他方の
円周方向において円周方向弾性手段が再び極限状態に置
かれることになるからである。
手段はその小さな剛性のために直ぐに極限状態となる。
このためハブに対するハブフランジの見掛け上瞬時でし
かも騒々しい揺動運動が毎回起きることになり、これ
は、ハブフランジとハブとの間でクリアランスをもって
作動させられるようになった噛合手段間での一方の円周
方向から他方の円周方向への支承係合における変化に対
応している。その理由は、一方の円周方向において極限
状態とされていた円周方向弾性手段が膨張され、他方の
円周方向において円周方向弾性手段が再び極限状態に置
かれることになるからである。
上述したようなクランク騒音(これは、また、アクセ
ルを再び押圧する際にも発生する)は、特に、自動車を
混雑時(in traffic)に運転する場合、すなわち、例え
ば街中での運転時に取られ得る運転方法で自動車を運転
する場合に煩わしいものとなる。そのような場合にあっ
ては、自動車の速度が小さく、例えばその速度はエンジ
ンの通常のアイドリング速度に近くなり、またエンジン
から要求されるトルクも小さくなる。実際、或る自動車
に現に取付けられているエンジンは燃費を最小化するた
めにかかる作動条件下でも機能し得るようにされてい
る。
ルを再び押圧する際にも発生する)は、特に、自動車を
混雑時(in traffic)に運転する場合、すなわち、例え
ば街中での運転時に取られ得る運転方法で自動車を運転
する場合に煩わしいものとなる。そのような場合にあっ
ては、自動車の速度が小さく、例えばその速度はエンジ
ンの通常のアイドリング速度に近くなり、またエンジン
から要求されるトルクも小さくなる。実際、或る自動車
に現に取付けられているエンジンは燃費を最小化するた
めにかかる作動条件下でも機能し得るようにされてい
る。
また、このときには揺動運動が伴うことがあり、それ
はエンジンからそこを通して自動車のボディに伝達され
て、そのボディを振動させ得る。特に、エンジンが自動
車のボディに対して横方向に配置されている場合には、
トルクの方向変化に起因するかかる揺動運動は自動車の
運転手に不快感を与えるとされている。
はエンジンからそこを通して自動車のボディに伝達され
て、そのボディを振動させ得る。特に、エンジンが自動
車のボディに対して横方向に配置されている場合には、
トルクの方向変化に起因するかかる揺動運動は自動車の
運転手に不快感を与えるとされている。
上述したような不利点を軽減しようとする種々の解決
策はすでに提案されており、そのような解決策について
は、特に、西暦1979年2月23日に出願されしかも第2449
828号として公告された仏国特許出願第7904719号に開示
されている。
策はすでに提案されており、そのような解決策について
は、特に、西暦1979年2月23日に出願されしかも第2449
828号として公告された仏国特許出願第7904719号に開示
されている。
かかる解決策のうちの或るものによれば、少なくとも
2つの共軸部分を具備するねじれ減衰装置であって、そ
れら2つの共軸部分が互いに対して回転するようになっ
ているねじれ減衰装置の場合、ロック部材が利用されて
おり、このロック部材は遠心力に対して応答するように
され、しかも規定回転速度すなわち臨界回転速度を越え
た際に両回転部分間に配置された円周方向弾性手段の小
さな剛性部分をその働きの中から系統的に取り除いてし
まおうとするものである。
2つの共軸部分を具備するねじれ減衰装置であって、そ
れら2つの共軸部分が互いに対して回転するようになっ
ているねじれ減衰装置の場合、ロック部材が利用されて
おり、このロック部材は遠心力に対して応答するように
され、しかも規定回転速度すなわち臨界回転速度を越え
た際に両回転部分間に配置された円周方向弾性手段の小
さな剛性部分をその働きの中から系統的に取り除いてし
まおうとするものである。
しかしながら、この種のロック部材によって得られる
ロック作用は積極的なものとされるので、該ロック部材
は両回転部分間で伝達されるべき全トルクを少なくとも
一時的に伝えることになる。
ロック作用は積極的なものとされるので、該ロック部材
は両回転部分間で伝達されるべき全トルクを少なくとも
一時的に伝えることになる。
かかるトルク値については、特に“ダウンシフト”条
件下で作動させられる場合には、必ずしも知られていな
いが、それはきわめて大きい筈である。
件下で作動させられる場合には、必ずしも知られていな
いが、それはきわめて大きい筈である。
上述の仏国特許出願第7904719号に開示されているよ
うな別の解決策によれば、ロック部材の代わりに中間部
材が利用されており、この中間部材も遠心力に対して応
答するようにされているが、それは非作動状態となる待
機位置と規定回転速度すなわち臨界回転速度を越えた際
の作動位置との間を移動するように配置される。その作
動位置では、中間部材は両回転部分間の相対的回転方向
の少なくとも一方に対して該両回転部分間で作動状態と
され、このとき中間部材は、小さなトルク値で両回転部
分間を通常の場合に作動状態とするものを除いて円周方
向弾性手段を小さなトルク値で上述の回転方向において
押圧するようにされ、また中間部材はそれを待機位置に
向けて連続的に押圧するようになった復帰手段と協働状
態に置かれる。
うな別の解決策によれば、ロック部材の代わりに中間部
材が利用されており、この中間部材も遠心力に対して応
答するようにされているが、それは非作動状態となる待
機位置と規定回転速度すなわち臨界回転速度を越えた際
の作動位置との間を移動するように配置される。その作
動位置では、中間部材は両回転部分間の相対的回転方向
の少なくとも一方に対して該両回転部分間で作動状態と
され、このとき中間部材は、小さなトルク値で両回転部
分間を通常の場合に作動状態とするものを除いて円周方
向弾性手段を小さなトルク値で上述の回転方向において
押圧するようにされ、また中間部材はそれを待機位置に
向けて連続的に押圧するようになった復帰手段と協働状
態に置かれる。
換言すれば、かかる中間部材のために、小さなトルク
値で2つの回転部分間を通常の場合に作動状態にする小
さな剛性の円周方向弾性手段が、中間部材が作動位置に
置かれた際に単独で作用しないようにされ、中間部材に
与えられるトルクは適度なものとされて、そのトルク値
は良好に規定される。というのは、それが両回転部分間
に配置された大きな剛性の円周方向弾性手段の一部にの
み対応するからである。
値で2つの回転部分間を通常の場合に作動状態にする小
さな剛性の円周方向弾性手段が、中間部材が作動位置に
置かれた際に単独で作用しないようにされ、中間部材に
与えられるトルクは適度なものとされて、そのトルク値
は良好に規定される。というのは、それが両回転部分間
に配置された大きな剛性の円周方向弾性手段の一部にの
み対応するからである。
しかしながら、実際には、この点について上述の仏国
特許第7904719号に開示された構成は、回転部分を2つ
だけ具備するねじれ減衰装置に向けられているものであ
る。
特許第7904719号に開示された構成は、回転部分を2つ
だけ具備するねじれ減衰装置に向けられているものであ
る。
少なくとも3つの回転部分を具備するねじれ減衰装置
にかかる構成を適用し得るにしても、その場合には大き
な困難が伴うことになる。
にかかる構成を適用し得るにしても、その場合には大き
な困難が伴うことになる。
本発明の一般的な目的は、この種のねじれ減衰装置に
対して特に意図された構成をめざすことである。
対して特に意図された構成をめざすことである。
本発明によれば、少なくとも3つの共軸部分を具備
し、前記3つの共軸部分が円周方向に作用するようにな
った円周方向弾性手段に抗して相対的角度変位の所定限
度内で互いに関して対で回転するように配置され、前記
弾性手段が前記相対的角度変位の少なくとも一部に亘っ
て前記3つの共軸部分間で円周方向に作動するようにな
っているねじれ減衰装置であって、ハブと、前記ハブの
まわりに設けられた少なくとも1つの環状形の横方向ハ
ブフランジと、前記ハブと前記ハブフランジとの間にク
リアランスをもって設けられた噛合手段と、前記ハブの
まわりに該ハブとは独立して設けられしかも前記少なく
とも1つのハブフランジに対して平行となった少なくと
も1つの環状形の横方向案内リングと、非作動状態とな
る待機位置と回転速度が臨界値を越えた際の作動位置と
の間を移動し得るように配置されしも遠心力に対して応
答するようになった中間部材とを包含し、前記作動位置
では、前記中間部材が前記回転部分のうちの2つの部分
間の相対的回転方向の少なくとも一方の回転方向に対し
て該2つの部分間で作動状態となって、前記円周方向弾
性手段の少なくとも一部が前記2つの部分間で通常作動
状態とされているものを除いて前記少なくとも一方の回
転方向において押圧されるようになっており、さらに、
前記中間部材を前記非作動待機位置に向かって押圧する
復帰手段を包含するねじれ減衰装置において、前記中間
部材が前記ハブフランジと前記ハブとの間での作動のた
めに少なくとも1つのフランジを具備し、前記フランジ
が半径方向の可動とされ、案内リングの作用のために該
フランジの支承ラグに円周方向に支承されることにな
る。
し、前記3つの共軸部分が円周方向に作用するようにな
った円周方向弾性手段に抗して相対的角度変位の所定限
度内で互いに関して対で回転するように配置され、前記
弾性手段が前記相対的角度変位の少なくとも一部に亘っ
て前記3つの共軸部分間で円周方向に作動するようにな
っているねじれ減衰装置であって、ハブと、前記ハブの
まわりに設けられた少なくとも1つの環状形の横方向ハ
ブフランジと、前記ハブと前記ハブフランジとの間にク
リアランスをもって設けられた噛合手段と、前記ハブの
まわりに該ハブとは独立して設けられしかも前記少なく
とも1つのハブフランジに対して平行となった少なくと
も1つの環状形の横方向案内リングと、非作動状態とな
る待機位置と回転速度が臨界値を越えた際の作動位置と
の間を移動し得るように配置されしも遠心力に対して応
答するようになった中間部材とを包含し、前記作動位置
では、前記中間部材が前記回転部分のうちの2つの部分
間の相対的回転方向の少なくとも一方の回転方向に対し
て該2つの部分間で作動状態となって、前記円周方向弾
性手段の少なくとも一部が前記2つの部分間で通常作動
状態とされているものを除いて前記少なくとも一方の回
転方向において押圧されるようになっており、さらに、
前記中間部材を前記非作動待機位置に向かって押圧する
復帰手段を包含するねじれ減衰装置において、前記中間
部材が前記ハブフランジと前記ハブとの間での作動のた
めに少なくとも1つのフランジを具備し、前記フランジ
が半径方向の可動とされ、案内リングの作用のために該
フランジの支承ラグに円周方向に支承されることにな
る。
次いで、円周方向弾性手段のかかる関連部分は、特に
ハブフランジとハブとの間に配置された円方向弾性手段
とは独立して、ハブフランジとハブとの間の小さなトル
ク値で作動状態とされる。というのは、1つもしくはそ
れ以上のフランジがハブとともに回転するようになって
いるからである。
ハブフランジとハブとの間に配置された円方向弾性手段
とは独立して、ハブフランジとハブとの間の小さなトル
ク値で作動状態とされる。というのは、1つもしくはそ
れ以上のフランジがハブとともに回転するようになって
いるからである。
換言すれば、特にハブフランジとハブとの間に配置さ
れた小さな剛性の円周方向弾性手段が、要求通りに、単
独で作用しないようにされるからである。
れた小さな剛性の円周方向弾性手段が、要求通りに、単
独で作用しないようにされるからである。
また、必要に応じて、共軸部分間の相対的角度変位量
を都合の良いものとすることができる。
を都合の良いものとすることができる。
本発明によれば、フランジを幅広にすることが有利で
あることが判明した。特に、フランジを案内するために
設けられた最も近い開口部から該フランジの縁部を分離
する縁部領域を幅広にすることが有利である。
あることが判明した。特に、フランジを案内するために
設けられた最も近い開口部から該フランジの縁部を分離
する縁部領域を幅広にすることが有利である。
このようにすれば、フランジの耐久力は十分に増大さ
れることになり、そのフランジの耐久力については、本
発明の主要な適用分野すなわち自動車のクラッチ分野に
おいて特に重要な品質基準となっている。
れることになり、そのフランジの耐久力については、本
発明の主要な適用分野すなわち自動車のクラッチ分野に
おいて特に重要な品質基準となっている。
回転部分の予め決められた回転速度において2つのフ
ランジに作動位置を取らせ得るようにするために、これ
らフランジを同期させることが望ましい。
ランジに作動位置を取らせ得るようにするために、これ
らフランジを同期させることが望ましい。
本発明の一実施例において、中間部材を3つの共軸部
品から構成して、これら共軸部品を対で回転するように
配置することが有利である。この場合中間フランジは可
動フランジ間に半径方向に固定される。
品から構成して、これら共軸部品を対で回転するように
配置することが有利である。この場合中間フランジは可
動フランジ間に半径方向に固定される。
各可動フランジは、好ましくは、中間フランジに弾性
手段によって連結され、これら弾性手段はハブの各側に
1つづつ配置される。一方の弾性手段は可動フランジの
一方を中間フランジに連結し、他方の弾性手段は可動フ
ランジの他方を中間フランジに連結する。
手段によって連結され、これら弾性手段はハブの各側に
1つづつ配置される。一方の弾性手段は可動フランジの
一方を中間フランジに連結し、他方の弾性手段は可動フ
ランジの他方を中間フランジに連結する。
かかる弾性手段は、好ましくは、フランジに対してほ
ぼ平行に配置されたばねとされる。
ぼ平行に配置されたばねとされる。
本発明の別の局面によれば、各可動フランジは中間フ
ランジの一方の側と摺動接触状態に置かれ、可動フラン
ジは中間フランジ上を半径方向に移動することになる。
ランジの一方の側と摺動接触状態に置かれ、可動フラン
ジは中間フランジ上を半径方向に移動することになる。
本発明のさらに別の局面によれば、可動フランジの半
径方向変位を案内するとともに可動フランジと中間フラ
ンジとの間の相対的角度変位を阻止するための案内手段
が設けられる。
径方向変位を案内するとともに可動フランジと中間フラ
ンジとの間の相対的角度変位を阻止するための案内手段
が設けられる。
このような案内手段を案内タブとして構成することが
有利であり、この場合該案内タブは可動フランジの3つ
の側部に切除部を形成してそれらの部分を中間フランジ
に向かうように軸線方向に折り曲げることによって形成
される。案内タブが別の2つのフランジに形成された開
口部内で摺動し得るようにされ、これにより案内タブが
可動フランジの半径方向変位の方向に対して平行な方向
においてのみ該開口部内で摺動し得るようにされ、かつ
その他のいずれの方向においても相対的に変位し得ない
ようにされる。かかる開口部は可動フランジの相対的半
径方向変位に対して案内タブを十分に変位させ得るよう
に十分な距離に亘って半径方向に延び、これにより半径
方向可動フランジの歯付き部分がハブの歯付き部分と全
体的に係合し得るようにされる。
有利であり、この場合該案内タブは可動フランジの3つ
の側部に切除部を形成してそれらの部分を中間フランジ
に向かうように軸線方向に折り曲げることによって形成
される。案内タブが別の2つのフランジに形成された開
口部内で摺動し得るようにされ、これにより案内タブが
可動フランジの半径方向変位の方向に対して平行な方向
においてのみ該開口部内で摺動し得るようにされ、かつ
その他のいずれの方向においても相対的に変位し得ない
ようにされる。かかる開口部は可動フランジの相対的半
径方向変位に対して案内タブを十分に変位させ得るよう
に十分な距離に亘って半径方向に延び、これにより半径
方向可動フランジの歯付き部分がハブの歯付き部分と全
体的に係合し得るようにされる。
このようにして、フランジは互いに関して半径方向に
のみ移動し得るようにされ、案内手段の如何なる相対的
角度変位も阻止されることになる。また、かかる相対的
半径方向変位は開口部の大きさによって制御される。
のみ移動し得るようにされ、案内手段の如何なる相対的
角度変位も阻止されることになる。また、かかる相対的
半径方向変位は開口部の大きさによって制御される。
これまで述べて来たように、本発明の中間部材の働き
により、低剛性の円周方向に作用する弾性装置の単独の
動作が阻止される。また必要な場合には、共軸の部分の
曲の相対的な角度運動に有利に作用し、また不快なクラ
ンク音の発生を防ぐ、と云う効果がある。
により、低剛性の円周方向に作用する弾性装置の単独の
動作が阻止される。また必要な場合には、共軸の部分の
曲の相対的な角度運動に有利に作用し、また不快なクラ
ンク音の発生を防ぐ、と云う効果がある。
さらに、回転速度が臨界速度より大きくなると、中間
部材(37)を構成としているフランジ(38)が作用する
ように、即ち、初めの待機位置から動作位置へと変る。
部材(37)を構成としているフランジ(38)が作用する
ように、即ち、初めの待機位置から動作位置へと変る。
本発明のさらに特徴ならびに利点については、添附図
面を参照する以下の記載により明らかにされるであろ
う。
面を参照する以下の記載により明らかにされるであろ
う。
添附図面において、第1図は本発明によるねじれ減衰
装置の一部を示す一部切欠き立面図であって、第2図の
矢印Iの方向から観察した一部切欠き立面図であり、第
2図は第1図のII−II線に沿う縦断面図であり、第3図
は第2図の囲み線IIIでもって囲まれた部分を拡大して
示す詳細図であり、第4図は本発明によるねじれ減衰装
置に用いられるようになった中間部材を構成するフラン
ジの一方を単独で示す斜視図であり、第5A図、第5B図お
よび第5C図はフランジの種々の作動位置を示す部分立面
図であり、第6A図、第6B図、第6C図、第6D図、第6E図、
第6F図、第6G図および第6H図は本発明によるねじれ減衰
装置の円周方向断面を平面に展開して示す簡略図であっ
て、ねじれ減衰装置の種々の作動段階を連続的に示す簡
略図であり、第7図はねじれ減衰装置の作動特性を示す
グラフであり、第8図は本発明による別の実施例を示す
第1図と同様の立面図であり、第9図は第8図のIX−IX
線に沿う部分縦断面図であり、第10図は本発明のねじれ
減衰装置に用いられる別の中間部材であって、3つのフ
ランジから構成される中間部材を示す斜視図であり、第
11図は第10図に示した実施例の部分立面図であり、第12
図は第10図の囲み線XIでもって囲まれた部分を拡大して
示す詳細図であり、第13図は第11図の中間部分の一部を
示す横断面図であって、第11図のXIII−XIII線に沿う横
断面図である。
装置の一部を示す一部切欠き立面図であって、第2図の
矢印Iの方向から観察した一部切欠き立面図であり、第
2図は第1図のII−II線に沿う縦断面図であり、第3図
は第2図の囲み線IIIでもって囲まれた部分を拡大して
示す詳細図であり、第4図は本発明によるねじれ減衰装
置に用いられるようになった中間部材を構成するフラン
ジの一方を単独で示す斜視図であり、第5A図、第5B図お
よび第5C図はフランジの種々の作動位置を示す部分立面
図であり、第6A図、第6B図、第6C図、第6D図、第6E図、
第6F図、第6G図および第6H図は本発明によるねじれ減衰
装置の円周方向断面を平面に展開して示す簡略図であっ
て、ねじれ減衰装置の種々の作動段階を連続的に示す簡
略図であり、第7図はねじれ減衰装置の作動特性を示す
グラフであり、第8図は本発明による別の実施例を示す
第1図と同様の立面図であり、第9図は第8図のIX−IX
線に沿う部分縦断面図であり、第10図は本発明のねじれ
減衰装置に用いられる別の中間部材であって、3つのフ
ランジから構成される中間部材を示す斜視図であり、第
11図は第10図に示した実施例の部分立面図であり、第12
図は第10図の囲み線XIでもって囲まれた部分を拡大して
示す詳細図であり、第13図は第11図の中間部分の一部を
示す横断面図であって、第11図のXIII−XIII線に沿う横
断面図である。
添附図面には本発明を特に自動車のクラッチ板に適用
した場合の例が示されている。
した場合の例が示されている。
そのようなクラッチ板を構成するねじれ減衰装置は、
一般に、3つの共軸部分A、BおよびCを具備し、これ
ら共軸部分は弾性手段に抗して相対的角度変位の所定の
限度内で互いに関して対で回転するように配置される。
その弾性手段は、通常、円周方向に作用する円周方向弾
性手段と呼ばれており、それは相対的角度変位の少なく
とも一部に亘って該共軸部分間で円周方向に作動するよ
うになっている。
一般に、3つの共軸部分A、BおよびCを具備し、これ
ら共軸部分は弾性手段に抗して相対的角度変位の所定の
限度内で互いに関して対で回転するように配置される。
その弾性手段は、通常、円周方向に作用する円周方向弾
性手段と呼ばれており、それは相対的角度変位の少なく
とも一部に亘って該共軸部分間で円周方向に作動するよ
うになっている。
共軸部分Aは単純なハブ(10)を具備し、このハブは
シャフト(図示されない)とともに回転するようになっ
ている。そのシャフトは、実際には、自動車の歯車箱の
入力シャフトであって、被駆動シャフトを構成するもの
である。
シャフト(図示されない)とともに回転するようになっ
ている。そのシャフトは、実際には、自動車の歯車箱の
入力シャフトであって、被駆動シャフトを構成するもの
である。
そのためハブ(10)の内側ボア(11)には、例えば、
概略的に図示するようなスプラインが形成される。
概略的に図示するようなスプラインが形成される。
共軸部分Bはフランジ(12)を具備し、このフランジ
は、通常、ハブフランジと呼ばれ、それはハブ(10)の
まわりで横方向角度部材を形成する。この場合ハブフラ
ンジ(12)とハブ(10)との間の噛合手段(13)がクリ
アランスをもって設けられる。
は、通常、ハブフランジと呼ばれ、それはハブ(10)の
まわりで横方向角度部材を形成する。この場合ハブフラ
ンジ(12)とハブ(10)との間の噛合手段(13)がクリ
アランスをもって設けられる。
クリアランスが与えられている噛合手段(13)は、特
に第1図の切欠き部のために、そこで見ることができる
ようにされている。実際には、噛合手段(13)はハブフ
ランジ(12)の内側円周縁とハブ(10)の外側円周から
半径方向に突出するカラー(14)との間で作動するよう
になっている。
に第1図の切欠き部のために、そこで見ることができる
ようにされている。実際には、噛合手段(13)はハブフ
ランジ(12)の内側円周縁とハブ(10)の外側円周から
半径方向に突出するカラー(14)との間で作動するよう
になっている。
噛合手段(13)はハブ(10)の場合には歯付き部分
(15)として構成され、またハブフランジ(12)の場合
には歯付き部分(16)として構成され、後者の歯付き部
分の歯部は前者の歯付き部分の歯部とクリアランスをも
って噛み合うようになっている。
(15)として構成され、またハブフランジ(12)の場合
には歯付き部分(16)として構成され、後者の歯付き部
分の歯部は前者の歯付き部分の歯部とクリアランスをも
って噛み合うようになっている。
共軸部分AおよびBの間に円周方向に配置された円周
方向弾性手段は、図示の実施例にあっては、少なくとも
1つのばね(18)として構成され、ばね(18)はハウジ
ング(19)内に配置される。ハウジング(19)はハブ
(10)の歯付き部分(15)に設けられた開口部によって
部分的に形成され、またハウジング(19)はハブフラン
ジ(12)の歯付き部分(16)に設けられしかも該開口部
と向かい合う開口部によっても部分的に形成される。第
1図に図示した組立体の非作動状態下では、ばね(18)
は、その円周方向の両端部のそれぞれにおいて、ハブ
(10)の肩部(21)およびハブフランジ(12)に同時に
支承される(本実施例にあっては、実際には、支承パッ
ド(20)を介して支承される)。
方向弾性手段は、図示の実施例にあっては、少なくとも
1つのばね(18)として構成され、ばね(18)はハウジ
ング(19)内に配置される。ハウジング(19)はハブ
(10)の歯付き部分(15)に設けられた開口部によって
部分的に形成され、またハウジング(19)はハブフラン
ジ(12)の歯付き部分(16)に設けられしかも該開口部
と向かい合う開口部によっても部分的に形成される。第
1図に図示した組立体の非作動状態下では、ばね(18)
は、その円周方向の両端部のそれぞれにおいて、ハブ
(10)の肩部(21)およびハブフランジ(12)に同時に
支承される(本実施例にあっては、実際には、支承パッ
ド(20)を介して支承される)。
この種のばね(18)は低い剛性を持つばねとされる。
実際には、2つのばね(18)が、そのような態様でも
って、互いに関して直径方向に向かい合う位置に設けら
れる。
って、互いに関して直径方向に向かい合う位置に設けら
れる。
しかしながら、図面においては、そのうちの一方だけ
が見られ得るようになっている。
が見られ得るようになっている。
組立体の非作動状態下では、クリアランスJTが、第1
図の矢印F1でもって示される第1の円周方向において、
ハブ(10)の歯付き部分(15)とハブフランジ(12)の
歯付き部分(16)との間に与えられる。かかる第1の円
周方向を組立体の正回転方向とすると、それは組立体の
“アップシフト”機能に対応する。組立体の“ダウンシ
フト”機能に対応する逆円周方向に対しては、円周方向
クリアランスJRが与えられる。
図の矢印F1でもって示される第1の円周方向において、
ハブ(10)の歯付き部分(15)とハブフランジ(12)の
歯付き部分(16)との間に与えられる。かかる第1の円
周方向を組立体の正回転方向とすると、それは組立体の
“アップシフト”機能に対応する。組立体の“ダウンシ
フト”機能に対応する逆円周方向に対しては、円周方向
クリアランスJRが与えられる。
円周方向クリアランスJTおよびJRについては、同一と
してもよい。
してもよい。
しかしながら、図示の実施例にあっては、実際には、
円周方向クリアランスJTが円周方向クリアランスJRより
も大きくされる。
円周方向クリアランスJTが円周方向クリアランスJRより
も大きくされる。
共軸部分Cは少なくとも1つのリング(23)を具備
し、リング(23)は、通常、案内リングと呼ばれ、それ
はハブフランジ(12)に対して平行になっている。案内
リング(23)とハブフランジ(12)との間には直接的な
関係は何もないけれども、案内リング(23)もハブフラ
ンジ(12)と同様にハブ(10)のまわりに横方向角度部
材を形成する。
し、リング(23)は、通常、案内リングと呼ばれ、それ
はハブフランジ(12)に対して平行になっている。案内
リング(23)とハブフランジ(12)との間には直接的な
関係は何もないけれども、案内リング(23)もハブフラ
ンジ(12)と同様にハブ(10)のまわりに横方向角度部
材を形成する。
実際には、2つの案内リング(23)がそのような態様
でもって設けられ、これら案内リング(23)は互いに軸
線方向に隔設され、しかもハブフランジ(12)の各側に
1つずつ設けられる。
でもって設けられ、これら案内リング(23)は互いに軸
線方向に隔設され、しかもハブフランジ(12)の各側に
1つずつ設けられる。
図示の実施例では、2つの案内リング(23)は4つの
ペグ(24)でもって互いにリンク結合され、それらペグ
(24)は、ハブフランジ(12)の円周に設けられたノッ
チ(25)を通して、クリアランスをもって該ハブフラン
ジ(12)を軸線方向に貫通する。ペグ(24)の両側は案
内リング(23)にリベット留めされる。
ペグ(24)でもって互いにリンク結合され、それらペグ
(24)は、ハブフランジ(12)の円周に設けられたノッ
チ(25)を通して、クリアランスをもって該ハブフラン
ジ(12)を軸線方向に貫通する。ペグ(24)の両側は案
内リング(23)にリベット留めされる。
共軸部分Cは、さらに、摩擦ディスク(26)を具備す
る。
る。
摩擦ディスク(26)自体はフランジ(27)と、このフ
ランジの外側円周にその各側に1つづつ設けられた2つ
の摩擦面部材(29)とから構成される。フランジ(27)
は扇形部分に分割されてもよい。フランジ(27)は一方
の案内リング(23)と背中合わせの関係でそこにペグ
(24)によって固定され、それらペグは該案内リングを
他方の案内リング(23)に対してすでに固定させている
ものである。
ランジの外側円周にその各側に1つづつ設けられた2つ
の摩擦面部材(29)とから構成される。フランジ(27)
は扇形部分に分割されてもよい。フランジ(27)は一方
の案内リング(23)と背中合わせの関係でそこにペグ
(24)によって固定され、それらペグは該案内リングを
他方の案内リング(23)に対してすでに固定させている
ものである。
図示の実施例において、摩擦ディスク(26)のフラン
ジ(27)はその側面に位置する案内リング(23)の全表
面を実質的に覆うべく広がっており、共軸部分Aを構成
するハブ(10)に対して上述のように構成された共軸部
分Cを心合わせするために案内リング(23)の内側円周
とハブ(10)との間に支承部材(30)が設けられる。
ジ(27)はその側面に位置する案内リング(23)の全表
面を実質的に覆うべく広がっており、共軸部分Aを構成
するハブ(10)に対して上述のように構成された共軸部
分Cを心合わせするために案内リング(23)の内側円周
とハブ(10)との間に支承部材(30)が設けられる。
実際には、支承部材(30)はそれに組合わせられる案
内リング(23)とともに回転するようになっている。ま
た支承部材(30)には横方向カラー(31)が設けられ、
この横方向カラーは案内リング(23)とハブ(10)のカ
ラー(14)との間にしかも後者と接触状態に置かれる。
内リング(23)とともに回転するようになっている。ま
た支承部材(30)には横方向カラー(31)が設けられ、
この横方向カラーは案内リング(23)とハブ(10)のカ
ラー(14)との間にしかも後者と接触状態に置かれる。
摩擦ディスク(26)の摩擦面部材(29)を2つのプレ
ートの間でクランプすることにより、共軸部分Cはシャ
フトとともに回転するようになっている。そのシャフト
は、実際には、自動車のエンジンの出力シャフトであっ
て、駆動シャフトを構成するものである。
ートの間でクランプすることにより、共軸部分Cはシャ
フトとともに回転するようになっている。そのシャフト
は、実際には、自動車のエンジンの出力シャフトであっ
て、駆動シャフトを構成するものである。
図示の実施例では、共軸部分BおよびCの間に円周方
向に配置された円周方向弾性手段は複数の弾性部材(33
A)(33B)を具備し、これら弾性部材は円周方向に等間
隔に配置され、しかもそれらのすべては組立体上の同一
円周に対して実質的に接した状態に置かれる。
向に配置された円周方向弾性手段は複数の弾性部材(33
A)(33B)を具備し、これら弾性部材は円周方向に等間
隔に配置され、しかもそれらのすべては組立体上の同一
円周に対して実質的に接した状態に置かれる。
実際には、本実施例においては、2つの弾性部材(33
A)および2つの弾性部材(33B)が交互に配置された状
態で設けられ、弾性部材(33A)および(33B)のそれぞ
れは2つの共軸螺旋ばね(33′A)(33″A)および
(33′B)(33″B)から構成される。
A)および2つの弾性部材(33B)が交互に配置された状
態で設けられ、弾性部材(33A)および(33B)のそれぞ
れは2つの共軸螺旋ばね(33′A)(33″A)および
(33′B)(33″B)から構成される。
弾性部材(33A)および(33B)の剛性は上述のばね
(18)の剛性よりも相当に大きくされているけれども、
実際には、弾性部材(33A)の剛性は弾性部材(33B)の
剛性よりも小さくされる。
(18)の剛性よりも相当に大きくされているけれども、
実際には、弾性部材(33A)の剛性は弾性部材(33B)の
剛性よりも小さくされる。
弾性部材(33A)および(33B)のそれぞれはハブフラ
ンジ(12)に設けられた開口部(34A)(34B)(実際に
はそこに形成された包囲孔)に部分的に収容され、また
案内リング(23)に設けられた開口部(35A)(35B)
(実際にはそこに形成された包囲孔)にも部分的に収容
される。
ンジ(12)に設けられた開口部(34A)(34B)(実際に
はそこに形成された包囲孔)に部分的に収容され、また
案内リング(23)に設けられた開口部(35A)(35B)
(実際にはそこに形成された包囲孔)にも部分的に収容
される。
図示の実施例においては、互いに対応関係にある開口
部(34A)(35A)は同一の円周方向寸法を有し、同様な
ことは開口部(34B)(35B)についても言える。
部(34A)(35A)は同一の円周方向寸法を有し、同様な
ことは開口部(34B)(35B)についても言える。
しかしながら、別の例としては、それ自体周知の態様
でそれら開口部の円周方向寸法を変えて、組立体の相対
的角度変時に対応する弾性部材をずらせて介在させるよ
うにしてもよい。
でそれら開口部の円周方向寸法を変えて、組立体の相対
的角度変時に対応する弾性部材をずらせて介在させるよ
うにしてもよい。
以上に述べた構成自体は周知のものであり、しかもそ
れらは本発明の一部を構成するものではないので、これ
以上詳細な説明については省略することにする。
れらは本発明の一部を構成するものではないので、これ
以上詳細な説明については省略することにする。
本発明によるねじれ減衰装置には、それ自体周知の態
様で、遠心力に応答するようになった中間部材(37)が
設けられる。
様で、遠心力に応答するようになった中間部材(37)が
設けられる。
中間部材(37)は、それが非作動状態となる待機位置
と、規定回転臨界回転速度を越えた時の、作動位置との
間を移動するように装着される。この場合作動位置で
は、中間部材(37)がねじれ減衰装置の構成部分のうち
の2つの構成部分間でその間の相対的回転方向の少なく
とも一方の方向に対して作動状態となって、円周方向弾
性手段の少なくとも一部がその少なくとも一方の回転方
向において上述の回転部分間で通常作動状態となってい
るものを除いて押圧されることになる。
と、規定回転臨界回転速度を越えた時の、作動位置との
間を移動するように装着される。この場合作動位置で
は、中間部材(37)がねじれ減衰装置の構成部分のうち
の2つの構成部分間でその間の相対的回転方向の少なく
とも一方の方向に対して作動状態となって、円周方向弾
性手段の少なくとも一部がその少なくとも一方の回転方
向において上述の回転部分間で通常作動状態となってい
るものを除いて押圧されることになる。
本発明によれば、回転部分B(その全体あるいはその
一部がハブフランジ(12)によって構成される)と回転
部分A(これはハブ(10)によって構成される)との間
を作動状態とするために、中間部材(37)は少なくとも
1つのフランジ(38)から構成される。フランジ(38)
は半径方向に可動にされ、しかもハブフランジ(12)に
よって案内される。フランジ(38)には歯付き部分(3
9)が設けられ、フランジ(38)は、作動位置におい
て、歯付き部分(39)を介して、ハブ(10)に設けられ
た相補的な歯付き部分(40)と係合するようになってい
る。また、フランジ(38)には少なくとも1つの支承ラ
グ(42)が設けられ、フランジ(38)は、支承ラグ(4
2)を介して、ハブフランジ(12)と案内リング(23)
との間の配置された円周方向弾性手段の少なくとも一部
に作用するようになっている。
一部がハブフランジ(12)によって構成される)と回転
部分A(これはハブ(10)によって構成される)との間
を作動状態とするために、中間部材(37)は少なくとも
1つのフランジ(38)から構成される。フランジ(38)
は半径方向に可動にされ、しかもハブフランジ(12)に
よって案内される。フランジ(38)には歯付き部分(3
9)が設けられ、フランジ(38)は、作動位置におい
て、歯付き部分(39)を介して、ハブ(10)に設けられ
た相補的な歯付き部分(40)と係合するようになってい
る。また、フランジ(38)には少なくとも1つの支承ラ
グ(42)が設けられ、フランジ(38)は、支承ラグ(4
2)を介して、ハブフランジ(12)と案内リング(23)
との間の配置された円周方向弾性手段の少なくとも一部
に作用するようになっている。
実際には、中間部材(37)は2つの向かい合ったフラ
ンジ(38)から構成され、これらフランジは互いに頭部
と尾部と合わせるような関係で配置される。
ンジ(38)から構成され、これらフランジは互いに頭部
と尾部と合わせるような関係で配置される。
フランジ(38)のそれぞれにはスロット(43)が設け
られ、両フランジ(38)は、共同して、スロット(43)
でもって案内ペグ(44)に係合させられる。案内ペグ
(44)はハブフランジ(12)によって支持され、しかも
そこから軸線方向に突出する。
られ、両フランジ(38)は、共同して、スロット(43)
でもって案内ペグ(44)に係合させられる。案内ペグ
(44)はハブフランジ(12)によって支持され、しかも
そこから軸線方向に突出する。
実際には、各フランジ(38)は組立体の軸線の両側に
延びており、このとき各フランジ(38)の中央開口部
(45)がハブ(10)とクリアランスをもって係合させら
れる。
延びており、このとき各フランジ(38)の中央開口部
(45)がハブ(10)とクリアランスをもって係合させら
れる。
図示の実施例では、4つの案内ペグ(44)がハブフラ
ンジ(12)に設けられ、またフランジ(38)には同数の
スロット(43)が設けられる。これら案内ペグ(44)
(また、スロット(43)についても言えることだが)は
組立体の軸線に関してほぼ十字形あるいはX形をなす関
係にある。
ンジ(12)に設けられ、またフランジ(38)には同数の
スロット(43)が設けられる。これら案内ペグ(44)
(また、スロット(43)についても言えることだが)は
組立体の軸線に関してほぼ十字形あるいはX形をなす関
係にある。
図示の実施例において、ハブフランジ(12)には対向
フランジ(46)が組合せられ、この対向フランジはハブ
フランジ(12)に対して平行にされしかもそこから隔設
される。対向フランジ(46)は、ハブフランジ(12)に
支持された軸線方向案内ペグ(44)によって、該ハブフ
ランジ(12)とともに回転するようになっている。案内
ペグ(44)はペグ(24)の場合と同様に軸線方向に延
び、しかもその両端でハブフランジ(12)と対向フラン
ジ(46)とにリベット留めされる。
フランジ(46)が組合せられ、この対向フランジはハブ
フランジ(12)に対して平行にされしかもそこから隔設
される。対向フランジ(46)は、ハブフランジ(12)に
支持された軸線方向案内ペグ(44)によって、該ハブフ
ランジ(12)とともに回転するようになっている。案内
ペグ(44)はペグ(24)の場合と同様に軸線方向に延
び、しかもその両端でハブフランジ(12)と対向フラン
ジ(46)とにリベット留めされる。
ハブフランジ(12)の場合と同様に、対向フランジ
(46)にも、ハブフランジ(12)のそれぞれの開口部と
対応して、弾性部材(33A)(33B)用の開口部(34A)
が設けられる。
(46)にも、ハブフランジ(12)のそれぞれの開口部と
対応して、弾性部材(33A)(33B)用の開口部(34A)
が設けられる。
本発明によれば、中間部材(37)を構成するフランジ
(38)はハブフランジ(12)と対向フランジ(46)との
間に延びることになり、このようにして、それは後者と
組合わせられる。
(38)はハブフランジ(12)と対向フランジ(46)との
間に延びることになり、このようにして、それは後者と
組合わせられる。
フランジ(38)に設けられたスロット(43)のそれぞ
れは2つの部分すなわち直線部分(48)および弯曲部分
(49)を有する。直線部分(48)はほぼ円周方向に延
び、しかも組立体の軸線に中心を置くようにされてお
り、また前記直線部分(48)のすべては組立体の同一円
周上に配置される。一方、弯曲部分(49)は上述の直線
部分の円周方向の一端に配置され、しかもフランジ(3
8)の中央領域を通る組立体の軸方向平面に対してほぼ
平行に延びる。
れは2つの部分すなわち直線部分(48)および弯曲部分
(49)を有する。直線部分(48)はほぼ円周方向に延
び、しかも組立体の軸線に中心を置くようにされてお
り、また前記直線部分(48)のすべては組立体の同一円
周上に配置される。一方、弯曲部分(49)は上述の直線
部分の円周方向の一端に配置され、しかもフランジ(3
8)の中央領域を通る組立体の軸方向平面に対してほぼ
平行に延びる。
すべてのスロット(43)にあっては、直線部分(48)
は、それと組合わせられた弯曲部分(49)の同一端部側
から離れるように円周方向に延びる。
は、それと組合わせられた弯曲部分(49)の同一端部側
から離れるように円周方向に延びる。
それは、第1図に矢印F1でもって示すような組立体の
正回転方向側に対応する端部側とは反対側となる。
正回転方向側に対応する端部側とは反対側となる。
スロット(43)のうちの2つのスロット、すなわち歯
付き部分(39)とは反対側に位置するスロットにあって
は、弯曲部分(49)は歯付き部分(39)から離れるよう
な方向に直線部分(48)から延びるのに対して、その他
の2つのスロット(43)、すなわち歯付き部分(39)の
側に位置するスロットにあっては、弯曲部分(49)は歯
付き部分(39)に向かって延びる。
付き部分(39)とは反対側に位置するスロットにあって
は、弯曲部分(49)は歯付き部分(39)から離れるよう
な方向に直線部分(48)から延びるのに対して、その他
の2つのスロット(43)、すなわち歯付き部分(39)の
側に位置するスロットにあっては、弯曲部分(49)は歯
付き部分(39)に向かって延びる。
いずれにしても、各フランジ(38)の各スロット(4
3)を構成する2つの部分(48)(49)は大きな丸味の
付いた曲線部分でもって互いに結合される。
3)を構成する2つの部分(48)(49)は大きな丸味の
付いた曲線部分でもって互いに結合される。
実際には、各フランジ(38)の歯付き部分(39)は中
央開口部(45)の縁部を切欠くことにより形成される。
央開口部(45)の縁部を切欠くことにより形成される。
図示の実施例では、該縁部に2つの凹部(51)を形成
して、これら凹部(51)間に単一歯部(50)を形成す
る。
して、これら凹部(51)間に単一歯部(50)を形成す
る。
これに伴って、ハブ(10)に形成された該当歯付き部
分(40)には、各フランジ(38)に対して、単一スロッ
ト(53)が設けられ、この単一スロット(53)は、ハブ
(10)の半径方向カラー(14)の円周上に設けられた2
つの軸線方向ボス(54)の間に軸線方向に形成される。
単一スロット(53)すなわち溝部はフランジ(38)の歯
部(50)と相補的な関係にあり、また軸線方向ボス(5
4)もフランジ(38)のそれぞれの凹部(51)と相補的
な関係にある。
分(40)には、各フランジ(38)に対して、単一スロッ
ト(53)が設けられ、この単一スロット(53)は、ハブ
(10)の半径方向カラー(14)の円周上に設けられた2
つの軸線方向ボス(54)の間に軸線方向に形成される。
単一スロット(53)すなわち溝部はフランジ(38)の歯
部(50)と相補的な関係にあり、また軸線方向ボス(5
4)もフランジ(38)のそれぞれの凹部(51)と相補的
な関係にある。
好ましくは、図示するように、フランジ(38)に設け
られた相補的歯付き部分(39)(40)の歯部の側辺は組
立体の中央領域を通るその半径に対して僅かに傾斜させ
られ、また該歯部の縁には丸味が付けられ、これにより
両歯付き部分の相互ロックおよび離脱が容易に行なわれ
ることになる。
られた相補的歯付き部分(39)(40)の歯部の側辺は組
立体の中央領域を通るその半径に対して僅かに傾斜させ
られ、また該歯部の縁には丸味が付けられ、これにより
両歯付き部分の相互ロックおよび離脱が容易に行なわれ
ることになる。
しかしながら、かかる傾斜角度は、好ましくは、数度
の大きさに押さえられ、これにより、例えば、フランジ
(38)がハブ(10)と相互ロックされた際、これらの間
に伝達される力の半径方向成分がフランジ(38)に大き
な応力、すなわちフランジ(38)をハブ(10)から不意
に離脱させるような応力を生じさせないようにされる。
の大きさに押さえられ、これにより、例えば、フランジ
(38)がハブ(10)と相互ロックされた際、これらの間
に伝達される力の半径方向成分がフランジ(38)に大き
な応力、すなわちフランジ(38)をハブ(10)から不意
に離脱させるような応力を生じさせないようにされる。
本発明によれば、中間部材(37)を構成する各フラン
ジ(38)には少なくとも1つの開口部(55)が設けら
れ、フランジ(38)は、開口部(55)でもって、ハブフ
ランジ(12)と案内リング(23)との間に円周方向に配
置された弾性部材(33A)のうちの1つと係合させられ
る。
ジ(38)には少なくとも1つの開口部(55)が設けら
れ、フランジ(38)は、開口部(55)でもって、ハブフ
ランジ(12)と案内リング(23)との間に円周方向に配
置された弾性部材(33A)のうちの1つと係合させられ
る。
実際には、図示の実施例では、フランジ(38)は組立
体の軸線の各側で延び、そこには2つの開口部(55)
(55′)が設けられる。これら開口部は組立体の軸線の
各側で1つづつ配置され、しかも互いに関して直径方向
に向かい合った位置に置かれる。開口部(55)(55′)
はそれぞれ2つの弾性部材(33A)と係合させられる。
体の軸線の各側で延び、そこには2つの開口部(55)
(55′)が設けられる。これら開口部は組立体の軸線の
各側で1つづつ配置され、しかも互いに関して直径方向
に向かい合った位置に置かれる。開口部(55)(55′)
はそれぞれ2つの弾性部材(33A)と係合させられる。
各フランジ(38)の開口部(55)、すなわち組立体の
軸線に関して歯付き部分(39)とは反対側に配置された
開口部は閉鎖孔とされ、一方組立体の軸線に関して歯付
き部分(39)と同じ側に配置された開口部(55′)は単
にノッチとされる。
軸線に関して歯付き部分(39)とは反対側に配置された
開口部は閉鎖孔とされ、一方組立体の軸線に関して歯付
き部分(39)と同じ側に配置された開口部(55′)は単
にノッチとされる。
いずれにしても、開口部(55)(55′)のそれぞれの
側縁部、すなわちその円周方向端部を形成する側縁部の
一方により、該当支承ラグ(42)が形成されることにな
る。
側縁部、すなわちその円周方向端部を形成する側縁部の
一方により、該当支承ラグ(42)が形成されることにな
る。
実際には、かかる側縁部は、第1図において矢印F1で
もって示すような組立体の正回転方向に対応する円周方
向に対して後続側すなわち後縁側となるものである。
もって示すような組立体の正回転方向に対応する円周方
向に対して後続側すなわち後縁側となるものである。
組立体の非作動状態においては、開口部(55)(5
5′)の他方の側縁部(57)、すなわち先導側となる側
縁部は、好ましくは、該当弾性部材(33A)から所定距
離だけ離される。
5′)の他方の側縁部(57)、すなわち先導側となる側
縁部は、好ましくは、該当弾性部材(33A)から所定距
離だけ離される。
本発明によれば、遠心力に対する応答性を高めるため
に、中間部材(37)を構成するフランジ(38)のそれぞ
れには、好ましくは図示するようなはずみ重り(58)が
設けられる。
に、中間部材(37)を構成するフランジ(38)のそれぞ
れには、好ましくは図示するようなはずみ重り(58)が
設けられる。
図示の実施例では、はずみ重り(58)はフランジ(3
8)の円周方向縁部の1つに沿って延びる。すなわち、
はずみ錘り(58)は、歯付き部分(39)に対して組立体
の軸線の反対側に位置するようになったフランジ(38)
は円周方向縁部に沿って延びる。
8)の円周方向縁部の1つに沿って延びる。すなわち、
はずみ錘り(58)は、歯付き部分(39)に対して組立体
の軸線の反対側に位置するようになったフランジ(38)
は円周方向縁部に沿って延びる。
例えば、図示するように、はずみ錘り(58)は、フラ
ンジ(38)の局部的な肉厚部として構成される。
ンジ(38)の局部的な肉厚部として構成される。
しかしながら、はずみ錘り(58)はフランジ(38)の
折り畳部分として同等に構成してもよい。
折り畳部分として同等に構成してもよい。
いずれにしても、各フランジ(38)のはずみ錘り(5
8)は他方のフランジ(38)に向かって軸線方向に延び
ており、それはフランジ(38)の肉厚部として形成され
る。
8)は他方のフランジ(38)に向かって軸線方向に延び
ており、それはフランジ(38)の肉厚部として形成され
る。
はずみ錘り(58)自体の正味の厚さは、好ましくは、
フランジ(38)の厚さよりも少なくされ、これによりは
ずみ錘り(58)がフランジ(38)を越えて軸線方向に突
出することがないようにされる。
フランジ(38)の厚さよりも少なくされ、これによりは
ずみ錘り(58)がフランジ(38)を越えて軸線方向に突
出することがないようにされる。
組立体の中央領域を通る直径方向面に対して平行とな
った各フランジ(38)の側縁には切除部(60)が設けら
れ、この切除部により、組立体の相対的角度変位時にフ
ランジ(38)がその近くのペグ(24)と干渉し合うこと
がないようにされる。
った各フランジ(38)の側縁には切除部(60)が設けら
れ、この切除部により、組立体の相対的角度変位時にフ
ランジ(38)がその近くのペグ(24)と干渉し合うこと
がないようにされる。
フランジ(38)の側縁の一方には、さらに、切除部
(61)が設けられ、この切除部により、かかる組立体の
相対的角度変位時にフランジ(38)が該当弾性部材(33
B)と干渉し合わないようにされる。
(61)が設けられ、この切除部により、かかる組立体の
相対的角度変位時にフランジ(38)が該当弾性部材(33
B)と干渉し合わないようにされる。
また、各フランジ(38)の他方の側縁にはそこに沿っ
て少なくとも1つの直角舌片(62)が設けられ、この直
角舌片(62)でもって、各フランジ(38)は他方のフラ
ンジ(38)の反対側の縁部と軸線方向で係合するように
なっている。
て少なくとも1つの直角舌片(62)が設けられ、この直
角舌片(62)でもって、各フランジ(38)は他方のフラ
ンジ(38)の反対側の縁部と軸線方向で係合するように
なっている。
図示の実施例では、上述したような態様でもって、2
つの直角舌片(62)が各フランジ(38)の側縁の一方に
設けられており、これら舌片は互いに所定距離だけ離さ
れている。
つの直角舌片(62)が各フランジ(38)の側縁の一方に
設けられており、これら舌片は互いに所定距離だけ離さ
れている。
実際には、2つのフランジ(38)は軸線方向で互いに
接触状態にされており、これらフランジの接触状態の維
持については、そのために設けられた弾性手段すなわち
軸線方向に作用するようになった特別な弾性手段の作用
でもって行なわれる。
接触状態にされており、これらフランジの接触状態の維
持については、そのために設けられた弾性手段すなわち
軸線方向に作用するようになった特別な弾性手段の作用
でもって行なわれる。
図示の実施例では、上述の軸線方向に作用するように
なった弾性手段すなわち軸線方向弾性手段はハブフラン
ジ(12)に支承された皿ばね(64)として構成され、こ
の皿ばね(64)は軸線方向でハブフランジ(12)に一層
近い側のフランジ(38)を押圧し、かつ両フランジ(3
8)の組合体を対向フランジ(46)に向かう方向に押圧
してそこに支承させる。
なった弾性手段すなわち軸線方向弾性手段はハブフラン
ジ(12)に支承された皿ばね(64)として構成され、こ
の皿ばね(64)は軸線方向でハブフランジ(12)に一層
近い側のフランジ(38)を押圧し、かつ両フランジ(3
8)の組合体を対向フランジ(46)に向かう方向に押圧
してそこに支承させる。
容易に理解されるように、各フランジ(38)について
は、例えば、適当に切断されて折り曲げられた金属素材
から作ることができる。この場合、その金属素材に設け
られるはずみ錘り(58)については、適当な方法例えば
溶接などによって該金属素材に取付けるか、あるいは上
述したような該金属素材の折畳みにより形成される。
は、例えば、適当に切断されて折り曲げられた金属素材
から作ることができる。この場合、その金属素材に設け
られるはずみ錘り(58)については、適当な方法例えば
溶接などによって該金属素材に取付けるか、あるいは上
述したような該金属素材の折畳みにより形成される。
接触状態にある両要素の一方を効果的に摺動させるた
めに、好ましくは、それらの該当表面には少なくとも合
成材料面例えばポリテトラフルオロエチレンの面が設け
られ、これによりかかる摺動運動が促進される。
めに、好ましくは、それらの該当表面には少なくとも合
成材料面例えばポリテトラフルオロエチレンの面が設け
られ、これによりかかる摺動運動が促進される。
本発明によれば、2つのフランジ(38)によって構成
される中間部材(37)には、それを待機位置に向かう方
向に押し戻すための復帰手段が組み込まれる。
される中間部材(37)には、それを待機位置に向かう方
向に押し戻すための復帰手段が組み込まれる。
図示の実施例では、かかる復帰手段は弾性手段とされ
る。
る。
第1図ないし第6図に詳しく図示した実施例にあって
は、上述の弾性手段はばね(66)として構成され、この
ばね(66)はハブ(10)に設けられた半径方向ボア(6
7)に収容され、その基部はハブ(10)に取付けられ
る。ばね(66)は、ハブ(10)に設けられた溝部(53)
への該ばね(66)の侵入とは対立する適当な方向におい
て、一方のフランジ(38)の歯付き部分(39)の歯部
(50)に作用するようになっている。
は、上述の弾性手段はばね(66)として構成され、この
ばね(66)はハブ(10)に設けられた半径方向ボア(6
7)に収容され、その基部はハブ(10)に取付けられ
る。ばね(66)は、ハブ(10)に設けられた溝部(53)
への該ばね(66)の侵入とは対立する適当な方向におい
て、一方のフランジ(38)の歯付き部分(39)の歯部
(50)に作用するようになっている。
組立体の非作動状態にあっては、上述したような歯部
(50)と上述したような溝部(53)との間には、円周方
向クリアランスJTに等しい円周方向のずれが存在する。
(50)と上述したような溝部(53)との間には、円周方
向クリアランスJTに等しい円周方向のずれが存在する。
また、本発明によれば、かかる組立体の非作動状態で
は、中間部材(37)を構成するフランジ(38)の双方は
待機位置にあり、このような待機位置において、それら
の歯付き部分(39)とハブ(10)の該当歯付き部分(4
0)との間にも半径方向のずれが存在する。
は、中間部材(37)を構成するフランジ(38)の双方は
待機位置にあり、このような待機位置において、それら
の歯付き部分(39)とハブ(10)の該当歯付き部分(4
0)との間にも半径方向のずれが存在する。
かかる待機位置では、それは非作動状態にあり、フラ
ンジ(38)の一方は、スロット(43)の弯曲部分(49)
でもって、一層詳しくはスロット(43)の直線部分(4
8)から最も離れた弯曲部分の箇所でもって、ハブフラ
ンジ(12)から支持された案内ペグ(44)と係合させら
れる。
ンジ(38)の一方は、スロット(43)の弯曲部分(49)
でもって、一層詳しくはスロット(43)の直線部分(4
8)から最も離れた弯曲部分の箇所でもって、ハブフラ
ンジ(12)から支持された案内ペグ(44)と係合させら
れる。
フランジ(38)に設けられた開口部(55)(55′)
は、平面図において、ハブフランジ(12)と対向フラン
ジ(46)とに設けられた該当開口部(34A)と共同時に
重ね合わされているが、上述したように、組立体の正回
転方向に対応する円周方向すなわち第5図の矢印F1でも
って示される円周方向において、支承ラグ(42)とは反
対側に位置する開口部(55)(55′)の側縁部(57)か
らの僅かな円周方向のずれが存在する。
は、平面図において、ハブフランジ(12)と対向フラン
ジ(46)とに設けられた該当開口部(34A)と共同時に
重ね合わされているが、上述したように、組立体の正回
転方向に対応する円周方向すなわち第5図の矢印F1でも
って示される円周方向において、支承ラグ(42)とは反
対側に位置する開口部(55)(55′)の側縁部(57)か
らの僅かな円周方向のずれが存在する。
本発明によれば、組立体の回転速度が規定臨界速度例
えば800rpm位の規定臨界速度以下のままにされている限
り、中間部材(37)を構成する各フランジ(38)は待機
位置のままにされる。
えば800rpm位の規定臨界速度以下のままにされている限
り、中間部材(37)を構成する各フランジ(38)は待機
位置のままにされる。
かかる規定臨界速度に到達すると、各フランジ(38)
は直ちにそこに加わる遠心力のために半径方向に移動
し、その半径方向の移動の際に各フランジ(38)はそこ
に相互ロックされた案内ログ(44)によって案内され、
この場合あたかも案内ペグ(44)が該当スロット(43)
の弯曲部分(49)に沿って移動するかのように、すべて
の現象が現れることになる。
は直ちにそこに加わる遠心力のために半径方向に移動
し、その半径方向の移動の際に各フランジ(38)はそこ
に相互ロックされた案内ログ(44)によって案内され、
この場合あたかも案内ペグ(44)が該当スロット(43)
の弯曲部分(49)に沿って移動するかのように、すべて
の現象が現れることになる。
上述の規定臨界速度において、もし各フランジ(38)
の歯付き部分(39)が第5A図に示すようにハブ(10)の
該当歯付き部分(40)と向かい合うような円周方向位置
に置かれると、フランジ(38)は作動位置(すわわち、
その半径方向変位の最終位置)に向かって移動させら
れ、次いでフランジ(38)は第5B図に示すようにその歯
付き部分(39)でもってハブ(10)の該当歯付き部分
(40)と相互ロックされることになる。
の歯付き部分(39)が第5A図に示すようにハブ(10)の
該当歯付き部分(40)と向かい合うような円周方向位置
に置かれると、フランジ(38)は作動位置(すわわち、
その半径方向変位の最終位置)に向かって移動させら
れ、次いでフランジ(38)は第5B図に示すようにその歯
付き部分(39)でもってハブ(10)の該当歯付き部分
(40)と相互ロックされることになる。
かくして、各スロット(43)の直線部分(48)はハブ
フランジ(12)の該当案内ペグ(44)と整列させられ、
このとき直線部分(48)は案内ペグ(44)が位置してい
る円周上に沿って延びている。
フランジ(12)の該当案内ペグ(44)と整列させられ、
このとき直線部分(48)は案内ペグ(44)が位置してい
る円周上に沿って延びている。
次いで、第5C図に示すように(ここでは両フランジ
(38)のうちの1つが図示されている)、本発明によれ
ば、中間部材(37)を構成する各フランジ(38)はハブ
フランジ(12)に対して組立体の軸線のまわりで駆動し
得ることになり、この場合ハブフランジ(12)によって
支持された案内ペグ(44)があたかもそのスロット(4
3)の直線部分(48)に沿って移動するかのように、す
べての現象が現れることになる。
(38)のうちの1つが図示されている)、本発明によれ
ば、中間部材(37)を構成する各フランジ(38)はハブ
フランジ(12)に対して組立体の軸線のまわりで駆動し
得ることになり、この場合ハブフランジ(12)によって
支持された案内ペグ(44)があたかもそのスロット(4
3)の直線部分(48)に沿って移動するかのように、す
べての現象が現れることになる。
スロット(43)の直線部分(48)の円周方向の範囲に
ついては、角度的に測定されたとすると、ハブフランジ
(12)とハブ(10)との間にクリアランスをもって作動
するようになった噛合部材(13)の円周方向クリアラン
スの合計JT+JRに少なくとも等しくされる。なお、この
点の理由については後で明らかにされるであろう。
ついては、角度的に測定されたとすると、ハブフランジ
(12)とハブ(10)との間にクリアランスをもって作動
するようになった噛合部材(13)の円周方向クリアラン
スの合計JT+JRに少なくとも等しくされる。なお、この
点の理由については後で明らかにされるであろう。
いずれにしても、第5C図に示すように、上述の駆動運
動中、各フランジ(38)は、平面図において見た場合、
その支承ラグ(42)でもって、ハブフランジ(12)の開
口部(37A)、弾性部材(33A)用のハブフランジに侵入
し、その結果各フランジ(38)は弾性部材(33A)に作
用し得ることになり、これにより弾性部材(33A)は押
圧されて活性化させられる。
動中、各フランジ(38)は、平面図において見た場合、
その支承ラグ(42)でもって、ハブフランジ(12)の開
口部(37A)、弾性部材(33A)用のハブフランジに侵入
し、その結果各フランジ(38)は弾性部材(33A)に作
用し得ることになり、これにより弾性部材(33A)は押
圧されて活性化させられる。
以上で説明したように、本発明によれば、中間部材
(37)を構成するフランジ(38)には特別な機能が与え
られる。次に、第6A図ないし第6H図を参照して、装置全
体の作動について説明することにする。
(37)を構成するフランジ(38)には特別な機能が与え
られる。次に、第6A図ないし第6H図を参照して、装置全
体の作動について説明することにする。
第6A図ないし第6H図においては、そこに図示された構
成要素はきわめて概略的に図示されている。
成要素はきわめて概略的に図示されている。
例えば、ハブ(10)は単純な棒状のものとして示され
ており、またそこに形成された開口部は、一方では、ハ
ブ(10)とハブフランジ(12)との間にクリアリンスを
もって設けられた噛合手段(13)と関連させられ、他方
では、ハブ(10)がフランジ(38)の歯付き部分(39)
と協働しなければならない場合にその間の介在物となる
歯付き部分(40)にも関連されており、この場合ハブフ
ランジ(12)とフランジ(38)との該当歯付き部分につ
いては、かかる開口部内に侵入するようになった単なる
ボスとして図示されているにすぎない。
ており、またそこに形成された開口部は、一方では、ハ
ブ(10)とハブフランジ(12)との間にクリアリンスを
もって設けられた噛合手段(13)と関連させられ、他方
では、ハブ(10)がフランジ(38)の歯付き部分(39)
と協働しなければならない場合にその間の介在物となる
歯付き部分(40)にも関連されており、この場合ハブフ
ランジ(12)とフランジ(38)との該当歯付き部分につ
いては、かかる開口部内に侵入するようになった単なる
ボスとして図示されているにすぎない。
さらに、第6A図ないし第6H図では、フランジ(38)の
うちの一方だけが示され、同様に、単一のばね(18)、
単一の弾性部材(33A)および単一の弾性部材(33B)が
図示されているにすぎない。
うちの一方だけが示され、同様に、単一のばね(18)、
単一の弾性部材(33A)および単一の弾性部材(33B)が
図示されているにすぎない。
対向フランジ(46)については、全く図示されていな
い。
い。
しかしながら、2つの案内リング(23)については双
方とも図示されている。
方とも図示されている。
先に述べたように、また第6A図に示すように、非作動
位置にあっては、フランジ(38)の歯付き部分(39)と
ハブ(10)の該当歯付き部分(40)との間には、ハブフ
ランジ(12)とハブ(10)との間にクリアランスをもっ
て設けられた噛合手段(30)の円周方向クリアランスJT
に相当する円円周方向にずれが存在する。
位置にあっては、フランジ(38)の歯付き部分(39)と
ハブ(10)の該当歯付き部分(40)との間には、ハブフ
ランジ(12)とハブ(10)との間にクリアランスをもっ
て設けられた噛合手段(30)の円周方向クリアランスJT
に相当する円円周方向にずれが存在する。
作動時に共軸部分Cすなわちその一部を形成する案内
リング(23)にトルクが加えられると、その案内リング
(23)は、通常、第6A図の矢印F1でもって示すような組
立体の回転方向に動かされ、これに伴ってハブ(10)も
種々の円周方向弾性手段を介して動かされるようになっ
ている。
リング(23)にトルクが加えられると、その案内リング
(23)は、通常、第6A図の矢印F1でもって示すような組
立体の回転方向に動かされ、これに伴ってハブ(10)も
種々の円周方向弾性手段を介して動かされるようになっ
ている。
以下の説明を容易にするために、上述の場合と比較し
て、ハブ(10)が、円円周方向弾性手段を介して、上述
の回転方向とは反対の回転方向すなわち第6A図の矢印
F′1でもって示す円円周方向に案内リング(23)を動
かすようになっていると仮定した場合について述べるこ
とにする。
て、ハブ(10)が、円円周方向弾性手段を介して、上述
の回転方向とは反対の回転方向すなわち第6A図の矢印
F′1でもって示す円円周方向に案内リング(23)を動
かすようになっていると仮定した場合について述べるこ
とにする。
第1の作動段階において、ハブ(10)とハブフランジ
(12)との間に円円周方向に配置されたばね(18)だけ
が弾性的に縮むことになる。先に述べたように、ばね
(18)は比較的小さな剛性を有し、それはあらゆる場合
において弾性部材(33A)(33B)の剛性よりもきわめて
小さい。
(12)との間に円円周方向に配置されたばね(18)だけ
が弾性的に縮むことになる。先に述べたように、ばね
(18)は比較的小さな剛性を有し、それはあらゆる場合
において弾性部材(33A)(33B)の剛性よりもきわめて
小さい。
かかる第1の作動段階は、ハブ(10)とハブフランジ
(12)との間にクリアランスをもって設けられた噛合手
段(13)の円周方向クリアランスJTがばね(18)の縮み
によって吸収されるまで続くことになる(第6B図)。
(12)との間にクリアランスをもって設けられた噛合手
段(13)の円周方向クリアランスJTがばね(18)の縮み
によって吸収されるまで続くことになる(第6B図)。
第1の作動段階中、共軸部分BおよびC、すなわちハ
ブフランジ(12)および案内リング(23)はあたかも角
度的に互いにロックされているかのように、すべての現
象が現れることになり、それらの間に配置された弾性部
材(33A)(33B)の比較的な大きな剛性が関与すること
になる。
ブフランジ(12)および案内リング(23)はあたかも角
度的に互いにロックされているかのように、すべての現
象が現れることになり、それらの間に配置された弾性部
材(33A)(33B)の比較的な大きな剛性が関与すること
になる。
第7図にはグラフが示されており、その横軸は共軸部
分Aと共軸部分Cとの間の総角度変位量Dを表わし、ま
たその縦軸は一方の共軸部分から他方の共軸部分へ伝達
されるトルクCを表す。このグラフにおいて、かかる第
1の作動段階を示す線は原点から始まっている直線ABで
あり、この直線ABは、この時点でもっぱら作用している
ばね(18)の剛性を反映して小さな勾配のものとなって
いる。
分Aと共軸部分Cとの間の総角度変位量Dを表わし、ま
たその縦軸は一方の共軸部分から他方の共軸部分へ伝達
されるトルクCを表す。このグラフにおいて、かかる第
1の作動段階を示す線は原点から始まっている直線ABで
あり、この直線ABは、この時点でもっぱら作用している
ばね(18)の剛性を反映して小さな勾配のものとなって
いる。
注目されるように、上述の第1の作動段階の終りで
は、本発明に従って、中間部材(37)を構成するフラン
ジ(38)の各々の歯付き部分(39)は第6図に概略的に
示すように、ハブ(10)の対応した歯付き部分(40)と
角度的に整合している。
は、本発明に従って、中間部材(37)を構成するフラン
ジ(38)の各々の歯付き部分(39)は第6図に概略的に
示すように、ハブ(10)の対応した歯付き部分(40)と
角度的に整合している。
各フランジ(38)は、ハブフランジ(12)でもって支
持された案内ペグ(44)によって一時的に拘束されてハ
ブフランジ(12)とともに回転し、これにより、フラン
ジ(38)を案内リング(23)に対し円円周方向に遅ら
せ、かくしてハブ(10)と円円周方向に整合したままに
しようとする慣性の影響を軽減する。この目的のため
に、ハブフランジ(12)の案内ペグ(44)は、フランジ
(38)に設けられたスロット(43)の弯曲部分(49)の
側辺であって、第5A図の矢印fの方向においてスロット
(43)の直線部分(48)の反対側端に円円周方向に最も
近接した側辺に支承されるようになっている。
持された案内ペグ(44)によって一時的に拘束されてハ
ブフランジ(12)とともに回転し、これにより、フラン
ジ(38)を案内リング(23)に対し円円周方向に遅ら
せ、かくしてハブ(10)と円円周方向に整合したままに
しようとする慣性の影響を軽減する。この目的のため
に、ハブフランジ(12)の案内ペグ(44)は、フランジ
(38)に設けられたスロット(43)の弯曲部分(49)の
側辺であって、第5A図の矢印fの方向においてスロット
(43)の直線部分(48)の反対側端に円円周方向に最も
近接した側辺に支承されるようになっている。
このようにハブフランジ(12)によって同伴されるの
で、ハブ(10)に対するフランジ(38)の初期の円周方
向のずれは、ハブフランジ(12)とハブ(10)との間の
円周方向クリアランスJTの範囲まで吸収されることにな
る。
で、ハブ(10)に対するフランジ(38)の初期の円周方
向のずれは、ハブフランジ(12)とハブ(10)との間の
円周方向クリアランスJTの範囲まで吸収されることにな
る。
共軸部分Cに加えられるトルクCが増大すると、弾性
部材(33A)(33B)は、順次、作動状態となり、これら
弾性部材の作用が圧縮されて限界状態のままにされてい
たばね(18)の作用に加られることになる。
部材(33A)(33B)は、順次、作動状態となり、これら
弾性部材の作用が圧縮されて限界状態のままにされてい
たばね(18)の作用に加られることになる。
今問題とされている円円周方向については、ハブフラ
ンジ(12)はハブ(10)に対して角度的にロックされて
いるので、弾性部材(33A)(33B)は、一方において
は、該弾性部材がハブフランジ(12)に支承される個所
の間で圧縮され、また他方においては、該弾性部材が案
内リング(23)に支承される個所の間で圧縮される。
ンジ(12)はハブ(10)に対して角度的にロックされて
いるので、弾性部材(33A)(33B)は、一方において
は、該弾性部材がハブフランジ(12)に支承される個所
の間で圧縮され、また他方においては、該弾性部材が案
内リング(23)に支承される個所の間で圧縮される。
次に開始される第2の作動段階では、かかる弾性部材
は次第に圧縮される(第6C図)。
は次第に圧縮される(第6C図)。
この第2の作動段階が続くと、ついには今問題とされ
ている円周方向について、ハブフランジ(12)が一部を
なす共軸部分Bと案内リング(23)が一部をなす共軸部
分Cとの間に積極的な支承係合が生じる。これは、これ
ら共軸部分B、C間で働く弾性部材(33A)(33B)のう
ち少なくとも幾つかの旋回部が接近するからか、あるい
は、案内リング(23)をつなぎ合わせたペグ(24)がこ
れらのペグを通しているハブフランジ(12)の切欠き部
(25)の対応した周縁と接触するからかのいずれかの理
由による。
ている円周方向について、ハブフランジ(12)が一部を
なす共軸部分Bと案内リング(23)が一部をなす共軸部
分Cとの間に積極的な支承係合が生じる。これは、これ
ら共軸部分B、C間で働く弾性部材(33A)(33B)のう
ち少なくとも幾つかの旋回部が接近するからか、あるい
は、案内リング(23)をつなぎ合わせたペグ(24)がこ
れらのペグを通しているハブフランジ(12)の切欠き部
(25)の対応した周縁と接触するからかのいずれかの理
由による。
第7図のグラフでは、この第2の作動段階を示す線は
弾性部材(33A)(33B)の比較的高い剛性を反映して、
前述の直線ABよりも相当大きな勾配の第2の直線BCDと
なる。
弾性部材(33A)(33B)の比較的高い剛性を反映して、
前述の直線ABよりも相当大きな勾配の第2の直線BCDと
なる。
先に述べたような作動状態はいわゆる“アップシフ
ト”状態であり、共軸部分Cに加えられる駆動トルクは
従動部分Aの受ける抵抗トルクよりも大きい。
ト”状態であり、共軸部分Cに加えられる駆動トルクは
従動部分Aの受ける抵抗トルクよりも大きい。
注目されるように、もし、かかる“アップシフト”作
動に関して、フランジ(38)の開口部(55)(55′)の
縁(57)と、ハブフランジ(12)および対向フランジ
(46)の開口部(34A)との間に円周方向のずれを与え
れば、本発明により、中間部材(37)を構成するフラン
ジ(38)は共軸部分CおよびA間のトクルの伝達手段と
しての役目を果たさない。
動に関して、フランジ(38)の開口部(55)(55′)の
縁(57)と、ハブフランジ(12)および対向フランジ
(46)の開口部(34A)との間に円周方向のずれを与え
れば、本発明により、中間部材(37)を構成するフラン
ジ(38)は共軸部分CおよびA間のトクルの伝達手段と
しての役目を果たさない。
もし共軸部分CおよびA間のトルクがいつでも逆にな
れば、“アップシフト”状態から“ダウンシフト”状態
になる。この説明を明瞭にするために中間部材(37)が
仮にないものとすれば、前述のプロセスと逆のプロセス
が直線DCB及びBAに沿って起こり、すなわち最初に弾性
部材(33A)(33B)が伸び、次いでばね(18)が伸びる
ことになる。
れば、“アップシフト”状態から“ダウンシフト”状態
になる。この説明を明瞭にするために中間部材(37)が
仮にないものとすれば、前述のプロセスと逆のプロセス
が直線DCB及びBAに沿って起こり、すなわち最初に弾性
部材(33A)(33B)が伸び、次いでばね(18)が伸びる
ことになる。
事実上、直ちに起こるかかる伸長に続き、前述した場
合と同じ種類の直線AB′およびB′C′D′に従って、
前述の方向と反対の円周方向において、先ず、ばね(1
8)が再び圧縮され、次いで弾性部材(33A)(33B)が
再び圧縮される。
合と同じ種類の直線AB′およびB′C′D′に従って、
前述の方向と反対の円周方向において、先ず、ばね(1
8)が再び圧縮され、次いで弾性部材(33A)(33B)が
再び圧縮される。
しかしながら、実際には、第6D図に概略的に示すよう
に組立体の回転速度が臨界速度より大きいとすれば、本
発明により、中間部材(37)を構成するフランジ(38)
は、介在期間中、遊び状態となり、これらフランジのそ
れぞれはそれまでにその初期待機位置からその作動位置
に移動させられ、この作動位置では、フランジはその歯
付き部分でハブ(10)の対応した歯付き部分(40)と互
いに係合して、この時点からハブ(10)とともに回転す
ることになる。
に組立体の回転速度が臨界速度より大きいとすれば、本
発明により、中間部材(37)を構成するフランジ(38)
は、介在期間中、遊び状態となり、これらフランジのそ
れぞれはそれまでにその初期待機位置からその作動位置
に移動させられ、この作動位置では、フランジはその歯
付き部分でハブ(10)の対応した歯付き部分(40)と互
いに係合して、この時点からハブ(10)とともに回転す
ることになる。
かくして、“ダウンシフト”作動が改変されることに
なる。
なる。
かかる“ダウンシフト”作動については、今やハブ
(10)が使用されることになる。円周方向に作用する種
々の円周方向弾性手段の介在によりハブ(10)は組立体
を円周方向に同伴しようとする。第6E図の矢印F′2で
概略的に示すように、ハブフランジ(12)が、あたか
も、ハブフランジ(12)および案内リング(23)に対し
て矢印F1で指示された方向と同一な方向であって、当然
のことながら変化することのない組立体の通常の回転方
向に一致する円周方向に移動するように、すべての現象
が起きることになる。
(10)が使用されることになる。円周方向に作用する種
々の円周方向弾性手段の介在によりハブ(10)は組立体
を円周方向に同伴しようとする。第6E図の矢印F′2で
概略的に示すように、ハブフランジ(12)が、あたか
も、ハブフランジ(12)および案内リング(23)に対し
て矢印F1で指示された方向と同一な方向であって、当然
のことながら変化することのない組立体の通常の回転方
向に一致する円周方向に移動するように、すべての現象
が起きることになる。
上述したように、第1の作動段階では、グラフ(第7
図)の直線DCBとほぼ同一の直線DEに沿って、弾性部材
(33A)(33B)は見掛け上瞬時に伸長することになる
(第6E図)。
図)の直線DCBとほぼ同一の直線DEに沿って、弾性部材
(33A)(33B)は見掛け上瞬時に伸長することになる
(第6E図)。
しかしながら、弾性部材(33A)(33B)のかかる伸長
の終わりに、本発明により、中間部材(37)を構成しか
つハブ(10)によって同伴されるフランジ(38)のそれ
ぞれはその支承ラグ(42)でもって弾性部材(33A)に
作用することになる。
の終わりに、本発明により、中間部材(37)を構成しか
つハブ(10)によって同伴されるフランジ(38)のそれ
ぞれはその支承ラグ(42)でもって弾性部材(33A)に
作用することになる。
次に始まる新たな作動段階にあっては、弾性部材(33
A)は、該弾性部材が、一方において、案内リング(2
3)に支承され、また、他方において、フランジ(38)
の該当支承ラグ(42)に支承されるような個所の間で漸
次圧縮されることになる。
A)は、該弾性部材が、一方において、案内リング(2
3)に支承され、また、他方において、フランジ(38)
の該当支承ラグ(42)に支承されるような個所の間で漸
次圧縮されることになる。
対応する相対的角度変位がハブ(10)とハブフランジ
(12)との間にクリアランスをもって設けられた噛合手
段(13)円周方向クリアランスJTよりも小さいままにさ
れている限り、ばね(18)は共同して伸長することにな
る(第6F図)。
(12)との間にクリアランスをもって設けられた噛合手
段(13)円周方向クリアランスJTよりも小さいままにさ
れている限り、ばね(18)は共同して伸長することにな
る(第6F図)。
次いで、ばね(18)の逆方向の再圧縮が制限され、つ
いにはハブ(10)とハブフランジ(12)との間に残され
た円周方向クリアランスJRが取り除かれることになる
(第6G図)。
いにはハブ(10)とハブフランジ(12)との間に残され
た円周方向クリアランスJRが取り除かれることになる
(第6G図)。
したがって、このような第2の作動段階を示す線は連
続した2本の直線EF、FGからなり、これら直線をひとま
とめに考えると、上述した直線BA、AB′から非常に離て
いる。この場合該2本の直線は緩やかな屈折点(modrat
e dreak)で分けられており、このことはばね(18)の
再圧縮性を示している。
続した2本の直線EF、FGからなり、これら直線をひとま
とめに考えると、上述した直線BA、AB′から非常に離て
いる。この場合該2本の直線は緩やかな屈折点(modrat
e dreak)で分けられており、このことはばね(18)の
再圧縮性を示している。
かくして、トルクCの小さな値に相当する作動段階で
は、ばね(18)は単独には作用しないようになってお
り、一方、本発明により、中間部材(37)を構成するフ
ランジ(38)が相当大きな剛性の弾性部材(33A)を作
動することになる。
は、ばね(18)は単独には作用しないようになってお
り、一方、本発明により、中間部材(37)を構成するフ
ランジ(38)が相当大きな剛性の弾性部材(33A)を作
動することになる。
結局は、弾性部材(33B)の再圧縮が漸次生じて、こ
れら弾性部材(33B)の作用が弾性部材(33A)の作用
と、僅かに圧縮されたままのばね(18)の作用とに加え
られることになる。
れら弾性部材(33B)の作用が弾性部材(33A)の作用
と、僅かに圧縮されたままのばね(18)の作用とに加え
られることになる。
このような最終作動段階を示す線は直線GHであり、こ
の直線GHの勾配は、上述した直線B′C′D′の勾配と
同一である。
の直線GHの勾配は、上述した直線B′C′D′の勾配と
同一である。
かくして、“ダウンシフト”作動では、本発明によ
り、中間部材(37)を構成するフランジ(38)が作動中
であるか否かに応じて組立体の作動を示す線は線分DE、
EFG、GHによって構成される線IIとなると、あるいは線
分BCD、BAB′、B′、C′、D′によって構成される線
Iとなる。
り、中間部材(37)を構成するフランジ(38)が作動中
であるか否かに応じて組立体の作動を示す線は線分DE、
EFG、GHによって構成される線IIとなると、あるいは線
分BCD、BAB′、B′、C′、D′によって構成される線
Iとなる。
実際、回転速度が比較的小さくても、フランジ(38)
を作動状態にままにしておくには十分な速度である。
を作動状態にままにしておくには十分な速度である。
しかしながら、その回転速度が所定の臨界速度を下回
っているとき、フランジ(38)と関連したばね(66)は
フランジ(38)を待機位置に復帰させる。上述の説明を
単純化するために、相対的角度変位量Dについては、共
軸部分A、B、C間の摩擦によって起こるヒステリシス
現象は考慮されていなかったことは理解されよう。
っているとき、フランジ(38)と関連したばね(66)は
フランジ(38)を待機位置に復帰させる。上述の説明を
単純化するために、相対的角度変位量Dについては、共
軸部分A、B、C間の摩擦によって起こるヒステリシス
現象は考慮されていなかったことは理解されよう。
既知のように、このようなヒステリシス現象により、
所定の相対的角度移動量Dに関して、増加中のトルクに
相対するトルク値と減少中のトルクに相応するトルク値
との間には差がある。
所定の相対的角度移動量Dに関して、増加中のトルクに
相対するトルク値と減少中のトルクに相応するトルク値
との間には差がある。
図示の実施例では、この目的のために、共軸部分Cと
共軸部分Aとの間で作動するようになった支持体(30)
に加えて、種々の摩擦リングが設けられる。
共軸部分Aとの間で作動するようになった支持体(30)
に加えて、種々の摩擦リングが設けられる。
したがって、支持体(30)に対して反対側のハブ(1
0)の半径方向カラー(14)の側部には第1の摩擦リン
グ(70)が設けられ、この摩擦リングは、近くの案内リ
ング(23)に当接したばね座金(71)、例えば皿ばねに
よって、半径方向カラー(14)の対応した側面と接触保
持される。
0)の半径方向カラー(14)の側部には第1の摩擦リン
グ(70)が設けられ、この摩擦リングは、近くの案内リ
ング(23)に当接したばね座金(71)、例えば皿ばねに
よって、半径方向カラー(14)の対応した側面と接触保
持される。
また、近くの案内リング(23)の方に向いた対向フラ
ンジ(46)の側部には第2の摩擦リング(72)が設けら
れ、この摩擦リングは案内リング(23)に当接している
ばね座金(74)、例えば皿ばねによって対向フランジ
(46)と接触保持される。
ンジ(46)の側部には第2の摩擦リング(72)が設けら
れ、この摩擦リングは案内リング(23)に当接している
ばね座金(74)、例えば皿ばねによって対向フランジ
(46)と接触保持される。
最後に、ハブフランジ(12)と摩擦ディスク(26)の
フランジ(27)との間には第3の摩擦リング(75)があ
り、この摩擦リング(75)は、摩擦リング(72)の場合
と同様に、その摩擦リング(72)と関連したばね座金
(74)の作用を受ける。
フランジ(27)との間には第3の摩擦リング(75)があ
り、この摩擦リング(75)は、摩擦リング(72)の場合
と同様に、その摩擦リング(72)と関連したばね座金
(74)の作用を受ける。
容易に理解できるように、上述したように、共軸部分
B、Cを有する組立体がハブ(10)を構成する共軸部分
Aに対し、事実上、ユニット組立体のように動く場合、
トルクの低い値で支持体(30)とともに作用を発揮する
ものとしては、摩擦リング(70)が唯一のものである。
B、Cを有する組立体がハブ(10)を構成する共軸部分
Aに対し、事実上、ユニット組立体のように動く場合、
トルクの低い値で支持体(30)とともに作用を発揮する
ものとしては、摩擦リング(70)が唯一のものである。
一方、弾性部材(33A)(33B)が作動していて、共軸
部分B、C間に相対的角度変位がある場合に、摩擦リン
グ(72)(75)がそれらの効果を発揮することになる。
部分B、C間に相対的角度変位がある場合に、摩擦リン
グ(72)(75)がそれらの効果を発揮することになる。
第8図および第9図に示す変形実施例にあっては、本
発明により、中間部材(37)を構成するフランジ(38)
のそれぞれにはその側縁のうちの1つに設けられた切欠
き部(80)設けられ、この切欠き部(80)は円周方向に
延び、この切欠き部(80)により、フランジ(38)は近
くのペグ(24)と係合させられる。
発明により、中間部材(37)を構成するフランジ(38)
のそれぞれにはその側縁のうちの1つに設けられた切欠
き部(80)設けられ、この切欠き部(80)は円周方向に
延び、この切欠き部(80)により、フランジ(38)は近
くのペグ(24)と係合させられる。
実際、フランジ(38)のそれぞれには、このようにし
て2つの切欠き部(80)(80′)が設けられ、これら切
欠き部はフランジ(38)の2つの側縁のそれぞれに設け
られる。
て2つの切欠き部(80)(80′)が設けられ、これら切
欠き部はフランジ(38)の2つの側縁のそれぞれに設け
られる。
かかる切欠き部のうち少なくとも1つ、この場合切除
部(60)と反対側に円周方向に設けられた切欠き部(8
0)′について、半径方向に最も外側の側面(81)はそ
の側面の端を通る円周の接線に対して全体的に傾いてい
る。
部(60)と反対側に円周方向に設けられた切欠き部(8
0)′について、半径方向に最も外側の側面(81)はそ
の側面の端を通る円周の接線に対して全体的に傾いてい
る。
側面(81)は、そこに組み合わされたはずみ重り(5
8)の円周方向延長部によって形成される。
8)の円周方向延長部によって形成される。
側面(81)の目的は、クリアランスJTが取り除かれた
際に、フランジ(38)が動かなくなることを防ぐことに
ある。
際に、フランジ(38)が動かなくなることを防ぐことに
ある。
側面(81)は上述の接線に対して傾いているので、該
側面(81)はペグ(24)と協働して、非作動位置から作
動位置へのフランジの移動を容易にすることができる。
側面(81)はペグ(24)と協働して、非作動位置から作
動位置へのフランジの移動を容易にすることができる。
ペグ(24)は中間部材のフランジ(38)の正中領域を
通る組立体の直径方向平面に近づく傾向があり、したが
って、側面(81)に支持力を及ぼし、この支持力の半径
方向成分はこの側面が傾いていることにより、フランジ
の半径方向外方への動きを容易にする。
通る組立体の直径方向平面に近づく傾向があり、したが
って、側面(81)に支持力を及ぼし、この支持力の半径
方向成分はこの側面が傾いていることにより、フランジ
の半径方向外方への動きを容易にする。
これと協同して、切欠き部(80)は組立体のバランス
をとるように設けられている。
をとるように設けられている。
この場合、この切欠き部(80)の側面はフランジおよ
びそのはずみ重り(58)の外周方向縁に対して平行とさ
れる。
びそのはずみ重り(58)の外周方向縁に対して平行とさ
れる。
第8図および第9図に示す実施例では、フランジ(3
8)と関連した戻しばね(66)の数は4つであり、これ
ら戻しばね(66)はフランジ(38)の両方に共通であ
り、またハブフランジ(12)で支持された案内ペグ(4
4)の配置と似たX形状の配置をなして、フランジの両
方の主表面に形成された開口部(85)に設けられ、さら
にそれら戻しばね(66)それぞれは、一方においては、
一端がフランジ(38)の一方から直角に直立して他方の
フランジの対応した開口部(85)と係合するラグ(86)
に当接し、また、他方においては、他端が他方のフラン
ジ(38)から直角に直立して上述のラグの場合と同様に
一方のフランジの対応した開口部(85)へ入り込んでラ
グ(87)に当接している。
8)と関連した戻しばね(66)の数は4つであり、これ
ら戻しばね(66)はフランジ(38)の両方に共通であ
り、またハブフランジ(12)で支持された案内ペグ(4
4)の配置と似たX形状の配置をなして、フランジの両
方の主表面に形成された開口部(85)に設けられ、さら
にそれら戻しばね(66)それぞれは、一方においては、
一端がフランジ(38)の一方から直角に直立して他方の
フランジの対応した開口部(85)と係合するラグ(86)
に当接し、また、他方においては、他端が他方のフラン
ジ(38)から直角に直立して上述のラグの場合と同様に
一方のフランジの対応した開口部(85)へ入り込んでラ
グ(87)に当接している。
第10図ないし第11図に示すような本発明の特に有利な
実施例では、中間部材(37)は3つのほぼ重なり合った
フランジ(138)(139)(140)を有している。可動フ
ランジ(138)(140)は半径方向に可動とされ、この場
合それら可動フランジは半径方向に固定された中間フラ
ンジ(139)の各側に1つづつ設けられる。
実施例では、中間部材(37)は3つのほぼ重なり合った
フランジ(138)(139)(140)を有している。可動フ
ランジ(138)(140)は半径方向に可動とされ、この場
合それら可動フランジは半径方向に固定された中間フラ
ンジ(139)の各側に1つづつ設けられる。
先に説明したような本発明の実施例と比較し得るよう
に、3つのフランジ(138)(140)および(139)はそ
れぞれのスロット(43)および(43′)を持っており、
これらのスロットによって該3つのフランジは案内ペグ
(44)と係合し、これら案内ペグはこの目的のためにハ
ブフランジ(12)で支持され、かつこのハブフランジか
ら軸線方向に突出している(第2図)。
に、3つのフランジ(138)(140)および(139)はそ
れぞれのスロット(43)および(43′)を持っており、
これらのスロットによって該3つのフランジは案内ペグ
(44)と係合し、これら案内ペグはこの目的のためにハ
ブフランジ(12)で支持され、かつこのハブフランジか
ら軸線方向に突出している(第2図)。
フランジ(139)に形成したスロット(43′)は、先
に説明した実施例の中間部材のフランジ(38)と類似し
た可動フランジ(138)(140)のスロット(43)と対応
している。
に説明した実施例の中間部材のフランジ(38)と類似し
た可動フランジ(138)(140)のスロット(43)と対応
している。
スロット(43′)は、全体として円周方向に延びかつ
組立体の軸線を中心とした単一弯曲部分(49)だけを有
している。
組立体の軸線を中心とした単一弯曲部分(49)だけを有
している。
このようにして、これらスロット(43′)は案内ペグ
(44)と協働して、半径方向に固定された中間フランジ
(139)の半径方向位置を維持する。
(44)と協働して、半径方向に固定された中間フランジ
(139)の半径方向位置を維持する。
同様に、フランジ(138)(140)にはフランジ(38)
の開口部と同一の開口部(55)(55′)が設けられ、ま
た中間フランジ(139)には、直径方向反対側に実際に
は切欠き部として形成された2つの開口部(55′)が設
けられる。
の開口部と同一の開口部(55)(55′)が設けられ、ま
た中間フランジ(139)には、直径方向反対側に実際に
は切欠き部として形成された2つの開口部(55′)が設
けられる。
中間フランジの開口部(55′)は中間フランジを、可
動フランジの開口部(55)(55′)の係合と同様に弾性
部材(33A)のうちの1つに係合させるのに役立つ。
動フランジの開口部(55)(55′)の係合と同様に弾性
部材(33A)のうちの1つに係合させるのに役立つ。
第10ないし第13図に示す特定の実施例では、切欠き部
(60)は好ましくは直線であり、また可動フランジの移
動方向と垂直な各フランジの正中線から始まっている。
(60)は好ましくは直線であり、また可動フランジの移
動方向と垂直な各フランジの正中線から始まっている。
この種の切欠き部(60)よって、中間部材のかかる角
度変位に相応してフランジ(138)(139)(140)が相
対的な角度変位を行なう際に、これらフランジが弾性部
材(33B)によって干渉されないようにされる。
度変位に相応してフランジ(138)(139)(140)が相
対的な角度変位を行なう際に、これらフランジが弾性部
材(33B)によって干渉されないようにされる。
第8図および第9図に示す上述の実施例と同様に、フ
ランジ(138)(140)のそれぞれは2つのノッチ(80)
(80′)を有し、これらノッチはフランジの2つの側縁
のそれぞれに設けられる。
ランジ(138)(140)のそれぞれは2つのノッチ(80)
(80′)を有し、これらノッチはフランジの2つの側縁
のそれぞれに設けられる。
これらノッチ(80)(80′)の形状および作用は先に
説明した場合と同様である。
説明した場合と同様である。
第10図ないし第13図に示す本発明の実施例の特定の利
点は、可動フランジ(138)(140)を互いに独立して半
径方向に移動させることができるということである。
点は、可動フランジ(138)(140)を互いに独立して半
径方向に移動させることができるということである。
事実、もし可動フランジの一方が摩擦が少ないことに
よるか、あるいはフランジの質量分布に製造上の偏差が
あることによるのかいづれかの理由により、他方の可動
フランジよりも先にその作動位置を取る傾向があれば、
該一方の可動フランジはそれがこれらフランジを互いに
つないでいる弾性部材に及ぼす張力により、他方のフラ
ンジを半径方向に動かさないようにする傾向がある。
よるか、あるいはフランジの質量分布に製造上の偏差が
あることによるのかいづれかの理由により、他方の可動
フランジよりも先にその作動位置を取る傾向があれば、
該一方の可動フランジはそれがこれらフランジを互いに
つないでいる弾性部材に及ぼす張力により、他方のフラ
ンジを半径方向に動かさないようにする傾向がある。
可動フランジ(138)(140)のそれぞれを独立の弾性
手段でもって、半径方向に固定された中間フランジ(13
9)に取付けることにより、かかる欠点が排除される。
手段でもって、半径方向に固定された中間フランジ(13
9)に取付けることにより、かかる欠点が排除される。
より正確には、中間フランジ(139)は可動フランジ
の付属支持体として役立つ。
の付属支持体として役立つ。
フランジに形成された付属手段(第11図)は、付属ラ
グ(62)(69)、弾性手段ならびに切欠き部(63)(6
3′)から構成される。付属ラグには軸線方向に向けら
れた穴が設けられ、また弾性手段はそれら付属ラグを2
つづつ連結し得るばね(65)を具備する。一方、切欠き
部はばね(65)および付属ラグ(69)がフランジと噛付
きを起こしたり、あるいはそこに擦れたりしないように
するための凹部として機能し、これによりフランジの半
径方向の移動が妨害されないようにされる。
グ(62)(69)、弾性手段ならびに切欠き部(63)(6
3′)から構成される。付属ラグには軸線方向に向けら
れた穴が設けられ、また弾性手段はそれら付属ラグを2
つづつ連結し得るばね(65)を具備する。一方、切欠き
部はばね(65)および付属ラグ(69)がフランジと噛付
きを起こしたり、あるいはそこに擦れたりしないように
するための凹部として機能し、これによりフランジの半
径方向の移動が妨害されないようにされる。
より正確には、付属ラグ(62)(69)および切欠き部
(63)(63′)は矩形状の配置をなして、中央開口部
(45)を取り囲む正方形の角部の箇所に各フランジに対
して設けられる。
(63)(63′)は矩形状の配置をなして、中央開口部
(45)を取り囲む正方形の角部の箇所に各フランジに対
して設けられる。
可動フランジ(138)(140)のそれぞれは付属ラグ
(69)を有し、一方、中間フランジ(139)は、直径方
向に向い合いかつ対角線上に配置された2つの付属ラグ
(62)を有する。
(69)を有し、一方、中間フランジ(139)は、直径方
向に向い合いかつ対角線上に配置された2つの付属ラグ
(62)を有する。
3つのフランジ(138)(139)(140)を重ね合わせ
ると、2つの可動フランジ(138)(140)の付属ラグ
(69)は別の対角線上に配置される。
ると、2つの可動フランジ(138)(140)の付属ラグ
(69)は別の対角線上に配置される。
このように付属ラグ(63)および付属ラグ(69)は方
形の関係をなすことになる。
形の関係をなすことになる。
第11図から明らかなように、各ばね(65)によって、
可動フランジ(139)(140)の付属ラグ(69)と中間フ
ランジ(139)の付属ラグ(62)とが連結される。
可動フランジ(139)(140)の付属ラグ(69)と中間フ
ランジ(139)の付属ラグ(62)とが連結される。
これらばね(65)は両方とも組立体の直径方向平面に
対して平行であり、かくして方形の関係にある付属ラグ
がつなぎ合わされることになる。
対して平行であり、かくして方形の関係にある付属ラグ
がつなぎ合わされることになる。
実際、ばね(65)は、その端のループを付属ラグに設
けられた穴に通すことによって付属ラグ(62)(69)に
取付けられる。なお、この穴はその目的のために設けら
れたものである。
けられた穴に通すことによって付属ラグ(62)(69)に
取付けられる。なお、この穴はその目的のために設けら
れたものである。
これらループは必然的に付属ラグの厚さを越えて軸線
方向に突出する。
方向に突出する。
これらループが中間部材(37)の組立体の表面の平面
の外側に突出しないようにするために、フランジ(13
8)(140)の付属ラグ(69)は軸線方向内方に、すなわ
ち、付属ラグ(69)の後側に置かれたフランジに向かっ
て僅かに曲げられる。
の外側に突出しないようにするために、フランジ(13
8)(140)の付属ラグ(69)は軸線方向内方に、すなわ
ち、付属ラグ(69)の後側に置かれたフランジに向かっ
て僅かに曲げられる。
半径方向に固定された中間フランジ(139)に対する
可動フランジ(138)(140)の半径方向運動を自由にす
るために、切欠き部(63)(63′)がこれらのフランジ
形成されており、これにより、一方においては、その相
対的変位が可能にされ、スプリング(65)がそこに収容
される。
可動フランジ(138)(140)の半径方向運動を自由にす
るために、切欠き部(63)(63′)がこれらのフランジ
形成されており、これにより、一方においては、その相
対的変位が可能にされ、スプリング(65)がそこに収容
される。
中間フランジに向って軸線方向に突出している付属ラ
グ(69)は中間フランジの隣接切欠き部(63)に入り込
んでいる。
グ(69)は中間フランジの隣接切欠き部(63)に入り込
んでいる。
ラグ(62)と向い合った側で切欠き部(63)は、対応
した可動フランジがその作動位置に半径方向外方に動く
際にラグ(69)が切欠き部(63)に入り込み得る程度に
窪まされている。
した可動フランジがその作動位置に半径方向外方に動く
際にラグ(69)が切欠き部(63)に入り込み得る程度に
窪まされている。
同様に、中間フランジ(139)の付属ラグ(62)の穴
に通されたばね(65)の端ループは、フランジ(139)
の両側から半径方向外方に突出する。
に通されたばね(65)の端ループは、フランジ(139)
の両側から半径方向外方に突出する。
ばね(65)を受け入れるのに必要な空間を形成するよ
うになった直線部分(68)は、フランジに形成された切
欠き部(63)(63′)に連結される。
うになった直線部分(68)は、フランジに形成された切
欠き部(63)(63′)に連結される。
各可動フランジの隅の切抜き部(63′)はそれ自体ば
ねの端ループを受け入れ、また他方の可動フランジのラ
グ(69)の運動を自由にするのに必要な空間を提供す
る。
ねの端ループを受け入れ、また他方の可動フランジのラ
グ(69)の運動を自由にするのに必要な空間を提供す
る。
かくして、事実、小さな剛性の2つのばね(65)は組
立体の直径方向平面(フランジの正中平面)と平行な方
向に配置される。
立体の直径方向平面(フランジの正中平面)と平行な方
向に配置される。
その結果、これらばねは、作動位置に向かって互いに
離れる可動フランジ(138)(140)の半径方向外側の運
動に対立するようになっている。
離れる可動フランジ(138)(140)の半径方向外側の運
動に対立するようになっている。
事実上、これら復帰ばね(65)は可動フランジを外側
に分離させようとする或る臨界値の遠心力を越えてまで
その分離を阻止することはできないが、該臨界値以下で
はかかる分離を阻止することができる。
に分離させようとする或る臨界値の遠心力を越えてまで
その分離を阻止することはできないが、該臨界値以下で
はかかる分離を阻止することができる。
一方、遠心力が小さくされた際には、復帰ばね(65)
はフランジを作動位置から初期位置すなわち非作動装置
に戻すように機能する。
はフランジを作動位置から初期位置すなわち非作動装置
に戻すように機能する。
第10図、第12図、第13図に示すように、各可動フラン
ジにはその4つのスロット(43)のうちの1つの付近に
しかもその半径方向内側に切欠き部(95)が設けられ、
この切欠き部はタブ(99)を構成する平行四辺形の3つ
の辺にほぼ沿って配置される。
ジにはその4つのスロット(43)のうちの1つの付近に
しかもその半径方向内側に切欠き部(95)が設けられ、
この切欠き部はタブ(99)を構成する平行四辺形の3つ
の辺にほぼ沿って配置される。
図示の実施例にあっては、タブ(99)は切欠き部(6
3)および付属ラグ(69)でもって形成される対角線上
にしかも付属ラグ(69)と同じ端の箇所に設けられる。
3)および付属ラグ(69)でもって形成される対角線上
にしかも付属ラグ(69)と同じ端の箇所に設けられる。
各切欠き部(95)の基部の2つの端部のそれぞれには
打抜き領域(96)が設けられ、これによりフランジがタ
ブ(99)が角部から引き裂かれないようにされる。
打抜き領域(96)が設けられ、これによりフランジがタ
ブ(99)が角部から引き裂かれないようにされる。
切欠き部(95)によって形成された案内タブ(99)は
軸線方向に突出するように折り曲げられ、しかもそれを
一部とするフランジの全体平面に対して平行に位置させ
られる。
軸線方向に突出するように折り曲げられ、しかもそれを
一部とするフランジの全体平面に対して平行に位置させ
られる。
より正確には、この種の案内タブ(99)は他の2つの
フランジに向って軸線方向に突出し、このような突出の
程度は中間部材(37)を越えて延びないように重ねられ
た他の2つのフランジの厚さよりも大きくされない。
フランジに向って軸線方向に突出し、このような突出の
程度は中間部材(37)を越えて延びないように重ねられ
た他の2つのフランジの厚さよりも大きくされない。
中間フランジ(139)には2つの開口部(100)が設け
られ、これら開口部は可動フランジ(138)(140)の2
つの案内タブ(99)とそれぞれ協働するようになってい
る。
られ、これら開口部は可動フランジ(138)(140)の2
つの案内タブ(99)とそれぞれ協働するようになってい
る。
これら2つの可動フランジは、上述したように、中間
フランジ(139)の各側に1つづつ向い合って配置され
るので、2つの開口部(100)は2つの切欠き部(63)
を通る対角線の各側に対称的に配置される。
フランジ(139)の各側に1つづつ向い合って配置され
るので、2つの開口部(100)は2つの切欠き部(63)
を通る対角線の各側に対称的に配置される。
第13図に示すように、それら開口部の長さについて
は、作動位置と非作動位置との間での可動フランジの移
動方向に対して平行な方向において十分なものとされ、
これにより該フランジの移動が許容されることになる。
は、作動位置と非作動位置との間での可動フランジの移
動方向に対して平行な方向において十分なものとされ、
これにより該フランジの移動が許容されることになる。
かくして、開口部(100)中への案内タブ(99)の運
動は一方向においてのみ可能となり、これにより可動フ
ランジ(138)(140)についての案内機能が得られるこ
とになる。
動は一方向においてのみ可能となり、これにより可動フ
ランジ(138)(140)についての案内機能が得られるこ
とになる。
可動フランジ(138)(140)のそれぞれには、また、
開口部(101)が設けられ、この開口部は他方の可動フ
ランジから軸線方向に突出した案内タブ(99)が該当開
口部(100)を介して協働するようになっている。特に
第13図に示すように開口部(101)の長さは開口部(10
0)の長さよりも大きくされ、これにより可動フランジ
(138)(140)の一方向における相対運動が許容され、
これが案内タブ(99)とのそれぞれの協動作用によって
案内機能に寄与することになる。
開口部(101)が設けられ、この開口部は他方の可動フ
ランジから軸線方向に突出した案内タブ(99)が該当開
口部(100)を介して協働するようになっている。特に
第13図に示すように開口部(101)の長さは開口部(10
0)の長さよりも大きくされ、これにより可動フランジ
(138)(140)の一方向における相対運動が許容され、
これが案内タブ(99)とのそれぞれの協動作用によって
案内機能に寄与することになる。
かかる案内手段を先の実施例で用いられていたものと
置き換えることにより(これは本実施例の場合には重要
な利点となる)、支承ラグ(42)の付近で中実表面を得
ることができることになる。なお、その中実表面は支承
ラグに切欠き部を形成する先の実施例の場合に比べて大
きくされる。
置き換えることにより(これは本実施例の場合には重要
な利点となる)、支承ラグ(42)の付近で中実表面を得
ることができることになる。なお、その中実表面は支承
ラグに切欠き部を形成する先の実施例の場合に比べて大
きくされる。
これはフランジの耐久性、その故中間部材の耐久性に
影響を及ぼす。
影響を及ぼす。
支承ラグの機能トルクを種々の回転部分間に伝えるこ
とである。
とである。
支承ラグ(42)およびその直ぐ隣の領域を構成するフ
ランジの一部の強度は重要である。
ランジの一部の強度は重要である。
この理由により、これらの領域を弱くすることは望ま
しくない。
しくない。
切欠き部があると弱くなるので、切欠き部を本実施例
で達成し得たように厳格に必要なものだけに制限しなけ
ればならない。
で達成し得たように厳格に必要なものだけに制限しなけ
ればならない。
全ての場合において、フランジ(138)(139)(14
0)は、有利には、ハブフランジ(12)および対向フラ
ンジ(46)と一体化されるように構成され、これにより
組立体に組み込まれる前にユニットとして予め組立て得
るような副組立体が構成されることは注目されよう。
0)は、有利には、ハブフランジ(12)および対向フラ
ンジ(46)と一体化されるように構成され、これにより
組立体に組み込まれる前にユニットとして予め組立て得
るような副組立体が構成されることは注目されよう。
当業者であれば、本発明の本質を説明するために説明
しかつ図示した構成要素の細部、材料および構成の種々
の変更を特許請求の範囲に記載した本発明の原理および
範囲内で行なうことができることは理解されよう。
しかつ図示した構成要素の細部、材料および構成の種々
の変更を特許請求の範囲に記載した本発明の原理および
範囲内で行なうことができることは理解されよう。
例えば、中間フランジ(139)を、直径を適当に小さ
くした開口部(45)をクリアランスなしにハブに単に係
合させることにより半径方向に固定してもよい。
くした開口部(45)をクリアランスなしにハブに単に係
合させることにより半径方向に固定してもよい。
本発明の適用はクラッチ板に制約されず、摩擦ディス
クの形態をとらないけれども、連続可変電動装置の振動
フィルターとして用いられるねじれ減衰装置に穴様に応
用し得る。
クの形態をとらないけれども、連続可変電動装置の振動
フィルターとして用いられるねじれ減衰装置に穴様に応
用し得る。
第1図は本発明によるねじれ減衰装置の一部を示す一部
切欠き立面図であって、第2図の矢印Iの方向から観察
した一部切欠き立面図であり、 第2図は第1図のII−II線に沿う縦断面図であり、 第3図は第2図の囲み線IIIでもって囲まれた部分を拡
大して示す詳細図であり、 第4図は本発明によるねじれ減衰装置に用いられるよう
になった中間部材を構成するフランジの一方を単独で示
す斜視図であり、 第5A図、第5B図および第5C図はフランジの種々の作動位
置を示す部分立面図であり、 第6A図、第6B図、第6C図、第6D図、第6E図、第6F図、第
6G図および第6H図は本発明によるねじれ減衰装置の円周
方向断面を平面に展開して示す簡略図であって、ねじれ
減衰装置の種々の作動段階を連続的に示す簡略図であ
り、 第7図はねじれ減衰装置の作動特性を示すグラフであ
り、 第8図は本発明による別の実施例を示す第1図と同様な
立面図であり、 第9図は第8図のIX−IX線に沿う部分縦断面図であり、 第10図は本発明のねじれ減衰装置に用いられる別の中間
部材であって、3つのフランジから構成される中間部材
を示す斜視図であり、 第11図は第10図に示した実施例の部分立面図であり、 第12図は第10の囲み線XIでもって囲まれた部分を拡大し
て示す詳細図であり、 第13図は第11図の中間部分の一部を示す横断面図であっ
て、第11図のXIII−XIII線に沿う横断面図である。 A、B、C……共軸部分(回転部分、(10)ハブ (12)ハブフランジ、(13)噛合手段 (15)(16)歯付き部分、(18)ばね(円周方向弾性手
段) (19)ハウジング、JT、JR……クリアランス (23)案内リング、(24)ペグ (26)摩擦ディスク、(30)支承部材 (33A)(33B)弾性部材(円周方向弾性手段) (34A)(34B)開口部、(35A)(35B)開口部 (37)中間部材、(38)フランジ (39)(40)歯付き部分、(42)支承ラグ (43)スロット、(44)案内ペグ (46)対向フランジ、(48)直線部分 (49)弯曲部分、(50)歯部 (55)(55′)開口部、(58)はずみ重り
切欠き立面図であって、第2図の矢印Iの方向から観察
した一部切欠き立面図であり、 第2図は第1図のII−II線に沿う縦断面図であり、 第3図は第2図の囲み線IIIでもって囲まれた部分を拡
大して示す詳細図であり、 第4図は本発明によるねじれ減衰装置に用いられるよう
になった中間部材を構成するフランジの一方を単独で示
す斜視図であり、 第5A図、第5B図および第5C図はフランジの種々の作動位
置を示す部分立面図であり、 第6A図、第6B図、第6C図、第6D図、第6E図、第6F図、第
6G図および第6H図は本発明によるねじれ減衰装置の円周
方向断面を平面に展開して示す簡略図であって、ねじれ
減衰装置の種々の作動段階を連続的に示す簡略図であ
り、 第7図はねじれ減衰装置の作動特性を示すグラフであ
り、 第8図は本発明による別の実施例を示す第1図と同様な
立面図であり、 第9図は第8図のIX−IX線に沿う部分縦断面図であり、 第10図は本発明のねじれ減衰装置に用いられる別の中間
部材であって、3つのフランジから構成される中間部材
を示す斜視図であり、 第11図は第10図に示した実施例の部分立面図であり、 第12図は第10の囲み線XIでもって囲まれた部分を拡大し
て示す詳細図であり、 第13図は第11図の中間部分の一部を示す横断面図であっ
て、第11図のXIII−XIII線に沿う横断面図である。 A、B、C……共軸部分(回転部分、(10)ハブ (12)ハブフランジ、(13)噛合手段 (15)(16)歯付き部分、(18)ばね(円周方向弾性手
段) (19)ハウジング、JT、JR……クリアランス (23)案内リング、(24)ペグ (26)摩擦ディスク、(30)支承部材 (33A)(33B)弾性部材(円周方向弾性手段) (34A)(34B)開口部、(35A)(35B)開口部 (37)中間部材、(38)フランジ (39)(40)歯付き部分、(42)支承ラグ (43)スロット、(44)案内ペグ (46)対向フランジ、(48)直線部分 (49)弯曲部分、(50)歯部 (55)(55′)開口部、(58)はずみ重り
フロントページの続き (72)発明者 グスタブ シヤセグツエト フランス国 95150 タヴエルニイ アベ ニイ トウールネ ヴアン 2 (56)参考文献 実公 昭58−41383(JP,Y2)
Claims (30)
- 【請求項1】少なくとも3つの共軸部分であるハブ(1
0)、ハブフランジ(12)及び案内リング(23)を具備
し、前記3つの共軸部分が円周方向に作用するようにし
た円周方向弾性手段に抗して相対的角度変位の所定限度
内で互いに関して対で回転するように配置され、前記弾
性手段が前記相対的角度変位の少なくとも一部に亘って
前記3つの共軸部分間で円周方向に作動するようになっ
ているねじれ減衰装置であって、前記ハブ(10)と、前
記ハブのまわりに設けられた少なくとも1つの前記環状
形の横方向ハブフランジ(12)と、前記ハブ(10)と前
記ハブフランジとの間にクリアランスをもって設けられ
た噛合手段(13)と、前記ハブ(10)のまわりに該ハブ
(10)とは独立して設けられしかも前記少なくとも1つ
のハブフランジ(12)に対して平行となった少なくとも
1つの前記環状形の横方向案内リング(23)と、遠心力
に対して応答して作動する中間部材(37)であって、当
該中間部材(37)は、それが非作動である待機位置と、
前記回転速度が設定値または臨界速度を超えた時に、前
記2つの回転部分ハブ(10)ハブフランジ(12)の間に
おける相対的な回転の少なくとも1つの方向に前記中間
部材(37)を作動させる作動位置との間で、前記3つの
共軸な部分のハブ(10)、ハブフランジ(12)及び案内
リング(23)の中の回転部分であるハブフランジ(12)
と、前記案内リング(23)との間で作用する円周方向弾
性手段の少なくとも一部分を、前記相対回転方向の少な
くとも1つの方向に押圧するべく動き得るように構成さ
れたものと、さらに、前記中間部材(37)を前記非作動
待機位置に向かって押圧する復帰手段とから成るねじれ
減衰装置において、前記中間部材(37)の前記少なくと
も1つのフランジ(38)が前記ハブフランジ(12)と前
記ハブ(10)との間を作動状態にするように配設されて
おり、前記フランジ(38)が半径方向に可動とされ、か
つ前記ハブフランジ(12)のペグ(44)によって案内さ
れるようになっており、前記フランジ(38)には歯付き
部分(39)が設けられ、当該フランジ(38)はその作動
位置において前記歯付き部分(39)でもって前記ハブ
(10)に設けられた相補的歯付き部分(40)と協働する
ようになっており、前記フランジ(38)には支承ラグ
(42)が設けられていて、それを介して、前記ハブフラ
ンジ(12)と前記少なくとも1つの案内リング(23)と
の間に配置された前記円周方向弾性手段の少なくとも一
部に対して前記フランジ(38)が作用するようになって
いることを特徴とするねじれ減衰装置。 - 【請求項2】前記少なくとも1つの可動フランジ(38)
が前記ハブフランジ(12)に支持され、かつ軸方向に突
出している前記ペグ(44)とスロット(43)によって係
合されることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
のねじれ減衰装置。 - 【請求項3】前記少なくとも1つの可動フランジ(38)
の各スロット(43)が2つの部分すなわち弯曲部分(4
9)および直線部分(48)を有し、前記直線部分(48)
がほぼ円周方向に延び、しかも組立体の軸線に中心を置
くようにされており、前記弯曲部分(49)が前記直線部
分(48)の円周方向の一端に配置され、前記弯曲部分
(49)は少なくとも1つの可動フランジ(38)の中央領
域を通る前記組立体の前記軸方向平面に対してほぼ平行
に延びていることを特徴とする特許請求の範囲第2項に
記載のねじれ減衰装置。 - 【請求項4】前記少なくとも1つの可動フランジ(38)
のスロット(43)の2つの部分が大きく丸味の付いた曲
線部分でもって互いに結合されていることを特徴とする
特許請求の範囲第3項に記載のねじれ減衰装置。 - 【請求項5】前記1つの可能フランジ(38)の中の各ス
ロット(43)の直線部分(48)がそれと組み合わされた
弯曲部分(49)の同一端側から離れるように円周方向に
延びていることを特徴とする特許請求の範囲第3項に記
載のねじれ減衰装置。 - 【請求項6】さらに、前記ハブフランジ(12)に対して
平行となった対向フランジ(46)を包含し、前記対向フ
ランジが前記ハブフランジによって支持された前記案内
ペグ(44)でもって該ハブフランジとともに回転するよ
うになっており、前記少なくとも1つの可動フランジ
(38)が前記ハブフランジと前記対向フランジ(46)と
の間に延びていることを特徴とする特許請求の範囲第2
項に記載のねじれ減衰装置。 - 【請求項7】前記少なくとも1つの可動フランジに設け
られた相補的歯付き部分の歯部と前記ハブとには前記組
立体の中央領域を通るその半径に対して僅かに傾斜した
側辺が設けられ、また丸味の付いた縁部も設けられるこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のねじれ減
衰装置。 - 【請求項8】前記少なくとも1つの可動フランジの歯付
き部分が該可動フランジを前記ハブに係合させる開口部
の縁部を切除することにより形成されることを特徴とす
る特許請求の範囲第1項に記載のねじれ減衰装置。 - 【請求項9】前記ハブフランジと前記少なくとも1つの
案内リングとの間に設けられた円周方向弾性手段が前記
組立体上の円周にほぼ接するように延び、かつ前記ハブ
フランジに設けられた開口部および前記少なくとも1つ
の案内リングに設けられた開口部にそれぞれ部分的に収
容されており、前記少なくとも1つの可動フランジ自体
は少なくとも1つの開口部が有しており、該可動フラン
ジがその開口部で前記円周方向弾性手段のうちの1つに
係合し、前記開口部の周辺の両端部を構成する一方の側
縁部が前記少なくとも1つの可動フランジの支承ラグを
形成していることを特徴とする特許請求の範囲第1項に
記載のねじれ減衰装置。 - 【請求項10】前記組立体の非作動状態において、前記
少なくとも1つの可動フランジ(38)の開口部の他方の
側縁部が前記弾性部材から離されていることを特徴とす
る特許請求の範囲第9項に記載のねじれ減衰装置。 - 【請求項11】前記少なくとも1つの可動フランジが前
記組立体の軸線の両側に延びており、前記可動フランジ
には前記組立体の軸線の各側で1つづつ2つの開口部が
設けられ、前記可動フランジが前記2つの開口部でもっ
て2つの弾性部材に係合させられるようになっているこ
とを特徴とする特許請求の範囲第9項に記載のねじれ減
衰装置。 - 【請求項12】前記少なくとも1つの可動フランジがは
ずみ重りを備えていることを特徴とする特許請求の範囲
第1項に記載のねじれ減衰装置。 - 【請求項13】前記はずみ重りが前記歯付き部分に対す
る前記組立体の軸線の反対側となる前記少なくとも1つ
の可動フランジの円周方向縁部に沿って延びていること
を特徴とする特許請求の範囲第12項に記載のねじれ減衰
装置。 - 【請求項14】前記はずみ重りが前記少なくとも1つの
可動フランジをそれ自体に折り畳むことにより形成され
ることを特徴とする特許請求の範囲第12項に記載のねじ
れ減衰装置。 - 【請求項15】さらに、2つの平行案内リングを包含
し、前記2つの平行案内リングが軸線方向に延びるペグ
でもって共に固定されており、前記少なくとも1つの可
動フランジには円周方向に延びる少なくとも1つの横方
向ノッチが設けられ、前記可動フランジが前記横方向ノ
ッチでもって前記ペグに係合させられるようになってい
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のねじ
れ減衰装置。 - 【請求項16】前記少なくとも1つの可動フランジには
2つのノッチが設けられ、前記2つのノッチが前記可動
フランジの2つの横方向側縁部の各側に1つづつ配置さ
れていることを特徴とする特許請求の範囲第15項に記載
のねじれ減衰装置。 - 【請求項17】前記ノッチのうちの少なくとも1つの両
側辺のうちの少なくとも一方が前記組立体の中央領域を
通るその円周の接線に対してほぼ傾斜していることを特
徴とする特許請求の範囲第15項に記載のねじれ減衰装
置。 - 【請求項18】さらに、2つの平行案内リングを包含
し、前記2つの平行案内リングが軸線方向に延びるペグ
でもって共に固定されており、前記少なくとも1つの可
動フランジには円周方向に延びる少なくとも1つの横方
向ノッチが設けられ、前記可動フランジが前記横方向ノ
ッチでもって前記ペグと係合させられ、前記可動フラン
ジのノッチの両側辺のうちの一方が前記はずみ重りの円
周方向延長部によって形成されていることを特徴とする
特許請求の範囲第12項に記載のねじれ減衰装置。 - 【請求項19】前記中間部材が2つの直径方向可動フラ
ンジを具備し、前記2つの直径方向可動フランジが互い
に頭部と尾部とを合わせるような関係で配置されている
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のねじれ
減衰装置。 - 【請求項20】前記直径方向可動フランジが軸線方向で
互いに接触状態に置かれていることを特徴とする特許請
求の範囲第19項に記載のねじれ減衰装置。 - 【請求項21】前記2つの直径方向可動フランジのそれ
ぞれにはその両側縁部のうちの一方に沿って少なくとも
1つの直立舌片が設けられ、前記直径方向可動フランジ
の一方がその直立舌片でもって他方の直径方向可動フラ
ンジの反対側の側縁部の縁に軸線方向に係合させられる
ようになっていることを特徴とする特許請求の範囲第19
項に記載のねじれ減衰装置。 - 【請求項22】前記中間部材が2つの直径方向可動フラ
ンジを具備し、前記2つの直径方向可動フランジが互い
に頭部と尾部とを合わせるような関係で配置され、さら
に、前記直径方向可動フランジを軸線方向で互いに向か
い合うように押圧する弾性手段を包含することを特徴と
する特許請求の範囲第6項に記載のねじれ減衰装置。 - 【請求項23】前記中間部材が2つの直径方向可動フラ
ンジを具備し、前記2つの直径方向可動フランジが互い
に頭部と尾部とを合わせるような関係で配置され、さら
に、前記直径方向可動フランジを軸線方向で互いに向か
い合うように押圧する弾性手段と、前記直径方向可動フ
ランジ間に半径方向に固定された中間フランジとを包含
することを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のね
じれ減衰装置。 - 【請求項24】さらに、前記直径方向可動フランジのそ
れぞれを前記中間フランジに連結する弾性手段を包含す
ることを特徴とする特許請求の範囲第23項に記載のねじ
れ減衰装置。 - 【請求項25】前記弾性手段が前記直径方向可動フラン
ジのうちの一方を前記中間フランジに連結する第1の弾
性手段と、前記第1の弾性手段に対する前記ハブの反対
側で前記直径方向可動フランジのうちの他方を前記中間
フランジに連結する第2の弾性手段とを具備することを
特徴とする特許請求の範囲第24項に記載のねじれ減衰装
置。 - 【請求項26】前記第2の弾性手段が前記直径方向可動
フランジに対してほぼ平行に配置されたばねであること
を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のねじれ減衰
装置。 - 【請求項27】前記直径方向可動フランジのそれぞれが
前記中間フランジの各側で該中間フランジと摺動接触状
態に置かれて、これら3つのフランジが重ね合わされて
いることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のね
じれ減衰装置。 - 【請求項28】さらに、前記直径方向可動フランジの半
径方向変位を案内しかつ該直径方向可動フランジと前記
中間フランジとの間に相対的角度変位を阻止するために
それらフランジの切込み部によって形成される案内手段
を包含することを特徴とする特許請求の範囲第1項に記
載のねじれ減衰装置。 - 【請求項29】前記案内手段が前記直径方向可動フラン
ジの3つの側部に切除部を形成してそれらの部分を前記
中間フランジに向かうように軸線方向に折り曲げること
によって形成される案内タブを具備し、前記案内タブが
別の2つのフランジに形成された開口部内で摺動し得る
ようにされ、これにより前記案内タブが前記直径方向可
動フランジの半径方向変位の方向に対して平行な方向に
おいてのみ前記開口部内で摺動し得るようにされ、かつ
その他のいずれの方向においても相対的に変位し得ない
ようにされていることを特徴とする特許請求の範囲第28
項に記載のねじれ減衰装置。 - 【請求項30】前記開口部が前記直径方向可動フランジ
の相対的半径方向変位に対して前記案内タブを十分に変
位させ得るように十分な距離に亘って半径方向に延び、
これにより前記直径方向可動フランジの歯付き部分が前
記ハブの歯付き部分と全体的に係合し得るようになって
いることを特徴とする特許請求の範囲第29項に記載のね
じれ減衰装置。
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