JPH0648016B2 - 多段クラツチ - Google Patents

多段クラツチ

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JPH0648016B2
JPH0648016B2 JP61160792A JP16079286A JPH0648016B2 JP H0648016 B2 JPH0648016 B2 JP H0648016B2 JP 61160792 A JP61160792 A JP 61160792A JP 16079286 A JP16079286 A JP 16079286A JP H0648016 B2 JPH0648016 B2 JP H0648016B2
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JP
Japan
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clutch
torsion spring
plate
torsion
stage
Prior art date
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JP61160792A
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JPS6319422A (ja
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努 藤本
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はディーゼルエンジンを搭載した自動車の駆動系
に介装される多段クラッチに関する。
(従来の技術) この種駆動系においては一般にエンジンの動力はその出
力軸からフライホイール及び多段クラッチを介して変速
機に入力される。
従来のこの種多段クラッチの1例が第5図及び第6図に
示され、1はエンジンのクランク軸、2はクランク軸1
に固着されたフライホイール、3はクラッチ、4はドラ
イブ軸で、その一端はクランク軸1にベアンリング5を
介して軸支され、他端は図示しない変速機に連結されて
いる。クラッチ3はフライホイール2に圧接するクラッ
チプレート6と、ドライブ軸4に楔着されるハブ10を具
え、両者による捩り特性により駆動系の捩り振動やこれ
に伴う共振を減衰させて吸収する。ハブ10はドライブ軸
4にスプライン嵌合する円筒部10a とその外周より直角
に延出する円板部10b からなり、円板部10b は第1の摩
擦部材26を介して一対のフリクションプレート7で挟持
されている。この一対のフリクションプレート7はその
外周縁において円板部10b の外周側に配置された環状の
トルクプレート8にピン16により固定されている。ま
た、この一対のフリクションプレート7の内周外側面は
第2の摩擦部材27に当接せしめられ、この第2の摩擦部
材27の外側面はクラッチプレート6とバックアッププレ
ート12の内側面に当接している。クラッチプレート6と
バックアッププレート12はその外周縁においてピン11に
より相互に連結されている。クラッチプレート6とバッ
クアッププレート12によって同一円周上に所定間隔を隔
てて4つの第2のトーションスプリング13が挟持され、
この第2のトーションスプリング13の両端はクラッチプ
レート6及びバックアッププレート12がトルクプレート
8に対し相対回転するときトルクプレート8の窓8aを限
界する端壁8bのいずれか一方に当接するようになってい
る。また、ハブ10の円板部10b から放射方向に突出する
突起10c によって第1のトーションスプリング14が挟持
され、この第1のトーションスプリング14はフリクショ
ンプレート7の窓7a内に配置され、第1のトーションス
プリング14の両端は窓7aを限界する端壁7bにそれぞれ当
接している。18はクッションプレートで、クラッチプレ
ート6の外周にピン19で固定され、このクッションプレ
ート18の表裏両面にはフェーシング20が螺子21により締
結されている。22はプレッシャプレートで、その背面と
クラッチカバー23との間に介装されたクッションスプリ
ング24により押推されてフェーシング20に圧接する。25
はフライホイール2の外周に設けられたリングギヤであ
る。第7図にこの多段クラッチの概念図が示されてい
る。
しかして、プレッシャプレート22がクッションスプリン
グ24により押推され、フェーシング20がフライホイール
2とプレッシャプレート22との間で挟持されたクラッチ
接の状態で、クランク軸1が捩り振動しながら回転する
と、捩りトルクはフライホイール2、フェーシング20、
クッションプレート18、ピン19を経てクラッチプレート
6及びこれにピン11で連結されたバックアッププレート
12に伝達される。次いで、クラッチプレート6及びバッ
クアッププレート12から第2のトーションスプリング13
を介してトルクプレート8に伝達され、次いで、このト
ルクプレート8にピン16で連結された一対のフリクショ
ンプレート7に伝達され、更に、この一対のフリクショ
ンプレート7から第1のトーションスプリング14を介し
てハブ10に伝達される。この際、先ず、フリクションプ
レート7がばね定数の小さい第1のトーションスプリン
グ14の弾発力及び第1の摩擦部材26の摩擦力に抗してハ
ブ10に対して相対的に回動変位する。第1のトーション
スプリング14が+θo圧縮されるとばね定数の大きい第
2のトーションスプリング13の弾発力及び第2の摩擦部
材27の摩擦力に抗してクラッチプレート6及びバックア
ッププレート12がフリクションプレート7に対して相対
的に回動変位する。
かくして、第1及び第2の摩擦部材26、27並びに第1及
び第2のトーションスプリング14、13の働きによりクラ
ッチ3は第8図に示すような捩り特性を示す。第8図よ
り明らかなように、捩りトルクTが比較的小さな第1段
領域a、即ち、エンジンのアイドリング回転時や自動車
の定速走行時には第1のトーションスプリング14を介し
て動力が伝達され捩りトルクTに対する捩り角θの変動
量が大きくなり、第2段領域b、即ち、自動車の加速時
には第1及び第2のトーションスプリング14、13を介し
て動力が伝達され捩りトルクTに対する捩り角θの変動
量が小さくなる。
この多段クラッチにおいては、第1のトーションスプリ
ング14はそのサージングを防止するため、予め若干量
(例えば0.3 ないし0.5 mm程度)の圧縮された状態でハ
ブ10の隣接する突起10c によって挟持され、かつ、フリ
クションプレート7の窓7aの端壁7bに当接するように組
立てられている。従って、捩りトルク方向にズームアッ
プして示す第9図の捩り特性線図に明らかなように捩り
角度が零の処で段差が生じている。
また、第2のトーションスプリング13はクラッチプレー
トとハブとの間に捩りトルクTが作用せず、これら両者
間の相対捩り角度が零の場合には、窓8aの中位に位置し
ていてその両端は窓8aの端壁8bと当接せず、それぞれ+
θo、−θoの間隙を隔てて端壁8bと対向している。
エンジンのアイドル回転時にはクラッチプレート6は正
転し、その作動転は第9図の捩り特性線図におけるcの
領域内にある。
(発明が解決しようとする問題点) この種駆動系においては、アイドル時騒音対策は最も重
要な振動騒音課題の1つとなっている。このアイドル騒
音は変速機が中立位置とされ、クラッチ3を接とした状
態で、エンジンをアイドル回転速度に保ったとき、変速
機箱から放散される異音でアイドルガラ音ともよばれて
いる。このアイドルガラ音は駆動系の非線形捩り振動が
主原因となって変速機内に歯打力を生じ、この歯打力が
軸受部で変則機箱を加振して騒音を発生する。
しかるに、従来の多段クラッチにおいては、エンジンの
アイドル回転時における作動点は第9図の捩り特性線図
におけるcの領域内にあり、従って、この作動域が狭い
ため、作動点が捩り角度が零における段差を越えて負領
域に入る場合があり、この結果、見掛けのばね定数(第
9図に破線で示す)が大きくなって、アイドルガラ音が
増大するという不具合があった。
上記に鑑みアイドル回転時における作動域を第2段領域
bに近づけると、作動点が第1段領域aと第2段領域b
との境にある段差を乗り越えるので、やはりアイドルガ
ラ音が増大する。そこで、アイドル回転時の作動域を拡
大するため、第1のトーションスプリング13の長さを長
くすると、これを収容するための窓7aが長くなるため、
クラッチプレートの強度が弱くなったり又はクラッチプ
レートの外径が増大するという不具合を生じる。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記問題点に対処するために発明されたもので
あって、その要旨とするところは、クラッチプレートと
ハブとの間にばね定数が異なる複数のトーションスプリ
ングを介装してなる多段クラッチにおいて、上記クラッ
チプレートとハブとの相対捩り角度が零の場合において
ばね定数の大きいトーションスプリングの負側端の間隙
を零とすることによって、上記クラッチプレートとハブ
との間に負方向の捩りトルクが作用した際、ばね定数の
小さいトーションスプリングと上記ばね定数の大きいト
ーションスプリングとが同時に圧縮されるように構成し
たことを特徴とする多段クラッチにある。
(作用) 本発明においては、上記構成を具えているため、アイド
ル回転時における作動点が負領域や第2段領域に入るこ
とがなく、従って、見掛けばね定数の増大を防ぐことが
できる。
(実施例) 以下、本発明を第1図ないし第4図を参照しながら具体
的に説明する。
第1図及び第2図に示すように、ばね常数の大きいトー
ションスプリング、即ち、第2段のトーションスプリン
グ13が窓8a内で負側に偏寄せしめられ、その負側端がト
ルクプレート8の窓8aの端壁8bに当接するように組み立
てられる。かくして、組立状態、即ち、クラッチプレー
ト6とハブとの間に作用する捩りトルクが零で、かつ、
相対捩り角度が零の場合には、第2段のトーションスプ
リング13は圧縮されない状態でその負側端の間隙は零と
なり、また、ばね常数の小さいトーションスプリング、
即ち、第1段のトーションスプリング14は若干量圧縮さ
れた状態でその両端はハブの突起10c 及びフリクション
プレート7の窓7aの端壁7bに当接している。しかして、
この多段クラッチは第3図の概念図に示すようになり第
2段のトーションスプリング13の負側端の間隙は零とな
り、正側端の間隙は+θとされる。
他の構成は第5図及び第6図に示す従来のものと同様で
あり、対応する部材には同じ符号が付されている。この
多段クラッチの捩り特性を捩りトルク方向にズームアッ
プして示すと第4図に示すようになる。
しかして、アイドル回転時における作動域は第4図にc
で示すようになり、従って、作動点が負領域に入ること
がないとともに第2段領域に入ることもない。従って、
見掛けのばね定数(第4図に破線で示されている。)が
増大することもないので、アイドルガラ音の増大を防止
できる。また、第2段のトーションスプリングの負側端
の間隙がなくなるため、正側端の間隙を大きくして作動
域を拡大でき、さもなくば窓8aの長さを小さくできるた
めクラッチの小型化が可能となる。
(発明の効果) 本発明においては、クラッチプレートとハブとの間にば
ね定数が異なる複数のトーションスプリングを介装して
なる多段クラッチにおいて、上記クラッチプレートとハ
ブとの相対捩り角度が零の場合においてばね定数の大き
いトーションスプリングの負側端の間隙を零とすること
によって、上記クラッチプレートとハブとの間に負方向
の捩りトルクが作用した際、ばね定数の小さいトーショ
ンスプリングと上記ばね定数の大きいトーションスプリ
ングとが同時に圧縮されるように構成したため、アイド
ル回転時における作動域を負領域又は第2段領域に入ら
ないようにすることができ、従って、見掛けのばね定数
の増大を防いで、アイドルガラ音の増大を防止できる。
しかも、ばね常数の大きいトーションスプリングを収容
する窓の長さを短くできるので、クラッチの小型化が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の1実施例を示し、第1図
は部分的に切欠いて示す正面図、第2図は第1段及び第
2段のトーションスプリングの組立時の状況を示す断面
図、第3図は概念図、第4図は捩りトルク方向にズーム
アップして示す部分的捩り特性線図である。第5図ない
し第9図は従来の多段クラッチの1例を示し、第5図は
縦断面図、第6図は部分的に切欠いて示す正面図、第7
図は概念図、第8図は捩り特性線図、第9図は捩りトル
ク方向にズームアップして示す部分的捩り特性線図であ
る。 クラッチプレート……6、ハブ……10、第1段のトーシ
ョンスプリング……14、第2段のトーションスプリング
……13

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クラッチプレートとハブとの間にばね定数
    が異なる複数のトーションスプリングを介装してなる多
    段クラッチにおいて、上記クラッチプレートとハブとの
    相対捩り角度が零の場合においてばね定数の大きいトー
    ションスプリングの負側端の間隙を零とすることによっ
    て、上記クラッチプレートとハブとの間に負方向の捩り
    トルクが作用した際、ばね定数の小さいトーションスプ
    リングと上記ばね定数の大きいトーションスプリングと
    が同時に圧縮されるように構成したことを特徴とする多
    段クラッチ。
JP61160792A 1986-07-10 1986-07-10 多段クラツチ Expired - Lifetime JPH0648016B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP61160792A JPH0648016B2 (ja) 1986-07-10 1986-07-10 多段クラツチ

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JP61160792A JPH0648016B2 (ja) 1986-07-10 1986-07-10 多段クラツチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6319422A JPS6319422A (ja) 1988-01-27
JPH0648016B2 true JPH0648016B2 (ja) 1994-06-22

Family

ID=15722552

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JP61160792A Expired - Lifetime JPH0648016B2 (ja) 1986-07-10 1986-07-10 多段クラツチ

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02128824U (ja) * 1989-03-31 1990-10-24

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56131851A (en) * 1980-03-14 1981-10-15 Daikin Mfg Co Ltd Damper disc
DE3564728D1 (en) * 1984-06-22 1988-10-06 Valeo Torsional damping device, in particular a clutch friction plate, especially for a motor vehicle
FR2568642B1 (fr) * 1984-08-03 1990-06-15 Valeo Dispositif amortisseur de torsion a grand debattement angulaire, en particulier friction d'embrayage, notamment pour vehicule automobile

Also Published As

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JPS6319422A (ja) 1988-01-27

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