JPH08119672A - 溶着ガラス、磁気ヘッド及び磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

溶着ガラス、磁気ヘッド及び磁気ヘッドの製造方法

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JPH08119672A
JPH08119672A JP26425794A JP26425794A JPH08119672A JP H08119672 A JPH08119672 A JP H08119672A JP 26425794 A JP26425794 A JP 26425794A JP 26425794 A JP26425794 A JP 26425794A JP H08119672 A JPH08119672 A JP H08119672A
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JP
Japan
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less
magnetic
glass
magnetic head
thermal expansion
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JP26425794A
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Inventor
Satoshi Maki
聡 槙
Fumito Koike
文人 小池
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶着ガラスによる歪が生じにくく、また化学
的耐久性に優れた溶着ガラス及びそのガラスを用いた磁
気ヘッド、またはガラスによる溶着が適正に行われる磁
気ヘッドの製造方法。 【構成】 下記組成を満足し、熱膨張係数が110×1
-7/℃以上であることを特徴とする溶着ガラス。Pb
O:50〜65wt%、SiO2:15〜25wt%、Te
2:5〜20wt%、R2O:1.5〜6wt%、Bi23
20wt%以下、Q23:1wt%以下、B23:8wt%以
下、ZnO:8wt%以下。但し、Rは、Li、Na、K
の内のいずれか2種以上を示し、QはSb又はAsであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として磁気ヘッドに
用いられる溶着ガラス、その溶着ガラスを用いた磁気ヘ
ッド、ならびに磁気ヘッドの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の記録装置、オーディオ
機器、VTR等の様々な磁気記録装置においては、それ
ぞれに適した各種の磁気ヘッドが組み込まれて用いられ
ている。代表的な磁気ヘッドの一例として、図1にVT
R用再生磁気ヘッド10を示す。この磁気ヘッド10
は、磁性材料からなる磁気コア半体(I型コア)12と
磁気コア半体(C型コア)14とが磁気ギャップ16を
形成するように溶着ガラス18にて接合され、巻線孔2
0に図示しないコイルが巻回されて概略構成される。
【0003】こうした磁気ヘッド10は、例えば、次の
ように製造される。まず、磁性材料からなるブロックを
断面がI字状のものと、凹部の形成されたC字状のもの
とに適宜切削、加工する。そして、図8に示すように、
これらをその間にC型コア14の凹部が巻線孔20とな
るように向い合せる。そして、その巻線孔20内に、所
定の溶着ガラスからなるガラス棒22,22,・・・を複
数本、挿入し、加熱し、ガラス棒22,22,・・・を溶
融する。すると、溶融したガラスがI型コア12とC型
コア14の間に浸み渡り、図9に示すように、ガラス膜
24となり、I型コア12とC型コア14が接合され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】磁気ヘッドに用いられ
る溶着ガラスには、磁気ヘッドの種類に応じて、磁気コ
アを構成する材料、例えば、フェライトなどの軟磁性合
金または非磁性セラミックス(以下、基体等と称する)
を強固に接合するのに適した組成のものが適宜用いられ
ているが、概して、その熱膨張係数αは、接合する基体
等よりも小さくなっている。
【0005】例えば、フェライトであると、その熱膨張
係数αは、110〜130/℃であり、非磁性セラミッ
クス、例えば、MnO−NiO系やTiO−CaO系セ
ラミックスであると、熱膨張係数αは120×10-7〜1
30×10-7/℃である。しかし、溶着ガラスの熱膨張係
数αが基体等の熱膨張係数αと大きく異なると、磁気ヘ
ッドの製造過程にある加熱工程等において、歪が生じた
りする問題がある。そこで、溶着ガラスには、その熱膨
張係数αを大きくするための改良がされている。その為
に、例えば、Na2O、Li2Oを多く含有させる手段が
採られる。しかしながら、そうしたものであると、化学
的耐久性が劣化するという問題を生じることがあった。
【0006】また、近年特に、磁気記録装置等の小型軽
量化が求められており、それに応じて、磁気ヘッドにも
小型化が強く要求されている。そのような小型化された
磁気ヘッドにおいて、上記したように、巻線孔にガラス
棒を挿入し、溶融する製造方法であると、溶融軟化した
ガラスが、I型コア12とC型コア14の間に広がりき
れず、溶着が不完全になってしまうという問題が生じて
いた。
【0007】本発明は前記いずれかの課題を解決するた
めになされたもので、溶着ガラスによる歪が生じにく
く、また化学的耐久性に優れた溶着ガラスおよびそのガ
ラスを用いた磁気ヘッド、またはガラスによる溶着が適
正に行われる磁気ヘッドの製造方法を提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の溶着ガ
ラスは、下記組成を満足し、熱膨張係数が110×10
-7/℃以上であることを特徴とするものである。 PbO : 50〜65wt% SiO2 : 15〜25wt% TeO2 : 5〜20wt% R2O :1.5〜6wt% 但し、Rは、Li、Na、Kの内のいずれか2種以上を
示す。 Bi23:20wt%以下 Q23 :1wt%以下 但し、QはSb又はAsである。 B23 :8wt%以下 ZnO :8wt%以下
【0009】請求項2に記載の溶着ガラスは、下記組成
を満足し、熱膨張係数が110×10-7/℃以上である
ことを特徴とするものである。 PbO : 54〜63wt% SiO2 : 17〜22wt% TeO2 : 7〜15wt% R2O : 2〜4wt% 但し、Rは、Li、Na、Kの内のいずれか2種以上を
示す。 Bi23:15wt%以下 Q23 :0.5wt%以下 但し、QはSb又はAsである。 B23 :6wt%以下 ZnO :6wt%以下 但し、TeO2の含有量とBi23の含有量が6wt%より
も多いこと。
【0010】請求項3に記載の磁気ヘッドは、Feを主
成分とした平均結晶粒径が30nm以下の軟磁性合金膜を
熱膨張係数が115〜145/℃の非磁性セラミックス
で挟み込んだ磁気ヘッドコアの接合に、下記組成を満足
し、熱膨張係数が110×10-7/℃以上の溶着ガラス
が用いられていることを特徴とするものである。 PbO : 50〜65wt% SiO2 : 15〜25wt% TeO2 : 5〜20wt% R2O :1.5〜6wt% 但し、Rは、Li、Na、Kの内のいずれか2種以上を
示す。 Bi23:20wt%以下 Q23 :1wt%以下 但し、QはSb又はAsである。 B23 :8wt%以下 ZnO :8wt%以下
【0011】請求項4に記載の磁気ヘッドは、Feを主
成分とした平均結晶粒径が30nm以下の軟磁性合金膜を
熱膨張係数が115〜145/℃の非磁性セラミックス
で挟み込んだ磁気ヘッドコアの接合に、下記組成を満足
し、熱膨張係数が110×10-7/℃以上の溶着ガラス
が用いられていることを特徴とするものである。 PbO : 54〜63wt% SiO2 : 17〜22wt% TeO2 : 7〜15wt% R2O : 2〜4wt% 但し、Rは、Li、Na、Kの内のいずれか2種以上を
示す。 Bi23:15wt%以下 Q23 :0.5wt%以下 但し、QはSb又はAsである。 B23 :6wt%以下 ZnO :6wt%以下 但し、TeO2の含有量とBi23の含有量が6wt%より
も多いこと。
【0012】請求項5記載の磁気ヘッドの製造方法は、
磁気コア半体の凹部の形成された接合面に、該凹部に充
填されるように、接合面に溶着ガラスを付着させた後
に、接合面にラップ仕上を施し、その接合面に、該磁気
コア半体と対になる他の磁気コア半体の接合面を組合せ
た状態で、加熱し、凹部に充填された溶着ガラスを溶融
し、磁気コア半体どうしを接合して磁気コアを製造する
工程を有することを特徴とするものである。
【0013】
【作用】本発明の溶着ガラスにおいて、PbOは50〜
65wt%であり、54〜63wt%であれはより好ましい。
PbOが50wt%未満であると、軟化点が高くなり、ガ
ラスの流動性が悪化し、65wt%を超えると化学的耐久
性が劣化し、また耐水性も低下するからである。また、
SiO2は、15〜25wt%であり、17〜22wt%であ
ればより好ましい。SiO2が15wt%未満ではガラスが
失透し易く、また化学的耐久性も劣化し易く、さらに、
耐水性、強度および耐摩耗性が低下するからである。ま
た、25wt%を超えると、軟化点が高くなると共に、熱
膨張係数が小さくなるからである。 TeO2は5〜2
0wt%であり、7〜15wt%であればより好ましい。Te
2はガラスの軟化点を下げると共に熱膨張係数を大き
くするために添加しており、5wt%未満であると、その
効果を得ることができず、20wt%を超えると化学的耐
久性が劣化するからである。
【0014】R2O、すなわち、Li2O、Na2O、K2
Oの内のいずれか2種以上は、1.5〜6wt%であり、2
〜4wt%であればより好ましい。R2Oが1.5wt%未満
であると、熱膨張係数が小さくなり、6wt%を超えると
化学的耐久性が劣化し、洗浄等により変色が生じる。B
23はTeO2と同様に、ガラスの軟化点を下げると
共に熱膨張係数を大きくするために添加するもので、2
0wt%以下、15wt%以下であればより好ましい。Bi2
3が20wt%を超えると、失透し易くなる。Q23、即
ち、Sb23又はAs23は、脱泡の目的で必要に応じ
て添加するもので、1wt%以下であり、0.5wt%以下で
あればより好ましい。1wt%を超えて添加すると、失透
し易くなる。B23はガラスを安定化させるために必要
に応じて添加するもので、8wt%以下であり、6wt%以下
であればより好ましい。B23が8wt%を超えると、化
学的耐久性が劣化し、また耐水性が低下する。
【0015】ZnOは熱膨張係数と軟化点を調節するた
めに添加するもので、8wt%以下であり、6wt%以下であ
ればより好ましい。ZnOが8wt%を超えると、失透し
易くなる。さらにまた、TeO2の含有量とBi23
含有量の和が6wt%未満であると、熱膨張係数が小さく
なり易い。
【0016】尚、Bi23、Q23、B23、ZnOは
必ずしも必須のものではなく、それぞれ含有されていな
くても良い。
【0017】また、MgOやAl23を微小量添加させ
ると、ガラスとしての安定性を高めることができ、Cu
Oを添加することで、耐水性を損なうことなく熱膨張係
数を調節することができる。
【0018】本発明の磁気ヘッドの製造方法であると、
溶着ガラスが十分に広く浸み渡るので、溶着不良が生じ
にくく、高い接合強度を確保できる。
【0019】
【実施例】本発明の溶着ガラスは各種の磁気ヘッドに適
用することができる。例えば、図1に示されるようなV
TR用再生磁気ヘッド10での磁気コア半体12と磁気
コア半体14を接合するための溶着ガラス18に適用で
きる。また、図4、5に示されるようなコンピュータ用
のハードディスク装置用磁気ヘッドにも適用できる。図
4に示す磁気ヘッド26は、一対の互いに平行な浮上レ
ール28,28の形成されたスライダ30と、一方の浮
上レール28の端部に形成されたコア部32と、磁気コ
ア34とで概略構成されるもので、スライダ30とコア
部32基体とすると、これらの基体中に磁気コア34は
挟み込まれて配置されている。これら基体30,32
は、熱膨張係数が115〜145℃/の非磁性セラミッ
クスで構成されることが望ましい。
【0020】また、磁気コア34は、Feを主成分とし
た平均結晶粒径が30nm以下の軟磁性合金膜からなるも
のが望ましい。粒径が30nm以下の微細な体心立方構造
の結晶粒を主体とする組織のものであると、特に、40
0〜750℃の広い熱処理条件の熱処理工程を施しても
磁気特性に悪影響を受けにくい。この際、組織の約50
%以上が、平均結晶粒径30nm以下の体心立方構造の微
細な結晶粒からなるものであれば良い。
【0021】図4のA部の拡大図を図5に示す。スライ
ダの一部分でもある基体30’と基体30''間に磁性膜
34’が挟み込まれ、同様にコア部32の一部分でもあ
る基体32’と基体32''間に磁性膜34''が挟み込ま
れ、磁性膜34’と磁性膜34''で磁気コア34が形成
される。さらにスライダ30とコア部32の間には非磁
性体が介在し、これが磁気ギャップ36となっている。
さらにまた、磁気コア34の一方の面と基体30'',3
2''の間には、磁気コア34と基体30'',32''を接
合する溶着ガラス(ラミネートガラス)38が介在して
いる。さらにまた、図示していないが、コア部32には
コイルが巻回されて磁気ヘッドが構成される。
【0022】この図示したハードディスク装置用磁気ヘ
ッド26においては、磁性体である円盤状のハードディ
スク上を、磁気ギャップ36が極僅かに離間して浮上走
行して磁気記録または再生を行なうものである。
【0023】また、本発明での溶着ガラスは、図6に示
されるようなVTR用磁気ヘッドにも適用できる。磁気
ヘッド40は、Mn-Znフェライト基体に軟磁性合金
膜44が成膜された一対の磁気コア半体50,50が、
磁気ギャップ42が形成されるように接合して磁気コア
54の形成されたメタルインギャップタイプ(MIG)
の磁気ヘッドである。尚、巻線孔52にはコイル46が
巻回され、軟磁性合金膜の成膜された磁気コア半体5
0,50はギャップ部42及びトラック幅規制溝48に
存在する溶着ガラス(ギャップガラス)で溶着されてい
る。
【0024】本発明に該当する溶着ガラスと、該当しな
いガラスの諸特性、熱膨張係数α(/℃)、ガラス転移
温度Tg(℃)、屈伏点At(℃)、軟化点Ts
(℃)、耐湿性を試験した。各ガラスの調製は、通常の
手段を採ることができ、出発原料の所定量を秤量し、ア
ルミナ乳鉢で十分混合した後、白金製坩堝に容れ、85
0〜1200℃に加熱してガラス溶液とし、攪拌して均
一化を図り、泡切れを行った後、適当な温度に予熱した
金型に鋳込み、徐冷して試験に供することのできる形状
のガラスとした。試験結果を表1,2に示す。尚、耐湿
性の試験は、ラップ仕上を施したガラスブロックを60
℃、95%RHの恒温槽中に96時間放置した後の外観
変色等を目視観察したもので、良好であったものを○、
不良であったものを×で表示した。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】表1,2から、本発明に該当する試料N
o.1〜5のものであると、いずれも、熱膨張係数αが
高く、耐湿性も良好であることがわかる。これに対し、
PbOの含有量の多い試料No.6のものであると、耐
湿性が不良である。また、Bi23の含有量の多い試料
No.7のものは、耐湿性は良好であったが、結晶化し
ていた。
【0028】また、化学的耐久性を調べるため、乳化剤
浸漬試験を行った。これは、溶着ガラスで溶着した磁気
ヘッドを乳化剤(花王(株)製:ポイズ530、エマル
ゲン911及びトリポリリン酸ソーダの混合液)中に浸
漬し、その乳化剤に溶出して減少する磁気コア間に介在
する溶着ガラスの変化量の経時変化を試験したものであ
る。この試験においては、2時間の浸漬で変化量が20
0nm以下であれば優れているとされている。結果を図7
に示す。尚、図7において、−○−が表1での試料N
o.3のガラスであり、−□−が試料No.6のガラス
である。図7から、試料No.6のガラスであると、2
時間後には、約700nmもガラスが溶け出してしまって
いるが、本実施例に該当する試料No.3のものである
と、変化量はその2割程度であることがわかり、本実施
例の溶着ガラスが比較例のガラスに比して化学的耐久性
に優れていることが明らかである。
【0029】従来、磁気ヘッドの製造に溶着ガラスを用
いる場合、磁気ヘッドが小型化されると、溶着ガラスの
広がりが低下し、接合強度が低下する問題があったが、
以下の方法によると、当該不具合を低減することができ
た。図1に示されるような磁気ヘッド10を製造するに
おいて、所定形状のI字状の磁気コア半体とC字状の磁
気コア半体とを用意する。この際、C字状半体には、後
に巻線孔となる凹部を形成しておく。次に、図2に示す
ように、所定の組成の溶着ガラス56をC字状の磁気コ
ア半体14の接合面上に塗布し、付着させる。この際、
凹部20’内に溶着ガラス56が充填されるようにして
おく。そして、その接合面にラップ仕上を施し、図3に
示されるように、接合面上の過剰の溶着ガラスを除去す
る。その後は、一般の工程と同様に、この磁気コア半体
14と、この磁気コア半体14と対になる他方の磁気コ
ア半体とを組合せ、加熱して、溶着ガラスを溶融し、磁
気コア半体どうしを接合して磁気ヘッドの製造に供す
る。
【0030】この溶着方法であると、溶着ガラスが磁気
コア半体どうしの界面に良好に浸み渡り、溶着ガラスに
よる接合強度の不良が生じにくく、磁気ヘッドが小型化
に対応し易くなる。この製造方法での溶着ガラスには、
上記本実施例の特有の組成を有する溶着ガラスを適用す
ることが、非常に好ましい。
【0031】
【発明の効果】本発明の溶着ガラスは、下記組成を満足
し、熱膨張係数が110×10-7/℃以上であることを
特徴とするものである。 PbO : 50〜65wt% SiO2 : 15〜25wt% TeO2 : 5〜20wt% R2O :1.5〜6wt% 但し、Rは、Li、Na、Kの内のいずれか2種以上を
示す。 Bi23:20wt%以下 Q23 :1wt%以下 但し、QはSb又はAsである。 B23 :8wt%以下 ZnO :8wt%以下
【0032】さらには、下記組成を満足するものである
と、より好ましくなる。 PbO : 54〜63wt% SiO2 : 17〜22wt% TeO2 : 7〜15wt% R2O : 2〜4wt% 但し、Rは、Li、Na、Kの内のいずれか2種以上を
示す。 Bi23:15wt%以下 Q23 :0.5wt%以下 但し、QはSb又はAsである。 B23 :6wt%以下 ZnO :6wt%以下 但し、TeO2の含有量とBi23の含有量が6wt%より
も多いこと。
【0033】本発明での磁気ヘッドは、その磁気ヘッド
コアの接合に、上記本発明の溶着ガラスを用いたことを
特徴とするものである。
【0034】本発明の磁気ヘッドの製造方法は、磁気コ
ア半体の凹部の形成された接合面に、該凹部に充填され
るように、接合面に溶着ガラスを付着させた後に、接合
面にラップ仕上を施し、その接合面に、該磁気コア半体
と対になる他の磁気コア半体の接合面を組合せた状態
で、加熱し、凹部に充填された溶着ガラスを溶融し、磁
気コア半体どうしを接合して磁気コアを製造する工程を
有することを特徴とするものである。
【0035】本発明の溶着ガラスであると、化学的耐久
性が低下することなく、熱膨張係数が高められているも
のであるので、磁気ヘッドなどに用いた場合には、溶着
ガラスの周囲の部材、例えば磁気ヘッドコア等と熱膨張
係数が近似しているので、加熱工程を経ても、歪等の不
具合が生じにくい。
【0036】また、本発明の磁気ヘッドの製造方法であ
ると、小型化され、溶着ガラスによっては困難な磁気コ
アの接合であっても、溶着ガラスが広く十分に浸み渡る
ので接合強度の不良が生じにくく、小型化に対応でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気ヘッドの一例を示す斜視図である。
【図2】磁気ヘッドの製造過程を示す側面図である。
【図3】磁気ヘッドの製造過程を示す側面図である。
【図4】磁気ヘッドの一例を示す斜視図である。
【図5】図4のA部の拡大図である。
【図6】磁気ヘッドの一例を示す斜視図である。
【図7】乳化剤浸漬実験の結果を示すグラフである。
【図8】磁気ヘッドの製造過程の一例を示す側面図であ
る。
【図9】磁気ヘッドの製造過程の一例を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
10 磁気ヘッド 12 磁気コア半体 14 磁気コア半体 18 溶着ガラス 26 磁気ヘッド 34 磁気コア 36 磁気ヘッド 38 溶着ガラス 40 磁気ヘッド 50 磁気コア半体 52 巻線孔 56 溶着ガラス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記組成を満足し、熱膨張係数が110
    ×10-7/℃以上であることを特徴とする溶着ガラス。 PbO : 50〜65wt% SiO2 : 15〜25wt% TeO2 : 5〜20wt% R2O :1.5〜6wt% 但し、Rは、Li、Na、Kの内のいずれか2種以上を
    示す。 Bi23:20wt%以下 Q23 :1wt%以下 但し、QはSb又はAsである。 B23 :8wt%以下 ZnO :8wt%以下
  2. 【請求項2】 下記組成を満足し、熱膨張係数が110
    ×10-7/℃以上であることを特徴とする溶着ガラス。 PbO : 54〜63wt% SiO2 : 17〜22wt% TeO2 : 7〜15wt% R2O : 2〜4wt% 但し、Rは、Li、Na、Kの内のいずれか2種以上を
    示す。 Bi23:15wt%以下 Q23 :0.5wt%以下 但し、QはSb又はAsである。 B23 :6wt%以下 ZnO :6wt%以下 但し、TeO2の含有量とBi23の含有量が6wt%より
    も多いこと。
  3. 【請求項3】 Feを主成分とした平均結晶粒径が30
    nm以下の軟磁性合金膜を熱膨張係数が115〜145/
    ℃の非磁性セラミックスで挟み込んだ磁気ヘッドコアの
    接合に、下記組成を満足し、熱膨張係数が110×10
    -7/℃以上の溶着ガラスが用いられていることを特徴と
    する磁気ヘッド。 PbO : 50〜65wt% SiO2 : 15〜25wt% TeO2 : 5〜20wt% R2O :1.5〜6wt% 但し、Rは、Li、Na、Kの内のいずれか2種以上を
    示す。 Bi23:20wt%以下 Q23 :1wt%以下 但し、QはSb又はAsである。 B23 :8wt%以下 ZnO :8wt%以下
  4. 【請求項4】 Feを主成分とした平均結晶粒径が30
    nm以下の軟磁性合金膜を熱膨張係数が115〜145/
    ℃の非磁性セラミックスで挟み込んだ磁気ヘッドコアの
    接合に、下記組成を満足し、熱膨張係数が110×10
    -7/℃以上の溶着ガラスが用いられていることを特徴と
    する磁気ヘッド。 PbO : 54〜63wt% SiO2 : 17〜22wt% TeO2 : 7〜15wt% R2O : 2〜4wt% 但し、Rは、Li、Na、Kの内のいずれか2種以上を
    示す。 Bi23:15wt%以下 Q23 :0.5wt%以下 但し、QはSb又はAsである。 B23 :6wt%以下 ZnO :6wt%以下 但し、TeO2の含有量とBi23の含有量が6wt%より
    も多いこと。
  5. 【請求項5】 磁気コア半体の凹部の形成された接合面
    に、該凹部に充填されるように、接合面に溶着ガラスを
    付着させた後に、接合面にラップ仕上を施し、その接合
    面に、該磁気コア半体と対になる他の磁気コア半体の接
    合面を組合せた状態で、加熱し、凹部に充填された溶着
    ガラスを溶融し、磁気コア半体どうしを接合して磁気コ
    アを製造する工程を有することを特徴とする磁気ヘッド
    の製造方法。
JP26425794A 1994-10-27 1994-10-27 溶着ガラス、磁気ヘッド及び磁気ヘッドの製造方法 Pending JPH08119672A (ja)

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JP26425794A Pending JPH08119672A (ja) 1994-10-27 1994-10-27 溶着ガラス、磁気ヘッド及び磁気ヘッドの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1262462A1 (en) * 2001-05-29 2002-12-04 Kabushiki Kaisha Ohara Optical glass

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EP1262462A1 (en) * 2001-05-29 2002-12-04 Kabushiki Kaisha Ohara Optical glass
US6756334B2 (en) 2001-05-29 2004-06-29 Kabushiki Kaisha Ohara Optical glass

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