JPH08119499A - アキュームレート装置 - Google Patents

アキュームレート装置

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Publication number
JPH08119499A
JPH08119499A JP25720394A JP25720394A JPH08119499A JP H08119499 A JPH08119499 A JP H08119499A JP 25720394 A JP25720394 A JP 25720394A JP 25720394 A JP25720394 A JP 25720394A JP H08119499 A JPH08119499 A JP H08119499A
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JP
Japan
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roller
rollers
accumulation
bracket
accumulation rate
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Withdrawn
Application number
JP25720394A
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English (en)
Inventor
Shunsuke Honma
俊介 本間
Masahiro Matsuda
昌弘 松田
Akio Fujisawa
昭雄 藤澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujimori Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Fujimori Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fujimori Kogyo Co Ltd filed Critical Fujimori Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 物品への不具合の発生を防ぐとともに、物品
の送り速度の変更にも対応することのできるアキューム
レート装置を提供することを目的とする。 【構成】 アキュームレート装置10では、ラミネート
フィルム2の経路(ロ)に沿って、ローラ13と、移動
機構を備えたアキュームローラ14とを設け、制御機構
で、通常の運転時にはローラ13とアキュームローラ1
4とを一定間隔離間させておき、ロール17の切り替え
時のみ一時的に前記間隔を広げるよう、移動機構を制御
する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばラミネートフィ
ルムのようなシート状等の物品の巻取装置,あるいは繰
り出し装置等に備えるのに好適なアキュームレート装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えばラミネートフィルム,紙
等のシート状、あるいはテープ状,線状等の物品を、ロ
ールに巻き取る巻取装置や、ロールから繰り出す繰り出
し装置には、アキュームレート装置が備えられている。
【0003】図7に示すように、このアキュームレート
装置1は、物品、例えばラミネートフィルム2をロール
から繰り出して、ラミネータ(図示なし)に送り出す繰
り出し装置(図示なし)に備えられている。アキューム
レート装置1は、ラミネートフィルム2の経路(イ)に
沿って配列された複数個のローラ3,3,…と、これら
ローラ3,3,…に対向するよう配列されたローラ4,
4,…とを備えた構成となっている。そして、ラミネー
トフィルム2は、これらローラ3とローラ4とに、交互
に捲回されるようになっている。
【0004】各ローラ3は、一体のブラケット5にそれ
ぞれ回転自在に軸支されている。このブラケット5は、
図示しない昇降機構によって、一定ストロークで上下動
するようになっている。一方、各ローラ4は、アキュー
ムレート装置1の本体側に、回転自在に軸支されてい
る。
【0005】上記のような構成のアキュームレート装置
1では、図7(a)に示したように、通常の運転時にお
いては、ブラケット5を上端部に位置させておき、経路
(イ)を最長の状態としておくようになっている。そし
て、図7(b)に示したように、ロールを切り替えると
きには、ブラケット5を徐々に下降させていく。する
と、アキュームレート装置1内での経路(イ)の長さが
短縮されていくことになる。これにより、下流側(図中
右方)におけるラミネートフィルム2の送り速度を低下
させることなく、上流側(図中左方)における送り速度
を低下させることができる。なお、図8に示すものは、
上記したローラ3,3,…の位置の変化を示す図であ
る。このようにして、アキュームレート装置1で蓄積し
たラミネートフィルム2を徐々にはき出すことによっ
て、ロールの切替作業中においても、アキュームレート
装置1の下流側では通常の速度でラミネートフィルム2
を送り出すことができる。これにより、アキュームレー
ト装置1では、ラミネータ(図示なし)での下降を中断
することなく、ロールの切替を行うことができるように
なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のアキュームレート装置には、以下のよう
な問題が存在する。まず、通常の運転時には、アキュー
ムレート装置1内での経路(イ)を最長の状態としてい
るが、経路長が長い状態であると、ラミネートフィルム
2の走行状態が不安定になりやすく、経路(イ)上で、
ラミネートフィルム2にスリ傷,シワ等が発生する可能
性が高いという問題がある。また、ラミネートフィルム
2の送り速度が速い場合には、送り速度の遅い場合に比
較して、アキュームレート装置1での蓄積量を多くする
必要があるのは明らかである。しかし、ブラケット5が
一定ストロークで上下動するようになっているので、経
路(イ)の長さが最長と最短の2通りしかなく、蓄積量
を変化させることができない。これでは、例えば送り速
度の最も遅いものに合わせてアキュームレート装置1の
蓄積量、すなわちブラケット5のストロークを設定する
と、送り速度が速いものでは蓄積量が不足することにな
る。このため、ラミネートフィルム2の材質等による送
り速度の変更に対応することができないという問題があ
る。本発明は、以上のような点を考慮してなされたもの
で、物品への不具合の発生を防ぐとともに、物品の送り
速度の変更にも対応することのできるアキュームレート
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
線状,あるいはシート状等の物品を一方向に送るための
経路上に備えられたアキュームレート装置であって、前
記経路の一方の側と他方の側には、それぞれ、該経路に
沿って配置された複数の回転自在なローラが設けられ
て、前記物品が一方の側のローラと、他方の側のローラ
とに交互に捲回されてなり、いずれか一方あるいは双方
の側の前記ローラには、これらのローラを互いに離間・
接近させるため、前記経路と略直交する方向に一定スト
ローク内で移動させる移動機構が備えられるとともに、
該移動機構には、前記ローラの移動を制御する制御機構
が備えられた構成とされ、該制御機構では、一方の側の
ローラと他方の側のローラとを、通常の運転時には一定
間隔離間させておき、定められたときのみ一時的に前記
間隔を広げるよう前記移動機構を制御する構成とされて
いることを特徴としている。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1記載のア
キュームレート装置において、前記制御機構では、前記
一時的に広げた一方の側のローラと他方の側のローラと
の間隔を狭めるときに、通常の運転時の前記間隔よりも
狭めるよう前記移動機構を制御する構成とされているこ
とを特徴としている。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項1または2
記載のアキュームレート装置において、前記制御機構
で、一方の側のローラと他方の側のローラとを、前記定
められたときの直前に広げるよう、前記移動機構を制御
する構成とされていることを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明では、経路の一方の側と他
方の側に、それぞれ、複数の回転自在なローラを設け
て、物品を一方の側のローラと他方の側のローラとに交
互に捲回し、いずれか一方あるいは双方の側のローラに
は移動機構を備え、制御機構で移動機構を制御して、双
方のローラを互いに離間・接近させる構成とした。これ
により、双方のローラを離間させれば物品の経路が延長
されて、物品がアキュームレート装置内に蓄積される。
そして双方のローラを接近させれば経路が短縮されて、
蓄積された物品がはきだされるようになっている。そし
て、制御機構では、双方のローラを、通常の運転時には
一定間隔離間させておき、定められたときのみ一時的に
前記間隔よりも広げる構成とした。これにより、すなわ
ち、通常の運転時には経路長が短い状態とされ、定めら
れたときには一時的に経路長が延長されることになる。
このようにして、通常の運転時に経路長を短い状態とし
ておくことにより、物品にスリ傷やシワ等の不具合が生
じるのを抑さえることができる。
【0011】請求項2記載の発明では、制御機構で、一
時的に広げた双方のローラの間隔を狭めるときに、通常
の運転時の間隔よりも狭めるよう、移動機構を制御する
構成とした。これにより、双方のローラの間隔を広げた
状態と狭めた状態とでの経路長の差を大きくすることが
でき、アキュームレート装置での物品の蓄積量を多くす
ることが可能となる。
【0012】請求項3記載の発明では、制御機構で移動
機構を制御して、双方のローラの間隔を前記定められた
ときの直前に広げるようにした。これにより、経路長が
長い状態となる時間、すなわち物品の走行状態が不安定
となる時間を最小限として、物品に傷,シワ,切断等の
不具合が発生するのを抑さえることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図面に示す第一および第二実
施例を参照して説明する。ここでは、本発明に係るアキ
ュームレート装置を、例えばラミネートフィルムを貼着
するためのラミネータ装置に備える場合の各実施例を用
いて説明する。 [第一実施例]図1は、本発明に係るアキュームレート
装置の一例を示すものである。図1に示すように、アキ
ュームレート装置10は、図示しないラミネータ(図中
右方)と、ラミネータにラミネートフィルムを供給する
ための供給装置11との間に設置されている。アキュー
ムレート装置10は、ラミネートフィルム(物品)2の
経路(ロ)に沿って配列された複数個のローラ13,1
3,…と、これらローラ13,13,…に対向するよう
配列されたアキュームローラ(ローラ)14,14,…
とを備えた構成となっている。そして、ラミネートフィ
ルム2は、これらローラ13とアキュームローラ14と
に交互に捲回されて、図中右方に送られるようになって
いる。
【0014】各ローラ13は、アキュームレート装置1
0の本体側に、回転自在に軸支されている。
【0015】一方、各アキュームローラ14は、一体の
ブラケット15にそれぞれ回転自在に軸支されている。
【0016】このブラケット15は、図示しない昇降機
構によって、位置Aと位置Bとの間で上下動するように
なっている。そして、このブラケット15の昇降機構
(図示なし)には、ブラケット15の作動、すなわちそ
の移動量,移動速度,移動タイミング等を制御する制御
機構(図示なし)が備えられている。
【0017】また、アキュームレート装置10の本体の
所定の位置には、ブラケット15の位置を検出する位置
検出センサー16が設けられている。
【0018】供給装置11には、ラミネートフィルム2
が巻かれたロール17を、例えば2個、それぞれ回転自
在に軸支して搭載できるロール搭載部18が備えられて
いる。このロール搭載部18は、その回転軸18aを中
心として回転できるようになっており、これによって、
ロール17,17の切り替えができるようになってい
る。
【0019】ロール搭載部18とアキュームレート装置
10との間には、ロール17からラミネートフィルム2
を繰り出す駆動ローラ19と、繰り出したラミネートフ
ィルム2にテンション(張力)を付与するテンションロ
ーラ20,アキュームレート装置10にラミネートフィ
ルム2を送り込むインフィードローラ21等が備えられ
ている。ラミネートフィルム2は、ロール搭載部18の
ロール17から、これら駆動ローラ19,テンションロ
ーラ20,インフィードローラ21を介してアキューム
レート装置10に送り込まれるようになっている。
【0020】次に、上記のような構成のアキュームレー
ト装置10の作用について、図1ないし図5を参照して
説明する。なお、図2に示すものは、アキュームレート
装置10の制御機構(図示なし)における移動機構(図
示なし)の制御方法を示すフローチャートである。ま
た、図3は、アキュームローラ14,14,…の位置の
変化を示す図である。図1に示したように、通常の運転
時、すなわち、供給装置11のロール17からラミネー
トフィルム2を繰り出し、アキュームレート装置10を
介して、ラミネータ(図示なし)に送りだすときには、
ブラケット15を定位置Cに位置させて、ローラ13,
13,…とアキュームローラ14,14,…とを一定間
隔離間させておく。
【0021】そして、供給装置11において、ロール1
7を切り替えるときには、図2および図3に示したよう
に、ロール17の切替開始時の一定時間前に制御機構
(図示なし)に指示を出し、ブラケット15を上昇させ
はじめる(STEP1)。すると、ローラ13,13,
…とアキュームローラ14,14,…とが離間し、ラミ
ネートフィルム2の経路(ロ)が延長されることにな
る。
【0022】ブラケット15が、位置Aに到達したこと
を図示しないセンサ等で確認した時点で、ブラケット1
5の移動を停止させる(STEP2)。すると、図4に
示すように、経路(ロ)が延長された状態のアキューム
レート装置10内には、一定長のラミネートフィルム2
が蓄積されたことになる。
【0023】続いて、供給装置11においてロール17
の切り替えが開始されたら、これにともなって、ブラケ
ット15を下降させていく(STEP3)。するとロー
ラ13,13,…とアキュームローラ14,14,…と
の間隔が狭められ、ラミネートフィルム2の経路(ロ)
が徐々に短縮されることになる。これによって、アキュ
ームレート装置10内にアキュームレートされていたラ
ミネートフィルム2が徐々にはきだされることになる。
このようにして、下流側(図中右方)におけるラミネー
タ(図示なし)へのラミネートフィルム2の送り速度を
低下させることなく、上流側(図中左方)における送り
速度を低下させることができるので、この間にロール1
7の切り替え作業を自動あるいは手動で行うようになっ
ている。
【0024】そして、ロール17の切り替えが完了した
信号を受けた後、ブラケット15が、定位置Cに達した
ことを位置検出センサー16で検出したら、ブラケット
15の下降を停止させる(STEP4)。これにより、
図1に示したように、アキュームローラ14,14,…
は通常の運転時の位置に復帰したことになり、以後、上
記と同様にして運転を続行していく。
【0025】次に、上記構成のアキュームレート装置1
0において、上記の場合よりも、ラミネートフィルム2
の送り速度が速い場合について説明する。上記と同様に
して、図2および図3に示したように、ロール17の切
替開始時の一定時間前に制御機構(図示なし)に指示を
出し、通常の運転時における定位置Cから、ブラケット
15を上昇させ、位置Aに到達したことを図示しないセ
ンサ等で確認した時点で、ブラケット15の移動を停止
させる(STEP2)。すると、図4に示したように経
路(ロ)が延長された状態のアキュームレート装置10
内には、一定長のラミネートフィルム2が蓄積されたこ
とになる。
【0026】続いて、供給装置11においてロール17
の切り替えが開始されたら、これにともなって、ブラケ
ット15を下降させていく(STEP3)。するとロー
ラ13,13,…とアキュームローラ14,14,…と
の間隔が狭められ、ラミネートフィルム2の経路(ロ)
が徐々に短縮されていく。このとき、図5に示すよう
に、ラミネートフィルム2の送り速度が速い場合には、
ブラケット15は定位置Cよりも下方にまで下降し、ロ
ーラ13,13,…とアキュームローラ14,14,…
との間隔が、通常運転時の間隔よりも狭められる。な
お、位置検出センサー16によって、ブラケット15が
定位置Cを通過したことが検知される(STEP5)の
で、制御機構(図示なし)では、ブラケット15が定位
置Cの下方に位置していることを認識できるようになっ
ている。
【0027】そして、ロール17の切り替えが完了した
信号を受けた時点で、ブラケット15を上昇させる。そ
して、ブラケット15が定位置Cに達したことを位置検
出センサー16で検出したら、その上昇を停止させる
(STEP6)。これにより、図1に示したように、ア
キュームローラ14,14,…は通常の運転時の位置に
復帰したことになり、以後、上記と同様にして運転を続
行していく。なお、図3において、上記した、ロール1
7の切替開始後のアキュームローラ14の位置の変化
は、点線で示した通りである。
【0028】上述したように、アキュームレート装置1
0では、ラミネートフィルム2の経路(ロ)の両側に、
ローラ13,13,…と、アキュームローラ14,1
4,…とを設けて、アキュームローラ14,14,…を
軸支するブラケット15には移動機構が備えられ、制御
機構でこの移動機構を制御することによって、ローラ1
3,13,…と、アキュームローラ14,14,…とを
互いに離間・接近させる構成とされている。これによ
り、ローラ13,13,…と、アキュームローラ14,
14,…とを離間させればラミネートフィルム2の経路
(ロ)が延長されて、ラミネートフィルム2をアキュー
ムレート装置10内に蓄積することができる。そして、
ローラ13,13,…と、アキュームローラ14,1
4,…とを接近させれば、経路(ロ)が短縮されて、蓄
積されたラミネートフィルム2がはきだされることにな
る。このようにして、下流側(図中右方)におけるラミ
ネータ(図示なし)へのラミネートフィルム2の送り速
度を低下させることなく、上流側(図中左方)における
送り速度を低下させることができる。したがって、ラミ
ネータでの加工が中断されたり、加工速度が低下したり
することなく、ロール17の切替を行うことができる。
【0029】そして、制御機構では、通常の運転時には
ローラ13,13,…と、アキュームローラ14,1
4,…とを一定間隔離間させておき、ロール17の切り
替え時のみ一時的に前記間隔を広げるよう、移動機構を
制御する構成とされている。このようにして、通常の運
転時にはラミネートフィルム2の経路長を短い状態とし
ておくことにより、ラミネートフィルム2にスリ傷やシ
ワ等の不具合が生じるのを抑さえることができ、品質の
低下を防ぐことができる。
【0030】しかも、制御機構で、ロール17の切り替
えの直前に、ローラ13,13,…と、アキュームロー
ラ14,14,…との間隔を広げはじめる構成とした。
これにより、経路長が長い状態、すなわちラミネートフ
ィルム2の走行状態が不安定となる時間を最低限とする
ことができ、この点からもラミネートフィルム2の不具
合の発生を抑さえることが可能となる。
【0031】さらに、ラミネートフィルム2の送り速度
が速い場合には、ブラケット15を定位置Cよりも下方
に下降させて、ローラ13,13,…とアキュームロー
ラ14,14,…とを通常運転時の間隔よりも狭める構
成とされている。これにより、ブラケット15が位置A
に位置しているときと、定位置Cよりも下方に位置して
いるときとの経路長の差を大きくして、アキュームレー
ト装置10でのラミネートフィルム2の実質的な蓄積量
を多くすることが可能となる。したがって、アキューム
レート装置10を、様々な送り速度に対応可能なものと
することができる。
【0032】[第二実施例]次に、本発明に係るアキュ
ームレート装置の他の一例について、図1,図2,図
4,および図6を参照して説明する。ここで、前記第一
実施例と第二実施例との相異点は、その制御方法のみで
あり、アキュームレート装置10自体については同様で
あるので、以下、その制御方法についてのみ説明する。
図6に示すものは、本実施例におけるアキュームローラ
14の位置の変化を示す図である。この図6に示すよう
に、通常の運転の開始とほぼ同時に、制御機構(図示な
し)に指示を出し、図1に示したブラケット15を定位
置Cから徐々に上昇させはじめる。このときのブラケッ
ト15の移動速度は、前記第一実施例の場合よりも大幅
に低いものとする。
【0033】そして、ブラケット15が、位置Aに到達
したことを図示しないセンサ等で確認した時点で、ブラ
ケット15の移動を停止させる(STEP2)。これに
より、図4に示したように、経路(ロ)が延長された状
態のアキュームレート装置10内に、一定長のラミネー
トフィルム2が蓄積されたことになる。
【0034】この後は、前記第一実施例と同様にして、
供給装置11においてロール17の切り替えが開始され
たら、ブラケット15を下降させていく(STEP
3)。するとローラ13,13,…とアキュームローラ
14,14,…との間隔が狭められ、ラミネートフィル
ム2の経路(ロ)が徐々に短縮されることになる。これ
によって、アキュームレート装置10内に蓄積されてい
たラミネートフィルム2がはきだされるので、この間に
ロール17の切り替え作業を自動あるいは手動で行うよ
うになっている。
【0035】そして、ロール17の切り替えが完了した
信号を受けた後、ブラケット15が、定位置Cに達した
ことを位置検出センサー16で検出したら、ブラケット
15の下降を停止させる(STEP4)。これにより、
図1に示したように、アキュームローラ14,14,…
は通常の運転時の位置に復帰したことになり、以後、上
記と同様にして運転を続行していく。
【0036】上述したアキュームレート装置10では、
通常の運転の開始とほぼ同時に、ブラケット15を定位
置Cから徐々に上昇させはじめる構成とされている。こ
のようにして、アキュームローラ14の移動速度を抑さ
えることにより、送るべきラミネートフィルム2が、ス
リ傷やシワ等の生じやすいものである場合にも、その発
生を抑さえることができ、品質の低下を防ぐことが可能
となる。
【0037】なお、上記各実施例において、ラミネータ
(図示なし)に供給するラミネートフィルム2が、例え
ば送り速度が遅いもの等である場合には、ブラケット1
5を位置Aよりも下方で停止させて、その蓄積量を少な
くするようにしてもよい。また、上記実施例では、ラミ
ネートフィルム2の経路(ロ)の一方の側に設置された
アキュームローラ14,14,…のみを昇降させる構成
としたが、ローラ13,13,…も昇降させる構成とし
てもよい。さらに、もちろん、本発明に係るアキューム
レート装置は、上記各実施例のラミネータ装置だけでな
く、ロールに巻かれた線状,テープ状,あるいはシート
状の物品を扱う他の装置等に適用してもよく、この場合
においても上記実施例を同様の効果を奏することが可能
である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るア
キュームレート装置によれば、経路の一方の側と他方の
側に、それぞれ、複数の回転自在なローラを設けて、物
品を一方の側のローラと他方の側のローラとに交互に捲
回し、いずれか一方あるいは双方の側のローラには移動
機構を備え、制御機構で移動機構を制御して、双方のロ
ーラを互いに離間・接近させる構成とした。これによ
り、アキュームレート装置の下流側における物品の送り
速度を低下させることなく、上流側においてのみ送り速
度を低下させることができる。したがって、下流側にお
ける物品の加工を中断させることなく、上流側におい
て、例えば物品が巻かれたロールの切替作業等を行うこ
とができる。そして、制御機構では、双方のローラを、
通常の運転時には一定間隔離間させておき、定められた
ときのみ一時的に前記間隔を広げるよう、移動機構を制
御する構成とした。このようにして、通常の運転時には
経路長を短い状態としておくことにより、物品にスリ傷
やシワ等の不具合が生じるのを抑さえることができ、品
質の低下を防ぐことができる。
【0039】請求項2に係るアキュームレート装置によ
れば、制御機構で、一時的に広げた双方のローラの間隔
を狭めるときに、通常の運転時の前記間隔よりも狭める
よう、移動機構を制御する構成とした。これにより、双
方のローラの間隔を広げた状態と狭めた状態とでの経路
長の差を大きくすることができ、アキュームレート装置
での物品の蓄積量を多くすることが可能となる。したが
って、物品の送り速度が速い場合であってもこれに対応
することが可能となり、アキュームレート装置を様々な
送り速度に対応可能なものとすることができる。
【0040】請求項3に係るアキュームレート装置によ
れば、制御機構で移動機構を制御して、双方のローラの
間隔を、前記定められたときの直前に広げるようにし
た。これにより、経路長が長い状態、すなわち物品の走
行状態が不安定となる時間を最小限として、物品に傷,
シワ,切断等の不具合が発生するのを抑さえることがで
き、品質の低下を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアキュームレート装置の一例を示
す正面図である。
【図2】前記アキュームレート装置の制御方法を示すフ
ローチャートである。
【図3】前記装置に備えたアキュームローラの位置の変
化を示す図である。
【図4】前記装置において、アキュームローラが上昇し
た状態を示す正面図である。
【図5】前記装置において、アキュームローラが定位置
よりも下方に位置した状態を示す正面図である。
【図6】前記装置に備えたアキュームローラの位置の変
化の他の一例を示す図である。
【図7】従来のアキュームレート装置の概略を示す正面
図である。
【図8】前記装置に備えたアキュームローラの位置の変
化を示す図である。
【符号の説明】
2 ラミネートフィルム(物品) 10 アキュームレート装置 13 ローラ 14 アキュームローラ(ローラ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状,あるいはシート状等の物品を一方
    向に送るための経路上に備えられたアキュームレート装
    置であって、 前記経路の一方の側と他方の側には、それぞれ、該経路
    に沿って配置された複数の回転自在なローラが設けられ
    て、前記物品が一方の側のローラと、他方の側のローラ
    とに交互に捲回されてなり、いずれか一方あるいは双方
    の側の前記ローラには、これらのローラを互いに離間・
    接近させるため、前記経路と略直交する方向に一定スト
    ローク内で移動させる移動機構が備えられるとともに、
    該移動機構には、前記ローラの移動を制御する制御機構
    が備えられた構成とされ、 該制御機構では、一方の側のローラと他方の側のローラ
    とを、通常の運転時には一定間隔離間させておき、定め
    られたときのみ一時的に前記間隔を広げるよう前記移動
    機構を制御する構成とされていることを特徴とするアキ
    ュームレート装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアキュームレート装置に
    おいて、前記制御機構では、前記一時的に広げた一方の
    側のローラと他方の側のローラとの間隔を狭めるとき
    に、通常の運転時の前記間隔よりも狭めるよう前記移動
    機構を制御する構成とされていることを特徴とするアキ
    ュームレート装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のアキュームレー
    ト装置において、前記制御機構で、一方の側のローラと
    他方の側のローラとを、前記定められたときの直前に広
    げるよう、前記移動機構を制御する構成とされているこ
    とを特徴とするアキュームレート装置。
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