JPH08119102A - 磁石ベルト駆動方式輸送車両 - Google Patents

磁石ベルト駆動方式輸送車両

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JPH08119102A
JPH08119102A JP22147495A JP22147495A JPH08119102A JP H08119102 A JPH08119102 A JP H08119102A JP 22147495 A JP22147495 A JP 22147495A JP 22147495 A JP22147495 A JP 22147495A JP H08119102 A JPH08119102 A JP H08119102A
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JP
Japan
Prior art keywords
rail
vehicle
magnet belt
magnet
pair
Prior art date
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Pending
Application number
JP22147495A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Kuriyama
義彦 栗山
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レールの曲線部においても強い推力を有しコ
ンパクトな磁石ベルト駆動方式輸送車両を提供するこ
と。 【構成】 レールによって車両を走行自在に支持・案内
すると共に、車両には、回転軸を縦にした走行方向前後
一対のプーリーとこれに掛け回した無端状磁石ベルトを
備えた磁石ベルト駆動装置の左右一対と、前記一対のプ
ーリーの少なくとも一方を駆動するための動力装置を装
備し、レール曲線部において、無端状磁石ベルトを磁性
軌条面に押しつける方向に作用する補助プーリー機構を
設けた磁石ベルト駆動方式輸送車両。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁石と磁性軌条との磁
気的吸着力を利用することにより、地上に固定したレー
ルに沿って車両が走行する磁石ベルト駆動方式輸送車両
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、輸送需要の比較的小さい場所に適
する輸送システムとして、磁石を応用し、システム構成
がシンプルな磁石ベルト式輸送システム(BTM)の開
発が進められている。BTMは、車上に動力を持たせ、
磁石ベルトとレールに設けた磁性軌条との磁気的吸着力
を利用して車両を駆動するものである。図4に磁石ベル
ト駆動方式輸送車両の全体構成を示す。車両1は、地上
に固定された鉄製のレール2に沿って走行する。この車
両1には、磁石ベルト3が取り付けられている。この磁
石ベルト3の両端には、駆動部材であるプーリー4がそ
れぞれ設けられている。このプーリー4は、直流モータ
ーによって駆動される(図示せず)。このプーリー4が
前記モーターによって駆動されることにより、磁石ベル
ト3が回転するようになっている。
【0003】磁石ベルト3は、レール2の側面に配置さ
れる。この際、磁石ベルト3をレール2の片面にのみ配
置(片側吸着)してもよいが、一般的には両面に配置
(両側吸着)する。そして、磁石ベルト3がレール2に
吸着し、磁石ベルト3が前記直流モーターの駆動により
回転すると、磁石ベルト3の吸引力により大きな磁気摩
擦力が発生し、車両1が推力を得てレール2に沿って走
行する。
【0004】次に、磁石ベルト3の詳細構成を図5によ
り説明する。磁石ベルト3の裏面断面は、凹凸状に形成
される。磁石ベルト3の裏面の凹凸部がプーリー4の側
面と係合する。この状態でプーリー4を回転させれば、
磁石ベルト3が一定方向に回転する。磁石ベルト3の表
面には、複数個の磁石ユニット100が配置されてい
る。
【0005】磁石ユニット100は、磁性体(鉄、鋼
等)からなるヨーク14と、このヨーク14に固着され
た磁石15とで構成されている。磁石15は、永久磁石
であり、例えば、R−Fe−B系の磁石(R:Nd,P
r等の希土類元素の一種以上)が使用される。この磁石
ユニット100はプロフィル16(例えばポリウレタン
で形成)によって覆われており、このプロフィル16を
磁石ベルト3(プロフィル16と同一または類似の材料
で形成)の表面に融着することにより磁石ユニット10
0が磁石ベルト3の表面に固定される。
【0006】このような構成の下、プーリー4を前記モ
ーターによって駆動することにより磁石ベルト3がレー
ル2の側面に吸着しながら回転し、磁石ベルト3の磁石
ユニット100とレール2とが吸着した時に大きな磁気
摩擦力が発生する。この結果、車両1は、支持車輪5に
支持されかつ図示されない案内車輪に案内されながら、
磁石ベルト3の吸着時に発生した磁気摩擦力を利用して
レール2に沿って走行する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる磁石ベルト駆動
方式輸送車両にあっては、レール2が直線部分のみによ
って構成される時は磁石ベルト表面と磁性軌条が良く吸
着し強い推力を得るが、レール2が曲線部分を含む場合
には、レール側面の凹面から磁石ベルトが離れる傾向と
なり全体の吸着力が減少する。特に、車両が傾斜面でか
つ曲線となるレール2上を登坂、降坂する場合に推力、
制動力不足の心配を生ずる。BTMは、山岳交通など山
間地などの傾斜面を走行する近距離の輸送手段として期
待されているので、レールが直線の場合はともかく、曲
線部分でレールとの吸着力が減少し、車両の推力が低下
することは、推力低下分を見込み吸着する磁石の数を増
やし磁石ベルトを長くしなければならないため、システ
ム全体が大きくなり、当然重量も増加し車両の製造コス
トを著しく引き上げてしまう。
【0008】そこで、本発明では前記技術の問題点に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは、レール
の曲線部においても強い推力を有しコンパクトな磁石ベ
ルト駆動方式輸送車両を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の磁石ベルト駆動方式輸送車両においては、
車両の走行路に沿ってレールを敷設し、前記レールによ
って車両を走行自在に支持・案内すると共に、前記車両
には、回転軸を縦にした走行方向前後一対のプーリーと
これに掛け回した無端状磁石ベルトを備えた磁石ベルト
駆動装置の左右一対と、前記一対のプーリーの少なくと
も一方を駆動するための動力装置を装備し、前記無端状
磁石ベルトが前記レールの両側面に設けた磁性軌条面上
を磁気吸着・転動するに際し、レール曲線部において
は、前記無端状磁石ベルトを磁性軌条面に押しつける方
向に作用する補助プーリー機構を設ける。
【0010】
【作用】上記発明では、走行路曲線レールに沿って車両
を運行する際に、レール側面に対して磁石ベルトを常に
直線的に配置するのではなく、レール側面の曲がり形状
に合わせ磁石ベルトをレール側面(磁性軌条)に押しつ
ける補助プーリーを配置した。このように補助プーリー
を配置することにより、磁石ベルトとレール側面の磁性
軌条との吸着力を大きくすることが可能になりレール曲
線部においても磁石ベルトがレール側面にスムーズに追
従でき、車両は、このような一部に曲線部を有するレー
ルに沿って走行する。一般的に、この車両の床下の台車
には、レールの上面に沿って走行する支持車輪と、レー
ルの側面に沿って走行する案内車輪が装着される。又、
レールの側面に吸着しながら回転する磁石ベルトと磁石
ベルトの両端に設けられた一対のプーリーを駆動するた
めの動力源が配置されている。補助プーリーについて
は、補助プーリーを支持体に保持し、この支持体にはレ
ールの曲線部に沿って補助プーリーを磁石ベルト側に押
しつけるために支持体を駆動するための動力源が配置さ
れている。
【0011】このような装置構成の下、一対のプーリー
と補助プーリーを動力源によって駆動することにより磁
石ベルトはレールの側面に吸着しながら回転し、レール
曲線部においても磁石ベルトとレールとが吸着し大きな
磁気摩擦力が発生する。この結果、車体は支持車輪に支
持されかつ案内車輪に案内されながら磁石ベルトの吸着
時に発生した磁気摩擦力を利用してレール曲線部に沿っ
て走行する。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明する。補助プーリーが無い場合、レール曲線部に
おいて磁石ベルトがどのようにレールの磁性軌条に対面
するかを図示したものが図2である。プーリー4近傍に
おいては、磁石ベルト3と鉄レール2側面とは良く吸着
するが、このプーリー4近傍以外の磁石ベルト3部分
は、磁石ベルト3に働く張力の関係でレール2と遊離す
る傾向を有する。
【0013】図1には、本発明の磁石ベルト駆動方式輸
送車両の磁石ベルト装置の一実施例を略図で示してあ
る。補助プーリー41の支持体48を駆動源(図示せ
ず)に結合し、紙面上下方向(矢印方向)に駆動自在と
してあり、磁石ベルト3と補助プーリー41との相互圧
力の増加、減少をモニターして、特に凹面と磁石ベルト
が対向するレール2の曲線部において、補助プーリー4
1により磁石ベルト3をレール2側に押しつける様に作
用する。
【0014】図3には、本発明の別の実施例を略図で示
してある。補助プーリー42を各々、支持体49に接合
し、レール2側面の曲線形状に合わせ支持体49を駆動
することにより、磁石ベルト3と補助プーリー42との
相互圧力の増加、減少をモニターして、特にレール2の
凹面と磁石ベルト3が対向するレール2の曲線部におい
て、補助プーリー42により磁石ベルト3をレール2側
に押しつける様に作用する。
【0015】次に、前記図3における補助プーリ42を
レール2の曲線部に押しつける方法の一例を図6に示
す。図6において、補助プーリ支持体(軸)49,49
は例えば図1の車両1における車体ベース12に付設さ
れたベアリング10によって保持されるとともに車体ベ
ース12に形成された貫通孔13を通って下方に伸びて
いる。そして、レール2の曲線部においてF方向に張力
がかかるように設けられたバネ11によって図示のA方
向への力を受ける。その結果、補助プーリ支持体(軸)
49,49の下端部に設けられた補助プーリ42,42
がレール2側の磁石ベルト3側へ押しつけられて、最終
的にレール2側の磁石ベルト3がレール2の曲線部に押
しつけられるのである。なお、前記図1の補助プーリ4
1の補助プーリ支持体(軸)48を図1に示される両方
向に移動させて補助プーリ41を磁石ベルト3に押しつ
ける方法としては、上述の図6の構成を2つ組み合わせ
ることによって、補助プーリ支持体(軸)48の両方向
への押しつけが可能となる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、磁石ベルトがレール曲
線部においてもレール形状に追従可能なので、平坦な地
面だけでなく山間部などのレール曲線部の多い傾斜面に
おいても一定以上の推力を保持してスムーズに走行する
ことができる。本発明は、車両の山間部走行時に特に有
用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁石ベルト駆動方式輸送車両の磁石ベ
ルト装置部の構成の一実施例を示す要部断面図である。
【図2】従来の磁石ベルト駆動方式輸送車両の磁石ベル
ト装置部の構成を示す要部断面図である。
【図3】本発明の磁石ベルト駆動方式輸送車両の磁石ベ
ルト装置部の構成の別の実施例を示す要部断面図であ
る。
【図4】磁石ベルト駆動方式輸送車両の概略構成を示す
図である。
【図5】磁石ベルト駆動方式輸送車両の磁石ベルト装置
部の磁石の詳細構成を示す図である。
【図6】補助プ−リの詳細構成を示す要部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 車両、2 レール、3 磁石ベルト、4 プーリ
ー、10 ベアリング、11 バネ、12 車体ベ−
ス、13 貫通孔、41 補助プーリー、42 補助プ
ーリー、 48 補助プーリー支持体、49 補助プー
リー支持体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行路に沿ってレールを敷設し、
    前記レールによって車両を走行自在に支持・案内すると
    共に、前記車両には、回転軸を縦にした走行方向前後一
    対のプーリーとこれに掛け回した無端状磁石ベルトを備
    えた磁石ベルト駆動装置の左右一対と、前記一対のプー
    リーの少なくとも一方を駆動するための動力装置を装備
    し、前記無端状磁石ベルトが前記レールの両側面に設け
    た磁性軌条面上を磁気吸着・転動するに際し、レール曲
    線部においては、前記無端状磁石ベルトを磁性軌条面に
    押しつける方向に作用する補助プーリー機構を設けたこ
    とを特徴とする磁石ベルト駆動方式輸送車両。
JP22147495A 1994-09-02 1995-08-30 磁石ベルト駆動方式輸送車両 Pending JPH08119102A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22147495A JPH08119102A (ja) 1994-09-02 1995-08-30 磁石ベルト駆動方式輸送車両

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20951294 1994-09-02
JP6-209512 1994-09-02
JP22147495A JPH08119102A (ja) 1994-09-02 1995-08-30 磁石ベルト駆動方式輸送車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08119102A true JPH08119102A (ja) 1996-05-14

Family

ID=26517504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22147495A Pending JPH08119102A (ja) 1994-09-02 1995-08-30 磁石ベルト駆動方式輸送車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08119102A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105882780A (zh) * 2016-05-24 2016-08-24 邵萌 一种磁力吸附装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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