JPH07309229A - 磁石ベルト輸送システム - Google Patents
磁石ベルト輸送システムInfo
- Publication number
- JPH07309229A JPH07309229A JP12677494A JP12677494A JPH07309229A JP H07309229 A JPH07309229 A JP H07309229A JP 12677494 A JP12677494 A JP 12677494A JP 12677494 A JP12677494 A JP 12677494A JP H07309229 A JPH07309229 A JP H07309229A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- rail
- magnet
- magnet belt
- transportation system
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 輸送量を大きくすると共に騒音を小さくする
ことにより、特に、都市交通に好適な磁石ベルト輸送シ
ステムを提供する。 【構成】 複数の車両1の少なくとも一つの車両1a
に、レール2の側面に吸着しながら回転する磁石ベルト
7を備えた駆動部100を配置した。
ことにより、特に、都市交通に好適な磁石ベルト輸送シ
ステムを提供する。 【構成】 複数の車両1の少なくとも一つの車両1a
に、レール2の側面に吸着しながら回転する磁石ベルト
7を備えた駆動部100を配置した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁石とレールとの磁気
的吸着力を利用することにより、地上に固定されたレー
ルに沿って車両が走行する磁石ベルト輸送システム(B
TM)に関する。
的吸着力を利用することにより、地上に固定されたレー
ルに沿って車両が走行する磁石ベルト輸送システム(B
TM)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、輸送需要の比較的小さな箇所に適
する輸送システムとして、磁石を応用しシステム構成が
シンプルな磁石ベルト輸送システム(BTM)の開発が
進められている。BTMは、車上に動力を持たせ、磁石
とレールとの磁気的吸着力を利用して車両を駆動するも
のである(磁石とレールが吸着した時に発生する大きな
磁気摩擦力を利用する)。ここで、現在開発中のBTM
の構成の一例を図6に示す。車両60の床下には、車体
を搭載するための台車61が配置されている。この台車
61の前後には、車両60を駆動するための駆動部60
0がそれぞれ設けられている。この駆動部600は、磁
石ベルト62とプーリー63とモータ64と減速機65
と案内車輪66とから成る。また、各駆動部600に対
応して、レール67の上面を走行する支持車輪ユニット
68がそれぞれ配置されている。このような構成の下、
モータ64を駆動させると、磁石ベルト62がレール6
7の側面に吸着しながら回転することにより大きな磁気
摩擦力が発生し、車両60が支持車輪ユニット68に支
持されかつ案内車輪66に案内されながら、レール67
に沿って走行するようになっている。
する輸送システムとして、磁石を応用しシステム構成が
シンプルな磁石ベルト輸送システム(BTM)の開発が
進められている。BTMは、車上に動力を持たせ、磁石
とレールとの磁気的吸着力を利用して車両を駆動するも
のである(磁石とレールが吸着した時に発生する大きな
磁気摩擦力を利用する)。ここで、現在開発中のBTM
の構成の一例を図6に示す。車両60の床下には、車体
を搭載するための台車61が配置されている。この台車
61の前後には、車両60を駆動するための駆動部60
0がそれぞれ設けられている。この駆動部600は、磁
石ベルト62とプーリー63とモータ64と減速機65
と案内車輪66とから成る。また、各駆動部600に対
応して、レール67の上面を走行する支持車輪ユニット
68がそれぞれ配置されている。このような構成の下、
モータ64を駆動させると、磁石ベルト62がレール6
7の側面に吸着しながら回転することにより大きな磁気
摩擦力が発生し、車両60が支持車輪ユニット68に支
持されかつ案内車輪66に案内されながら、レール67
に沿って走行するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記BTMでは、台車
の前後に駆動部と支持車輪ユニットをそれぞれ配置して
いるので、床下に広いスペースが必要となる。このよう
な広いスペースを確保するためには床面全体を上方に上
げなければならず、その分、車両内部のスペースが狭く
なってしまう。このように、車両の内容積が制約されて
しまうと、輸送量が低下してしまい、大きな輸送量が必
要な都市交通の輸送システムには適さなくなる。さら
に、上記駆動部を有する駆動用車両を複数連結した場
合、すべての車両に駆動部が配置されることになるので
騒音が大きくなってしまう。このような大きな騒音も都
市交通には不向きである。
の前後に駆動部と支持車輪ユニットをそれぞれ配置して
いるので、床下に広いスペースが必要となる。このよう
な広いスペースを確保するためには床面全体を上方に上
げなければならず、その分、車両内部のスペースが狭く
なってしまう。このように、車両の内容積が制約されて
しまうと、輸送量が低下してしまい、大きな輸送量が必
要な都市交通の輸送システムには適さなくなる。さら
に、上記駆動部を有する駆動用車両を複数連結した場
合、すべての車両に駆動部が配置されることになるので
騒音が大きくなってしまう。このような大きな騒音も都
市交通には不向きである。
【0004】そこで、本発明では、前記従来技術の問題
点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
輸送量を大きくすると共に騒音を小さくすることによ
り、特に、都市交通に好適な磁石ベルト輸送システムを
提供することにある。
点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
輸送量を大きくすると共に騒音を小さくすることによ
り、特に、都市交通に好適な磁石ベルト輸送システムを
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、磁石とレールの磁気的吸着力を利用す
ることにより、地上に固定されたレールに沿って、連結
された複数の車両が走行する磁石ベルト輸送システムに
おいて、上記車両の床下に配置された台車と、台車の前
方部に設けられかつレール上面に沿って走行する第1の
支持車輪ユニットと、台車の前方部に設けられかつレー
ル側面に沿って走行する第1の案内車輪と、台車の後方
部に設けられかつレール上面に沿って走行する第2の支
持車輪ユニットと、台車の後方部に設けられかつレール
側面に沿って走行する第2の案内車輪と、一の車両の後
方部の第2の案内車輪とこの車両の後部に配置された他
の車両の前方部の第1の案内車輪とを連結する支持体と
を有し、上記台車の中央部付近の床面を前方部及び後方
部の床面より低く形成し、かつ少なくとも一つの車両の
中央部付近の床面下部に、レールの側面に吸着しながら
回転する磁石ベルト、この磁石ベルトの両端に設けられ
たプーリーと、このプーリーを駆動するためのモータ
と、減速機とを備えた駆動部を配置した。また、前記駆
動部が配置されている駆動用車両は、先頭部と後頭部に
それぞれ配置され、かつこの先頭部と後頭部の駆動用車
両の間には、駆動部を有さない従動車両が配置されてい
る。また、前記駆動部が配置されている駆動用車両と、
駆動部を有さない従動車両とが交互に配置されている。
に、本発明では、磁石とレールの磁気的吸着力を利用す
ることにより、地上に固定されたレールに沿って、連結
された複数の車両が走行する磁石ベルト輸送システムに
おいて、上記車両の床下に配置された台車と、台車の前
方部に設けられかつレール上面に沿って走行する第1の
支持車輪ユニットと、台車の前方部に設けられかつレー
ル側面に沿って走行する第1の案内車輪と、台車の後方
部に設けられかつレール上面に沿って走行する第2の支
持車輪ユニットと、台車の後方部に設けられかつレール
側面に沿って走行する第2の案内車輪と、一の車両の後
方部の第2の案内車輪とこの車両の後部に配置された他
の車両の前方部の第1の案内車輪とを連結する支持体と
を有し、上記台車の中央部付近の床面を前方部及び後方
部の床面より低く形成し、かつ少なくとも一つの車両の
中央部付近の床面下部に、レールの側面に吸着しながら
回転する磁石ベルト、この磁石ベルトの両端に設けられ
たプーリーと、このプーリーを駆動するためのモータ
と、減速機とを備えた駆動部を配置した。また、前記駆
動部が配置されている駆動用車両は、先頭部と後頭部に
それぞれ配置され、かつこの先頭部と後頭部の駆動用車
両の間には、駆動部を有さない従動車両が配置されてい
る。また、前記駆動部が配置されている駆動用車両と、
駆動部を有さない従動車両とが交互に配置されている。
【0006】
【作用】上記発明では、連結された複数の車両のすべて
に駆動部を配置するのではなく、複数の車両の少なくと
も一つに配置した。というのは、都市などでは、レール
は比較的平坦な地面に固定されることが多いので、すべ
ての車両に駆動部を配置しなくても、車両が走行するの
に必要な推力は得られるからである。すべての車両に駆
動部を配置してしまうと大きな推力は得られるが、その
分、騒音が大きくなってしまい都市交通の輸送システム
には不向きになる。上記駆動部は、磁石ベルトとプーリ
ーとモータと減速機とから構成され、プーリーをモータ
によって駆動することにより磁石ベルトが回転する。こ
の磁石ベルトはレールの側面に吸着しながら回転し、磁
石ベルトの磁石とレールとが吸着した時に大きな磁気摩
擦力が発生する。この磁石と鉄片との吸着の際に騒音が
発生するのである。例えば、ほとんど平坦な地面を走行
するには、それほど大きな推力は必要ないので、駆動用
車両は、先頭部と後頭部にのみ配置すればよい。そし
て、先頭部と後頭部の駆動用車両の間には、駆動部を有
さない従動車両を配置すればよい。一方、ある程度の傾
斜を有する傾斜面を走行するには、それなりに大きな推
力が必要なので、駆動用車両と従動車両とを交互に配置
するのが好ましい。このように、走行する地面の傾斜の
程度に応じて、駆動用車両と従動車両とを適宜配置すれ
ばよい。また、本発明では、台車の中央部に駆動部を配
置すると共に、前方部と後方部に、それぞれ支持車輪ユ
ニットと案内車輪とを配置した。従来では、台車の前後
に駆動部が配置され、各駆動部に対応して支持車輪ユニ
ットが設けられていたので、床面全体を上方に上げなけ
れば床下に支持車輪ユニット等を配置できなかった。こ
れに対して、本発明では、駆動部を台車の中央部にのみ
配置し、かつ支持車輪ユニットを前方部と後方部に配置
した。このようにすれば、台車の中央部には支持車輪ユ
ニット等は不要となり、その分スペースを確保できる。
よって、中央部の床面を前方部及び後方部の床面より低
く形成することが可能になる。この結果、車両の内容積
を従来よりも大きくすることができる。また、本発明に
適用される駆動部は、磁石ベルトとプーリーとモータと
減速機とから構成されており、従来のように案内車輪を
有さない。というのは、従来のように駆動部と案内車輪
とを一体化させてしまうと、中央部でのみ案内車輪が作
動することになり、その案内機能を十分に発揮すること
が困難になってしまうからである。そこで、本発明で
は、駆動部と案内車輪とを分離して、案内機能が十分に
発揮できるような位置である前方部と後方部に案内車輪
をそれぞれ配置したのである。
に駆動部を配置するのではなく、複数の車両の少なくと
も一つに配置した。というのは、都市などでは、レール
は比較的平坦な地面に固定されることが多いので、すべ
ての車両に駆動部を配置しなくても、車両が走行するの
に必要な推力は得られるからである。すべての車両に駆
動部を配置してしまうと大きな推力は得られるが、その
分、騒音が大きくなってしまい都市交通の輸送システム
には不向きになる。上記駆動部は、磁石ベルトとプーリ
ーとモータと減速機とから構成され、プーリーをモータ
によって駆動することにより磁石ベルトが回転する。こ
の磁石ベルトはレールの側面に吸着しながら回転し、磁
石ベルトの磁石とレールとが吸着した時に大きな磁気摩
擦力が発生する。この磁石と鉄片との吸着の際に騒音が
発生するのである。例えば、ほとんど平坦な地面を走行
するには、それほど大きな推力は必要ないので、駆動用
車両は、先頭部と後頭部にのみ配置すればよい。そし
て、先頭部と後頭部の駆動用車両の間には、駆動部を有
さない従動車両を配置すればよい。一方、ある程度の傾
斜を有する傾斜面を走行するには、それなりに大きな推
力が必要なので、駆動用車両と従動車両とを交互に配置
するのが好ましい。このように、走行する地面の傾斜の
程度に応じて、駆動用車両と従動車両とを適宜配置すれ
ばよい。また、本発明では、台車の中央部に駆動部を配
置すると共に、前方部と後方部に、それぞれ支持車輪ユ
ニットと案内車輪とを配置した。従来では、台車の前後
に駆動部が配置され、各駆動部に対応して支持車輪ユニ
ットが設けられていたので、床面全体を上方に上げなけ
れば床下に支持車輪ユニット等を配置できなかった。こ
れに対して、本発明では、駆動部を台車の中央部にのみ
配置し、かつ支持車輪ユニットを前方部と後方部に配置
した。このようにすれば、台車の中央部には支持車輪ユ
ニット等は不要となり、その分スペースを確保できる。
よって、中央部の床面を前方部及び後方部の床面より低
く形成することが可能になる。この結果、車両の内容積
を従来よりも大きくすることができる。また、本発明に
適用される駆動部は、磁石ベルトとプーリーとモータと
減速機とから構成されており、従来のように案内車輪を
有さない。というのは、従来のように駆動部と案内車輪
とを一体化させてしまうと、中央部でのみ案内車輪が作
動することになり、その案内機能を十分に発揮すること
が困難になってしまうからである。そこで、本発明で
は、駆動部と案内車輪とを分離して、案内機能が十分に
発揮できるような位置である前方部と後方部に案内車輪
をそれぞれ配置したのである。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図により説明する。まず、
本発明の磁石ベルト輸送システムに適用される車両の構
成を説明する。図1は、車両の側面断面図であり、図2
は車両の平面図であり、図3は車両の床下部分の平面図
であり、図4は車両の正面断面図で、図4の(a)は中
央部の断面、(b)は前方部あるいは後方部の断面をそ
れぞれ示す。
本発明の磁石ベルト輸送システムに適用される車両の構
成を説明する。図1は、車両の側面断面図であり、図2
は車両の平面図であり、図3は車両の床下部分の平面図
であり、図4は車両の正面断面図で、図4の(a)は中
央部の断面、(b)は前方部あるいは後方部の断面をそ
れぞれ示す。
【0008】車両1は、地上に固定された鉄製のレール
2に沿って走行する。車両1の床3下には、車体を搭載
するための台車4が配置されている。台車4の前方部に
は、磁性体(例えば、鉄鋼材料)で形成されたレール2
の上面に沿って走行する支持車輪ユニット5aと、レー
ル2の側面に沿って走行する案内車輪6aとがそれぞれ
設けられている。一方、台車4の後方部には、レール2
の上面に沿って走行する支持車輪ユニット5bと、レー
ル2の側面に沿って走行する案内車輪6bとがそれぞれ
設けられている。
2に沿って走行する。車両1の床3下には、車体を搭載
するための台車4が配置されている。台車4の前方部に
は、磁性体(例えば、鉄鋼材料)で形成されたレール2
の上面に沿って走行する支持車輪ユニット5aと、レー
ル2の側面に沿って走行する案内車輪6aとがそれぞれ
設けられている。一方、台車4の後方部には、レール2
の上面に沿って走行する支持車輪ユニット5bと、レー
ル2の側面に沿って走行する案内車輪6bとがそれぞれ
設けられている。
【0009】台車4の下側中央部には、車両1を駆動す
るための駆動部100が配置されている。この駆動部1
00は、磁石を保持するベルト7(以下、単に磁石ベル
トという)とプーリー(図5の50)とモータ8と減速
機9とから構成されている。このプーリー50は磁石ベ
ルト7の両端にそれぞれ設けられ、モータ8によって駆
動される。このプーリー50がモータ8によって駆動さ
れることにより、磁石ベルト7がレール2の側面に吸着
しながら回転する。
るための駆動部100が配置されている。この駆動部1
00は、磁石を保持するベルト7(以下、単に磁石ベル
トという)とプーリー(図5の50)とモータ8と減速
機9とから構成されている。このプーリー50は磁石ベ
ルト7の両端にそれぞれ設けられ、モータ8によって駆
動される。このプーリー50がモータ8によって駆動さ
れることにより、磁石ベルト7がレール2の側面に吸着
しながら回転する。
【0010】このようにして、磁石ベルト7が回転する
ことにより大きな磁気摩擦力が発生し、車両1が推力を
得てレール2に沿って走行する。この磁石ベルト7は、
レール2の側面に配置されるが、この際、磁石ベルト7
をレール2の片面にのみ配置(片側吸着)してもよい
し、両面に配置(両側吸着)してもよい。
ことにより大きな磁気摩擦力が発生し、車両1が推力を
得てレール2に沿って走行する。この磁石ベルト7は、
レール2の側面に配置されるが、この際、磁石ベルト7
をレール2の片面にのみ配置(片側吸着)してもよい
し、両面に配置(両側吸着)してもよい。
【0011】車両1の中央部の床面3は、前方部及び後
方部の床面30より低く形成されている(図4参照)。
というのは、駆動部100を中央部に配置し、かつ支持
車輪ユニット5a,5bを前方部と後方部に配置したの
で、台車4の中央部には支持車輪ユニット5等が不要と
なり、その分、スペースが確保できるからである。この
結果、車両1の内容積を従来よりも大きくすることがで
きる。この車両1の中央部には、乗客が乗り降りするた
めの扉10が配置されている。
方部の床面30より低く形成されている(図4参照)。
というのは、駆動部100を中央部に配置し、かつ支持
車輪ユニット5a,5bを前方部と後方部に配置したの
で、台車4の中央部には支持車輪ユニット5等が不要と
なり、その分、スペースが確保できるからである。この
結果、車両1の内容積を従来よりも大きくすることがで
きる。この車両1の中央部には、乗客が乗り降りするた
めの扉10が配置されている。
【0012】上記駆動部100を有する車両1a(駆動
用車両)には、さらに、従動車両1bが連結されてい
る。この従動車両は1b、中央部に駆動部100を有さ
ない点を除いては、駆動車両1aとほぼ同じ構成であ
る。従って、従動車両1bにおいても、支持車輪ユニッ
ト(5a,5b)と案内車輪(6a,6b)は前方部と
後方部にそれぞれ配置され、中央部の床面3は、前方部
及び後方部の床面30より低く形成されている。ただ
し、一の車両1aの後方部に設けられた案内車輪6b
と、後部の車両1bの前方部に設けられた案内車輪6a
とは、支持体11を介して連結されている。
用車両)には、さらに、従動車両1bが連結されてい
る。この従動車両は1b、中央部に駆動部100を有さ
ない点を除いては、駆動車両1aとほぼ同じ構成であ
る。従って、従動車両1bにおいても、支持車輪ユニッ
ト(5a,5b)と案内車輪(6a,6b)は前方部と
後方部にそれぞれ配置され、中央部の床面3は、前方部
及び後方部の床面30より低く形成されている。ただ
し、一の車両1aの後方部に設けられた案内車輪6b
と、後部の車両1bの前方部に設けられた案内車輪6a
とは、支持体11を介して連結されている。
【0013】ここで、磁石ベルト7の詳細な構成を図5
により説明する。磁石ベルト7の裏面断面は、凹凸状に
形成されおり、磁石ベルト7の裏面の凹凸部70がプー
リー50の側面と係合する。この状態でプーリー50を
回転させれば、磁石ベルト7の裏面の凹凸部70とプー
リー50の側面とが噛み合って、磁石ベルト7が一定方
向に回転する。磁石ベルト7の表面には、複数個の磁石
ユニット200が配置されている。
により説明する。磁石ベルト7の裏面断面は、凹凸状に
形成されおり、磁石ベルト7の裏面の凹凸部70がプー
リー50の側面と係合する。この状態でプーリー50を
回転させれば、磁石ベルト7の裏面の凹凸部70とプー
リー50の側面とが噛み合って、磁石ベルト7が一定方
向に回転する。磁石ベルト7の表面には、複数個の磁石
ユニット200が配置されている。
【0014】磁石ユニット200は、ヨーク12と、こ
のヨーク12に固着された磁石13とで構成されてい
る。磁石13は、永久磁石であり、例えば、R−Fe−
B系の磁石(R:Nd,Pr等の希土類元素の1種以
上)が使用される。この磁石ユニット200は、例えば
ポリウレタンなどの高分子重合体によって形成されたプ
ロフィル14によって覆われており、このプロフィル1
4を、例えば上記と同様の高分子重合体によって形成さ
れた磁石ベルト7の表面に融着することにより磁石ユニ
ット200が磁石ベルト7の表面に固定される。
のヨーク12に固着された磁石13とで構成されてい
る。磁石13は、永久磁石であり、例えば、R−Fe−
B系の磁石(R:Nd,Pr等の希土類元素の1種以
上)が使用される。この磁石ユニット200は、例えば
ポリウレタンなどの高分子重合体によって形成されたプ
ロフィル14によって覆われており、このプロフィル1
4を、例えば上記と同様の高分子重合体によって形成さ
れた磁石ベルト7の表面に融着することにより磁石ユニ
ット200が磁石ベルト7の表面に固定される。
【0015】上述のように、連結されている複数の車両
1の内、少なくとも一つの車両1は駆動用車両1aであ
る。この場合、ほとんど平坦な地面を走行する場合に
は、駆動用車両1aを、先頭部と後頭部にのみ配置する
のが望ましい。そして、先頭部と後頭部の駆動用車両1
aの間に従動車両1bを配置する。この従動車両1bの
数は利用状況等を考慮して適宜決めればよい。また、傾
斜面を走行するには、ある程度大きな推力が必要なの
で、駆動用車両1aと従動車両1bとを交互に配置する
のが好ましい。
1の内、少なくとも一つの車両1は駆動用車両1aであ
る。この場合、ほとんど平坦な地面を走行する場合に
は、駆動用車両1aを、先頭部と後頭部にのみ配置する
のが望ましい。そして、先頭部と後頭部の駆動用車両1
aの間に従動車両1bを配置する。この従動車両1bの
数は利用状況等を考慮して適宜決めればよい。また、傾
斜面を走行するには、ある程度大きな推力が必要なの
で、駆動用車両1aと従動車両1bとを交互に配置する
のが好ましい。
【0016】また、上記実施例では、複数の車両1を連
結させて走行する場合を説明したが、一の車両1(駆動
用車両1a)のみを走行させてもよい。また、本発明の
磁石ベルト輸送システムは、モノレール等の既存の設備
を使用することも可能である。
結させて走行する場合を説明したが、一の車両1(駆動
用車両1a)のみを走行させてもよい。また、本発明の
磁石ベルト輸送システムは、モノレール等の既存の設備
を使用することも可能である。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、輸送量を大きくすると
共に騒音を小さくすることにより、特に、都市交通に好
適な磁石ベルト輸送システムを提供することができる。
共に騒音を小さくすることにより、特に、都市交通に好
適な磁石ベルト輸送システムを提供することができる。
【図1】本発明の磁石ベルト輸送システムに適用される
車両の側面断面である。
車両の側面断面である。
【図2】本発明の磁石ベルト輸送システムに適用される
車両の平面図である。
車両の平面図である。
【図3】本発明の磁石ベルト輸送システムに適用される
車両の床下部分の平面図である。
車両の床下部分の平面図である。
【図4】本発明の磁石ベルト輸送システムに適用される
車両の正面断面図であり、(a)は中央部の断面、
(b)は前方部あるいは後方部の断面をそれぞれ示す。
車両の正面断面図であり、(a)は中央部の断面、
(b)は前方部あるいは後方部の断面をそれぞれ示す。
【図5】磁石ベルトの詳細な構成を示す図である。
【図6】現在開発中の磁石ベルト輸送システムに適用さ
れる車両の一例を示す図である。
れる車両の一例を示す図である。
1 車両 2 レール 4 台車 5 支持車輪ユニット 6 案内車輪 7 磁石ベルト 100 駆動部 200 磁石ユニット
フロントページの続き (72)発明者 小林 明男 埼玉県熊谷市三ケ尻5200番地日立金属株式 会社磁性材料研究所内 (72)発明者 松井 一三 東京都千代田区外神田1丁目17番4号磁石 輸送システム開発株式会社内 (72)発明者 五味 貴公 東京都千代田区外神田1丁目17番4号磁石 輸送システム開発株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 磁石とレールの磁気的吸着力を利用する
ことにより、地上に固定されたレールに沿って、連結さ
れた複数の車両が走行する磁石ベルト輸送システムにお
いて、上記車両の床下に配置された台車と、台車の前方
部に設けられかつレール上面に沿って走行する第1の支
持車輪ユニットと、台車の前方部に設けられかつレール
側面に沿って走行する第1の案内車輪と、台車の後方部
に設けられかつレール上面に沿って走行する第2の支持
車輪ユニットと、台車の後方部に設けられかつレール側
面に沿って走行する第2の案内車輪と、一の車両の後方
部の第2の案内車輪とこの車両の後部に配置された他の
車両の前方部の第1の案内車輪とを連結する支持体とを
有し、上記台車の中央部付近の床面を前方部及び後方部
の床面より低く形成し、かつ少なくとも一つの車両の中
央部付近の床面下部に、レールの側面に吸着しながら回
転する磁石ベルト、この磁石ベルトの両端に設けられた
プーリーと、このプーリーを駆動するためのモータと、
減速機とを備えた駆動部を配置したことを特徴とする磁
石ベルト輸送システム。 - 【請求項2】前記駆動部が配置されている駆動用車両
は、先頭部と後頭部にそれぞれ配置され、かつこの先頭
部と後頭部の駆動用車両の間には、駆動部を有さない従
動車両が配置されていることを特徴とする請求項1に記
載の磁石ベルト輸送システム。 - 【請求項3】前記駆動部が配置されている駆動用車両
と、駆動部を有さない従動車両とが交互に配置されてい
ることを特徴とする請求項1に記載の磁石ベルト輸送シ
ステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12677494A JPH07309229A (ja) | 1994-05-17 | 1994-05-17 | 磁石ベルト輸送システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12677494A JPH07309229A (ja) | 1994-05-17 | 1994-05-17 | 磁石ベルト輸送システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07309229A true JPH07309229A (ja) | 1995-11-28 |
Family
ID=14943605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12677494A Pending JPH07309229A (ja) | 1994-05-17 | 1994-05-17 | 磁石ベルト輸送システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07309229A (ja) |
-
1994
- 1994-05-17 JP JP12677494A patent/JPH07309229A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2009505613A (ja) | 同期リニアモータを有する乗客輸送システム | |
JPH0847116A (ja) | 鉄道車両用粘着力制御装置 | |
JPH07309229A (ja) | 磁石ベルト輸送システム | |
US5333553A (en) | Carriers for linear motor vehicle-borne field magnets which straddle ground-side coils | |
JPH06144314A (ja) | 磁力吸着式移動装置 | |
JP2607455B2 (ja) | 電磁推進装置 | |
JP2002321620A (ja) | 台車、台車構造体、リニアモータ支持構造体及び軌道敷設方法 | |
JPH06144313A (ja) | 磁力吸着式履帯装置 | |
JP3046497B2 (ja) | 磁石ベルト式輸送装置 | |
JP2000059922A (ja) | 懸垂式物品搬送システムの荷重軽減方法 | |
JPH08119101A (ja) | 磁石ベルト式輸送装置 | |
JP2769070B2 (ja) | 車両の駆動装置 | |
JPH0669245B2 (ja) | 磁気浮上式鉄道の浮上推進兼用方式 | |
JPH1016771A (ja) | 軌道走行装置 | |
JPH08324428A (ja) | リニアモーターカーの誘導車及びこれを用いる誘導方式 | |
JP2688448B2 (ja) | 垂直・傾斜・水平面走行体 | |
JPH08119102A (ja) | 磁石ベルト駆動方式輸送車両 | |
JPH0745364Y2 (ja) | 搬送車 | |
JP2915197B2 (ja) | 鉄道車両用駆動装置 | |
JPH09169271A (ja) | 電動式搬送車 | |
JP2980344B2 (ja) | 磁気浮上式車両の軌道構造 | |
JP4390396B2 (ja) | 浮上走行装置 | |
JPH05193742A (ja) | 荷搬送設備 | |
JPH08230664A (ja) | 磁石ベルト式輸送装置 | |
JPH061441A (ja) | 磁気回路 |