JP2611837B2 - モノレ−ル車両走行装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はモノレール車両を高速、低騒音かつ低振動で
走行させる装置に関するものである。

（従来の技術） 従来技術として、第３図には跨座式、第４図には懸垂
式のゴムタイヤ支持案内方式モノレールを示す。

ゴムタイヤ支持案内方式モノレールの走行はゴムタイ
ヤ３と軌道５との間の粘着力を利用している。

第３図、第４図において、１は走行桁、２は台車、４
は案内車輪、６は車体を示す。

（発明が解決しようとしている課題） 従来のモノレールの走行はゴムタイヤ３と軌道５との
間の粘着力によるため駆動力の大きさに限界があり、か
つ減速ギヤからの騒音発生が避けられないという問題が
あった。

これらの問題を解決するためにリニア誘導モータの一
次側を車両に、二次側の導体板を軌道に取り付けたリニ
アモータ式モノレールが提案されている。

しかし、この方式は、一次側の発生する移動磁界によ
って二次側に誘導電流を発生させるため、一次、二次間
の空隙を小さな値に保持する必要があるため、騒音対策
に効果のあるゴムタイヤを使用することができず、金属
車輪が用いられている。このため金属輪から発生する騒
音、振動に問題があった。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するため、本発明において同期形リニ
アモータの一次側空心コイルを板状に成形し軌道に立設
して取り付け、ゴムタイヤ支持、案内することでモノレ
ール車両を高速、低騒音で走行させるものである。

（作用） 上記モノレール車両において、駆動力に一次側コイル
を板状に成形した同期形リニアモータを用い、車両の支
持案内にゴムタイヤを用いるものである。

（実施例） 次にこの発明の方式の具体的な実施例について、図面
を参照しつつ詳細に説明する。

第１図は本発明の実施例を示す跨座式モノレールの構
成部である。

この図に示すように、固定側には軌道25が形成される
とともに、同期形リニアモータの一次側空心コイル28を
板状に成形し、立設して取り付ける。

一方、車体26の下方には軌道25を跨ぐように案内車輪
24が設けられ、かつ軌道25上を移動するように、走行車
輪23が設けられる。更に、前記一次側空心コイル28に対
向して界磁用電磁石又は永久磁石27が配置される。

第２図は本発明の他の実施例を示す懸垂式モノレール
の構成図である。

この図の示すように、固定側には軌道25が形成され、
かつ板状に成形された同期形リニアモータの一次側空心
コイル28が立設して配置される走行桁21が設けられる。

一方、車体26の上方には前記軌道25上を移動する走行
車輪23、案内車輪24及び前記一次側空心コイル28に対向
する磁石27が走行桁21内に配置される。

（発明の効果） 本発明の走行装置によりモノレール車両を高速、低騒
音かつ低振動で走行させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す跨座式モノレールの構成
図、第２図は本発明の他の実施例を示す懸垂式モノレー
ルの構成図、第３図は従来の跨座式モノレールの構成
図、第４図は従来の懸垂式モノレールの構成図である。 １……走行桁、２……台車、３……ゴムタイヤ、４……
案内車輪、５……軌道、６……車体 21……走行桁、23……走行車輪、24……案内車輪、25…
…軌道、26……車体、27……磁石、28……リニアモータ
ーの一次側空心コイル

フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−18765（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−43859（ＪＰ，Ａ)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ゴムタイヤ支持案内方式のモノレールにお
   いて、駆動装置として軌道側に、板状に成形した同期形
   リニアモータの一次側空心コイルを立設して取り付け、
   車上側には界磁用磁石をその磁極が、前記板状に成形し
   た一次側空心コイルの両側から対向するように取り付
   け、ゴムタイヤの使用を可能としたことを特徴とするモ
   ノレール車両走行装置。