JP2001008312A - モノレール - Google Patents
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- JP2001008312A JP2001008312A JP11171910A JP17191099A JP2001008312A JP 2001008312 A JP2001008312 A JP 2001008312A JP 11171910 A JP11171910 A JP 11171910A JP 17191099 A JP17191099 A JP 17191099A JP 2001008312 A JP2001008312 A JP 2001008312A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】走行輪,案内輪及び安定輪にゴム製の車輪を用
いたモノレールにおいて低騒音化を図ることを課題とす
る。 【解決手段】上記課題を解決するために、車体2と、走
行軌道1の上面1aを摺動するように車体2に設けられ
た車輪3と、走行軌道1の側面1c,1dを摺動するよ
うに車体2に設けられた車輪4,5とを備え、これらの
車輪はゴム製のものであるモノレールにおいて、走行軌
道1に対して斜めに設けられたリニアモータの二次側6
と、リニアモータの二次側6と対向するように車体2に
設けられたリニアモータの一次側7と、走行軌道1に設
けられた架空線10と摺接するように車体2に設けられ
た集電装置9とを有する駆動装置を備えたものである。
いたモノレールにおいて低騒音化を図ることを課題とす
る。 【解決手段】上記課題を解決するために、車体2と、走
行軌道1の上面1aを摺動するように車体2に設けられ
た車輪3と、走行軌道1の側面1c,1dを摺動するよ
うに車体2に設けられた車輪4,5とを備え、これらの
車輪はゴム製のものであるモノレールにおいて、走行軌
道1に対して斜めに設けられたリニアモータの二次側6
と、リニアモータの二次側6と対向するように車体2に
設けられたリニアモータの一次側7と、走行軌道1に設
けられた架空線10と摺接するように車体2に設けられ
た集電装置9とを有する駆動装置を備えたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は道路上空の走行軌道
を走行するモノレールに係り、特に低騒音化に好適なモ
ノレールに関する。
を走行するモノレールに係り、特に低騒音化に好適なモ
ノレールに関する。
【0002】
【従来の技術】モノレールはその走行軌道の単純さ、路
面交通に対する支障のなさなどの利点から都市型の交通
システムとして実用されている。特に跨座型のモノレー
ルは走行軌道の遮光性の少なさなどの特徴からその実例
が多い。この跨座型のモノレールとしては例えば特開平
61−37574 号公報に記載のものが知られている。この公
報に記載のモノレールは、走行軌道の側面に設けたリニ
アモータの二次側と、この二次側と対向するように台車
に設けたリニアモータの一次側とを有する駆動装置を備
え、走行輪には走行軌道に設けたレールを走行する鉄車
輪を用いたものであり、この構造により構造の簡略化,
低騒音化を図ったものである。
面交通に対する支障のなさなどの利点から都市型の交通
システムとして実用されている。特に跨座型のモノレー
ルは走行軌道の遮光性の少なさなどの特徴からその実例
が多い。この跨座型のモノレールとしては例えば特開平
61−37574 号公報に記載のものが知られている。この公
報に記載のモノレールは、走行軌道の側面に設けたリニ
アモータの二次側と、この二次側と対向するように台車
に設けたリニアモータの一次側とを有する駆動装置を備
え、走行輪には走行軌道に設けたレールを走行する鉄車
輪を用いたものであり、この構造により構造の簡略化,
低騒音化を図ったものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のようにモノレー
ルは都市型の交通システムであり、市街地上空を走行す
ることから低騒音化が望ましい。この点、従来のものは
駆動装置としてリニアモータを備え、走行輪には鉄車輪
を用いているので、電動機,動力伝達装置,走行輪の摺
動音などの騒音源を減らすことができる。
ルは都市型の交通システムであり、市街地上空を走行す
ることから低騒音化が望ましい。この点、従来のものは
駆動装置としてリニアモータを備え、走行輪には鉄車輪
を用いているので、電動機,動力伝達装置,走行輪の摺
動音などの騒音源を減らすことができる。
【0004】しかしながら、従来のものはゴム製の走行
輪から鉄製の走行輪に変えたものにおいて低騒音化を図
ろうとしているものであり、ゴム製の走行輪は変えずに
低騒音化を図ろうとはしていない。また、従来のものは
改造点数が多いので、既存の設備の改造を図ろうとした
場合、その改造が大掛かりなものとなる。
輪から鉄製の走行輪に変えたものにおいて低騒音化を図
ろうとしているものであり、ゴム製の走行輪は変えずに
低騒音化を図ろうとはしていない。また、従来のものは
改造点数が多いので、既存の設備の改造を図ろうとした
場合、その改造が大掛かりなものとなる。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みなされたもので
あり、走行輪,案内輪及び安定輪にゴム製の車輪を用い
たモノレールにおいて低騒音化を図ることを目的とする
ものである。また、走行輪,案内輪及び安定輪にゴム製
の車輪を用いたモノレールにおいて大掛かりな改造を伴
わず低騒音化を図ることを目的とするものである。
あり、走行輪,案内輪及び安定輪にゴム製の車輪を用い
たモノレールにおいて低騒音化を図ることを目的とする
ものである。また、走行輪,案内輪及び安定輪にゴム製
の車輪を用いたモノレールにおいて大掛かりな改造を伴
わず低騒音化を図ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はゴム製の走行
輪,案内輪及び安定輪を備えたモノレールを前提とする
ものであり、その駆動源として車体と走行軌道との間に
リニアモータを設け、このリニアモータの一次側と二次
側との間に発生する磁気吸引力をうまく利用して低騒音
化を図ったことを特徴とするものである。
輪,案内輪及び安定輪を備えたモノレールを前提とする
ものであり、その駆動源として車体と走行軌道との間に
リニアモータを設け、このリニアモータの一次側と二次
側との間に発生する磁気吸引力をうまく利用して低騒音
化を図ったことを特徴とするものである。
【0007】ここに、第1の発明に係るものは、車体
と、走行軌道の上面を摺動するように車体に設けられた
車輪と、走行軌道の側面を摺動するように車体に設けら
れた車輪とを備え、これらの車輪はゴム製のものである
モノレールであり、走行軌道に対して斜めに設けられた
リニアモータの二次側と、リニアモータの二次側と対向
するように車体に設けられたリニアモータの一次側と、
走行軌道に設けられた架空線と摺接するように車体に設
けられた集電装置とを有する駆動装置を備えたものであ
る。
と、走行軌道の上面を摺動するように車体に設けられた
車輪と、走行軌道の側面を摺動するように車体に設けら
れた車輪とを備え、これらの車輪はゴム製のものである
モノレールであり、走行軌道に対して斜めに設けられた
リニアモータの二次側と、リニアモータの二次側と対向
するように車体に設けられたリニアモータの一次側と、
走行軌道に設けられた架空線と摺接するように車体に設
けられた集電装置とを有する駆動装置を備えたものであ
る。
【0008】第2の発明に係るものは、車体と、走行軌
道の上面を摺動するように車体に設けられた車輪と、走
行軌道の側面を摺動するように車体に設けられた車輪と
を備え、これらの車輪はゴム製のものであるモノレール
であり、走行軌道に対して斜めに、かつ絶縁支持されて
設けられたリニアモータの二次側と、リニアモータの二
次側と対向するように車体に設けられたリニアモータの
一次側と、リニアモータの二次側と摺接するように車体
に設けられた集電装置とを有する駆動装置を備えたもの
である。
道の上面を摺動するように車体に設けられた車輪と、走
行軌道の側面を摺動するように車体に設けられた車輪と
を備え、これらの車輪はゴム製のものであるモノレール
であり、走行軌道に対して斜めに、かつ絶縁支持されて
設けられたリニアモータの二次側と、リニアモータの二
次側と対向するように車体に設けられたリニアモータの
一次側と、リニアモータの二次側と摺接するように車体
に設けられた集電装置とを有する駆動装置を備えたもの
である。
【0009】ここで、本発明において車体とは台車も含
んだものを意味する。また、摺動とはあるものに対して
接触した状態で動くことを意味しており、具体的には車
輪が走行軌道に接触した状態で回転することを意味す
る。また、摺接とはあるものに対して摺り動く状態で接
すること意味しており、具体的には集電装置が架空線又
はリニアモータの二次側に接しながら集電装置が摺り動
く、例えば電車のパンタグラフのような状態を意味す
る。
んだものを意味する。また、摺動とはあるものに対して
接触した状態で動くことを意味しており、具体的には車
輪が走行軌道に接触した状態で回転することを意味す
る。また、摺接とはあるものに対して摺り動く状態で接
すること意味しており、具体的には集電装置が架空線又
はリニアモータの二次側に接しながら集電装置が摺り動
く、例えば電車のパンタグラフのような状態を意味す
る。
【0010】また、本発明においてリニアモータの二次
側は走行軌道に対して斜めに設けられているが、この斜
めに設けられてとは走行軌道の側面に対してある角度を
もって傾斜させて設けられていることであり、ある角度
とは走行軌道の側面に対する角度を意味する。
側は走行軌道に対して斜めに設けられているが、この斜
めに設けられてとは走行軌道の側面に対してある角度を
もって傾斜させて設けられていることであり、ある角度
とは走行軌道の側面に対する角度を意味する。
【0011】また、本発明においてリニアモータの設け
方は、リニアモータの磁気吸引力を利用すること、構造
の複雑化を避けることを考慮すると、走行軌道の側面に
対してリニアモータの二次側を平行に配置してその下端
を固定端とし、リニアモータの二次側を走行軌道の側面
に対してある角度をもって走行軌道の反側面側に傾斜さ
せて設けると共に、リニアモータの二次側に対して下
側、かつ平行に対向するようにリニアモータの一次側を
車体に設けることが好ましい。
方は、リニアモータの磁気吸引力を利用すること、構造
の複雑化を避けることを考慮すると、走行軌道の側面に
対してリニアモータの二次側を平行に配置してその下端
を固定端とし、リニアモータの二次側を走行軌道の側面
に対してある角度をもって走行軌道の反側面側に傾斜さ
せて設けると共に、リニアモータの二次側に対して下
側、かつ平行に対向するようにリニアモータの一次側を
車体に設けることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
に基づき説明する。
【0013】図1は第1の実施の形態のモノレールの構
造を示す。本実施の形態のモノレールは車体2が走行軌
道1を跨って走行する跨座型のものである。走行軌道1
は鉄筋コンクリートや鋼材などにより形成したものであ
り、直方体の両側面中央部分が内側に窪んだ形状のもの
である。すなわち上面1aと、上面1aと平行な下面1
bと、上面1aに垂直又はほぼ垂直な側面1cと、下面
部1bに垂直又はほぼ垂直な側面1dと、側面1cから
走行軌道1の内側に傾斜した傾斜面1eと、下面1bか
ら走行軌道1の内側に傾斜した傾斜面1fと、傾斜面1
eと傾斜面1fとを結び、上面1a又は下面1bに垂直
又はほぼ垂直な側面1gから構成された構造体である。
造を示す。本実施の形態のモノレールは車体2が走行軌
道1を跨って走行する跨座型のものである。走行軌道1
は鉄筋コンクリートや鋼材などにより形成したものであ
り、直方体の両側面中央部分が内側に窪んだ形状のもの
である。すなわち上面1aと、上面1aと平行な下面1
bと、上面1aに垂直又はほぼ垂直な側面1cと、下面
部1bに垂直又はほぼ垂直な側面1dと、側面1cから
走行軌道1の内側に傾斜した傾斜面1eと、下面1bか
ら走行軌道1の内側に傾斜した傾斜面1fと、傾斜面1
eと傾斜面1fとを結び、上面1a又は下面1bに垂直
又はほぼ垂直な側面1gから構成された構造体である。
【0014】車体2は逆凹状の断面形状のものである。
ここで、車体2には台車を含む。車体2の最も凹んだ部
分には走行軌道1の上面1aを摺動する走行輪3を設け
ている。走行輪3は車体2の重量の一部を支持しながら
車体2を走行軌道1の長手方向に走行させる。車体2の
凹んだ両側部には走行軌道1の側面1cを摺動する案内
輪4を設けている。車体2の凹んだ両側部には走行軌道
1の側面1dを摺動する安定輪5を設けている。案内輪
4及び安定輪5は車体2に作用する横風などによる側面
力を走行軌道1の側面1c,1dで支持する。走行輪
3,案内輪4,安定輪5はゴム製の車輪である。
ここで、車体2には台車を含む。車体2の最も凹んだ部
分には走行軌道1の上面1aを摺動する走行輪3を設け
ている。走行輪3は車体2の重量の一部を支持しながら
車体2を走行軌道1の長手方向に走行させる。車体2の
凹んだ両側部には走行軌道1の側面1cを摺動する案内
輪4を設けている。車体2の凹んだ両側部には走行軌道
1の側面1dを摺動する安定輪5を設けている。案内輪
4及び安定輪5は車体2に作用する横風などによる側面
力を走行軌道1の側面1c,1dで支持する。走行輪
3,案内輪4,安定輪5はゴム製の車輪である。
【0015】走行軌道1の傾斜面1eにはリニアモータ
の二次側(又は固定子)であるリアクションプレート6
を設けている。リアクションプレート6は例えば鉄など
の磁性導体板に銅やアルミニウムなどの非磁性導体板を
貼り付けた導体板である。案内輪4と安定輪5との間の
車体2部分にはリアクションプレート6に空隙12を介
して平行に対向するようにリニアモータの一次側である
可動子7を車体2の長手方向に複数設けている。可動子
7には多相巻線8を巻いている。本実施の形態はリアク
ションプレート6と可動子7からリニア誘導モータを構
成してモノレールの駆動源としている。
の二次側(又は固定子)であるリアクションプレート6
を設けている。リアクションプレート6は例えば鉄など
の磁性導体板に銅やアルミニウムなどの非磁性導体板を
貼り付けた導体板である。案内輪4と安定輪5との間の
車体2部分にはリアクションプレート6に空隙12を介
して平行に対向するようにリニアモータの一次側である
可動子7を車体2の長手方向に複数設けている。可動子
7には多相巻線8を巻いている。本実施の形態はリアク
ションプレート6と可動子7からリニア誘導モータを構
成してモノレールの駆動源としている。
【0016】尚、本実施の形態では走行軌道1の傾斜面
1eを利用してリアクションプレート6を設けたが、傾
斜面を有しない走行軌道に設ける場合はリアクションプ
レート6を斜めに傾けて走行軌道の側面に設ける。ここ
で、斜めに傾けて設けるとは走行軌道の側面に対してあ
る角度をもって傾斜させて設けることであり、具体的に
はリアクションプレートを走行軌道の側面に対して平行
に配置してその下端を固定端とし、走行軌道の側面に対
してある角度をもって走行軌道の反側面側に傾斜させて
設ける。ある角度とは走行軌道の側面に対する角度を意
味する。
1eを利用してリアクションプレート6を設けたが、傾
斜面を有しない走行軌道に設ける場合はリアクションプ
レート6を斜めに傾けて走行軌道の側面に設ける。ここ
で、斜めに傾けて設けるとは走行軌道の側面に対してあ
る角度をもって傾斜させて設けることであり、具体的に
はリアクションプレートを走行軌道の側面に対して平行
に配置してその下端を固定端とし、走行軌道の側面に対
してある角度をもって走行軌道の反側面側に傾斜させて
設ける。ある角度とは走行軌道の側面に対する角度を意
味する。
【0017】また、本実施の形態ではリアクションプレ
ート6を上記の如く斜めに設け、リアクションプレート
6の下側に可動子7を対向配置しているが、これはリニ
アモータの磁気吸引力を利用するため、また、リニアモ
ータを設けるための構造が複雑とならないようにするた
めである。
ート6を上記の如く斜めに設け、リアクションプレート
6の下側に可動子7を対向配置しているが、これはリニ
アモータの磁気吸引力を利用するため、また、リニアモ
ータを設けるための構造が複雑とならないようにするた
めである。
【0018】走行軌道1の傾斜面1fには絶縁支持11
を介して架空線10を設けている。案内輪4と安定輪5
との間、かつ可動子7の下側の車体2部分には架空線1
0と摺接するように集電装置9を車体2の長手方向に複
数設けている。集電装置9は車体2に車載された電力交
換設備(図示せず)に電力を供給するものであり、例え
ば電車のパンタグラフと同様のものである。電力交換設
備は供給された電力を多相交流電流に変換して多相巻線
8に供給するようになっている。
を介して架空線10を設けている。案内輪4と安定輪5
との間、かつ可動子7の下側の車体2部分には架空線1
0と摺接するように集電装置9を車体2の長手方向に複
数設けている。集電装置9は車体2に車載された電力交
換設備(図示せず)に電力を供給するものであり、例え
ば電車のパンタグラフと同様のものである。電力交換設
備は供給された電力を多相交流電流に変換して多相巻線
8に供給するようになっている。
【0019】電力交換設備から多相巻線8に電力が供給
されると可動子7には直線状に移動する磁界が発生し、
可動子7と空隙12を介して対向しているリアクション
プレート6に電磁誘導によって渦電流が流れ、空隙12
には磁界発生方向に電磁力が発生する。電磁力は可動子
7を磁界発生方向、すなわち走行軌道1の長手方向に推
進させる推進力と、可動子7をリアクションプレート6
との対向方向、すなわちリアクションプレート6に引き
付ける吸引力からなる。
されると可動子7には直線状に移動する磁界が発生し、
可動子7と空隙12を介して対向しているリアクション
プレート6に電磁誘導によって渦電流が流れ、空隙12
には磁界発生方向に電磁力が発生する。電磁力は可動子
7を磁界発生方向、すなわち走行軌道1の長手方向に推
進させる推進力と、可動子7をリアクションプレート6
との対向方向、すなわちリアクションプレート6に引き
付ける吸引力からなる。
【0020】推進力は可動子7を介して車体2に伝達さ
れ、走行輪3が回転して車体2が走行軌道1の長手方向
に走行する。上記の如くリアクションプレート6を斜め
に設け、これに対向するように可動子7を空隙を介して
設けているので、吸引力は水平方向成分と鉛直方向成分
に分力される。このうち吸引力の鉛直方向成分は可動子
7、すなわちそれが設けられた車体2を走行軌道1の上
面1a側に引き上げるように作用するので、走行輪3で
支持する重量はこの吸引力の鉛直方向成分の分だけ軽減
する。吸引力の水平方向成分は常時、左右の可動子7を
走行軌道1側に引き寄せるように作用するので、案内輪
4及び安定輪5には適度な予荷重が発生し、車体2の安
定性が増す。
れ、走行輪3が回転して車体2が走行軌道1の長手方向
に走行する。上記の如くリアクションプレート6を斜め
に設け、これに対向するように可動子7を空隙を介して
設けているので、吸引力は水平方向成分と鉛直方向成分
に分力される。このうち吸引力の鉛直方向成分は可動子
7、すなわちそれが設けられた車体2を走行軌道1の上
面1a側に引き上げるように作用するので、走行輪3で
支持する重量はこの吸引力の鉛直方向成分の分だけ軽減
する。吸引力の水平方向成分は常時、左右の可動子7を
走行軌道1側に引き寄せるように作用するので、案内輪
4及び安定輪5には適度な予荷重が発生し、車体2の安
定性が増す。
【0021】本実施の形態によれば、リアクションプレ
ート6と可動子7からなるリニアモータをモノレールの
駆動源としたので、これまでの誘導電動機や、誘導電動
機の動力を車輪に伝達する動力伝達装置などを省くこと
ができ、モノレールの低騒音化を図ることができる。
ート6と可動子7からなるリニアモータをモノレールの
駆動源としたので、これまでの誘導電動機や、誘導電動
機の動力を車輪に伝達する動力伝達装置などを省くこと
ができ、モノレールの低騒音化を図ることができる。
【0022】また、リアクションプレート6を走行軌道
1に斜めに傾斜させて設け、可動子7を空隙12を介し
てリアクションプレート6と平行に対向するように車体
2に設けたので、リアクションプレート6と可動子7と
の間の空隙12に作用する吸引力を鉛直成分方向と水平
成分方向に分力することができ、鉛直成分方向の吸引力
によって車体2重量の一部を支持できる。これにより、
走行輪3で支持する重量はこの吸引力の鉛直方向成分の
分だけ軽減でき、ゴム製の走行輪3の変形音や走行軌道
1との摺動音を低減できる。従って、モノレールの低騒
音化を図ることができると共に走行輪3の摩耗量も低減
できる。
1に斜めに傾斜させて設け、可動子7を空隙12を介し
てリアクションプレート6と平行に対向するように車体
2に設けたので、リアクションプレート6と可動子7と
の間の空隙12に作用する吸引力を鉛直成分方向と水平
成分方向に分力することができ、鉛直成分方向の吸引力
によって車体2重量の一部を支持できる。これにより、
走行輪3で支持する重量はこの吸引力の鉛直方向成分の
分だけ軽減でき、ゴム製の走行輪3の変形音や走行軌道
1との摺動音を低減できる。従って、モノレールの低騒
音化を図ることができると共に走行輪3の摩耗量も低減
できる。
【0023】また、駆動源をリニアモータに取り替え、
このリニアモータを上記の如く斜めに設けることによ
り、上記の如く低騒音化を図ることができるので、既存
のモノレールを改造する場合は改造点数が少なくて済
み、大掛かりな改造を伴わず既存のモノレールの低騒音
化を図ることができる。
このリニアモータを上記の如く斜めに設けることによ
り、上記の如く低騒音化を図ることができるので、既存
のモノレールを改造する場合は改造点数が少なくて済
み、大掛かりな改造を伴わず既存のモノレールの低騒音
化を図ることができる。
【0024】図2は第2の実施の形態であるモノレール
の構造を示すものであり、前例の改良例である。本実施
の形態では走行軌道1の傾斜面1fに設けた架空線の機
能を走行軌道1の傾斜面1eに設けたリアクションプレ
ート6に持たせ、架空線を省略したものである。
の構造を示すものであり、前例の改良例である。本実施
の形態では走行軌道1の傾斜面1fに設けた架空線の機
能を走行軌道1の傾斜面1eに設けたリアクションプレ
ート6に持たせ、架空線を省略したものである。
【0025】このため、リアクションプレート6は走行
軌道1の傾斜面1eに絶縁支持11を介して設けてい
る。また、リアクションプレート6の反走行軌道1側端
部は集電装置9との接触可能なようにエルボ状に形成し
ている。集電装置7はリアクションプレート6のエルボ
部分と摺接できるように案内輪4と安定輪5との間、か
つ可動子7の上側の車体2部分に設けている。この他の
構成は前例と同様であることからその説明は省略する。
軌道1の傾斜面1eに絶縁支持11を介して設けてい
る。また、リアクションプレート6の反走行軌道1側端
部は集電装置9との接触可能なようにエルボ状に形成し
ている。集電装置7はリアクションプレート6のエルボ
部分と摺接できるように案内輪4と安定輪5との間、か
つ可動子7の上側の車体2部分に設けている。この他の
構成は前例と同様であることからその説明は省略する。
【0026】本実施の形態においても前例と同様に、こ
れまでの誘導電動機や、誘導電動機の動力を車輪に伝達
する動力伝達装置などを省くことができると共に、走行
輪3で支持する重量を吸引力の鉛直方向成分の分だけ軽
減でき、ゴム製の走行輪3の変形音や走行軌道1との摺
動音を低減できる。従って、モノレールの低騒音化を図
ることができる。
れまでの誘導電動機や、誘導電動機の動力を車輪に伝達
する動力伝達装置などを省くことができると共に、走行
輪3で支持する重量を吸引力の鉛直方向成分の分だけ軽
減でき、ゴム製の走行輪3の変形音や走行軌道1との摺
動音を低減できる。従って、モノレールの低騒音化を図
ることができる。
【0027】また、リアクションプレート6に架空線の
機能を持たせ、架空線を省略したので、モノレール設備
の簡略化を図ることができる。
機能を持たせ、架空線を省略したので、モノレール設備
の簡略化を図ることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明に係るモノレールによれば、これ
までの誘導電動機や、誘導電動機の動力を車輪に伝達す
る動力伝達装置などを省くことができると共に、走行輪
で支持する重量を吸引力の鉛直方向成分の分だけ軽減で
き、ゴム製の走行輪の変形音や走行軌道との摺動音を低
減できる。従って、モノレールの低騒音化を図ることが
できる。
までの誘導電動機や、誘導電動機の動力を車輪に伝達す
る動力伝達装置などを省くことができると共に、走行輪
で支持する重量を吸引力の鉛直方向成分の分だけ軽減で
き、ゴム製の走行輪の変形音や走行軌道との摺動音を低
減できる。従って、モノレールの低騒音化を図ることが
できる。
【0029】また、モノレールの駆動源をリニアモータ
に取り替え、このリニアモータを斜めに設けることによ
り、モノレールの低騒音化を図ることができるので、既
存のモノレールを改造する場合は改造点数が少なくて済
む。従って、大掛かりな改造を伴わず既存のモノレール
の低騒音化を図ることができる。
に取り替え、このリニアモータを斜めに設けることによ
り、モノレールの低騒音化を図ることができるので、既
存のモノレールを改造する場合は改造点数が少なくて済
む。従って、大掛かりな改造を伴わず既存のモノレール
の低騒音化を図ることができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態であるモノレールの
構造を示す断面図である。
構造を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態であるモノレールの
構造を示す断面図であり、図1に示すモノレールの改良
例を示す。
構造を示す断面図であり、図1に示すモノレールの改良
例を示す。
1…走行軌道、2…車体、3…走行輪、4…案内輪、5
…安定輪、6…リアクションプレート、7…可動子、8
…多相巻線、9…集電装置、10…架空線、11…絶縁
支持、12…空隙。
…安定輪、6…リアクションプレート、7…可動子、8
…多相巻線、9…集電装置、10…架空線、11…絶縁
支持、12…空隙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H105 AA14 AA17 BA03 CC02 CC12 CC14 CC19 DD03 EE15 5H113 AA03 BB02 CC03 CC07 CD02 CD04 CD08 CD13 CD14 DD01 DD08 DD09 DD10 EE02
Claims (2)
- 【請求項1】車体と、走行軌道の上面を摺動するように
前記車体に設けられた車輪と、走行軌道の側面を摺動す
るように前記車体に設けられた車輪とを備え、前記車輪
はゴム製のものであるモノレールにおいて、走行軌道に
対して斜めに設けられたリニアモータの二次側と、該リ
ニアモータの二次側と対向するように前記車体に設けら
れたリニアモータの一次側と、走行軌道に設けられた架
空線と摺接するように前記車体に設けられた集電装置と
を有する駆動装置を備えたことを特徴とするモノレー
ル。 - 【請求項2】車体と、走行軌道の上面を摺動するように
前記車体に設けられた車輪と、走行軌道の側面を摺動す
るように前記車体に設けられた車輪とを備え、前記車輪
はゴム製のものであるモノレールにおいて、走行軌道に
対して斜めに、かつ絶縁支持されて設けられたリニアモ
ータの二次側と、該リニアモータの二次側と対向するよ
うに前記車体に設けられたリニアモータの一次側と、前
記リニアモータの二次側と摺接するように前記車体に設
けられた集電装置とを有する駆動装置を備えたことを特
徴とするモノレール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11171910A JP2001008312A (ja) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | モノレール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11171910A JP2001008312A (ja) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | モノレール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001008312A true JP2001008312A (ja) | 2001-01-12 |
Family
ID=15932104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11171910A Pending JP2001008312A (ja) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | モノレール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001008312A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1999
- 1999-06-18 JP JP11171910A patent/JP2001008312A/ja active Pending
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