JP2835211B2 - 車上1次磁石式輸送装置 - Google Patents

車上1次磁石式輸送装置

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JP2835211B2
JP2835211B2 JP3175829A JP17582991A JP2835211B2 JP 2835211 B2 JP2835211 B2 JP 2835211B2 JP 3175829 A JP3175829 A JP 3175829A JP 17582991 A JP17582991 A JP 17582991A JP 2835211 B2 JP2835211 B2 JP 2835211B2
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JISHAKU YUSO SHISUTEMU KAIHATSU KK
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    • B61RAILWAYS
    • B61BRAILWAY SYSTEMS; EQUIPMENT THEREFOR NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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  • Non-Mechanical Conveyors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行路に延設された磁
性金属材製の軌条と、この軌条に磁気吸着して案内およ
び牽引駆動を行なう駆動手段を搭載した動力車両と、必
要に応じて動力車両に連結された従動車両とを備えた車
上1次磁石式輸送装置に関するものであり、従来の地上
1次磁石式輸送装置と対比されるものである。
【0002】
【従来の技術】所謂CTMシステムと呼ばれる従来の磁
石式輸送装置は、誘導電動機等の動力源と減速器等の動
力授受機構に結合された固有回動速度を持つ磁性ベルト
コンベアユニットを地上側に所定の間隔で配置し、曲線
区間や勾配区間においては走行路に沿って左右又は上下
方向に磁性ベルトコンベアユニットを折れ線状に所定間
隔で配置し、各磁性ベルトコンベアユニットの回動速度
の設定によって所定の加減速および等速区間を含む速度
パターンをラインに与えて地上側磁性ベルトコンベアラ
インとし、このコンベアラインの前記磁性ベルトに支持
装置を介して磁気吸着する磁石(電磁石および/または
永久磁石)と案内車輪および支持車輪とを具備した独立
機能を有する車両又はその列車編成をラインに沿って走
行させる方式、すなわち地上一次磁石方式をとってい
る。このような磁石式輸送装置は、例えば特公昭55−
20902号公報その他で公知である。
【0003】従来の地上一次磁石式輸送装置では、前記
磁性ベルトコンベアラインに前記車両側の磁石が磁気吸
着することにより車両が支持車輪で走行路面を転動しな
がら牽引駆動され、この場合、例えば特公昭63−28
822号公報や登録意匠第53300号公報に示されて
いるように、磁性ベルトコンベアユニットの回動車軸は
横又は縦にして用いられ、特に水平または上下方向の曲
線区間では、通常の走行路面と別に延設された案内軌道
に沿って強制的に車両を案内するようにしている。また
例えば特公昭57−29363号公報には、地上側の磁
性ベルトコンベアユニットの磁性ベルトを磁石とし、車
両側に前記磁石の代りに磁性材片を取付けたものが示さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の地上側1次磁石
輸送装置は、乗降場に車両が等時間間隔で到来する大量
輸送を前提としたものであり、輸送需要量の増減や大小
に係りなく、走行路側に各々固有設定速度を有する磁性
ベルトコンベアユニットを必要な加減速および等速パタ
ーンが得られるように配列し、停電等の不都合で地上側
駆動源である磁性ベルトコンベアユニットの回動停止や
車上電磁石の無励磁化が何処で起こっても再起動できる
ように、例えば特公平2−34818号公報に示される
ように車両に配置されている複数の磁石(電磁石、永久
磁石のハイブリット形)の所要数が常に対応するような
位置となるように所定間隔で磁性ベルトコンベアユニッ
トを配列した磁性ベルトコンベアラインが必要である。
【0005】そのため、建設時の輸送需要が、予測大量
輸送需要になるまでの間は、磁性ベルトコンベアライン
は実際の輸送需要に比べて過剰と言える数の磁性ベルト
コンベアユニットが配設されていると言うことになり、
又、定常的に全線の磁性ベルトコンベアユニットを回動
させることはエネルギー過剰消費、過剰騒音源となるの
で、少なからず工夫が必要であるほか、本質的に走行路
の中央に磁性ベルトコンベアユニットを配置しなければ
ならないので、コンベアユニット及びそれに付帯するモ
ータや回転伝達機構などを配置するための空間が走行路
に必要であり、このため特に高架式の場合には走行路を
構成する桁を前記空間の確保のために開構造としなけれ
ばならず、荷重に対して充分な強度を持たせようとする
と必然的に前記空間は限られたものとなり、狭い空間内
に配置できるようなベルトコンベアシステムの構造もま
た制限を受ける結果となる。
【0006】従来の地上側1次磁石式輸送装置では、一
旦設定した車両走行の速度パターンは固定的なので、走
行パターンを変更する場合には、例えば乗降場の増減、
走行路設計変更、あるいは列車長の変更などを行なう場
合、既設磁性ベルトコンベアユニットの組み合わせの変
更や入替が必要となると言う難点がある。
【0007】またライン中の全ての磁性ベルトコンベア
ユニットを定常的に回動させておくこともできるが、省
エネルギーを図るため及び回動による騒音発生を少なく
するためには、車両の居るき電区間と進行方向前方に隣
接するき電区間との磁性ベルトコンベアユニットだけを
回動させ、これを車両の進行と共にシフトさせて行く等
のシステム付加が必要となる。
【0008】勾配区間や曲線区間では、磁性ベルトコン
ベアユニットが折れ線状に配置されるので、車両がその
案内輪によって曲線に沿って強制案内されるときに車両
側磁石は磁性ベルトの折れ線には追従せず、折れ線角度
に応じた捩り力を受けながら磁性ベルト面に対して斜交
移動し、場合によっては磁性ベルトを幅方向に脱し、先
方の磁性ベルトとの間の間隙部で捩り力から解放された
ときに始めて元の位置に復帰する。この場合、案内輪も
強制的に車両を曲線走行路に沿って案内するので捩り力
を受けることになる。従って、これ等の繰り返しによる
疲労破断を緩和し、除去するような工夫が必要である。
【0009】従来の地上1次磁石式輸送装置の方式で
は、回動速度に段差を有する隣接磁性ベルトコンベアユ
ニット間を車両が渡るとき、即ち加減速時に、車両の磁
石と磁性ベルトコンベアユニットの磁性ベルトとの吸着
面間のスリップを伴いながら車両が渡り先の磁性ベルト
コンベアユニットの磁性ベルトに設定された速度になる
が、この場合、乗り心地を悪化する不規則な速度振動に
よる「たぐり」現象が車両に生じるので、その対策とし
て、例えば特開昭62−18362号公報に示されてい
るように、車両の進行方向先方側の磁石が先方の隣接磁
性ベルトコンベアユニットの磁性ベルトに渡り切ると同
時に同じ車両の後方側磁石がそれまで吸着していた磁注
ベルトコンベアユニットの磁性ベルトから離脱するよう
に磁性ベルトコンベアユニット間の配置間隔を車両の前
後磁石間隔と相関を持たせた設定するなどの工夫が必要
であり、これはラインの設計余裕を狭くするという不都
合となる。
【0010】また従来の地上1次磁石式輸送装置におけ
るラインの分岐合流は、例えば特公昭57−15021
号公報のように、車両側に左右両面にそれぞれ磁極面を
向けた対を成す電磁石を搭載し、各磁極面に各々対応す
る左右側壁側に縦向き回転軸の磁性ベルトコンベアユニ
ットを配設し、対をなす車両側電磁石のいづれか一方の
みを励磁して、対応する磁性ベルトコンベアユニットの
磁性ベルト面に選択的に吸着させることにより一方の方
向に分岐されるようにし、他方の側の電磁石を励磁すれ
ば同様にして他方側に分岐されるようにしている。しか
しながら、この場合、車両側には左右に磁極面を向けた
電磁石が一対は必要であり、分岐方向の選択のためにそ
の励磁と消磁を制御しなければならないので永久磁石は
使用できず、更に分岐合流部の走行路側壁には左右両側
に向い合う縦型の磁性ベルトコンベアユニットが一対は
必要となり、さらにまた分岐合流部では隣接磁性ベルト
コンベアユニット間が折れ線状配置となるため先に述べ
たのと同じように車両側磁石に折れ線角度に応じた捩り
力が発生するという問題点を伴なう。
【0011】本発明はこれら従来の問題点を解消するた
めになされたものであり、地上側に固定軌条を敷設する
だけで地上側設備の保守や安全管理が容易であり、また
動力設備を車両上に集約して工場で保守・修理を行うこ
とができ、輸送量需要の変動に対して車両数と列車編成
の運転時間間隔の増減だけで対応可能であり、地上設備
が騒音源となることもなく、所要エネルギーも必要最低
減とすることのできる車上一次磁石式輸送装置、特に車
上の磁石装置で車両の力行のための駆動と軌条に沿った
操行案内を共に果たすことができ、しかも従来の磁石式
輸送装置につきものだった課題、即ち、操行案内系が駆
動系とは独立して車両に設けられていることによって曲
線区間や勾配の変化する区間で磁極面と磁性ベルト表面
との間にベルト周回方向から反れた方向の力が作用する
ことによって磁石側と磁姓ベルト側とに捩り力が生じて
支持部材に不所望の応力が発生したり吸着面に摩耗が生
じたりするという問題点についても改善することのでき
る車上一次磁石式輸送装置を提供することを目的とする
ものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明に係る車上1次磁石式輸送装置においては、前述の課
題を解決するための具体的手段として、走行路上に延設
され、延設方向に沿って延在する互いに背中合わせの一
対の側面を有する磁性金属材製の軌条と、前記走行路上
の前記軌条の両側の路面上を転動車輪によって自走可能
な動力車両とを備え、前記動力車両の床下には前記転動
車輪を回転可能に支持する支持枠が設けられ、前記支持
枠には、外周面に複数の磁石を固定して前記軌条の曲り
に追従して撓み易くした無端状の磁石付きベルトを前記
軌条の両側でそれぞれ回転軸を縦にした駆動輪と従動輪
との間に掛け回してなる一対の磁石付きベルトコンベア
ユニットと、前記ベルトコンベアユニットを駆動するた
めの動力装置と、該動力装置の動力を前記ベルトコンベ
アユニットに伝達する動力伝達機構と、前記ベルトコン
ベアユニットの前後両端近傍部で軌条の上面を転動する
ことにより軌条に対するベルトコンベアユニットのピッ
チングを抑制する支持ローラとが装備され、前記動力車
両を力行させるために前記一対のベルトコンベアユニッ
トの各磁石付きベルトが前記軌条を両側から挟持して軌
条両側面に磁気吸着され、且つ前記一対のベルトコンベ
アユニットの各磁石付きベルトの回動方向が互いに逆向
きに設定されている。
【0013】また請求項2による車上1次磁石式輸送装
置では、請求項1に記載の車上1次磁石式輸送装置にお
いて、前記支持枠の転動車輪が一軸構造であり、前記支
持枠が車両走行方向に間隔を開けて動力車両に複数設け
られている。
【0014】また請求項3による車上1次磁石式輸送装
置では、請求項1又は2に記載の車上1次磁石式輸送装
置において、前記動力車両に、前記磁石付きベルトコン
ベアユニットをもたない従動車両を連結し、前記従動車
両には、走行路面上を転動する支持車輪と前記軌条の両
側面を挟む案内輪とを設けたものである。
【0015】更に請求項4による車上1次磁石式輸送装
置では、請求項3に記載の車上1次磁石式輸送装置にお
いて、車両を列車編成とし、列車編成の先頭車両と最後
尾車両を動力車両としている。
【0016】
【作用】本発明の車上1次磁石式輸送装置では、動力車
両は走行路上に延設された磁性金属材製の軌条をまたい
で前記軌条の両側の路面上を転動車輪によって自走可能
であり、この動力車両の自走のための牽引は、動力車両
に装備された左右一対の磁石付ベルトコンベアユニット
動力装置と動力伝達機構によって駆動することにより
行われる。動力車両には動力装置をもたない従動車両を
連結して列車編成をとることもでき、この場合、従動車
両には、走行路上を転動する支持車輪の他に軌条側面上
を転動することによって車両の左右案内をするための案
内輪が設けられる。
【0017】左右一対の磁石付きベルトコンベアユニッ
トは、それぞれ回転軸を縦にした駆動輪と従動輪との間
に磁石付きベルトを無端状に掛け回したものであり、
れら一対のベルトコンベアユニットの磁石付きベルトは
前記軌条の側面に磁気吸着して軌条を両側面で挟持し
いる。両側の磁石付きベルトが動力装置によって駆動
されて互いに逆向きに回動すると、それぞれの磁気吸着
力による磁気摩擦力によって前記ベルトコンベアユニッ
トが磁石付きベルトの回動速度で軌条に沿って移動し、
前記ベルトコンベアユニットを支持する車両がこれに牽
引されて軌条に沿って走行することになる。このとき、
車両が上下勾配に変化のある区間にさしかかると、磁石
付きベルトの軌条両側面との吸着面は進行方向から反れ
た方向に力を受けてベルトコンベアユニットに捩り力が
生じるが、本発明ではベルトコンベアユニットを支持す
る支持枠の前後端近傍部に設けられた支持ローラが軌条
の上面を転動してベルトコンベアユニットの向きを勾配
に合わせて案内するので、磁石付きベルトの反れは大き
くならず、前記捩り力は大幅に抑制されたものとなる。
【0018】軌条は、例えば鉄系材料に代表される磁性
金属材を前記磁気吸着力が充分となるに足りる体積量で
所定断面形状に成形したものであり、その側面は走行
路面に対して例えば直立した磁気吸着用の面を構成す
る。たとえばこの軌条は、或る厚さ幅の鋼板を適当な固
定機構によって車両走行路中央部に沿って縦にした状態
で敷設することによって構成できる。また磁石付ベルト
コンベアユニットは上記軌条の両側面を挟むように対構
成にして車両に装備されている。動力装置は車両外部か
ら架線または第3レール等を介して給電される誘導電導
機を始めとする各種電動機を速度制御装置と共に用いる
ことができ、また動力伝達機構としては、車両の力行時
は電動機からの機械的出力をベルトコンベアユニット
の駆動輪へ伝達し、逆に減速等の制動時にはベルトコン
ベアユニットから回収される機械的エネルギーを電力回
生のために電動機側へ伝達する各種の歯車機構を用いる
ことができる。このようにして、本発明による車上一次
磁石式輸送装置では、一対の磁石付きベルトコンベアユ
ニットによって動力車両の力行のための駆動と軌条に沿
った操行案内が共に果たされ、動力車両の所謂台車まわ
りの構造を駆動系および操行案内系に関して共通化して
簡素にすることができるだけでなく、従来の磁石式輸送
装置につきものだった課題、即ち、操行案内系が駆動系
とは独立して車両に設けられていることによって曲線区
間で磁極面と磁性ベルト表面との間にベルト周回方向か
ら反れた方向の力が作用し、これによって磁石側と磁性
ベルト側とに捩り力が生じて支持部材に不所望の応力が
発生したり吸着面に摩耗が生じたりするという問題に対
しても、周回ベルト面を磁石とし、この磁石ベルト面を
縦向きにして軌条の両側面に磁気吸着させ、磁石ベルト
面で軌条両側面を挟持しながら駆動するので、曲線区間
では前記のような捩り力は発生することがなく、また勾
配の変化する区間でも軌条の上面を転動する支持ローラ
によりベルトコンベアユニットのピッチングが抑えられ
ているので前記捩り力も抑制されるものである。
【0019】
【実施例】図1〜図3に本発明の実施例を示す。図にお
いて、走行路11上には、例えばロール圧延によって所
望の断面プロフィルに成形された(磁性材)製の軌条
10が敷設され、その両側面は垂直な磁気吸着面を構成
している。車両12は、軌条10の両脇で走行路11の
路面上を転動する支持車輪7wにより走行路11に支承
されている。車輪7wは支持枠7sに一軸構造で軸受さ
れており、この支持枠7sは車両12の床下に支持ばね
9によって支持されている。支持枠7sには別の支持枠
2が左右一対づつ前後部に設けられ、これら別の支持枠
2内には磁石付きベルトコンベアユニット13がそれぞ
れ配置されている。
【0020】磁石付きベルトコンベアユニット13は、
回転軸を縦に向けた駆動輪dと従動輪iとに、外周面
複数の分割磁石を固定した無端状の永久磁石付きベルト
1を掛け回してなり、左右の磁石付きベルトコンベアユ
ニット13の磁石付きベルト1が前記軌条10の両側面
に磁気吸着するようになっている。支持枠2には、磁石
付きベルトコンベアユニット13の駆動輪dに結合され
た減速歯車装置4(傘歯車機構)と、動力源としての例
えば誘導電動機などのモータ6と、前記歯車装置4とモ
ータ6とのトルク伝達を行う連結装置5(動力伝達機
構)とが取付けられている。また、前記車輪7wが1軸
構造であるため、支持枠2が車両走行時にピッチング上
下動を生じると車両12と機械的に干渉するだけでな
く、磁石付きベルト1の軌条との磁気吸着面間での上下
方向の捩りが生じて車体への支持枠取付構造に不所望の
応力が生じたり磁気吸着面に摩耗が生じたりするので、
これを防止するために支持枠2の前後両端近傍には軌条
10の上面を転動する支持ローラ3が設けられている。
この支持ローラ3は支持枠2の荷重を支承し、また支持
枠2は、転動車輪7wで路面に支承された支持枠7sに
結合され、そして車両荷重は支持ばね9を介して支持枠
7s、従って車輪7wに支承されている。
【0021】このように、走行路11に延設された軌条
10を両側から挟むようにして一層安定した磁気吸着力
で駆動牽引力と走行案内力を得るように、回動方向が互
いに逆向きの磁石付きベルトコンベアユニット13を対
構成にした台車構造を車体前後部部位に設け、かくして
本発明で云うところの動力車両が構成されている。この
動力車両はそれ自体で走行・停止・走行案内を行う独立
機能を特った車両であり、この動力車両には、動力系、
即ち磁石付きベルトコンベアユニットや電動機などを持
たない従動車両を連結して列車編成を構成することがで
きることは述べるまでもない。
【0022】この場合の動力車両の磁石付きベルトコン
ベアユニットとしては、例えば特公昭63−41803
号公報の第4図および第6図に示された磁性ベルトコン
ベア装置のように磁性ベルトの回動を案内・支承する中
間案内ローラを用いず、換言すれば磁石付きベルトに特
別な張力をかけずに、勾配変化区間を含む曲線区間の軌
条10の曲線形状に追従して撓み易くしたものを採用す
るのがよい。これによって地上1次式の磁石式輸送装置
のように車両またはこれを複数連結した車両編成の列車
を案内輪と案内壁によって強制的外力により操向案内す
る必要がなくなる。特に曲線区間及び勾配変化区間では
地上一次式の場合は磁性ベルトコンベアユニットが折れ
線状配置となるため、上記の強制的外力が直線区間に比
較して遥かに大きくなり、磁性ベルトに吸着した磁石と
車体との間に捩り力が作用してしまうが、本実施例では
そのような問題は生じない
【0023】更に、本実施例の動力車両を従動車両と連
結して列車編成を構成する場合、進行方向先頭側にのみ
図示した独立機能を有する動力車両を用い、これに例え
ば弾性材を介在させた連結機8を介して後方側に従動車
両を連結するのがよい。この場合、従動車両には軌条1
0を両側より挟んで操向案内を行うための複数対の案内
輪を設ける。
【0024】本実施例において、動力車両の磁石付きベ
ルトコンベアユニット13の回動速度を可変とする可変
電圧・周波数変換装置などの速度制御装置を付加するこ
とで選択的な可変速・等速走行を行うことができる。
【0025】走行路11がループ走行路ではなく、同一
走行路を折り返し運転を行なう場合は、前記列車編成の
先頭側と後尾側、すなわち列車編成の両端に独立機能を
もつ動力車両を用いればよく、また列車編成が長くなる
場合には中間に適当数の動力車両を連結すればよい。い
ずれの場合にも、動力車両の磁石付きベルトコンベアユ
ニット13はその磁石付きベルト1の回動方向が逆転可
能となるように駆動系を構成しておけばよい。
【0026】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
地上側には固定軌条を敷設するだけで動力装置を配置す
る必要がなく、従って地上側設備の保守や安全管理が容
易であり、動力設備は車両上に集約されるので保守・修
理時には工場へ搬入して整備を行うことができ、また輸
送量需要の変動に対しても、車両数と列車編成の運転時
間間隔の増減だけで対応可能であり、地上設備が騒音源
となることもなく、所要エネルギーも運行列車分だけで
済むことになる。
【0027】また本発明では、車上側に可変電圧・周波
数変換装置などの速度制御装置を装備することで選択的
に加減速・等速運行を行うことができ、路線の運行速度
パターンを容易に可変とすることができるだけでなく、
起動時や加減速時のタクリ現象も小さくすることがで
き、乗り心地を大幅に向上することができるほか、停電
等の不都合で停止した列車をどの位置からでも所望の加
速パターンで再起動することもでき、さらには、車両の
磁石付きベルトコンベアユニットの磁石は永久磁石で構
成すれば、車両が勾配地点で停止する場合にも軌条に磁
石付きベルトが磁気吸着し続けるので、磁石付きベルト
コンベアユニットの制動力によって車両を停止位置にと
どめることが可能であり、走行用車輪に制動機能をもた
せなくても済むという利点が得られる。
【0028】特に本発明では、従来の地上一次式の磁石
式輸送装置に比べて、構成上、車両毎に設けられた磁石
は不要になり、また所定間隔で地上に配置された磁性ベ
ルトコンベアユニッドも不要となるほか、走行路両側に
設けた強制操向案内路も不要となり、案内輪やその他の
車両側構造部材への捩り力の繰り返しによる不都合は殆
どなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】同じく本発明の一実施例を示す側面図である。
【図3】図2のA−A線矢視図である。
【符号の説明】
1 磁石付きベルト 2 支持枠 3 支持ローラ 4 減速歯車装置 5 連結装置 6 モータ 7w 支持車輪 7s 車輪支持枠 8 連結機 9 支持ばね 10 軌条 11 走行路 12 車両 13 磁石付きベルトコンベアユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 999999999 社団法人 日本鉄道電気技術協会 東京都台東区浅草橋三丁目20番15号 (72)発明者 松井 一三 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 高末 隆 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (72)発明者 坂倉 長男 東京都渋谷区恵比寿1丁目19番23号 東 邦ビル6階 社団法人 日本鉄道電気技 術協会内 (56)参考文献 特開 平1−148653(JP,A) 特開 昭53−116614(JP,A) 特開 昭57−182557(JP,A) 特公 昭46−125(JP,B1)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行路上に延設ざれ、延設方向に沿って
    延在する互いに背中合わせの一対の側面を有する磁性金
    属材製の軌条と、前記走行路上の前記軌条の両側の路面
    上を転動車輪によって自走可能な動力車両とを備え、前
    記動力車両の床下には前記転動車輪を回転可能に支持す
    る支持枠が設けられ、前記支持枠には、外周面に複数の
    磁石を固定して前記軌条の曲がりに追従して撓み易くし
    た無端状の磁石付きベルトを前記軌条の両側でそれぞれ
    回転軸を縦にした駆動輪と従動輪との間に掛け回してな
    る一対の磁石付きベルトコンベアユニットと、前記ベル
    トコンベアユニットを駆動するための動力装置と、該動
    力装置の動力を前記ベルトコンベアユニットに伝達する
    動力伝達機構と、前記ベルトコンベアユニットの前後両
    端近傍部で軌条の上面を転動することにより軌条に対す
    るベルトコンベアユニットのピッチングを抑制する支持
    ローラとが装備され、前記動力車両を力行させるために
    前記一対のベルトコンベアユニットの各磁石付きベルト
    が前記軌条を両側から挟持して軌条両側面に磁気吸着さ
    れ、且つ前記一対のベルトコンベアユニットの各磁石付
    きベルトの回動方向が互いに逆向きに設定されているこ
    とを特徴とする車上一次磁石式輸送装置。
  2. 【請求項2】 前記支持枠の転動車輪が一軸構造であ
    り、前記支持枠が車両走行方向に間隔を開けて動力車両
    に複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載
    の車上一次磁石式輸送装置。
  3. 【請求項3】 前記動力車両に、前記磁石付きベルトコ
    ンベアユニットをもたない従動車両が連結され、前記従
    動車両には、走行路面上を転動する支持車輪と前記軌条
    の両側面を挟む案内輪が設けられていることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の車上一次磁石式輸送装置。
  4. 【請求項4】 車両が列車編成をなしており、列車編成
    の先頭車両と最後尾車両が前記動力車両であることを特
    徴とする請求項3に記載の車上一次磁石式輸送装置。
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