JPH08118561A - 弗素樹脂被覆物及びその製造方法 - Google Patents
弗素樹脂被覆物及びその製造方法Info
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- JPH08118561A JPH08118561A JP6256189A JP25618994A JPH08118561A JP H08118561 A JPH08118561 A JP H08118561A JP 6256189 A JP6256189 A JP 6256189A JP 25618994 A JP25618994 A JP 25618994A JP H08118561 A JPH08118561 A JP H08118561A
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Abstract
を使用し、耐摩耗性及び平滑性に優れ、しかもピンホー
ルの少ない弗素樹脂被覆物及びその製造方法を提供する
こと。 【構成】 基材上に弗素樹脂の被覆層が形成された弗素
樹脂被覆物において、弗素樹脂が380℃で測定した溶
融粘度が4×104ポイズ以上のPFAであり、かつ、
被覆層の表面粗度(Ra)が2μm以下であることを特
徴とする弗素樹脂被覆物。基材上に、380℃で測定し
た溶融粘度が4×104ポイズ以上のPFAからなる被
覆層を形成した後、得られた被覆物を、被覆層の面上か
ら、260℃以上の温度で、加圧面の表面粗度(Ra)
が2μm以下の加圧装置により加圧することを特徴とす
る被覆層の表面粗度(Ra)が2μm以下の弗素樹脂被
覆物の製造方法。
Description
し、さらに詳しくは、弗素樹脂として高溶融粘度のPF
Aを用いて得られる耐摩耗性及び平滑性に優れ、しかも
ピンホールのない弗素樹脂被覆物とその製造方法に関す
る。本発明の弗素樹脂被覆物は、例えば、電子写真複写
機、ファクシミリ、プリンター等の定着部に用いられる
定着用ローラや定着用ベルトとして、あるいは炊飯器内
釜、ジャーポット内容器等の調理器具として有用であ
る。
ター等において、印刷の最終段階で、記録紙上のトナー
を加熱溶融してトナー像を記録紙上に定着させる。定着
方法には、定着用ローラや定着用ベルトを用いる方法が
ある。定着用ローラとしては、例えば、アルミニウム円
筒やステンレス芯金の外面に弗素樹脂を被覆したものな
どがある。定着用ベルトとしては、例えば、ポリイミド
樹脂フィルムからなるエンドレスベルトの外面に弗素樹
脂を被覆したものなどがある。
として、例えば、アルミニウムのエッチング板に弗素樹
脂を被覆したもの、あるいは、鉄、ステンレス等の磁性
金属板とアルミニウムまたはアルミニウム合金板とを接
合した複合板材のアルミニウムまたはアルミニウム合金
板の表面に弗素樹脂を被覆したものなどが知られてい
る。各種弗素樹脂の中でも、テトラフルオロエチレン/
パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PF
A)は、耐熱性及び非粘着性に優れ、しかも、平滑でピ
ンホールの少ない被覆層を形成することが可能であるた
め、被覆用弗素樹脂として特に好適に用いられている。
は、長期間使用すると、弗素樹脂被覆層が摩耗し、オフ
セット防止性が低下する。耐摩耗性を向上させるため
に、弗素樹脂を厚塗りすると、定着用ローラや定着用ベ
ルトの熱伝導性が低下するため、印刷の高速化の要求に
応えることができなくなる。炊飯器内釜等においても、
内釜内での米の洗浄、使用後の洗浄等により、弗素樹脂
被覆層が摩耗するため、長期間の使用により、ピンホー
ルが発生して、釜が腐食する場合がある。耐摩耗性を向
上させるために、弗素樹脂被覆層を厚塗りすると、熱伝
導性が低下する。
の方法として、ガラス繊維等のフィラー(充填剤)を添
加する方法があるが、フィラーを多量に添加すると、弗
素樹脂被覆層表面の非粘着性が低下する。近年、これら
の弗素樹脂被覆物において、熱伝導性を向上させるため
に、弗素樹脂被覆層の膜厚をできるだけ薄くすることが
求められている。しかしながら、弗素樹脂を厚塗りする
ことなく、耐摩耗性を向上させることは、極めて困難な
課題であった。弗素樹脂として、高分子量(高溶融粘
度)のPFAを用いると、耐摩耗性に優れた被覆層を形
成することができる。しかし、該被覆層は、表面平滑性
が悪く、しかもピンホールが発生するという問題点があ
った。
るPFAの溶融粘度が高くなるほど向上する。例えば、
PFA被覆面にスコッチブライドを接触させた状態で回
転させ、その際の摩耗量を、厚み1μmのPFA層が削
られるのに要する回転数で示す耐摩耗性試験を実施した
場合、380℃での溶融粘度が3×105ポイズのPF
Aを用いた被覆層は、溶融粘度が4×104ポイズのP
FAを用いた被覆層の2倍程度の耐摩耗性を示す。しか
し、溶融粘度が高くなるにしたがって、平滑性に優れ、
しかもピンホールのない被覆層を形成するのが困難とな
る。例えば、溶融粘度が3×105ポイズのPFAを用
いた被覆層は、表面粗度(Ra)が大きく、しかもかな
りの量のピンホールが発生する。
用した場合においても、基材上にPFA塗料を塗布した
後、加熱燒結するという従来の方法によれば、表面粗度
(Ra)が1μm以下の平滑性に優れた表面を有する被
覆層を得ることはできず、例えば、溶融粘度が1.5×
104ポイズと低く、粒子径が小さいPFAを混合する
必要があった。しかし、溶融粘度の低いPFAを混合す
ると、被覆層の耐摩耗性が低下する。また、粒子径の細
いPFAを用いると、耐摩耗性などの特性を発揮するた
めに必要な厚膜(通常、40μm以上)を得るのに、数
回の塗装が必要となり煩雑である。
を形成し、該PFA被覆層を燒結する際に、燒結温度を
高くすれば、PFAの流動性が向上し、表面平滑性を高
めることができる。しかしながら、PFA被覆層の平滑
性を高めるには、高温で長時間の燒結条件を採用する必
要があるため、PFAの熱分解による強度の低下や有毒
ガスの発生等の問題が生じる。表1(出典:黒川孝臣編
「ふっ素樹脂ハンドブック」、日刊工業新聞社、199
0年11月30日発行)に示すように、PFAは、40
0℃以上の高温に加熱すると、熱分解による重量損失が
大きくなる。
用の弗素樹脂として、高分子量(高溶融粘度)のPFA
を使用し、耐摩耗性及び平滑性に優れ、しかもピンホー
ルの少ない弗素樹脂被覆物及びその製造方法を提供する
ことにある。本発明者らは、前記従来技術の問題点を克
服するために鋭意研究した結果、弗素樹脂として380
℃で測定した溶融粘度が4×104ポイズ以上のPFA
を用いて、基材上にPFA被覆層を形成し、得られた被
覆物を該被覆層の面上から、260℃以上の温度で、加
圧面の表面粗度(Ra)が2μm以下の加圧装置により
加圧することにより、被覆層の表面粗度(Ra)が2μ
m以下の平滑性に優れた弗素樹脂被覆物の得られること
を見いだした。このようにして得られた弗素樹脂被覆物
は、耐摩耗性に優れ、しかもピンホールの発生が抑制さ
れたものである。本発明は、これらの知見に基づいて完
成するに至ったものである。
に弗素樹脂の被覆層が形成された弗素樹脂被覆物におい
て、弗素樹脂が380℃で測定した溶融粘度が4×10
4ポイズ以上のテトラフルオロエチレン/パーフルオロ
アルキルビニルエーテル共重合体(PFA)であり、か
つ、被覆層の表面粗度(Ra)が2μm以下、好ましく
は1μm以下であることを特徴とする弗素樹脂被覆物が
提供される。また、本発明によれば、基材上に、380
℃で測定した溶融粘度が4×104ポイズ以上のPFA
からなる被覆層を形成した後、得られた被覆物を、被覆
層の面上から、260℃以上の温度で、加圧面の表面粗
度(Ra)が2μm以下の加圧装置により加圧すること
を特徴とする被覆層の表面粗度(Ra)が2μm以下の
弗素樹脂被覆物の製造方法が提供される。
(a及びb)を接合した複合板材からなる基材上に弗素
樹脂の被覆層が形成された弗素樹脂被覆物の製造方法に
おいて、複合板材を構成する2種類の金属板のうちの一
方の金属板(a)上に、380℃での溶融粘度が4×1
04ポイズ以上のPFAからなる被覆層を形成した後、
得られた被覆金属板(a)の被覆層とは反対側の面上に
他方の金属板(b)を重ね、次いで、被覆層の面上か
ら、260℃以上の温度で、加圧面の表面粗度(Ra)
が2μm以下の加圧装置により加圧して、被覆層の表面
粗度(Ra)を2μm以下にすると同時に、2種類の金
属板を接合することを特徴とする弗素樹脂被覆物の製造
方法が提供される。
覆層が形成されたものである。基材上にPFAからなる
被覆層を形成するには、通常、PFA塗料を基材上に塗
布することにより行う。PFA塗料の塗布対象は、炊飯
器内釜やジャーポット内容器では、釜状または平板状物
である。物流面及びホットプレス等の加熱加圧の容易さ
の観点から、平板状の方が有利である。平板にPFA被
覆層を形成した場合、後の塑性加工により釜形状等の所
望の形状に加工する。定着用ローラの場合、PFA塗料
の塗布対象は、通常、円筒状である。
金属が好ましい。特に、アルミニウムは、熱伝導性に優
れるため、単独またはアルミニウム合金として使用する
と、好適である。また、金属基材として、鉄、ステンレ
ス等の磁性金属板とアルミニウムまたはアルミニウム合
金板とを接合した複合板材を用いることができる。これ
らの金属基材には、弗素樹脂の接着力を増すために、プ
ライマー塗布したり、ブラスト、電解エッチング等で表
面を粗面化処理を行うことが好ましい。特に、電解エッ
チング処理を行った場合には、金属表面に微小な凹凸が
形成され、それによるアンカー効果が大きいため、高い
接着力が得られる。
までPFA塗装に用いることができるが、着色、目盛り
等の模様形成を目的として、他の被覆物により予め被覆
しておくことも可能である。このような被覆物として
は、マイカ、カーボン、酸化チタン等で着色したPF
A、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラ
フルオロエチレン/エキサフルオロプロピレン共重合体
(FEP)、及びこれらの混合塗料、ピンホールの減少
を目的とする溶融粘度の低い樹脂塗料、プライマー等が
挙げられる。
金属円筒、金属箔、金属織物等である。定着用ベルトの
場合には、耐熱性を有するフィルム形状のシームレスパ
イプが基材として用いられる。定着用ベルトには、16
0℃〜250℃程度の定着温度に耐えるだけの耐熱性が
必要なことから、200℃以上の耐熱性を有する材料が
用いられる。そのような耐熱性の材料としては、例え
ば、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテル類、
ポリスルホン、液晶ポリマー類等の耐熱性エンジニアリ
ングプラスチックス、及びこれらに熱伝導性、強度等を
与える充填剤を添加したもの等を使用することができ
る。これらの基材の上に、必要があれば、プライマー等
を塗布してから、PFA塗装に用いることができる。
覆層を形成するのが困難であった溶融粘度の高いPFA
を使用する。本発明で使用するPFAは、ASTM D
−3307に準拠して380℃で測定した溶融粘度が4
×104ポイズ以上の高溶融粘度のPFAである。PF
Aの380℃での溶融粘度は、好ましくは1×105ポ
イズ以上、より好ましくは2×105ポイズ以上、最も
好ましくは3×105ポイズ以上である。このような高
溶融粘度のPFAとしては、例えば、三井デュポンフロ
ロケミカル社製のMP102(380℃での溶融粘度4
×104ポイズ、粒子径25μm)、同社製のMP10
3(380℃での溶融粘度3×105ポイズ、粒子径3
0μm)などの市販品、及びこれらの混合物などを好適
に使用することができる。
4ポイズよりも小さいと、被覆層の耐摩耗性が低下す
る。また、高溶融粘度のPFAは、一般に粒子径が比較
的大きいため、例えば、1回のスクリーン塗装(印刷)
により充分な膜厚(通常、40μm以上)の塗膜を形成
することが可能である。PFAの粒子径が小さすぎる
と、充分な膜厚を1回の塗装により得ることが困難であ
る。したがって、PFAの粒子径は、好ましくは10μ
m以上、より好ましくは15μm以上、最も好ましくは
20μm以上である。
を形成させることができるが、所望により、着色料(マ
イカ、カーボンブラック、酸化チタン等)や、耐摩耗性
の一層の向上を目的として炭素繊維、ポリアミドイミ
ド、ポリビスマレイミド等の充填剤(フィラー)を添加
することができる。定着用ローラの場合には、オフセッ
ト防止のため、PFA被覆層の帯電防止が重要であり、
導電性カーボンブラック等の導電性フィラーを充填剤と
して添加することが有効である。一般に、PFAに充填
剤を添加して被覆を行った場合、表面粗度が大きくな
り、また、ピンホールが発生することがある。しかし、
本発明の製造方法を採用すると、フィラーを含有するP
FA塗料を用いても、平滑でピンホールの少ない塗膜が
得られる。フィラーの配合割合は、通常、10重量%以
下、好ましくは5重量%以下である。
続使用温度(無荷重での最高使用温度)である260℃
以上の温度に加熱し、この温度下で加圧することによ
り、平滑でピンホールの少ない塗膜(被覆層)を得るこ
とができる。加圧は、加圧面の表面粗度(Ra)が2μ
m以下、好ましくは1μm以下の加圧装置を用いて行
う。このような加圧装置としては、プレスやロールを挙
げることができる。ホットプレスやホットロールを用い
れば、加熱加圧を同時に行うことができる。これらのプ
レス面またはロール面は、目的とする表面粗度以下の平
滑性を有することが必要である。また、プレス面やロー
ル面は、PFAと接着し難く、260℃以上の耐熱性を
有し、さらには、PFAから発生する弗酸等の微量のガ
スに対して耐食性を示す材料で形成されていることが好
ましい。
面加工したステンレス鋼、チタニウム、クロム鋼等の金
属物、及びそのメッキ物の他、アルミナ、炭化ケイ素等
のセラミックスまたはセラミックスコーティング物、ポ
リイミド、ポリエーテルエーテルケトン等の耐熱性エン
ジニアリングプラスチックス、及びこれらをガラス繊
維、炭素繊維等で強化したもの、これらのコーティング
物、ダイアモンドコーティング物等種々のものを用いる
ことができる。
下、好ましくは1μm以下、より好ましくは1μm未満
であり、0.5μm以下とすることもできる。通常の鏡
面加工した金属成形物やそのメッキ物等は、これらの表
面粗度の水準を満足することができる。基材上に高溶融
粘度のPFAの塗装は、PFAのディスパージョンや粉
体をディップコート、スピンコート、静電粉体塗装、ロ
ールコート、スクリーンコート等の従来既知の種々の方
法により行うことができる。なかでも、スクリーン塗装
(印刷)を行えば、塗料の有効使用率が高いこと、40
μm以上の厚膜塗布が可能なこと、膜厚分布が小さいこ
と等の利点がある。
を界面活性剤を主体とする分散媒で分散したものが適し
ている。界面活性剤としては、塗膜に茶変等を生じない
熱分解性の良好なものが用いられる。具体的には、エチ
レンオキサイド系、プロピレンオキサイド系、及びそれ
らの共重合体系などのノニオン系界面活性剤が好まし
い。PFA被覆層の膜厚は、耐摩耗性と熱伝導性の観点
から、40〜70μm程度とすることが好ましい。この
膜厚が薄すぎると耐摩耗性が低下し、逆に、厚すぎると
熱伝導性が低下するため、いずれも好ましくない。
状であっても、PFAが焼結されていても行うことがで
きる。基材上にPFA被覆層を形成した後、加熱加圧す
る方法としては、図1〜4に示す方法が例示される。図
1に示す方法では、例えば、アルミニウム基板1上にP
FA被覆層2が形成された被覆物の該PFA被覆層の面
上から、加圧面の表面粗度(Ra)が2μm以下のプレ
ス3により加熱加圧する。基板1と被覆層2との境界の
ギザギザは、粗面化処理により基板上に形成された微小
な凹凸を示す。図2に示す方法では、ホットプレス3の
代わりにホットロール4を用いて加熱加圧する。
ム円筒1上にPFA被覆層2を形成し、芯材5によって
変形しないようにしておいてから、ホットロール6によ
り加熱加圧する。円筒1と被覆層2との境界のギザギザ
は、前記と同様、粗面化処理により円筒上に形成された
微小な凹凸を示す。図4に示す方法では、アルミニウム
板1と鏡面加工したステンレス板7とを接合した複合板
材からなる基板上にPFA被覆層2を形成したものを複
数枚重ね合わせて、一度にプレス3により加熱加圧す
る。
(アルミニウム合金を含む)とステンレスとのクラッド
板(複合板材)を基材として、アルミニウム面上にPF
A塗装したものが用いられている。このクラッド板は、
PFA塗装前に張り合せた(接合した)ものを使用でき
るが、PFA被覆層の加熱加圧工程において、クラッド
製造工程を同時並行することも可能である。
からなる基材上に弗素樹脂の被覆層が形成された弗素樹
脂被覆物を製造する場合、複合板材を構成する2種類の
金属板のうちの一方の金属板(アルミニウム板)上にP
FA被覆層を形成した後、得られた被覆金属板の被覆層
とは反対側の面上に他方の金属板(ステンレス板)を重
ね、次いで、被覆層の面上から加熱加圧すれば、被覆層
の表面粗度(Ra)を2μm以下、好ましくは1μm以
下にすると同時に、2種類の金属板を接合することがで
きる。
の焼結過程でアルミニウム板とステンレス板との間の熱
膨張率の差から、クラッド板がそる現象がある。このた
め、PFAの加熱加圧工程でムラが生じる問題があっ
た。しかしながら、前記した加熱加圧工程とクラッド板
製造工程を同時に行う方法によれば、この問題による不
良品の発生率を減らすことができる利点がある。また、
この方法によれば、製造工程を短縮できるメリットがあ
る。
260℃以上の温度とするが、好ましくはPFAの融点
(302〜310℃)以上とする。加熱温度の上限は、
PFAの熱分解が生じ難い400℃未満、より好ましく
は370℃以下、さらに好ましくは360℃以下とする
ことが望ましい。本発明の方法によれば、PFA被覆層
を加熱加圧するため、燒結温度を高くしなくても平滑性
に優れた被覆層を形成することができる。また、加熱温
度を260〜360℃程度の比較的低温条件を採用する
ことにより、PFAの熱分解を避けることができる。加
熱加圧と同時にPFA被覆層の燒結を行うことができ
る。あるいは、PFA被覆層の燒結を行った後、加熱加
圧処理を行ってもよい、この場合、燒結温度は、400
℃未満とすることが好ましい。加熱加圧時間は、加熱温
度や加圧手段等に応じて適宜定めることができるが、通
常、5分間から5時間、好ましくは10分間から3時間
程度である。
でピンホールのないことが要求される。PFAが本来持
つ非粘着性を充分に発揮させるには、表面が平滑である
必要がある。表面の平滑性は、JIS B−0601で
規定されている中心線平均粗さ(Ra)、即ち、表面粗
度(Ra)で表すことができる。
度(Ra)が2μm以下、好ましくは1μm以下である
ことが望ましい。一方、定着用ローラや定着用ベルトの
用途において、オフセットを生じないようにするには、
表面粗度(Ra)が1μm以下であることが好ましく、
より好ましくは1μm未満である。ところが、弗素樹脂
として380℃で測定した溶融粘度が4×104ポイズ
以上のPFAを使用した場合、粘度が高すぎるため、塗
布後の焼結のみでは目標とするRa値が得られなかっ
た。特に3×105ポイズ以上の溶融粘度のPFAを使
用した場合には、あまりにも溶融粘度が高すぎて、電気
化学的に検出可能なピンホールの発生が避け難いという
問題があった。
表面粗度(Ra)が大で、ピンホールの発生という問題
を解決するために、PFAの耐熱温度とされている26
0℃以上の温度域において、PFA被覆層を平滑な加圧
面を持つ加圧装置により加圧する点に特徴を有する。こ
の方法によれば、目的とするRa値が得られる他、ピン
ホールを減少させることが可能である。本発明の弗素樹
脂被覆物の表面粗度(Ra)は、2μm以下であり、好
ましくは1μm以下、より好ましくは1μm未満、さら
に好ましくは0.8μm以下である。0.7μm以下と
することも可能である。本発明の弗素樹脂被覆物は、ピ
ンホール度(測定法は後記する)が、好ましくは0mA
/cm2であり、ピンホール防止性に優れている。さら
に、本発明の弗素樹脂被覆物は、高分子量のPFAを使
用しているため、耐摩耗性が顕著に優れている。
ついてより具体的に説明するが、本発明は、これらの実
施例のみに限定されるものではない。なお、物性の測定
方法は、次の通りである。 (1)表面粗度 JIS B−0601に規定されている中心線平均粗さ
(Ra)の測定法に従って表面粗度を測定した。単位
は、μmである。 (2)ピンホール度 弗素樹脂被覆物を2.5重量%塩化ナトリウム水溶液に
浸漬し、弗素樹脂被覆物の金属基材を陰極とし、水溶液
中に電極を入れて陽極とし、10vで5秒間通電した
時、ピンホール部分により流れる電流(mA)を単位面
積当りに換算して求めた。単位は、mA/cm2であ
る。 (3)スコッチブライト耐摩耗テスト 弗素樹脂被覆層の表面にスコッチブライドを接触させた
状態で回転させ、その際の摩耗量を、厚み1μmのPF
A層が削られるのに要する回転数で示した。単位は、1
03回/μmである。
被覆基材として、アルミニウム合金板(神戸製鋼製、A
SB材)を用いた。このアルミニウム板を陽極として、
塩化アンモニウム水溶液中で25クーロン/cm2の電
気量で電気化学的エッチング処理を行い、アルミニウム
板の表面を粗面化した。この表面には、約1μm〜約2
0μmのピッチで凹凸が認められた。PFA塗料とし
て、高分子量のPFA(三井デュポンフロロケミカル
製、MP103、380℃での溶融粘度3×105ポイ
ズ、粒子径30μm)60重量%と、分散媒としてノニ
オン系界面活性剤(三洋化成製、PL910)40重量
%とを混合したものを用いた。
チング板に、スクリーン印刷した。使用した紗(スクリ
ーンメッシュ)は、SUS120(中沼アートスクリー
ン製のSUS製120メッシュ/インチ)であり、スキ
ージにはウレタンゴムを用いた。スクリーン印刷後、1
00℃で5分間、250℃で5分間加熱して分散媒を蒸
散させた。このようにしてPFA被覆層が形成されたア
ルミニウム板のサンプルを得た。
10分間加熱し、焼結した。得られた弗素樹脂被覆物
は、その表面粗度(Ra)が3.0μmと大きく、平滑
性に劣るものであった。
1時間加熱し、焼結した。燒結温度を高温にしているた
め、得られた弗素樹脂被覆物の表面粗度(Ra)は、
1.3μmと良好であったが、PFAの分解が認められ
たため、耐摩耗性試験は行わなかった。
℃、100kg/cm2、10分間ホットプレスして、
焼結と平滑化処理を同時に行った。プレス面は、鏡面加
工したステンレス鋼により形成されたものであって、そ
の表面粗度(Ra)は、0.1μm以下であった。
プルを、340℃、100kg/cm2、3分間ホット
プレスした。
ウムエッチング板の反対側を銅メッキしたものを用いた
こと以外は、前記と同様にしてPFA被覆層が形成され
たアルミニウム板のサンプルを作成した。このサンプル
を比較例1と同様にして燒結した後、銅メッキ面の下
に、上面を銅メッキしたステンレス板を置き、305
℃、500kg/cm2加圧下、3時間ホットプレスし
た。
とステンレス板を接合したクラッド板であって、アルミ
ニウム板の面をエッチング処理したものを用いたこと以
外は、前記と同様にしてPFA被覆層が形成されたクラ
ッド板のサンプルを作成した。このサンプルを比較例1
と同様にして燒結した後、305℃、500kg/cm
2加圧下、3時間ホットプレスした。
に、PFA塗料として、MP102(三井デュポンフロ
ロケミカル社製PFA、380℃での溶融粘度4×10
4ポイズ、粒子径25μm)70重量%と、ノニオン系
界面活性剤(三洋化成製、PL910)30重量%との
混合物をスクリーン印刷した後、100℃で5分間、2
50℃で5分間、さらに390℃で10分間加熱焼結し
た。
A塗料として、MP102(三井デュポンフロロケミカ
ル社製PFA、380℃での溶融粘度4×104ポイ
ズ、粒子径25μm)33.3重量%、AD−2CR
(ダイキン社製PFA、380℃での溶融粘度1.5×
104ポイズ、粒子径0.4μm)30.4重量%、水
34.8重量%、弗素系界面活性剤ユニダインDS−4
01(ダイキン社製)、及び炭化水素系界面活性剤ノニ
オンK−204(日本油脂社製)を混合したものを用
い、スピンコートした。次いで、100℃で5分間、2
50℃で5分間、さらに390℃で10分間加熱焼結し
た。実施例1〜4、及び比較例1〜4の結果を表2に示
す。
での溶融粘度3×105ポイズの高溶融粘度のPFAを
用いた場合、従来の塗布後に燒結する方法によれば(比
較例1)、表面粗度(Ra)が大きく、ピンホールの多
い弗素樹脂被覆物しか得ることができない。燒結温度を
420℃に上げると(比較例2)、表面粗度(Ra)を
小さくすることができるが、PFAの分解が著しくな
る。
のPFAを用いた場合(比較例3)であっても、従来法
によれば、表面粗度(Ra)を1μm以下にすることは
できない。380℃での溶融粘度が4×104ポイズの
PFAに、溶融粘度が1.5×104ポイズのPFAを
ブレンドしたものを用いた場合(比較例4)には、従来
法によっても、表面粗度(Ra)を1μm以下にするこ
とができるが、耐摩耗性が著しく低下する。これに対し
て、本発明の方法により得られた弗素樹脂被覆物(実施
例1〜4)は、表面粗度(Ra)が0.5μm以下と小
さく、表面平滑性に優れていると共に、ピンホールがな
く、耐摩耗性も顕著に優れている。
ス(U−ワニス−S)に、平均粒子径1.5μmの昭和
電工製ボロンナイトライド(UHP−S1)を加え、撹
拌、脱泡を行い、固型分比16容量%のフィラー入りワ
ニスを得た。このワニスを円柱金型上にディッピングに
より、一定厚に付着させた後、100〜200℃の段階
的加熱により溶媒除去を行った。次に、ポリイミド層の
上に、カーボンを3重量%配合したプライマー層をディ
ッピングにより形成し、その上に、PFA(三井デュポ
ンフロロケミカル製、MP103、380℃での溶融粘
度3×105ポイズ、粒子径30μm)99.3重量%
とカーボンブラック0.7重量%を含有する弗素樹脂被
覆層をスクリーン印刷法により形成した。ポリイミド及
び弗素樹脂を390℃で焼成後、310℃で、クロムメ
ッキロール(Ra=0.1μm)でヒートロールした。
ロールしながら冷却後、金型を引き抜き定着用ベルトを
得た。この定着用ベルトの表面粗度(Ra)は、0.5
μmであり、定着に使用した場合、オフセットを生じな
かった。この定着用ベルトの熱伝導率は、0.2kca
l/mhrであり、実機装置耐久時間は、3000時間
であった。
02(三井デュポンフロロケミカル社製PFA、380
℃での溶融粘度4×104ポイズ、粒子径25μm)を
含む層を形成すること、ヒートロール温度を305℃と
したこと以外は実施例5と同様にして、定着用ベルトを
作成した。この定着用ベルトの表面粗度(Ra)は、
0.4μmであり、定着に使用した場合、オフセットを
生じなかった。この定着用ベルトの熱伝導率は、0.2
kcal/mhrであり、実機装置耐久時間は、約15
00時間であった。
mφ、肉厚2mmのローラの表面を切削加工により2μ
mの表面粗さに仕上げ、洗浄した後、約10μmの厚さ
でプライマー(タフコートTCW−8808、ダイキン
社製)を塗布し、半乾燥状態で、PFA(三井デュポン
フロロケミカル製、MP103、380℃での溶融粘度
3×105ポイズ、粒子径30μm)を粉体塗装した。
これを250℃で10分間乾燥し、次いで、390℃で
30分間の焼成を行った後、実施例5と同様にしてヒー
トロールし、PFAで被覆された複写材用定着ローラを
得た。この定着用ベルトの表面粗度(Ra)は、0.6
μmであり、定着に使用した場合、オフセットを生じな
かった。実機装置耐久時間は、約2000時間であっ
た。
(三井デュポンフロロケミカル社製、380℃での溶融
粘度4×104ポイズ、粒子径25μm)を用い、ロー
ル温度を300℃としたこと以外は、実施例7と同様に
して、PFAで被覆された複写材用定着ローラを得た。
この定着用ベルトの表面粗度(Ra)は、0.4μmで
あり、定着に使用した場合、オフセットを生じなかっ
た。実機装置耐久時間は、約1500時間であった。
子量のPFAを使用しているため、耐熱性、非粘着性、
耐摩耗性等に優れ、しかも加熱加圧処理により平滑性が
顕著に改善され、ピンホールの発生が抑制された弗素樹
脂被覆物を提供することができる。本発明の方法は、特
に、380℃での溶融粘度が3×105ポイズ以上のP
FAの被覆に適している。加熱加圧により平滑にするた
め、弗素樹脂被覆層の研磨工程を省略または簡略化で
き、時間、樹脂が節約できる。
機、ファクシミリ、プリンター等の定着ローラや定着用
ベルトに使用すると、オフセットを生じることなく、長
寿命化を達成することができる。また、従来と同等の耐
久性を維持するのに必要な弗素樹脂被覆層を薄肉化する
ことができるため、熱伝導性に優れた製品を得ることが
できる。必要な樹脂量が少ないことは、省資源と省エネ
ルギーの点でも効果的である。
ャーポット内釜等の内容器に使用した場合、洗浄による
磨減が少ないため、従来より製品寿命を長くすることが
できる。また、本発明の弗素樹脂被覆物は、薄肉化によ
り、熱伝導性を上げることができる。さらに、本発明の
弗素樹脂被覆物は、ピンホールがないため、金属容器を
腐食から効果的に防止することができる。本発明の弗素
樹脂被覆物は、表面が平滑であるため、高い非粘着性を
示す。
レスにより加熱加圧する方法を示す断面図である。
ールにより加熱加圧する方法を示す断面図である。
ットロールにより加熱加圧する方法を示す断面図であ
る。
複数枚重ねてホットプレスにより加熱加圧する方法を示
す断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 基材上に弗素樹脂の被覆層が形成された
弗素樹脂被覆物において、弗素樹脂が380℃で測定し
た溶融粘度が4×104ポイズ以上のテトラフルオロエ
チレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
(PFA)であり、かつ、被覆層の表面粗度(Ra)が
2μm以下であることを特徴とする弗素樹脂被覆物。 - 【請求項2】 弗素樹脂がフィラーを含有するPFAで
ある請求項1記載の弗素樹脂被覆物。 - 【請求項3】 基材上に、380℃で測定した溶融粘度
が4×104ポイズ以上のPFAからなる被覆層を形成
した後、得られた被覆物を、被覆層の面上から、260
℃以上の温度で、加圧面の表面粗度(Ra)が2μm以
下の加圧装置により加圧することを特徴とする被覆層の
表面粗度(Ra)が2μm以下の弗素樹脂被覆物の製造
方法。 - 【請求項4】 基材上へのPFA被覆層の形成をスクリ
ーン塗装法により行う請求項3記載の製造方法。 - 【請求項5】 2種類の金属板(a及びb)を接合した
複合板材からなる基材上に弗素樹脂の被覆層が形成され
た弗素樹脂被覆物の製造方法において、複合板材を構成
する2種類の金属板のうちの一方の金属板(a)上に、
380℃での溶融粘度が4×104ポイズ以上のPFA
からなる被覆層を形成した後、得られた被覆金属板
(a)の被覆層とは反対側の面上に他方の金属板(b)
を重ね、次いで、被覆層の面上から、260℃以上の温
度で、加圧面の表面粗度(Ra)が2μm以下の加圧装
置により加圧して、被覆層の表面粗度(Ra)を2μm
以下にすると同時に、2種類の金属板を接合することを
特徴とする弗素樹脂被覆物の製造方法。
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