JP2000218731A - 耐熱非粘着プレコート鋼板 - Google Patents

耐熱非粘着プレコート鋼板

Info

Publication number
JP2000218731A
JP2000218731A JP11027414A JP2741499A JP2000218731A JP 2000218731 A JP2000218731 A JP 2000218731A JP 11027414 A JP11027414 A JP 11027414A JP 2741499 A JP2741499 A JP 2741499A JP 2000218731 A JP2000218731 A JP 2000218731A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
heat
resistant
adhesive
coating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11027414A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3293084B2 (ja
Inventor
Koji Mori
浩治 森
Taketo Hara
丈人 原
Kenichi Okubo
謙一 大久保
Kenji Koshiishi
謙二 輿石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Nisshin Steel Co Ltd
Priority to JP2741499A priority Critical patent/JP3293084B2/ja
Publication of JP2000218731A publication Critical patent/JP2000218731A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3293084B2 publication Critical patent/JP3293084B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレコート鋼板製造用の連続塗装設備で製造
でき、耐熱性,非粘着耐久性に優れ、食品調理器具,加
熱調理器具等に好適なプレコート鋼板を得る。 【解決手段】 この耐熱非粘着プレコート鋼板は、耐熱
性樹脂及び乳化重合PFAを主成分とする着色又は透明
耐熱非粘着塗膜が最表層に形成されている。乳化重合P
FAの平均粒径は、0.05〜1μmの範囲に調整され
ている。 【効果】 乳化重合PFAの使用により均一で緻密な耐
熱非粘着塗膜が形成され、長期間にわたって良好な非粘
着性が維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品調理器具,加熱調
理器具等に適した耐熱非粘着プレコート鋼板に関する。
【0002】
【従来の技術】フッ素樹脂は、耐熱性,非粘着性,耐汚
染性等の優れた特性を活用し、鋼材との複合材として使
用されている。フッ素樹脂が複合された鋼板は、たとえ
ばパン,ケーキの焼き型,フライパン等の食品調理器
具,電子レンジ内板,電子制御ジャーの内釜,ガステー
ブル用天板等の加熱調理器具として汎用されている。ガ
ステーブルの天板についてみると、その7割程度がフッ
素樹脂塗装製品である。ガステーブルは、家電機器店,
量販店等で販売されているコンロタイプと、予めシステ
ムキッチンに組み込まれるシステムキッチンタイプに大
別される。コンロタイプでは、大半のガステーブルに4
フッ化樹脂プレコート鋼板が使用されている。他方、シ
ステムキッチンタイプでは、耐久性,特に煮こぼれ等の
汚れの拭き取り易さを考慮してプレコート化がほとんど
進められておらず、従来からのポストコート法による4
フッ化樹脂コーティングが施されている。
【0003】システムキッチンタイプのガステーブルで
は、透明なパーフルオロアルキルビニルエーテル−テト
ラフルオロエチレン共重合体(PFA)フィルムを着色
耐熱性樹脂層を介して鋼板に積層することにより、透明
PFAフィルムを透かして着色意匠が観察されるラミネ
ート鋼板、透明なPFAフィルムにグラビア印刷を施
し、印刷面を鋼板側に配置して印刷PFAフィルムを積
層し、透明PFAフィルム層を透かして印刷意匠性が得
られるラミネート鋼板が一部で使用され始めている。こ
の場合、システムキッチンに要求される耐久性は、フッ
素樹脂単独からなるPFAフィルムで表面被覆すること
により付与される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】PFAフィルムを鋼板
にラミネートするものでは、フィルム製造の安定性を考
慮すると40μm以上の厚膜が必要である。そのため、
PFAフィルムの平米単価が被積層材であるSUSU4
30等のステンレス鋼板の平米単価を超える。また、鋼
板に印刷PFAフィルムを十分な接着性で積層するため
には、加熱方法,加熱時間等が拘束され、処理が煩雑に
なる。そのため、得られるラミネート鋼板は、従来のコ
ンロタイプで使用されている耐熱非粘着プレコート鋼板
に比較して著しく高価になる。しかも、膜厚40μmの
PFAフィルムを鋼板にラミネートするため、ラミネー
ト鋼板の表面が非常に疵付き易くなる。たとえば、JI
SK5400及びJIS G3312に規定されている
鉛筆硬度で6B程度になり、爪によっても容易に疵や圧
痕がつけられ、コンロタイプに使用されている耐熱非粘
着プレコート鋼板の鉛筆硬度Hに比較して著しく見劣り
する。
【0005】そこで、発明者等は、コスト及び耐疵付き
性を考慮し、従来のコンロタイプで使用されている耐熱
非粘着プレコート鋼板に関し煮こぼれ等の拭取り耐久性
(以下、非粘着耐久性という)を付与すべく鋭意検討し
た。具体的には、耐熱非粘着塗膜に使用されている4フ
ッ化樹脂及び耐熱性樹脂の樹脂種,組成比及び耐熱非粘
着塗膜の膜厚,焼成条件等が非粘着耐久性に及ぼす影響
を調査したが、十分な非粘着耐久性を呈するものは見当
たらなかった。また、良好な塗料塗装性,塗膜外観,非
粘着性を得ることも難しく、従来の耐熱非粘着プレコー
ト鋼板の塗料組成が高いレベルでバランスされたもので
あることを確認するに止まった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような問
題を解消すべく案出されたものであり、耐熱性樹脂と乳
化重合法で製造されたPFAとの混合物を主成分とする
着色又は透明耐熱非粘着塗膜を最表層に設けることによ
り、システムキッチンタイプに使用でき、優れた非粘着
耐久性を呈する耐熱非粘着プレコート鋼板を得ることを
目的とする。本発明の耐熱非粘着プレコート鋼板は、そ
の目的を達成するため、ポリエーテルスルホン樹脂,ポ
リフェニルスルフィド樹脂,ポリアミドイミド樹脂の少
なくとも1種の耐熱性樹脂を主成分とする着色塗膜が鋼
板表面に形成され、ポリエーテルスルホン樹脂,ポリフ
ェニルスルフィド樹脂,ポリアミドイミド樹脂の少なく
とも1種以上の耐熱性樹脂と乳化重合法で製造した平均
粒径0.05〜1μmのパーフルオロアルキルビニルエ
ーテル−テトラフルオロエチレン共重合体を主成分とす
るフッ素樹脂との混合物を主成分とする着色又は透明耐
熱非粘着塗膜が前記着色塗膜の上に形成されていること
を特徴とする。
【0007】印刷意匠性を組合せた耐熱非粘着プレコー
ト鋼板では、ポリエーテルスルホン樹脂,ポリフェニル
スルフィド樹脂,ポリアミドイミド樹脂の少なくとも1
種の耐熱性樹脂を主成分とする着色塗膜が鋼板表面に形
成され、ポリテトラフルオロエチレン樹脂,パーフルオ
ロアルキルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン共
重合体の少なくとも1種以上のフッ素樹脂とアクリル樹
脂,ポリウレタン樹脂,ポリエステル樹脂の少なくとも
1種以上の水溶性又は水分散性樹脂との混合物をベース
とする耐熱性印刷インキ層が前記着色塗膜の上に一部又
は全面に形成され、次いでポリエーテルスルホン樹脂,
ポリフェニルスルフィド樹脂,ポリアミドイミド樹脂の
少なくとも1種以上の耐熱性樹脂を主成分とする透明塗
膜が前記耐熱印刷インキ層の上に形成され、更に、ポリ
エーテルスルホン樹脂,ポリフェニルスルフィド樹脂,
ポリアミドイミド樹脂の少なくとも1種以上の耐熱性樹
脂と乳化重合法で製造した平均粒径0.05〜1μmの
パーフルオロアルキルビニルエーテル−テトラフルオロ
エチレン共重合体を主成分とするフッ素樹脂との混合物
を主成分とする透明耐熱非粘着塗膜が前記透明塗膜の上
に形成されている。
【0008】
【実施の形態】従来の耐熱非粘着プレコート鋼板では、
ポリエーテルスルホン樹脂,ポリフェニルスルフィド樹
脂,ポリアミドイミド樹脂等の耐熱性樹脂を主成分とす
る着色塗膜を鋼板表面に設け、ポリエーテルスルホン樹
脂,ポリフェニルスルフィド樹脂,ポリアミドイミド樹
脂等の耐熱性樹脂とテトラフルオロエチレン樹脂(以
下,PTFEという),PFA等の4フッ化樹脂を主成
分とする着色耐熱非粘着塗膜を着色塗膜の上に設けてい
る。高い成形加工性,耐熱非粘着性を発現させる構成と
しては、着色塗膜を形成する耐熱性樹脂としてポリエー
テルスルホン樹脂,着色耐熱非粘着塗膜を形成する耐熱
性樹脂としてポリエーテルスルホン樹脂,4フッ化樹脂
としてPTFEを使用することが最も一般的である。
【0009】しかし、この塗膜構成で非粘着耐久性を調
査したところ、6〜7回の繰返し試験で汚染因子を容易
に除去できなくなった。なお、非粘着耐久性は、醤油/
砂糖/卵=1/1/1の混合液及び牛乳を塗膜表面に載
せて260℃の加熱炉に1時間入れ、十分に冷却した
後、汚染因子である醤油/砂糖/卵=1/1/1の混合
液及び牛乳が塗膜表面に焦げ付かずに繰返し除去できる
回数で評価した。そして、システムキッチンタイプで
は、10回以上の繰返し除去が可能なことを耐久性有無
の判断基準にした。非粘着耐久性を改善するため、耐熱
性樹脂及び4フッ化樹脂について樹脂種依存性を検討し
たが、樹脂種による顕著な性能向上は検出できなかっ
た。耐熱非粘着塗膜における耐熱性樹脂に対する4フッ
化樹脂の混合比を高くして非粘着耐久性の改善を図った
が、4フッ化樹脂の配合量が増加すると塗料塗装性が極
端に低下し、良好な表面外観が得られなくなった。膜厚
の増大、すなわち塗膜焼成時に塗膜表面に移行する4フ
ッ化樹脂の厚みを大きくした場合でも、表面外観が悪化
するばかりでなく塗膜にワキが発生し易くなり、却って
物理的な汚染因子の吸着により非粘着耐久性が低下する
傾向がみられた。
【0010】次いで、従来からコンロタイプに使用され
ている耐熱非粘着プレコート鋼板について、非粘着耐久
性が劣る原因を調査した。この種の鋼板表面に形成され
ている耐熱非粘着塗膜は、光学顕微鏡,EPMA(電子
プローブ微小部分析)等による観察結果から、塗膜表面
に4フッ化樹脂が移行し、着色塗膜側に耐熱性樹脂が配
向した2層構造をもっていることが確認される。塗膜表
面への4フッ化樹脂の移行は、表面張力の小さな4フッ
化樹脂が熱力学的に安定な形態を採ることに依る。しか
し、断面構造の詳細な調査結果から、2コート2ベーク
で形成された塗膜のように明確な2層構造をもつもので
はなく、上層と下層との界面が大きくうねり、部分的に
は耐熱性樹脂中に4フッ化樹脂が浮かんだ海島構造にな
っていることが判った。また、塗膜の表面近傍では、一
部、4フッ化樹脂からなる層が薄く、直下に耐熱性樹脂
層が存在する部分も検出される。この観察結果は、均一
な4フッ化樹脂層が形成されると非粘着耐久性が発現さ
れることを示唆している。
【0011】4フッ化樹脂層の均一膜化には、耐熱非粘
着塗膜から顔料を除去すること、4フッ化樹脂として溶
融可能なPFAを使用することが考えられる。塗膜に含
まれている顔料は、4フッ化樹脂の表面移行を阻害する
虞れがある。そこで、顔料を含まない樹脂で耐熱非粘着
塗膜を形成し、透明耐熱非粘着層を形成する場合には着
色塗膜で呈色することを検討した。非粘着耐久性は、顔
料無添加により若干向上したが、10回に満たない繰返
し回数であった。塗膜構造を観察したところ、顔料無添
加により4フッ化樹脂が均一化する傾向は窺がわれた
が、十分な均一化が得られなかった。
【0012】次いで、顔料無添加に併せPFAを4フッ
化樹脂として使用した。得られた塗膜は、2コート2ベ
ークと見間違うほどの明瞭な2層構造をもっており、4
フッ化樹脂層が十分に均一化されていた。この断面構造
は、PFAの溶融流動に起因するものと考えられる。と
ころが、非粘着耐久性を調査したところ、繰返し回数が
10回に満たなかった。すなわち、単に4フッ化樹脂層
を均一化するだけでは、PFAラミネート鋼板にみられ
る優れた非粘着耐久性が得られないことを示す。更に、
顔料無添加で4フッ化樹脂としてPFAを用いた耐熱非
粘着塗膜について詳細に検討した。塗膜表面を走査型電
子顕微鏡で観察したところ、PFAが溶融流動可能であ
るものの比較的荒れた塗膜表面になっていた。塗膜表面
の観察結果は、60度反射で表面光沢が10前後と低い
ことに良く対応している。
【0013】次いで、非粘着耐久試験の過程で、焦付き
を生じさせない汚染因子の容易な除去が困難になり始め
た段階で、塗膜の表面形態を同様に観察したところ、汚
染因子が焦げ付き始めた部位で耐熱非粘着塗膜の表面一
部が欠落していることが検出された。この観察結果か
ら、PFAの部分的な欠落により、汚染因子の焦付きが
生じることが判った。PFAの欠落は、PFAの粒子形
態を制御することにより抑制できる。塗膜に添加される
PFAは、通常、懸濁重合法で調製されている。懸濁重
合では、水中に懸濁しているPFAが重合し、液滴が相
互に衝突して合体することから、平均粒径が数μmの異
形粒子になる。数μmの平均粒径は、塗料製造上では比
較的取り扱い易い粒径であるが、異形粒子に起因する塗
膜の欠陥等によって欠落し易い。
【0014】そこで、本発明においては、乳化重合法で
調製したPFAを使用する。乳化重合では、ミセルの中
でのみ重合反応が生じるため、ミセルの形態、換言すれ
球形を維持したままでPFA粒子が成長する。その結
果、球形の樹脂粒子が得られる。乳化重合法で調製され
た平均粒径0.05〜1μmのPFA樹脂粒子を耐熱性
樹脂に配合するとき、非粘着耐久性に優れた塗膜が形成
される。優れた非粘着耐久性は、耐熱非粘着塗膜の上層
を形成するPFA層が最密充填形態を採り、PFAの溶
融流動が僅かに生じるだけで緻密で健全な塗膜が形成さ
れる結果と推察される。具体的には、繰返し回数10
回,更には20回を超える優れた非粘着耐久性を呈す
る。
【0015】最密充填形態を採る塗膜を形成する上で
は、PFA樹脂粒子の平均粒径を0.05〜1μmの範
囲に調整することが必要である。PFA樹脂粒子の粒径
は、重合開始剤,界面活性剤濃度等の重合条件によって
調整される。平均粒径が0.05μm未満では、塗料化
の際にチクソトロピー性が高くなり過ぎ、ロールコート
法で鋼板表面への塗装が困難になる。逆に1μmを超え
る平均粒径では、最密充填形態での空隙が大きくなり過
ぎ、非粘着耐久性が低下する傾向がみられる。これに対
し、従来の懸濁重合で調製したPFA樹脂粒子は、異形
粒子であるため最密充填形態を採れず、溶融流動しても
緻密な塗膜が形成されない。緻密さ,健全さに欠ける塗
膜がPFAの部分的な欠落を発生させ、汚染因子の焦付
きになるものと推察される。
【0016】本発明に従って塗装される鋼板としては、
必要に応じてリン酸塩処理、塗布型クロメート処理等を
施した55%Al−Znめっき鋼板、Alめっき鋼板、
ステンレス鋼板等が使用される。まず、塗装原板に耐熱
性樹脂からなる着色塗料を塗布し、焼き付ける。着色塗
料の成分である耐熱性樹脂には、ポリエーテルスルホン
樹脂、ポリフェニルスルフィド樹脂、ポリアミドイミド
樹脂の少なくとも一種以上の樹脂が使用される。着色塗
料は、鋼板素地の隠蔽及び耐熱非粘着塗膜との組合せで
色調を付与するため、酸化チタン,カーボンブラック,
酸化クロム,酸化鉄等の耐熱性に優れた着色顔料が配合
される。必要に応じて防錆顔料、体質顔料等を配合して
も良い。透明な耐熱非粘着塗膜では、着色塗膜で色調及
び意匠外観を発現させるため、アルミナ粉等のメタリッ
ク顔料を配合して意匠性を向上させることもできる。
【0017】着色塗膜層は、乾燥塗膜厚さで2〜20μ
mとなるように鋼板表面に塗布される。耐熱性樹脂を溶
剤に溶解した塗料をロールコート法,カーテンフロー法
等で鋼板に塗布し、含有する耐熱性樹脂の中で最も融点
の高い樹脂の融点を超える温度で焼き付ける。着色塗膜
の上面にポリエーテルスルホン樹脂,ポリフェニルスル
フィド樹脂,ポリアミドイミド樹脂の少なくとも1種以
上の耐熱性樹脂と乳化重合法で調製した平均粒径0.0
5〜1μmのPFA粒子との混合物を主成分とする着色
又は透明耐熱非粘着塗膜を形成する。着色耐熱非粘着塗
膜の場合、必要な塗膜色調を付与するため酸化チタン,
カーボンブラック,酸化クロム,酸化鉄等の耐熱性に優
れた着色顔料,体質顔料等を配合する。また、意匠性向
上のためにアルミ粉等のメタリック顔料を配合しても良
い。
【0018】塗料に占めるフッ化樹脂の割合が高くなる
と、非粘着耐久性が向上する。しかし、塗料中の溶解成
分である耐熱性樹脂量が減少するため、塗料のロールコ
ート適性が低下し、硬度低下に起因した塗膜疵も発生し
易くなる。そこで、非粘着耐久性,塗膜硬度等の塗膜特
性と塗料特性とをバランスさせるため、耐熱性樹脂と乳
化重合PFAとの配合比を好ましくは40:60〜8
0:20(更に好ましくは50:50〜70:30)の
範囲に設定する。耐熱非粘着塗膜は、乾燥塗膜厚さで2
〜20μmとなるように鋼板表面に塗布される。使用さ
れる塗料は、溶剤に溶解する耐熱性樹脂を含むためロー
ルコート法で塗布できるが、溶剤に溶解しない4フッ化
樹脂を含むためチクソトロピー性を呈する。したがっ
て、トップフィードフルリバース方式のロールコート法
による塗装が好ましい。塗布された塗料は、塗料に含ま
れている耐熱性樹脂及びPFAの中で最も融点の高い樹
脂の融点を超える温度で焼き付けられる。
【0019】印刷意匠を組み合わせた塗装では、耐熱性
着色塗装が施された鋼板に耐熱性印刷インキ層をグラビ
アオフセット法で印刷する。グラビアオフセット印刷に
はプレコート鋼板製造用の連続塗装設備を使用し、ロー
ルコーターのアプリケーターロールをオフセットロール
に置き換え、グラビアロールを配置するだけで必要な製
造ラインが構築される。その結果、高価な印刷PFAフ
ィルムを使用する必要がなくなり、鋼板に印刷PFAフ
ィルムを十分な接着性で積層するために必要で煩雑な処
理が省略される。したがって、低い製造コストで印刷意
匠を付けた耐熱非粘着プレコート鋼板が安価かつ簡便に
製造できる。
【0020】グラビアオフセット印刷に使用される耐熱
性印刷インキは、ポリテトラフルオロエチレン樹脂,パ
ーフルオロアルキルビニルエーテル−テトラフルオロエ
チレン共重合体の少なくとも1種以上のフッ素樹脂とア
クリル樹脂,ポリウレタン樹脂,ポリエステル樹脂の少
なくとも1種以上の水溶性又は水分散性樹脂との混合物
をベースとする水性印刷インキ組成物である。印刷イン
キの一成分である4フッ化樹脂は顔料の分散性が悪く、
4フッ化樹脂単独では適正なグラビアオフセット印刷性
が得られない、この点、アクリル樹脂,ポリウレタン樹
脂,ポリエステル樹脂の少なくとも1種以上の水溶性又
は水分散性樹脂を混合してインキ化することによって顔
料の分散性が格段に改善され、優れたグラビアオフセッ
ト印刷適性を得ることができる。4フッ化樹脂と水溶性
又は水分散性樹脂との配合比は、水溶性又は水分散性樹
脂の量が増加するほど耐熱性が低下するため、重量比で
99:1〜95:5の範囲に調整することが好ましい。
【0021】4フッ化樹脂と水溶性又は水分散性樹脂と
を混合した樹脂組成物に、酸化チタン,カーボンブラッ
ク,酸化クロム,酸化鉄等の耐熱性が良好な顔料を分散
させ、必要に応じて顔料分散剤等の添加剤を用いてイン
キ化する。調製されたインキは、意匠性を考慮して通常
0.5〜10μmの厚みで着色塗膜表面の一部又は全面
にグラビアオフセット印刷される。印刷後に乾燥、必要
に応じて焼き付け処理する。
【0022】耐熱性印刷インキ層の上に耐熱性樹脂を主
成分とする透明塗膜が設けられる。耐熱性樹脂として
は、ポリエーテルスルホン樹脂,ポリフェニルスルフィ
ド樹脂,ポリアミドイミド樹脂の少なくとも1種以上の
樹脂が使用される。透明塗膜は、耐熱性印刷インキ中の
4フッ化樹脂と透明耐熱非粘着塗膜中の4フッ化樹脂と
を隔離する作用を呈する。透明塗膜は、その上に形成さ
れる透明耐熱非粘着塗膜と相俟って、着色塗膜及びグラ
ビアオフセット印刷による印刷意匠を外観上保護する作
用も呈することから、透明であることが要求される。た
だし、着色塗膜及び印刷柄を隠蔽しない限り、透明塗膜
の塗料に種々の添加剤が必要に応じて添加される。ま
た、塗料中に微量のアルミ粉,着色顔料等を配合するこ
とによって、着色塗膜及び印刷柄との組合せで意匠性を
向上させることも可能である。
【0023】透明塗膜層は、乾燥塗膜厚さが1〜10μ
mとなるように塗布される。耐熱性樹脂を溶剤に溶解し
た塗料をロールコート法,カーテンフロー法等で塗装
し、含有する耐熱性樹脂の中で最も融点の高い樹脂の融
点を超える温度で焼き付ける。透明塗膜の上面には、印
刷意匠性を組合せない場合と同様にして透明耐熱非粘着
塗膜が設けられる。すなわち、ポリエーテルスルホン樹
脂,ポリフェニルスルフィド樹脂,ポリアミドイミド樹
脂の少なくとも1種以上の耐熱性樹脂と乳化重合法で調
製した平均粒径0.05〜1μmのPFAとの混合物を
主成分とする透明耐熱非粘着塗膜を透明塗膜の上に設け
る。この場合にもアルミ粉等のメタリック顔料を透明耐
熱非粘着塗膜に分散させ、印刷意匠性を更に向上させる
こともできる。
【0024】
【実施例】板厚0.45mmのSUS430ステンレス
鋼板を脱脂した後、塗布型クロメート処理を施し、実施
例1〜4及び比較例10〜13ではカーボンブラックを
配合した着色塗膜を乾燥膜厚8μmでロールコートし、
実施例5〜9及び比較例14〜18ではカーボンブラッ
ク及びアルミ粉を配合した着色塗膜を乾燥膜厚12μm
でロールコートし、何れも着色塗膜も300℃で焼き付
けた。形成された着色塗膜の上に、表1及び2に示す耐
熱非粘着塗膜をロールコートし、400℃で焼付けた。
なお、実施例1〜4及び比較例10〜13では、カーボ
ンブラック及びアルミ粉を配合した乾燥膜厚12μmの
耐熱非粘着塗膜、実施例5〜9及び比較例14〜18で
は乾燥膜厚5μmの透明耐熱非粘着塗膜を形成した。ま
た、耐熱非粘着塗膜には、何れも耐熱性樹脂と4フッ化
樹脂とを重量比50:50で配合した塗料を使用した。
なお、実施例7〜9及び比較例16〜18では、着色塗
膜をロールコートして焼き付けた後、酸化チタンを配合
した耐熱性印刷インキ(PTFE/水性ポリウレタン樹
脂=95重量部/5重量部)を表面被覆率85%でグラ
ビアオフセット印刷し、200℃で乾燥し、透明塗膜
(PES)を乾燥膜厚3μmでロールコートして300
℃で焼き付け、その上に透明耐熱非粘着塗膜を設けた。
【0025】使用した各樹脂の成分及び得られた塗膜の
特性を表1(本発明例)及び表2(比較例)に示す。表
中、PESはポリエーテルスルホン樹脂,PPSはポリ
フェニレンスルフィド樹脂,PAIはポリアミドイミド
樹脂,PTFEはポリテトラフルオロエチレン樹脂,P
FAはパーフルオロアルキルビニルエーテル−テトラフ
ルオロエチレン共重合体を示す。塗膜密着性は基盤目密
着性試験で、耐熱性は300℃に300時間加熱した後
の基盤目密着性試験で調査した。非粘着耐久性は、醤油
/砂糖/卵=1/1/1の混合液及び牛乳を塗膜表面に
0.5ml滴下し、260℃の加熱炉に1時間入れ、十
分に冷却した後で塗膜表面に対する醤油/砂糖/卵=1
/1/1の混合液及び牛乳の焦げつき状況により判断し
た。そして、醤油/砂糖/卵=1/1/1の混合液及び
牛乳が焦げ付くことなく除去できる回数で評価した。シ
ステムキッチンタイプでは、10回以上の繰返し除去が
可能なことを非粘着耐久性有無の判断基準とした。
【0026】表1から明らかなように、着色塗膜及び耐
熱非粘着塗膜が本発明で規定した条件を満足するもので
は、外観,塗膜密着性,耐熱性,非粘着耐久性の何れも
優れていた。これに対し、着色塗膜及び耐熱非粘着塗膜
が本発明で規定した条件を満足しないと、表2に示すよ
うに、得られた塗装鋼板は、外観,塗膜密着性,耐熱
性,非粘着耐久性の何れか一つ又は複数が劣っていた。
【0027】
【0028】
【0029】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の耐熱非
粘着プレコート鋼板は、塗膜に耐熱非粘着性を付与する
4フッ化樹脂成分として乳化重合法で調製された平均粒
径0.05〜1μmのPFAを使用しているため、汚染
因子の焦付きを生じさせる欠陥分がなく、緻密で均一な
4フッ化樹脂層が形成される。したがって、得られたプ
レコート鋼板は、4フッ化樹脂本来の非粘着性を長期間
にわたって維持し、システムキッチンタイプのガステー
ブル天板,食品調理器具,加熱調理器具等の厨房機器は
勿論、優れた非粘着耐久性や意匠性を活用して各種内装
材,ケーシング材等として広範な分野に使用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 27/00 B32B 27/00 A 27/20 27/20 A 27/30 27/30 D 27/34 27/34 C09D 127/18 C09D 127/18 129/00 129/00 // A47J 36/02 A47J 36/02 B F24C 15/10 F24C 15/10 B (72)発明者 大久保 謙一 千葉県市川市高谷新町7番1号 日新製鋼 株式会社技術研究所内 (72)発明者 輿石 謙二 千葉県市川市高谷新町7番1号 日新製鋼 株式会社技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエーテルスルホン樹脂,ポリフェニ
    ルスルフィド樹脂,ポリアミドイミド樹脂の少なくとも
    1種の耐熱性樹脂を主成分とする着色塗膜が鋼板表面に
    形成され、ポリエーテルスルホン樹脂,ポリフェニルス
    ルフィド樹脂,ポリアミドイミド樹脂の少なくとも1種
    以上の耐熱性樹脂と乳化重合法で製造した平均粒径0.
    05〜1μmのパーフルオロアルキルビニルエーテル−
    テトラフルオロエチレン共重合体を主成分とするフッ素
    樹脂との混合物を主成分とする着色又は透明耐熱非粘着
    塗膜が前記着色塗膜の上に形成されている耐熱非粘着プ
    レコート鋼板。
  2. 【請求項2】 ポリエーテルスルホン樹脂,ポリフェニ
    ルスルフィド樹脂,ポリアミドイミド樹脂の少なくとも
    1種の耐熱性樹脂を主成分とする着色塗膜が鋼板表面に
    形成され、ポリテトラフルオロエチレン樹脂,パーフル
    オロアルキルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン
    共重合体の少なくとも1種以上のフッ素樹脂とアクリル
    樹脂,ポリウレタン樹脂,ポリエステル樹脂の少なくと
    も1種以上の水溶性又は水分散性樹脂との混合物をベー
    スとする耐熱性印刷インキ層が前記着色塗膜の上に一部
    又は全面に形成され、次いでポリエーテルスルホン樹
    脂,ポリフェニルスルフィド樹脂,ポリアミドイミド樹
    脂の少なくとも1種以上の耐熱性樹脂を主成分とする透
    明塗膜が前記耐熱印刷インキ層の上に形成され、更に、
    ポリエーテルスルホン樹脂,ポリフェニルスルフィド樹
    脂,ポリアミドイミド樹脂の少なくとも1種以上の耐熱
    性樹脂と乳化重合法で製造した平均粒径0.05〜1μ
    mのパーフルオロアルキルビニルエーテル−テトラフル
    オロエチレン共重合体を主成分とするフッ素樹脂との混
    合物を主成分とする透明耐熱非粘着塗膜が前記透明塗膜
    の上に形成されている耐熱非粘着プレコート鋼板。
JP2741499A 1999-02-04 1999-02-04 耐熱非粘着プレコート鋼板 Expired - Lifetime JP3293084B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2741499A JP3293084B2 (ja) 1999-02-04 1999-02-04 耐熱非粘着プレコート鋼板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2741499A JP3293084B2 (ja) 1999-02-04 1999-02-04 耐熱非粘着プレコート鋼板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000218731A true JP2000218731A (ja) 2000-08-08
JP3293084B2 JP3293084B2 (ja) 2002-06-17

Family

ID=12220443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2741499A Expired - Lifetime JP3293084B2 (ja) 1999-02-04 1999-02-04 耐熱非粘着プレコート鋼板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3293084B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003062930A (ja) * 2001-08-30 2003-03-05 Nisshin Steel Co Ltd 非粘着プレコート金属板
JP2006168251A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Nisshin Steel Co Ltd 耐熱非粘着プレコート金属板及びその製造方法
WO2007065867A1 (en) * 2005-12-05 2007-06-14 Solvay (Societe Anonyme) Aromatic sulfone polymer composition comprising tetrafluoroethylene polymer particles
JP2009504386A (ja) * 2005-08-12 2009-02-05 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 基材上のノンスティックコーティングの耐食性の改善方法
JPWO2015098844A1 (ja) * 2013-12-26 2017-03-23 阪本 順 積層体の製造方法、積層体の製造装置、積層体、及び積層体を備えたタッチパネル
CN107406719A (zh) * 2015-03-13 2017-11-28 大金工业株式会社 涂料组合物和被覆物品

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0289633A (ja) * 1988-05-20 1990-03-29 Sumitomo Electric Ind Ltd フッ素樹脂被覆物
JPH02108531A (ja) * 1988-10-19 1990-04-20 Nippon Steel Corp 非粘着性および遠赤外線放射性に優れた塗装金属板
JPH08113756A (ja) * 1994-10-14 1996-05-07 Du Pont Mitsui Fluorochem Co Ltd 撥水性含フッ素樹脂表面を有する物品の製造方法
JPH08208931A (ja) * 1995-02-02 1996-08-13 Tokyo Gas Furoro Material Kk 模様付き弗素樹脂フイルムラミネート鋼板の製造方法
JPH0971747A (ja) * 1995-07-03 1997-03-18 Zojirushi Corp 印刷用インキ及び該インキによる印刷構造
JPH1086274A (ja) * 1996-07-22 1998-04-07 Nisshin Steel Co Ltd 耐熱非粘着意匠鋼板及びその製造方法
JPH10264295A (ja) * 1997-03-27 1998-10-06 Nisshin Steel Co Ltd 耐熱非粘着意匠鋼板及びその製造方法
JPH10264296A (ja) * 1997-03-27 1998-10-06 Nisshin Steel Co Ltd 耐熱意匠鋼板及びその製造方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0289633A (ja) * 1988-05-20 1990-03-29 Sumitomo Electric Ind Ltd フッ素樹脂被覆物
JPH02108531A (ja) * 1988-10-19 1990-04-20 Nippon Steel Corp 非粘着性および遠赤外線放射性に優れた塗装金属板
JPH08113756A (ja) * 1994-10-14 1996-05-07 Du Pont Mitsui Fluorochem Co Ltd 撥水性含フッ素樹脂表面を有する物品の製造方法
JPH08208931A (ja) * 1995-02-02 1996-08-13 Tokyo Gas Furoro Material Kk 模様付き弗素樹脂フイルムラミネート鋼板の製造方法
JPH0971747A (ja) * 1995-07-03 1997-03-18 Zojirushi Corp 印刷用インキ及び該インキによる印刷構造
JPH1086274A (ja) * 1996-07-22 1998-04-07 Nisshin Steel Co Ltd 耐熱非粘着意匠鋼板及びその製造方法
JPH10264295A (ja) * 1997-03-27 1998-10-06 Nisshin Steel Co Ltd 耐熱非粘着意匠鋼板及びその製造方法
JPH10264296A (ja) * 1997-03-27 1998-10-06 Nisshin Steel Co Ltd 耐熱意匠鋼板及びその製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003062930A (ja) * 2001-08-30 2003-03-05 Nisshin Steel Co Ltd 非粘着プレコート金属板
JP2006168251A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Nisshin Steel Co Ltd 耐熱非粘着プレコート金属板及びその製造方法
JP4667852B2 (ja) * 2004-12-17 2011-04-13 日新製鋼株式会社 耐熱非粘着プレコート金属板及びその製造方法
JP2009504386A (ja) * 2005-08-12 2009-02-05 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 基材上のノンスティックコーティングの耐食性の改善方法
WO2007065867A1 (en) * 2005-12-05 2007-06-14 Solvay (Societe Anonyme) Aromatic sulfone polymer composition comprising tetrafluoroethylene polymer particles
JPWO2015098844A1 (ja) * 2013-12-26 2017-03-23 阪本 順 積層体の製造方法、積層体の製造装置、積層体、及び積層体を備えたタッチパネル
US10078385B2 (en) 2013-12-26 2018-09-18 Jun Sakamoto Laminate manufacturing method, laminate manufacturing apparatus, laminate, and touch panel including laminate
CN107406719A (zh) * 2015-03-13 2017-11-28 大金工业株式会社 涂料组合物和被覆物品

Also Published As

Publication number Publication date
JP3293084B2 (ja) 2002-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960015755B1 (ko) 다층 비점착성 코팅을 갖는 코팅된 기판
JP5445587B2 (ja) 被覆物品の製造方法、及び、被覆物品
EP2001949B1 (en) Non-stick finish
US7695807B2 (en) Non-stick finish
US5880205A (en) Universal primer for non-stick finish
US20070036900A1 (en) Process for improving the corrosion resistance of a non-stick coating on a substrate
KR100346796B1 (ko) 불소수지피복물 및 그 제조방법
JPS632306B2 (ja)
US11963633B2 (en) Cooking utensil
JP2018020314A (ja) 立体柄質感を示す表面コーティング方法
JP2020189076A (ja) 熱変色性複合コーティング層を含む調理器具の製造方法およびこれにより製造された調理器具
CN110249012A (zh) 涂覆有耐磨损和耐刮擦的不粘涂层的基材
JPH05500327A (ja) 第一下塗りがポリシロキサンである2層薄下塗りを有する非粘着コーテイングシステム
JP2001218684A (ja) 調理器具用部材及び調理器具
JP3293084B2 (ja) 耐熱非粘着プレコート鋼板
WO2004041537A1 (ja) 含フッ素積層体、含フッ素積層体形成方法及び被覆物品
JP3367508B2 (ja) フッ素樹脂被覆物及びその製造方法
WO1991002773A1 (en) Non-stick coating system with thin undercoat of polyamide imide, polyarylene sulfide or polyether sulfone
JPH08322732A (ja) 調理用鍋
WO1997039073A1 (en) Universal primer for non-stick finish
JP2001219122A (ja) フッ素樹脂塗膜を有する物品及びその製造方法
WO2020110515A1 (ja) 被覆組成物及び被覆物品
JP3351995B2 (ja) 耐熱非粘着意匠鋼板及びその製造方法
JP2000167977A (ja) 耐熱非粘着意匠鋼板及びその製造方法
JPH06337117A (ja) 高温調理機器用皮膜およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020312

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080405

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090405

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090405

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100405

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100405

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110405

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110405

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120405

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130405

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140405

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term