JPH08118463A - 中空二重壁成形品の製造方法 - Google Patents

中空二重壁成形品の製造方法

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JPH08118463A
JPH08118463A JP6288748A JP28874894A JPH08118463A JP H08118463 A JPH08118463 A JP H08118463A JP 6288748 A JP6288748 A JP 6288748A JP 28874894 A JP28874894 A JP 28874894A JP H08118463 A JPH08118463 A JP H08118463A
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parison
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mold
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 板状部と、該板状部の周囲より折れ曲がった
立上げ部を備えた中空二重壁成形品の製造方法におい
て、前記板状部と前記立上げ部からなる3個の壁面が互
いに交わる三角錐状の角隅部の壁厚を厚肉にする。 【構成】 型開きした金型11,12間にパリスンを配
置したのち、型閉じを行なって前記パリスンを挟持する
とともに、三角錐状の角隅部6において、前記パリスン
の他方の壁となる部分をスライド部材15により突出変
形させることにより凹部を形成してその先端面を一方の
壁となる部分に溶着して溶着部8を形成し、ついでパリ
スン内へ加圧流体を導入してキャビティ11a,12a
およびスライド部材15の外面に沿って膨張させ、三角
錐状の角隅部6において一端側が他方の壁2に一体成形
されているとともに他端側が一方の壁1に溶着部8によ
って溶着された凹形リブ7を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、間隔をおいて互いに対
向する外壁である一方の壁および内壁である他方の壁を
有し、板状部および該板状部の周辺部から折れ曲がった
立上げ部を有する中空二重壁成形品の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気装置の筐体を構成するハウジ
ングパネル等に図10に示すような中空二重壁成形品が
使用されている。
【0003】この中空二重壁成形品M0 は、間隔をおい
て互いに対向する外壁である一方の壁101および内壁
である他方の壁102と両者の周辺部を閉塞する端壁1
03からなり、矩形状の板状部104と、板状部104
の周囲よりほぼ直角に折れ曲がった立上げ部105を備
えており、前記板状部104および立上げ部105から
なる3個の壁面が互いに交わる三角錐状の角隅部106
を有する。
【0004】このような中空二重壁成形品M0 をブロー
成形により製造する場合、中空二重壁成形品M0 の外面
を規制するためのキャビティを有する凹形の金型と凸形
の金型からなる分割型式の金型を用い、型開きした前記
金型間に押出機の押出ヘッドより熱可塑性樹脂からなる
溶融したパリスンを押出して配置し、ついで型閉じを行
なって前記パリスンの周辺部を挟持したのち、該パリス
ン内に加圧流体を導入してキャビティの形状に沿って膨
張させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来の技術
では、型閉じしてパリスンを挟持したときに、金型のキ
ャビティの上述した中空二重壁成形品の三角錐状の角隅
部を形成するための部位にまでパリスンが変形移動され
ないため、そののちの工程でパリスン内に加圧流体を導
入して膨張させたとき、他の部分に比較して極端にパリ
スンが引き延ばされ、製造された中空二重壁成形品の前
記三角錐状の角隅部における外壁の壁厚が極端に薄肉と
なってしまう。このような薄肉の三角錐状の角隅部が発
生すると、種々の問題を引き起こす原因となり、例え
ば、電気装置用のハウジングパネルに要求される火災や
電気的ショックに関する安全性が低下する。
【0006】因みに、電気装置用のハウジングパネルに
あっては、上記のような安全性の面より、外壁の肉厚は
2mm以上に設定することが望まれていた。
【0007】そこで、従来の製造方法においては、上述
した三角錐状の角隅部における外壁の壁厚を所定の肉厚
にしようとすると、他の部分の壁厚が必要以上に厚肉と
なり、中空二重壁成形品の重量が増大し、製造コスト高
を招くという問題点があった。
【0008】また、従来の製造方法において、三角錐状
の角隅部を極端な湾曲状としてブロー比を低く抑えて成
形することも考えられるが、この方法はハウジングパネ
ル自体の外観特性を犠牲にするものであった。
【0009】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであって、間隔をおいて互いに対
向する外壁である一方の壁および内壁である他方の壁と
両者の周辺部を閉塞する端壁からなり、板状部と、該板
状部の周囲より折れ曲がった立上げ部を備えた中空二重
壁成形品の製造方法において、前記板状部と前記立上げ
部からなる3個の壁面が互いに交わる三角錐状の角隅部
の壁厚を厚肉にすることができる中空二重壁成形品の製
造方法を実現することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の中空二重壁成形品の製造方法は、間隔をお
いて互いに対向する外壁である一方の壁および内壁であ
る他方の壁と両者の周辺部を閉塞する端壁からなり、板
状部と、前記板状部の周囲に折れ曲がった立上げ部を備
え、前記板状部と前記立上げ部からなる3個の壁面が互
いに交わる三角錐状の角隅部を有する中空二重壁成形品
の製造方法において、前記中空二重壁成形品の外面を規
制するキャビティを有する分割型式の金型を型開きして
該金型間にパリスンを配置したのち、型閉じを行なって
前記パリスンを挟持するとともに、前記三角錐状の角隅
部において、前記パリスンの他方の壁となる部分をスラ
イド部材により突出変形させることにより凹部を形成し
てその先端面を前記パリスンの一方の壁となる部分に溶
着して溶着部を形成し、ついで前記パリスン内へ加圧流
体を導入して前記キャビティおよび前記スライド部材の
外面に沿って膨張させ、前記三角錐状の角隅部において
内壁側である一端側が前記他方の壁に一体成形されてい
るとともに外壁側である他端側が前記一方の壁に前記溶
着部によって溶着された凹形リブを形成することを特徴
とするものである。
【0011】また、間隔をおいて互いに対向する外壁で
ある一方の壁および内壁である他方の壁と両者の周辺部
を閉塞する端壁からなり、板状部と、前記板状部の周囲
に折れ曲がった立上げ部を備え、前記板状部と前記立上
げ部からなる3個の壁面が互いに交わる三角錐状の角隅
部を有する中空二重壁成形品の製造方法において、前記
中空二重壁成形品の外面を規制するキャビティを有する
分割型式の金型を型開きして該金型間にパリスンを配置
したのち、型閉じを行なって前記パリスンを挟持すると
ともに、前記三角錐状の角隅部において、前記パリスン
の他方の壁となる部分をスライド部材により突出変形さ
せることにより凹部を形成してその先端面を前記パリス
ンの一方の壁となる部分に溶着して溶着部を形成し、つ
いで前記パリスン内へ加圧流体を導入するとともに前記
凹部より前記スライド部材を引き出して前記キャビティ
に沿って膨張させると同時に前記加圧流体の内圧により
前記凹部をその側面より押圧変形させて対向面を溶着
し、前記三角錐状の角隅部において内壁側である一端側
が前記他方の壁に一体成形されているとともに外壁側で
ある他端側が前記一方の壁に前記溶着部によって溶着さ
れた外部から見えないインナーリブを形成すると効果的
である。
【0012】
【作用】板状部と立上げ部からなる3個の壁面が互いに
交わる三角錐状の角隅部において、パリスンの他方の壁
となる部分をスライド部材により突出変形させることに
より凹部を形成してその先端面をパリスンの一方の壁と
なる部分に溶着して溶着部を形成する。その結果、前記
三角錐状の角隅部に形成された溶着部の肉厚が厚肉とな
り、そののち前記パリスン内へ加圧流体を導入してキャ
ビティに沿って膨張させたときに前記三角錐状の角隅部
における壁厚が薄肉化することがなく、また、外壁には
補強用のリブなどの外観を損なうものが現われない。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)先ず、本実施例によって製造された中空
二重壁成形品と、使用する分割型式の金型について説明
する。
【0014】図1は、第1実施例によって製造された中
空二重壁成形品の主要部を破断して示す部分斜視図であ
って、中空二重壁成形品M1 は、間隔をおいて互いに対
向する外壁である一方の壁1および内壁である他方の壁
2と両者の周辺を閉塞する端壁3からなり、矩形状の板
状部4と、板状部4の周囲よりほぼ直角に折れ曲がった
立上げ部5を備えており、板状部4および立上げ部5か
らなる3個の壁面が互いに交わる三角錐状の角隅部6に
は、他方の壁2に円筒部7aが一体成形されているとと
もに円筒部7aに連続する三角錐部7bの先端面が一方
の壁1の内面に溶着部8(図4に示す)によって溶着さ
れた凹形リブ7を有している。
【0015】本実施例で用いる分割型式の金型は、次の
とおり構成されている。
【0016】図2に示すように、一方の金型11および
他方の金型12を備え、一方の金型11は中空二重壁成
形品M1 (図1参照)、立上げ部5および板状部4の凸
面側となる外壁である一方の壁1の外面を規制するため
のキャビティ11aを有し、他方の金型12は中空二重
壁成形品M1 の板状部4および立上げ部5の凹面側とな
る内壁である他方の壁2並びに端壁3の外面を規制する
ためのキャビティ12aを有する。
【0017】他方の金型12における中空二重壁成形品
1 の上述した三角錐状の角隅部6を形成するための部
位には、一方の金型11における中空二重壁成形品M1
の三角錐状の角隅部6を形成するためのキャビティ角隅
部11cに向けて開口する案内孔17が形成されてお
り、該案内孔17には、三角錐状の先端面15aを有す
る円柱状のスライド部材15が摺動自在に嵌挿され、案
内孔17に連通した空所16内に配設された図示しない
流体圧シリンダ等の駆動手段により、一方の金型11の
キャビティ角隅部11cに向けて進退される。
【0018】次に、本実施例の工程について説明する。
【0019】(1)図2に示すように、、一方の金型1
1および他方の金型12を図示しないブロー成形機に取
付けて型開きするとともに、スライド部材15を他方の
金型12内へ引き込んで三角錐状の先端面15aとキャ
ビティ12aとが同一面になるようにしておく。
【0020】(2)上記工程(1)ののち、図示しない
押出機の押出ヘッド13より熱可塑性樹脂からなる溶融
したパリスン14を押出して型開きされた前記金型1
1,12間に配置して型閉じを行ない、図3に示すよう
に、他方の金型12のキャビティ12aおよびスライド
部材15の円錐状の先端面15aによりパリスン14の
他方の壁となる部分14bを押圧してパリスン14を一
方の金型11のキャビティ11aに向けて移動させたの
ち、ピンチオフ部11b,12bによってパリスン14
の全周を挟持する。
【0021】このとき、型閉じに先立ってパリスン14
の先端開口部を閉鎖して閉鎖部14dを形成し、押出ヘ
ッド13内に内設された予備ブロー手段18によって加
圧空気等の加圧流体を所定量導入する、いわゆるプリブ
ローを行なったのち型閉じを完了させるとよい。
【0022】(3)上記工程(2)ののち、スライド部
材15を一方の金型11のキャビティ角隅部11cに向
けて突出させてパリスン14の他方の壁となる部分14
bをスライド部材15の三角錐状の先端面15aにより
一方の壁となる部分14aに向けて押圧変形させて先端
部が三角錐状の凹部を形成し、両者を当接させることに
よって図4に示すように三角錐状の溶着部8を形成す
る。
【0023】(4)上記工程(3)ののち、パリスン1
4に吹込針等からなる吹込手段19(図2参照)を突き
刺して加圧空気等の加圧流体を導入することにより、パ
リスン14を膨張させてキャビティ11a,12aおよ
びスライド部材15の外面に沿ってブロー成形して、三
角錐状の角隅部6において内壁側である一端側が他方の
壁2に一体成形されているとともに外壁側である他端側
が三角錐状の溶着部8によって一方の壁1に溶着された
凹形リブ7を有する中空二重壁成形品M1 を得る。
【0024】(5)上記工程(4)ののち、金型中で冷
却し、ついでスライド部材15を引き込んだのち型開き
を行なって中空二重壁成形品M1 を取出し、不要なバリ
14cを除去する。
【0025】本実施例によれば、中空二重壁成形品M1
の三角錐状の角隅部6の肉厚が従来例に比較して厚肉と
なるため、三角錐状の角隅部6の剛性等の機械的強度が
増大する。その結果、中空二重壁成形品M1 の平均肉厚
を薄肉に設定することが可能となるため、中空二重壁成
形品M1 の軽量化および低コスト化が実現できる。 (第2実施例)先ず、本実施例によって製造された中空
二重壁成形品と、使用する分割型式の金型について説明
する。
【0026】図5は、第2実施例によって製造された中
空二重壁成形品の主要部を破断して示す部分斜視図であ
って、中空二重壁成形品M2 は、上記第1実施例の中空
二重壁成形品M1 の凹形リブ7のかわりに先端部が3角
形状の偏平な凹形リブ27が一体成形されたものであっ
て、これ以外の部分は第1実施例の中空二重壁成形品M
1 と同様でよいので、同一符号を付してその説明は省略
する。
【0027】また、本実施例で用いる分割型式の金型
は、上記第1実施例で用いる分割型式の金型におけるス
ライド部材15およびその案内孔17のかわりに5角形
板状のスライド部材35およびその案内孔37を設けた
ものであって、この部分以外は第1実施例で用いる分割
型式の金型と同様でよいので同一符号を付して説明は省
略する。
【0028】次に、本実施例の工程について説明する。
【0029】(1)第1実施例の(1)の工程と同様
に、一方の金型11および他方の金型12を図示しない
ブロー成形機に取付けて型開きするとともに、5角形板
状のスライド部材35を他方の金型12内へ引き込んで
その先端面35aとキャビティ12aとが同一面になる
ようにしておく。
【0030】(2)上記(1)の工程ののち、第1実施
例の(2)の工程と同様に、図示しない押出機の押出ヘ
ッド13より熱可塑性樹脂からなる溶融したパリスン1
4を押出して型開きされた前記金型11,12間に配置
して型閉じを行ない、図6に示すように、他方の金型1
2のキャビティ12aおよび5角形板状のスライド部材
35の先端面35aによりパリスン14の他方の壁とな
る部分14bを押圧してパリスン14を一方の金型11
のキャビティ11aに向けて移動させたのち、ピンチオ
フ部11b,12bによってパリスン14の全周を挟持
する。
【0031】このとき、型閉じに先立ってパリスン14
の先端開口部を閉鎖して閉鎖部14dを形成し、押出ヘ
ッド13内に内設された予備ブロー手段18によって加
圧空気等の加圧流体を所定量導入する、いわゆるプリブ
ローを行なったのち型閉じを完了させるとよい。
【0032】(3)上記工程(2)ののち、5角形板状
のスライド部材35を一方の金型11のキャビティ角隅
部11cに向けて進出させてパリスン14の他方の壁と
なる部分14bをその先端面35aにより一方の壁とな
る部分14aに向けて押圧変形させて偏平な山形の凹部
を形成し、両者を当接させることによって図7に示すよ
うな帯状の溶着部28を形成する。
【0033】(4)上記工程(3)ののち、パリスン1
4に吹込針等からなる吹込手段19(図2参照)を突き
刺して加圧空気等の加圧流体を導入することにより、パ
リスン14を膨張させてキャビティ11a,12aおよ
びスライド部材35の外面に沿ってブロー成形して、角
隅部6において内壁側である一端側が他方の壁2に一体
成形されているとともに外壁側である他端側が一方の壁
1に帯状の溶着部28により溶着された凹形リブ27を
有する中空二重壁成形品M2 を得る。
【0034】(5)上記工程(4)ののち、金型中で冷
却し、ついでスライド部材35を引き込んだのち型開き
を行なって中空二重壁成形品M2 を取出し、不要なバリ
14cを除去する。
【0035】次に、第2実施例の変形例について説明す
る。
【0036】本変形例は、図8に示すように、第2実施
例の凹形リブ27のかわりに他方の壁12の外面に後述
する板状リブに起因する痕跡47以外は外部から見えな
いいわゆる板状のインナーリブを形成したものである。
【0037】本変形例は、第2実施例の上記工程(4)
を次に説明するように変更しただけで製造することがで
きる。
【0038】第2実施例と同様に、上記(1)乃至
(3)の工程を順次実行したのち、パリスン14に吹込
針等からなる吹込手段(図2参照)を突き刺して加圧空
気等の加圧流体を導入することにより、パリスン14を
膨張させてキャビティ11a,12aに沿って成形する
と同時に、図9に示すように5角形板状のスライド部材
35を他方の金型12内へ引き込ませ、偏平状の凹部を
その両側面から前記加圧流体の内圧によって押圧変形さ
せて対向面を溶着し、三角錐状の角隅部6において内壁
側である一端側が他方の壁2に一体成形されているとと
もに外壁側である他端側が帯状の溶着部28によって一
方の壁1に溶着された外部から見えないインナーリブを
一体成形した図8に示すような中空二重壁成形品M3
得る。
【0039】本発明の効果を確認するため、第1実施例
に関わる具体例と比較例との比較実験を行なったので、
その結果について次に説明する。 (具体例)上記第1実施例にしたがって下記の中空二重
壁成形品を製造した。
【0040】中空二重壁成形品の外形形状:板状部分の
大きさ 800mm×500mm,立上げ部の高さ 1
00mm,一方の壁の外面から他方の壁の外面までの面
に 対して垂直方向に計測した厚さ 25mm スライド部材の形状:円柱部の外径37mmで先端部に
三角錐部を有するものを使用 熱可塑性樹脂:比重1.1のABS樹脂 製造された中空二重壁成形品の各部の肉厚を測定したと
ころ次のとおりであった。
【0041】平均肉厚 2.5mm 最小肉厚 2.1mm(最小肉厚部は、外壁である一方
の壁における角隅部を結ぶ稜線部であった。) 4箇所の三角錐状の角隅部の肉厚 2.8mm〜2.9
mm (比較例)凹形の一方の金型とスライド部材を設けてい
ない凸形の他方の金型を用いた以外は上記具体例と同様
の中空二重壁成形品を製造した。
【0042】製造された中空二重壁成形品の各部の肉厚
を測定したところ次のとおりであった。
【0043】平均肉厚 2.5mm 最小肉厚 0.7mm(角隅部の肉厚) 上記の実験結果より明らかなように、比較例では三角錐
状の角隅部の肉厚が0.7mmと極端に薄肉化するのに
対し、具体例のものは最小肉厚が2.1mmであり、例
えば電気装置の筐体を構成するハウジングパネルとして
好適な成形品が得られた。
【0044】なお、本発明において、熱可塑性樹脂とし
ては、ABS樹脂、変性ポリフェニレンオキサイド系樹
脂、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリプロピレン等
が用いられる。
【0045】また、本発明によって製造される中空二重
壁成形品の用途には、軽量かつ機械的強度が大で、耐燃
焼性が要求される電気装置の筐体を構成するハウジング
パネル等がある。
【0046】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載するような効果を奏する。
【0047】間隔をおいて互いに対向する外壁である一
方の壁および内壁である他方の壁と両者の周辺部を閉塞
する端壁からなり、板状部と、前記板状部の周囲に折れ
曲がった立上げ部を備え、前記板状部と前記立上げ部か
らなる3個の面が互いに交わる三角錐状の角隅部を有す
る中空二重壁成形品の製造する際に、前記三角錐状の角
隅部において、パリスンの他方の壁となる部分に凹部を
形成し、その先端面を一方の壁となる部分に溶着するた
め、前記三角錐状の角隅部の壁厚を厚肉にすることがで
き、前記三角錐状の角隅部の剛性等の機械的強度および
耐燃焼性が増大する。その結果、中空二重壁成形品の平
均肉厚を薄肉に設定することが可能となり、中空二重壁
成形品の軽量化、外観性の向上および低コスト化が実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によって製造された中空二
重壁成形品の主要部を破断して示す部分斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例における一工程を示し、型
開きされた金型間にパリスンを配置した状態を示す模式
断面図である。
【図3】本発明の第1実施例における一工程を示し、型
閉じ完了直前の状態を示す金型主要部の模式部分断面図
である。
【図4】本発明の第1実施例における一工程を示し、ブ
ロー成形完了時の状態を示す金型主要部の模式部分断面
図である。
【図5】本発明の第2実施例によって製造された中空二
重壁成形品の主要部を破断して示す部分斜視図である。
【図6】本発明の第2実施例における一工程を示し、型
閉じ完了直前の状態を示す金型主要部の模式部分断面図
である。
【図7】本発明の第2実施例における一工程を示し、ブ
ロー成形完了時の状態を示す金型主要部の模式部分断面
図である。
【図8】本発明の第2実施例の変形例によって製造され
た中空二重壁成形品の主要部を破断して示す部分斜視図
である。
【図9】本発明の第2実施例の変形例における一工程を
示し、ブロー成形時にスライド部材を後退させた状態を
示す金型主要部の模式部分断面図である。
【図10】従来の中空二重壁成形品の製造方法によって
製造された中空二重壁成形品を示し、(a)は一方の壁
側から見た斜視図、(b)は他方の壁側から見た斜視図
である
【符号の説明】
1 一方の壁 2 他方の壁 3 端壁 4 板状部 5 立上げ部 6 三角錐状の角隅部 7,27 凹形リブ 8,28 溶着部 11 一方の金型 11a,12a キャビティ 11b,12b ピンチオフ部 11c,12c キャビティ角隅部 12 他方の金型 13 押出ヘッド 14 パリスン 14a 一方の壁となる部分 14b 他方の壁となる部分 15,35 スライド部材 15a,35a 先端面 16 空所 17,37 案内孔 47 痕跡

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隔をおいて互いに対向する外壁である
    一方の壁および内壁である他方の壁と両者の周辺部を閉
    塞する端壁からなり、板状部と、前記板状部の周囲に折
    れ曲がった立上げ部を備え、前記板状部と前記立上げ部
    からなる3個の壁面が互いに交わる三角錐状の角隅部を
    有する中空二重壁成形品の製造方法において、 前記中空二重壁成形品の外面を規制するキャビティを有
    する分割型式の金型を型開きして該金型間にパリスンを
    配置したのち、型閉じを行なって前記パリスンを挟持す
    るとともに、前記三角錐状の角隅部において、前記パリ
    スンの他方の壁となる部分をスライド部材により突出変
    形させることにより凹部を形成してその先端面を前記パ
    リスンの一方の壁となる部分に溶着して溶着部を形成
    し、ついで前記パリスン内へ加圧流体を導入して前記キ
    ャビティおよび前記スライド部材の外面に沿って膨張さ
    せ、前記三角錐状の角隅部において内壁側である一端側
    が前記他方の壁に一体成形されているとともに外壁側で
    ある他端側が前記一方の壁に前記溶着部によって溶着さ
    れた凹形リブを形成することを特徴とする中空二重壁成
    形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 間隔をおいて互いに対向する外壁である
    一方の壁および内壁である他方の壁と両者の周辺部を閉
    塞する端壁からなり、板状部と、前記板状部の周囲に折
    れ曲がった立上げ部を備え、前記板状部と前記立上げ部
    からなる3個の壁面が互いに交わる三角錐状の角隅部を
    有する中空二重壁成形品の製造方法において、 前記中空二重壁成形品の外面を規制するキャビティを有
    する分割型式の金型を型開きして該金型間にパリスンを
    配置したのち、型閉じを行なって前記パリスンを挟持す
    るとともに、前記三角錐状の角隅部において、前記パリ
    スンの他方の壁となる部分をスライド部材により突出変
    形させることにより凹部を形成してその先端面を前記パ
    リスンの一方の壁となる部分に溶着して溶着部を形成
    し、ついで前記パリスン内へ加圧流体を導入するととも
    に前記凹部より前記スライド部材を引き出して前記キャ
    ビティに沿って膨張させると同時に前記加圧流体の内圧
    により前記凹部をその側面より押圧変形させて対向面を
    溶着し、前記三角錐状の角隅部において内壁側である一
    端側が前記他方の壁に一体成形されているとともに外壁
    側である他端側が前記一方の壁に前記溶着部によって溶
    着された外部から見えないインナーリブを形成すること
    を特徴とする中空二重壁成形品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20160167281A1 (en) * 2013-06-13 2016-06-16 Nadfinlo Plastics Industry (Shenzhen) Co., Ltd. Blow molding mold and blow molding product fabricated with same

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