JPH08118437A - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JPH08118437A
JPH08118437A JP26414794A JP26414794A JPH08118437A JP H08118437 A JPH08118437 A JP H08118437A JP 26414794 A JP26414794 A JP 26414794A JP 26414794 A JP26414794 A JP 26414794A JP H08118437 A JPH08118437 A JP H08118437A
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axial grooves
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Masami Suzuki
正己 鈴木
Hideomi Hirano
秀臣 平野
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Seikoh Giken Co Ltd
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Seikoh Giken Co Ltd
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】成形品の離型を円滑に行うことができ、離型時
に成形品を変形させてしまうことがない射出成形用金型
を提供する。 【構成】エアブローブッシュの外周面には、圧縮空気供
給源から供給された圧縮空気を、キャビティに臨ませて
形成された環状スリット64に供給する空気流路63が
形成される。該空気流路63は、圧縮空気供給源に連通
する第1環状溝71と、前記環状スリット64に隣接さ
せて形成された第2環状溝72と、前記エアブローブッ
シュの軸方向における第1環状溝71と第2環状溝72
との間に形成された第3環状溝81と、2本の第1軸方
向溝82と、複数本の第2軸方向溝73、74とを有す
る。そして、前記第1軸方向溝82は、前記第1環状溝
71における圧縮空気供給源への連通部から左右に90
度振り分けた部分にそれぞれ形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形用金型に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、固定金型
及び可動金型から成る射出成形用金型を有し、型締装置
によって型閉じを行って可動金型を固定金型に接触さ
せ、両者間にキャビティを形成するようになっている。
そして、型締めが行われ、前記キャビティに溶融させら
れた樹脂を充填(じゅうてん)し、該樹脂を冷却して成
形品にするようにしている。その後、型開きが行われ、
エジェクタ装置によって成形品が離型させられる。
【0003】ところで、光ディスク基盤を成形するため
の射出成形機においては、エジェクタ装置としてエアブ
ロー装置が使用され、離型時に固定金型及び可動金型か
ら圧縮された空気が噴射させられ、該空気の噴射圧力に
よって光ディスク基盤が固定金型及び可動金型から分離
されるようになっている。図2は従来の射出成形用金型
の断面図、図3は図4のA−A断面図、図4は従来の射
出成形用金型の要部断面図である。
【0004】図において、11は固定金型、12は該固
定金型11と対向させて接離自在に配設された可動金型
である。前記固定金型11は固定側ブロック13、及び
該固定側ブロック13に取り付けられた固定側型板14
を有し、前記固定側ブロック13及び固定側型板14の
中央部を筒状の固定側エアブローブッシュ15が貫通す
る。また、該固定側エアブローブッシュ15内には、成
形品の穴開け加工用のダイ16が摺動(しゅうどう)自
在に配設される。
【0005】一方、可動金型12は可動側ブロック1
9、及び該可動側ブロック19に取り付けられた可動側
型板20を有し、前記可動側ブロック19及び可動側型
板20の中央部を筒状の可動側エアブローブッシュ21
が貫通する。また、該可動側エアブローブッシュ21内
には、成形品の穴開け加工用のパンチ22が摺動自在に
配設される。
【0006】前記構成の射出成形用金型において、図示
しない型締装置によって型閉じを行い、前記可動金型1
2を固定金型11に接触させると、固定側型板14と可
動側型板20との間にキャビティが形成される。そし
て、前記型締装置によって型締めを行い、前記可動側型
板20を固定側型板14に押圧した状態において前記キ
ャビティに溶融させられた樹脂を充填し冷却すると、該
樹脂は成形品としての光ディスク基盤24になる。
【0007】次に、前記パンチ22を固定金型11側に
前進させるとともにダイ16を後退させることによっ
て、光ディスク基盤24に穴開け加工を施し、パンチ穴
25を形成することができる。続いて、前記型締装置に
よって型開きが行われ、可動金型12が後退させられ
る。この時、前記固定側型板14及び可動側型板20か
ら光ディスク基盤24を離型するために圧縮空気が噴射
させられ、光ディスク基盤24に噴射圧力が加えられ
る。
【0008】そのために、前記固定側ブロック13にエ
ア供給路31が形成される。該エア供給路31は一端が
固定側ブロック13の側面に、他端が固定側エアブロー
ブッシュ15に臨んで開口し、図示しない圧縮空気供給
源から送られた圧縮空気を固定側エアブローブッシュ1
5の周囲に形成された空気流路32に供給する。該空気
流路32に供給された圧縮空気は、空気流路32内を通
過して固定側エアブローブッシュ15の円周方向の全体
に広がり、該固定側エアブローブッシュ15の端面(図
における下端)と固定側型板14の端面との間に形成さ
れた環状スリット34から光ディスク基盤24に向けて
噴射される。
【0009】なお、前記空気流路32内の圧縮空気が固
定側ブロック13と固定側エアブローブッシュ15との
間の隙間(すきま)を介して逃げないように、該固定側
エアブローブッシュ15と固定側ブロック13との間に
Oリング35が配設される。また、前記空気流路32内
の圧縮空気が固定側ブロック13と固定側型板14との
間の隙間を介して逃げないように、該固定側ブロック1
3と固定側型板14との間にOリング36が配設され
る。
【0010】一方、前記可動側ブロック19にエア供給
路41が形成される。該エア供給路41は一端が可動側
ブロック19の側面に、他端が可動側エアブローブッシ
ュ21に臨んで開口し、図示しない圧縮空気供給源から
送られた圧縮空気を可動側エアブローブッシュ21の周
囲に形成された空気流路43に供給する。該空気流路4
3に供給された圧縮空気は、空気流路43内を通過して
可動側エアブローブッシュ21の円周方向の全体に広が
り、該可動側エアブローブッシュ21の端面(図におけ
る上端)と可動側型板20の端面との間に形成された環
状スリット44から光ディスク基盤24に向けて噴射さ
れる。
【0011】なお、前記空気流路43内の圧縮空気が可
動側ブロック19と可動側エアブローブッシュ21との
間の隙間を介して逃げないように、該可動側エアブロー
ブッシュ21と可動側ブロック19との間にOリング4
5が配設される。また、前記空気流路43内の圧縮空気
が可動側ブロック19と可動側型板20との間の隙間を
介して逃げないように、該可動側型板20と可動側ブロ
ック19との間にOリング46が配設される。
【0012】前記空気流路32及び空気流路43は、固
定金型11と可動金型12とのパーティングライン面を
中心として上下対象に形成され、ほぼ同様の構造を有す
る。そこで、図3及び4に基づいて、空気流路43につ
いて詳細に説明する。前記環状スリット44は可動側エ
アブローブッシュ21の外周面と可動側型板20の内周
面との間に形成されるが、光ディスク基盤24に要求さ
れる精度上の問題から前記環状スリット44のクリアラ
ンスδは、ほぼ“0”になるように設定される。したが
って、空気流路43は可動側エアブローブッシュ21の
外周面に形成された溝パターンから成る。
【0013】すなわち、前記空気流路43は、エア供給
路41に隣接させて形成された第1環状溝51、前記環
状スリット44に隣接させて形成された第2環状溝5
2、及び前記第1環状溝51と第2環状溝52との間に
両者を連通させて形成された複数本の軸方向溝53〜5
6から成る。なお、本実施例においては、前記軸方向溝
53〜56は可動側エアブローブッシュ21の円周方向
における4箇所に配設される。
【0014】そして、前記第1環状溝51、第2環状溝
52及び軸方向溝53〜56はいずれも可動側エアブロ
ーブッシュ21の表面を所定の厚さだけ切削することに
よって形成され、対向させて配設された可動側ブロック
19及び可動側型板20によってそれぞれ閉鎖され、流
路構造を形成する。したがって、前記エア供給路41を
介して空気流路43に供給された圧縮空気は、まず、第
1環状溝51に到達し、該第1環状溝51内を円周方向
に広がり、前記軸方向溝53〜56を介して第2環状溝
52に到達する。そして、該第2環状溝52内を円周方
向に広がり、環状スリット44から噴射される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出成形用金型においては、エア供給路41から空
気流路43に供給された圧縮空気は、第1環状溝51内
を円周方向に広がった後、前記軸方向溝53〜56を介
して第2環状溝52に到達するようになっているので、
軸方向溝53、55に圧縮空気が到達するタイミング
と、軸方向溝54、56に圧縮空気が到達するタイミン
グとが異なるとともに、軸方向溝53、55に到達した
圧縮空気の圧力と、軸方向溝54、56に到達した圧縮
空気の圧力も異なってしまう。
【0016】この場合、前記環状スリット44から噴射
される圧縮空気においても、噴射されるタイミング及び
圧力が環状スリット44の円周方向位置において異なっ
てしまう。その結果、前記光ディスク基盤24の離型を
円滑に行うことができなかったり、光ディスク基盤24
を変形させてしまったりする。
【0017】本発明は、前記従来の射出成形用金型の問
題点を解決して、成形品の離型を円滑に行うことがで
き、離型時に成形品を変形させてしまうことがない射出
成形用金型を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射
出成形用金型においては、固定金型と、該固定金型と対
向させて接離自在に配設された可動金型と、前記固定金
型及び可動金型の少なくとも一方を貫通させ、端面をキ
ャビティに臨ませて配設されたエアブローブッシュとを
有する。
【0019】該エアブローブッシュの外周面には、圧縮
空気供給源から供給された圧縮空気を、前記キャビティ
に臨ませて形成された環状スリットに供給する空気流路
が形成される。そして、該空気流路は、前記圧縮空気供
給源に連通する第1環状溝と、前記環状スリットに隣接
させて形成された第2環状溝と、前記エアブローブッシ
ュの軸方向における第1環状溝と第2環状溝との間に形
成された第3環状溝と、前記第1環状溝と第3環状溝と
の間に両者を連通させて形成された2本の第1軸方向溝
と、前記第3環状溝と第2環状溝との間に両者を連通さ
せて形成された複数本の第2軸方向溝とを有する。
【0020】また、前記第1軸方向溝は、前記第1環状
溝における圧縮空気供給源への連通部から左右に90度
振り分けた部分にそれぞれ形成される。本発明の他の射
出成形用金型においては、前記エアブローブッシュの円
周方向における各第1軸方向溝と第2軸方向溝との間の
距離を互いに等しくされる。
【0021】
【作用】本発明によれば、前記のように射出成形用金型
においては、固定金型と、該固定金型と対向させて接離
自在に配設された可動金型と、前記固定金型及び可動金
型の少なくとも一方を貫通させ、端面をキャビティに臨
ませて配設されたエアブローブッシュとを有する。
【0022】したがって、前記可動金型を固定金型に接
離させることによって、型閉じ、型締め及び型開きを行
うことができる。そして、型開きを行った後、エアブロ
ーによって成形品の離型が行われる。そのために、前記
エアブローブッシュの外周面には、圧縮空気供給源から
供給された圧縮空気を、前記キャビティに臨ませて形成
された環状スリットに供給する空気流路が形成される。
【0023】そして、該空気流路は、前記圧縮空気供給
源に連通する第1環状溝と、前記環状スリットに隣接さ
せて形成された第2環状溝と、前記エアブローブッシュ
の軸方向における第1環状溝と第2環状溝との間に形成
された第3環状溝と、前記第1環状溝と第3環状溝との
間に両者を連通させて形成された2本の第1軸方向溝
と、前記第3環状溝と第2環状溝との間に両者を連通さ
せて形成された複数本の第2軸方向溝とを有する。
【0024】また、前記第1軸方向溝は、前記第1環状
溝における圧縮空気供給源への連通部から左右に90度
振り分けた部分にそれぞれ形成される。この場合、圧縮
空気供給源からの圧縮空気は、まず、第1環状溝に到達
し、該第1環状溝内を円周方向に広がり、前記第1軸方
向溝を介して第3環状溝に到達する。この場合、前記第
1軸方向溝は、前記第1環状溝の円周方向において、圧
縮空気供給源への連通部から左右に90度振り分けた部
分にそれぞれ位置するとともに、互いに断面積が等しい
ので、各第1軸方向溝に圧縮空気が到達するタイミング
が等しくなる。
【0025】本発明の他の射出成形用金型においては、
前記エアブローブッシュの円周方向における各第1軸方
向溝と第2軸方向溝との間の距離を互いに等しくされ
る。この場合、第3環状溝に到達した圧縮空気は、該第
3環状溝内を円周方向に広がり、前記第2軸方向溝を介
して第2環状溝に到達するが、エアブローブッシュの円
周方向における第2軸方向溝と第1軸方向溝との距離は
等しい。したがって、各第2軸方向溝に圧縮空気が到達
するタイミングが互いに等しくなる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例における
射出成形用金型の要部断面図、図5は図1のX−X断面
図、図6は図1のY−Y断面図である。なお、空気流路
以外は、ほぼ従来の技術と同様の構造を有するので、図
2を援用してその説明を省略する。また、可動側金型に
ついてだけ説明するが、固定側金型も同様な空気流路の
構造を有する。
【0027】図において、19は可動側ブロック、20
は該可動側ブロック19に取り付けられた可動側型板で
ある。前記可動側ブロック19及び可動側型板20の中
央部を筒状の可動側エアブローブッシュ61が貫通す
る。また、該可動側エアブローブッシュ61内には、成
形品の穴開け加工用のパンチ22が摺動自在に配設され
る。
【0028】前記可動側ブロック19にエアブロー用の
エア供給路41が形成される。該エア供給路41は一端
が可動側ブロック19の側面に、他端が可動側エアブロ
ーブッシュ61に臨んで開口し、図示しない圧縮空気供
給源から送られた圧縮空気を可動側エアブローブッシュ
61の周囲に形成された空気流路63に供給する。該空
気流路63に供給された圧縮空気は、空気流路63内を
通過して可動側エアブローブッシュ61の円周方向の全
体に広がり、該可動側エアブローブッシュ61の端面
(図における上端)と可動側型板20の端面との間に形
成された環状スリット64から光ディスク基盤24に向
けて噴射される。
【0029】なお、前記空気流路63内の圧縮空気が可
動側ブロック19と可動側エアブローブッシュ61との
間の隙間を介して逃げないように、該可動側エアブロー
ブッシュ61と可動側ブロック19との間にOリング6
5が配設される。また、前記空気流路63内の圧縮空気
が可動側ブロック19と可動側型板20との間の隙間を
介して逃げないように、該可動側型板20と可動側ブロ
ック19との間にOリング66が配設される。
【0030】次に、前記空気流路63について詳細に説
明する。この場合、前記環状スリット64は可動側エア
ブローブッシュ61の外周面と可動側型板20の内周面
との間に形成されるが、光ディスク基盤24に要求され
る精度上の問題から前記環状スリット64のクリアラン
スδは、ほぼ“0”になるように設定される。したがっ
て、空気流路63は可動側エアブローブッシュ61の外
周面に形成された溝パターンから成る。
【0031】すなわち、前記空気流路63は、エア供給
路41に隣接させて形成された第1環状溝71、前記環
状スリット64に隣接させて形成された第2環状溝7
2、及び可動側エアブローブッシュ61の軸方向におけ
る第1環状溝71と第2環状溝72との間に形成された
第3環状溝81を有する。また、前記空気流路63は、
前記第1環状溝71と第3環状溝81との間に両者を連
通させて形成された2本の第1軸方向溝82、83、及
び前記第3環状溝81と第2環状溝72との間に両者を
連通させて形成された複数本の第2軸方向溝73〜76
から成る。なお、本実施例においては、前記第2軸方向
溝73〜76は可動側エアブローブッシュ61の円周方
向における4箇所に配設され、各断面積は互いに等しく
される。
【0032】そして、前記第1環状溝71、第2環状溝
72、第3環状溝81、第1軸方向溝82、83、及び
第2軸方向溝73〜76はいずれも可動側エアブローブ
ッシュ61の表面を所定の厚さだけ切削することによっ
て形成され、それらと対向させて配設された可動側ブロ
ック19及び可動側型板20によってそれぞれ閉鎖さ
れ、流路構造を形成する。
【0033】また、前記第1軸方向溝82、83は可動
側エアブローブッシュ61の円周方向において、エア供
給路41との連通部P1から左右に90度振り分けた部
分にそれぞれ形成され、各断面積は互いに等しくされ
る。したがって、前記エア供給路41を介して空気流路
63に供給された圧縮空気は、まず、第1環状溝71に
到達し、該第1環状溝71内を円周方向に広がり、前記
第1軸方向溝82、83を介して第3環状溝81に到達
する。この場合、前記第1軸方向溝82、83は、可動
側エアブローブッシュ61の円周方向において、エア供
給路41との連通部P1から左右に90度振り分けた部
分にそれぞれ位置するとともに、互いに断面積が等し
い。したがって、第1軸方向溝82、83に圧縮空気が
到達するタイミングが等しくなる。
【0034】続いて、第3環状溝81に到達した圧縮空
気は、該第3環状溝81内を円周方向に広がり、前記第
2軸方向溝73〜76を介して第2環状溝72に到達す
る。この場合、可動側エアブローブッシュ61の円周方
向における第2軸方向溝73、74と第1軸方向溝82
との距離は等しく、また、第2軸方向溝75、76と第
1軸方向溝83との距離も等しい。したがって、各第2
軸方向溝73〜76に圧縮空気が到達するタイミングが
互いに等しくなる。
【0035】その結果、前記環状スリット64から噴射
される圧縮空気において、噴射されるタイミング及び圧
力が環状スリット64の円周方向位置において等しくな
るので、光ディスク基盤24の離型を円滑に行うことが
でき、該光ディスク基盤24が変形するのを防止するこ
ともできる。なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させるこ
とが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、射出成形用金型においては、固定金型と、該固定
金型と対向させて接離自在に配設された可動金型と、前
記固定金型及び可動金型の少なくとも一方を貫通させ、
端面をキャビティに臨ませて配設されたエアブローブッ
シュとを有する。
【0037】そして、型開きを行った後、エアブローに
よって成形品の離型を行うために、前記エアブローブッ
シュの外周面には、圧縮空気供給源から供給された圧縮
空気を、前記キャビティに臨ませて形成された環状スリ
ットに供給する空気流路が形成される。また、該空気流
路は、前記圧縮空気供給源に連通する第1環状溝と、前
記環状スリットに隣接させて形成された第2環状溝と、
前記エアブローブッシュの軸方向における第1環状溝と
第2環状溝との間に形成された第3環状溝と、前記第1
環状溝と第3環状溝との間に両者を連通させて形成され
た2本の第1軸方向溝と、前記第3環状溝と第2環状溝
との間に両者を連通させて形成された複数本の第2軸方
向溝とを有する。
【0038】そして、前記第1軸方向溝は、前記第1環
状溝における圧縮空気供給源への連通部から左右に90
度振り分けた部分にそれぞれ形成される。この場合、前
記第1軸方向溝は、前記第1環状溝の円周方向におい
て、圧縮空気供給源への連通部から左右に90度振り分
けた部分にそれぞれ位置するとともに、互いに断面積が
等しいので、各第1軸方向溝に圧縮空気が到達するタイ
ミングが等しくなる。
【0039】したがって、前記環状スリットから噴射さ
れる圧縮空気において、噴射されるタイミング及び圧力
が環状スリットの円周方向位置において等しくなるの
で、成形品の離型を円滑に行うことができ、成形品が変
形するのを防止することができる。本発明の他の射出成
形用金型においては、前記エアブローブッシュの円周方
向における各第1軸方向溝と第2軸方向溝との間の距離
を互いに等しくされる。
【0040】この場合、第3環状溝に到達した圧縮空気
は、該第3環状溝内を円周方向に広がり、前記第2軸方
向溝を介して第2環状溝に到達するが、エアブローブッ
シュの円周方向における第2軸方向溝と第1軸方向溝と
の距離は等しい。したがって、各第2軸方向溝に圧縮空
気が到達するタイミングが互いに等しくなる。したがっ
て、前記環状スリットから噴射される圧縮空気におい
て、噴射されるタイミング及び圧力が環状スリットの円
周方向位置において等しくなるので、成形品の離型を円
滑に行うことができ、成形品が変形するのを防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における射出成形用金型の要部
断面図である。
【図2】従来の射出成形用金型の断面図である。
【図3】図4のA−A断面図である。
【図4】従来の射出成形用金型の要部断面図である。
【図5】図1のX−X断面図である。
【図6】図1のY−Y断面図である。
【符号の説明】
61 可動側エアブローブッシュ 63 空気流路 64 環状スリット 71 第1環状溝 72 第2環状溝 73〜76 第2軸方向溝 81 第3環状溝 82、83 第1軸方向溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)固定金型と、(b)該固定金型と
    対向させて接離自在に配設された可動金型と、(c)前
    記固定金型及び可動金型の少なくとも一方を貫通させ、
    端面をキャビティに臨ませて配設されたエアブローブッ
    シュとを有するとともに、(d)該エアブローブッシュ
    の外周面には、圧縮空気供給源から供給された圧縮空気
    を、前記キャビティに臨ませて形成された環状スリット
    に供給する空気流路が形成され、(e)該空気流路は、
    前記圧縮空気供給源に連通する第1環状溝と、前記環状
    スリットに隣接させて形成された第2環状溝と、前記エ
    アブローブッシュの軸方向における第1環状溝と第2環
    状溝との間に形成された第3環状溝と、前記第1環状溝
    と第3環状溝との間に両者を連通させて形成された2本
    の第1軸方向溝と、前記第3環状溝と第2環状溝との間
    に両者を連通させて形成された複数本の第2軸方向溝と
    を有し、(f)前記第1軸方向溝は、前記第1環状溝に
    おける圧縮空気供給源への連通部から左右に90度振り
    分けた部分にそれぞれ形成されることを特徴とする射出
    成形用金型。
  2. 【請求項2】 前記エアブローブッシュの円周方向にお
    ける各第1軸方向溝と第2軸方向溝との間の距離を互い
    に等しくした請求項1に記載の射出成形用金型。
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