JP3076139B2 - ディスクの射出成形装置 - Google Patents

ディスクの射出成形装置

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JP3076139B2 JP10892292A JP10892292A JP3076139B2 JP 3076139 B2 JP3076139 B2 JP 3076139B2 JP 10892292 A JP10892292 A JP 10892292A JP 10892292 A JP10892292 A JP 10892292A JP 3076139 B2 JP3076139 B2 JP 3076139B2
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
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    • B29C45/43Removing or ejecting moulded articles using fluid under pressure

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、光ディスク等のディスクを成形
するための射出成形装置に関するものであり、特にディ
スクの離型性を向上して、ディスク品質の向上を図るこ
とのできるディスクの射出成形装置に関するものであ
る。
【0002】
【背景技術】従来、光ディスク等のディスクの射出成形
は、一般に、固定金型と、所定の情報が刻設されたスタ
ンパをセットした可動金型とによって形成された成形キ
ャビティ内に、所定の樹脂材料を射出し、スタンパの情
報が転写されたディスクを形成することによって、行な
われている。
【0003】そして、成形キャビティ内で形成されたデ
ィスクは、金型の型開きに際して可動金型側に残留、保
持され、型開き完了後に、可動金型側に設けられたエジ
ェクタ機構により、可動金型側から突き出されて離型さ
れるようになっている。また、ディスクの離型性を向上
させるために、一般に、可動金型におけるスタンパの内
側部分には、圧縮空気の吹出口が設けられており、金型
の型開き後、エジェクタ機構の作動に先立って、かかる
吹出口から、ディスクに向って圧縮空気を吹き出して、
ディスクをスタンパから剥離させるようになっている。
【0004】ところが、このような従来のディスク成形
方法では、成形されたディクスに対して、シミやモヤの
様に見える、一種の外観不良である離型マークが発生す
ることがあり、成形時における大きな問題となってい
た。
【0005】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、ディスクのスタンパに対する剥離性を向上
し、剥離マークの発生を抑制乃至は防止することのでき
るディスクの射出成形装置を提供することにある。
【0006】そこで、先ず、本発明者らが、離型マーク
の発生原因について検討を加えたところ、その第一の原
因は、金型の型開き後に吹き出される圧縮空気が、スタ
ンパとディスクの最外周部分まで回りきらない時点で、
エジェクタ機構が作動して、ディスクがスタンパから強
制的に剥離されるために、スタンパに対する剥離抵抗が
部分的に生ぜしめられることによることが、見い出され
たのであり、本発明は、かかる知見に基づいて、完成さ
れるに至ったのである。
【0007】
【解決手段】具体的には、上記した剥離マークの発生を
抑制乃至は防止するために、固定金型と、所定のスタン
パがセットされた可動金型との間に成形キャビティを形
成し、かかる成形キャビティ内に所定の樹脂材料を射出
することにより、ディスクを成形するに際して、前記成
形キャビティ内への樹脂材料の射出充填によるディスク
の成形後、前記固定金型と前記可動金型との型開き前
に、かかるディスクと前記スタンパとの間に圧縮空気を
吹き出すようにしたディスクの射出成形方法が採用され
【0008】そして、本発明は、上述の如き課題を解決
するために、固定金型と、それに対して接近/離隔可能
に配されて該固定金型との間に成形キャビティを形成す
る可動金型とを備えており、該可動金型における前記成
形キャビティの形成面に円環板状のスタンパを配して、
その内周縁部および外周縁部を内側押え部材および外側
押え部材によりセットし、かかる成形キャビティ内に所
定の樹脂材料を射出することにより、かかるスタンパの
情報が転写されたディスクを成形する射出成形装置であ
って、(a)前記固定金型において、前記成形キャビテ
ィ内に開口して設けられた固定側空気吹出孔と、(b)
前記可動金型の前記成形キャビティの形成面において、
前記スタンパの外周縁部裏側に開口して設けられた空気
吸引孔と、(c)前記可動金型において、前記スタンパ
の内側で前記成形キャビティ内に開口して設けられた第
一の可動側空気吹出口と、(d)前記外側押え部材の前
記スタンパ表面に対する対向面上に設けられた周方向に
延びる凹溝により形成されて、内周側において、それら
外側押え部材とスタンパ表面との間に設けられた内側間
隙を通じて、該スタンパ表面に開口せしめられた環状の
第一の空気室と、(e)前記可動金型において、該第一
の空気室に開口して設けられた第二の可動側空気吹出口
と、(f)前記スタンパの径方向外方において、該スタ
ンパの表裏両面に跨がって形成されて、前記第一の空気
室に対して、前記外側押え部材と前記スタンパ表面との
間に設けられた前記内側間隙よりも小さい外側間隙を通
じて連通せしめられた環状の第二の空気室とを、有する
ディスクの射出成形装置を、その特徴とするものであ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明することとする。
【0010】先ず、図1には、本発明に従う構造とされ
た射出成形装置の要部概略図が、示されている。そこに
おいて、10は固定金型であり、固定金型本体12に対
して、鏡面板14が、背面板16を介して、固定的に取
り付けられてなる構造とされている。一方、図中、18
は可動金型であり、可動盤20によって支持された可動
金型本体22に対して、鏡面板24が、背面板26を介
して、固定的に取り付けられてなる構造とされている。
【0011】そして、図示はされていないが、固定金型
10が、型締装置の固定盤によって支持されると共に、
可動金型18を支持する可動盤20が、かかる型締装置
によって、固定金型10に対して接近/離隔方向に移動
可能に支持される。それによって、図示されている如
く、固定金型10と可動金型18とが型合わせされるこ
とにより、両鏡面板14,24間に、ディスク成形キャ
ビティ28を、形成するようになっている。
【0012】また、固定金型10には、その中央部分を
厚さ方向に貫通して、二重筒構造のスプルブッシュ30
が配設されている。そして、後述するように、ディスク
成形時に、図示しない射出装置のノズルから射出された
樹脂材料が、このスプルブッシュ30を通じて、成形キ
ャビティ28内に導かれて充填されるようになってい
る。
【0013】更にまた、かかるスプルブッシュ30の外
側には、鏡面板14および背面板16を貫通して、固定
側空気通路形成筒体32が配設されている。そして、図
2にも示されているように、この固定側空気通路形成筒
体32内を貫通して、固定側空気吹出孔34が設けられ
ており、該固定側空気吹出孔34が、固定側空気通路形
成筒体32と鏡面板14との間の隙間を通じて、成形キ
ャビティ28内に開口せしめられている。また、この固
定側空気吹出孔34は、図示しないバルブ手段および空
気管路を通じて、外部の空気圧源に対して接続されてお
り、それによって、該固定側空気吹出孔34を通じて、
固定金型10のキャビティ形成面上に、圧縮空気が吹き
出されるようになっている。
【0014】一方、可動金型18には、その鏡面板24
の中央部分を厚さ方向に貫通して、略円筒形状の内側押
え部材36が固設されていると共に、該鏡面板24の外
周部分に対して、略円環形状の外側押え部材38が固設
されている。また、かかる鏡面板24の表面(キャビテ
ィ形成面)上には、所定の情報が刻設された円環板状の
スタンパ40が配設されている。そして、図2及び図3
にも示されているように、かかるスタンパ40の内周縁
部および外周縁部が、内側押え部材36および外側押え
部材38によって、保持されている。
【0015】また、スタンパ40の内周縁部を保持する
内側押え部材36の内部には、その内孔を貫通して、略
円筒形状の可動側空気通路形成筒体42が配設されてい
る。そして、この可動側空気通路形成筒体42内を貫通
して、第一の可動側空気吹出孔44が設けられており、
該第一の可動側空気吹出孔44が、可動側空気通路形成
筒体42と内側押え部材36との間の隙間を通じて、成
形キャビティ28内に開口せしめられている。また、こ
の第一の可動側空気吹出孔44は、図示しないバルブ手
段および空気管路を通じて、外部の空気圧源に対して接
続されており、それによって、該第一の可動側空気吹出
孔44を通じて、スタンパ40の内側で、可動金型18
のキャビティ形成面上に、圧縮空気が吹き出されるよう
になっている。
【0016】さらに、かかる可動側空気通路形成筒体4
2の内部には、その内孔を貫通して、スリーブ状のエジ
ェクタ46が配設されている。そして、このエジェクタ
46の内孔を軸心方向に移動可能に貫通して、二重筒構
造のポンチカッター48が配設されており、更に、かか
るポンチカッター48の内孔を軸心方向に移動可能に貫
通して、エジェクタピン50が配設されている。
【0017】そこにおいて、かかるポンチカッター48
は、その基端側に設けられた複動シリンダ型の駆動機構
52によって、軸心方向に所定距離移動せしめられるよ
うになっており、従来の成形金型と同様、その引込み位
置において、前記固定金型10側のスプルブッシュ30
との間で、環状のゲートを形成するようになっていると
共に、その突出し位置において、固定金型10に取り付
けられた固定側空気通路形成筒体32の内孔に突入せし
められて、成形キャビティ28内で成形されるディスク
の中央穴を打ち抜くようになっている。
【0018】また、エジェクタ46およびエジェクタピ
ン50も、従来の成形金型と同様、図示しない所定の駆
動手段により、軸心方向に所定距離移動せしめられるよ
うになっており、金型の型開き後に、固定金型10側に
突出し作動せしめられることにより、それぞれ、ディス
クおよび該ディスクから打ち抜かれたランナ部分等の樹
脂を、可動金型18から離型せしめるようになってい
る。
【0019】また一方、可動金型18を構成する鏡面板
24の外周縁部には、図3にも示されているように、前
記スタンパ40が配設される表面上に開口して、周方向
に連続して延びる二条の周溝54,54が設けられてい
る。更に、かかる可動金型18の外周部分には、可動金
型本体22、背面板26、鏡面板24の内部を貫通して
延びる空気吸引孔56が設けられており、かかる空気吸
引孔56が、上記周溝54,54内に、それぞれ開口せ
しめられている。また、この空気吸引孔56は、図示し
ないバルブ手段および空気管路を通じて、外部の負圧源
に対して接続されている。
【0020】それによって、可動金型18の鏡面板24
上に配設されるスタンパ40に対して、かかる空気吸引
孔56を通じて及ぼされる負圧による吸引力が作用せし
められることとなり、以て、かかるスタンパ40が、鏡
面板24上に吸着保持され得るようになっている。
【0021】更にまた、スタンパ40の外周縁部を保持
する外側押え部材38には、図3にも示されているよう
に、スタンパ40の表面との対向面において、周方向に
連続して延びる凹溝58が形成されている。そして、こ
の凹溝58により、外側押え部材38とスタンパ40と
の間に、環状の第一の空気室64が、形成されている。
【0022】また、スタンパ40の径方向外方には、外
側押え部材38と鏡面板24との間において、スタンパ
40の表裏両面に跨がる断面形状をもって、周方向に連
続して延びる環状の第二の空気室66が、形成されてい
る。そして、この第二の空気室66内に、スタンパ40
の外周端縁部が位置せしめられている。
【0023】更にまた、前記外側押え部材38における
凹溝58の内周側および外周側は、それぞれ、スタンパ
40に対して、所定間隙を隔てて対向位置せしめられて
いる。そこにおいて、該凹溝58の内周側に設けられた
内側間隙60の間隙寸法:t1は、凹溝58の外周側に
設けられた外側間隙62の間隙寸法:t2よりも、僅か
に大きな寸法をもって形成されている。具体的には、例
えば、120mmφのディスクの場合で、それら両間隙6
0,62の差:(t1−t2)が5μm〜10μm程度
となるように、設定されることとなる。
【0024】すなわち、それによって、外側押え部材3
8とスタンパ40との間に形成された第一の空気室64
が、その外周側において、外側間隙62を通じて、第二
の空気室64に連通されていると共に、その内周側にお
いて、該外側間隙62よりも大きな内側間隙60を通じ
て、成形キャビティ28に連通されているのである。
【0025】さらに、可動金型18の外周部分には、可
動金型18を構成する鏡面板保持部材68、鏡面板24
および外側押え部材38を貫通して設けられた延びる第
二の可動側空気吹出孔70が設けられており、かかる第
二の可動側空気吹出孔70が、上記第一の空気室64に
開口せしめられている。また、この第二の可動側空気吹
出孔70は、図示しないバルブ手段および空気管路を通
じて、外部の空気圧源に対して接続されており、それに
よって、該第二の可動側空気吹出孔70を通じて、第一
の空気室64に対して、圧縮空気が導かれるようになっ
ている。
【0026】そして、この第一の空気室64に導かれた
圧縮空気は、更に、内側間隙60および外側間隙62に
導かれることとなるが、そこにおいて、間隙寸法が大き
く流通抵抗が小さい内側間隙60側に優先的に導かれ
て、かかる内側間隙60から成形キャビティ28に対し
て、スタンパ40の表面に沿って、吹き出されることと
なる。
【0027】すなわち、上述の如く、成形キャビティ2
8に対して、内側間隙60を通じて連結された第一の空
気室64を形成し、更に該第一の空気室64に対して、
外側間隙62を通じて連結された第二の空気室66を形
成したことにより、射出成形時には、成形キャビティ2
8内に発生するモノマーガス等が第一の空気室64から
第二の空気室66を通じて、スタンパ40の背面に開口
する空気吸引孔56から有利に吸引、排出され得るので
あり、一方、後述する如く、ディスク成形後の離型時に
は、第二の可動側空気吹出孔70を通じて導かれた圧縮
空気の空気吸引孔56側への逃げが有利に防止されて、
内側間隙60を通じて、成形キャビティ28内へ有利に
吹き出されることとなるのである。
【0028】以下、上述の如き構造とされた金型を備え
た射出成形装置によるディスクの射出成形操作につい
て、図4に示されたタイムチャート図を参照しつつ、説
明を加える。
【0029】かかる射出成形装置によるディスクの射出
成形操作に際しては、従来の射出成形操作に従って、先
ず、型閉操作することにより、図1に示されている如
く、固定金型10と可動金型18とを型合わせして、圧
締保持する。次いで、それら固定金型10と可動金型1
8との間に形成された成形キャビティ28内に、図示し
ない射出装置により、スプルブッシュ30を通じて、所
定の樹脂材料を射出する射出充填操作を実施する。
【0030】なお、本実施例でのディスクの射出成形操
作においては、可動金型18側に設けられた空気吸引孔
56を通じての空気の吸引操作を、ディスクの射出成形
操作の全工程において、常時、行ない、それによって、
スタンパ40を可動金型18の鏡面板24上に保持する
と共に、樹脂材料の射出充填時において発生するモノマ
ーガス等を、成形キャビティ28内から排出するように
なっている。
【0031】その後、成形キャビティ28内で樹脂材料
を冷却、固化すると共に、所定の冷却・固化時間の経過
後、ポンチカッター48を突出し作動せしめて、成形キ
ャビティ28内で成形されたディスクの中央穴を打ち抜
く。
【0032】そして、この中央穴の打抜き後、可動金型
18を固定金型10から離隔せしめて、型開操作を行な
う。なお、この型開き操作時には、それに先立って、固
定側空気吹出孔34を通じて(図2参照)、固定金型1
0側から成形キャビティ28内へ圧縮空気を吹き出し、
ディスクを固定金型10側から剥離させる。また一方、
図示はされていないが、可動金型18側には、成形品た
るディスクを係止する係止手段が設けられている。それ
によって、かかる型開き操作に際して、ディスクが可動
金型18側に保持されるようになっている。
【0033】また、このような型開き操作に先立って、
第二の可動側空気吹出孔70を通じ、成形キャビティ2
8内への圧縮空気の吹出操作を行なう。即ち、この第二
の可動側空気吹出孔70から吹き出された圧縮空気は、
第一の空気室64から内側間隙60を通じて(図3参
照)、スタンパ40とディスクとの間に吹き込まれるの
であり、それによって、成形品たるディスクが、その外
周部分より内周側に向って、スタンパ40から剥離され
ることとなる。
【0034】しかも、かかる第二の可動側空気吹出孔7
0を通じての圧縮空気の吹出しは、型閉状態下に開始さ
れることから、かかる圧縮空気の外部への漏れが有効に
防止され得るのであり、ディスクとスタンパ40との間
に有利に導かれ得るのである。
【0035】なお、この固定側空気吹出孔34からの圧
縮空気の吹出は、ディスク外周部分のスタンパ40から
の剥離効果を有効に得るために、一般に、6〜7気圧程
度の圧力をもって、型開操作の開始より2〜3秒程度先
立って、行なうようにすることが望ましい。
【0036】さらに、このような型開き操作後、エジェ
クタ46の突出し操作を行なうことによって、可動金型
18からディスクを離型せしめるが、その際、かかるエ
ジェクタ46の突出しによる離型操作に先立って、第一
の可動側空気吹出孔44を通じて(図2参照)、圧縮空
気を吹き出させる。即ち、この第一の可動側空気吹出孔
44から吹き出された圧縮空気は、ディスク内周部分に
おいて、スタンパ40とディスクとの間に吹き込まれる
のであり、それによって、成形品たるディスクが、その
内周部分より外周側に向って、スタンパ40から剥離さ
れることとなる。
【0037】従って、このような射出成形操作に従え
ば、金型の型開き操作に先立って、ディスクとスタンパ
40との間に、圧縮空気が吹き込まれることから、かか
る圧縮空気を、ディスクとスタンパ40との間の広い範
囲に亘って行き渡らせるだけの時間を有利に確保するこ
とができることに加えて、かかる圧縮空気の外部への逃
げを防止し、ディスクとスタンパ40との間に対して空
気圧力を有利に及ぼすことができることから、エジェク
タ46の突出しによるディスクの強制的な離型操作に先
立って、ディスクをスタンパ40より剥離することがで
きる。
【0038】そして、かくの如く、ディスクのスタンパ
40からの剥離性が、有利に且つ安定して発揮され得る
結果、成形品たるディスクにおける剥離マークの発生
が、極めて有効に軽減乃至は防止され得ることとなるの
である。
【0039】また、特に本実施例においては、第二の可
動側空気吹出口70および第一の可動側空気吹出口44
から吹き出される圧縮空気により、ディスクが、その外
周部分および内周部分の両側から、スタンパ40より剥
離されることから、より一層優れた剥離性が、発揮され
得て、剥離マークの発生が、より有効に防止され得るこ
ととなる。
【0040】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これは文字通りの例示であって、本発明は、かか
る具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0041】例えば、固定金型10の鏡面板14とディ
スクとの離型性を向上するために、かかる鏡面板14の
キャビティ形成面に対して、硬質クロームメッキや無電
解ニッケルメッキ等の表面処理を施すことも、有効であ
る。
【0042】また、前記実施例では、ディスクの内周側
部分に設けられた第一の可動側空気吹出孔44と、外周
側部分に設けられた第二の可動側空気吹出孔70とによ
って、ディスクとスタンパ40との間に対して、該ディ
スクの内周部分と外周部分との両側から圧縮空気が吹き
出されるようになっていたが、本発明手法を実施する上
においては、それら何れか一方の側からだけ、圧縮空気
が吹き出されるようにした射出成形装置を用いることも
可能である。
【0043】さらに、前記実施例では、型開き前に、第
二の可動側空気吹出孔70から圧縮空気が吹き出される
ようになっていたが、それに代えて、或いはそれに加え
て、第一の可動側空気吹出孔44から圧縮空気を吹き出
すようにすることも可能である。
【0044】また、ディスクの中央穴の打ち抜き機構等
は、前記実施例のものに限定されるものではない。
【0045】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の範囲内に含まれるもの
であることは、言うまでもないところである。
【0046】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、前述し
たような射出成形手法によれば、成形キャビティ内への
樹脂材料の射出、冷却によりディスクが成形された後、
未だ型閉じ状態にある工程で、ディスクとスタンパとの
間に圧縮空気が吹き出されることにより、かかる型閉状
態下で、或いは型開き作動工程中に、ディスクとスタン
パとの間の略全面に亘って、空気を有利に行き渡らせる
ことができるのである。
【0047】そして、それによって、エジェクタ機構に
よる強制的な離型時における局部的な剥離抵抗の発生
が、有利に回避され得るのであり、以て、剥離マークの
発生が軽減乃至は防止され得ることとなるのである。
【0048】また、本発明装置においては、第一の可動
側空気吹出口と第二の可動側空気吹出口とによって、デ
ィスクとスタンパとの間に対して、内周側と外周側との
両方から圧縮空気が吹き出されるようになっていること
から、型開き前、或いは型開き後において、ディスクと
スタンパとの間に対して、空気を極めて有利に行き渡ら
せることが可能となり、以て、ディスクのスタンパから
の剥離性の向上が図られ得ることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う構造とされた射出成形装置におけ
る金型を概略的に示す断面図である。
【図2】図1に示された金型における成形キャビティ中
央部分の要部を拡大して示す断面図である。
【図3】図1に示された金型における成形キャビティ外
周部分の要部を拡大して示す断面図である。
【図4】図1に示された金型を備えた射出成形装置を用
いて射出成形を実施するに際しての操作を示すタイムチ
ャート図である。
【符号の説明】
10 固定金型 18 可動金型 28 成形キャビティ 34 固定側空気吹出孔 36 内側押え部材 38 外側押え部材 40 スタンパ 44 第一の可動側空気吹出口 46 エジェクタ 48 ポンチカッター 54 周溝 56 空気吸引孔 58 凹溝 60 内側間隙 62 外側間隙 64 第一の空気室 66 第二の空気室 70 第二の可動側空気吹出孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/26 - 45/44 B29C 33/00 - 33/76

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定金型と、それに対して接近/離隔可
    能に配されて該固定金型との間に成形キャビティを形成
    する可動金型とを備えており、該可動金型における前記
    成形キャビティの形成面に円環板状のスタンパを配し
    て、その内周縁部および外周縁部を内側押え部材および
    外側押え部材によりセットし、かかる成形キャビティ内
    に所定の樹脂材料を射出することにより、かかるスタン
    パの情報が転写されたディスクを成形する射出成形装置
    であって、 前記固定金型において、前記成形キャビティ内に開口し
    て設けられた固定側空気吹出孔と、 前記可動金型の前記成形キャビティの形成面において、
    前記スタンパの外周縁部裏側に開口して設けられた空気
    吸引孔と、 前記可動金型において、前記スタンパの内側で前記成形
    キャビティ内に開口して設けられた第一の可動側空気吹
    出孔と、 前記外側押え部材における前記スタンパ表面との対向面
    に設けられた周方向に延びる凹溝により形成されて、内
    周側において、それら外側押え部材とスタンパ表面との
    間に設けられた内側間隙を通じて、該スタンパ表面に開
    口せしめられた環状の第一の空気室と、 前記可動金型において、該第一の空気室に開口して設け
    られた第二の可動側空気吹出孔と、 前記スタンパの径方向外方において、該スタンパの表裏
    両面に跨がって形成されて、前記第一の空気室に対し
    て、前記外側押え部材と前記スタンパ表面との間に設け
    られた前記内側間隙よりも小さい外側間隙を通じて連通
    せしめられた環状の第二の空気室とを、 有することを特徴とするディスクの射出成形装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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