JPH08118330A - 無機質板の製造方法 - Google Patents

無機質板の製造方法

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JPH08118330A
JPH08118330A JP25689294A JP25689294A JPH08118330A JP H08118330 A JPH08118330 A JP H08118330A JP 25689294 A JP25689294 A JP 25689294A JP 25689294 A JP25689294 A JP 25689294A JP H08118330 A JPH08118330 A JP H08118330A
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JP
Japan
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slurry
microsilica
inorganic plate
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sufficiently
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JP25689294A
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Hiroshi Watanabe
宏 渡邉
Shinichi Suzuki
伸一 鈴木
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B40/00Processes, in general, for influencing or modifying the properties of mortars, concrete or artificial stone compositions, e.g. their setting or hardening ability
    • C04B40/0003Processes, in general, for influencing or modifying the properties of mortars, concrete or artificial stone compositions, e.g. their setting or hardening ability making use of electric or wave energy or particle radiation
    • C04B40/0021Sonic or ultrasonic waves, e.g. to initiate sonochemical reactions

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ミクロシリカを充分に分散させて、得られた
無機質板が強度や耐久性において向上させることができ
る無機質板の製造方法を提供することにある。 【構成】 水硬性セメントを主成分としてミクロシリカ
を添加したスラリーを抄造して基材とし、この基材を養
生硬化させる無機質板の製造方法において、上記スラリ
ーを抄造する際に超音波照射を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無機質板の製造方法に
関し、具体的には、建築用板などに利用するのに有用な
無機質板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の無機質板の製造方法としては、水
硬性セメントを主成分としてミクロシリカを添加したス
ラリーを抄造して基材とし、この基材を湿熱状態で養生
し、さらに、オートクレーブ中で養生硬化させるという
ものであり、スラリーにミクロシリカが添加されると、
スラリーから抄造した基材は、緻密化し、その結果、こ
の基材から上述した工程を経て得られた無機質板は、強
度や耐久性において向上するということが知られてい
た。
【0003】しかし、このような無機質板の製造方法で
は、水硬性セメントなどの成分さえも充分に分散され
ず、また、ミクロシリカを添加して緻密化させようと考
えたが、ミクロシリカが球形であり、粒子として非常に
小さく、比表面積が非常に大きいために、ミクロシリカ
どうしが互いに凝集しやすく、ミクロシリカの分散も非
常に難しい問題があった。したがって、上述したスラリ
ーから抄造した基材が緻密化するという効果が得られ
ず、得られた無機質板が強度や耐久性において向上する
ということも望めなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、このような欠
点を解消しようとして、ミクロシリカが添加されたスラ
リーにおいては、ミクロシリカの分散剤を添加すること
を考えた。
【0005】しかし、この無機質板の製造方法において
も、スラリーから抄造した基材を基板とする際に、この
分散剤が悪影響を与える可能性を有していた。
【0006】本発明は、上記の欠点を除去するためにな
されたもので、その目的とするところは、ミクロシリカ
を充分に分散させて、得られた無機質板が強度や耐久性
において向上させることができる無機質板の製造方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
無機質板の製造方法は、水硬性セメントを主成分として
ミクロシリカを添加したスラリーを抄造して基材とし、
この基材を養生硬化させる無機質板の製造方法におい
て、上記スラリーを抄造する際に超音波照射を施すこと
を特徴とする。
【0008】本発明の請求項2に係る無機質板の製造方
法は、上記ミクロシリカの添加量が、上記スラリーの固
形分全量に対して5.0wt%〜10.0wt%である
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の請求項1に係る無機質板の製造方法に
よると、水硬性セメントを主成分としてミクロシリカを
添加したスラリーを抄造して基材とし、この基材を養生
硬化させる無機質板の製造方法において、上記スラリー
を抄造する際に超音波照射を施すので、超音波照射によ
って、ミクロシリカを充分にかつ均一に分散させること
ができ、結果として、スラリーから抄造した基材が緻密
化するという効果が得られ、したがって、得られた無機
質板が強度や耐久性において向上する。しかも、ミクロ
シリカの分散剤を添加することが不要となり、その結
果、分散剤に起因する悪影響もなくなるものである。
【0010】本発明の請求項2に係る無機質板の製造方
法によると、上記ミクロシリカの添加量が、上記スラリ
ーの固形分全量に対して5.0wt%〜10.0wt%
であるので、請求項1記載の場合に加えて、超音波照射
によって、ミクロシリカを充分にかつ均一に分散させる
ことができるという作用・効果を有効に発揮させること
ができる。したがって、スラリーから抄造した基材が充
分に緻密化するという効果が得られ、得られた無機質板
は強度や耐久性において充分に向上させることができ
る。
【0011】一方、ミクロシリカの添加量が、スラリー
の固形分全量に対して5.0wt%未満であると、ミク
ロシリカの添加量が不足しているために、水硬性セメン
トなどのスラリーの成分が充分に分散されず、したがっ
て、スラリーから抄造した基材が緻密化するという効果
が充分に得られない。つまり、得られた無機質板が強度
や耐久性において向上することを充分に望めない。
【0012】また、ミクロシリカの添加量が、スラリー
の固形分全量に対して10.0wt%を越えると、ミク
ロシリカの添加量が過剰であるために、超音波照射によ
って充分に分散されても、すぐにミクロシリカどうしが
互いに凝集しやすい。また、ミクロシリカの添加量が多
いほど、経済的に高価なものとなる。
【0013】以下、本発明を詳しく説明する。図1は、
本発明の一実施例に係る無機質板の製造方法に用いた長
網式抄造装置の概略を示した側面図である。図2は、本
発明の他の一実施例に係る無機質板の製造方法に用いた
長網式抄造装置の概略を示した側面図である。
【0014】本発明の無機質板の製造方法は、水硬性セ
メントを主成分としてミクロシリカを添加したスラリー
を抄造して基材とし、この基材を養生硬化させる無機質
板の製造方法において、上記スラリーを抄造する際に超
音波照射を施すものである。
【0015】本発明の無機質板の製造方法は、例えば、
次の工程に沿って実施される。まず、水硬性セメントを
主成分とするスラリーからハチェック方式、長網方式、
手抄き方式などで基材が抄造される。本発明の無機質板
の製造方法は、上述の方式に限らず、どのような方式に
よっても、基材として抄造できるものである。
【0016】この抄造の一例として、長網方式を用い
て、長網式抄造装置の概略を示した図1に基づいて説明
すると、一端が傾斜した右回転のネットコンベア(1)
の下方には吸引のための真空ポンプ(2)がこのネット
コンベア(1)の傾斜面に沿って配設されている。そし
て、このネットコンベア(1)の上方には、断面略L字
形のヘッドボックス(3)が設けられている。
【0017】上記ヘッドボックス(3)の下端は、仕切
り板(4)が設けられている還流タンク(5)と連通せ
しめて、この還流タンク(5)の底部にはポンプ(6)
によってヘッドボックス(3)上に設けられている漏斗
状の滞留ボックス(7)に原料スラリー(9)をリサイ
クルしている状態にある還流スラリー(8)がパイプに
よって流入するようになっている。
【0018】また、上記ヘッドボックス(3)の中に
は、超音波照射を施す超音波振動子(10)が収められ
ている。一方、原料スラリー(9)もこの滞留ボックス
(7)にパイプによって流入するようになっている。
【0019】また、図2に示されたものは、図1と同様
に、長網方式を用いて、長網式抄造装置の概略を示した
ものであるが、原料スラリー(9)と還流スラリー
(8)を流入する滞留ボックス(7)をネットコンベア
(1)の傾斜面の上方に配設してヘッドボックス(3)
内にこれらの抄造スラリーを供給するようにしたもので
ある。
【0020】一方、図2に示すごとく、このヘッドボッ
クス(3)の中には、図1と同様に、超音波照射を施す
超音波振動子(10)が同ヘッドボックス(3)の側壁
などに取り付けられて収められている。
【0021】こうして、抄造された基材は、水圧により
所定の寸法に切断されて基板とし、バッチ方式で圧力5
0〜200kg/cm2 、時間2〜10秒間の金型によ
るプレス成形がされるものである。
【0022】次に、この基板は、例えば、常温で2〜5
hr放置され、40〜90℃の温度で水蒸気に満たされ
た湿熱状態の雰囲気中で10〜250hrの養生硬化を
されて無機質板が得られる。
【0023】本発明の無機質板の製造方法は、上記スラ
リー中にミクロシリカを添加している。このミクロシリ
カは、粒子径1μm以下、特に、0.1μm程度のもの
を用いることができる。ミクロシリカは、添加される
と、スラリーから抄造した基材を緻密化し、その結果、
この基材から上述した工程を経て得られた無機質板を強
度や耐久性において向上させるものである。
【0024】上記ミクロシリカの添加量は、上記スラリ
ーの固形分全量に対して5.0wt%〜10.0wt%
であると、超音波振動子(10)によって超音波照射さ
れて、ミクロシリカを充分にかつ均一に分散させること
ができるという作用・効果を有効に発揮させることがで
きるものである。
【0025】したがって、スラリーから抄造した基材が
充分に緻密化するという効果が得られ、得られた無機質
板は強度や耐久性において充分に向上させることができ
るものである。
【0026】一方、ミクロシリカの添加量が、スラリー
の固形分全量に対して5.0wt%未満であると、ミク
ロシリカの添加量が不足しているために、水硬性セメン
トなどのスラリーの成分が充分に分散されず、したがっ
て、スラリーから抄造した基材が緻密化するという効果
が充分に得られないものである。つまり、得られた無機
質板が強度や耐久性において向上することを充分に望め
ないものである。
【0027】また、ミクロシリカの添加量が、スラリー
の固形分全量に対して10.0wt%を越えると、ミク
ロシリカの添加量が過剰であるために、超音波振動子
(10)によって超音波照射され、ミクロシリカが充分
に分散されても、すぐにミクロシリカどうしが互いに凝
集しやすいものである。また、ミクロシリカの添加量が
多いほど、経済的に高価なものとなる。
【0028】本発明は、このような製造方法をとること
によって、超音波振動子(10)によって超音波照射さ
れ、ミクロシリカを充分にかつ均一に分散させることが
でき、結果として、スラリーから抄造した基材が緻密化
するという効果が得られ、したがって、得られた無機質
板が強度や耐久性において向上するものである。しか
も、ミクロシリカの分散剤を添加することが不要とな
り、その結果、分散剤に起因する悪影響もなくなるもの
である。
【0029】なお、上記水硬性セメントとしては、例え
ば、ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメン
ト、超早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランド
セメント、低熱ポルトランドセメント、ビーライト系ポ
ルトランドセメント、フライアッシュセメント、高炉セ
メント、多成分混合セメントなどの各種のものが挙げら
れるが、その他に水硬性であれば特に限定されず様々な
ものが用いられる。
【0030】また、上記スラリーは、水硬性セメントを
主成分として補強用の繊維類などが配合されたものでよ
く、特に、上述したミクロシリカ以外は、組成に限定さ
れるものではない。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳しく説明
する。
【0032】実施例1 ポルトランドセメント45.0wt%、6号珪砂22.
5wt%、珪石粉22.5wt%、パルプ繊維5.0w
t%、ミクロシリカ5.0wt%を配合し、水と混合し
てスラリーとした。このスラリーに図1および図2に示
すごとき超音波振動子(10)を用いて、超音波を5分
間照射したものと、超音波照射なしでそのまま次の工程
に進めるものと2種類のスラリーを用意した。そして、
この各々のスラリーを手抄き抄造機を用いて、抄造して
基材とし、その後、この基材を圧力150kg/cm2
で10秒間の加圧成形を行った。
【0033】次に、この基板は、40℃の温度で水蒸気
に満たされた雰囲気をなす湿熱状態で240hrの養生
硬化が行われて、通常通りの処理を行った無機質板、お
よび、超音波照射を施した無機質板という2種類の無機
質板として得ることができた。
【0034】得られた通常通りの処理を行った無機質
板、および、超音波照射を施した無機質板は、それぞれ
スパン100mmで曲げ強度を測定され、その後、それ
ぞれヤング率が測定された。
【0035】その結果、通常通りの処理を行った無機質
板の方は、曲げ強度195kgf/cm2 であり、ヤン
グ率1020kgf/mm2 であった。一方、超音波照
射を施した無機質板の方は、曲げ強度215kgf/c
2 であり、ヤング率1110kgf/mm2 であっ
た。すなわち、超音波照射を施した無機質板の方が、曲
げ強度、ヤング率ともに高い値が得られ、強度や耐久性
において向上していることがわかる。
【0036】実施例2 ポルトランドセメント42.5wt%、6号珪砂21.
25wt%、珪石粉21.25wt%、パルプ繊維5.
0wt%、ミクロシリカ10.0wt%を配合し、水と
混合してスラリーとした以外は、実施例1と同様の方法
で、通常通りの処理を行った無機質板、および、超音波
照射を施した無機質板という2種類の無機質板として得
ることができた。
【0037】得られた通常通りの処理を行った無機質
板、および、超音波照射を施した無機質板は、それぞれ
スパン100mmで曲げ強度を測定され、その後、それ
ぞれヤング率が測定された。
【0038】その結果、通常通りの処理を行った無機質
板の方は、曲げ強度210kgf/cm2 であり、ヤン
グ率1150kgf/mm2 であった。一方、超音波照
射を施した無機質板の方は、曲げ強度245kgf/c
2 であり、ヤング率1230kgf/mm2 であっ
た。すなわち、超音波照射を施した無機質板の方が、曲
げ強度、ヤング率ともに高い値が得られ、強度や耐久性
において向上していることがわかる。
【0039】比較例1 ポルトランドセメント47.5wt%、6号珪砂23.
75wt%、珪石粉23.75wt%、パルプ繊維5.
0wt%を配合し、水と混合してスラリーとした以外
は、実施例1と同様の方法で、通常通りの処理を行った
無機質板、および、超音波照射を施した無機質板という
2種類の無機質板として得ることができた。
【0040】得られた通常通りの処理を行った無機質
板、および、超音波照射を施した無機質板は、それぞれ
スパン100mmで曲げ強度を測定され、その後、それ
ぞれヤング率が測定された。
【0041】その結果、通常通りの処理を行った無機質
板の方は、曲げ強度180kgf/cm2 であり、ヤン
グ率900kgf/mm2 であった。一方、超音波照射
を施した無機質板の方は、曲げ強度185kgf/cm
2 であり、ヤング率910kgf/mm2 であった。す
なわち、超音波照射を施した無機質板の方が、ミクロシ
リカを添加していないものの、曲げ強度、ヤング率とも
に高い値が得られ、強度や耐久性において向上している
ことがわかる。
【0042】以下、上述の実施例1〜2と比較例1の実
施態様と測定結果を表1にまとめておいた。
【0043】
【表1】
【0044】また、上述の実施例1〜2と比較例1との
間で測定結果を比較してみると、上述した通り、一般
に、超音波照射を施した無機質板の方が、曲げ強度、ヤ
ング率ともに高い値が得られ、強度や耐久性において向
上していることがわかり、さらに加えて、表1より実施
例1〜2と比較例1を比較すると、ミクロシリカを添加
しているものの方が、曲げ強度、ヤング率ともにより一
層高い値が得られ、強度や耐久性においてさらに向上し
ていることがわかる。
【0045】つまり、超音波照射によって、ミクロシリ
カを充分にかつ均一に分散させることができ、結果とし
て、スラリーから抄造した基材が緻密化するという効果
が得られ、したがって、得られた無機質板が強度や耐久
性において向上するといえるる。
【0046】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る無機質板の製造
方法によると、水硬性セメントを主成分としてミクロシ
リカを添加したスラリーを抄造して基材とし、この基材
を養生硬化させる無機質板の製造方法において、上記ス
ラリーを抄造する際に超音波照射を施すので、超音波照
射によって、ミクロシリカを充分にかつ均一に分散させ
ることができ、結果として、スラリーから抄造した基材
が緻密化するという効果が得られ、したがって、得られ
た無機質板が強度や耐久性において向上するものであ
る。しかも、ミクロシリカの分散剤を添加することが不
要となり、その結果、分散剤に起因する悪影響もなくな
るものである。
【0047】本発明の請求項2に係る無機質板の製造方
法によると、上記ミクロシリカの添加量が、上記スラリ
ーの固形分全量に対して5.0wt%〜10.0wt%
であるので、請求項1記載の場合に加えて、超音波照射
によって、ミクロシリカを充分にかつ均一に分散させる
ことができるという作用・効果を有効に発揮させること
ができるものである。したがって、スラリーから抄造し
た基材が充分に緻密化するという効果が得られ、得られ
た無機質板は強度や耐久性において充分に向上させるこ
とができるものである。
【0048】一方、ミクロシリカの添加量が、スラリー
の固形分全量に対して5.0wt%未満であると、ミク
ロシリカの添加量が不足しているために、水硬性セメン
トなどのスラリーの成分が充分に分散されず、したがっ
て、スラリーから抄造した基材が緻密化するという効果
が充分に得られないものである。つまり、得られた無機
質板が強度や耐久性において向上することを充分に望め
ないものである。
【0049】また、ミクロシリカの添加量が、スラリー
の固形分全量に対して10.0wt%を越えると、ミク
ロシリカの添加量が過剰であるために、超音波照射によ
って充分に分散されても、すぐにミクロシリカどうしが
互いに凝集しやすいものである。また、ミクロシリカの
添加量が多いほど、経済的に高価なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る無機質板の製造方法に
用いた長網式抄造装置の概略を示した側面図である。
【図2】本発明の他の一実施例に係る無機質板の製造方
法に用いた長網式抄造装置の概略を示した側面図であ
る。
【符号の説明】
1 ネットコンベア 2 真空ポンプ 3 ヘッドボックス 4 仕切り板 5 還流タンク 6 ポンプ 7 ヘッドボックス 8 還流スラリー 9 原料スラリー 10 超音波振動子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水硬性セメントを主成分としてミクロシ
    リカを添加したスラリーを抄造して基材とし、この基材
    を養生硬化させる無機質板の製造方法において、上記ス
    ラリーを抄造する際に超音波照射を施すことを特徴とす
    る無機質板の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記ミクロシリカの添加量が、上記スラ
    リーの固形分全量に対して5.0wt%〜10.0wt
    %であることを特徴とする請求項1記載の無機質板の製
    造方法。
JP25689294A 1994-10-21 1994-10-21 無機質板の製造方法 Withdrawn JPH08118330A (ja)

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