JPH0811821A - 梱包機 - Google Patents

梱包機

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JPH0811821A
JPH0811821A JP14195894A JP14195894A JPH0811821A JP H0811821 A JPH0811821 A JP H0811821A JP 14195894 A JP14195894 A JP 14195894A JP 14195894 A JP14195894 A JP 14195894A JP H0811821 A JPH0811821 A JP H0811821A
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JP
Japan
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band
roller
voltage
tightening
controller
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Application number
JP14195894A
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English (en)
Inventor
Kazunari Ooyuri
和成 大由里
Kinya Hakamazuka
勤也 袴塚
Shigeru Otake
茂 大竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kioritz Corp
Original Assignee
Kioritz Corp
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Publication date
Application filed by Kioritz Corp filed Critical Kioritz Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 一次引き締め開始時にバンドガイドからバン
ドを確実にかつスムースに引出すことができるようにな
され、しかも、全体を安価かつシンプルに構成すること
ができ、また、システムとしての安定性を確保すること
ができるとともに、メンテナンス作業を容易に行うこと
のできる梱包機を提供すること。 【構成】 バンドを被梱包物の周りに引き回すべくバン
ドガイド75に送り出した後、バンドを被梱包物の外周
面に巻き付けるべくバンドガイドからバンドを引き出
し、その送出余剰分を一対のローラ間に挟んで高速低ト
ルクで引き戻す一次引き締めを行った後に、低速高トル
クで強く引き締める二次引き締めを行うようにされてな
る梱包機において、一対のローラ間の圧接力の大きさを
変更可能ならしめる一次引き締め力制御手段100を設
けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被梱包物にポリプロピ
レン等の熱可塑性樹脂からなるテープ状のバンドを巻き
付けるとともにその重合部分を溶着して結束する作業を
行うようにされた梱包機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、バンドを作業テーブル上に置
かれた被梱包物の周りに引き回すべく、前記バンドを回
転駆動せしめられるフィードローラとこれに圧接せしめ
られるフィード用押さえローラとの間に挟んで送り出し
た後、前記バンドを前記被梱包物の外周面に巻き付ける
べくその送出余剰分をバックフィードローラとこれに圧
接せしめられる押さえローラとの間に挟んで高速低トル
クで引き戻す一次引き締めを行った後に低速高トルクで
強く引き締める二次引き締めを行い、その後、バンド端
処理ユニット(シールユニット)に備えられたヒーター
作動機構によりバンドの先端部と後端部との重合部分を
加熱し、その溶融部分をプレスにより圧着すると同時に
冷却して接合するとともに、前記バンドの後端を切断す
るようにされた梱包機はよく知られている。
【0003】そして、被梱包物が載置される作業台上に
全体として門型形状のバンド案内アーチが設けられ、バ
ンドコイルが装填されたバンドリールから繰り出された
バンドを被梱包物の周囲に自動的に配置するようにした
梱包機も既によく知られている(例えば、特開平2−2
19713号公報、特開昭62−146117号公報参
照)。このような従来の梱包機においては、前記バンド
案内アーチの内周面に沿って、バンドを案内及び保持す
るためのループ状のバンドガイドが設けられているのが
一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の如き従来の梱包
機においては、一次引き締め時に、バンドガイドからバ
ンドを最初に抜脱するには比較的高トルクの一次引き締
め力を必要とし、そのような高トルクによる一次引き締
めを行うようにしたものがある。しかしながら、高張力
下で比較的長い距離にわたりバンドの一次引き締めを行
うと、バンドが変形したり損傷し易く、その耐久性を著
しく損ねてしまうという問題点があった。
【0005】また、前記バンドガイドを、例えば、カム
等の作動により前記バンド案内アーチの幅方向に水平ス
ライド自在に取り付け、バンドの一次引き締め開始直前
にバンドガイド全体を一体的に水平方向に平行移動せし
め、保持されていたバンドを取り外すようになったもの
も知られているが、このように機械的にバンドガイドを
移動させるようにしたものでは、バンドガイドのスライ
ド機構の構造が複雑でかつ部品点数も多く、部品の補修
・点検等のメンテナンス作業も煩わしいという問題点が
あった。
【0006】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的は、一次引き締め開始時に
バンドガイドからバンドを確実にかつスムースに引出す
ことができるようになされ、しかも、全体を安価かつシ
ンプルに構成することができ、また、システムとしての
安定性を確保することができるとともに、メンテナンス
作業を容易に行うことのできる梱包機を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る梱包機は、基本的には、作業テーブル
上に設置されて、被梱包物の外周にバンドを巻回配置せ
しめるアーチ部と、該アーチ部内に前記バンドを挿脱可
能に配置せしめられたバンドガイドとを備えた梱包機で
あって、前記バンドを前記被梱包物の周りに引き回すべ
く前記バンドガイドに送り出した後、前記バンドを前記
被梱包物の外周面に巻き付けるべく前記バンドガイドか
ら前記バンドを引き出し、その送出余剰分を一対のロー
ラ間に挟んで高速低トルクで引き戻す一次引き締めを行
った後に、低速高トルクで強く引き締める二次引き締め
を行うようにされてなる梱包機において、前記一対のロ
ーラ間の圧接力の大きさを変更可能ならしめる一次引き
締め力制御手段を設けたことを特徴としている。
【0008】そして、より具体的な例としては、前記一
次引き締め力制御手段は、前記ローラに圧接するローラ
を移動せしめるソレノイド式アクチュエータの駆動電源
の電圧を変更せしめることにより前記一対のローラ間の
圧接力の大きさを変更させるようにしたものや、前記一
次引き締め力制御手段は、梱包作業の各種制御を司るコ
ントローラと、該コントローラからの電圧変更指令信号
により電圧を変更可能な変圧回路を備えたドライバと、
該ドライバからの電圧に基づいて前記ローラ間の圧接力
を制御する前記ソレノイド式アクチュエータと、前記コ
ントローラの制御モードを切り換え可能なディップスイ
ッチとからなることを特徴とするものが挙げられる。
【0009】さらに、前記コントローラは、該コントロ
ーラの内部タイマにより設定された時間または高速フィ
ード用モータの回転数の落ち込みを検出することによ
り、前記変圧回路への電圧変更指令信号を出力する電圧
変更指令手段を備えたものが好ましい。
【0010】
【作 用】前述の如く構成された本発明に係わる梱包機
においては、一対の引締用ローラの一方に圧接せしめら
れる他方のローラを移動せしめるソレノイド式アクチュ
エータの駆動電源の電圧を変更可能とし、ローラの押圧
力を任意のタイミングで変更することができるようにし
たので、例えば、バンドのバンドガイドからの引き出し
初期にのみ前記電圧を大きくすることができ、バンドガ
イドからバンドの引き出しをスムースに行うことができ
る。
【0011】
【実施例】図1及び図2は本発明に係る梱包機の一実施
例の主要部のレイアウトを示す概略構成平面図及び正面
図であり、図に示される梱包機1は、基本的には、従来
のものと同様に、被梱包物Wが載置される作業テーブル
4を有する箱型の本体ハウジング3上にバンド案内用の
門型のアーチ部5が設けられ、前記本体ハウジング3内
にバンドコイルが装填されたリールユニット(図示省
略)を収納するリール収納部Rが設けられるとともに、
該リール収納部Rと前記作業テーブル4との間に前記リ
ールユニットから繰り出されたバンドBの送り出し、引
き締め、溶着接合、切断等を行うバンド処理機構が配さ
れている。
【0012】なお、図5に模式的に示した断面図からも
わかるように、前記アーチ部5内には、該アーチ部5の
内周面に沿って前記バンドBを案内・保持するようにし
た従来公知の機構を備えた断面略コ字状のバンドガイド
75がループ状に設けられている。すなわち、該バンド
ガイド75は、コイルスプリング76等の付勢力により
前記アーチ部5内の片側面(図5では右側)に常時付勢
されるように設けられて前記バンドBをその内部にスラ
イド自在に保持するとともに、一次引き締め時にはバン
ド引き締め力により前記コイルスプリング76の付勢力
に抗して水平移動せしめられ(図5二点鎖線)、前記バ
ンドBが被梱包物Wの周りに引出されるようになされた
ものである。
【0013】前記バンド処理機構は、前記作業テーブル
4と仕切り部材9(図2)との間の右隅部に水平に配さ
れた高速フィード用モータ10と、前記仕切り部材9の
下側の左側部に水平に配されたカム用モータ30と、前
記作業テーブル4の略中央部分の真下に配されたバンド
端処理ユニット80を備えている。前記高速フィード用
モータ10の回転駆動力は、その出力軸10aに固定さ
れたプーリ11から無端環状のVベルト12によりバッ
クフィードプーリ21及びフィードプーリ22に伝達さ
れ、その駆動力がさらに前記バックフィードプーリ21
から摩擦クラッチ25を介してバックフィード用回転シ
ャフト16及びその一端部に固定されたバックフィード
ローラ51に伝達されるとともに、前記フィードプーリ
22が固定されたフィード用回転シャフト17及びその
一端部に固定されたフィードローラ52にも伝達される
ようになっている。
【0014】より詳細には、図3及び図4を参照すれば
よくわかるように、前記バックフィード用回転シャフト
16及び前記フィード用回転シャフト17は、前記高速
フィード用モータ10とバンド端処理ユニット80との
間に配された枠状のローラ支持ハウジング15の上下に
回転自在にかつ前記モータ10の出力軸10aと平行に
横架されていて、それらのうちの前記バックフィード用
回転シャフト16の一端側(入力部)に前記バックフィ
ードプーリ21がベアリング24を介して回転自在に外
挿されるとともに、このバックフィードプーリ25の外
側面側の前記回転シャフト16上に摩擦クラッチ25の
摩擦要素27を一定の付勢力で前記プーリ25に押し付
ける押圧プレート26がキー等により一体的に外嵌固定
されている。
【0015】前記バックフィード用回転シャフト16の
前記摩擦クラッチ25よりさらに外方側には後述するカ
ム用モータ30からの回転駆動力が伝達されるワンウェ
イクラッチ45が接続されている。このワンウェイクラ
ッチ45は、それ自体はよく知られているタイプのもの
で、内輪と外輪との間に特殊な形状のカム(スプラッ
グ)を備えていて、そのくさび作用で一方向にのみ回転
を伝えるようにされている。
【0016】また、前記ローラ支持ハウジング15に
は、バックフィード用押さえローラ53及びフィード用
押さえローラ54がそれぞれ後述するバックフィード用
ローラ圧接機構61及びフィード用ローラ圧接機構62
により前記バックフィードローラ51及びフィードロー
ラ52に対して選択的に圧接及び離間せしめられるよう
にされて配されている(後に詳述)。
【0017】一方、前記カム用モータ30の回転駆動力
は、その出力軸30a(図2)に固定された小径プーリ
31と大径プーリ32とによって二系統に分けられて伝
達される。すなわち、第1の系統は、前記小径プーリ3
1に上向きに掛け回された無端環状のVベルト33によ
り前記バックフィード用回転シャフト16、前記フィー
ド用回転シャフト17等と平行に配された中継用回転シ
ャフト35の一端部に固定された第1の中継プーリ36
に伝達され、そこから前記中継用回転シャフト35の他
端部に固定された第2の中継プーリ38を経て後述する
減速機40の入力側に配された入力プーリ41へVベル
ト39により伝達される。そして、前記入力プーリ41
からトルクキーパーとして働くようにされた摩擦クラッ
チ42を介して前記減速機40の出力側に固定された出
力プーリ43に伝達され、そこからタイミングベルト4
4を介して前記したワンウェイクラッチ45の入力側
(外輪側)に伝達される。
【0018】また、前記カム用モータ30の回転駆動力
を伝達する第2の系統は、前記大径プーリ32に斜め上
向きに掛け回された無端環状のVベルト34により前記
したバンド端処理ユニット80の近傍に配された電磁ク
ラッチ47の入力側に設けられたプーリ46に伝達さ
れ、そこから前記電磁クラッチ47及び電磁ブレーキ4
8を介して前記バンド端処理ユニット80のカムシャフ
ト90(図2)に伝達され、それによって、前記ユニッ
ト80に備えられた前グリップ81、後グリップ82、
プレス84、スライドテーブル85、スライドガイド8
6の他、図示しないヒーター等の、この種の梱包機にお
いてはよく知られている可動部材が所定のタイミングを
もって作動せしめられるようにされている。なお、上記
電磁クラッチ47と電磁ブレーキ48は択一的に駆動さ
れ、電磁クラッチ47がONで電磁ブレーキ48がOF
Fのときには前記バンド端処理ユニット80が所定の動
作を行い、電磁クラッチ47がOFFで電磁ブレーキ4
8がONのときには前記動作が停止位置で保持せしめら
れるようになっている。
【0019】以上の如くの全体構成に加えて、本実施例
においては、前記したローラ支持ハウジング15に付設
されたバックフィード用ローラ圧接機構61及びフィー
ド用ローラ圧接機構62により、前記バックフィード用
押さえローラ53及びフィード用押さえローラ54がそ
れぞれ前記バックフィードローラ51及びフィードロー
ラ52の斜め下部に対して選択的に圧接及び離間せしめ
られるようにされている。
【0020】すなわち、前記バックフィード用押さえロ
ーラ53及びフィード用押さえローラ54は、図3及び
図4に示される如くに、それぞれ個別の支持部材55
A、56Aに固着された支持シャフト55、56に回転
自在に支持され、前記両支持部材55A、56Aは、前
記押さえローラ53、54に対して偏心した位置、詳し
く言えば前記両押さえローラ53、54の回転軸線P、
Qに対して偏心した位置に回転軸線X、Yを持つ、前記
ローラ支持ハウジング15に両端を回転自在に支持され
たエキセントリックシャフト57、58の一端部にそれ
ぞれ固定されている。そして、これ等のエキセントリッ
クシャフト57、58に揺動アーム67、68の基端部
が固定されるとともに、該揺動アーム67、68の揺動
端部に形成された長穴67a、68aにソレノイド式ア
クチュエーター63、64の作動ロッド63a、64a
に挿通せしめられたピン65、66が遊挿されていて、
前記作動ロッド63a、64aの上下方向の直線運動が
前記揺動アーム67、68を介して前記エキセントリッ
クシャフト57、58の回転運動に変換され、それによ
って前記バックフィード用押さえローラ54及びフィー
ド用押さえローラ55がそれぞれ前記バックフィードロ
ーラ51及びフィードローラ52に対して選択的に圧接
及び離間せしめられるようにされている。
【0021】これをさらに詳しく述べれば、前記ソレノ
イド式アクチュエータ63、64は、それらの内蔵ソレ
ノイドが通電励磁されていないとき(OFF時)には、
それぞれに内蔵されたスプリングの付勢力によって前記
作動ロッド63a、64aを図4において一点鎖線で示
される如くに大きく突出させている。従って、このとき
には前記揺動アーム67、68も図4において一点鎖線
で示される如くの位置をとり、それに伴い、前記押さえ
ローラ53、54が図4において一点鎖線で示される如
くに前記バックフィードローラ51、前記フィードロー
ラ52から離間した位置をとる。
【0022】それに対し、前記内蔵ソレノイドが通電励
磁されたとき(ON時)には、図4において実線(又は
破線)で示される如くに、前記内蔵スプリングの付勢力
に抗して前記作動ロッド63a、64aを内方へ引き込
む。従って、このときには前記揺動アーム67、68が
図4において実線(又は破線)で示される如くの位置を
とり、それに伴い、前記エキセントリックシャフト5
7、58が前記OFF時の位置から所定角度だけ回転
し、前記支持部材55A、56Aが揺動して前記押さえ
ローラ53、54が図4において実線示される如くにバ
ックフィードローラ51、フィードローラ52に圧接せ
しめられる。
【0023】なお、前記バックフィードローラ51及び
フィードローラ52の外周面はバンドBの滑りが生じ難
いウレタンゴム製とされている。従って、前記バックフ
ィードローラ51とバックフィード用押さえローラ53
との間、及びフィードローラ52とフィード用押さえロ
ーラ54との間にそれぞれバンドBを挟んでおいて、前
記バックフィード用ローラ圧接機構61及びフィード用
ローラ圧接機構62を後述するように選択的に作動させ
ることにより、バンドBの送り及び引き戻しを任意のタ
イミングで滑りを生じさせることなく的確に行える。
【0024】上述の如くの構成とされた本実施例の梱包
機1においては、被梱包物WをバンドBにより梱包する
に際しては、図示しない制御装置の電源をONにしてオ
ートインサート(バンドBの先端部がフィードローラ5
2を通り過ぎる位置まで、リールユニットから自動的に
送り出される)が確認されると、高速フィード用モータ
10が起動されてその出力回転軸10aが正方向に回転
せしめられるとともに、前記フィード用ローラ圧接機構
62のソレノイド式アクチュエータ64が作動(ON)
せしめられる。
【0025】それにより、前記高速フィード用モータ1
0の回転駆動力がVベルト12からプーリ21及び摩擦
クラッチ25を介してバックフィードローラ51に伝達
されるとともに、プーリ22を介してフィードローラ5
2に伝達され、該フィードローラ52が正方向(送り方
向)に回転する。なお、この時前記ソレノイド式アクチ
ュエータ64の作動ロッド64aが内方へ引き込まれて
揺動アーム68が図4において一点鎖線で示される位置
から破線で示される位置に揺動し、それに伴ってエキセ
ントリックシャフト58及び支持部材56Aが所定の角
度だけ回転(図4において反時計回りの方向)し、前記
フィード用押さえローラ54が間にバンドBを挟んで前
記フィードローラ52に圧接せしめられる。なお、この
時前記バックフィードローラ用ローラ圧接機構61のソ
レノイド式アクチュエータ63はOFFで、バックフィ
ード用押さえローラ53は前記バックフィードローラ5
1から離間した状態にされている。
【0026】上記動作により、バンドBの先端(前回梱
包時の切断部)は、作業テーブル4の下面側を通った
後、門型のアーチ部5に案内されながら被梱包物Wを周
回するように引き回されてバンド端処理ユニット80の
前記スライドガイド86と前記スライドテーブル85と
の間に送られ、前記スライドガイド86の送り方向で見
て先端に配置されたフィード完了検知用の近接スイッチ
(図示省略)により検出される位置まで送られる。
【0027】その際、バンドBの後端側は、バックフィ
ードローラ51と非圧接状態にあるバックフィード用押
さえローラ53との間に形成されている隙間を通ってガ
イド部材59の案内面59a等に案内されながらバンド
端処理ユニット80のスライドガイド86とプレス84
及び後グリップ82との間を抜けるように送り出され
る。
【0028】そして、前記近接スイッチによりバンドB
の先端が検知されると、前記高速フィード用モータ10
が一旦停止せしめられるとともに、前記フィード用ロー
ラ圧接機構62のソレノイド式アクチュエータ64がO
FF状態にされる。それにより、バンド送りが停止せし
められるとともに、前記フィード用押さえローラ54が
元の位置(図4において一点鎖線で示される位置)に戻
される。そして、その後、所定のタイミングで前記カム
用モータ30が起動せしめられるとともに、前記電磁ク
ラッチ47がON状態及び前記電磁ブレーキ48がOF
F状態にされて、前記カム用モータ30の回転駆動力が
前記Vベルト34及び電磁クラッチ47を介してカムシ
ャフト90に伝達され、それによって、前記バンド端処
理ユニット80の前グリップ81が上昇せしめられて、
前記バンドBの先端部が拘持される。
【0029】このバンドBの先端部が拘持されたこと
が、例えば前記カムシャフト90に関連して設けられた
作業動作原点確認用のリミットスイッチ(図示省略)の
ON動作により検知されると、高速フィード用モータ1
0が再起動されてその出力回転軸10aが今度は前記バ
ンド送出時とは逆方向に回転せしめられるとともに、前
記バックフィード用ローラ圧接機構61のソレノイド式
アクチュエータ63が作動(ON)せしめられる。
【0030】それにより、前記と同様に、前記高速フィ
ード用モータ10の回転駆動力がVベルト12からプー
リ21及び摩擦クラッチ25を介してバックフィードロ
ーラ51に伝達されるとともに、プーリ22を介してフ
ィードローラ52に伝達され、それらローラ51、52
が逆方向(引き戻し方向)に回転し、さらに、前記ソレ
ノイド式アクチュエータ63の作動ロッド63aが内方
へ引き込まれて揺動アーム67が図4において一点鎖線
で示される位置から実線で示される位置に揺動し、それ
に伴ってエキセントリックシャフト57及び支持部材5
5Aが所定の角度だけ回転(図4において時計回りの方
向)し、前記バックフィード用押さえローラ53が間に
バンドBを挟んで前記バックフィードローラ51に圧接
せしめられる。
【0031】このときには、バックフィードローラ51
はワンウェイクラッチ45が噛み合い状態となる回転速
度より速く回転せしめられているので、該ワンウェイク
ラッチ45(の内外輪間)は滑り状態にあり、前記タイ
ミングベルト44を介しての前記カム用モータ30から
の回転駆動力は前記バックフィードローラ51の回転シ
ャフト16には伝達されない。
【0032】上記動作により、バンドBの送出余剰分が
バックフィードローラ51とこれに圧接せしめられてい
るバックフィード用押さえローラ53との間に挟まれた
状態で高速低トルクで引き戻され、一次引き締めが行わ
れる。ここで、本実施例の梱包機1においては、一次引
き締めの開始と同時に、前記バンドガイド75の凹溝か
ら前記バンドBがまさに取り外され(引出され)ようと
する比較的大きな引張り力が必要な時のみ、その一次引
き締め力を大きくするように一次引き締め力制御手段1
00により自動制御がなされる。
【0033】以下、図6及び図7を参照して前記一次引
き締め力制御手段100の詳細について説明する。前述
のフィード工程で前記バンドガイド75に挿通せしめら
れた前記バンドBは、一次引き締めの開始と同時に、図
2でみて前記アーチ部5の左側下端部(バンド後端側)
から右側下端部(バンド先端側)にかけて順に該アーチ
部5を一周するようにして前記バンドガイド75から順
次取り外される。このとき、図2でみて前記アーチ部5
の左側下端部から前記バンドBが最初に取り外されると
きに(以下、バンド初期引き出しという)、前記アーチ
部5内に設けられた前記コイルスプリング76の付勢力
及び前記バンドガイド75の凹溝による摩擦保持力等に
打ち勝つための強い引張り力が必要である。そのため、
本実施例では、前記揺動アーム67及び前記エキセント
リックシャフト57を介して前記ローラ51に圧接せし
められる前記押さえローラ53を移動せしめる前記ソレ
ノイド式アクチュエータ63の駆動電源の電圧を高低の
二段階に切り換え可能として、前記押さえローラ53の
押圧力を任意のタイミングで強弱に切り換えることがで
きるようにしたものである。このようにして、バンド初
期引き出し時にのみ前記電圧を大きくして一次引き締め
力を大きくすることができる。
【0034】図6は前記一次引き締め力制御手段100
の全体概略を示すシステム構成図である。該一次引き締
め力制御手段100は、梱包作業の各種制御を司る内部
タイマ101aを含むコントローラ101と、該コント
ローラ101からの電圧変更指令信号により電圧を変更
可能な変圧回路102b及び整流回路102aを備えた
ドライバ102と、該ドライバ102からの電圧に基づ
いて前記押さえローラ53の押圧力(一次引き締め力)
を制御する前記ソレノイド式アクチュエータ63と、前
記コントローラ101の制御モードを切り換え可能なデ
ィップスイッチ103と、からなる。
【0035】前記ドライバ102の前記変圧回路102
bは、前記コントローラ101からの電圧変更指令信号
に基づいて、前記整流回路102aにより直流電圧に変
換されたAC100V電源(商用電源)からのDC10
0Vと、前記コントローラ101のスイッチング電源か
ら取ったDC24Vとの切り換えを行う。前記コントロ
ーラ101には、DC24Vに切り換えられた場合にお
ける前記ソレノイド式アクチュエータ63への通電時間
を設定する前記内部タイマ101aからなる電圧変更指
令手段が設けられている。他方、前記コントローラ10
1は、一次引き締め終了時における前記高速フィード用
モータ10の回転数の落ち込みを検出する信号を取り込
み、前記変圧回路102bへ電圧変更指令信号を発する
ことのできる、前記内部タイマ101aとは別系統の電
圧変更指令手段を備えている。前記ディップスイッチ1
03は、前述の二系統からなる電圧変更指令手段を選択
的に切り換え可能としている。
【0036】図7は前記ソレノイド式アクチュエータ6
3への通電電圧(引締用ソレノイド駆動電圧)のタイム
チャートを示したものである。図7に示すように、一次
引き締めのバンド初期引き出し時には、一定時間tだけ
前記引締用ソレノイド電圧を高電圧(100V)に設定
され、その後は低電圧(24V)に自動的に切り換えら
れる。そして、二次引き締め開始と同時に前記引締用ソ
レノイド電圧は再び高電圧に切り換えられる。また、前
記したように、高電圧と低電圧の切り換えは、前記コン
トローラ101からの電圧変更指令信号に基づいて、前
述した二系統からなる電圧変更指令手段の何れか一方を
選択することにより行われる。
【0037】このように、本実施例では、前記押さえロ
ーラ53を駆動する前記ソレノイド式アクチュエータ6
3の駆動電源の電圧を大小の二段階に自動切り換え可能
としたので、バンド初期引き出し時にのみ一次引き締め
力を大きくすることができ、したがって、スムースなバ
ンド初期引き出しが可能となる。そして、一次引き締め
によってバンドBが被梱包物Wの外周面に当接してその
送出余剰分が引き戻され、前記バンドBに作用する張力
が急激に大きくなると、高速フィード用モータ10に作
用する負荷が大きくなるとともに、前記バックフィード
ローラ51と前記バンドBとの間の摩擦力が急激に増大
し、それによって前記摩擦クラッチ25が滑り出して前
記高速フィード用モータ10により駆動されていた前記
バックフィードローラ51の回転シャフト16の回転速
度が急速に低下する。
【0038】そして、前記回転シャフト16の回転速度
が前記カム用モータ30により回転させられている前記
ワンウェイクラッチ45の外輪側の回転速度まで低下す
ると、前記ワンウェイクラッチ45のスプラッグが噛み
合って、今度は前記カム用モータ30から減速機40を
介して前記バックフィードローラ51の回転シャフト1
6に低速高トルクの回転駆動力が伝達され、それよっ
て、バンドBが前記バックフィードローラ51とバック
フィード用押さえローラ53との間に挟まれた状態で強
く引っ張られて二次引き締めが行われる。そして、バン
ドBがある程度強く引き締められると、今度は前記減速
機40の入力側に設けられた摩擦クラッチ42が滑り出
し、それによって、被梱包物WがバンドBで過剰に締め
付けられないようにされる。
【0039】このようにして、二次引き締めが行われた
後においては、前記バンド端処理ユニット80におい
て、後グリップ82によるバンドBの後端側の拘持、ヒ
ーターによるバンドBの先端部と後端部との重合部分の
加熱溶融、プレス84による前記溶融重合部分の圧着・
冷却及びバンドBの後端の切断等が公知の態様及び手順
で行われ、それによって、被梱包物WがバンドBにより
梱包される。
【0040】以上、本発明の一実施例を詳述したが、本
発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請
求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の
設計変更を行うことができる。たとえば、前記引締用ソ
レノイド電圧は、高電圧が100Vで低電圧が24Vと
したが、必ずしもこの値に限定されないことは言うまで
もない。また、大小の電圧切り換えは二段階に限らず、
より細かく変更するようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明の梱包機は、一次引き締め開始時にバンドガイドから
バンドを確実にかつスムースに引出すことができるよう
になされ、しかも、全体を安価かつシンプルに構成する
ことができ、また、システムとしての安定性を確保する
ことができるとともに、メンテナンス作業を容易に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る梱包機の一実施例の主要部のレイ
アウトを示す概略平面図。
【図2】実施例の梱包機の主要部のレイアウトを示す概
略正面図。
【図3】実施例の梱包機のフィードローラ周辺を示す拡
大平面図。
【図4】実施例の梱包機のフィードローラ周辺を示す拡
大正面図。
【図5】実施例の梱包機のアーチ部内を模式的に示す要
部断面図。
【図6】実施例の梱包機の一次引き締め力制御手段の全
体概略を示すシステム図。
【図7】実施例の梱包機の引締用ソレノイド駆動電圧の
タイムチャートの一例。
【符号の説明】
4…作業テーブル 5…アーチ部 51…バックフィードローラ 53…バックフィード用押さえローラ 63…ソレノイド式アクチュエータ 75…バンドガイド 100…一次引き締め力制御手段 101…コントローラ 101a…内部タイマ 102…ドライバ 102b…変圧回路 103…ディップスイッチ B…バンド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業テーブル4上に設置されて、被梱包
    物Wの外周にバンドBを巻回配置せしめるアーチ部5
    と、該アーチ部5内に前記バンドBを挿脱可能に配置せ
    しめられたバンドガイド75とを備えた梱包機であっ
    て、前記バンドBを前記被梱包物Wの周りに引き回すべ
    く前記バンドガイド75に送り出した後、前記バンドB
    を前記被梱包物Wの外周面に巻き付けるべく前記バンド
    ガイド75から前記バンドBを引き出し、その送出余剰
    分を一対のローラ51、53間に挟んで高速低トルクで
    引き戻す一次引き締めを行った後に、低速高トルクで強
    く引き締める二次引き締めを行うようにされてなる梱包
    機において、 前記一対のローラ51、53間の圧接力の大きさを変更
    可能ならしめる一次引き締め力制御手段100を設けた
    ことを特徴とする梱包機。
  2. 【請求項2】 前記一次引き締め力制御手段100は、
    前記ローラ51に圧接するローラ53を移動せしめるソ
    レノイド式アクチュエータ63の駆動電源の電圧を変化
    せしめることにより前記一対のローラ51、53間の圧
    接力の大きさを変更させるようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の梱包機。
  3. 【請求項3】 前記一次引き締め力制御手段100は、
    梱包作業の各種制御を司るコントローラ101と、該コ
    ントローラ101からの電圧変更指令信号により電圧を
    変更可能な変圧回路102bを備えたドライバ102
    と、該ドライバ102からの電圧に基づいて前記ローラ
    51、53間の圧接力を制御する前記ソレノイド式アク
    チュエータ63と、前記コントローラ101の制御モー
    ドを切り換え可能なディップスイッチ103と、からな
    ることを特徴とする請求項1記載の梱包機。
  4. 【請求項4】 前記コントローラ101は、該コントロ
    ーラ101の内部タイマ101aにより設定された時
    間、または高速フィード用モータ10の回転数の落ち込
    みを検出することにより、前記変圧回路102bへの電
    圧変更指令信号を出力する電圧変更指令手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項3記載の梱包機。
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