JP2598716Y2 - 梱包機 - Google Patents

梱包機

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JP2598716Y2
JP2598716Y2 JP1993042606U JP4260693U JP2598716Y2 JP 2598716 Y2 JP2598716 Y2 JP 2598716Y2 JP 1993042606 U JP1993042606 U JP 1993042606U JP 4260693 U JP4260693 U JP 4260693U JP 2598716 Y2 JP2598716 Y2 JP 2598716Y2
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和成 大由里
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宏明 今井
茂 大竹
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Kyoritsu Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、被梱包物にポリプロピ
レン等の熱可塑性樹脂からなるテープ状のバンドを巻き
付けるとともにその重合部分を溶着して結束する作業を
行うようにされた梱包機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、バンドを作業テーブル上に置
かれた被梱包物の周りに引き回すべく、前記バンドを回
転駆動せしめられるフィードローラとこれに圧接せしめ
られるフィード用押さえローラとの間に挟んで送り出し
た後、前記バンドを前記被梱包物の外周面に巻き付ける
べくその送出余剰分をバックフィードローラとこれに圧
接せしめられる押さえローラとの間に挟んで高速低トル
クで引き戻す一次引き締めを行った後に低速高トルクで
強く引き締める二次引き締めを行い、その後、バンド端
処理ユニット(シールユニット)に備えられたヒーター
作動機構によりバンドの先端部と後端部との重合部分を
加熱し、その溶融部分をプレスにより圧着すると同時に
冷却して接合するとともに、前記バンドの後端を切断す
るようにされた梱包機はよく知られている。
【0003】このような梱包機においては、通常、制御
装置のスタートスイッチを操作すると、被梱包物が作業
テーブル上に有る無しに関わらず、前記した一連の動作
が自動的に極めて短時間のうちに実行される。従って、
被梱包物が作業テーブル上に無いのに誤ってスタートス
イッチを押す等した場合でも、いわゆる空打ち、つま
り、バンドの送り出し、一次引き締め、二次引き締め、
重合部分の溶着接合、切断等の結束作業が行われること
になる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記のように被梱包物
が無いのに結束作業が行われると、前記一次引き締め及
び二次引き締め時には、通常、バンドにある程度の張力
が与えられるまでそれをを引き戻すようにされるので、
バンドが梱包機の主要部を構成する前記バンド端処理ユ
ニットに巻き付くまで引き戻されてしまい、この巻き付
いた状態のままで前記のように重合部分が溶着接合され
てしまう。このようにバンド端処理ユニットに巻き付い
たままバンドが溶着接合されると、バンドが無駄になる
だけでなく、前記ユニットの故障の原因にもなるので、
それを取り除いて修復作業を行わなければならず、その
作業は厄介でもあるし、梱包作業も滞ってしまう。
【0005】このような、被梱包物が無いのに結束作業
が行われた際のトラブルを防ぐための一つの方策とし
て、送り出したバンドを通常必要な長さより適宜長く設
定した一定長まで引き戻した時点で一次引き締めを中断
し、この場合には二次引き締めを行わないようになすこ
と、すなわち、バンドが作業テーブル上で所定の大きさ
の輪を作って作業を終了するようにして、バンド端処理
ユニットへのバンドの巻き付きを防止するようにしたも
のがある。
【0006】しかしながら、このようにバンドを輪にし
て残すようにしたものでは、被梱包物が所定の大きさよ
り小さなものであると、そのままではバンドの引き締め
ができなくなるので、対応できる被梱包物が大きなもの
に限られてしまうという問題がある。かかる点に鑑み本
考案は、被梱包物が無い場合でもバンドをバンド端処理
ユニットに巻き付けてしまうことなく確実に排出でき
て、厄介な修復作業を行わなくて済むようにされ、か
つ、小さな被梱包物でも適切に梱包できるようにされた
梱包機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本考案に係る梱包機は、バンドを作業テーブル上に
置かれた被梱包物の周りに引き回すべく送り出した後、
前記バンドを前記被梱包物の外周面に巻き付けるべくそ
の送出余剰分を一対のローラ間に挟んで高速低トルクで
引き戻す一次引き締めを行った後に低速高トルクで強く
引き締める二次引き締めを行い、その後、ヒーター作動
機構により前記バンドの先端部と後端部との重合部分を
加熱溶融するようにされてなる梱包機において、前記一
次引き締め開始時点から所定時間を経過しても前記二次
引き締めが開始されていないことが検知されたとき、前
記ヒーター作動機構のヒーターを取着した揺動アームを
掛止して前記バンド側への揺動を強制的に停止させるロ
ック機構を備えていることを特徴としている。
【0008】
【作 用】一般に、梱包機における一次引き締めは、予
め設定された所定長さだけ送り出されたバンドの送出余
剰分を引き戻す動作であるので、それに要する時間は、
図7(A),(B),(C)で被梱包物(の外周長さ)
が比較的大である場合と、比較的小である場合と、被梱
包物が無い場合とが比較例示されている如くに、被梱包
物が大きい程短くなり(大−Ta,小−Tb)、被梱包
物が無い場合に最も長くなる。また、一次引き締めが終
了して二次引き締めが開始されるときには、バンドにあ
る程度大きな張力が作用することになり、ローラを駆動
するモータ等の負荷が急激に増大するので、バンドの張
力やモータの負荷電流値等を検出すれば、かかる二次引
き締めの開始時点を検知することができる。
【0009】このような点に着目して、本考案の梱包機
においては、被梱包物がその梱包機として処理すべき最
小のものである場合の一次引き締めに要する時間を割り
出し、それより若干長い時間を設定して、この所定時間
の長さを被梱包物の有無の判断に用いるようにされる。
すなわち、図7において(A),(B)で示される如
く、送り出したバンドを引き戻す一次引き締め開始時点
1 から所定時間Txが経過する時点t2 までの間に二
次引き締めが開始されたことが検知された場合には、被
梱包物が作業テーブル上に有ると判断して、そのまま続
けて以後の通常の梱包作業動作を行う。
【0010】それに対し、図7において(C)で示す如
く、所定時間Txが経過しても二次引き締めが開始され
たことが検知されない場合は、被梱包物が作業テーブル
上に無いと判断してヒーター作動機構の動作を強制的に
停止させるが、それ以外の作業動作は通常通り行う。上
記のように、ヒーター作動機構の作業動作が停止せしめ
られることにより、以後のプレス等の作業動作が行われ
ても、バンドの重合部は加熱溶融していないので溶着せ
ず、バンドは輪状ではなく細長い切片として排出され
る。
【0011】このようにされることにより、作業テーブ
ル上に被梱包物が無い場合でも送出されてしまったバン
ドをバンド端処理ユニットに巻き付けてしまうことなく
確実に排出できて、厄介な修復作業を行わなくて済むと
ともに、小さな被梱包物でも適切に梱包できる。
【0012】
【実施例】図1及び図2は本考案に係る梱包機の一実施
例の主要部のレイアウトを示す概略構成平面図及び正面
図であり、図に示される梱包機1は、基本的には、従来
のものと同様に、被梱包物Wが載置される作業テーブル
4を有する箱型の本体ハウジング3上にバンド案内用の
門型のアーチ部5が設けられ、前記本体ハウジング3内
にバンドコイルが装填されたリールユニット(図示省
略)を収納するリール収納部Rが設けられるとともに、
該リール収納部Rと前記作業テーブル4との間に前記リ
ールユニットから繰り出されたバンドの送り出し、引き
締め、溶着接合、切断等を行うバンド処理機構が配され
ている。
【0013】このバンド処理機構は、前記作業テーブル
4と仕切り部材9(図2)との間の右隅部に水平に配さ
れた高速フィード用モータ10と、前記仕切り部材9の
下側の左側部に水平に配されたカム用モータ30と、前
記作業テーブル4の略中央部分の真下に配されたバンド
端処理ユニット80を備えている。前記高速フィード用
モータ10の回転駆動力は、その出力軸10aに固定さ
れたプーリ11から無端環状のVベルト12によりバッ
クフィードプーリ21及びフィードプーリ22に伝達さ
れ、その駆動力がさらに前記バックフィードプーリ21
から摩擦クラッチ25を介してバックフィード用回転シ
ャフト16及びその一端部に固定されたバックフィード
ローラ51に伝達されるとともに、前記フィードプーリ
22が固定されたフィード用回転シャフト17及びその
一端部に固定されたフィードローラ52にも伝達される
ようになっている。
【0014】より詳細には、図3及び図4を参照すれば
よくわかるように、前記バックフィード用回転シャフト
16及び前記フィード用回転シャフト17は、前記高速
フィード用モータ10とバンド端処理ユニット80との
間に配された枠状のローラ支持ハウジング15の上下に
回転自在にかつ前記モータ10の出力軸10aと平行に
横架されていて、それらのうちの前記バックフィード用
回転シャフト16の一端側(入力部)に前記バックフィ
ードプーリ21がベアリング24を介して回転自在に外
挿されるとともに、このバックフィードプーリ25の外
側面側の前記回転シャフト16上に摩擦クラッチ25の
摩擦要素27を一定の付勢力で前記プーリ25に押し付
ける押圧プレート26がキー等により一体的に外嵌固定
されている。
【0015】前記バックフィード用回転シャフト16の
前記摩擦クラッチ25よりさらに外方側には後述するカ
ム用モータ30からの回転駆動力が伝達されるワンウェ
イクラッチ45が接続されている。このワンウェイクラ
ッチ45は、それ自体はよく知られているタイプのもの
で、内輪と外輪との間に特殊な形状のカム(スプラッ
グ)を備えていて、そのくさび作用で一方向にのみ回転
を伝えるようにされている。
【0016】また、前記ローラ支持ハウジング15に
は、バックフィード用押さえローラ53及びフィード用
押さえローラ54がそれぞれ後述するバックフィード用
ローラ圧接機構61及びフィード用ローラ圧接機構62
により前記バックフィードローラ51及びフィードロー
ラ52に対して選択的に圧接及び離間せしめられるよう
にされて配されている(後に詳述)。
【0017】一方、前記カム用モータ30の回転駆動力
は、その出力軸30a(図2)に固定された小径プーリ
31と大径プーリ32とによって二系統に分けられて伝
達される。すなわち、第1の系統は、前記小径プーリ3
1に上向きに掛け回された無端環状のVベルト33によ
り前記バックフィード用回転シャフト16,前記フィー
ド用回転シャフト17等と平行に配された中継用回転シ
ャフト35の一端部に固定された第1の中継プーリ36
に伝達され、そこから前記中継用回転シャフト35の他
端部に固定された第2の中継プーリ38を経て後述する
減速機40の入力側に配された入力プーリ41へVベル
ト39により伝達される。そして、前記入力プーリ41
からトルクキーパーとして働くようにされた摩擦クラッ
チ42を介して前記減速機40の出力側に固定された出
力プーリ43に伝達され、そこからタイミングベルト4
4を介して前記したワンウェイクラッチ45の入力側
(外輪側)に伝達される。
【0018】また、前記カム用モータ30の回転駆動力
を伝達する第2の系統は、前記大径プーリ32に斜め上
向きに掛け回された無端環状のVベルト34により前記
したバンド端処理ユニット80の近傍に配された電磁ク
ラッチ47の入力側に設けられたプーリ46に伝達さ
れ、そこから前記電磁クラッチ47及び電磁ブレーキ4
8を介して前記バンド端処理ユニット80のカムシャフ
ト90(図2)に伝達され、それによって、前記ユニッ
ト80に備えられた前グリップ81、後グリップ82、
プレス84、スライドテーブル85、スライドガイド8
6の他、後述する(図5及び図6)ヒーター60等の、
この種の梱包機においてはよく知られている可動部材が
所定のタイミングをもって作動せしめられるようにされ
ている。なお、上記電磁クラッチ47と電磁ブレーキ4
8は択一的に駆動され、電磁クラッチ47がONで電磁
ブレーキ48がOFFのときには前記バンド端処理ユニ
ット80が所定の動作を行い、電磁クラッチ47がOF
Fで電磁ブレーキ48がONのときには前記動作が停止
位置で保持せしめられるようになっている。
【0019】以上の如くの全体構成に加えて、本実施例
においては、前記したローラ支持ハウジング15に付設
されたバックフィード用ローラ圧接機構61及びフィー
ド用ローラ圧接機構62により、前記バックフィード用
押さえローラ53及びフィード用押さえローラ54がそ
れぞれ前記バックフィードローラ51及びフィードロー
ラ52の斜め下部に対して選択的に圧接及び離間せしめ
られるようにされている。
【0020】すなわち、前記バックフィード用押さえロ
ーラ53及びフィード用押さえローラ54は、図3及び
図4に示される如くに、それぞれ個別の支持部材55
A,56Aに固着された支持シャフト55,56に回転
自在に支持され、前記両支持部材55A,56Aは、前
記押さえローラ53,54に対して偏心した位置、詳し
く言えば前記両押さえローラ53,54の回転軸線P,
Qに対して偏心した位置に回転軸線X,Yを持つ、前記
ローラ支持ハウジング15に両端を回転自在に支持され
たエキセントリックシャフト57,58の一端部にそれ
ぞれ固定されている。そして、これ等のエキセントリッ
クシャフト57,58に揺動レバー67,68の基端部
が固定されるとともに、該揺動レバー67,68の揺動
端部に形成された長穴67a,68aにソレノイド式ア
クチュエーター63,64の作動ロッド63a,64a
に挿通せしめられたピン65,66が遊挿されていて、
前記作動ロッド63a,64aの上下方向の直線運動が
前記揺動レバー67,68を介して前記エキセントリッ
クシャフト57,58の回転運動に変換され、それによ
って前記バックフィード用押さえローラ54及びフィー
ド用押さえローラ55がそれぞれ前記バックフィードロ
ーラ51及びフィードローラ52に対して選択的に圧接
及び離間せしめられるようにされている。
【0021】これをさらに詳しく述べれば、前記ソレノ
イド式アクチュエータ63,64は、それらの内蔵ソレ
ノイドが通電励磁されていないとき(OFF時)には、
それぞれに内蔵されたスプリングの付勢力によって前記
作動ロッド63a,64aを図4において一点鎖線で示
される如くに大きく突出させている。従って、このとき
には前記揺動レバー67,68も図4において一点鎖線
で示される如くの位置をとり、それに伴い、前記押さえ
ローラ53,54が図4において一点鎖線で示される如
くに前記バックフィードローラ51、前記フィードロー
ラ52から離間した位置をとる。
【0022】それに対し、前記内蔵ソレノイドが通電励
磁されたとき(ON時)には、図4において実線(又は
破線)で示される如くに、前記内蔵スプリングの付勢力
に抗して前記作動ロッド63a,64aを内方へ引き込
む。従って、このときには前記揺動レバー67,68が
図4において実線(又は破線)で示される如くの位置を
とり、それに伴い、前記エキセントリックシャフト5
7,58が前記OFF時の位置から所定角度だけ回転
し、前記支持部材55A,56Aが揺動して前記押さえ
ローラ53,54が図4において実線示される如くにバ
ックフィードローラ51、フィードローラ52に圧接せ
しめられる。
【0023】なお、前記バックフィードローラ51及び
フィードローラ52の外周面はバンドBの滑りが生じ難
いウレタンゴム製とされている。従って、前記バックフ
ィードローラ51とバックフィード用押さえローラ53
との間、及びフィードローラ52とフィード用押さえロ
ーラ54との間にそれぞれバンドBを挟んでおいて、前
記バックフィード用ローラ圧接機構61及びフィード用
ローラ圧接機構62を後述するように選択的に作動させ
ることにより、バンドBの送り及び引き戻しを任意のタ
イミングで滑りを生じさせることなく的確に行える。
【0024】上述の如くの構成とされた本実施例の梱包
機1においては、被梱包物WをバンドBにより梱包する
に際しては、図示しない制御装置の電源をONにしてオ
ートインサート(バンドBの先端部がフィードローラ5
2を通り過ぎる位置まで、リールユニットから自動的に
送り出される)が確認されると、高速フィード用モータ
10が起動されてその出力回転軸10aが正方向に回転
せしめられるとともに、前記フィード用ローラ圧接機構
62のソレノイド式アクチュエータ64が作動(ON)
せしめられる。
【0025】それにより、前記高速フィード用モータ1
0の回転駆動力がVベルト12からプーリ21及び摩擦
クラッチ25を介してバックフィードローラ51に伝達
されるとともに、プーリ22を介してフィードローラ5
2に伝達され、該フィードローラ52が正方向(送り方
向)に回転する。なお、この時前記ソレノイド式アクチ
ュエータ64の作動ロッド64aが内方へ引き込まれて
揺動アーム68が図4において一点鎖線で示される位置
から破線で示される位置に揺動し、それに伴ってエキセ
ントリックシャフト58及び支持部材56Aが所定の角
度だけ回転(図4において反時計回りの方向)し、前記
フィード用押さえローラ54が間にバンドBを挟んで前
記フィードローラ52に圧接せしめられる。なお、この
時前記バックフィードローラ用ローラ圧接機構61のソ
レノイド式アクチュエータ63はOFFで、バックフィ
ード用押さえローラ53は前記バックフィードローラ5
1から離間した状態にされている。
【0026】上記動作により、バンドBの先端(前回梱
包時の切断部)は、作業テーブル4の下面側を通った
後、門型のアーチ部5に案内されながら被梱包物Wを周
回するように引き回されてバンド端処理ユニット80の
前記スライドガイド86と前記スライドテーブル85と
の間に送られ、前記スライドガイド86の送り方向で見
て先端に配置されたフィード完了検知用の近接スイッチ
(図示省略)により検出される位置まで送られる。
【0027】その際、バンドBの後端側は、バックフィ
ードローラ51と非圧接状態にあるバックフィード用押
さえローラ53との間に形成されている隙間を通ってガ
イド部材59の案内面59a等に案内されながらバンド
端処理ユニット80のスライドガイド86とプレス84
及び後グリップ82との間を抜けるように送り出され
る。そして、前記近接スイッチによりバンドBの先端が
検知されると、前記高速フィード用モータ10が一旦停
止せしめられるとともに、前記フィード用ローラ圧接機
構62のソレノイド式アクチュエータ64がOFF状態
にされる。それにより、バンド送りが停止せしめられる
とともに、前記フィード用押さえローラ54が元の位置
(図4において一点鎖線で示される位置)に戻される。
そして、その後、所定のタイミングで前記カム用モータ
30が起動せしめられるとともに、前記電磁クラッチ4
7がON状態及び前記電磁ブレーキ48がOFF状態に
されて、前記カム用モータ30の回転駆動力が前記Vベ
ルト34及び電磁クラッチ47を介してカムシャフト9
0に伝達され、それによって、前記バンド端処理ユニッ
ト80の前グリップ81が上昇せしめられて、前記バン
ドBの先端部が拘持される。
【0028】このバンドBの先端部が拘持されたこと
が、例えば前記カムシャフト90に関連して設けられた
作業動作原点確認用のリミットスイッチ(図示省略)の
ON動作により検知されると、高速フィード用モータ1
0が再起動されてその出力回転軸10aが今度は前記バ
ンド送出時とは逆方向に回転せしめられるとともに、前
記バックフィード用ローラ圧接機構61のソレノイド式
アクチュエータ63が作動(ON)せしめられる。
【0029】それにより、前記と同様に、前記高速フィ
ード用モータ10の回転駆動力がVベルト12からプー
リ21及び摩擦クラッチ25を介してバックフィードロ
ーラ51に伝達されるとともに、プーリ22を介してフ
ィードローラ52に伝達され、それらローラ51,52
が逆方向(引き戻し方向)に回転し、さらに、前記ソレ
ノイド式アクチュエータ63の作動ロッド63aが内方
へ引き込まれて揺動アーム67が図4において一点鎖線
で示される位置から実線で示される位置に揺動し、それ
に伴ってエキセントリックシャフト57及び支持部材5
5Aが所定の角度だけ回転(図4において時計回りの方
向)し、前記バックフィード用押さえローラ53が間に
バンドBを挟んで前記バックフィードローラ51に圧接
せしめられる。
【0030】このときには、バックフィードローラ51
はワンウェイクラッチ45が噛み合い状態となる回転速
度より速く回転せしめられているので、該ワンウェイク
ラッチ45(の内外輪間)は滑り状態にあり、前記タイ
ミングベルト44を介しての前記カム用モータ30から
の回転駆動力は前記バックフィードローラ51の回転シ
ャフト16には伝達されない。上記動作により、バンド
Bの送出余剰分がバックフィードローラ51とこれに圧
接せしめられているバックフィード用押さえローラ53
との間に挟まれた状態で高速低トルクで引き戻され、一
次引き締めが行われる。
【0031】そして、バンドBが被梱包物Wの外周面に
当接してその送出余剰分が引き戻され、バンドBに作用
する張力が急激に大きくなると、高速フィード用モータ
10に作用する負荷が大きくなるとともに、バックフィ
ードローラ51とバンドBとの間の摩擦力が急激に増大
し、それによって前記摩擦クラッチ25が滑り出して前
記高速フィード用モータ10により駆動されていた前記
バックフィードローラ51の回転シャフト16の回転速
度が急速に低下する。
【0032】そして、前記回転シャフト16の回転速度
が前記カム用モータ30により回転させられている前記
ワンウェイクラッチ45の外輪側の回転速度まで低下す
ると、前記ワンウェイクラッチ45のスプラッグが噛み
合って、今度は前記カム用モータ30から減速機40を
介して前記バックフィードローラ51の回転シャフト1
6に低速高トルクの回転駆動力が伝達され、それよっ
て、バンドBが前記バックフィードローラ51とバック
フィード用押さえローラ53との間に挟まれた状態で強
く引っ張られて二次引き締めが行われる。そして、バン
ドBがある程度強く引き締められると、今度は前記減速
機40の入力側に設けられた摩擦クラッチ42が滑り出
し、それによって、被梱包物WがバンドBで過剰に締め
付けられないようにされる。
【0033】このようにして、二次引き締めが行われた
後においては、前記バンド端処理ユニット80におい
て、後グリップ82によるバンドBの後端側の拘持、後
述するヒーター60によるバンドBの先端部と後端部と
の重合部分の加熱溶融、プレス84による前記溶融重合
部分の圧着・冷却及びバンドBの後端の切断等が公知の
態様及び手順で行われ、それによって、被梱包物Wがバ
ンドBにより梱包される。
【0034】ここで、本実施例の梱包機1においては、
前記作業テーブル4に被梱包物Wが無い場合のトラブル
対策として、前記一次引き締め開始時点から所定時間を
経過しても二次引き締めが開始されていないことが検知
されたとき、ヒーター60を駆動するヒーター作動機構
50の作業動作を強制的に停止させるようにされてい
る。
【0035】以下、図5〜図7を参照しながら前記ヒー
ター作動機構50の構成並びに前記被梱包物Wが無い場
合のトラブル対策を重点的に説明する。前記ヒーター作
動機構50は、図5及び図6に示される如くに、前記し
たカムシャフト90の下側に配設された支軸71を枢軸
として、回転駆動される前記カムシャフト90のカム9
2のリフト面にコロ73を当接させた状態で前記カム9
2のリフト面に追従してコイルばね78の付勢力に抗し
ながら揺動するようにされた揺動アーム70と、この揺
動アーム70に脱着可能に装着されたヒーター60と、
を備えており、前記ヒーター60はバンドBの先端部と
後端部との重合部分の間に挿入されて発熱せしめられる
ヒータープレート72を有し、それ全体が前記揺動アー
ム70の上部に取り付けられた係止用ボルト95,96
に係止されて、コイルばね79により下方に付勢された
状態で保持されている。
【0036】従って、前記ヒーター60は、揺動アーム
70と共に、カム92の輪郭に追従するように揺動せし
められる。この場合、ヒーター60の進退運動は、前記
カム92によりコロ94及び揺動アーム87(図5)を
介して水平移動せしめられるスライドガイド85と連動
したものとなる。すなわち、前記スライドガイド85が
退出する向き(図5で見て右方)に移動せしめられると
きに、前記ヒータープレート72は前記スライドガイド
85に替わって、互いに間隔をあけて上下に緊張状態で
位置せしめられたバンドBの先端部と後端部との重合部
分の間隙に挿入せしめられるとともに、その直後に上昇
せしめられるプレス82の押圧力により前記バンドBの
重合部分の対向面の溶融圧着が行われる。なお、前記プ
レス82は、前記バンドBの重合部分に最初は軽く押圧
され、続いて一旦下降せしめられる。それと同時に前記
ヒータープレート72が前記バンドBの重合部から退出
せしめられ、その後再び前記プレス82が上昇せしめら
れる。この再上昇時には、該プレス82により前記重合
部分が強く押圧されるとともに冷却され、かつ、前記プ
レス82の上端部に設けられたカッター(図示省略)に
よりバンドBの後端部分が切断される。
【0037】一方、前記ヒーター作動機構50の近傍に
は、該機構の作業動作を強制的に停止させるためのロッ
ク機構69が配されている。このロック機構69は、作
動ロッド75aを下向きに突出させた状態で保持部材8
9に固定されたソレノイド式アクチュエータ75と、基
端部が前記保持部材89にピン77で軸支され、揺動端
部に退避状態にある前記ヒーター60用の揺動アーム7
0に突設された係止ピン74に係合できるようにされた
掛止凸部76aが設けられた引っ掛けアーム76と、を
備えており、前記ソレノイド式アクチュエータ75の作
動ロッド75aの先端部と前記引っ掛けアーム76の前
記基端部近傍部分とがピン76Aにより連結されてい
る。
【0038】このような構成のもとで、本実施例におい
ては、前述(図7参照)した如くに、被梱包物Wの大小
及び有無に応じて一次引き締めに要する時間が相違する
ことに着目して、被梱包物Wが最小のものである場合の
一次引き締めに要する時間を割り出し、それより若干長
い時間を算定して所定時間(Tx)とし、それを被梱包
物Wの有無の判断に用いるようにされる。
【0039】すなわち、先に動作説明で述べたように、
バンドBの先端部が前グリップ81により拘持されたこ
とが、例えば前記カムシャフト90に関連して設けられ
た作業動作原点確認用のリミットスイッチ(図示省略)
のON動作により検知されると、一次引き締めが開始さ
れるが、この一次引き締め開始時点t1 (図7)から前
記したようにして設定された所定時間Txが経過するま
での間に二次引き締めが開始されたことが検知された場
合には、被梱包物Wが作業テーブル4上に有ると判断し
てそのまま続けて以後の通常の作業動作を行う。なお、
二次引き締めが開始されたことは、例えば、前記高速フ
ィード用モータ10の負荷電流値が所定値(しきい値)
を越えたか否かを検出することにより検知される。
【0040】それに対し、前記所定時間Txが経過して
も二次引き締めが開始されたことが検知されない場合
は、前記所定時間Txが経過した時点t2 において、被
梱包物Wが作業テーブル上に無いと判断して前記ロック
機構69のソレノイド式アクチュエータ75に給電して
それを作動させる。それにより、前記引っ掛けアーム7
6が作動ロッド75Aにより図5において一点鎖線で示
される位置まで引き上げられて、その掛止凸部75aが
前記揺動アーム70に突設された係止ピン74に係合せ
しめられる。それにより、前記揺動アーム70は前記カ
ム92のリフト面に追従して揺動する運動が行えなくな
り、前記ヒーター作動機構50の作業動作が強制的に停
止せしめられる。
【0041】このように、ヒーター作動機構50の作業
動作が停止せしめられることにより、以後のプレス等の
作業動作が行われても、バンドBの重合部分は加熱溶融
していないので溶着せず、バンドBは輪状ではなく細長
い切片として排出される。このようにされることによ
り、作業テーブル4上に被梱包物Wが無い場合でもバン
ドBをバンド端処理ユニット80に巻き付けることなく
確実に排出できて、厄介な修復作業を行わなくて済むと
ともに、小さな被梱包物でも適切に梱包できる。
【0042】
【考案の効果】以上の説明から理解されるように、本考
案の梱包機は、被梱包物が無い場合でもバンドをバンド
端処理ユニットに巻き付けてしまうことなく確実に排出
できて、厄介な修復作業を行わなくて済むとともに小さ
な被梱包物でも適切に梱包できるいう優れた効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る梱包機の一実施例の主要部のレイ
アウトを示す概略平面図。
【図2】実施例の梱包機の主要部のレイアウトを示す概
略正面図。
【図3】実施例の梱包機のバックフィードローラ周辺を
示す拡大平面図。
【図4】実施例の梱包機のバックフィードローラ周辺を
示す拡大正面図。
【図5】実施例の梱包機のヒーター作動機構周辺を示す
拡大正面図。
【図6】実施例の梱包機のヒーター作動機構周辺を示す
拡大側面図。
【図7】本考案の梱包機の動作説明に供されるタイムチ
ャート。
【符号の説明】
4−作業テーブル 50−ヒーター作動機構 51−バックフィードローラ 53−バックフィード用押さえローラ 69−ロック機構 W−被梱包物 B−バンド t1 −一次引き締め開始時点 Tx−所定時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大竹 茂 東京都青梅市末広町1丁目7番地2 株 式会社 共立内 (56)参考文献 特開 昭60−158012(JP,A) 特開 平5−338614(JP,A) 実開 昭57−21507(JP,U) 実開 平5−34105(JP,U) 特公 昭55−34051(JP,B2) 特公 平4−13205(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65B 13/00 - 13/34 B65B 27/00 - 27/12

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】バンド(B)を作業テーブル(4)上に置
    かれた被梱包物(W)の周りに引き回すべく送り出した
    後、前記バンド(B)を前記被梱包物(W)の外周面に
    巻き付けるべくその送出余剰分を一対のローラ(51,
    53)間に挟んで高速低トルクで引き戻す一次引き締め
    を行った後に低速高トルクで強く引き締める二次引き締
    めを行い、その後、ヒーター作動機構(50)により前
    記バンド(B)の先端部と後端部との重合部分を加熱溶
    融するようにされてなる梱包機において、 前記一次引き締め開始時点(t1)から所定時間(T
    x)を経過しても前記二次引き締めが開始されていない
    ことが検知されたとき、前記ヒーター作動機構(50)
    のヒーター(60)を取着した揺動アーム(70)を掛
    止して前記バンド(B)側への揺動を強制的に停止させ
    るロック機構(69)を備えていることを特徴とする梱
    包機。
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