JP2598718Y2 - 梱包機 - Google Patents

梱包機

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JP2598718Y2
JP2598718Y2 JP1993042608U JP4260893U JP2598718Y2 JP 2598718 Y2 JP2598718 Y2 JP 2598718Y2 JP 1993042608 U JP1993042608 U JP 1993042608U JP 4260893 U JP4260893 U JP 4260893U JP 2598718 Y2 JP2598718 Y2 JP 2598718Y2
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roller
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feed roller
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和成 大由里
敬介 石井
茂 大竹
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Kyoritsu Co Ltd
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Kyoritsu Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、被梱包物にポリプロピ
レン等の熱可塑性樹脂からなるテープ状のバンドを巻き
付けるとともにその重合部分を溶着して結束する作業を
行うようにされた梱包機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、バンドを作業テーブル上に置
かれた被梱包物の周りに引き回すべく、該バンドを回転
駆動せしめられるフィードローラとこれに圧接せしめら
れるフィード用押さえローラとの間に挟んで送り出した
後、前記バンドを前記被梱包物の外周面に巻き付けるべ
くその送出余剰分をバックフィードローラとこれに圧接
せしめられる押さえローラとの間に挟んで高速低トルク
で引き戻す一次引き締めを行った後に低速高トルクで強
く引き締める二次引き締めを行うようにされている梱包
機はよく知られている。
【0003】このような梱包機においては、バンドの送
り出し時には、フィードローラとフィード用押さえロー
ラとを圧接状態にし、バックフィードローラとバックフ
ィード用押さえローラとを離間状態にする一方、バンド
の引き戻し時及び引き締め時には、前記フィード用の一
対のローラを離間状態にし、前記バックフィード用の一
対のローラを圧接状態にする必要がある。
【0004】このように、バンドの送り出し、引き戻
し、引き締め等の作業形態に応じて一対のローラを所定
のタイミングで選択的に圧接及び離間させるようになす
方式には、従来、例えば、基端部が軸支された揺動レバ
ーの揺動端部に一方のローラを軸着するとともに、前記
揺動レバーをカムで、前記一方のローラが前記他方のロ
ーラに対して圧接−離間する方向に揺動させるようにし
たものが知られている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た如くのカムと揺動レバーとを用いたもの(以下カムレ
バー方式という)では、カムの輪郭及び回転速度により
圧接・離隔タイミングが決定されるため、例えばバンド
端をローラ間から抜き差しするにはカムが特定の回転位
置にあるときを見はらかってその回転を停止させる必要
があり、任意の時期に直ちに一対のローラを圧接状態に
したり離間状態にすることができないとともに、一度設
定された圧接・離隔タイミングは変更することが難しい
という問題があり、さらに、部品点数が多くなる、レバ
ーやカム等の部品のレイアウトが難しい、大きな駆動力
が必要、等の問題もある。
【0006】かかる点に鑑み本考案は、少なくとも一方
が回転せしめられるとともに相互に圧接せしめられる一
対のローラ間にバンドを挟んで該バンドの送り出し、引
き戻し、引き締め等を行うようにされたもとで、一対の
ローラを任意の時期に直ちに圧接状態にしたり離間状態
にすることができるとともに、その圧接・離隔タイミン
グを自由に設定することができ、さらに、ローラ圧接機
構をシンプルで安価に構成でき、しかも、その構成部品
のレイアウトが容易で小さな駆動力でも大きな圧接力を
得ることができるようにされた梱包機を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本考案に係る梱包機は、バンドを作業テーブル上に
置かれた被梱包物の周りに引き回すべく、前記バンドを
回転駆動せしめられるフィードローラとこれに前記バン
ドの送り方向寄りの斜下方から圧接せしめられるフィー
ド用押さえローラとの間に挟んで斜上方へ送り出した
後、前記バンドを前記被梱包物の外周面に巻き付けるべ
くその送出余剰分を回転駆動せしめられるバックフィー
ドローラとこれに前記フィードローラ寄りの斜下方から
圧接せしめられる押さえローラとの間に挟んで高速低ト
ルクで引き戻す一次引き締めを行った後に低速高トルク
で強く引き締める二次引き締めを行うようにせしめると
ともに、前記二つの押さえローラが、それぞれ支持部材
に軸止されるとともに、該各支持部材における前記各押
さえローラに対して偏心した位置にそれぞれエキセント
リックシャフトが固定され、該各エキセントリックシャ
フトにそれぞれ揺動レバーの基端部が固定されるととも
に、該各揺動レバーの前記バンドの送り出し方向とは反
対側に位置する揺動端部がそれぞれソレノイド式アクチ
ュエータの作動ロッドに連結され、該各作動ロッドの直
線運動が前記各揺動レバーを介して前記各エキセントリ
ックシャフトの回転運動に変換され、それによって前記
各押さえローラが前記バックフィードローラ及び前記フ
ィードローラに対して選択的に圧接及び離間せしめられ
るようにされていることを特徴としている。
【0008】
【0009】
【作 用】前述の如くの構成とされた本考案に係る梱包
機においては、ソレノイド式アクチュエータが作動せし
められると、その作動ロッドが引き込まれ又は突出せし
められる。この作動ロッドの直線運動は揺動レバーを介
してエキセントリックシャフトの回転運動に変換され
る。エキセントリックシャフトが回転すると、その回転
軸線に対して偏心した位置に回転軸線を持つ一方のロー
ラが、エキセントリックシャフトの回転軸線を枢軸とし
て揺動する。それによってその一方のローラが他方のロ
ーラに対して圧接又は離間せしめられる。
【0010】このように本考案の梱包機では、ソレノイ
ド式アクチュエータを電気的にON−OFFすることで
一対のローラを圧接・離間させることができるので、一
対のローラを任意の時期に直ちに圧接状態にしたり離間
状態にすることができるとともに、その圧接・離隔タイ
ミングを自由に設定することができる。また、ローラ圧
接機構は、安価にかつ容易に入手できる、ソレノイド式
アクチュエータ、揺動レバー、エキセントリックシャフ
ト、ローラ支持部材等を直列的に連結するだけで組み立
てられるので、構成部品のレイアウトが容易となるとと
もに、全体構成がシンプルとなり、安価に製作できる。
【0011】さらに、ソレノイド式アクチュエータの駆
動力が揺動レバーの長さに対する前記エキセントリック
シャフトとローラとの偏心量(回転軸線間の距離)の比
に応じて「てこの原理」により拡大されるので、小さな
ソレノイド式アクチュエータでも充分な圧接力を得るこ
とができる。
【0012】
【実施例】図1及び図2は本考案に係る梱包機の一実施
例の主要部のレイアウトを示す概略構成平面図及び正面
図であり、図に示される梱包機1は、基本的には、従来
のものと同様に、被梱包物Wが載置される作業テーブル
4を有する箱型の本体ハウジング3上にバンド案内用の
門型のアーチ部5が設けられ、前記本体ハウジング3内
にバンドコイルが装填されたリールユニット(図示省
略)を収納するリール収納部Rが設けられるとともに、
該リール収納部Rと前記作業テーブル4との間に前記リ
ールユニットから繰り出されたバンドの送り出し、引き
締め、溶着接合、切断等を行うバンド処理機構が配され
ている。
【0013】このバンド処理機構は、前記作業テーブル
4と仕切り部材9(図2)との間の右隅部に水平に配さ
れた高速フィード用モータ10と、前記仕切り部材9の
下側の左側部に水平に配されたカム用モータ30と、前
記作業テーブル4の略中央部分真下に配されたバンド端
処理ユニット80を備えている。前記高速フィード用モ
ータ10の回転駆動力は、その出力軸10aに固定され
たプーリ11から無端環状のVベルト12によりバック
フィードプーリ21及びフィードプーリ22に伝達さ
れ、その駆動力がさらに前記バックフィードプーリ21
から摩擦クラッチ25を介してバックフィード用回転シ
ャフト16及びその一端部に固定されたバックフィード
ローラ51に伝達されるとともに、前記フィードプーリ
22が固定されたフィード用回転シャフト17及びその
一端部に固定されたフィードローラ52にも伝達される
ようになっている。
【0014】より詳細には、図3及び図4を参照すれば
よくわかるように、前記バックフィード用回転シャフト
16及び前記フィード用回転シャフト17は、前記高速
フィード用モータ10とバンド端処理ユニット80との
間に配された枠状のローラ支持ハウジング15の上下に
回転自在にかつ前記モータ10の出力軸10aと平行に
横架されていて、それらのうちの前記バックフィード用
回転シャフト16の一端側(入力部)に前記バックフィ
ードプーリ21がベアリング24を介して回転自在に外
挿されるとともに、このバックフィードプーリ25の外
側面側の前記回転シャフト16上に摩擦クラッチ25の
摩擦要素27を一定の付勢力で前記プーリ25に押し付
ける押圧プレート26がキー等により一体的に外嵌固定
されている。
【0015】前記バックフィード用回転シャフト16の
前記摩擦クラッチ25よりさらに外方側には後述するカ
ム用モータ30からの回転駆動力が伝達されるワンウェ
イクラッチ45が接続されている。このワンウェイクラ
ッチ45は、それ自体はよく知られているタイプのもの
で、内輪と外輪との間に特殊な形状のカム(スプラッ
グ)を備えていてそのくさび作用で一方向にのみ回転を
伝えるようにされている。
【0016】また、前記ローラ支持ハウジング15に
は、バックフィード用押さえローラ53及びフィード用
押さえローラ54がそれぞれ後述するバックフィード用
ローラ圧接機構61及びフィード用ローラ圧接機構62
により前記バックフィードローラ51及びフィードロー
ラ52に対して選択的に圧接及び離間せしめられるよう
にされて配されている(後に詳述)。
【0017】一方、前記カム用モータ30の回転駆動力
は、その出力軸30a(図2)に固定された小径プーリ
31と大径プーリ32とによって二系統に分けられて伝
達される。すなわち、第1の系統は、前記小径プーリ3
1に上向きに掛け回された無端環状のVベルト33によ
り前記バックフィード用回転シャフト16,前記フィー
ド用回転シャフト17等と平行に配された中継用回転シ
ャフト35の一端部に固定された第1の中継プーリ36
に伝達され、そこから前記中継用回転シャフト35の他
端部に固定された第2の中継プーリ38を経て後述する
減速機40の入力側に配された入力プーリ41へVベル
ト39により伝達される。そして、前記入力プーリ41
からトルクキーパーとして働くようにされた摩擦クラッ
チ42を介して前記減速機40の出力側に固定された出
力プーリ43に伝達され、そこからタイミングベルト4
4を介して前記したワンウェイクラッチ45の入力側
(外輪側)に伝達される。
【0018】また、前記カム用モータ30の回転駆動力
を伝達する第2の系統は、前記大径プーリ32に斜め上
向きに掛け回された無端環状のVベルト34により前記
したバンド端処理ユニット80の近傍に配された電磁ク
ラッチ47の入力側に設けられたプーリ46に伝達さ
れ、そこから前記電磁クラッチ47及び電磁ブレーキ4
8を介して前記バンド端処理ユニット80のカムシャフ
ト90(図2)に伝達され、それによって、前記ユニッ
ト80に備えられた前グリップ81、後グリップ82、
プレス84、スライドテーブル85、スライドガイド8
6の他、図示はされていないがバンド加熱溶融用のヒー
ター等の、この種の梱包機においてはよく知られている
可動部材が所定のタイミングをもって作動せしめられる
ようにされている。なお、上記電磁クラッチ47と電磁
ブレーキ48は択一的に駆動され、電磁クラッチ47が
ONで電磁ブレーキ48がOFFのときには前記バンド
端処理ユニット80が所定の動作を行い、電磁クラッチ
47がOFFで電磁ブレーキ48がONのときには前記
動作が停止位置で保持せしめられるようになっている。
【0019】以上の如くの全体構成に加えて、本実施例
においては、前記したローラ支持ハウジング15に付設
されたバックフィード用ローラ圧接機構61及びフィー
ド用ローラ圧接機構62により、前記バックフィード用
押さえローラ53及びフィード用押さえローラ54がそ
れぞれ前記バックフィードローラ51及びフィードロー
ラ52の斜め下部に対して選択的に圧接及び離間せしめ
られるようにされている。
【0020】すなわち、前記バックフィード用押さえロ
ーラ53及びフィード用押さえローラ54は、図3及び
図4に示される如くに、それぞれ個別の支持部材55
A,56Aに固着された支持シャフト55,56に回転
自在に支持され、前記両支持部材55A,56Aは、前
記押さえローラ53,54に対して偏心した位置、詳し
く言えば前記両押さえローラ53,54の回転軸線P,
Qに対して偏心した位置に回転軸線X,Yを持つ、前記
ローラ支持ハウジング15に両端を回転自在に支持され
たエキセントリックシャフト57,58の一端部にそれ
ぞれ固定されている。そして、これ等のエキセントリッ
クシャフト57,58に揺動レバー67,68の基端部
が固定されるとともに、該揺動レバー67,68の揺動
端部に形成された長穴67a,68aにソレノイド式ア
クチュエーター63,64の作動ロッド63a,64a
に挿通せしめられたピン65,66が遊挿されていて、
前記作動ロッド63a,64aの上下方向の直線運動が
前記揺動レバー67,68を介して前記エキセントリッ
クシャフト57,58の回転運動に変換され、それによ
って前記バックフィード用押さえローラ54及びフィー
ド用押さえローラ55がそれぞれ前記バックフィードロ
ーラ51及びフィードローラ52に対して選択的に圧接
及び離間せしめられるようにされている。
【0021】これをさらに詳しく述べれば、前記ソレノ
イド式アクチュエータ63,64は、それらの内蔵ソレ
ノイドが通電励磁されていないとき(OFF時)には、
それぞれに内蔵されたスプリングの付勢力によって前記
作動ロッド63a,64aを図4において一点鎖線で示
される如くに大きく突出させている。従って、このとき
には前記揺動レバー67,68も図4において一点鎖線
で示される如くの位置をとり、それに伴い、前記押さえ
ローラ53,54が図4において一点鎖線で示される如
くに前記バックフィードローラ51、前記フィードロー
ラ52から離間した位置をとる。
【0022】それに対し、前記内蔵ソレノイドが通電励
磁されたとき(ON時)には、図4において実線(又は
破線)で示される如くに、前記内蔵スプリングの付勢力
に抗して前記作動ロッド63a,64aを内方へ引き込
む。従って、このときには前記揺動レバー67,68が
図4において実線(又は破線)で示される如くの位置を
とり、それに伴い、前記エキセントリックシャフト5
7,58が前記OFF時の位置から所定角度だけ回転
し、前記支持部材55A,56Aが揺動して前記押さえ
ローラ53,54が図4において実線示される如くにバ
ックフィードローラ51、フィードローラ52に圧接せ
しめられる。
【0023】なお、前記バックフィードローラ51及び
フィードローラ52の外周面はバンドBの滑りが生じ難
いウレタンゴム製とされている。従って、前記バックフ
ィードローラ51とバックフィード用押さえローラ53
との間、及びフィードローラ52とフィード用押さえロ
ーラ54との間にそれぞれバンドBを挟んでおいて、前
記バックフィード用ローラ圧接機構61及びフィード用
ローラ圧接機構62を後述するように選択的に作動させ
ることにより、バンドBの送り及び引き戻しを任意のタ
イミングで滑りを生じさせることなく的確に行える。
【0024】上述の如くの構成とされた本実施例の梱包
機1においては、被梱包物WをバンドBにより梱包する
に際しては、図示しない制御装置の電源をONにしてオ
ートインサート(バンドBの先端部がフィードローラ5
2を通り過ぎる位置まで、リールユニットから自動的に
送り出される)が確認されると、高速フィード用モータ
10が起動されてその出力回転軸10aが正方向に回転
せしめられるとともに、前記フィード用ローラ圧接機構
62のソレノイド式アクチュエータ64が作動(ON)
せしめられる。
【0025】それにより、前記高速フィード用モータ1
0の回転駆動力がVベルト12からプーリ21及び摩擦
クラッチ25を介してバックフィードローラ51に伝達
されるとともに、プーリ22を介してフィードローラ5
2に伝達され、それらローラ51,52が正方向(送り
方向)に回転し、さらに、前記ソレノイド式アクチュエ
ータ64の作動ロッド64aが内方へ引き込まれて揺動
アーム68が図4において一点鎖線で示される位置から
破線で示される位置に揺動し、それに伴ってエキセント
リックシャフト58及び支持部材56Aが所定の角度だ
け回転(図4において反時計回りの方向)し、前記フィ
ード用押さえローラ54が間にバンドBを挟んで前記フ
ィードローラ52に圧接せしめられる。なお、前記バッ
クフィードローラ51の正転時にはその回転シャフト1
6の一端部に設けられているワンウェイクラッチ45は
空転状態にされている。
【0026】上記動作により、バンドBの先端(前回梱
包時の切断部)は、作業テーブル4の下面側を通った
後、門型のアーチ部5に案内されながら被梱包物Wを周
回するように引き回されてバンド端処理ユニット80の
前記スライドガイド86と前記スライドテーブル85と
の間に送られ、前記スライドガイド86の送り方向で見
て先端に配置されたフィード完了検知用の近接スイッチ
(図示省略)により検出される位置まで送られる。
【0027】その際、バンドBの後端側は、バックフィ
ードローラ51と非圧接状態にあるバックフィード用押
さえローラ53との間に形成されている隙間を通ってガ
イド部材59の案内面59a等に案内されながらバンド
端処理ユニット80のスライドガイド86とプレス84
及び後グリップ82との間を抜けるように送り出され
る。そして、前記近接スイッチによりバンドBの先端が
検知されると、前記高速フィード用モータ10が一旦停
止せしめられるとともに、前記フィード用ローラ圧接機
構62のソレノイド式アクチュエータ64がOFF状態
にされる。それにより、バンド送りが停止せしめられる
とともに、前記フィード用押さえローラ54が元の位置
(図4において一点鎖線で示される位置)に戻される。
そして、その後、所定のタイミングで前記カム用モータ
30が起動せしめられるとともに、前記電磁クラッチ4
7がON状態及び前記電磁ブレーキ48がOFF状態に
されて、前記カム用モータ30の回転駆動力が前記Vベ
ルト34及び電磁クラッチ47を介してカムシャフト9
0に伝達され、それによって、前記バンド端処理ユニッ
ト80の前グリップ81が上昇せしめられて、前記バン
ドBの先端部が拘持される。
【0028】次に、前記バンドBの先端部が拘持されて
いる状態で、高速フィード用モータ10が再起動されて
その出力回転軸10aが今度は前記バンド送出時とは逆
方向に回転せしめられるとともに、前記バックフィード
用ローラ圧接機構61のソレノイド式アクチュエータ6
3が作動(ON)せしめられる。それにより、前記と同
様に、前記高速フィード用モータ10の回転駆動力がV
ベルト12からプーリ21及び摩擦クラッチ25を介し
てバックフィードローラ51に伝達されるとともに、プ
ーリ22を介してフィードローラ52に伝達され、それ
らローラ51,52が逆方向(引き戻し方向)に回転
し、さらに、前記ソレノイド式アクチュエータ63の作
動ロッド63aが内方へ引き込まれて揺動アーム67が
図4において一点鎖線で示される位置から実線で示され
る位置に揺動し、それに伴ってエキセントリックシャフ
ト57及び支持部材55Aが所定の角度だけ回転(図4
において時計回りの方向)し、前記バックフィード用押
さえローラ53が間にバンドBを挟んで前記バックフィ
ードローラ51に圧接せしめられる。
【0029】このときには、バックフィードローラ51
はワンウェイクラッチ45が噛み合い状態となる回転速
度より速く回転せしめられているので、該ワンウェイク
ラッチ45(の内外輪間)は滑り状態にあり、前記タイ
ミングベルト44を介しての前記カム用モータ30から
の回転駆動力は前記バックフィードローラ51の回転シ
ャフト16には伝達されない。上記動作により、バンド
Bの送出余剰分がバックフィードローラ51とこれに圧
接せしめられているバックフィード用押さえローラ53
との間に挟まれた状態で高速低トルクで引き戻され、一
次引き締めが行われる。
【0030】そして、バンドBが被梱包物Wの外周面に
当接してその送出余剰分が引き戻され、バンドBに作用
する張力が急激に大きくなると、高速フィード用モータ
10に作用する負荷が大きくなるとともに、バックフィ
ードローラ51とバンドBとの間の摩擦力が急激に増大
し、それによって前記摩擦クラッチ25が滑り出して前
記高速フィード用モータ10により駆動されていた前記
バックフィードローラ51の回転シャフト16の回転速
度が急速に低下する。
【0031】そして、前記回転シャフト16の回転速度
が前記カム用モータ30により回転させられている前記
ワンウェイクラッチ45の外輪側の回転速度まで低下す
ると、前記ワンウェイクラッチ45のスプラッグが噛み
合って、今度は前記カム用モータ30から減速機40を
介して前記バックフィードローラ51の回転シャフト1
6に低速高トルクの回転駆動力が伝達され、それよっ
て、バンドBが前記バックフィードローラ51とバック
フィード用押さえローラ53との間に挟まれた状態で強
く引っ張られて二次引き締めが行われる。そして、バン
ドBがある程度強く引き締められると、今度は前記減速
機40の入力側に設けられた摩擦クラッチ42が滑り出
し、それによって、被梱包物WがバンドBで過剰に締め
付けられないようにされる。
【0032】このようにして、二次引き締めが行われた
後においては、前記バンド端処理ユニット80におい
て、後グリップ82によるバンドBの後端側の拘持、ヒ
ーターによるバンドBの先端部と後端部との重合部分の
加熱溶融、プレス84による前記溶融重合部分の圧着・
冷却及びバンドBの後端の切断等が公知の態様及び手順
で行われ、それによって、被梱包物WがバンドBにより
梱包される。
【0033】以上のように本実施例の梱包機1は、ソレ
ノイド式アクチュエータ63,64を電気的にON−O
FFすることでバックフィード用の一対のローラ51,
53及びフィード用の一対のローラ52,54をそれぞ
れ圧接・離間させることができるので、一対のローラ5
1,53及び52,54を任意の時期に直ちに圧接状態
にしたり離間状態にすることができるとともに、その圧
接・離隔タイミングを自由に設定することができる。
【0034】また、ローラ圧接機構61,62は、安価
にかつ容易に入手できる、ソレノイド式アクチュエータ
63,64、揺動レバー67,68、エキセントリック
シャフト57,58、ローラ支持部材55A,56A等
を直列的に連結するだけで組み立てられるので、構成部
品のレイアウトが容易となるとともに、全体構成がシン
プルとなり、安価に製作できる。
【0035】さらに、ソレノイド式アクチュエータ6
3,64の駆動力が揺動レバー67,68の長さに対す
る前記エキセントリックシャフト57,58とローラ5
3,54との偏心量(回転軸線X−P,Y−Q間の距
離)の比に応じて「てこの原理」により拡大されるの
で、小さなソレノイド式アクチュエータでも充分な圧接
力を得ることができる。
【0036】
【考案の効果】以上の説明から理解されるように、本考
案の梱包機は、少なくとも一方が回転せしめられるとと
もに相互に圧接せしめられる一対のローラ間にバンドを
挟んで該バンドの送り出し、引き戻し、引き締め等を行
うようにされたもとで、一対のローラを任意の時期に直
ちに圧接状態にしたり離間状態にすることができるとと
もに、その圧接・離隔タイミングを自由に設定すること
ができ、さらに、ローラ圧接機構をシンプルで安価に構
成でき、しかも、その構成部品のレイアウトが容易で小
さな駆動力でも大きな圧接力を得ることができるといっ
た優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る梱包機の一実施例の主要部のレイ
アウトを示す概略平面図。
【図2】実施例の梱包機の主要部のレイアウトを示す概
略正面図。
【図3】実施例の梱包機の特徴部分を示す拡大平面図。
【図4】実施例の梱包機の特徴部分を示す拡大正面図。
【符号の説明】
51−バックフィードローラ 52−フィードローラ 53−バックフィード用押さえローラ 54−フィード用押さえローラ 55A,56A−ローラ支持部材 57,58−エキセントリックシャフト 63,64−ソレノイド式アクチュエータ 63a,64a−作動ロッド 67,68−揺動レバー W−被梱包物 B−バンド
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65B 13/00 - 13/34 B65B 27/00 - 27/12

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】バンド(B)を作業テーブル(4)上に置
    かれた被梱包物(W)の周りに引き回すべく、前記バン
    ド(B)を回転駆動せしめられるフィードローラ(5
    2)とこれに前記バンド(B)の送り方向寄りの斜下方
    から圧接せしめられるフィード用押さえローラ(54)
    との間に挟んで斜上方へ送り出した後、前記バンド
    (B)を前記被梱包物(W)の外周面に巻き付けるべく
    その送出余剰分を回転駆動せしめられるバックフィード
    ローラ(51)とこれに前記フィードローラ(52)寄
    りの斜下方から圧接せしめられる押さえローラ(53)
    との間に挟んで高速低トルクで引き戻す一次引き締めを
    行った後に低速高トルクで強く引き締める二次引き締め
    を行うようにせしめるとともに、 前記二つの押さえローラ(53,54)が、それぞれ支
    持部材(55A、56A)に軸止されるとともに、該各
    支持部材(55A、56A)における前記各押さえロー
    ラ(53,54)に対して偏心した位置にそれぞれエキ
    セントリックシャフト(57,58)が固定され、該各
    エキセントリックシャフト(57,58)にそれぞれ揺
    動レバー(67,68)の基端部が固定されるととも
    に、該各揺動レバー(67,68)の前記バンド(B)
    の送り出し方向とは反対側に位置する揺動端部がそれぞ
    れソレノイド式アクチュエータ(63,64)の作動ロ
    ッド(63a、64a)に連結され、該各作動ロッド
    (63a、64a)の直線運動が前記各揺動レバー(6
    7,68)を介して前記各エキセントリックシャフト
    (57,58)の回転運動に変換され、それによって前
    記各押さえローラ(53,54)が前記バックフィード
    ローラ(51)及び前記フィードローラ(52)に対し
    て選択的に圧接及び離間せしめられるようにされている
    ことを特徴とする梱包機。
JP1993042608U 1993-08-03 1993-08-03 梱包機 Expired - Lifetime JP2598718Y2 (ja)

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