JP2000118507A - 梱包機のバンド供給装置 - Google Patents

梱包機のバンド供給装置

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JP2000118507A
JP2000118507A JP10294264A JP29426498A JP2000118507A JP 2000118507 A JP2000118507 A JP 2000118507A JP 10294264 A JP10294264 A JP 10294264A JP 29426498 A JP29426498 A JP 29426498A JP 2000118507 A JP2000118507 A JP 2000118507A
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band
roller
swing arm
drive roller
packing
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Takao Kitani
隆雄 木谷
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KITANI KOSAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 梱包機において梱包用バンドの送給と被梱包
物に周回後のバンドの引き戻しを行うバンド供給装置と
して、極めて簡単な構成により、バンド引き戻し時に強
力に引締めでき、バンド結束部に負荷をかけないものを
提供する。 【解決手段】 梱包用バンドTを、駆動ローラ1とカウ
ンタローラ2との間で挟み、両ローラ1,2の正回転に
よって梱包部位へ送給し、被梱包物Wに周回後に両ロー
ラ1,2の逆回転によって引き戻すものであって、駆動
ローラ1は基枠4に傾動自在に枢着されたスイングアー
ム5に保持され、バンド送出方向を前方として、駆動ロ
ーラ1の回転中心Oがスイングアーム5の傾動中心Pと
カウンタローラ2の回転中心Qとを結ぶ直線Lよりも後
方に位置する状態で、付勢手段6によってスイングアー
ム5が駆動ローラ1をカウンタローラ2側に押接させる
前方傾動方向に常時付勢されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被梱包物へのバンド掛
け梱包を行う梱包機において、梱包用バンドを送給する
と共に、被梱包物に周回後の該バンドを引き戻して緊締
するバンド供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、樹脂製バンドを用いる梱包機で
は、図5に示すように、被梱包物Wを載置するテーブル
30の下部に設けた駆動ローラ31と従動ローラ32と
の間にバンドTを挟み、このバンドTを両ローラ31,
32の正回転によってバンド結束部Aを経てテーブル3
0上に繰り出し、適当なガイド機構を介して被梱包物W
に周回させ、その先端側をバンド結束部Aに導いてスラ
イド板33と上昇した第一グリップヘッド34との間で
押さえた上で、両ローラ31,32を逆回転してバンド
Tを引き戻し、その送給端側をスライド板33と上昇し
た第二グリップヘッド35との間で押さえ、両グリップ
ヘッド34,35間の上下に位置したバンド重合部をヒ
ータ板36の進出によって加熱し、プレスヘッド37の
上昇によって押圧して融着すると共に、その送給端側を
プレスヘッド37に付設したカッタ38で切断し、スラ
イド板33を退避させるようになされている。
【0003】なお、図示を省略しているが、バンド結束
部Aの下方には、各動作部に対応する複数のカム輪を備
えたカムシャフトが配置しており、このカムシャフトの
回転により、第一及び第二グリップヘッド34,35と
プレスヘッド37の昇降動作、ならびにスライド板33
及びヒータ板36の進退動作が所定のタイミングで行わ
れるようになっている。
【0004】ところで、このようなバンド掛け梱包にお
いては、被梱包物Wが物品を収容した段ボール箱等では
軽いバンド掛けでよいが、例えば板材、ブロック、棒
材、線材等よりなる複数の物品を束ね梱包する場合、バ
ンドTの弛みによる梱包崩れを防止する上で強い緊締状
態とする必要があるため、前記の両ローラ31,32の
逆回転によるバンド引き戻しの際に強力に引締め、この
引締め状態でバンド端の結着及び切断を行うことが望ま
しい。しかるに、そのまま両ローラ31,32の逆回転
によるバンド引き戻しを続行しても、バンドTにある程
度のテンションがかかった段階で該バンドTと駆動ロー
ラ31との間に滑りが発生し、駆動ローラ1が空転する
ため、充分な引締めを行えない。
【0005】そこで、従来においては、前記従動ローラ
32の支持部を変位可能とする一方、前記カムシャフト
にクランプ用カム輪を増設し、このカム輪と従動ローラ
32との間にリンク機構を介在させ、バンド引き戻しの
最終段階でリンク機構を介して従動ローラ32を駆動ロ
ーラ31側に圧接させることにより、バンドTを強くク
ランプして引締める手段や、両ローラ31,32とは別
途にクランプ機構付きのテンションアームを設け、やは
りバンド引き戻しの最終段階で該テンションアームによ
って引締める手段等が採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前者のクラ
ンプ用カム輪を用いる手段では、カムシャフトにバンド
の引締めに伴う大きな負荷が加わるため、バンド結束部
に悪影響が及び、各動作部の動きにがた付きを生じて故
障の要因となり易い上、クランプ用カム輪の増設とリン
ク機構の組み付けのために部品数が著しく増加し、装置
構成も複雑化して製作コストが高く付くという問題があ
った。また、後者のクランプ機構付きのテンションアー
ムを用いる手段では、その付設に加えて作動のために独
立した駆動機構を必要とするため、前者にも増して装置
構成が複雑となり、製作コストが高く付くという難点が
あった。
【0007】本発明は、上述の事情に鑑みて、被梱包物
へのバンド掛け梱包を行う梱包機において、梱包用バン
ドを送給すると共に被梱包物に周回後の該バンドを引き
戻して緊締するバンド供給装置として、極めて簡単な装
置構成により、バンド引き戻しの最終段階で強力な引締
めを行うことができ、しかもバンド結束部に悪影響が及
ばないものを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る梱包機のバンド供給装置
は、図面の参照符号を付して示せば、被梱包物Wへのバ
ンド掛け梱包を行う梱包機において、梱包用バンドTを
一対のローラ1,2間で挟み、両ローラ1,2の正回転
によって該バンドTを梱包部位へ送給すると共に、被梱
包物Wに周回させた該バンドTを両ローラ1,2の逆回
転によって引き戻して緊締するものであって、前記一対
のローラ1,2は、回転駆動手段3によって正逆回転駆
動する駆動ローラ1と、基枠4に遊転自在に枢支されて
該駆動ローラ1の回転に伴う梱包用バンドTの移動によ
って従動回転するカウンタローラ2とからなり、前記駆
動ローラ1は、基枠4に傾動自在に枢着されたスイング
アーム5に保持され、前記スイングアーム5は、バンド
送出方向を前方として、駆動ローラ1の回転中心Oがス
イングアーム5の傾動中心Pとカウンタローラ2の回転
中心Qとを結ぶ直線Lよりも後方に位置する状態で、付
勢手段6によって駆動ローラ1をカウンタローラ2側に
押接させる前方傾動方向に常時付勢されてなるものであ
る。
【0009】上記構成によれば、駆動ローラ1を保持し
たスイングアーム5が付勢手段6によって既述のように
前方傾動方向に常時付勢されているため、バンドTは、
駆動ローラ1とカウンタローラ2との間で上記付勢によ
る一定の力で挟み付けられており、駆動ローラ1の正回
転によって前方へ送られる一方、同逆回転によって後方
への引き戻される。しかして、被梱包物Wに周回後のバ
ンドTが引き戻される際、該バンドTにテンションが働
いていない段階、つまり被梱包物Wに周回させたバンド
Tの余剰の送り分が引き戻されている間は、駆動ローラ
1が回転した分だけバンドTが円滑に後方へ送られるた
め、駆動ローラ1とカウンタローラ2との間の押接状態
は変わらず、スイングアーム5は送り戻しのない時と略
同じ姿勢に維持される。
【0010】しかるに、バンドTの余剰の送り分が全て
引き戻された以降は、被梱包物Wに周回している該バン
ドTを引締めることになり、該バンドTは後方へ戻りに
くくなるが、このバンドTに接する駆動ローラ1は回転
しようするため、両者間の摩擦抵抗によって駆動ローラ
1はバンドT上を前方へ転動する形になり、これに伴っ
てスイングアーム5が前方傾動を深めるように変位する
ことになる。しかして、この変位は駆動ローラ1の回転
中心Oとカウンタローラ2の回転中心Qとの距離Dを短
縮させることになるから、自動的に両ローラ1,2間で
バンドTに対する強いクランプ力が働き、該バンドTは
滑りを生じることなく駆動ローラ1の回転によって強力
に引締められる。これは所謂トグル効果であり、引締め
によるバンドTのテンションが強くなるほど両ローラ
1,2の圧接力は大きくなり、駆動ローラ1の回転を止
めるまで無制限に引締めを行うことができるため、例え
ば駆動トルク等に基づいて駆動ローラ1を停止させる適
当な制御機構を用いることにより、バンドTが断裂しな
い範囲で引締め度合を任意に設定することが可能とな
る。
【0011】上述のようにバンドTを所要の引締め状態
としたのち、バンド結束部において該バンドTの始端部
と供給端側とを結着し、供給端側の切断を行うことによ
り、梱包操作が終了する。しかして、この終了段階で、
バンドTは両ローラ1,2間で強固にクランプされた状
態にあるが、次の梱包に際して該バンドTを送り出すた
めに駆動ローラ1を正回転させると、その初期において
前記の引き戻しとは逆に駆動ローラ1がバンドT上を後
方へ転動する形になり、これに伴ってスイングアーム5
が自動的に後傾方向に変位して元の姿勢に戻り、駆動ロ
ーラ1とカウンタローラ2とは付勢手段6の付勢に基づ
く元の押接状態に直ちに復帰するから、バンドTは駆動
ローラ1の回転によって軽く円滑に前方へ送られる。
【0012】請求項2の発明は、上記請求項1の梱包機
のバンド供給装置において、前記回転駆動手段3によっ
て回転駆動する駆動軸7に、前記スイングアーム5が軸
受8a,8aを介して枢支されると共に、該スイングア
ーム5の遊端側に前記駆動ローラ1の支軸10が軸受8
b,8bを介して枢支され、前記駆動軸7から駆動ロー
ラ1の前記支軸10への回転駆動力の伝達手段9a,9
bを備えてなる構成としている。
【0013】すなわち、駆動ローラ1はスイングアーム
5に保持されているから、その支軸10自体を一次駆動
軸とする構成では、スイングアーム5にモータ等の回転
駆動手段3を取り付けることになり、スイングアーム5
に大きな荷重がかかるので無理がある。また、スイング
アーム5の傾動中心Pを外れた部位にある駆動軸から歯
車機構やチェーン機構等を介して駆動ローラ1の支軸1
0に回転駆動力を伝達する構成は、ベルト引締めに伴う
スイングアーム5の揺動範囲つまり駆動ローラ1の変位
量が小さいために不可能ではないが、駆動ローラ1の位
置によって歯車同士の噛合度合やチェーンの緊張状態が
変化するので、回転駆動力の伝達安定性という面でやや
難がある。これに対し、請求項2の構成では、駆動ロー
ラ1を保持するスイングアーム5の傾動中心Pに駆動軸
7があり、この駆動軸7と駆動ローラ1の支軸10との
距離は常時一定であるから、歯車機構やチェーン機構等
を伝達手段として常に安定した回転駆動力を伝達でき
る。
【0014】請求項3の発明では、上記請求項1又は2
の梱包機のバンド供給装置において、スイングアーム5
の前方傾動限界を定めるストッパー11により、駆動ロ
ーラ1の回転中心Oが、スイングアーム5の傾動中心P
とカウンタローラ2の回転中心Qとを結ぶ直線Lよりも
前方へ移動不能に構成されてなるものとしている。すな
わち、駆動ローラ1の回転中心Oが前記直線Lよりも前
方まで移動可能であると、既述したバンドTの引き戻し
の際の引締め段階において、両ローラ1,2によるバン
ドTのクランプ力は、駆動ローラ1の回転中心Oが前記
直線L上にくるまでの間は既述のトグル効果によって増
大するが、同回転中心Oが該直線Lを越える前方へ移行
した時点で喪失され、強い引締めを行えなくなる。しか
るに、この請求項3の構成では、駆動ローラ1の回転中
心Oが前記直線Lより前方まで移動することはないか
ら、クランプ力を喪失する懸念はない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例につい
て、図面を参照して具体的に説明する。図1は本実施例
に係るバンド供給装置の正面図、図2は同縦断側面図、
図3は同背面図、図4は同装置の要部のみを図示した原
理説明図である。この供給装置は、例えば図5に示すよ
うな梱包機におけるバンド結束部Aの側方に、つまり同
図の駆動ローラ31及び従動ローラ32の設置部分に代
えて配備される。なお、以下においては、梱包用バンド
Tの送出方向を前方、引き戻し方向を後方として、前後
を定義している。
【0016】図1〜図3において、4は基枠であり、平
板状をなす左右両側壁4a,4b間に空間部40(図2
参照)を構成している。そして、左側壁4aの外面に
は、熱可塑性合成樹脂からなる梱包用バンドTを前方へ
上り勾配の傾斜状に案内するための長短のガイド部材1
2a,12bが取り付けられ、両ガイド部材12a,1
2bの離間した位置に、下位の駆動ローラ1と上位のカ
ウンタローラ2とがバンドTを上下から挟むように配置
している。一方、右側壁4bの外面には可逆転モータ3
が取り付けてある。また、該基枠4には、両ローラ1,
2の下方に位置して、水平方向に沿う駆動軸7が左右両
側壁4a,4bとの間に軸受8c,8cを介して回転自
在に保持されている。
【0017】図2に示すように、前記駆動軸7には、基
枠4の空間部40内に配置する内側片5aと、基枠4の
右外側に配置する外側片5bとからなるスイングアーム
5が軸受8a,8aを介して傾動自在に枢支され、また
右側端部にプーリー7aが軸受8d,8dを介して回転
自在に枢支されると共に、このプーリー7aとスイング
アーム5の外側片5bとの間にトルククラッチ13が介
装されている。そして、プーリー7aと可逆転モータ3
のプーリー3aとの間に伝達ベルト3bが巻き掛けられ
ており、可逆転モータ3の作動状態において、駆動軸7
の回転負荷がトルククラッチ13の設定トルクより小さ
い範囲ではプーリー3aと該駆動軸7とが接続状態で一
体に回転すると共に、該回転負荷が設定トルクより大き
くなるとトルククラッチ13の滑りによってプーリー3
aのみが継続回転するように構成されている。
【0018】駆動ローラ1は、周面が支軸10に一体に
固着されたシリコーンゴム等よりなる弾性層1aにて構
成されている。そして、この駆動ローラ1の支軸10
は、スイングアーム5の内外両側片5a,5bの遊端側
に軸受8b,8bを介して回転自在に保持されると共
に、基枠4の左右両側壁4a,4bに設けられた略前後
方向に長い長孔41a,41bに挿通している。また、
駆動軸7と駆動ローラ1の支軸10にはそれぞれ基枠4
の空間部40内に配置するギヤ9a,9bが固着されて
おり、両ギヤ9a,9bの噛合により、駆動軸7の回転
駆動に伴って駆動ローラ1が逆方向に連動回転するよう
になっている。一方、カウンタローラ2は、基枠4の左
側壁4aに螺着した支軸20に軸受8e,8eを介して
遊転自在に保持されている。
【0019】図2及び図3に示すように、スイングアー
ム5の外側片5bの遊端と、基枠4の右側壁4bの外面
上部とに、ねじ型の係止ピン6a,6bが螺着され、両
係止ピン6a,6a間に係着したコイルスプリング6に
よってスイングアーム5が前方傾動方向に常時付勢され
ている。また、基枠4の右側壁4bの外面には係止ピン
6bの下位に、図3に示すようにストッパー取付部11
aが凸設され、このストッパー取付部11aに、スイン
グアーム5の外側片5bとの当接によって該スイングア
ーム5の前方傾動限界を定めるねじ型のストッパーピン
11が螺着されている。
【0020】図1及び図4に示すように、スイングアー
ム5がコイルスプリング6にて前方傾動方向に付勢され
ている自然状態では、駆動ローラ1の回転中心Oは、ス
イングアーム5の傾動中心Pとカウンタローラ2の回転
中心Qとを結ぶ直線Lよりも後方に配置し、この配置に
おいて両ローラ1,2間でバンドTがコイルスプリング
6の付勢によって軽く挟み付けられるように設定されて
いる。またストッパーピン11は、駆動ローラ1の回転
中心Oが前記直線Lよりも前方へ移動するのを阻止する
ように、その先端位置が設定される。なお、前記自然状
態において、前記直線Lに対し、駆動ローラ1の回転中
心Oとスイングアーム5の傾動中心Pとを結ぶ直線Sが
なす角度は、通常3〜8度程度に設定するのがよい。
【0021】上記構成のバンド供給装置を配備した梱包
機によるバンド掛け梱包について、既述の図5で示す梱
包機におけるバンド結束部Aの側方に当該バンド供給装
置を配備したもの(図5のローラ31,32はない)と
仮定として、以下に説明する。
【0022】梱包開始前における梱包用バンドTの始端
は先の梱包時の切断によって第一グリップヘッド34の
位置にあるので、まず第一段階として該バンドTをテー
ブル30上に載置された被梱包物Wに周回させるため
に、バンド供給装置のモータ3を正回転駆動させて送り
出す。すなわち、モータ3が正回転駆動すると、伝達ベ
ルト3bを介して駆動軸7が回転し、これに伴って駆動
ローラ1がギヤ9a,9bの噛合を介して正回転し、該
駆動ローラ1とカウンタローラ2との間に挟まれたバン
ドTが前方へ送られ、既述のように適当なガイド機構を
介して被梱包物Wを周回する。しかして、周回した該バ
ンドTの始端がプレスヘッド37の上方位置に達する
と、これを検知した適当な検知機構からの検知信号によ
ってモータ3は停止するが、第一グリップヘッド34が
上昇して該バンドTの始端側をスライド板33との間で
クランプした段階で該モータ3が逆回転駆動し、これに
伴う駆動ローラ1の逆回転によってバンドTの引き戻し
を行う。
【0023】この引き戻しにおいては、被梱包物Wに周
回させたバンドTの余剰の送り分が引き戻されている間
は、駆動ローラ1が回転した分だけバンドTが円滑に後
方へ送られるため、駆動ローラ1とカウンタローラ2と
の間の押接状態は変わらず、スイングアーム5は図4の
実線で示すように既述した自然状態と略同じ姿勢に維持
される。しかるに、バンドTの余剰の送り分が全て引き
戻された以降は、被梱包物Wに周回している該バンドT
を引締めることになり、該バンドTは後方へ戻りにくく
なるが、このバンドTに接する駆動ローラ1は継続して
回転しようするため、両者間の摩擦抵抗によって駆動ロ
ーラ1はバンドT上を前方へ転動する形になり、これに
伴ってスイングアーム5が自動的に図3及び図4の仮想
線の如く矢印Saの方向へ前方傾動を深めるように変位
する。
【0024】このスイングアーム5の変位により、駆動
ローラ1の回転中心Oとカウンタローラ2の回転中心Q
との距離Dが短縮するから、この短縮分だけカウンタロ
ーラ2がバンドTを介して駆動ローラ1側へ食い込む状
態となり、所謂トグル効果により両ローラ1,2間でバ
ンドTに対する強いクランプ力が働き、該バンドTは滑
りを生じることなく駆動ローラ1の回転によって強力に
引締められる。しかして、この引締めにおける駆動ロー
ラ1の回転負荷ひいては駆動軸7の回転負荷がトルクク
ラッチ13の設定トルクに達すると、該トルククラッチ
13が滑り出すため、バンドTは引き戻しが止まって一
定のテンションつまり引締め度合で保持される。
【0025】かくしてバンドTが一定の引締め度合で保
持されている間に、バンド結束部Aにおいては、該バン
ドTの始端部と供給端側とがヒータ板36及びプレスヘ
ッド37によって融着されると共に、その送給端側がカ
ッタ38で切断され、スライド板33の退避とモータ3
の停止によって梱包操作が終了する。なお、この終了段
階ではバンドTが両ローラ1,2間で強固にクランプさ
れた状態にあるが、次の梱包に際して駆動ローラ1がバ
ンド送出のために正回転すると、その初期において前記
の引き戻しとは逆に駆動ローラ1がバンドT上を後方へ
転動する形になり、これに伴ってスイングアーム5が自
動的に後傾方向に変位して元の姿勢に戻り、駆動ローラ
1とカウンタローラ2とはコイルスプリング6の付勢に
よる元の押接状態に直ちに復帰するから、バンドTを駆
動ローラ1の回転によって軽く円滑に前方へ送り出すこ
とができる。
【0026】なお、上記のバンドTの引き戻しに際し、
駆動ローラ1の回転中心Oがスイングアーム5の傾動中
心Pとカウンタローラ2の回転中心Qとを結ぶ直線Lよ
りも前方まで移動すると、バンドTに対するクランプ力
を喪失して強い引締めを行えなくなるが、上記構成では
スイングアーム5の外側片5bとストッパーピン11と
の当接により、駆動ローラ1の回転中心Oが直線Lより
前方へ移動することはないから、クランプ力を喪失する
懸念はない。
【0027】また、上記構成のバンド供給装置では、バ
ンドTの引き戻しにおいて、引締めによるバンドTのテ
ンションが強くなるほどトグル効果によって両ローラ
1,2の圧接力は大きくなるから、自然状態における駆
動ローラ1の位置設定つまり前記直線Lと直線Sとの角
度の設定(角度が大きいほどトグル作用を強くできる)
と、トルククラッチ13の設定トルクの選択により、バ
ンドTが断裂しない範囲で引締め度合を任意に調整でき
る。しかも、駆動ローラ1の回転中心Oが前記直線Lよ
りもバンド送出方向の後方に配置する状態で、コイルス
プリング6の付勢力によって該駆動ローラ1とカウンタ
ローラ2との間でバンドTを挟み付ける方式であるか
ら、バンドTの厚みが変わっても送り戻し及び引締め時
のクランプ力に影響がなく、もって同じ装置を利用して
被梱包物Wの種類や大きさ、梱包形態の違い等に応じた
異なる厚みのバンドTを使用することが可能となる。
【0028】更に、このバンド供給装置は、バンド引き
戻し時の引締めに際し、梱包機のバンド結束部の動作機
構部(カムユニット)に負荷をかけないため、従来の増
設カムとリンク機構を利用した引締め方式のように該動
作機構部の動作のがた付きや故障、寿命短縮の要因とな
ることがない上、従来の引締め方式に比較して部品数が
大幅に低減され、それだけ装置構成が簡素となり安価に
製作できると共に、供給装置自体が故障を生じにくく耐
久性に優れるという利点がある。
【0029】なお、本発明においては、駆動ローラ1と
カウンタローラ2の上下の位置関係を前記実施例とは逆
にしても差支えない。しかして、駆動ローラ1として
は、前記実施例では摩擦力及びトグル効果を高め得るよ
うに周面が圧縮変形性のある弾性層1aからなるものを
用いているが、弾性層1aのない金属表面を有するロー
ラも使用可能である。また、駆動ローラ1の回転中心O
がスイングアーム5の傾動中心Pとカウンタローラ2の
回転中心Qとを結ぶ直線Lよりも前方へ移動するのを阻
止するために、実施例の如きストッパーピン11に代え
て、例えば基枠4の長孔41a,41bの前端を駆動ロ
ーラ1の支軸10に当接するストッパーとして機能させ
ることもできる。更にスイングアーム5の付勢手段とし
て、コイルスプリング6の如きばね材に代えてエアシリ
ンダを用いてもよい。
【0030】一方、駆動軸7から駆動ローラ1の支軸1
0への回転駆動力の伝達は、実施例の如き歯車機構に限
らず、チェーンやタイミングベルトによる伝達機構も利
用できる。また、ベルト引締めに伴うスイングアーム5
の揺動範囲つまり駆動ローラ1の変位量は小さいため、
スイングアーム5の傾動中心Pを外れた部位に駆動軸を
設け、この駆動軸から歯車機構やチェーン機構等を介し
て駆動ローラ1の支軸10に回転駆動力を伝達する構成
とすることも可能である。ただし、この場合には駆動ロ
ーラ1の位置によって歯車同士の噛合度合やチェーンの
緊張状態が変化するために回転駆動力の伝達安定性にや
や難があるのに対し、前記実施例のようにスイングアー
ム5の傾動中心Pに駆動軸7があれば、この駆動軸7と
駆動ローラ1の支軸10との距離は常時一定であるか
ら、歯車機構やチェーン機構等を介して常に安定した回
転駆動力を伝達できるという利点がある。
【0031】更に、前記実施例の構成において、駆動ロ
ーラ1の支軸10にもクラッチを介してプーリーを設
け、モータ3として一方向回転型のものを用い、このモ
ータ3によって該支軸10を直接に回転駆動可能とし、
バンドTの送り出し時には駆動軸7側のクラッチを切り
離して駆動ローラ1の支軸10を直接に回転駆動させる
一方、引き戻し時には該支軸10側のクラッチを切り離
し、逆にクラッチを接続した駆動軸7よりギヤ9a,9
bを介して回転駆動力を伝達するように設定することも
可能である。また、モータ3をバンド供給装置の動力源
とバンド結束部のカムシャフトを回転させる動力源とに
共用する構成としてもよい。
【0032】本発明のバンド供給装置は、例示した熱可
塑性合成樹脂製のバンドTを用いる梱包機に限らず、金
属製バンドによるバンド掛け梱包を行う梱包機にも適用
可能である。しかして、本発明のバンド供給装置におけ
る各構成要素の細部構造、形態、寸法、取付位置等の細
部構成については、実施例以外に種々設計変更可能であ
る。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、被梱包物への
バンド掛け梱包を行う梱包機において、梱包用バンドを
送給すると共に、被梱包物に周回後の該バンドを引き戻
して緊締するバンド供給装置として、カウンタローラと
の間でバンドを挟み付ける駆動ローラをスイングアーム
に保持させ、このスイングアームを付勢手段によって両
ローラの押接方向に付勢するという極めて簡単な装置構
成により、バンド引き戻しの最終段階で強力な引締めを
行って被梱包物を強固に梱包することができる上、この
バンドの引締めに際してバンド結束部に負荷がかから
ず、この負荷によるバンド結束部の動作のがた付きや故
障、寿命短縮を回避できると共に、バンド供給装置自体
が作動安定性及び耐久性に優れると共に、安価に製作可
能であり、また梱包用バンドの厚みの違いにも支障なく
対応できるものが提供される。
【0034】請求項2の発明によれば、上記のバンド供
給装置において、前記スイングアームの傾動中心に駆動
軸が位置し、この駆動軸より歯車機構やチェーン機構等
を伝達手段として前記駆動ローラの支軸に常に安定した
回転駆動力を伝達できるという利点がある。
【0035】請求項3の発明によれば、上記のバンド供
給装置において、スイングアームの前方傾動限界を定め
るストッパーにより、駆動ローラの回転中心がスイング
アームの傾動中心とカウンタローラの回転中心とを結ぶ
直線よりも前方へは移動不能となっていることから、バ
ンド引締め時に駆動ローラの回転中心が前記直線よりも
前方まで移動してクランプ力を喪失する懸念がなく、確
実に強力な引締めを行えるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る梱包機のバンド供給
装置の正面図。
【図2】 同バンド供給装置の縦断側面図。
【図3】 同バンド供給装置の背面図。
【図4】 同バンド供給装置の要部のみを図示した原理
説明図。
【図5】 梱包機の基本構成を示す要部の縦断正面図。
【符号の説明】
1 駆動ローラ 1a 弾性層 2 カウンタローラ 3 モーター(回転駆動手段) 4 基枠 5 スイングアーム 6 コイルスプリング(付勢手段) 7 駆動軸 8a,8b 軸受 9a,9b ギヤ(伝達手段) 10 支軸 11 ストッパーピン(ストッパー) 13 トルククラッチ A バンド結束部 L スイングアームの傾動中心とカウンタロー
ラの回転中心とを結ぶ直線 O 駆動ローラの回転中心 P スイングアームの傾動中心 Q カウンタローラの回転中心 S スイングアームの傾動中心と駆動ローラの
回転中心とを結ぶ直線 T バンド W 被梱包物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被梱包物へのバンド掛け梱包を行う梱包
    機において、梱包用バンドを一対のローラ間で挟み、両
    ローラの正回転によって該バンドを梱包部位へ送給する
    と共に、被梱包物に周回させた該バンドを両ローラの逆
    回転によって引き戻して緊締するバンド供給装置であっ
    て、 前記一対のローラは、回転駆動手段によって正逆回転駆
    動する駆動ローラと、基枠に遊転自在に枢支されて該駆
    動ローラの回転に伴う梱包用バンドの移動によって従動
    回転するカウンタローラとからなり、 前記駆動ローラは、基枠に傾動自在に枢着されたスイン
    グアームに保持され、 前記スイングアームは、バンド送出方向を前方として、
    駆動ローラの回転中心がスイングアームの傾動中心とカ
    ウンタローラの回転中心とを結ぶ直線よりも後方に位置
    する状態で、付勢手段によって駆動ローラをカウンタロ
    ーラ側に押接させる前方傾動方向に常時付勢されてなる
    梱包機のバンド供給装置。
  2. 【請求項2】 前記回転駆動手段によって回転駆動する
    駆動軸に、前記スイングアームが軸受を介して枢支され
    ると共に、該スイングアームの遊端側に前記駆動ローラ
    の支軸が軸受を介して枢支され、前記駆動軸から駆動ロ
    ーラの前記支軸への回転駆動力の伝達手段を備えてなる
    請求項1記載の梱包機のバンド供給装置。
  3. 【請求項3】 スイングアームの前方傾動限界を定める
    ストッパーにより、駆動ローラの回転中心がスイングア
    ームの傾動中心とカウンタローラの回転中心とを結ぶ直
    線よりも前方へ移動不能に構成されてなる請求項1又は
    2に記載の梱包機のバンド供給装置。
JP10294264A 1998-10-15 1998-10-15 梱包機のバンド供給装置 Withdrawn JP2000118507A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009208800A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Yamada Kikai Kogyo Co Ltd 帯状の荷造ひもの張力調整装置
CN107697339A (zh) * 2017-05-23 2018-02-16 深圳大工人科技有限公司 Dgrjt00a型窄带传动及张紧装置
CN112208819A (zh) * 2019-07-10 2021-01-12 黄炳钧 换带装置及具备该换带装置的工具

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