JPH05170217A - 梱包機におけるバンド供給装置 - Google Patents

梱包機におけるバンド供給装置

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JPH05170217A
JPH05170217A JP33364891A JP33364891A JPH05170217A JP H05170217 A JPH05170217 A JP H05170217A JP 33364891 A JP33364891 A JP 33364891A JP 33364891 A JP33364891 A JP 33364891A JP H05170217 A JPH05170217 A JP H05170217A
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JP
Japan
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band
roller
tension roller
solenoid
upper roller
Prior art date
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JP33364891A
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English (en)
Inventor
Yasunori Sakaki
康 則 榊
Tsutomu Tagome
籠 勉 田
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SUTORAPATSUKU KK
Strapack Corp
Original Assignee
SUTORAPATSUKU KK
Strapack Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アッパローラ54を偏心軸58で軸承し、該
偏心軸にプランジャ56等からなる連結具で連結すると
共に、連結具の下端をソレノイド55に連結し、該ソレ
ノイド55の動作により、前記アッパローラ54を前記
テンションローラ51に圧接させて、前記バンドの先端
を前記テンションローラ51と前記アッパーローラ54
との間に挿入して、当該バンド先端を一対の正転ローラ
40に供給するようにしている。 【効果】 テンションローラの駆動を有効に利用するの
で構造が簡単で、安価に製造することが可能である。ま
た、テンションローラを正転させアッパーローラを圧接
させてバンドを正転ローラへ供給するので、低速高トル
クでバンドを正転ローラへ確実に供給することができ
る。また、正転ローラからバンドが抜け落ちた場合に
も、容易にバンドを供給することができるため、作業能
率の向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は多量のバンドが巻送された
バンドリールとヒータにより熱溶着が行なわれる上押さ
え板との間に設けられ、梱包機の使用開始時に所謂、腰
の弱い細幅、軟質のバンド等を確実に正転ローラ等のバ
ンド供給手段へ送り、バンドのプリセットに備えると共
に、引締め工程においてバンド先端が把持されていない
場合に生じうるバンド先端が外れた時のバンドのリセッ
トを簡単に行なうことのできる梱包機におけるバンド供
給装置に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】従来、手作業で行なっていた品物
への梱包作業は近年自動化が促進され、例えば、バンド
掛けから引締めまで全て自動で行なうタイプのものや、
また初期のバンドの荷掛けを手作業で行ないその後の締
め付けのみを自動で行なう半自動タイプのものなど、多
種多様のものが提供されている。
【0003】このような全自動あるいは半自動のいずれ
の梱包機であっても、使用する前にバンドリールに巻き
かけられたバンドを、予め本体内に通しておく必要があ
る。また、上記自動梱包機の場合には、被梱包物の周囲
にバンドをループ状に配置させるためのバンド案内アー
チが本体に付設されるため、このバンド案内アーチへも
バンドを給送しておく必要がある。しかし、多量に巻装
したバンドコイルから直接アーチ内にバンドを引き出す
のは困難なため、この種の梱包機には、バンドを予め蓄
えておくためのプールボックスが設けられている。
【0004】従来プールボックスを備えた自動梱包機に
おいては、梱包作業に先立って、バンドリールから引き
出したバンドをプールボックスを介してバンド供給手段
としての一対の正転ローラ間へ狭持させ装填すると共
に、予めプールボックス内にバンドを給送してプール
し、このプールボックスにプールされたバンドを前記正
転ローラの駆動によってアーチ内へ供給している。全自
動梱包機では、この一連の作業を能率よく行なうため
に、従来より種々の手段が提案されている。
【0005】例えば、実開昭60ー76603号公報に
開示されている手段は、図6に示すように、一対のフィ
ードローラ67、67の下方に設けたプールボックス6
1内に案内バー62を揺動自在に枢着し、この案内バー
62にハンドル64を設け、プールボックス61外部か
らの該ハンドル64の操作によって前記案内バー62を
揺動可能に構成している。この構成においては、プール
ボックス61のバンド挿入口に設けたプールフィードロ
ーラ65、65からバンドを挿入し、起立状態にある案
内バー62とプールボックス61内壁間に形成したバン
ド案内部を経由して一対の正転ローラ67、67に到達
する頃を予測してプールフィードローラ65、65のモ
ータのスイッチをOFFにしてバンド送りを停止させて
いる。
【0006】しかしながら、この手段では、モータのス
イッチを予測によりOFFとするため、予測が外れると
バンドが所定場所まで到達しないという問題があった。
また、このような手段では、所謂、腰の弱い細幅、軟質
のバンドを用いる場合などには、バンドがスリップしバ
ンド先端が所定場所まで到達しないという問題も間々あ
った。更に、バンド先端が上方に折れ曲がっている場合
などには、先端が蛇行傾向にあったときに姿勢が崩れ、
その結果、所定場所に到達しない問題という虞もあっ
た。
【0007】叙上の問題を解決するために、出願人が特
公昭59−5494号をもって開示したのは、図7及び
図8に示すように、プールボックス7内にバンド案内部
を形成するバンドガイド2を設け、このバンドガイド2
と一対の正転ローラ5、5(バンド供給手段)間に一対
の逆転ローラ44、44’(バンド引戻し手段)を設け
ると共に、前記正転ローラ5、5’におけるバンドの存
在又は不存在を検出する信号発生器S2を設け、この信
号発生器S2からのバンド不存在の信号により押圧継断
器L2を作動させ前記逆転ローラ44、44’に押圧力
を与えて圧接させ、この逆転ローラ44、44’の回動
によってバンドをテンションアーム6を介して正転ロー
ラ5、5’へ送り、次いで、信号発生器S2からのバン
ド存在信号によりソレノイドL1を作動させ操作レバー
3を介してバンドガイド2を図7紙面手前方向(図8紙
面左方向)に移動させてバンド案内位置から抜脱させた
後、このバンドガイド2の位置を検出する信号発生器S
1の信号によりプールフィードローラ45、45を回動
させ、これによってプールボックス7内にバンドをプー
ルし、バンドが所定量に達するとプールボックス7内の
検出レバー8がウエイト48に抗して下方へ移動しプー
ルフィードローラ45、45の圧接を解除し、バンドの
給送を停止させる。
【0008】また、前記信号発生器S2からのバンド不
存在信号により作動するバンド狭持器L3を設けて前記
バンド抜けの防止を可能にしている。上記の装置の手段
によれば、正転ローラ5、5’へのバンドセットを自動
的に行なうことができ、また、正転ローラからのバンド
抜けを防止することが可能になったが、その反面上記装
置は、部品点数が多く、構造が複雑であると共に装置全
体が高価になるという欠点を有する。
【0009】ところで、案内アーチを本体に付設した全
自動の梱包機であっても、バンドの初期の荷掛けを人手
によりおこなう半自動の梱包機であっても、梱包物にバ
ンドを巻き付けた後、再度の引締めを行なって、梱包物
にバンドを充分に締め付けるようにしている。最近で
は、充分な力をもってこの引締めを行なうことができる
ように、従来、一般的であったテンションアームに代え
て引締め用としてモータにより駆動するテンションロー
ラが採用されるようになっている。
【0010】しかしながら、上述した特公昭59ー54
94号公報の技術で自動的にバンドをプリセットする手
段は、全自動あるいは半自動であれ、最近のテンション
ローラを用いて第2の引締めを行なう梱包機にそのまま
転用することが困難で、テンションローラに応じたプリ
セット機構の開発が望まれていた。
【0011】
【発明の目的】本発明はこのような実情に鑑み、テンシ
ョンローラにより引き戻し後の再度の引締めを行なう梱
包機であっても、バンド供給手段へのバンドのプリセッ
トを確実に行なうことができると共に、バンド引戻し、
引締め等に際してバンド抜けが生じた場合にもバンドの
リセットと同時にアーチ内へのバンドの供給を簡単に成
し得ることのできる梱包機におけるバンド供給装置を提
供することを目的としている。
【0012】
【発明の概要】上記目的を達成するための本発明は、本
体に配設された上押さえ板の所定位置にバンドを供給す
るバンド供給手段と、被梱包物に巻き付けられたバンド
の第1の引締めを行なうバンド引戻し手段と、この逆転
ローラで引締められたバンドの第2の引締めを行なう正
逆回転可能なテンションローラと、このテンションロー
ラに圧接離自在に配設されるアッパーローラと、を備え
た梱包機におけるバンド供給装置において、前記アッパ
ローラを偏心軸承し、該偏心軸に連動杵の上端を連結す
ると共に、該連動杵の下端をソレノイドに連結し、該ソ
レノイドの動作により、前記アッパローラを前記テンシ
ョンローラに圧接させて、前記バンドの先端を前記テン
ションローラと前記アッパーローラとの間に挿入して、
当該バンドの先端を前記バンド供給手段に給送するよう
にしたことを特徴としている。
【0013】本発明によれば、バンドをプリセットする
使用開始時に、バンドセットを行なわすための信号を送
ると、この信号によりテンションローラが引締め時とは
逆方向、すなわち正転方向に駆動される。同時に、ソレ
ノイドが動作し連動杵が引かれることによりアッパロー
ラがテンションローラに圧接される。これによりテンシ
ョンローラとタッチローラとの間には締付力が発生す
る。この状態で、バンド先端をテンションローラとタッ
チローラとの間に送り込めば、バンドは締付力を受け
て、テンションローラに圧接する部位から駆動している
バンド供給手段に向って給送される。バンド先端がバン
ド供給手段近傍の上押さえ板の所定位置に到達したこと
が検知されると、テンションローラは正転駆動を停止
し、かつソレノイドが励磁されこれによりアッパローラ
によるテンションローラへの押圧が解除される。バンド
の抜けが生じた場合にも上記と同様に、バンドセットを
行なわすための信号を送り、テンションローラとアッパ
ローラとを圧接させ、その部位にバンド先端を送り込め
ば、バンドのリセットを行なうことができる。
【0014】また上記ソレノイドの励磁は連続的でもよ
く、間欠的でもよい。このように、本発明によれば、再
度の引締めを行なうためのテンションローラを正逆回転
可能とし、バンドのプリセット時あるいはリセット時に
正転させることにより、バンドの先端を大きなトルクで
所定位置まで確実に給送することができる。したがっ
て、全自動の梱包機に適用した場合には、テンションロ
ーラで所定場所まで給送すれば、その後、バンド先端は
バンド供給手段、例えば一対の正転ローラに引き渡すこ
とができ、この位置から正転ローラの駆動に受け継がれ
て案内アーチ内を通って所定位置にセットさせることが
できる。
【0015】
【発明の具体的説明】以下に本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。図1は本発明に係るバンド供給装置
を備えた梱包機の一部を概略的に示す斜視図で、梱包機
の上面カバーを外した状態で示している。図2〜図4は
本発明の一実施例に係る梱包機におけるバンド供給装置
を示すものである。
【0016】梱包機70の本体61には略コ字状の案内
アーチ73が取り付けられており、この案内アーチ73
に、図示しないリールユニットに多量に巻回されたバン
ドが供給される。1は本体内に収容されたバンドシュー
タで、このバンドシュータ1は、バンドの供給側に向か
って上方に傾斜して配置されている。
【0017】このバンドシュータ1には、リールユニッ
トから図示しないプールボックス内に収容された所定量
のバンドが配送され、このバンドシュータ1を介して上
方のバンド案内アーチ73に供給される。このバンドシ
ュータ1に臨む位置には、所定間隔をおいて、バンド先
端を案内アーチを通して上押さえ板の所定位置へ供給す
る一対の正転ローラ40(バンド供給手段)、バンド引
戻時に第1の引締めを行なう一対の逆転ローラ80(バ
ンド引戻し手段)、及び第1の引締め終了後、第2の引
締めを行なうテンションローラ51、このテンションロ
ーラ51に圧接離自在なアッパーローラ54が、それぞ
れ配置されている。
【0018】一対の正転ローラ40は、駆動側のフォア
ードローラ10と、バンドが送られてきた時にこのフォ
アードローラ10に圧接される従動側の正転タッチロー
ラ13とからなる。また、逆転ローラ80は、駆動側の
リバースローラ20と、バンドが送られてきた時にこの
リバースローラ20に圧接される従動側の逆転タッチロ
ーラ23とからなっている。
【0019】フォアードローラ10の駆動軸11には減
速機付モータ15が直結され、またこの駆動軸11に設
けられた歯車19は、リバースローラ20の軸21に設
けられた前記歯車19より大径の歯車26に歯合されて
いる。従って、駆動側のフォアードローラ10及びリバ
ースローラ20は常時、相対的に高速低トルク、低速高
トルクで反対方向へ正・逆回転駆動されている。
【0020】次に、図4により、タッチローラ13、2
3に関連する構成について説明する。正逆転タッチロー
ラ13、23は、偏心軸86、85に軸承され該軸8
6、85の先端には作動杵90、95の上端を回動自在
に取り付けると共に、作動杵90、95の下端をL字状
連動杵91、96の屈曲片に設けた孔部92、92に遊
嵌し、スプリング93、93を介して、作動杵90、9
5に連結する。作動杵90の下端は、転子94、97を
有する腕杵98、99の先端に取り付ける。腕杵98、
99の一端は基台から突設した軸100に回動自在に軸
承し、他端にスプリング101、101を係止して、バ
ンドシュータ1方向に付勢する(図2及び図4)。
【0021】102及び103はカムで公知のバンドグ
リッパー、図示しないヒータ及び、センタープレス等を
動作させるカム軸4を延設した軸状に取り付け、前記腕
杵98、99の転子94、97と当接させて連動杵9
1、96、従って作動杵90、95と関連動作するよう
構成する。
【0022】尚、上記カム102、102により連動杵
91、96を介して作動杵90、95が正逆転タッチロ
ーラ13、23をフォアードローラ10、リバースロー
ラ20へ圧接する圧接力は、作動杵90、95の下端に
外装したスプリング93、93の下部のナット89、8
9を回転させることによってスプリング93、93の抗
力を調整することによってある程度可変であるが、走行
するあるいは引き戻されるバンドに対して所定の抵抗が
加わると、正逆転ローラ13、23の回転数が低下し、
ついにはフォアードローラ10、リバースローラ20が
バンドに対してしてスリップし、正逆転タッチローラ1
3、23が停止する。
【0023】前記抵抗とは、実際には、フォアードロー
ラ10及び正転タッチローラ13に対しては送り出され
たバンドの先端がアーチ内で引っ掛かりあるいは、スラ
イドテーブルスイッチに当接した抵抗であり、リバース
ローラ20、逆転タッチローラ23に対しては、この逆
転により、バンドがアーチより脱出し被梱包物に巻回さ
れた時の抵抗である。
【0024】図2ないし図4において正転側のタッチロ
ーラ13及び逆転側のタッチローラ23には、これと一
体に切欠円弧状のパルス発生板たる回転盤30、31を
設け、この回転盤30、31の切欠部32、33の回転
軌跡に臨みパルス発生器たる回転数検知手段34、35
が取り付けられている。この回転数検知手段34、35
は近接センサーの一種で、前記切欠部32、33が回転
数検知手段34、35の高周波発信部及び受信部間を通
過するとONでパルスを発生し、これにそれぞれ接続し
たコンデンサから放電され、回転盤30、31の切欠部
32、33以外の部分が前記発信部及び受信部間を通過
するとOFFで前記各コンデンサに充電される。前記回
転数検知手段34、35の各パルスの発生間隔が長くな
ると、回転数検知手段34、35のOFFによりコンデ
ンサの充電量が容量を超過し、信号を発生するように電
子回路が構成され、前記回転数検知手段34の信号によ
り、後述するバンドの第2の引締めを行なうテンション
ローラ51を接離させるソレノイド55をONとする。
そして、上記信号の発生時期はコンデンサの容量を変化
させて任意に調整される。
【0025】第2の引締めを行なうテンションローラ5
1は正逆回転可能に構成されており、引締め時には逆転
駆動され、また、バンドの使用開始時におけるセット時
には正転駆動する。このテンションローラ51はバンド
シュータ1の後端部に円周の一部を臨まされ、前記フォ
アードローラ10及びこのフォアードローラ10よりも
低速高トルクで回転するリバースローラ20よりもさら
に低速高トルクで回転するよう構成されている。このテ
ンションローラ51の駆動軸22は基板5の裏面に取り
付けたブレーキ付ギヤードモータから成る引締めモータ
52に直結されている。このテンションローラ51は金
属製ローラの外周にウレタン等の摩擦抵抗の大きい弾性
体53を貼着した大径のローラで、この弾性体53から
成る外周面の幅方向中央に、切込みを入れ、ここに前記
弾性体よりも摩擦抵抗が少なく、且つ硬度の高い材料、
例えばテフロン(コーティング)系のスラストワッシャ
を流用して成る環状部材60を埋設し、この環状部材6
0を前記弾性体53の外周から微かに例えば0.2〜
0.3mm 突出させる。
【0026】上記テンションローラ51に圧接離可能な
アッパーローラ54は、図5に明示したように、軸58
aと軸58bとが互いに偏心したアッパーローラシャフ
ト58に軸承されており、このタッチローラ54は、ソ
レノイド55の作動により、テンショローラ51に圧接
または離反する。
【0027】次に、アッパーローラシャフト58に軸承
されたアッパローラ54とソレノイド55との連結につ
いて、図5を参照して説明する。ソレノイド55には、
タイマーT1及びT2が接続され、このケーシングはボ
ルトにより基板5に取り付けられている。
【0028】図1に破線で示すようにケーシング内に出
没自在であるプランジャ56の一端には、スプリングピ
ン70によりソレノイドリンク57の一端が回動自在に
連結されている。ソレノイドリンク57の他端にはスプ
リングピン71によりシャフトアーム81の一端が回動
自在に連結される。また、シャフトアーム81の他端に
は、一方側にアッパーローラシャフトカラー72及びベ
アリング73を配置し、他方側にアッパーローラディス
タンスピース74を配置してアッパーローラシャフト5
8の一方側の軸58aが挿入される。また、アッパーロ
ーラシャフト58の周面にはアッパーローラ54がベア
リング74、75を介して回動自在に配設され、これら
のベアリングはアッパーローラシャフト58の他方の軸
58bに介装されるリング76及びスプリングピン77
により抜け止めされている。
【0029】このようにしてソレノイド55に連結され
たアッパローラ54は、図2に示したようにプランジャ
56が励磁されていない時には、その周面がテンション
ローラ51から離反している。また、プランジャ56が
励磁されてこのプランジャ56が矢印A方向に引き込ま
れると、アッパローラ54は矢印B方向に回動し、偏心
したシャフト58の作用によりテンションローラ51に
速やかに圧接される。この時のテンションローラ51と
アッパローラ54との間の圧接力は、極めて大きい。
【0030】尚図1、図2において、符号59はテンシ
ョンローラ51の周囲に配置されたガイドシュータで、
一端をバンドシュータ1の後端部に他端を前記アッパロ
ーラ54の外周に臨ませて取り付けられている。
【0031】前記タイマーT1の設定時間は被梱包物に
巻回されたバンドをさらに、強く引き締めるのに必要な
時間として設定され、又、タイマーT2の設定時間は、
極めて短時間たとえば1秒程度に設定される。
【0032】次に上記実施例の作用について説明する。
先ず、本発明の要旨である梱包機70の使用開始時にお
けるバンド通しについて説明する。操作者は、バンドを
巻装した図示しないバンドリールを回転させて任意量の
バンドを引出し、バンドの先端を本体61の側面に形成
された図示しないプールボックス入口に差し込む。次に
バンド先端を持ち、操作パネル上の電源表示ランプが点
灯していることを確認し、バンド送りスイッチを押す。
このスイッチが投入されると同時に正転ローラ40のフ
ォアードローラ10が正転駆動を開始する。更に、テン
ションローラ51もフォアードローラ40と同方向に駆
動を開始する。更にこの時、プランジャ56は図2にお
いて矢印A方向に吸引され、これによりアッパローラ5
4の偏心による膨出部分が上述したように矢印B方向に
回動する。アッパーローラ54が矢印B方向に回動する
と、アッパーローラ54の周面がテンションローラ51
の周面に圧接される。その際、このテンションローラ5
1の外周面には上述したように硬度の高いスラストワッ
シャからなる環状部材60が突出しているので、アッパ
ーローラ54が圧接されると、ここに強い圧接力が生じ
ることになる。
【0033】ついで、操作者はこのようにテンションロ
ーラ51が正転駆動していることを確認しながらバンド
先端をこれらローラ51、54間に差し込めば、バンド
はテンションローラ51とアッパーローラ54とに狭持
される。これにより、バンドは、低速高トルクの搬送力
を受けて、バンドシュータ1に沿ってゆっくりと上方に
案内される。
【0034】なお、このように、バンドは低速高トルク
でゆっくりと送られるので、例えばバンド先端に巻き癖
が残っていて、このためバンド先端がどこかに引っ掛か
ろうとしたり脱線しそうになったとしても、バンドはそ
の姿勢を建て直しながら、確実にバンドシュータ1の所
定の走路を走行する。
【0035】バンド先端がバンドシュータ1上の所定位
置を通過したことが図示しない検出手段で検出される
と、その信号によりソレノイド55の励磁が解除され、
これにより、アッパーローラ54はタッチローラ51か
ら離反する。また、テンションローラ51の正転駆動が
停止する。この状態からバンド先端の走行が進み、一対
の正転ローラ10、13間に挟まれる位置に到達する
と、正転タッチローラ13も回動される。この正転タッ
チローラの回動すると、回転数検知手段34が回動を検
知したことを制御器に信号を発し、これによりソレノイ
ドの励磁が解消される。すると、アッパーローラ54の
テンションローラとの当接が解除され、同時にテンショ
ンローラの正転駆動が停止する。よって、以後、バンド
は、この一対の正転ローラ40の高速低トルクの搬送力
を受けて案内アーチ73内に給送される。
【0036】このようにしてテンションローラから正転
ローラの駆動に受け継がれて案内アーチ内に送られたバ
ンドは、アーチを一周し先端が上押さえ板8の図示しな
いバンド先端把持機構に到達する。こうしてバンド先端
が上押さえ板8の把持機構に到達すると正転ローラ40
の駆動が停止する。これにより、バンド通しが終了す
る。尚、バンドリールを交換する場合にも、同様にして
バンドのリセットを行なうことができる。
【0037】次に、このようなバンド供給装置を備えた
梱包機70の梱包時における作用について説明する。
今、バンド先端が上述のようにして押さえ板8の所定位
置に到達している。ここで操作パネルの起動スイッチを
操作すると、カムが回転し転子97、腕杵99、連動杵
96を介して作動杵95が押し下げられ、偏心軸が弧状
に回動しこの偏心軸に軸承された逆転タッチローラ23
が押し下げられリバースローラ20に圧接される。従っ
てバンドシュータ1内のバンド供給端側は回転駆動する
一対の逆転ローラ80によって高速で引戻される(一次
引締め)。
【0038】リバースローラ20、逆転タッチローラ2
3によるバンド引き戻しと同時に引締めモータ52によ
ってテンションローラ51がすでに上記のバンド通し時
と逆方向の回転を始めており、引き戻されるバンドはガ
イドシュータ59内でテンションローラ51の弾性体5
3外周に突出した摩擦係数の低い環状部材60上を円滑
に摺りながら走行する。
【0039】バンドが案内アーチ73から脱出し、被梱
包物へ巻回されると、逆転タッチローラ23は、この逆
転運動に対してバンドの抵抗が加わるため、急に回転速
度が遅くなり、回転盤31の回転速度も減少し、回転数
検知手段35によるパルス発生間隔が長くなりコンデン
サへの容量を超過すると、信号を発し、この信号でタイ
マーT1を介して、ソレノイド55が励磁され、ソレノ
イドリンク57を介して偏心したアッパーローラシャフ
ト58のアッパローラ54がテンションローラ51へ圧
接される。この時、弾性体53上の環状部材60は、ア
ッパローラ54の圧接により弾性体53にバンドが巻き
付いた周面において、バンドを介して弾性体53内に圧
入される状態となり、摩擦抵抗の大きい弾性体53の周
面によってタイマーT1の設定時間内バンドが引き締め
られる。
【0040】前記タイマーT1の設定時間満了で被梱包
物に対して強く巻回され、同時に引締終了信号を発し、
この信号で引締めモータ52が停止し、又、カム軸4が
再び回転しバンド供給側が把持され、ソレノイド55の
励磁が解除され、前記カム軸4の回転で腕杵99が揺動
して、タッチローラ23とリバースローラ20との圧接
が解除されバンドシュータ1内の各ローラ間にバンドに
接触しない程度の間隙が形成され、さらに回転を続ける
カム軸4によってバンド溶着機構によるバンド重合部の
切断が行なわれる。さらに公知のバンド切断溶着の各工
程が終了する。一方、カム軸4の回転は、カムを回転す
るため、フォアードローラ10及び正転タッチローラ1
3が図4に示す状態になり、カム軸4が一旦停止し、両
ローラ間でバンドを圧接し、バンドを本体上面へと供出
する。そして、バンド先端がスライドテーブルスイッチ
に当接するとこのスイッチ信号で、再びカム軸4が回転
し、各部材が旧位に復帰したところで停止する。この
間、バンド先端の前記正転タッチローラ13の正転に抵
抗が加わり、正転タッチローラ13の回転速度が減少
し、ついにはフォアードローラ10がバンドに対してス
リップし、正転タッチローラ13が停止する。この間バ
ンドが余分に送られることはなく、案内アーチ内でバン
ドがつまる等の事故を防ぐことができる。
【0041】尚上記フォアードローラ10のスリップ及
び正転タッチローラ13の停止に至る回転数の減少によ
り回転数検知手段34のパルス発生間隔が長くなるが、
前記スライドテーブルスイッチのONでコンデンサは放
電され、リセットされる。
【0042】上記フォアードローラ10及び正転タッチ
ローラ13の正転によるバンドの供給時バンド先端がア
ーチ内のどこかに引っ掛かり、バンドに抵抗が加わる
と、正転タッチローラ13の回転数が減少し、パルス発
生間隔が長くなり、前記コンデンサを介して信号が出力
され、この信号で、引締めモータ52が逆転しタイマー
T2を介してアッパローラ54のソレノイド55がON
となりタイマーT2の設定時間約1秒間ソレノイド55
に通電される。
【0043】前記引締モータ52によるテンションロー
ラ51の逆転はリバースローラ20と同様、フォアード
ローラ10よりも低速高トルクのため、バンドに対して
スリップしているフォアードローラ10の正転に打ち勝
って、テンションローラ51及びアッパーローラ54に
よりバンドを本体内へわずかに引き戻す、すなわち、ア
ーチ内で係止しているバンド先端が係止部分からバンド
走行方向の後方へ引き戻されることになる。タイマーT
2のタイムアップで引締モータ52及びソレノイド55
への通電が断たれ、バンドには回転を続けているフォア
ードローラ10、正転タッチローラ13の走行力が付与
され、再びアーチ内を高速で走行し、上押さえ板8の所
定位置に到達する。前記引締モータ52及びソレノイド
55によるテンションローラ51及びアッパーローラ5
4のバンド引き戻しは、前記回転数検知手段34が再び
正転タッチローラ13の停止に至る回転速度の減少を検
知したときは、繰り返し行なわれるように電子回路が構
成され所定回数の反覆で再び前記検知信号を発生したと
きは減速機付モータ15の回転が停止すると共に、外部
(異常灯)表示される。
【0044】上押さえ板8の所定位置に送られてきたバ
ンド先端によってバンド先端到達検知スイッチがONと
なり、バンド供給が完了すると、カム軸4と連動する図
示しないリミットカムが作動し、カム軸4へ減速機を介
してモータの回転を伝達するクラッチをOFFとし、前
記カム軸4の回転を停止し、各機構は旧位に復帰する。
【0045】これにより、再度、梱包する場合には再び
起動スイッチが投入すれば、連続して梱包がなされる。
以上、本発明に係る梱包機におけるバンド供給装置につ
いて説明したが、本発明は上記実施例に限定されず、種
々の改変が可能である。
【0046】例えば、以上の実施例では、バンドのプリ
セット、すなわちバンド通しの際に所定時間連続でソレ
ノイドを励磁させるようにしているが、これに代え、ソ
レノイドを間欠的に励磁させてもよい。このように、間
欠的にソレノイドを励磁すれば、励磁した時のみバンド
がテンションローラとアッパーローラとに挟まれて給送
されるので、以下の点で好ましい。
【0047】例えば、バンド先端に曲がり癖がついてい
た場合には、このバンド先端が摩擦抵抗の大きい方のロ
ーラに引っ掛かる傾向となるが、間欠駆動によりこれを
改善でき、ローラに引っ掛かることなく平行姿勢で搬送
することができる。また、バンドが偏心した一方のロー
ラとの片あたりで蛇行傾向になった時にはバンドの姿勢
を建て直すための時間を確保することができる。
【0048】また、このようにソレノイドで間欠送りと
する場合には、ソレノイドの励磁が解消されると、一旦
バンドの給送が停止する。したがって、正転タッチロー
ラの回転を常時検知しなくともこの停止時に正転タッチ
ローラ13の回転を検知すれば良い。この回転を検知し
たときに、ソレノイドの間欠駆動を終了すればよい。
【0049】また以上の実施例では、バンドを被梱包物
側に供給する手段と、バンドを引き戻す手段とを、一対
の正転ローラ40と、一対の逆転ローラ80とで別々に
構成しているが、これに代え、正逆回転可能な一対のロ
ーラでこれらを兼用させても良い。
【0050】また、以上の実施例では、全自動タイプの
梱包機に本発明を適用して説明したが、本発明は、案内
アーチのない半自動タイプの梱包機にも適用することが
できるのは勿論である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第2の引締めを行なうためのテンションローラを正逆回
転可能とし、バンドのプリフィード時あるいはリセット
時に正転させると共に、この時ソレノイドの駆動で偏心
軸を有するアッパーローラをこのテンションローラに圧
接させるので、テンションローラとアッパーローラとの
間に大きな圧接力を発生させて回転させることができ、
したがって、テンションローラとアッパーローラとの間
にバンド先端を送りこめば、バンド先端をバンド供給手
段の駆動力を受ける部位まで、テンションローラの低速
高トルクの駆動で確実に給送することができる。
【0052】このように、本発明によれば、テンション
ローラの駆動を有効に利用するので構造が簡単で、安価
に製造することが可能であると共に、テンションローラ
を正転させこれにアッパーローラを圧接させるだけでバ
ンドをバンド供給手段へ供給することができる。従っ
て、全自動の場合、バンドリールから引き出したバンド
をプールボックスを介してバンド案内アーチへ供給する
までの一連の作業を簡単に行なうことができる。また、
バンドが抜け落ちた場合にも、容易にバンド供給手段へ
バンドを送り且つアーチ内にバンドを供給することがで
きるため、作業能率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係るバンド供給装置
を備えた梱包機の斜視図である。
【図2】図2は一実施例に係るバンド供給装置の要部正
面図である。
【図3】図3は図2のA−A線矢視の概略図である。
【図4】図4は部分断面図である。
【図5】図5は図2に示したソレノイドとアッパーロー
ラとの連結構造を示す分解斜視図である。
【図6】図6は従来の梱包機におけるバンド供給装置を
示す側断面図である。
【図7】図7は他の従来の梱包機におけるバンド供給装
置を示す概略断面図である。
【図8】図8は図7に示す従来例の一部を概略図であ
る。
【符号の説明】
40…正転ローラ 51…テンションローラ 54…アッパーローラ 55…ソレノイド 56…プランジャ(連動杵) 58…アッパーローラシャフト(偏心軸) 61…本体 70…梱包機 73…案内アーチ 80…逆転ローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体に配設された上押さえ板の所定位置
    にバンドを供給するバンド供給手段と、 被梱包物に巻き付けられたバンドの第1の引締めを行な
    うバンド引戻し手段と、 このバンド引戻し手段で引締められたバンドの第2の引
    締めを行なう正逆回転可能なテンションローラと、 このテンションローラに圧接離自在に配設されるアッパ
    ーローラと、を備えた梱包機におけるバンド供給装置に
    おいて、 前記アッパローラを偏心軸承し、該偏心軸に連動杵の上
    端を連結すると共に、該連動杵の下端をソレノイドに連
    結し、該ソレノイドの動作により、前記アッパローラを
    前記テンションローラに圧接させて、前記バンドの先端
    を前記テンションローラと前記アッパーローラとの間に
    挿入して、当該バンドの先端を前記バンド供給手段に給
    送するようにしたことを特徴とする梱包機におけるバン
    ド供給装置。
  2. 【請求項2】 前記ソレノイドを間欠的に駆動させるこ
    とにより前記アッパローラを前記テンションローラに間
    欠的に圧接させ、もって前記バンドの先端をバンド供給
    手段に給送するようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載の梱包機におけるバンド供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1177978A1 (en) 2000-07-31 2002-02-06 Strapack Corporation Band-applying apparatus and method for use in packing system
WO2020004584A1 (ja) * 2018-06-28 2020-01-02 ユニ・チャーム株式会社 梱包体群を一体化する方法
JP2020186060A (ja) * 2019-05-10 2020-11-19 長諺工業股▲ふん▼有限公司 紐制御装置

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