JP2546736Y2 - 結束機のバンド排出構造 - Google Patents

結束機のバンド排出構造

Info

Publication number
JP2546736Y2
JP2546736Y2 JP6209992U JP6209992U JP2546736Y2 JP 2546736 Y2 JP2546736 Y2 JP 2546736Y2 JP 6209992 U JP6209992 U JP 6209992U JP 6209992 U JP6209992 U JP 6209992U JP 2546736 Y2 JP2546736 Y2 JP 2546736Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
band
shooter
guide
swing
fixed guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6209992U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0627504U (ja
Inventor
修治 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shinmaywa Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinmaywa Industries Ltd filed Critical Shinmaywa Industries Ltd
Priority to JP6209992U priority Critical patent/JP2546736Y2/ja
Publication of JPH0627504U publication Critical patent/JPH0627504U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2546736Y2 publication Critical patent/JP2546736Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Basic Packing Technique (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、箱を梱包、結束する際
に使用される結束機のバンド排出構造に係り、特に、不
良バンドを結束機外部へ排出するための構成の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、特公平3−9004
号公報に示されているように、箱の梱包等を行う際に、
該箱をバンドによって自動的に結束するようにした結束
機が知られている。この種の結束機は、バンドの導出を
行うための正転ローラ、バンドの引戻しを行うための逆
転ローラ、該逆転ローラによって引戻されたバンドに大
きな引締力を与えるテンションローラを備え、これら各
ローラ夫々がバンドの通過を自在としたバンドシュータ
に沿って配置されていると共に、前記箱が配置されるテ
ーブル上に、前記正転ローラによって導出されたバンド
を前記箱の周囲に案内する枠状のアーチガイドを備えて
成っている。
【0003】そして、この結束機における結束動作とし
ては、先ず、前記正転ローラによって、予めリールに巻
き取られているバンドをアーチガイドに導出し、該バン
ドをアーチガイドに沿った状態にしておくと共に、前記
アーチガイドの内部空間に被結束物としての箱を配置す
る。その後、バンドの先端部を箱の下側でクランプした
状態で、前記逆転ローラによってバンドを引戻し、これ
によってバンドを箱の外側面に巻回させた状態で接触さ
せる。そして、この状態で、前記テンションローラによ
ってバンドに大きな引締力を与えておき、その一部をク
ランプされているバンドの先端部に重合させて、この重
合部分を融着させると共に、バンドを所定位置で切断す
ることによって結束動作が終了されるようになってい
る。これにより、箱を大きな結束力でもって結束するこ
とができることになる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前記バンド
に、曲り、捩れ、亀裂等が発生している場合、このバン
ドがアーチガイドの入口部分や該アーチガイドの途中で
引掛かるなどして上述したような結束動作が行えなくな
ることがある。従って、このような状態のバンドを不良
バンドとして排除することが必要となる。そして、これ
までの不良バンドを排除するための動作の一例として、
アーチガイドに不良バンドが引掛かった場合に、結束機
の運転を停止させ、作業者が結束機からバンドを引抜い
て排出し、予め備えられた予備リールのバンドを正転ロ
ーラによってアーチガイドに導入させるようにしてい
た。しかし、このような作業は煩雑であって、作業時間
も長くなり、結束作業の効率が非常に悪いものであっ
た。
【0005】この点を考慮し、自動的に不良バンドの排
出が行えるようにしたものとして、バンドの支持状態を
変更することが考えられる。つまり、図3(a)に示す
ように、バンドaを挿通支持しているバンドシュータb
を、図3(b)に示すように、移動させて(矢印A)、
バンドaの支持状態を解除しておき、個別に設けられた
排出ガイドcを移動させることによって(矢印B)、該
排出ガイドcによりバンドaを支持するようにしてい
る。この排出ガイドcは一端が結束機の不良バンド排出
部へバンドaを案内するように延長されている。従っ
て、不良バンドaの排出動作としては、アーチガイドか
ら不良バンドaを一旦引き戻して、該バンドaをアーチ
ガイドから取出しておき、バンドシュータbを移動させ
て、該バンドシュータbによるバンドaの支持状態を解
除した後、排出ガイドcを移動させて、該排出ガイドc
によってバンドaを支持させるようにして、正転ローラ
によるバンドの移送によって、前記不良バンドを不良バ
ンド排出部から装置外へ所定寸法だけ導出し、この導出
された部分を切断することによって不良バンドを排出す
るようにしている。
【0006】ところが、このような構成では、バンドシ
ュータbを移動させるための機構及び排出ガイドcを移
動させるための機構を必要とし、駆動部分が増大するこ
とになって、構造の複雑化、装置の大型化、故障発生要
因箇所の増大に繋がるため実用性が十分に確保されてい
るとは言い難い。
【0007】本考案は、これらの点に鑑みてなされたも
のであって、簡単な構成で、自動的に不良バンドの排出
動作を行わせることができる結束機を得ることを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案は、バンドを案内する部材の一部を揺動自
在とし、この部材の揺動位置によってバンドの通路を閉
鎖し且つバンドを排出部へ導くことが可能となるように
した。具体的に、請求項1記載の考案は、バンド案内手
段を通過したバンドを被結束物の外側面に巻回させ、該
バンドを引締することによって前記被結束物を自動的に
結束する結束機を前提としている。そして、前記バンド
案内手段を、バンド通過方向に所定間隔を存して配設さ
れた2つの固定案内部材と、該2つの固定案内部材の間
において揺動自在に配置された揺動案内部材とを備えて
成し、前記揺動案内部材を第1の揺動位置と第2の揺動
位置との間で揺動自在とする。そして、前記第1の揺動
位置においては、前記2つの固定案内部材の端部間に架
設されて、この各固定案内部材間におけるバンドの相互
通過を可能とする一方、第2の揺動位置においては、前
記各固定案内部材の連繋状態を解除して、この各固定案
内部材間におけるバンドの相互通過を不能とすると共に
バンドを所定のバンド排出部に導くような構成としてい
る。
【0009】請求項2記載の考案は、前記請求項1記載
の結束機のバンド排出構造において、バンド案内手段
を、バンドの被結束物へ向う通過方向の上流側から順に
固定ガイドシュータ、揺動ガイドシュータ、バンドシュ
ータを配設させて成す。そして、前記揺動ガイドシュー
タを揺動自在とし、第1の揺動位置においては、前記固
定ガイドシュータとバンドシュータとの間におけるバン
ドの相互通過を可能とする一方、第2の揺動位置におい
ては、バンドシュータの一端部を閉塞して、固定ガイド
シュータからバンドシュータへのバンドの通過を不能と
すると共に、この第2の揺動位置では揺動ガイドシュー
タの延長方向が所定のバンド排出部に向って延長される
ような構成としている。
【0010】請求項3記載の考案は、前記請求項1また
は2記載の結束機のバンド排出構造において、バンド排
出部に、該バンド排出部に導出されたバンドを切断して
排除するカッタ装置を配設するような構成とした。
【0011】
【作用】上記の構成により、本考案では、以下に述べる
ような作用が得られる。請求項1記載の考案では、被結
束物の結束動作として、バンド案内手段を通過したバン
ドを被結束物の外側面に巻回させた後、このバンドを引
締することによって前記被結束物を自動的に結束するよ
うにする。このような結束動作が行われている状態で
は、バンドが通過するバンド案内部材の2つの固定案内
部材の間に配置された揺動案内部材は第1の揺動位置に
設定されている。そして、バンドに不良が発生するなど
して、一部のバンドを排除する要求が生じた際には、前
記揺動案内部材を第2の揺動位置に揺動させて、各固定
案内部材の連繋状態を解除して、この各固定案内部材間
におけるバンドの相互流通を不能にすると共にバンドを
所定のバンド排出部に導くようにして、排除すべき部分
を、このバンド排出部から排除する。これにより、バン
ド案内手段の一部を揺動させるのみでバンドの排出動作
を行わせることができることになるので構成が簡略化さ
れる。
【0012】請求項2記載の考案では、揺動案内部材と
しての揺動ガイドシュータは、第2の揺動位置にあって
は、その延長方向がバンド排出部に向って延長され、排
除すべきバンドは、この揺動ガイドシュータに案内され
てバンド排出部へ導かれる。従って、このバンドの排出
動作が円滑に行われる。
【0013】請求項3記載の考案では、バンド排出部へ
導出されたバンドは、カッタ装置によって所定寸法が切
断されて排除されることになり、バンドの排出量を任意
に設定することができる。
【0014】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図面に基いて説明
する。図1は、結束機1の内部構造を示している。この
図1において、2はバンドシュータで、このバンドシュ
ータ2に臨み、該バンドシュータ2の延長方向に所定間
隔をもって正転駆動ローラ3及び逆転駆動ローラ4が配
置されており、正転駆動ローラ3の駆動軸3aに減速機
付モータ5が直結され、前記駆動軸3aに設けられた歯
車3bが逆転駆動ローラ4の軸4aに設けられた歯車4
bに噛合されている。また、前記逆転駆動ローラ4の歯
車4bは正転駆動ローラ3の歯車3bよりも大径に形成
されている。このような構成により、正転駆動ローラ3
に伝達された減速機付モータ5の駆動力は各歯車3b,
4bを介して逆転駆動ローラ4にも伝達されることにな
り、これによって、正転駆動ローラ3、逆転駆動ローラ
4は常時夫々反対方向へ回転するように、また、単位時
間当りの回転数は正転駆動ローラ3の方が大きくなるよ
うに構成されている。
【0015】6,7は、遊動ローラで成る正逆転タッチ
ローラで、両者とも略同様の構成から成っている。正転
タッチローラ6の作動機構を示す図2により、正逆転タ
ッチローラ6,7に関連する構成について説明すると、
両正逆転タッチローラ6,7は、偏心軸8,9に軸承さ
れ、該偏心軸8,9の先端には作動杵10,11の上端
が回動自在に取付けられていると共に、この作動杵1
0,11の下端がL字状の連動杵12,13の屈曲片に
設けた孔部12aに遊嵌され、スプリング14を介し
て、作動杵10,11に連結されている。前記連動杵1
2,13の下端は、転子15a,16aを有する腕杵1
5,16の先端部に取付けられている。腕杵15,16
の一端は機台1aより突設した軸17に回動自在に軸承
され、他端にスプリング18を係止して、バンドシュー
タ2の配設されている方向(上方)に付勢力を与えるよ
うになっている。
【0016】19及び20はカムであって、公知のバン
ドグリッパー、図示せざるヒータ及びセンタープレス等
を作動せしめるカム軸21を延設した軸上に取付け、前
記腕杵15,16の転子15a,16aと当接せしめて
連動杵12,13、従って作動杵10,11と連動動作
するように構成されている。
【0017】尚、上記カム19,20により連動杵1
2,13を介して作動杵10,11が正逆転タッチロー
ラ6,7を正転駆動ローラ3、逆転駆動ローラ4へ圧接
する圧接力は、作動杵10,11の下端に外接したスプ
リング14の下部に配設されているナット22を回転さ
せてスプリング14の抗力を調整することによってある
程度可変であるが、走行する或いは引戻されるバンドB
に対して所定の抵抗が加わると、正逆転タッチローラ
6,7の回転数が低下し、ついには正転駆動ローラ3,
逆転駆動ローラ4がバンドBに対してスリップし、正逆
転タッチローラ6,7が停止することになる。
【0018】前記抵抗とは、実際には、正転駆動ローラ
3及び正転タッチローラ6に対しては送り出されたバン
ドBの先端がアーチ内で引掛ったり或いはスライドテー
ブルスイッチに当接した抵抗であり、逆転駆動ローラ
4、逆転タッチローラ7に対しては、この逆転により、
バンドBがアーチガイドGより脱出し被梱包物に巻回さ
れたときの抵抗である。
【0019】また、正転タッチローラ6及び逆転タッチ
ローラ7には、これと一体に切欠円弧状のパルス発生板
としての回転盤23,24が設けられており、この回転
盤23,24の切欠部23a,24aの回転軌跡に臨み
パルス発生器としての回転数検知手段25,26が取付
けられている。この回転数検知手段25,26は近接セ
ンサの一種で、前記切欠部23a,24aが回転数検知
手段25,26の高周波発信部及び受信部間を通過する
とONでパルスを発生し、これに夫々接続したコンデン
サから放電され、回転盤23,24の切欠部23a,2
4a以外の部分が前記発信部及び受信部間を通過すると
OFFによりコンデンサの充電量が容量を超過し、信号
を発生するように電子回路が構成され、前記回転数検知
手段25,26の信号により、後述するバンド引締用の
駆動ローラにタッチローラを接離させるソレノイドをO
Nとする。そして、上記信号の発生時期はコンデンサの
容量を変化させることにより任意に調整される。
【0020】27はバンド引締用のテンションローラ
で、バンドシュータ2の後端部に外周面の一部が臨まさ
れ、前記正転駆動ローラ3よりも低速高トルクで回転す
るように構成され、テンションローラ27の駆動軸27
aは基板1aの裏面に取付けたブレーキ付ギヤードモー
タから成る引締モータ28に直結されている。このテン
ションローラ27は金属製ローラの外周にウレタン等の
摩擦抵抗の大きい弾性体27bを貼設した大径のローラ
で、この弾性体27bから成る外周面の幅方向中央に、
切り込みを入れ、ここに前記弾性体よりも摩擦抵抗が少
なく、且つ硬度の高い材料、例えばテフロン(コーティ
ング)系のスラストワッシャを流用して成る環状部材を
埋設し、この環状部材を前記弾性体27bの外周から僅
かに例えば0.2mm〜0.3mm突出させる。
【0021】また、29はタッチローラで、偏心軸29
aに軸承され、タイマーを接続したソレノイド30のロ
ッド30aに一端を連結したクランク30bの他端を偏
心軸29aの先端に連結し、ロッド30aの伸縮によっ
て、タッチローラ29外側をテンションローラ27外周
に圧接離自在となるように構成されている。
【0022】また、31はガイドシュータで、テンショ
ンローラ27の外周の一部をバンド通過間隔を介して被
蓋し一端をバンドシュータ2の後端部に他端を前記タッ
チローラ29の外周の一部に臨ませて取付けられてい
る。
【0023】このような構成により、前記バンドシュー
タ2及びガイドシュータ31によって本考案でいうバン
ド案内手段が構成されている。
【0024】また、前記タイマの設定時間は被梱包物に
巻回されたバンドBをさらに、強く引締めるに必要な時
間として設定される。
【0025】そして、本考案の特徴とする構成として
は、不良バンドB´を排出するための機構にある。つま
り、前記バンドBに、曲り、捩れ、亀裂等が発生してい
る場合、このバンドBがアーチガイドGの入口部分や該
アーチガイドGの途中で引掛かるなどして結束動作が行
えなくなることがあるので、このような状態のバンドを
不良バンドB´として排除することが必要となるが、こ
の不良バンドB´を自動的に排出するための構成を改良
したものである。そして、この構成として、本例にあっ
ては、ガイドシュータ31をその長手方向で分割してお
き、その片側を回動自在とするような構成としている。
詳しくは、2分割されたガイドシュータ31a,31b
のうち正転駆動ローラ3に近接している側のガイドドシ
ュータ31aの一端を水平方向に延びる揺動軸31cに
よって揺動自在となるように支持されている。つまり、
この片側のガイドシュータ(以下、揺動ガイドシュータ
という)31aは、本考案でいう揺動案内部材であっ
て、この揺動軸31cを中心とし、図1に実線で示す状
態と仮想線で示す状態との間で揺動自在とされている。
そして、この揺動ガイドシュータ31aの各揺動位置に
ついて説明すると、図1に実線で示す状態(本考案でい
う第1の揺動位置)にあっては、揺動ガイドシュ−タ3
1aは、本考案でいう固定案内部材としての他方のガイ
ドシュータ(以下、固定ガイドシュータという)31b
と前記バンドシュータ2とを連結するような状態となっ
ているために、このバンドシュータ2及びガイドシュー
タ31の全体に亘ってバンドBの通過が自在となってい
る。一方、図1に仮想線で示す状態(本考案でいう第2
の揺動位置)にあっては、バンドシュータ2と固定ガイ
ドシュータ31bのと連繋状態が解除され、また、バン
ドシュータ2の入口部分は、この揺動ガイドシュータ3
1aによって閉塞されることになる。従って、この状態
では、ガイドシュータ31からバンドシュータ2へのバ
ンドの移動ができないようになっている。また、図1の
如く揺動ガイドシュータ31aの背面は略円弧状に湾曲
さたガイド面31dとなっており、揺動ガイドシュータ
31aが図1に仮想線で示す状態にある場合に、バンド
Bが固定ガイドシュータ31bから揺動ガイドシュータ
31aに向って移動されると、該バンドBは揺動ガイド
シュータ31aのガイド面31dに沿って移動すること
になって、図1に仮想線で示すようにバンドB´が不良
バンド排出部32へ導かれるようになっている。尚、図
1における33は、揺動ガイドシュータ31aのガイド
面31dによって案内された不良バンドB´を前記不良
バンド排出部32へ導くための排出バンドウエイであ
り、34は、前記排出バンドウエイ33の先端部に配設
されたカッタ装置であって、不良バンド排出部32から
排出された不良バンドB´を切断するようになってい
る。また、35は結束機の外面フレームである。
【0026】次に、上述したように構成された結束機1
における結束運転動作について説明する。今、バンドB
が結束機本体上のアーチガイドGを介して、或いは作業
者により被結束物としての箱Cの周囲に配置され、バン
ド先端がスライドテーブルTの下方に到達している。正
転駆動ローラ3及び正転タッチローラ6間には、カム1
9の凸部が転子15aを押し下げる位置でないため、少
なくともバンド1枚分の厚みを越える間隔を有してお
り、バンドシュータ2内のバンドBには影響を与えな
い。逆転駆動ローラ4及び逆転タッチローラ7の関係も
同様である。ここで、起動スイッチによりカム軸21が
回転し、バンド溶着機構のバンド先端把持機構によりバ
ンド先端が把持される。同時にカム20も回転している
ため、転子16a、腕杵16、連動杵13を介して作動
杵11が押し下げられ、偏心軸9が円弧状に回転し、こ
の偏心軸9に軸承された逆転タッチローラ7が押し下げ
られ逆転駆動ローラ4に圧接される。従って、バンドシ
ュータ2内のバンド供給端側は回転駆動する一対のロー
ラ4,7によって高速で引戻される。
【0027】そして、このような逆転駆動ローラ4、逆
転タッチローラ7によるバンド引戻しと同時に引締モー
タ28によってテンションローラ27が既に回転を始め
ており、引戻されるバンドBはガイドシュータ31内で
テンションローラ27の弾性体外周に突出した摩擦係数
の低い環状部材上を円滑に滑りながら走行する。
【0028】バンドBがアーチガイドGから脱出し、箱
Cに接触して巻回されると、逆転タッチローラ7は、こ
の逆転運動に対してバンドBに抵抗が加わるため、徐々
に回転速度が遅くなり、回転盤24の回転速度も減少
し、回転数検知手段26によるパルス発生間隔が長くな
りコンデンサへの充電量が、任意に調整された容量を超
過すると信号を発し、この信号でタイマを介して、ソレ
ノイド30が励磁され、クランク30bを介して偏心軸
29aのタッチローラ29がテンションローラ27へ圧
接される。この時、弾性体27b上の環状部材は、タッ
チローラ29の圧接によりタッチローラ29とテンショ
ンローラ27の弾性体21bが圧接する部位及びこの弾
性体21bにバンドBが巻き付いた周面において、弾性
体21b内にバンドbを介して圧入される状態となり、
摩擦抵抗の大きい弾性体21bの周面によってタイマの
設定時間内でバンドBが引締められる。また、前記信号
で、カム軸21が回転し腕杵11が揺動して逆転タッチ
ローラ7と逆転駆動ローラ4との圧接が解除されカム軸
21が停止する。
【0029】一方、前記タイマの設定時間終了で箱Cに
対してバンドBが強く巻回され、同時に引締終了信号を
発し、この信号で引締モータ28が停止し、また、カム
軸21が再び回転し、バンド供給端側が把持され、ソレ
ノイド30の励磁が解除され、更に、回転を続けるカム
軸21によってバンド溶着機構によるバンド重合部の溶
着、供給端側の切断が行われる。このようにして、被結
束物としての箱がバンドBにより結束されて結束動作が
終了される。
【0030】次に、本例の特徴とする動作としての不良
バンドB´の排出動作について説明する。この不良バン
ド排出動作は、前記バンドBに、曲り、捩れ、亀裂等が
発生している場合、このバンドBがアーチガイドGの入
口部分や該アーチガイドGの途中で引掛かるなどして結
束動作が行えなくなることがあるので、このような状態
のバンドBを不良バンドB´として排除するための動作
である。以下、この不良バンド排出動作を具体的に説明
する。バンドBに不良が生じてアーチガイドGの入口部
分や該アーチガイドGの途中で引掛かった場合、逆転タ
ッチローラ7を逆転駆動ローラ4に当接させてバンドB
を引戻し、更に、タッチローラ29をテンションローラ
27に当接させて、このテンションローラ27によって
もバンドBの引戻し動作を行わせる。そして、このバン
ドBの引戻し動作によって該バンドBの先端部がガイド
シュータ31まで戻された状態でテンションローラ27
の回転を停止させてバンドBの引戻し動作を停止する。
このようにしてバンドBを引戻した後、前記揺動ガイド
シュータ31aを図1に実線で示す位置から仮想線で示
す位置まで回動させる。これにより、バンドシュータ2
と固定ガイドシュータ31bのと連繋状態が解除され、
且つ、バンドシュータ2の入口部分は、この揺動ガイド
シュータ31aによって閉塞されることになる。このよ
うな状態にしておいて、テンションローラ27を逆転、
つまり、図1において反時計回り方向に回転させると、
バンドBは、揺動ガイドシュータ31a内部から離脱
し、該揺動ガイドシュータ31aのガイド面31dに沿
って移動することになって、図1に仮想線で示すように
バンドB´が排出バンドウエイ33を通過して不良バン
ド排出部32へ導かれる。つまり、揺動ガイドシュータ
31aに、バンドシュータへ2のバンドB´の導入の阻
止と、排除すべきバンドB´の不良バンド排出部32へ
の案内の両機能を発揮させることができる。
【0031】そして、所定寸法(例えば50cm)だけ、
不良バンド排出部32からバンドB´が延出された状態
で、カッタ装置34によってバンドBを切断する。これ
によって不良バンドB´が自動的に排出されることにな
る。また、このカッタ装置34による切断寸法を所定値
に設定することによって、必要以上の長さのバンドB´
を排除するようなことが抑制でき、無駄なくバンドBを
利用できる。このようにして不良バンドB´を排出した
後、再び、テンションローラ27を図1における時計回
り方向に回転させることにより、バンドBを排出バンド
ウエイ33から引戻す。そして、バンドBの先端部が固
定ガイドシュータ31bまで戻されると、揺動ガイドシ
ュータ31aを図1に仮想線で示す位置から実線で示す
位置まで回動させてバンドシュータ2と固定ガイドシュ
ータ31bとを連繋させると共にテンションローラ27
を図1における半時計回り方向に回転させてバンドシュ
ータ2に向って導出させる。そして、このバンドシュー
タ2が正転駆動ローラ3の配設位置まで達すると、テン
ションローラ27を停止させて、タッチローラ29をテ
ンションローラ27から離すと共に正転駆動ローラ3を
回転させ、この正転駆動ローラ3によるバンドBをアー
チガイドGに向って導出するようにして上述したような
所定の結束動作に戻されることになる。
【0032】このように、本例の構成によれば、自動的
に不良バンドB´の排出を行いながら継続して結束運転
を行わせることができるので、従来のように作業者によ
る不良バンドB´の排出動作が不要になり、結束作業の
効率を大幅に向上することができ、また、この不良バン
ドB´を排出するために移動する部材は、従来から既存
のガイドシュータ31を利用するようにしているため
に、構造の複雑化や装置の大型化、更には故障発生要因
箇所の増大を招くようなことなしに不良バンドを排出す
るための構造が得られるので、実用性が大幅に向上され
ている。
【0033】尚、本例では、ガイドシュータ31を2分
割して、片側を回動させて不良バンドB´を排出するよ
うな構成としたが、本考案は、これに限らず、ガイドシ
ュータ31全体を回動させるようにしたり、バンドシュ
ータ2の一部を回動自在とするような構成としてもよ
い。
【0034】
【考案の効果】上述してきたように、本考案によれば、
以下に述べるよう効果が発揮される。請求項1記載の考
案によれば、2つの固定案内部材の間において揺動自在
に配置された揺動案内部材を第1の揺動位置と第2の揺
動位置との間で揺動自在とし、第1の揺動位置におい
て、前記2つの固定案内部材間におけるバンドの相互通
過を可能とする一方、第2の揺動位置において、前記各
固定案内部材の連繋状態を解除して、この各固定案内部
材間におけるバンドの相互通過を不能とすると共にバン
ドを所定のバンド排出部に導くような構成としたため
に、バンド案内手段の一部を揺動させるのみでバンドの
排出動作を行わせることができることになるので、従来
のように作業者による不良バンドの排出動作が不要にな
り、結束作業の効率を大幅に向上することができ、ま
た、この不良バンドを排出するために移動する部材は、
従来から既存の部材を利用するようにしているために、
構造の複雑化や装置の大型化、更には故障発生要因箇所
の増大を招くようなことなしに不良バンドを排出するた
めの構造を得ることができ、実用性の大幅な向上を図る
ことができる。
【0035】請求項2記載の考案によれば、バンド案内
手段を、バンドの被結束物へ向う通過方向の上流側から
順に固定ガイドシュータ、揺動ガイドシュータ、バンド
シュータを配設させて成し、前記揺動ガイドシュータを
揺動自在とし、この揺動ガイドシュータの第2の揺動位
置においては、バンドシュータの一端部を閉塞して、固
定ガイドシュータからバンドシュータへのバンドの通過
を不能とすると共に、揺動ガイドシュータの延長方向が
所定のバンド排出部に向って延長されるような構成とし
て、排除すべきバンドが、この揺動ガイドシュータに案
内されてバンド排出部へ導かれるようにしたために、こ
のバンドの排出動作を円滑に行わせることができ、揺動
ガイドシュータに、バンドシュータへのバンドの導入の
阻止と、排除すべきバンドのバンド排出部への案内の両
機能を発揮させることができる。
【0036】請求項3記載の考案によれば、バンド排出
部に、該バンド排出部に導出されたバンドを切断して排
除するカッタ装置を配設するような構成とし、このカッ
タ装置によってバンドが所定寸法だけ切断されて排除さ
れるようにしたために、バンドの排出量を任意に設定す
ることができ、必要以上の長さのバンドを排除すること
が抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】結束機の内部構造を示す側面図である。
【図2】図1におけるII−II線に沿った断面図である。
【図3】従来の不良バンド排出時におけるガイド切換動
作を示す図である。
【符号の説明】
1 結束機 2 バンドシュータ(固定案内部材) 31 ガイドシュータ(バンド案内部材) 31a 揺動ガイドシュータ(揺動案内部材) 31b 固定ガイドシュータ(固定案内部材) 32 不良ベルト排出部 34 カッタ装置 B バンド C 箱(被結束物)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バンド案内手段を通過したバンドを被結
    束物の外側面に巻回させ、該バンドを引締することによ
    って前記被結束物を自動的に結束する結束機において、 前記バンド案内手段は、バンド通過方向に所定間隔を存
    して配設された2つの固定案内部材と、該2つの固定案
    内部材の間において揺動自在に配置された揺動案内部材
    とを備えており、前記揺動案内部材は、第1の揺動位置
    においては、前記2つの固定案内部材の端部間に架設さ
    れて、この各固定案内部材間におけるバンドの相互通過
    を可能としており、一方、第2の揺動位置においては、
    前記各固定案内部材の連繋状態を解除して、この各固定
    案内部材間におけるバンドの相互通過を不能とすると共
    にバンドを所定のバンド排出部に導くように構成されて
    いることを特徴とする結束機のバンド排出構造。
  2. 【請求項2】 バンド案内手段は、バンドの被結束物へ
    向う通過方向の上流側から順に固定ガイドシュータ、揺
    動ガイドシュータ、バンドシュータが配設されており、
    前記揺動ガイドシュータが揺動自在とされ、第1の揺動
    位置においては、前記固定ガイドシュータとバンドシュ
    ータとの間におけるバンドの相互通過を可能としてお
    り、一方、第2の揺動位置においては、バンドシュータ
    の一端部を閉塞して、固定ガイドシュータからバンドシ
    ュータへのバンドの通過を不能とすると共に、この第2
    の揺動位置では揺動ガイドシュータの延長方向が所定の
    バンド排出部に向って延長されるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の結束機のバンド排出構
    造。
  3. 【請求項3】 バンド排出部には、該バンド排出部に導
    出されたバンドを切断して排除するカッタ装置が配設さ
    れていることを特徴とする請求項1または2記載の結束
    機のバンド排出構造。
JP6209992U 1992-09-03 1992-09-03 結束機のバンド排出構造 Expired - Fee Related JP2546736Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6209992U JP2546736Y2 (ja) 1992-09-03 1992-09-03 結束機のバンド排出構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6209992U JP2546736Y2 (ja) 1992-09-03 1992-09-03 結束機のバンド排出構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0627504U JPH0627504U (ja) 1994-04-12
JP2546736Y2 true JP2546736Y2 (ja) 1997-09-03

Family

ID=13190265

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6209992U Expired - Fee Related JP2546736Y2 (ja) 1992-09-03 1992-09-03 結束機のバンド排出構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2546736Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0627504U (ja) 1994-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2740804B2 (ja) 梱包機における空梱包バンドの除去方法
US5379576A (en) Band feeding and tightening apparatus for packing machine
US4955180A (en) Method and apparatus for feeding and tightening a band in strapping machine
JPH0311129Y2 (ja)
CN1189358C (zh) 具有改进缠绕和剪切装置的捆包机
JPH0311901B2 (ja)
KR19980064396A (ko) 경화포장기
JP2546736Y2 (ja) 結束機のバンド排出構造
JPS6135047B2 (ja)
JPH04173518A (ja) ロール包装方法および装置
JPS63258713A (ja) 梱包機におけるバンド供給・引締装置
US4732643A (en) Binding apparatus
US20060186258A1 (en) Strapping machine with strap feedomg and tightening unit
JPH039004B2 (ja)
US5443556A (en) Method and apparatus for mounting a master plate on a printing drum having an integral cutter
JPH0133343Y2 (ja)
US2857722A (en) Bar wrapping machine
JPH021726B2 (ja)
JP3101033B2 (ja) 梱包機における空梱包バンドの除去方法
JPH05170217A (ja) 梱包機におけるバンド供給装置
JP4562013B2 (ja) ロールベーラにおける結束装置
JP3301374B2 (ja) ストレッチ包装機
CA1043691A (en) Band wrapping machine
JPH05178305A (ja) 梱包機におけるバンド供給装置
JPS596768B2 (ja) 梱包機のテ−プ送り出し引締装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970318

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees